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2016/03/01 Ibeyi at Billboard Live TOKYO
 フランス出身(キューバでも暮らしていた時があるそう)の双子姉妹のデュオ。初来日だそうです。1日2回公演の2回目に行きました。

 お父さんはBuena Vista Social Clubメンバーだったそうで、キューバの影響がかなり色濃いようです。その辺の音楽に明るくないので恐らくですが、キューバのみならず様々な民族音楽からも影響受けつつ、ポップスやジャズ、ヒップホップなんかの魅力もたっぷり織り込んだライブでした。

 まずはアカペラで一曲、姉妹のハーモニーにぐっと来ます。そこから楽器を使ってのパフォーマンス。姉はキーボード、妹はドラムパッド、カホン、バタドラム(3つある横向きのパーカッション)を使い分けてリズム出し。プリセット音も使いますが、基本は2人から出す手作り感がある音がメイン。ジャジーなもの、エレクトロニカっぽいもの、アフリカンなものなど多彩さを感じさせつつ、ハートウォームな小さな大切な世界を描いたようなアレンジでした。体や手を叩いてのリズム出しなんかも効果的に織り込まれていて、妹がカホンと腿と拍手なんかを交互に入れ込んだリズムや姉が鎖骨当たりを叩いた音をサンプリングさせてリズム構築したりとかおもしろいです。

 そこにのっかる歌もいろいろ。Dirty Projectorsの女性ボーカル陣が歌うようなアフリカンな節回しのメロディやSadeのようなジャジーソウルもの、ラガマフィンを効かせたラップっぽいものなど。2,3曲ほど「チャンゴ」という単語が聞こえましたが、後で調べたらキューバ音楽系統での礼拝(ダンスしながら)の対象とのこと。
 
author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 07:29
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2016/01/25 Chris Dave and the Drumhedz at Billboard Live TOKYO
 Robert GlasperやD'Angeloのライブでバックを務めているのを見ており、また3年半ほど前に同所でソロ名義のライブを見たことあるドラマーChris Daveのライブです。すごく好みな叩きっぷりで今回も見るの楽しみにしていました。1日2回公演の2回目。

 メンバーは前回とがらっと替わり、ドラムのChris Daveに、パーカッション、ベース、キーボード、トランペットといった編成。ライブの最初と最後にChris Daveから丁寧なメンバー紹介ありました。キーボード奏者は親戚、パーカッション奏者は日本に来るのが初めて(どころかアメリカから外に出るのも初めてって言ってたかな)とか。ライブは1時間40分ほど曲間を空けずほぼノンストップで繰り出しました。アンコール無しですが、本編のみでやり切った感のある素晴らしいライブでした。

 冒頭はトランペット奏者のソロボーカルから入ります。ソウルフルな声でメロディとともにP.M. Dawnっぽいなーとか思ったり。そこにメロウなキーボード、ベース音が入りボーカルからトランペットに切り替わります。じわーっと聞かせる中で切り込んでいくようなドラムとパーカッション音。ベースやキーボードのリズムに時より寄り添いつつ、そこから離れまくりに激しく叩く展開を存分に聞かせます。シンバルをひたすら切り刻むような音に刺激受けまくり。パーカッション奏者は手で叩くよりスティック使って叩く場面の方が多く、ツインドラム的な迫力ある音も存分に聞かせてました。またChris Daveのドラムセットの特徴である両脇にあるらせん状の金物の一つをChris Daveと共有して叩いていたりも。

 そこからはいろんなタイプの曲を聞かせる、音楽世界一周みたいに言いたくなるような展開でした。各楽器のソロも存分に織り込みます。キーボード奏者は3台あるキーボードを駆使して(内1台はオルガン)、ファンキーさ、ノイズ、ギターのアルペジオみたいな音などを入れ込みます。パーカッション奏者のソロはアフロなソロボーカルも入れつつアフロビートなリズムで叩きまくり、そこから他楽器の音が入った時にそのままアフロビートモードに入る、、かと思いきや一回サンバなモードにちょっと入ってからアフロビート展開に入ったのがおもしろい。そこでのトランペットのフレーズはいかにもな感じでした。ヒップホップやジャズ、ソウルなノリも随所に織り込みます。細かく刻むシンバル音に小気味よく入るスネアの音もかっこ良かったです。

