RSS | ATOM | SEARCH
2016/11/26 selfservice vol.7 at 江古田Buddy

 江古田駅出てすぐのところにあるライブハウス、江古田Buddyはものすごく久々に来ました。藤井郷子カルテットがここでよくライブしてた時期があったのですが、それ以来と思うので10年以上ぶりになります。ジャズクラブの印象がある同所ですが、この日はジャンルごった煮のクラブ系イベントで、ここでやるクラブ系イベントというのに興味惹かれて行ってみました。定期的に行っているイベントのようで、タイトルからすると7回目の開催ってことですかね。
  

 
 と、その前にお昼のお話。駒場東大前駅近くにある東京大学で開かれた学園祭の中の一イベントkomamoと、渋谷タワーレコードで馬喰町バンドというバンドのインストアライブを見てきました。komamoは野外でのダンスものフリーイベントで、校舎に囲まれている一角(音がいい感じに反響します)でDJが音楽をかけるってなもので、4年前に1時間ほど行ったことありますが、それ以来の参加。駅が2つ隣だったので渋谷と往復する形で、KABUTOとHIROSHI WATANABE a.k.a KAITOのDJをそれぞれ30〜40分ほど。東大学園祭と渋谷の混雑が予想以上で、移動に時間かかったため思ったより見れなく、腰据えてこっちに居座った方が良かったかな、、と少しの後悔もありましたが、ともに気持ちの良い音を堪能。KABUTOのDJは初めてでしたが、かっこ良い音で今度じっくり聞いてみたいな、と思わされました。HIROSHI WATANABEのDJはもう鉄板な気持ち良さ、胸打つシンセ音が暗くなった野外に映えてました。
 
 初めて見る馬喰町バンドは、前日同所(渋谷タワーレコード6階フロア)で、Dreamers' Circusというデンマークのトラッドな音楽をやるインストアライブを見に行った時に、同フロアの視聴機でたまたま聞いて気になったバンドで、翌日同じところでインストアライブやるんだったら見に行こうかな、と前日に行くことを決めたバンドでした。ギター、ウッドベース、パーカッションの男性3人組で民俗音楽+ヒップホップ+ブルースなノリの音楽で、ざらっとした感覚のバンド音とあちこちに入り込む民俗的な要素、東南アジアなガムランっぽい響きでギターの音を鳴らしたり、民謡っぽいメロディで歌ったりとおもしろい要素たくさんあり、かつかっこ良いバンドでした。
 

 
 それらを堪能した後、江古田に移動します。20時前に到着。既にイベントは始まっていました。会場中央にDJスペースがあり、そこのDJとステージのライブが交互に行われる形式のようです。そこそこ広い空間で100〜150人くらいお客さんいたでしょうか。老舗ジャズクラブな印象のある場が、古びたちょい猥雑な感じがあるクラブスペースな雰囲気(良い感じ)に変身していました。自分がついた時はピーター・バラカンとシン・バラカンという親子がちょいトーク挟みながらそれぞれお気に入りの曲をかけるってなことをやっていました。終わりかけくらいで3曲ほど聞きました。シン・バラカンが「最後に」と言ってA Tribe Called Questの新曲をかけていました。その新曲のかっこ良さもさることながら、シン・バラカンの後方に出番を待つ砂原良徳の姿を見ながらA Tribe Called Questの曲を聞けたのが、ちょっと感慨深かったです。以前、砂原良徳はA Tribe Called Questの「The Love Movement」というアルバムをお気に入りであることを言っていたので。
 
 続いてステージでKan Sanoという方のライブを40分ほど。初めて見ます。彼もA Tribe Called Questの新しいアルバムは良く聞いていると最初の挨拶で語って、ピアノソロからスタート。映画音楽的な静かな風景が見えるようなソロに続いて、PCからトラックを出してそこにピアノ音を被せる演奏をしたり、弾き語りをしたりと様々な聞かせ方をします。トラック出しての演奏はビートに乗る形や歌とのユニゾンでピアノ音を出したり、一瞬Asa-chang&巡礼のピアノバージョンなんてイメージを持ったりした場面もありました。有名曲も使っていてMarvin Gayeの「What's Going On」やErykah Baduの「On & On」なんかも流してそこにピアノ音をかぶせていました。彼自身が歌う曲はUK Soulもの、シティポップスものといったメロディといった印象でした。
 
 再びDJブースで砂原良徳のDJを1時間。彼のライブセットは何回か見たことありますが、DJとなるとたぶん10年以上ぶりの2回目(年末にmetamophoseというテクノイベントが開かれていた頃)になります。シンプルなリズムにかっこ良いシンセ音や少しずつ色をつけるような被せのリズムを堪能。気持ち良い音に浸ります。終盤のシンセ持続音にフルートの音が重なる展開が一番印象的でした。
 
