- 2016/04/24 Harvey Sutherland、sauce81 at 中目黒solfa
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2016.04.25 Monday中目黒にあるクラブスペースのsolfaに5年ぶりに行きました。デイタイムのクラブイベントで18時から23時過ぎまで滞在しました。
「CHOUTSUGAI」という名前のついたイベントでハウスとソウル満面な音に浸り切りました。自分がお店に入った18時から21時までは1時間ずつDJが入れ替わり切れ目なく曲をかけます。タイムテーブル見るとFujimoto Tetsuro、Kunieda、Sayuriという方々の順番でSayuriは2回目で、他の方々は恐らく聞くの初めて。インストの心地よいハウス曲中心のFujimoto Tetsuro、その流れを受け継いだ前半と後半はボーカルソウル曲を連発したKunieda、ハウス基調のシンセ音やビートを出しつつファニーさ、猥雑さ、こじゃれた感覚などが入り込んだキーボード音を効果的に織り込むSayuriなどなど。最初の方は時間の短いポップミュージックにすっかり慣れてしまった自分の体に長時間のクラブイベントは厳しいかなーとも思っていたのですが、じっくりと音に浸り続けることの快感さを徐々に取り戻してきました。
21時からはライブセット。まずはsauce81という日本人男性の一人ユニット。PCやミキサーなどを使ってトラックを流しつつボーカルを重ねていくスタイルで40分弱ほど。間がなんともかっこよいソウルビートを出していて、そこだけでうっとりとする音空間になっているのですが、そこにほんのりとかすれたような渋めのあるボーカルをマイクを通して歌います。さらにその声をサンプリングさせて重ねていったりと。おーこれはかっこ良いと聞き入りました。まさにクラブスペースで味わうソウルセットライブといった感があります。
そして、sauce81のライブ終わり近くにお客がいるスペースを空けるように依頼が。半分ほど空いたスペースにBroken Sportというダンスチームの実演が始まります。10分弱という時間でかなり後ろの方から隙間越しに見たパフォーマンスなのですが、かっこ良さはひしひしと。スモーキーなジャズ曲をバックにキレの良い踊りをこれでもかと繰り出します。肩から上部分しか見えなかったのですが、その肩の刻み具合からものすごい早いステップをしていることが伺えます。
トリはHarvey Sutherland、オーストラリア・メルボルン出身の男性アナログシンセサイザー弾きのライブ。アンコール含め1時間半弱くらいのライブでした。機械から気持ちの良いハウスビートを出しつつそこにキーボード弾いて音を構築していくスタイル。2〜3分置きにフレーズを変化させていくのですが、それがとても滑らかで心地よさがあります。ハイハット音なんかもまぶしつつウキウキとしたビートに体が揺れます。そこにスペーシーさ、カラフルさ、水跳ねるようなキラキラした高音などの生キーボード音がとても良い、笑顔あふれる音空間といいたくなるようなライブです。ブレイクも過剰な感じにならず、即興的なトラック出しやキーボードのフレーズなんかも随所に入れ込んでいてまさにライブ。こちらもクラブスペースで味わうハウスセットライブといった感がありますが、野外でも気持ち良いかもしれません。
お客も熱狂的な歓声を挙げてアンコールを次々と求めなんと3回もありました。1回目のアンコールはミドルテンポで落ち着いた感じに聞けるもので、こういったものも良いなーと思えるものでした。最後のトリプルアンコールはなぜか客席前方の男性客が次々と上半身裸になるという盛り上がりっぷりで、若干(というかかなり)退いてしまいました。。
- 2016/04/16 guru host、Dustin Wong、NETWORKS at 六本木superdeluxe
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2016.04.18 Monday前述のライブ見た後に千葉から六本木に移動。キーボード坂口光央とドラム一樂誉志幸のインストバンドguru hostのファーストアルバム「METEOR GALLERY」リリースイベント。このバンドは初めて知ったのですが、ゲストのDustin Wongを久々に聞きたかったのとその辺りの音を出すバンドであれば聞いてみたいなと参加しました。3組がそれぞれ45〜1時間程度ライブしました。