 いろんな指示をしつつ楽しそうに演奏するChris Daveの姿が良い感じで、他演奏者も楽しんでやっている様が伝わってきて、ウキウキと聞けたライブでした。
 
author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 22:24
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2015/12/30 indigo jam unit at Billboard Live TOKYO
 3ヶ月ぶり4回目の大阪出身のピアノ、ベース、ドラム、パーカッション/ドラムの男性4人組ジャズバンドを見ます。1日2回公演の1回目。最近「Lights」というアルバムを出して、そのフォロー公演かと思いきやアルバム発売ツアーは年明けからで、こちらは年末特別企画ライブといった趣き。この日のライブ参加者についてくるというトートバッグをもらっちゃいました。アルバムジャケットが特にもそうですが、黒基調で統一されたホームページやグッズ、映像など渋さとかっこ良さがありますね。

 ライブスタート。前作の「indigo jam unit」から「10」「Gladiator」「Horizon」を立て続けに。骨太なリズムを軸にそれぞれの楽器が持ち味出しつつ、時には情緒面もありつつ、混沌さもありつつ、渾然一体となって音の塊となって聞く場面などもありつつ、それら全てがなんともかっこ良くゾクゾクする瞬間が多々味わえます。印象的なリフを刻むベースに激しく鳴らされるパーカッションやドラム、リズミカルなピアノともうどの音も好きと言えるもの。

 新作「Lights」からは「Underground」「Cafe Habana」「commons&sense」。あと「End of Fall」もやったかな。重いベースリフにツインドラムがからむ「Underground」、ラテンなピアノフレーズとパーカッションが暑さを感じさせる「Cafe Habana」。恐ろしいほど手数の多いベースとドラムがからんで、ブレイクなんかも織り込んで混沌さに拍車をかけていく展開がスリリングな「commons&sense」。アンコール含めて1時間20分くらいのライブがあっという間に感じられました。

 今年どはまりしたバンドですが、来年夏に活動休止を予定しているそうで、残念。それまでに後何回か見に行きたいです。
 
author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 10:30
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2015/11/22 チャットモンチー at Billboard Live TOKYO
 前述のフェスを途中で抜けて新木場から六本木へ移動。女性2人組のロックバンド、チャットモンチーを見に行きました。翌日がちょうどデビュー10周年を迎えるということでBillboard Live TOKYOでの特別な企画のライブを2日間4公演。初日の2公演目に行って来ました。

 この回はひさびさの2人編成のライブということで楽しみにしていました。現在のサポートメンバーを加えたライブももちろん良いのですが、自分は「変身」を出して2人のみでやっていた頃のライブに強い思い入れがあって、また見れる機会があるというのがうれしいです。

 テーブルにはチャットモンチーの簡単な年表が置いてありました。それ見ながら10年を振り返るトークをしつつ過去のアルバムから1曲ずつ8曲(+アンコール2曲)ほど演奏するという趣向。ギター、ドラムの編成が1曲、ギター、キーボードの編成が1曲、キーボードを2人で弾く編成が2曲で、後はギターとベースの編成でした。

 高校の同級生、でもクラスが違っていて最初橋本絵莉子が結成したチャットモンチーを福岡晃子は客として見ていたとか。メンバーが脱退したことに伴い、福岡が加入することになって最初はベースを橋本に教わっていたそう。そして橋本の作曲は歌詞が無いとダメということで(歌詞が作れない時はチラシの文字にメロディ付けることをやっていたとか)、ほどなく福岡も作詞をすることになり、その最初の頃に作った曲が「迷迷ひつじ」。

