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2017/03/25 tricot at 渋谷O-WEST

 5月にアルバム「3」発売を予定しているtricot。この日のライブは発売前にまだ誰も聞いたことないアルバムの全曲をライブで披露してしまおうという企画。お客が全員「にわか」になるライブ。京都・滋賀出身のギター/ボーカル、ギター、ベースの女性3人組で、男性ドラムがサポートで入る4人編成。ドラムは去年の夏辺りからレギュラーとして叩いている吉田雄介で、前回のアルバムはいろいろなドラマー呼んで作っていたところを、今回は吉田固定で合宿までして作り上げたそう。チケット速完売で、1階満タン。2階の一部が解放されて、そこに行って上から見下ろすように見ました。
 
 ライブスタート前にステージ後ろのスクリーンに素朴な犬?のイラストが映ります。犬がしゃべるような声が流れて、アルバム制作に至るまでの経緯を2匹の犬が会話し合うようなコント仕立ての形で語られます。2匹ともボーカル/ギターの中嶋イッキュウが声優となって、しゃべっていたよう。メンバー登場。お客がぐぐっと前方に詰めかけて両者とも戦闘態勢に入ったような感じになってライブスタート。アルバムの曲順に13曲をやります。「曲順にやりました。」とMCで途中話す前に、あーこれはアルバム曲順だなーと思うくらい良い流れに思いました。
 
 最初の「TOKYO VAMPIRE HOTEL」はガツッとした盛り上がりのある曲との印象で、そこからお得意の変拍子、ストップアンドゴーなアレンジを存分に取り込みつつ、いろんな味を聞かせる曲を。個人的に気に入ったのが、3〜5曲のソウル、ファンクな味のある曲。前作「AND」に収録されていた「神戸ナンバー」とかでも聞けますが、こういった色をtricotで聞けるのは珍しい。特に3曲目の「よそいき」という曲がおもしろくて、かなり黒い感触あり。またこの曲はソロボーカルを中島以外に、ギターのキダ モティフォとベースのヒロミ・ヒロヒロがそれぞれ取ったりするのもおもしろい。元々3人のコーラスワークも良いですが、キダ、ヒロミそれぞれソロでも良い声聞かせるなーと。
 
 6曲目の「pork side」は短い曲で次の「ポークジンジャー」につなげていました。「ポークジンジャー」はシングルで出ていた曲なので、お客もノリ方が分かっていて反応良くなります。上から見て如実に(反応の良さが)出ていました。アルバムにはもう一曲既存曲があり、去年出したミニアルバム「KABUKU EP」から「節約家」。この曲はサビが激しいので、ここでモッシュ、ダイブまで飛び出します。サビの部分のドラムがものすごいなーと。とんでもない手数の乱れうちで爆発しつつ、きちんと収束させるダイナミックな展開におおーっとなりました。
 
 「南無」という曲は裏打ちリズムでコールアンドレスポンスをしつつ「南無南無」と繰り返し歌っていくノリがおもしろい曲。この曲は音源出てからもっと盛り上がったいきそうな曲と思いました。アルバム最後の曲である「メロンソーダ」に入る前にMCがあってキダが「ここまで新曲の説明一切してへん。」と。じゃあ、と中島が「次の曲は、、ベースソロから入って、ドラムのリズムが加わってそこにギターが重なって2拍置いてから歌に入ります。」と説明。説明ってそうゆうこと?と疑問を抱きつつも曲に入ります。切なげな疾走感がある曲でラストを飾るにふさわしい曲。この曲で一旦区切りを入れるかと思いきや、すぐに音を出してくるという意外が展開。ここからは既存曲をがっつりやっていきます、と宣言していきなりの大盛り上がり曲の「99.974℃」。この場面のステージと客席の熱量はものすごいものがありました。「99.974℃」は最初のインスト部分でベースのヒロミが客席に入り込んでベースを弾くのがお馴染みですが、上から見て改めてすごい光景だなと。背中をお客に支えられて、仰向けの状態で早いベースのリフを弾きまくる姿がめちゃかっこ良い。お客との信頼関係も伺えます。
 