 続いてステージでAaron Choulai Trioというピアノトリオのライブを40分ほど。男性ピアノ、女性ウッドベース、男性ドラムといった編成。ピアニストの方は煙草を燻らせながらの演奏。各楽器のソロパートとテーマ部がからむオーソドックスな曲との印象ありましたが、Charlie Parkerの曲だそう。外国人の方なのですが、流暢な日本語のMCにびっくり。彼はパプワニューギニア出身だそうですが、日本在住とのこと。最近はジャズピアニストというよりビートメイカーとしての仕事が多く、この日ひさびさのジャズ演奏となるよう。リズム隊は彼がオーストラリア・メルボルンの音楽大学にいた時の先輩らしく、ドラム奏者は同じく日本在住の方、ベース奏者はこの時期に日本に旅行するということを聞いて、この日のライブ参加を打診したそう。ジャズ有名曲(Thelonious Monkなど)の他にオリジナル曲も数曲やっており、急きょ組んだ編成とは思えないほどの息の合い方を聞かせていました。普段自分が聞くジャズ方面のライブよりシンプルに音や曲の聞かせ方をするもので、それが逆に新鮮に感じるライブでした。
 
 最後にDJブースで真鍋大度のDJを30分ほど。彼のDJはまだ続いていましたが、かなり遅く(23時半手前)なったのでこの辺で後にしました。彼の名前はPerfumeのライブ映像演出の担い手として聞いたことありますが、この日はDJでした。ミドルテンポなハウス、ヒップホップなビートものから始まり、ジャズやドラムンベースなどの混沌とした世界に入り込みつつ、シタールっぽい変わった音も随所に入れ込んでいました。前提となる知識があったせいかもしれませんが、リズムの切り替え多く聞かせる展開が映像的だなーといった印象のDJでした。
 
 と、、なんとなくいろんなアーチストさんの名前をごちゃごちゃっと書いてみたかったので、いつも以上にごちゃごちゃっとした文章になってしまいました。すみません。。

 

author:de nudge, category:live(Othersライブハウス), 22:47
comments(0), -
2016/11/23 ℃-ute at パシフィコ横浜 国立大ホール

 ハロープロジェクト所属の5人組アイドルグループ。ハロコンやフェスなどで何回も見ているグループですが、単独コンサートは今年春ツアーに続いての2回目の参加になります。秋ツアー真っ只中だそうですが、1ヶ月と間隔が空いてのこの日だそう。前回行った時の(アイドルほとんど知らない)同行者がまた見たいとの希望があって、チケット取りました。3階のファミリー席(座って見る専用の席)から見ました。5000人という大きな会場が大勢のお客で埋まっています。ハロプロは女性客が多いのですが、℃-uteはその中でもひときわな多さ。黄色い声もすごかったです。
 
 前回はアルバム「℃maj9」のリリース受けてのツアーで、知っている曲たくさんありましたが、この日は聞いたことがあるのが半分弱くらいでした。過去曲からも万遍なく組んだよう。いろんなタイプの曲をうまいこと組んで、4つくらいの構成に分けたようなセットを楽しみました。
 
 ステージにはベットが3つ置いてあり、オープニングから数曲はパジャマ姿で登場し、ベッドを有効に使いながら歌います。かっこ良いパフォーマンスが印象的な℃-uteには珍しい、かわいさ全面に押し出したような出だしが虚を突かれました。鈴木愛理の三つ編み、中島早貴のふわっとした感じのポニーテールなど髪型もかわいらしい。「超WONDERFUL!」「世界一HAPPYな女の子」と、いかにもその絵にふさわしい歌が続きます。「世界一HAPPYな女の子」のサビで足首持って跳ねるダンスがお気に入り。枕の羽根もまき散らしたりしてわちゃわちゃした感じなことをやる演出も良い感じ。
 
 ℃-uteのコンサートはお馴染みの、ハロプロ研修生がバックダンサーやステージセットチェンジなどのお手伝いなどに加わって活躍。彼女達が曲中に衝立を持ってきて、その後ろに隠れた℃-uteメンバーが生着替え(といってもパジャマ脱いでその下にある衣装になっただけ。加えて髪型もその場で変えていました)をしたりする演出もおもしろいです。℃ompassと名付けられたツアータイトルで旅行がイメージされており、ステージ後ろには大きな磁石(N,W,Eと方角指す文字がある)のセットもあります。ここは、寝て起きて着替えて旅立つってな場面となりました。
 