 大学生になって、ドラムメンバーが抜けて当時福岡の大学の先輩だった高橋久美子を(お酒で)口説き落として加入してデビューまで駆け上がっていったそう。デビュー前からやっていて、ある時からアレンジを大幅に変えたという「恋愛スピリッツ」をやります。今はバラードなのですが、最初はパンクロックなアレンジで相当に印象が変わるものだったんですよね、ネットで1回聞いたことありますが、びっくりした記憶が。

 加入した高橋は作詞がうまいということでたくさん書いていたそう。当時よく結婚式に呼ばれて演奏する曲に困っていた時に高橋作詞で作った「バスロマンス」を演奏します。「結婚式に(ヒット曲の「シャングリラ」で)『希望の光なんてなくたっていいじゃないか』と歌うのもまずいよなーと。」という話がおもしろかったです。

 アレンジおもしろいな、と思ったのが「バースデーケーキの上を歩いて帰った」。リズムボックスからビートを出して、その上にギターとベースを重ねるのですが、最初のイントロ部分のギターとベースのユニゾンのフレーズにおおっとなりました。「歩くオブジェ」はキーボードを2人で弾きながらのスタイル。会場に響き渡る橋本の声にウルッとくるものありました。

 アンコール最初の曲はお客からリクエストを募ってやるということで、「久々の曲とかもバンドスコア持ってきたからチャレンジしますよー。」と呼びかけると、次から次へとやって欲しい曲の声が上がります。思いの他、いろいろ声が上がってしまってどれにするか悩んだ2人は、「three sheep」を。橋本はipadで歌詞を検索して見ながら歌いますが、演奏面はばっちりでした。

 ラストは「サラバ青春」。キーボードでしっとり締めた曲は、アルバム「生命力」のツアー時もアンコールラストにやっていてその時を思い出しました。当時はギター、ベース、ドラムのフォーマットにこだわっていて、あまり他の楽器を入れなかったのですが、この曲についてはキーボード、クラリネット、ピアニカを使って演奏していておもしろいな、と思ったんですよね。

 アルバム「You More」のライブツアー後にドラムの高橋が抜けることになって、そのフォーマットを壊さざるを得なくなり2人でいろんな楽器を演奏するようになって、個人的にはバンドとしてすごくおもしろくなったと思っています。もちろんその前の3ピースロックなスタイルもかっこ良かったんですけど、アレンジのおもしろさは段違いに。今回の2人だけで聞かせられるライブがあるからこそ、そこを軸として変化をつけれられるサポートを入れた形態もおもしろく聞けるというか。今後もっとおもしろいアレンジや演奏が聞けるんだろーなーと、楽しみを新たにしたライブでした。
 
author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 23:58
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2015/09/26 indigo jam unit at 渋谷JZ Brat
 前述のライブを昼間見て渋谷に移動。ビール飲みがてら晩御飯を食べた後に、大きなビルのセルリアンタワーにあるジャズクラブに行ってきました。3ヶ月ぶり3回目の大阪出身の男性4人組ジャズバンドを見ます。1日2回公演の2回目。ここのジャズクラブは初めて来ました。1回目は座席付き、2回目はスタンディングとライブ形式を分けたようです。スタンディングでも300人も入ればいっぱいなスペース。

 ピアノ、ウッドベース、パーカッション/ドラム、ドラムという編成で骨太なリズム中心に展開するジャズ曲がかっこ良い。「Roots」という曲からスタートしましたが、一発で心持っていかれますね。「10」「Rio」「Raindance」「Raindrop」など前回見た時の曲もやりつつ、新曲もいくつか持ってきました。特集があった雑誌にちなんで名付けたという「commons & sense」という曲は恐ろしいほどの早く細かいベースとドラムのからみを軸にした曲。他にもかっこ良い曲が並んでいて、それらは12月発売予定のアルバムに収録されるそう。