始めはNETWORKS。アコースティックギター、キーボード、ドラムの男性3人組で初めて見ます。10〜15分くらいの長尺インスト曲を4つほど。ギターとキーボードが朝焼けを思い起こすような覚醒感あるさわやかなフレーズを積み重ねていきます。そのフレーズを少しずつ(たぶん)転調させていって、ドラムもその音に加わるようになっていって、ダンスミュージックとしても機能しそうな音になっていきます。エフェクト多用して音をいろいろ加工していきますが、サンプリングは恐らく無しで人力のみのフレーズで音を積み重ねていっている感を出しているのがすごい。そしてあるタイミングでばしっとブレイクはさんで世界を一気に変えて行って、また新たな世界を聞かせて来るところにおおーっとなります。細かな音の積み重ねと三位一体となった音の上昇感が素晴らしいなと思いました。
続いてはDustin Wong。2年ぶり2回目に見ます。ハワイ生まれ日本育ち、中国とアメリカのハーフのギタリストでこちらはサンプリング多用しての一人バンドといった世界を聞かせます。前回聞いた時はギターのみでしたが、今回はキーボードとドラムパッドも使用して、サンプリングする音源を増やします。ドリーミーさがあるほのぼのとしたギターやキーボード音に時々ドクドク来るドラム音をからませて、切れ目無しに曲を展開させます。暖かなボーカルも時折重ねたりして心地よさ満点でした。
最後はguru host。キーボードの坂口はtenelevenや山本精一&THE CROWN OF FUZZY GROOVERSのライブで見たことありますが、ドラムの一樂はたぶん初めてです。30分くらいの曲を2つ。坂口が機械からベースやリズムトラックを流しつつキーボードとドラム音を重ねていきます。Dustin Wongの世界を引き継ぐようなドリーミーさとキーボード音から導かれるスペーシーな感覚がありほどよく乗れるダンスものの世界を軸として、オフビートの入り組んだ世界も織り込みます。恐らく数多くのバンドなどでセッションを積み重ねているであろうお二人の蜜な音のやり取りがすごく刺激的。キーボードの入り組んだフレーズがおもしろなーと思う場面が多々。一樂はドラムの上に小さな金物を載せて叩いたり、笛などの小道具を使った即興っぽいことをやりますが、そこからスムースに明確なリズム出しに切り替えていくところがかなり印象的。フロアタムに小道具載せっぱなしのまま叩きまくっていて、なんかそうゆうのもあまり見たことなく(普通は小道具取り除いて叩きまくる)、おもしろいと思いました。
入り組んだフレーズをそこかしこに入れつつも、軸となるのは気持ち良さがあるダンスものを感じさせる音になっていて刺激さとノリやすさが同居している感じで聞き入りました。途中酔っ払いが演奏しているメンバーの目の前に現れて素っ頓狂な声を出しまくるという迷惑行為(途中退場させられていた)をしているのも構わずに淡々と演奏しているのも単純にすごいなーと思ってしまいました。ただ途中MCで触れていましたが、動揺して少し間違えちゃったとのこと。ライブ終了後、会場でアルバム買いましたが、また音源聞いてからライブ見たいですね。関西方面を中心に活動されているので、東京でのライブ予定は今のところ無いそう。
と、ここまで書いていて一樂ってどこかで聞いた苗字だなーと調べたら、ドラびでおの一楽儀光の息子さんなんですね。同じくドラマーとしての道を歩んでいるって単純にかっこ良いなーと思ってしまいました。後解釈ではありますが、そういえば叩きまくっている姿が少し似ていたような。
- 2016/04/16 Juice=Juice at 千葉県文化会館