 11月に発売したシングルに収録されている3曲は、衣装チェンジに合わせたイメージが変わるブロックごとに1曲ずつ入れてきました。「愛はまるで静電気」はかわいさ満面の曲で、トラックのアレンジがPerfumeの「Perfume」という曲のメロディっぽくて、「パパパパパフューム」って言いたくなる感じ。「夢幻クライマックス」はゴシック調のイメージで歌詞が字余りっぽくなるフォークっぽいメロディを挟み込むってな印象のある曲、「Singing〜あの頃のように〜」はつんく♂が来年6月に解散することを決めた℃-uteに当てたと思われる歌詞が印象的な前向きに歌い上げる曲で、この曲だけ歌詞がスクリーンに映し出されていました。
 
 いろんなタイプの曲をいろんなダンスで表現して歌い上げて一つのコンサートとして成立させるのは、アイドルならではだなーと思います。ヒールの高い靴履いて、次々と踊り歌う体力もものすごいなーと。この日通して聞いて印象に残ったのは「次の角を曲がれ」。メロディがつぼで、弦楽器の音も入ったロックなトラックとの相性も良い、好きな曲だなーと改めて思いました。
 
 MCはメンバー入れ替わりでステージはけて衣装チェンジをして、その間に2〜3人ずつでトークするってなことをやっていました。過去のおもしろ話が多かったですかね。鈴木愛理が昔のコンサートで割り当てられたセリフパートがちゃんとしていないと担当から外された話とか、別件で同様に注意されたもののそれに納得いかない鈴木は怒りを押し殺して、すーさん(彼女が良く書くキャラクター)をひたすら書き連ねて誰も声を掛けられない状態になっているところに、岡井千聖、中島早貴、萩原舞の3人が意を決して声を掛けようと、事前に打ち合わせして岡井から落ち着くように声を掛けようとしたところ、なぜか(テンパってしまった)中島が「ちょっと、愛理」と詰問するような感じで第一声を発してしまい、岡井と萩原がえーっとなってしまったとか。
 
 恐らく中学生時代(彼女達はその頃から単独コンサートを行っていた)のエピソードと思われますが、子供っぽいいたずら心なども満載だったようで、リーダー矢島舞美は、ある時自分が持っているあらゆるものになんかのキャラクターのシールを張り付けられるなんていたずらされたとか。携帯の電池パックがある部分にまで貼り付けられていたとか。岡井は暗証番号ものをすぐ忘れてしまうので、中島に伝えて管理してもらっているとのこと。岡井はお金も不必要に使っちゃうからと、銀行カードそのものも管理してもらおうとしたところさすがに中島は断ったとか(そりゃそうですね)。中島は岡井のものも含めてメモって管理しているそうですが、以前自分のiphoneのログインの数字4桁を思いっきり忘れてしかもメモっていなくて、お店に行ったもののログインのパスワードは解除することができなく、初期化せざるを得なかったそう。
 
 おまけで℃-uteの解散について。
 

続きを読む >>
author:de nudge, category:live(Othersホール), 11:18
comments(0), -
2016/11/19 BAHAMAS FEST 2016 at 新宿MARZ、motion

 マスロックのバンドが揃うフェス。今年で3回目なそうですが、初参加。全て初めてライブ見るバンドばかりでお目当てのハイスイノナサ以外は名前も初めて聞くバンドばかりでした。マスロックのイメージは、ブレイクを入れつつユニゾンでジャッ、ジャッを音を鳴らしたり、変拍子や音量の変化などを多用することでダイナミズムを生み出すようなロックってなものでしたが、丸一日いろんなバンドを見ていろんなタイプがあるなーと知った日となりました。チケットは売り切れで盛況でした。
 
 歌舞町にある2つのライブハウスでの同時進行の開催。昼の12時から夜の22時までの長丁場。各会場で2〜3組ずつ見て移動、合間に30分〜1時間くらい休憩ってな感じで見ました。見たのは順に、

 
 Lack The Low→fulusu→doesn't→ヨソハヨソ→Marmalade butcher→loqto→DAGS!→年貢→ハイスイノナサ
でした。各ライブ30〜40分程度。大量のエフェクターなど凝った機材用意するバンド多く、セッティング大変そうな印象もありましたが、両会場ともタイムテーブル通り進行するというスムースさ。順に感想を。

 

続きを読む >>
author:de nudge, category:festival(Others室内), 10:17
comments(0), -
2016/11/13 ROVO at 代官山UNIT