 ぶっといベースのリフは1曲の中ではストイックなまでに同じフレーズを繰り返すのですが、曲ごとで見ると多彩なフレーズさがあります。このベースを軸として各楽器のからみ方や間の取り方がなんともかっこ良い。2組に分かれてピアノとドラム、ベースとドラムが交互に演奏する展開のある曲(「2×2」)とかありましたが、そういったのもおもしろいです。ツインドラムでの叩き方も交互な展開があったり、ユニゾンや一方がリズムキープでもう一方が自由目に激しく叩くなど、爆発感ある場面が多々ありました。そういった中でもにぎやかな音が収束してピアノソロを固唾を飲んで聞く場面もあるなど、聞きごたえあるところがこれでもかとありましたね。
 
author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 07:55
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2015/08/01 カーネーション at Billboard Live TOKYO
 過去出したアルバムを曲順通りに演奏するライブ企画があるのをたまに聞くのですが、そういったものに初めて参加しました。ギター/ボーカル、ベースの男性2人組バンドで以前から機会あれば見たいなと思っていたバンドでした。1日2回ある公演の2回目。

 バンド編成は、2人の他にギター、ドラム、キーボード、コーラス×2、サックス/フルート/パーカッションと8人編成。ギターとドラムは脱退した元メンバーで、ドラムの矢部浩志は安藤裕子のバックやControversial Sparkで見たことありますね。端正と言いたくなる叩き方が好きです。コーラスの内のお一人の鈴木桃子はCOSA NOSTRAの元メンバー。カーネーションもそうですが、当時はまだ学生でほとんどライブ行ったことなく東京にも住んでいなかったので、彼らの音楽をテレビやラジオなどで憧れ目線で聞いていたような。

 そして当時カーネーションの「It's a Beautiful Day」が好きで、その曲が収録されているアルバム「a Beautiful Day」の再現ライブということで、これはいい機会とチケット取りました。ライブ開始。軽快な「Happy Time」、スティールパン(ライブではキーボードで近い音を再現)の音が気持ちいい「市民プール」、そしてカッティングするギターとポップなキーボードのフレーズの組み合わせがウキウキとする感じで、そこに渋さのある声で楽しいメロディが歌われる「It's a Beautiful Day」と良いですね。

 そこからラストの「世界の果てまでつれていってよ」までいろんな曲を楽しみました。本編ラストは「It's a Beautiful Day」のカップリング曲、アンコールは1階のお客総立ちで「懐かしめな曲」と言っていた曲を2つやって一際な盛り上がりをして締めを飾りました。インスト部分はサイケな感覚もあったりと、今を見据えたようなかっこ良い場面もありましたが、総じてあの時の感覚を再現する方を重要視していたような印象でした(普段のライブモードを知らないのでたぶんですが)。もう20年前ということで、それ聞くとそんな昔なんだーと驚くのですが、あの時の空気感を生で味わえて良かったです。
 
author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 23:08
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2015/06/27 indigo jam unit at Billboard Live TOKYO
 4ヶ月前に見て以来2回目の大阪出身の男性4人組ジャズバンド。前回はライブハウスですが今回はジャズクラブ。上方の席から見下ろすように見ました。1日2回ある公演の2回目。

 ピアノ、ウッドベース、パーカッション/ドラム、ドラムといった編成でインスト曲を繰り広げます。前回は最新アルバム「indigo jam unit」の曲中心でしたが、今回はそこからは3曲程度。オシャレなピアノフレーズやラテンなパーカッションなどを聞かせつつ、骨太なベース、端正さと爆発感が曲展開により使い分けられるドラムのリズム隊が突き抜ける曲がものすごくかっこ良いですね。ピアノも局面によってはリズミカルになり、全員でリズム刻んでいるような迫力ある展開も。

 ステージ後ろにスクリーンがあり、そこでメンバー名や曲名、ほんのりとした映像など使われてそれもかっこ良い。シンプルな曲名から想起される映像と演奏のかみ合い方も良かったです。「10」「Horizon」とアルバム「indigo jam unit」からの曲でスタート。そこから2,3曲置きにMCを挟みつつ演奏します。ベース奏者が2回、パーカッション奏者が1回、アンコール前にグッズ紹介兼ねたMCをドラム奏者がするという順番も前回見た時と一緒で、この辺は毎度おなじみの構成なんですかね。