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2016.04.17 Sundayこの日はコンサートのはしご。まずはお昼千葉に出向いてハロープロジェクト所属の5人組アイドルグループJuice=Juice。武道館公演目指して2年弱の期間で単独ライブを220公演行うという過酷なツアー真っ只中。現在はCODE3というフェーズでライブハウスを回っているのですが、その中の特別バージョンとしてのホールコンサートツアー初日となります。1日2回公演の1回目に参加しました。会場は先週見た℃-uteのコンサートと同じで千葉づいてます。
オープニングアクトでハロプロ研修生が1曲「天まで登れ!」を。これはJuice=Juiceの持ち曲でもあるので、ふさわしいですね。そしてステージ前に薄いスクリーンが降りてきてコンサートスタート。スクリーンに大きな顔と名前の映像が映し出されて、そこにメンバーが一人ずつ踊りながら登場します。最初の宮崎由加のソロダンスからおおーすげー、かっこ良さをひしひしと味わいました。
そこから最新シングル「カラダだけが大人になったんじゃない」を薄いスクリーン降りたままで歌い(途中で上がる)、音が流れる中で各々名乗った後にノリノリの「伊達じゃないよ うちの人生は」、鉄板のソウル曲「Magic of Love」と続きます。この3曲でもう浮かれまくりました。そこから軽くMCを挟んだりしますが、基本は怒涛の曲畳みかけ(全てフルコーラス)。メンバーもこの日目がけて気合入れて練習してきたそうで、もうそれが存分に味わえるライブとなりました。植村あかりも「事前にすごく食べました」と1回2時間公演を2回行うコンサートに向けてコメントしてましたが、それが必要になるくらいの運動量が必要そうで、本当すごい体力だなーと毎度感心します。
3月までやっていたドラマの架空グループNEXT YOUとして歌っていた「Next is You!」「大人の事情」もJuice=Juiceバージョンとして披露。NEXT YOUは羽のついたマイクで歌っていて顔が隠れがちなので、Juice=Juiceバージョンの方が良いですね。「Next is You!」のサビでのランニングする手の振りからピョンってはねるダンスがお気に入り。リズムの刻みに合わせたダンスが好きです。
ステージの演出も過剰になりすぎない気の利いたものになっていて、小さな丸の光をいろいろ散りばめて動かしています。上の方をいくつもの光が雲が流れていくように同じ方向に動かしていったり、バラードの「続いていくSTORY」では上にある光の一つがメンバー一人一人に降りてきて、手のひらで受け止められるように止まったりとか。
ほとんどの曲を知っているJuice=Juiceですが、一曲聞いたことないなーという曲がありました。サビであー思い出したとなったのですが、モーニング娘。「インスピレーション!」(「恋愛レボリューション21」のカップリング曲)ですね。軽妙なソウルファンクってな印象で良い感じに聞けます。続いての音楽ガッタスのカバー「鳴り始めた恋のBell」も同系統の曲で良い流れだなーと。この曲では客席中央の通路にメンバーがやってきて用意されたお立ち台に登って踊っていました。自分のいた席では宮本佳林と金澤朋子がめちゃ近くに来てびびりまくりました。
そしてステージに戻ってダンスパフォーマンス。ここの演出とパフォーマンスのかみ合わせもすごく良かったです。ステージ後ろの上方になっているステージで、マリオみたいにピョンとジャンプして登場した宮本に歓声が上がります。人力でスタッフさんが飛ばしているようで、躍動感ある宮本の動きと合わせておおーっとなりました。そこのかっこ良いダンスパフォーマンスからのブレイクビーツ溢れるナンバー「CHOICE & CHANCE」の流れなんて完璧過ぎです。うなるほどかっこ良い。
宮崎はダンスパフォーマンスに(苦手としている)自分がチャレンジすることなんてー、みたいなことをMCで言ってましたが、すごくかっこ良かったです。しなやかな動きを見ていて、道重さゆみを思い出してしまいました。この日の衣装でバンダナを(最近街でもしている女性を見かける)リボン巻きにしていたりとかわいく見せる工夫をし続けていて、リーダーでありながらはっちゃけたトークをして周りのメンバーからツッコミ受けたりするのもなんとなく道重を思い出させます。