 そこからは定番の盛り上げ曲をこれでもかと繰り出します。キダも腿を繰り返し上げるランニングスタイルでギター弾きまくったりしてものすごい運動量。でも、それが祟ったかサンバなドラムソロをバックに3人が楽器放り出してマラカス鳴らしたり、笛吹きながら踊る場面では、キダが踊りまくった後に力尽きてしゃべることができなくなり、中島にしゃべりをバトンタッチということをやっていました。最後は変拍子織り交ぜた複雑な展開ながら、壮大さや王道感も感じられる「Break」をやって終了。アンコールの手拍子が出る中、スクリーンに47都道府県を回るゲストバンド迎えての2マンツアーの日程が発表されていました。この日はアンコール無しとの文章付で。それでもここまで2時間というボリュームで大満足。またアルバム聞いてからライブ見たいですね。たぶん東京はツアーラストとして、どこか大きいところでワンマンやるんじゃないかなーと思っているのですが、2マンもどこか見たいなーと。でもまだ予定は決められず。5月に北海道でやるNOT WONKとの対バンとかおもしろそうですが、参加は難しいですね。。

 

author:de nudge, category:live(duo,O-Group), 23:18
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2017/03/24 ハンバート ハンバート、Predawn at Billboard Live TOKYO

 女性ボーカル、男性ギター/ボーカルの2人ユニットであるハンバート ハンバートがこの時期にBillboard Live TOKYOでゲストを迎えてライブを行うシリーズ。今回は女性シンガソングライターのPredawn。ともに単独ライブ行ったことがあるほど好きなアーティストなので共演楽しみにしていました。1日2回公演の2回目に参加。
 
 Predawnソロで4曲ほど→ハンバート ハンバートと共演でPredawnの曲を2つ→ハンバート ハンバートのソロで4曲ほど→Predawnと共演でハンバートの曲を2つ→アンコールでトリオで2曲といった構成でした。1時間20分ほど。
 
 最初はPredawn。いつもはギター弾きながら歌うスタイルですが、1曲目はピアノ弾きながら「Sigh」を歌います。意外なスタート。会場に響く透き通るような暖かい声が良いです。2曲目以降はいつものアコースティックギター弾き語りスタイル。「Kepp Silence」「Universal Mind」など。「Universal Mind」はアコースティックで丁寧に歌っているものの、UK Rockな感じにして大仰に歌っても似合う必殺なメロディってな印象がある曲。
 
 ハンバートの2人を迎えてトーク。ともにほんわかな雰囲気を纏う共通項がありつつも、とにかくよくしゃべるハンバートと、しゃべる文字数より「あの」の方が言っている量多いのではないかと思われるトーク苦手な清水美和子(Predawn)とのトークは、案外いい感じでやり取りしていました。佐野遊穂は近所のパチンコ屋にある鳥のキャラクターが気になっていて先日その鳥のキャラクターの着ぐるみ着た人がなんか配っていたけど、2日前ほどその鳥の鳥人間がなんか食い散らかしちゃう夢を見ていて、予知夢かと思った、てな話をして、「美和子ちゃん、よく夢見る?」と話を向けると、「あまり、夢って見ないんです。」と言いつつ「家族と旅行に出かけて妹(だったかな?)が天ぷらジュースを飲んだ夢を見ました。」と。「あー、天ぷらジュースね。いいよねー。」と佐藤良成は相槌打っていましたが、天ぷらジュースって何?と思いながら聞いてました。自分知らないだけかな、、と思って帰宅後ネットで調べてもそんなの出てこなかったので、架空の飲み物と思われます。
 