 「Rio」「Raindance」「Raindrop」と曲が続きますが、その後のMCで「川(Rioはスペイン語で川の意味)が流れて、そこから雨が降るように雨乞いのダンスをして、そして雨が降るという流れです。あ、曲やる前に言えば良かったですね。」と。「Nostalgia」「Sepia」辺りは情緒的、ごじゃれた感などあるピアノソロから始まる曲で序盤はそのイメージを受け継ぐアレンジなのですが、そこから終盤にかけてドラムが激しくなっていく展開に持っていくのがおもしろい。「2×2」「Sphinx」辺りはツインドラムが爆発しまくる展開で、ガンガンに体にリズムが入ってきて気持ち良さまでありますね。

 活動10周年(Perfumeやチャットモンチーと一緒ですね)を迎えたそうですが、CDジャケットのデザイン統一感や活動ペース(毎年コンスタントにアルバムを出してそれを受けたライブツアーをやる)など不変なスタイルでストイックに続けていくのがかっこ良いよなーと。それでいてMCではほんわかした味もあって柔らかさもあるのが親しみやすいというか。
 
author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 11:04
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2015/06/17 Marc Cary Rhodes Ahead Trio、Daniel Crawford Trio at Blue Note Tokyo
 2組のバンドが切れ目なく続けて演奏する形式のライブ。Billboard Live Tokyoでもこの形式のライブ見たことありますが、最近増えてきてるんですかね。アメリカ・ニューヨークとロサンゼルスそれぞれのキーボード奏者が率いるトリオ編成のライブ。ともに名前知らなかったのですが、有名ソウル、ヒップホップアーチストとも仕事しているジャズ奏者ということに惹かれ行って来ました。2回公演の2回目。それぞれ30分ちょいのライブ、その後でメンバー全員で15分ちょいのセッションといった進行。ステージには全楽器が置いてあり、休みなく演奏がされました。

 最初はDaniel Crawford Trio。キーボード、エレクトリックベース、ドラム/パーカッションの全員アフリカ系の男性奏者。ドラムはヘッドフォンで音楽聞きながらステージ上がってました。近くを通り過ぎる時に拍手を送ったら満面の笑みで拍手し返してくれました。ユニゾンやソロを交えたジャズマナーなスタイルもありつつ、そこからはずれた感覚がたっぷり入った演奏。キーボードとベースは協調してオシャレ感もある端正でソウルなフレーズも入れ込んで、じわーっといいなーと思える音色が多かったです。そしてそのフレーズに沿いつつもドカドカと力強く手数も多いドラムが入り込むのがおもしろいです。左脇にパーカッションセットもあり、それを左手で叩きつつ残りの手足使ってドラム叩くといった荒技も。荒々しさだけでなく右脇にあるチャイムも使ってキレイな世界を描いていたりしました。Daniel Crawfordは上下2台キーボードを用いていて、一方のキーボードで持続音出しつつもう一方でフレーズ弾いたりと音の積み重なりも聞きどころ多かった演奏でした。

 そしてMarc Cary Rhodes Ahead Trio。ベース奏者は両方のグループに所属しており、そのまま残ります。キーボードとドラム奏者が入れ替わる形。こちらもアフリカ系の男性奏者。Marc Caryは細身のモデル体型で黄緑のTシャツ、黄緑のターバンっぽいもので長髪のドレッドヘアを束ね、白いジャケットという服装。これがなんともオシャレでその風貌だけでかっこ良いなーと。バンド名にRhodesが付いているようにフェンダーローズを使用しての演奏。またフェンダーローズの上に小型のキーボードも置いてありそれも効果的に使います。こちらの演奏は三位一体となって描くようなアレンジでフェンダーローズの情緒的な音を主軸としてじんわり聞かせるところから始まり、少しずつ音がはじけるようになってきたところに小型キーボードでテクノ的なフレーズ、音色を入れこんでだんだんと激しくなっていくような展開がおもしろいです。そういった曲が2つ続いた後で、ドラム奏者が両脇にあるタブラを使います。3曲目は小型キーボードのテクノな持続音とタブラのみの演奏から始まるもので、なかなかおもしろい。当たり前なのかもしれませんが、ベース奏者は異なるスタイルのバンドともに対応していてすごいなーと。