この他に傘を使っての「愛・愛・傘」とかいい感じで、この辺は半年前にやったホールコンサートの延長上にある演出もあるのですが、その時より洗練されている印象がありました。宮本と高木紗友希は千葉県出身ということで、凱旋コンサートとなります。アンコールでは客席から「さーゆーき」「かーりーん」と交互にコールが起こります。その都度メンバーの色(黄色と紫)ペンライトも切り替わって、打ち合わせも無しにこれが揃うって驚異的だなーと思いました。高木は感無量といった感でコンサート始まる「ジュース」コールにも感激ひとしおだったそう。
音声トラブルも少々ありましたが、それでも完成度がとても高い。かわいさ、歌、ダンスを存分に味わえるアイドルのライブとしては今一番のお気に入りかも、と思いました。またホールコンサート行く予定があるので楽しみにしたいと思います。
- 2016/04/14 DAUGHTER at 恵比寿Liquid Room
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2016.04.16 Saturdayイギリス・ロンドン出身の女性ギター/ベース/ボーカル、男性ギター、男性ドラムの3人組バンド。ライブでは女性ギター/ベース/キーボードのサポートがつく4人編成。半年ぶり3回目で単独ライブは初めて。当日券で入れましたが、会場は満杯。
ライブスタート時にあれ、音小さい?と思いましたが、徐々に耳が慣れたのか音調整が入ったのかちょうどよく感じるようになりました。朴訥さ、情緒などからめて囁くように丁寧に歌うボーカルに、隙間もたっぷり入れつつ奥行のある音空間を築いているアレンジがマッチします。最初にやった「How」なんかは初期のCOLDPLAYっぽいなと思わせる世界ですが、より抑えた感情を表現した歌とアレンジになっている印象です。
メロディ自体はアコースティックギターでの弾き語りでも似合うようなものが多いですが、それをあくまでもエレクトリックギターを使っての音世界で表現しているのがおもしろい。ほんのりしたフィードバックノイズやアルペジオっぽいものなども効果的に使います。曲によってはトリプルギターにして各々の音を重ねている場面なんかもあり良いなーと思えるところが多々。
新作「Not To Disappear」からの曲中心。呪術的なフレーズを繰り返す部分がある(Juana Molina的な世界も断片的にある)「Numbers」からキーボードの残響音を維持させつつ「Alone / With you」につなげた展開なんでぐっと来ます。お客も集中して聞き入っていて、曲終わりに拍手や歓声は飛びますが全般にはすごく静か。こういった緊張感持って聞くライブもひさびさで、良いなと思えますね。曲間の音が止まっている時にもシーンとするのは日本のライブあるあるで、外国から来たバンドは毎度びっくりするそうですが、今回も途中メンバーが「静かだねー」とコメントしていました。
中盤そういった静謐な世界が崩れた場面があって、途中男性ギターが上着を脱いでTシャツ一枚になったところで女性ボーカルが、「彼が着ている虹のTシャツ。変でしょう?5ドルで買ったそうよ。」とコメントしてました。そのこと自体に自分自身ではまってしまったのが、次の曲では笑ってしまって歌えなくなってました。おとなしかった観客も声援を飛ばしてリラックスした空間になっていました。そういった中、「変なTシャツ」来た男性ギターはあくまでも黙々とパフォーマンスしてたのが印象的。
曲によってはPCからリズムトラック使って音をかぶせるような聞かせ方もしていましたが、その辺りのアレンジも良い感じに楽曲にはまります。早めのビートでシリアスな早口調で歌う「No Care」なんかも音源とは少し違う世界になっていて聞きごたえありました。本編ラスト2曲前はメロディが美しい必殺の「Youth」でドカンと盛り上がり、「Fossa」で締めでした。「Fossa」はラスト部分のギターポップなインストを長尺で聞かせていました。今までぐっと抑えていた表現をここでパッと開かせたような印象で心地良いリズムを堪能。
アンコールは一曲で「Made Of Stone」。こちらはじっくりと歌を聞かせる元のモードで、音源よりも長めに聞かせていたでしょうか。アンコール含めて1時間半ほどのライブは、じっくりと歌と音に浸りつつも刺激もあちらこちらにあるライブでした。
- 2016/04/09 ℃-ute at 千葉県文化会館