 アルバム「XI」リリースに伴うツアーの最終日、20周年を迎えたROVOの今年ファイナルともなる公演です。2日間連続でのUNITのライブで前日はアルバム曲メインだったそう。この日はレア曲中心にやる日ということで「XI」からの曲は無し。2日でセットリストをガラっと変えてしまうメニューの豊富もさることながら、演奏陣のすごさに改めて驚嘆したライブとなりました。MCはライブスタート、本編終わり、アンコール最初、最後に簡単な一言をするだけ。2時間超えの圧巻なライブで、体力合わせてものすごいなーと。
 
 UNITで聞くROVOは初めてで、最初の曲で音の良さにおーっとなります。ベース、ドラム×2のリズム隊の重さががっつり伝わり、そのリズムに寄り添ったり、独自のフレーズを弾いたりするキーボード、ギター、バイオリンの音とのかみ合いも素晴らしく渾然一体となった音の塊を一身に浴びることの気持ち良さを感じます。最近のライブは各楽器の音の分離の良さを味わうことが多かった印象ですが、この日の音のタイプの方が好みですね。ステージ後ろに映像とかも映さず、照明も特別なものも使っていなかったので全般に薄暗い中でライブしてした形となりますが、新宿Liquid Roomで良く演奏していた時を思い起こしました。
 
 「MIR」という曲はファンクなギターから始まる曲ですが、この曲の山本精一のギターが変幻自在。曲が進む中でいろんな表情を見せるギターの音色がかっこ良い。懐かしいなと思ったのが「Haoma」。この曲が収録されている「MON」というアルバムが個人的に一番好きなアルバムで、ひさびさに聞いてうれしくなりました。音源では途中ビリンバウという楽器を使ったパートがあり、ビヨンビヨーンと鳴る音から怒涛のリズムになだれ込んでいくのですが、ライブではビリンバウ使わずにパーカッションでやっていました。本編最後は「Cisco」で、その前にセッション的な音の積み重ね的な曲をやっていて、あれこの曲なんだっけ?と後でセットリスト確認したらアルバム「CONDOR」に収録されている「n'POPO」でした。このアルバムは最初から最後通して一曲という形で、「n'POPO」はその中の一章というものだったので、その部分だけ取り出して演奏するって珍しいのではないでしょうか。
 
 本編最後の「Cisco」はもう圧巻。最初の方は、溜めの効いた重い岡部洋一のドラムに芳垣安洋以外の楽器は寄り添ってリフを刻んで行きます。芳垣は自由目に叩きつつ、早いリズムをビシバシと叩いていくので一人だけ浮いている感じ。そこに勝井祐二のバイオリンのリフが芳垣のリズムに合わせるようになり、だんだんと他の楽器も芳垣の方に合わせて早くなっていき、6人全員が爆走する感じでどんどんと上昇して突き抜けていく曲。メロディ的なものは一切なくリフを積み重ねていくだけで長尺な曲を成り立たせていくROVOならではの曲で、聞いていてどこまで上昇していくんだろう的な、そして最後の怒涛の高速リズムに体ごとブラックホール的なものに引きずられるような感覚を覚えます。
 
 アンコールは2曲。かなりひさびさに聞く「極星」、比較的お馴染みの「Spica」で締めでした。本編だけでも大満足なくらいでしたが、そこからさらに2曲もやるって凄すぎ、よくこれだけ激しい演奏を続けられるなーと。まさしく怪物なバンドだなー、と思いを新たにしました。

 

author:de nudge, category:live(Unit), 08:20
comments(0), -
2016/11/12 モーニング娘。'16 at 那須塩原市黒磯文化会館

 モーニング娘。'16。今回秋ツアー3回目の参加で、まだツアーは12月初まで続きますが個人的にはラストの参加。1日2回公演の2回目に行きました。
 
 コンサートは夕方からですが、朝から栃木県の那須高原に行ってハイキング。殺生石、つつじ串橋、八幡ツツジ群落などを3時間ほど歩き回りました。まだまだいろんなコースがあって、一日だけだと回り切れないですね。絶好のハイキング日和で秋空とともに満喫して、那須塩原駅と黒磯駅の中間にある(那須塩原駅から徒歩30〜40分ほど。バスも本数少ないけどあります)黒磯文化会館に向かいます。
 
 場所が遠いこともあるのか、この日は当日券が出ていたようですが(翌日行われた、駅からすぐのアクセス良い川口の公演は満員だったそうな)、コアな熱いファンが集まった感があり、もり上がりました。冒頭の短い挨拶でリーダー譜久村聖のお客煽りに続けて、恐らく予定外に佐藤優樹も煽りを入れていたのですが、そこで自分も一気にテンション高くなりましたね。隣の生田衣梨奈に小声で(たぶん)「ここ何県?」と聞いてから「栃木県のみんなー」と言っていたのはご愛嬌。コンサートの感想を。