 5人のセッションはDaniel CrawfordのみがキーボードでMarc Caryはパーカッションを叩きます。ツインドラム、パーカッション、ベースといった強力リズムにキーボードが控えめながらしっかりとした色を聞かせるのがおもしろい。そして中盤Marc Caryはキーボードの位置に戻って弾いたり、ノリノリでポエトリーリーディング調にメンバー紹介したりといきいきしてました。もっと自分に音楽の知識があるといろいろと興味深いポイントが分かったりするのかもしれませんが、不十分な自分でも楽しいと思えるライブでした。
 
author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 20:39
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2015/06/02 Nels Cline Singers at Blue Note Tokyo
 WilcoのギタリストNels Clineが率いるユニット。この日2回公演の2回目の方に行って来ました。直前で出るの知って会社帰りに行ってみましたが、行って良かったなーと刺激ありまくりの1時間半ほどのすごいライブでした。

 Nels ClineはWilcoのライブと藤井郷子率いるFirst Meetingのライブにゲスト参加しているのを見たことあります。このユニットは初めてで編成はギター、ベース、ドラム、パーカッションの4人。Singersとグループ名ついてますが、歌はちょびっとだけでインストがほとんど。Nels ClineとパーカッションのCyro Baptistaは声を時折加えますが、歌というよりは楽器の一部として表現しているような声出し。Cyro Baptistaは10年位前のフェスでDJ SpookyやMedeski Martin & Woodとの共演をしているのを見て以来かと思いますが、その時と変わらず見た目もプレイっぷりもぶっ飛んでいる演奏でした。ベースとドラムの方はたぶん初めて。

 最初はノンストップで30分の演奏。Nels Clineが足のペダル、腰辺りにある機械などを使ってギターフレーズをその場でサンプリングしたりエフェクトかけてゆがませたりするソロ演奏から入って、徐々に他の楽器が音を加えていきます。明確なリズムやフレーズは無く即興っぽいと思わせつつ、ギターとウッドベースがユニゾンで同じフレーズ弾いたりときちんと構築された曲を演奏しているよう。各楽器の音の重なりがスリルありまくりで、ノリやすい要素皆無ながらのめり込んで聞きました。10分以上そんな音のやり取りがあった後、ベース奏者がエレクトリックベースに持ち替えてリフを弾き始めます。ここで初めて明確なリズムが出て来ました。ドラムとパーカッションもこちらに沿うようになります。そしてその中で弾かれる単音メインのギターもおもしろい。そこから上昇感のあるようなリズムの加速度も聞かせて長い曲が終わります。もうこの30分だけで至福と思えたほど。

 そこからは簡単な日本語(奥さんがCibo Mattoの本田ゆか)と英語を織り交ぜた短いMCを挟みつつ5分とか10分の曲をいくつか。それらの曲も聞きどころ満載でした。いくつか印象に残っている場面を挙げます。Nels Clineが轟音でシンプルなロックのリフをガンガンに引き倒しているところを、他の楽器はそのリズムに沿いながら自在にいろんな音やフレーズを入れ込む展開がおもしろい。Cyro Baptistaはいろんな小道具を使った音出しをするのですが、それらが曲の中でうまいこと響くような使い方で、ユニークさもありつつ鳴っている音自体の快感さも味わえました。カコカコなる木魚っぽい音やカンカンなる金物系などをスピードあるパーカッションのリズムの中に織り込んでいくのがすごい。ドラムもぶっとい音や手数の多い叩き方などを織り交ぜつつ、脇にあるハート型のシンバルを時折叩いてアクセントをつけていたのがおもしろかったです。