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2016.04.10 Sundayハロープロジェクト所属の5人組アイドルグループ。ハロコンやフェスなどで何回も見ているグループですが、単独コンサートは初めての参加になります。キャリア10年以上(でもまだ20代前半という若さ)で持ち曲多いこともあり、単独はノリについていけないかな、と思っていたのですが去年のRock In Japanのライブが素晴らしかったのと、去年年末にアルバム「℃maj9」(「シーメジャーナインス」と読む)が出てそこ中心にやるかな、と期待して参加しました。1日2回公演の2回目に参加。
また、今回は地元千葉に住んでいる「最近のアイドル全然知らん」という友達を連れて行きました。ということもあり、初めてファミリー席という着席して見る席で大人しく見たのですが、かなり熱く聞けたコンサートとなりました。早めに現地行って1人で周りを観光しました。働くまでは千葉県に住んでたのですが、この辺行った記憶が無かったですね。千葉県文化会館はもちろん、千葉城や県庁などもたぶん初めて見ます。青葉の森公園という広い公園にも出向いたのですが、ここは一回行った記憶があります。桜が散っている中でお花見やジョギングしている人たちがたくさんいて良い雰囲気。
開演前にオープニングアクトとしてハロプロ研修生6人が登場して1曲歌います。その後の本編でも5曲くらいステージ演出やバックダンサーとして出演しました。コンサート途中で流されたリハーサル映像にも研修生が出ていましたが、他のハロプロコンサートとは異なり、℃-uteコンサートの一員として参加している感ありました。
本編の最初はステージ前方両脇にテーブルと椅子、手前から奥に上がる形状の階段の両脇には大きいカーテンのような布が敷かれていて、キャバレーっぽい雰囲気からスタートです。「℃maj9」に収録されている「男と女とForever」、今度発売されるシングルから「人生はSTEP!」、そして同アルバムから「羨んじゃう」とステージの雰囲気にあったムード歌謡の要素ある曲が続きます。「人生はSTEP!」は本当好みなメロディ。ちょっと切なげな感がありつつも、ほんのりとステップ踏みたくなるウキウキ感が良いです。
同じく今月発売のシングルの残り2曲「Summer Wind」「何故 人は争うんだろう?」も披露。「Summer Wind」はしっとりとしたちょい懐かしさを感じさせるメロディで聞かせます。ラストサビ部分で萩原舞が髪をなでながらソロダンスを踊るところから中島早貴が続いていく展開がかっこ良いです。「何故 人は争うんだろう?」はスタンドマイクで歌うゴスペルっぽい雰囲気がある曲でした。
新曲は大人しめですが、ライブ全般はとにかく激しく踊る曲を巡らせます。MCも少な目で飛ばしまくりで良く体力持つなーと感心しまくり。知らない曲でもその歌い踊る5人の姿に圧倒させられます。また1階席のお客さんのコールが地響きのように鳴り渡るのもすごいなーと思いました。ステージ演出もいろいろ工夫を凝らしていてヒップホップなフード付きパーカーを着て歌った「Midnight Temptation」から、それを脱いで光るサングラスをかけてワイヤレスマイクでブラックライトの中歌い踊る「デジタリック→0(LOVE)」とつなげて、激しく踊る「The Middle Management〜女性中間管理職〜」の3連チャンなんてかっこ良かったですね。「デジタリック→0(LOVE)」でセンターを務めて、「The Middle Management〜女性中間管理職〜」は出だし部分を歌う萩原のボーカルがテクノ音に合っている感があって良いです。
自分達のコンサートMCはぐだぐだだと(先月のひなフェスで岡井千聖が)言っていましたが、全然ぐだぐだじゃなかったです(この回だけかもしれませんが)。お客が変な茶々を入れることができないくらいに矢島舞美と岡井が焼肉屋をテーマに早口でしゃべり倒していました。矢島は鈴木愛理と行った焼き肉屋でおもしろい店長とのエピソード、岡井は家族で行った焼き肉屋で具志堅用高に会ったエピソードを語っていました。そこが具志堅との初対面だったそうですが、「矢口真里だ、矢口真里だ」とずっと言われていたそうです。確かにキャラ似てますね。また、番組でも一緒になった機会があったそうですが(「クイズやさしいね」かな)、その時のことを具志堅は全然覚えていなかったそう。。