 共演によるPredawnの曲は「霞草」「Suddenly」。佐野が控えめに高音な声を重ねます。佐藤はバイオリンでのサポート。ギターとバイオリンの重なりもいい感じでした。ここでPredawnは一回退場してハンバート ハンバートのライブになります。こちらも最初は佐藤がピアノを弾きながら歌う曲でした。次は「ぼくのお日さま」。すごく好きな曲。この場で聞けて幸せ、と思いました。「国語」は外国から入ってきたカタカナの言葉をよく意味が分からないくせに使うなよ、ってな毒ある歌詞なのですが、それをちょい肩揺らせるくらいのリズムでほがらかに歌うってのが楽しい曲。ソロのライブでもトークが絶好調。佐藤が主に話していて、正月同級生と山登りに行くのが恒例行事。今回山の中腹にあるラーメン屋ののれんが、通常道脇に立てかけている縦の旗を横にしたものになっていて、しかも裏が見えている状態だったので、「ラーメン」が「ルーメソ」に見えた、なんて話を。
 
 再びPredawnが戻ってきて今度はハンバートの曲を3人で。「生活の柄」と「おなじ話」を。この2曲では佐藤もボーカルに加わるので3人で歌う場面があるのですが、その重なりも良いですね。Predawnは音源よりもライブは早めなリズム取りで歌ったりギター弾くことが多いのですが(緊張しいなことからですかね)、共演でも同様で「おなじ話」を演奏する前に佐藤からここはゆったり目でねーと指示を受けてました。
 
 アンコールを受けて再び3人が登場。Predawnがピアノ担当、佐藤がギターを担当して歌うのはなんとスピッツの「空も飛べるはず」。1番を佐野が、2番をPredawnが歌っていました。サビの3人重なる声も良くて、ひさびさに聞いたけど改めて良いメロディだなーと。ラストは逆に佐藤がピアノ、Predawnがギターを担当して、Predawnがハンバートで一番好きだという「旅の終わり」を歌います。ギターとピアノの音を紡ぎあげるような響きを聞かせて、そこにやさしいながらも凛とした孤高な響きの佐野の声がとっても良い曲。2番担当したPredawnの声もオリジナルとは違う良い面で聞かせていました。
 
 ハンバートとPredawnが初めて会ったのは2年前のROKKO SUN MUSICという野外フェスだそう。その時に佐藤がPredawnがビール飲みながらライブして、ライブ終わりに駆け足ではけていく姿にびっくりしたそう(Predawnのライブではお馴染みなスタイル)。「今日も飲んでる?」「少し、飲んでます。。」と。さすがに場所柄そして3人で退場するということで、今回は普通に歩いて退場していました。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 10:26
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2017/03/20 sora tob sakana、DALLJUB STEP CLUB at 渋谷O-Nest

 女性4人組アイドルグループsora tob sakanaが主催で今年から月1回で行っている対バンライブ。何回もライブ見ているお馴染みグループですが、この対バン企画は初めて見ました。
 
 最初はDALLJUB STEP CLUB。40分くらいのライブ。ドラムGOTO(あらかじめ決められた恋人たちへ)が率いる4人バンドで、他に機械/ボーカルのYuta Hoshi(WOZNIAK、等)、シンセ/ラップの森心言(Alaska Jam)、ベース/ボーカルのBENCH.というメンバー。ですが、この日なんとリーダーであるGOTOが数日前病気になってしまい外出禁止の状態(インフルエンザですかね)で、急きょ代打となるドラマーを探してこの日を迎えたそう。前半と後半で一人ずつ。吉田雄介と高石晃太郎という方で、吉田はtricotのサポートで何回か拝見している方。
 
 ほぼ前知識なく初めて見たバンドですが、かなりおもしろくノリノリで見ました。ベースとドラム主軸でベースミュージックの生演奏的なことを聞かせつつ、機械(なんて機械なんでしょう)とシンセでアシッド感ある音をかぶせるような混沌とした面も織り込みます。そこに、Hoshiのエフェクトかけたボーカルや森のもろヒップホップなラップ、BENCH.の低目なボーカルなどを随所に織り込んで盛り上げます。ダブエフェクトも聞かせつつ、深遠さがあるような要素で構成されている感あるのですが、全体の聞き心地としては、どこか陽性というかカラっとした感じに聞こえるのがおもしろいな、と。ある曲でsora tob sakanaのなんかの曲の一節を入れていたりと遊び心もありました。
 