 

続きを読む >>
author:de nudge, category:live(Othersホール), 00:47
comments(0), -
2016/11/07 Juice=Juice at 日本武道館

 ハロープロジェクト所属の5人組アイドルグループJuice=Juiceの日本武道館でのコンサート。武道館公演を目指して2015年6月から220もの単独公演を行うという過酷な目標を宣言、宣言を超える225公演行ってついに武道館の舞台に立つことになりました。自分は225公演中9公演に参加、ファイナルとなるこの日が10公演目の参加となります。またハロプロ関連の武道館コンサート参加が初めてとなりました。
 
 225公演行っている合間に、ハロープロジェクトコンサートなどの合同コンサートやシングルリリース関連のイベント活動、主演のドラマ撮影などもこなしていたのですから、本当に大変だったかと思います。いまだになんでこんな大変な量をこなす必要があったのか分かっていないのですが、いろんな山や谷を越えて無事この日を5人で迎えることができたのは素直にうれしい。
 
 1万人というとんでもない人たちで埋まっている客席見るだけで感慨深いものがありますね。チケットは売り切れで2階席後ろの立見席が追加で発売されていたよう。自分は1階席のスタンドでステージを真横に見る位置。できれば2階席真ん中高めの位置で多くのお客さんに見守られている彼女達を遠目に鑑賞したかったのですが、ここでも存分に楽しみました。アンコール含めて2時間45分。全曲フルコーラス(他のハロプログループには無い特徴)で25曲というパフォーマンスは突き抜ける楽しさがあった素晴らしい時間となりました。感想を。
 
 

続きを読む >>
author:de nudge, category:live(日本武道館), 23:36
comments(0), -
2016/11/06 安藤裕子 at 東京国際フォーラムC

 前述、昼の恵比寿のライブが終わった後、気持ち良い秋な天気の中しばらく散歩した後、有楽町に移動。1500人ほど入る会場で、シンガソングライター安藤裕子のアコースティックツアーを見ます。ピアノとギターのみ率いたシンプル編成。メンバーは山本隆二(ピアノ)、山本タカシ(ギター)とお馴染みのダブル山本。ステージセットは装飾が無いシンプルなもの、ステージ後ろにあるスクリーンの映像もオシャレかつ控えめなもので、歌に集中できる演出が素晴らしいなと思います。アンコール含め2時間15分ほどのライブは、改めて安藤裕子の声に聞き惚れた時間となりました。
 
 おどろおどろしいダークな雰囲気で始まった曲は知らない曲でした。恐らくカバー曲。続いて歌った「森のくまさん」はオリジナルでは華やかな感じなのですが、ダークな雰囲気のアレンジで歌っていて聞き味が変わります。アコースティックならではのアレンジを聞かせる曲は他にもあって、「のうぜんかつら」では途中から手拍子が入るほど、スローながら軽快な心地よいリズムになって聞かせていました。
 
 レキシというユニットに参加した曲を歌います。歴史にちなんだ歌詞を歌うので参加メンバーは昔の偉人をもじった名前を名乗るそうですが、安藤は「聖徳ふとこ」だそう。「ほととぎす」という曲を安藤流に一部メロディも替えてみました、ということで歌っていました。演奏メンバーはヘンテコな被り物、安藤はほとどぎすの形をした耳につけるペンダントっぽいものをつけての演奏と歌。恐らくオリジナルはユニークさ満面の曲なのでしょうが、この編成だと端正な楽曲に聞こえますね。ただ歌詞はほとどぎすと言えば、、関連の歴史フレーズ満載なおもしろいものでした。
 
 ネットで事前アナウンスされていましたが、アルバム「頂き物」に収録されているDJみそしるとごはんと作ったラップ曲「霜降り紅白歌合戦」でラップしてくれる女性客を立候補で募ります。10人くらい手を挙げていたでしょうか。安藤とじゃんけんをして勝ち残った人がステージに上がって共演できるのですが、勝ち残った人が想定外だったようで「3階席から(移動に時間かかるから)選ぶなって言われたんだけどなー」「1人だけだよ、2人セットはダメだよ」。と3階席のお客さんでどうしても2人でラップしたいと、ジャンケンもずっと揃えて出していてそして勝ち残ったよう。「よおし、降りてこいニコイチ」と2人を呼び込んで簡単な打ち合わせをして、ラップするのですがまあ立候補するだけあってうまい。安藤との掛け合いラップはもちろん、歌部分のハモリなんかも聞かせちゃいます(ハモっていたのは安藤の方だったかでしょうか)。カラオケじゃなくて生演奏でいきなりここまでやっちゃうかと。歌詞カードをセッティングしたスタッフさんは万が一立候補が現れなかった時のために練習していたそうで、せっかくだからとちょっとラップしていました。
 