アンコールの挨拶時にはこのぐたぐだモードの片鱗が味わえて、千葉出身で近日誕生日だという言う鈴木を祝福するコールに照れて、「千葉県出身の人〜(自分も手を挙げる)。結構いますね。千葉ってやたら東京って名前が付いている施設があるじゃないですか。でもなんとかかんとか、、」と結論が見えない話に陥り、アンコールラストの「アイアンハート」はイントロ部分で自由にセリフ言う部分があるのですが、今回担当の鈴木はヘンなポーズで何を言っているか分からないまま歌に入る形になっていました。また、アンコール終わりにスタッフに促され一人残ってしゃべるところも照れまくってあわあわしたトークに。それまではモデルも務めるスタイルの良さを生かした切れあるダンスと、リズムとメロディにがっつり合う迫力あるボーカルでめちゃくちゃ格好良かったのですが、この時とはギャップありまくりでした。
と、ほのぼのとした場面もありつつ全般には力強さを全面に押し出した歌とダンスで爽快感あるライブを楽しみました。おまけで「最近のアイドル全然知らん」な友達の感想を。
- 2016/04/02 Oreka TX at 所沢市民文化センターミューズ キューブホール
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2016.04.04 Mondayスペインのバスク地方出身で伝統の打楽器チャラパルタを演奏する男性2人組のOreka TX。彼らが世界中を旅して現地の人とセッションするドキュメンタリー映画が1時間、演奏が1時間という公演に行って来ました。所沢航空記念公園の隣にあるこちらの施設は複数のホールを持ちます。その中の300人ほど入るホールでの公演でした。
少々長い前置き。こちらの公演は昼過ぎ開始ですが、朝から現地に行って来ました。所沢航空記念公園は以前から行ってみたかったところ、しかも桜の咲く季節に行ってみたかったので、この公演はタイミングばっちりでした。所沢航空記念公園は3年前にやっていた映画「ボクたちの交換日記」の舞台になった場所で、桜の木に囲まれてコントするシーンが印象的でした。前日に映画を改めて見返して、この日現地でジョギングを。撮影場所いまいち分からなかったのですが、雰囲気は堪能。広い公園で、ジョギングコースも整備されていて気持ち良い。桜は7分咲きといったところですが、お花見する人やイベントで和太鼓叩く人たちを見つつ、走りました。その後銭湯に行って休んでから会場に向かいます。
映画はチャラパルタの紹介から始まります。木を削って作る楽器で木琴のように長方形の板を作って、そこに大きなすりこぎ棒で叩いて音を鳴らします。ユニゾンは無く4つの手でメロディとリズムを作りだしていくような演奏スタイル。Orquesta Nudge! Nudge!というバンドでメンバーの2人がブンバカという楽器を演奏する曲があるのですが、その叩き方を思い出します。映画はそのOreka TXがインドの奥地やら北極、モンゴル、砂漠などの少数民族の住む土地を訪れて現地の音楽とセッションしてレコーディングしていく映像が次々と流れます。
セッションだけでなく、現地ならではのチャラパルタを作り出して演奏したりします。北極では氷を削ったり、石山では石を削ってつくりだしたり。チャラパルタは音階もきちんとつく打楽器なので、チューニングもするのですが、その都度削ったりするので、ものすごく作るの時間かかりそう。現地に住む人たちの生活や交流風景も織り交ぜつつ、レコーディングやセッション映像を流していきます。そしてラストはレコーディングした音をつながて一つの曲にしたものを流していました。テクノ的なダンスもののリズムに様々な音がからむもので、映像と強く結びついたおもしろい曲でしたね。特にモンゴルの独特な唱法であるホーミーは強力だなーという印象でした。