 陽性さは合間のMCにも感じられ、リーダー不在ながら3人ともよくしゃべります。GOTO欠席で慌てたけど、どうにか今日ライブしたかったら仲間に頼った。急きょ2人が参加してくれて感謝している。森はGOTOから病気にかかってしまったとの連絡を受けて呆然としたけど、sora tob sakanaメンバーの神風花が毎日Twitterで挙げているふうかくげん(神が書いた格言)の「結果がみえないこともそりゃあるけど心は常に落ち着かせて」に励まされた、と。GOTOとYuta Hoshiはsora tob sakanaの音源に参加していて、それぞれ一曲ずつドラムを叩いていると。GOTOが「広告の街」で叩いていたのは知っていましたが、Hoshiが「Summer plan」でドラム叩いていたの知りませんでした。他のバンドではドラムを担当することがあるそう。
 
 ラストの曲はドラムンベースなリズム軸に森がお客とのコールアンドレスポンスを繰り返して、どーんと盛り上がって終了。そしてドラムメンバーのみ下がり3人は残ります。そこにsora tob sakanaメンバーとsora tob sakanaのプロデューサーである照井順政がギターを持って登場。特別企画としてGOTOが参加していた「広告の街」をやることになります。この組み合わせ発表になった時点でやるだろうとワクワクしてたので、彼のドラム無しでのライブとなったのが少々残念。ドラム音は機械から流して他が生演奏ですが、ここでトラブル。ドラム音がヘンテコで演奏ストップします。sora tob sakanaメンバーは遅れて歌うの中止していて、「いつもと違うトラックにしたかと思った。」「照井さん、時々だまってトラック変えていて後で聞いたら『ウン、変えてた』とかあるし。」と。ただでさえ歌うの難しそうな曲多いのに、アレンジ勝手に変えられるのにも対応してるんですね。恐るべき平均年齢14歳。
 
 トラブル解消するのに時間かかって、間をトークでつなぎます。森は得意としているそうなアニメ「サザエさん」に出て来るタラちゃんのものまねを。タラちゃんとマスオさんのセリフを長めに聞かせます。結構似ているなーと思いました。感想をsora tob sakanaに求めたら山崎愛が「タラちゃんよりマスオさんの方が似てた。」とバッサリ。森、落ち込んでいました。森がそれだったらと山崎にタラちゃんのものまねをするように強要。山崎最初断っていましたが、断り切れずやっていました。そこから山崎は笑いのつぼにはまってしまったらしく、ずっと笑い声上げ続けていました。さらに森は照井にマスオさんのものまねをやるように振ったら、照井のマスオさんが案外似ていて森は「もう二度とタラちゃんとマスオさんのものまねしません。」と宣言していました。周りに励まされて、次やる機会があったら完成度高めると最後には立ち直っていましたが。そして、この会話の中には入ってきませんでしたが、寺口夏花はずっと?マークな状態でした。どうやらサザエさんを見たことが無いよう。。
 
 と、長いやり取りでつないで無事音が復活。「広告の街」をやります。断片的な音のギターが挟み込まれるスリリングですごく好きな曲。ベースのフレーズもかっこ良いです。森はsora tob sanakaが歌っている合間に、後ろで振りコピとかもしてたりしつつ、インスト部分にはラップを入れたりしてました。1月にハイスイノナサのメンバー中心の生演奏をバックにsora tob sanakaが歌う見た時も思ったのですが、視点が難しいですね。どうしても珍しい演奏陣の方、今回はギターとベースに目が行ってしまいました。なんとかバランス良く視点を置いていきたいなーと、次こういったセットを見る時の個人的な課題となりました。
 