 ここ2年ほどは曲が書けなくなってしまっていたようで、それで去年作ったアルバムは歌い手として他アーチストから提供された曲を歌ってみないか、とディレクターに提案されて取り組んだのが「頂き物」というアルバムだったそう。それに刺激を受けたこともあり、ポツポツと曲作りを再開したそうで、この日は3曲新曲を披露していました。初聞きで好印象だったのが、「雨とパンツ」という曲。交流があるSalyuと曲作ろう(Salyuは自分では曲作らない生粋の歌い手)ということになり、彼女にタイトル考えてもらったのがこの曲だそうで、「なんてータイトルつけるんだと思った。彼女が雨女ということと、知り合いの男の子がトイレから帰って来たら必ずパンツの中にシャツを入れて来るのでパンツが見えてしまっていることから付けたと。」と紹介して歌います。湿度高めな空気とその中で絡み合う男女が思い浮かぶような情景を描いたような曲でメロディが好みでした。
 
 とりわけ今回のライブで圧巻だったのは、「グッド・バイ」「last eye」の2連続。沖縄な音階を感じさせる歌でとりわけ高音の伸びがもうすごい。声を震わせることで多くの観客の心がつかまれる様を体感します。「last eye」はもう出だしの声から痺れるのですが、そこから間もたっぷり空けた上で聞かせる歌がもうすごい。高揚しきった状態で本編を終わらせずに、最後もう一曲「Touch me when the words ends」で落ち着かせるように終わらせたのも良かったです。「グッド・バイ」は2011年の東日本大震災で多くの方の死を目にしつつ、その時に自分は子供を身ごもって秋に生み、冬の天気の良い日に外に連れ出したりする時に「今日はこんな楽しいことがあるよ、明日はどんな楽しいことがあるだろう?」と前しか見ていない子供を目にして生活するという一年を経て作った曲とのこと。この曲をタイトル曲にして作り上げたアルバム「グッド・バイ」で達成感があったこともあり、その後の曲作りが難しくなっていったとのこと。
 
 アンコールは恒例のグッズ紹介。2年位前から光り物グッズに力を入れているようで、光るブレスレットをコンサート前半でも身に着けて歌ってたりしましたが、ここでも推していました。またTシャツには歌詞と安藤の写真が貼られていて、「この前小沢健二さんのライブに行って、彼が自分の写真をTシャツにしていて、自分も勇気を出してみてやってみた。」とのこと。演奏メンバーもTシャツを着ていて、「踊りながら紹介させましょう。」と山本隆二に「マイケルぅ」とお客全員で呼びかけマイケル・ジャクソンばり(というにはたどたどしい気もしましたが)に踊って、そのTシャツに書かれた歌詞を安藤は歌っていました。
 
 アンコール最初に歌った新曲の「隣同士」という曲は今年最初に報道されたSMAP解散ニュースを受けて、悲しい気持ち(単に解散する事実というよりその過程、状況みたいなものに)になって作ったものだそう。その歌を歌う前に、Kinki Kidsの最新シングルとして安藤が曲提供した「道は手ずから夢の花」にも触れます。どういった経緯でKinki Kidsのシングルに提供することになったんですかね。「地味な曲でシングルに採用されるとは思わなかったけど、Kinki Kidsの2人が推してくれたそうです。」と。松本隆などの職業作家に憧れていた、という安藤は有名グループに曲提供ができたことを嬉しがっていました。一節を歌ったりもしていて、その和音を効果的に聞かせたオリエンタルな曲は安藤節だなーと感じさせるものでした。
 
 アンコールラストはお馴染み「問うてる」を。手拍子しながら「ラーララララー」をみんなで歌うのですが、少し控えめに歌うお客を煽りまくって、前向きに締めるのが良いですね。どんどん歌のスケールが大きくなっていくなーと感じたライブでした。

 

author:de nudge, category:live(東京国際フォーラム), 21:50
comments(0), -
2016/11/06 sora tob sakana at 恵比寿CreAto

 この日は2つのライブ見に行きました。まずはお昼に恵比寿駅から徒歩7分のところにあるライブハウスに行きます。初めて行く場所で200人も入ればいっぱいのスペース。ここで4人組アイドルグループのsora tob sakanaは月2回の定期公演を行っていて、今回初めて行くことができました。満員。この日はアルバム「sora tob sakana」の再現ライブであることが宣言されていました。まだ1枚しか出したことないグループ、しかもアイドルグループが再現ライブするって珍しいのではないでしょうか。バンドだと結構聞きますけど。
 