そして続いてはライブ。ギターが小さなアンプを使っていますが、それ以外は完全生音。チャラパルタは石の打楽器と木の打楽器が用意されていて曲により使い分けられます。この日のライブでは石の方を使った演奏が多かったです。木を比べると響きが強くてその倍音はハンドベルのような音に聞こえる時も。サポートが2人いてギターと、吹奏楽器を担当するメンバーが一人ずつ。ギターはフラメンコな味のもの、吹奏楽器はソプラノサックス、木で出来た長い縦笛のもの、小さな角形状のものと3種楽器を使い分けます。小さな角形状のものはバグパイプのような音が出てきて、楽器の見た目と合わない音にびっくり。木で出来た長い縦笛のものはソプラノサックスとバグパイプの中間のような音(って想像つかないと思いますが…)という印象がありました。
演奏した曲は映画で流れていたダンスミュージック+ワールドミュージックなものとは異なるもので、ラテンポップスとアイリッシュドラッドな曲の印象のものが多かったです。サポートもそれらの楽曲に合ったもので、よい感じにチャラパルタの音に寄り添います。リズムとメロディを同時に形成するようなチャラパルタの音の鳴りはおもしろく、こういった曲でもいい感じに聞かせます。
Oreka TXは、一曲でティンパニーのような大きな半球状の打楽器を使用します。低音がボワボワ鳴る音はアフリカ系のバンドでたまに見る楽器(球状のパーカッションみたいなやつ)ものと似ています。なんていう楽器なんでしょう。アンコールでは吹奏楽器奏者が古い楽器を使うと宣言して大きな縦に長い木の箱に弦が張っていて、それを弓で叩きながら音を出します。さらに歌も歌います。腹の底から力強い声でアイリッシュドラッドな歌がいい感じにマッチしていました。
曲によってはお客の手拍子が入ったり聞き入ったりといろんなタイプの曲を味わいました。お客の拍手喝さいを浴びてメンバーもうれしそうでした。コンサート終わりにには所沢の地ビールも飲んで、所沢満喫した感がありました。
- 2016/03/31 ハンバート ハンバート(Special Guest 大工哲弘) at Billboard Live TOKYO
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2016.04.03 Sunday女性ボーカル、男性ギター/ボーカルの2人ユニットであるハンバート ハンバート。ゲストに沖縄の八重山民謡を歌う大工哲弘という方を迎えての特別版ライブ。1日2回公演の2回目に行って来ました。
まずはハンバート ハンバートの2人で3曲ほど。毎度のボヤき漫才から始まり、2人のボーカルがじんわりと心に届く歌を堪能します。そして大工哲弘を呼び込みますがなかなか登場せず。マイペースな方なようで、登場までトークでつなぎます。その時のエピソードは今日会場に行く前の待ち合わせでスターバックスで待ち合わせていて、なかなか大工が来ないなーと思っていたら別のスターバックスに来ていたとか。確かに街によっては、近くにスターバックスが複数あったりしますね。
大工登場でまずはソロ一曲。三線を弾きながら歌うメロディはいかにも島唄の音階なのですが、聞き味がこれまで自分が聞いた島唄と少々異なります。メロディは童謡感があるというか素朴さが増したもので、歌声は浪曲とソウル風味のものが合わさった力強いものという所感。
そこからはがっつりと3人でパフォーマンスします。主に大工の持ち曲メインでしょうか。大工の演奏と歌は自由奔放な感じでハンバート ハンバートの2人が合わせるの難しそうでした。リズム感が独特というか。それでもハーモニーやら佐野遊穂のハーモニカ、佐藤良成のギターとフィドルなどで組み合わさったアレンジが八重山民謡にうまくマッチしていました。MCはダンディな風貌を持ちながらダジャレを次々と繰り出す大工に対して、「大工さん、トークも良いですが、次の曲のチューニングを」など、マイペースなトークをするハンバート ハンバートの2人にツッコまれていたのがおもしろかったです。
ハンバートの曲も2つほど。「おなじ話」「生活の柄」を。本来佐藤が歌うパートを大工が歌います。特に「生活の柄」の世界がその前にやっていた「国民の煙草新生」という昭和歌謡と少しつながっている感もあって良かったです。アンコールは2曲ほど。おそらくそれぞれの曲を1つずつ。ラストの「おいらの船」というハンバート ハンバートのブルース風味な曲はウキウキと聞けて良い締めでした。