 楽器が片付けられて、次はsora tob sakana。30分ほどのライブ。Hoshiがドラムとして参加した「Summer plan」を初めに歌います。この曲はバンドサウンドものですが、以降の5曲は打ち込みものメインでした。バンドとの対バンということで意識的に組んだセットでしょうね。後半の3曲「おやすみ」「tokyo sinewave」「夜間飛行」の流れが良かったです。「おやすみ」は久々に聞く曲でスロー目なもの。途中のダンスで4人がくるくると回転する場面があるのですが、新衣装の膝丈の花柄スカートの回り具合が良い感じです。そして同様にスロー目な「tokyo sinewave」ですが、前半にやった「魔法の言葉」と同様にソロボーカルのみで構成する曲。サビの部分含めて4人ほとんど同じくらいの歌割りで歌いきるってのが結構珍しい。トラックのかっこ良さ、メロディの良さだけでも魅力があって、ユニゾン中心にして声を無個性なものにしても曲としては充分良いものになるのでしょうけど、それで善しとせずちゃんと4人の声を聞かせるってのが良いですね。ラストの「夜間飛行」は早めなビートで飛翔していく感があって、聞きごたえ満点、体揺らしつつ聞きました。事前に思っていたよりもsora tob sakanaのライブ時間短いなーと思いつつ、すごく楽しめたライブでした。

 

author:de nudge, category:live(duo,O-Group), 23:40
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2017/03/18 モーニング娘。'17 at パシフィコ横浜 国立大ホール

 前述のサッカーの試合を見終わった後、新横浜から桜木町へ移動。この日から始まったモーニング娘。'17の春ツアーに参加しました。この日2回ある公演の2回目に参加。5000人のキャパを誇る会場で2回公演と、のべ1万人の動員。ともにチケット売り切れで満員だったよう。2階席後方の位置で見ました。
 
 13期メンバーが加わっての初ツアー。また、腰椎椎間板ヘルニアで3ヶ月ほど休んでいた佐藤優樹がこの日復帰で13人揃いました。ステージはこれまでのものよりもシンプル。ステージ後ろのスクリーンが通常の映像を映すものに加えて両脇に縦の電光掲示板的なものが加わっていたのが新鮮なところでしょうか。フォーメーションダンス存分に味わうなら、ステージはシンプルなもので全然良いですね。スクリーンの映像面で凝ったことをしていました。2時間ほどのライブは楽しい要素てんこ盛りでした。感想を続きで。
 
 

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author:de nudge, category:live(Othersホール), 08:07
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2017/03/18 アルビレックス新潟 at 横浜F・マリノス

【結果】
 1-1で引き分けでした。
 
【感想】
 この日夜から横浜でコンサートを見る予定があったので、昼から横浜に行ってサッカーも見てきました。日産スタジアム。両チームともゲーム見るのひさびさで、かなり変化していました。
 
 ホームのマリノスはGKが飯倉、DFが右から松原、中澤、ミロシュ・デゲネク、金井、ボランチが中町と天野、攻撃MFが右からマルティネス、バブンスキー、斉藤、FWがウーゴ・ヴィエイラです。松原は今年新潟から移籍してきた選手、他に中澤、金井(一時時期ジェフ千葉にいた)、中町、斉藤辺りは知っていましたが、他は初めて見る選手ばかりですね。守備時は4-2-3-1、攻撃時は4-1-2-3という使い分けたフォーメーションで、ボランチの天野は攻撃時はインサイドハーフとしてバブンスキーと並ぶ形。バブンスキーはかつてガンバ大阪にいたDFボバン・バブンスキーの息子さんということで、時流れるの早いっすね。
 
 アウェイの新潟はGKが大谷、DFが右から矢野、大野、ソン・ジュフン、酒井、ボランチが原と小泉、攻撃MFが加藤、山崎でFWにチアゴ・ガリャルドとホニという4-4-2の布陣。こちらもマリノスほどではないですが、初めて知る選手半分くらい、ベンチに座っているメンバーの方がお馴染み感ありました。
 