 Cyro Baptistaのソロから始まる曲ではボサノバなリズムと声を入れ込んでまったりと聞かせるところから、おもむろにパンデイロを出してきてサンバなリズムを出してきたところにドラムが加わっていく展開も最高でした。また、小音を丁寧に重ねていくような曲もあったりして、その緊張感ある展開も良かったです。Nels Clineは声も聞かせますが、そのボーカルも味あるもので良い感じ。この場で演奏できることがうれしいみたいなコメントされていましたが、また見たいですねー。
 
author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 23:42
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2015/05/12 Dave Sinclair、clammbon at Billboard Live TOKYO
 イギリスのCaravanというバンドにいたピアノ/キーボードDave Sinclairに日本のクラムボンとの2マンライブ。今年2月にここでJuana Molinaと原田郁子との2マンライブを見た時と同様にあらかじめステージには両者の楽器が置かれ、続けさまにライブが進みます。

 最初はクラムボン。キーボード/ボーカル、ベース/ギター、ドラムの3人組バンドで30回以上と一番見ているバンドですが、何度見てもライブは素晴らしいなーと思うことしきりでこの日も良かったですね。この日はミトの鳴らすギターの残響音からじわじわと音を足すインプロが続いてふと音を切ってからキーボードのイントロが鳴るのが印象ある展開だった、ひさびさに聞く「id」からスタート。そしてぱっと華やぐ「KANADE Dance」と来て、しっとり聞かせる「Re-アホイ!」。

 この日はこの場所に合った「大人なモードで」とのことで、新曲「yet」も遅いリズムにしてゆったりと聞かせる新しいアレンジになっていました。新曲ですぐに新しいバージョンを持ってくるってのがすごいですね。そういえば随分昔、シングル「サラウンド」の発売イベントをCD屋さんでやった時にいきなり違うアレンジバージョンの「サラウンド」をやってたのに面食らった記憶が(その日のミニライブの最後にはシングルバージョンで改めてやってましたが)。

 ミトは中学校3年生の時にCaravanのレコードを買って聞いていたそうで、そして数年前ラジオ番組企画でDave Sinclairと共演する機会があり、この日もひさびさにDave Sinclairから連絡が合って、せっかくなのでオシャレな場所で対バンしましょうと企画したそう。この日の夜は台風が来てたのですが、ラストの曲はそれにぴったりとあった「Re-Folklore」で締めました。「強い台風の去ってった夜に高いビルの上から街を眺めてた」なんて歌詞は、この日この場所に合いすぎてました。

 続いてDave Sinclair。最初にDave Sinclairとフルート/サックスの男性が登場します。朝焼けが想起されるような音世界でSinclairが歌うのですが、それがかなり良かったです。かなりのお年のSinclairはボーカルもそれにあったよれ具合もあるのですが、どこか瑞々しさが漂うものでした。そこからサポートメンバーで日本人3人登場。男性ベース、女性ドラム、女性ボーカル。女性ボーカルはSinclairの歌うコーラスもしたりしますが、かなりの曲でメインボーカルを務めていました。Sinclairの作った曲を歌うのですが、日本のムード歌謡っぽい節回しを入れ込んだ歌い方をするので、Sinclairの歌う世界とはかなり違う印象になっていました。

 Caravanのメドレーもあって、途中からはクラムボンの3人も参加してました。ミトはギターで参加していて楽しそうに弾いてましたね。プログレっぽい(というかCaravanは元々そういったバンドなのかな)ツインドラムやらSinclairのピアノと原田郁子のキーボードとのかみ合わせなんかもそういった味の音を堪能しました。ラストはクラムボンもカバーしていた「O Caroline」。この曲ってDave Sinclair作曲でRobert Wyatt作詞だったんですね。ボーカル3人でメインパートを回して歌っていました。いい感じの締めでした。

 4/24からこの日まで、かつてないような頻度でライブ行きまくりましたが、一旦ここでストップ。さすがにお金と時間を使いすぎましたね。。
 
author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 00:07
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