 後ろのスクリーンにはキレイな映像が。ここでやるsora tob sakanaのライブはVJ付きでやることは知っていましたが、想像以上の幻想感あります。そこでやるsora tob sakanaのライブはもう素晴らしかったですね。アルバムを曲順通りに、途中休憩がてらのMCも入りますが自己紹介とお知らせを少しするだけで、いつものほんわかトークは挟まず。またアンコールも無し。恐らく1時間というライブ時間の制限があるためでしょうけど、アルバム「sora tob sakana」の世界を描き切るということで良い演出だったのではないかと。
 
 インスト曲「海に纏わる言葉」をバックに登場。白い天使な感じの衣装をまとった可憐な少女たちが無口なまま登場して「sora tob sakana始めます。」とポツリとつぶやいてからスタート。「夏の扉」のワクワクするギターリフから疾走感あるリズムが入って、そこに表情豊かに歌い踊る展開に。ここの2曲だけで胸に迫ってくるものがありました。続いての「広告の街」はもろマスロックな、一音一音ブレイクして鳴らすトラックに合わせるように一文字ずつ、しかもメンバーが代わる代わる区切って歌うとってもスリリングな歌いだしから始まる曲で、自分がsora tob sakanaにはまるきっかけとなった曲。途中で音と映像が止まってしまうトラブルがあって、そこまでの緊張感みたいなのが一瞬途切れてしまうかと思いきや、メンバーとお客さんはすぐさま持ち直して再度曲に入ってましたね。「音止まっちゃいました。」「CDカセットが止まっちゃいました。」「音止まったら私達の動きも止まるよね。」「あの、、CDじゃなくてパソコンだと思うんですけど。」とポツポツ言葉をつなぐように言って回復するのを待つメンバーがおもしろい。
 
 アルバム曲はほとんどライブで聞いたことありますが、唯一聞いたことが無かった「おやすみ」今回聞けてうれしかったです。スローなテンポでゆっくりと寝るような感じが表現された歌を彼女達のノスタルジー誘う声がうまいことマッチします。この曲の終わりに音が止まらずにMCコーナーに入っていったのですが、そこの控えめな電子音のトラックも良い感じでした。
 
 アルバム後半は「おやすみ」のようなゆったりした曲がありつつ、ポップに弾ける曲と疾走感あるギターロックな曲がほぼ交互に繰り出されます。歌詞は学校周りの話を書いたものが多いです。学校からの帰り道を描いていて「まわりみちー」「けものみちー」などをお客含めて歌っていく「帰り道のワンダー」、朝寝坊してあわてる様を描いた「新しい朝」、学校の行き帰りにみかけるケサランパサランを見てなんとはなしの思いをはせる「ケサランパサラン」。そしてアルバム曲最後で、学校の放課後で黄昏ていく風景を描いた「クラウチングスタート」。「クラウチングスタート」は切なげなギターリフから、疾走感あるキーボードリフにつないでそこに乗っかる4人の声が絶妙で、体揺らしながらどこかうっとりとも聞ける曲です。最後にふさわしい曲と思います。
 
 客席フラットで背が低い自分はステージきちんと見れたわけではないですが、アルバム「sora tob sakana」の世界をこの場で体験できたことは良かったなーと。数年後、このVJ付きの演出でホールとかでまた再現ライブ見る機会があればなーと思っています。
 

author:de nudge, category:live(CreAto), 09:32
comments(0), -
2016/11/04 REIS DEMUTH WILTGEN at 丸の内COTTON CLUB

 ルクセンブルグのジャズピアノトリオの公演です。1日2回公演の2回目に参加。去年の横濱JAZZ PROMENADEで見て、また見たいなと思っていたグループ。その時に1stアルバムを買っていてそこからも曲やっていましたが、最近2ndアルバムを出したようで、今回はそこ中心だったでしょうか。アンコール含め1時間15分ほどのライブ。
 
 曲を主導するのはMichel Reisのピアノで、クラシカルに流れていくようなキレイなフレーズ。それにユニゾンで合わしたり、広げるようなリズムを出すウッドベースとドラム。特にドラムがピアノフレーズに寄り添いつつも、情緒さ耽美さがあるピアノ音とは対極的な乾いた感じの世界を打ち出している印象。ユニゾンで演奏しつつオフビートな感じでいろいろ入れて来る感じで、単にキレイな世界観だけでない緊張感と刺激ある音を堪能できます。去年も確かやっていたと思いますが、一曲もろなドラムンベースで叩いていた曲がありました。それも端正な世界観に少しだけはみだすような感じの叩き方が良い感じ。
 