 試合スタート。マリノスは斉藤とマルティネスが両ワイド高い位置に張って、そこでボールを受けてサイド突破を図る形。ゴトビ監督が率いていた清水エスパルスのサッカーを思い出します。手前でボール受けてドリブルすることと、裏を抜けてボールを受ける両方を常に狙っている感でサイドバック守るの大変そうです。ただ奥深くボールは運べるもののゴール前はウーゴしかいないことが多く、サイド突破してもゴール前の人数が少ない感ありました。インサイドMFのバブンスキー、天野はすごいテクニシャンでボールを細やかに扱ってショートパスやドリブル突破を行います。守備陣の網を抜けるような動きも見せますが、ダイナミックにゴール前に飛び込んでいくようなシーンは少なかったです。
 
 天野は左利きの選手。フリーキック、コーナーキック全て任せられるほどの正確なキックに加えて、隙あらばDFラインの裏を抜ける動きをしたり、守備時はスペースをうまいことカバーしていたりと素晴らしい選手との印象。前シーズンの後半(怪我の影響もあったみたいですが)ほとんど出番が無かったらしい同じ左利きのスター選手中村俊輔が、ジュビロ磐田に移籍することになったのも頷ける活躍っぷりでした。開幕戦で縦横無尽の活躍を見せたドリブラー斉藤ですが、この日は新潟の右サイドバック矢野にほぼ完封された印象。先週の試合で怪我をした影響もあったのでしょうが、矢野の守備も素晴らしい。裏に抜ける動きを常に警戒した間の取り方をしていて、斉藤にボールが渡った瞬間に距離を詰めてスピードあるドリブル突破をさせないようにしていました。斉藤との1対1から見事にボールを奪ったシーンは新潟応援席から拍手喝さいを浴びてました。
 
 新潟はコンパクトなスリーラインのオーソドックスな守備。ミドルシュートが得意な選手が揃うマリノスのケアがよく出来ていて、センターバック前のスペースを空けないようにしていました。その分攻撃はカウンターのみとなりやや厳しい。チアゴがフィールドを自由に動いてボールをさばきつつ周りがフォロー。スピードあるホニが積極的に守備の裏を抜けてボールをもらう動きを見せていますが、ボールは通らず単発的な攻撃。遅攻の場合は片方のサイドバックが高い位置を取って、選手を寄せてサイド突破を狙う形を見せていましたが、マリノス守備陣にほぼ抑え込まれていました。
 
 前半30分過ぎ、右サイドでボール受けたマリノスのマルティネスが内側に切れ込んで左足で豪快なミドルを決めて先制、数分後新潟ホニが、マリノスGK飯倉のバックパスの扱いを躊躇した瞬間をついて、ボール奪ってゴールを決めて同点に追いつきます。飯倉としては悔やまれるシーンで、その数分前にボールのバウンドが変わってあわててボールを追いかけたことが念頭にあったのでしょうか。マリノスは左サイド抜けた天野がピンポイントのクロスを放って、ウーゴが合わせるだけの場面を外してしまったのが悔やまれます。後半はマリノス優位ながら決定的なところは新潟がうまいこと抑え込んで、そのまま終了しました。
 
 チーム力全体ではマリノスの方が上の印象でしたが、新潟は交代選手に応じたフォーメーション変更(途中交代で入ったFW鈴木武蔵を左サイドに張り付かせて、MF山崎が中央に移動)なんかもあり、柔軟な対応力を持っていました。それに比べるとマリノスは交代選手も交代前の位置にそのまま入るだけと、点取るための策にやや欠けるかなという印象でした。現時点でも魅力的な選手多く、見ていておもしろいチームと思いますが、サイド突破を抑えられた場合の選択肢があれば、さらに良いチームになりそうです。

 

author:de nudge, category:Jリーグ, 10:36
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