 ウッドベースはその2人が出す音にバランス良い対応、時々独自のフレーズを出す時があって、ピアノフレーズと異なるメロディが並行して流れていく展開も良かったです。アンコールはJoni Mitchellの「Both Sides, Now」という曲のインストカバー。それまでの世界観に合っていつつ、より歌心を感じさせるピアノフレーズに聞き入りました。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 23:43
comments(0), -
2016/11/03 tricot at 東京ビジュアルアーツ

 千代田区にある専門学校の学園祭の一環で、京都・滋賀出身のギター/ボーカル、ギター、ベースの女性3人組バンドを見ます。男性ドラムがサポートで入る4人編成。今年の夏フェスで2回tricotのライブ見てますが、その時のサポートメンバーがそのまま担当しています。
 
 映像関連を教えている学校ということで、地下にあるスタジオを使ってのライブ。学園祭だしチケットの値段も安かったのでライブ45〜1時間くらいかな、と思いきやアンコール含め1時間半というフルセット。MCで言っていましたが、自主企画以外でのワンマンは珍しいということでサービス精神旺盛な盛りだくさんライブとなりました。客席後ろ寄りで見たため、メンバーはお客さんの隙間越しに見える感じ。ベースのヒロミ・ヒロヒロはMass of the Fermenting DregsのTシャツ着てました。ギターのキダ・モティフォはかなりのショートカットな髪型になっていて精悍な顔付きに似合っていました。
 
 たっぷり味わったライブは最高でしたね。単独ライブを見るのは1年ぶりで、マスロックな変拍子とギターロックの疾走感、シリアスさとほんわかしかユニークさ、ジャンクなギターとポップな歌心などなど相反するような要素をてんこ盛りにした爽快感あるライブを楽しみまくりました。また今回聞いていてコーラスワークの味も良いなーと思ったり。ボーカル/ギターの中島イッキュウの切迫感ある歌にキレイに合ったコーラスだなーと。そしてしっとり目な曲で時折聞かせるエフェクトふんだんに使ったギターの音色も聞かせますね。何の曲だったか忘れちゃいましたが、「食卓」の一つ前でやった曲のギターがかなり良かったです。
 
 新しいドラムにもだいぶ耳が馴染んできました。瞬発あるドラムもこれからどんどんtricotの音に合ってくるかなと。お祭りサンバモードの曲「庭」では終盤ドラムのみの音になり、他の3人のエンターテイメントショーが入るのがお馴染みですが、キダが「プロがやるダンスも見せてやるー」と笛を吹きながら踊っていました。自分のいた位置ではあまりよく見えず、少々残念。歯を痛めているそうで、まともにくわえることができないので横向きに加えて吹く工夫をしているとのこと。そして、特別にサンバ隊を呼びまーすとキダが客席後方に目をやるので、専門学校生が飛び入りするのか、、と思いきや中島とヒロミの2人が客席に降りて鳴り物鳴らしながらサンバっぽいものを踊っていました。こうした遊び心ある演出良いです。そこから必殺の「99.974℃」につなげてせまいスタジオながらモッシュ発生、ダイブまで飛び出していました。アンコールの「爆裂パニエさん」は導入部のギターがジャッ、ジャッっと焦らすような長尺のインストを入れた後で曲に入った展開も熱くなれました。
 
 お客さんの中で東京ビジュアルアーツの専門学校生に手を挙げさせていて、3人しかいないということが分かって(手挙げていないだけで、生徒さんはもう少しいたかと思われますが)、「その3人に向けて力入れます」と宣言して演奏をしていました。お客としての生徒さんは3人ですが、客席周りのスタッフさんはみんな生徒で、照明とかも手掛けていたよう。プロの演奏に関わるってのは恐らく貴重な体験でしょうね。「明日にはtricotの照明スタッフとして加わるかもしれん。」と鼓舞するようなことを言っていました。また、自分の学生時代の思い出も語っていて、音楽の専門学校生だった中島は「滋賀から大阪へ無遅刻無欠席で通っていた。でも、先生にめちゃくちゃ怒られていた。プロとしてデビューした後、その怖かった先生がライブに来てくれたりして、ライブ前にごはんをおごってくれたりする。将来どうなるかは分からないけど、今を大切に。」と熱いエピソード語っていました。キダは短大で外国語を習っていたそうですが、「ギターの練習ばっかりしていた」そう。
 
 終演後、東京ビジュアルアーツ内の学園祭を少々見学、そして周りの街を散歩しました。東京のど真ん中、有名大学も結構ありますが、落ち着いた感じなのが良いですね。
 

author:de nudge, category:live(Others), 09:45
comments(0), -