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2016/01/30 KAZE、Zeeblebuzz A Knot、航 at 吉祥寺MANDA-LA2
 ドイツに在住しているピアニスト藤井郷子、トランペッター田村夏樹のご夫婦コンビが組む多種多様なバンドの一つKAZE。オーストラリアツアーの後、日本各地も回ってこの日が最終日とのこと。このバンドを見るのは初めてとなります。前出た2組、そして会場自体も初めてと初めて尽くし。地下にある古びたジャズクラブな印象は良い感じで、お客さんも良い埋まり具合でした。見た順に感想を。

 
 女性ピアニスト/シンガー。ソロでのパフォーマンスです。30分ほど。リズミカルなピアノに童謡、スキャットなどの歌を展開。ピアノ音にかなり惹かれました。キレの良さと丁寧さが混じっていて、畠山美由紀に近い印象の声がのっかる歌とともに聞き味はあまり味わったことが無いもの。なんか端正で大人しいZAZEN BOYSと言いたくなるような変拍子混じりのピアノ音に語り口調で歌うような曲もありました。チューリップの「サボテンの花」のカバーもあり、良い感じで歌い上げていました。


 Zeeblebuzz A Knot
 女性ボーカル/ギター、男性ベース/ドラムの2人組で45分ほど。ライブではサポートに男性機械/キーボード、男女一人ずつのダンサーが付いた編成です。始まり部分にギター、ベース、機械からじわじわとした音のセッション的な展開がある曲がありますが、そこ以外は基本的にベースリフをサンプリングして、そこにニューウェーブ+ヒップホップ的な展開で聞かせます。ラップっぽいボーカルとともに、その間のあるリズムとサイケやファンクな感覚を織り込んでいくのがかっこ良い。パントマイムやブレイクダンスなどを織り込むダンサーの動きも曲のイメージに合っていました。機械とキーボード使ってほんのりノイズやブレイクビーツなどを出すサポートメンバーが出す音も効果的。一曲ベースを弾く曲があって、ツインベース的な音展開になったのもおもしろかったです。


 KAZE
 メンバー構成はピアノ、トランペット×2、ドラムという特殊編成。田村、藤井の他2人はフランス人だそう。この編成から繰り出される1時間ほどのライブは刺激ありまくりのジャズでした。最初は各楽器から出される小音から立ち上がっていって、そこからだんだんピアノとドラムに明確なリズム、フレーズが出て来るとそこに動物の泣き声的な2管のトランペットの音が重なっていって、ユニゾンでテーマを吹いたりします。小道具の鳴り物なんかも使って、即興的な展開も聞かせます。田村は木でできたシャラシャラとした鳴り物の他に、以前のライブでも見たブタのブーとなるおもちゃも使っていました。

 もう一人のトランペッターChistian Pruvoは見たこともない小道具を使っていて、トランペットの真ん中辺りにある穴におもちゃっぽいトランペットの傘部分をつけて、さらに吹き口にはピアニカのホースをつけて吹くなんてことをやっていた場面がありました。二つの口から鳴らされるトランペット音というのもおもしろい。そういった場面もありつつ2管が出す強烈なフレーズを聞かせる場面も多々ありました。とりわけ2曲目最初の部分の田村の出す音がすごかったです。痩せ気味の研究者的な風貌を持つドラムPeter Orinsとピアノ藤井との噛み合わせも良く、ドラムとピアノの2つのみで即興的なノリからロック的なリズムで展開していった場面なんかはおもしろかったです。

 アンコールは「竹田の子守唄」という民謡のカバー。この編成で素朴なメロディを奏でてしっとりと締めるラストも良かったです。
 
author:de nudge, category:live(Othersライブハウス), 17:54
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2016/01/25 Chris Dave and the Drumhedz at Billboard Live TOKYO
 Robert GlasperやD'Angeloのライブでバックを務めているのを見ており、また3年半ほど前に同所でソロ名義のライブを見たことあるドラマーChris Daveのライブです。すごく好みな叩きっぷりで今回も見るの楽しみにしていました。1日2回公演の2回目。

 メンバーは前回とがらっと替わり、ドラムのChris Daveに、パーカッション、ベース、キーボード、トランペットといった編成。ライブの最初と最後にChris Daveから丁寧なメンバー紹介ありました。キーボード奏者は親戚、パーカッション奏者は日本に来るのが初めて(どころかアメリカから外に出るのも初めてって言ってたかな)とか。ライブは1時間40分ほど曲間を空けずほぼノンストップで繰り出しました。アンコール無しですが、本編のみでやり切った感のある素晴らしいライブでした。

 冒頭はトランペット奏者のソロボーカルから入ります。ソウルフルな声でメロディとともにP.M. Dawnっぽいなーとか思ったり。そこにメロウなキーボード、ベース音が入りボーカルからトランペットに切り替わります。じわーっと聞かせる中で切り込んでいくようなドラムとパーカッション音。ベースやキーボードのリズムに時より寄り添いつつ、そこから離れまくりに激しく叩く展開を存分に聞かせます。シンバルをひたすら切り刻むような音に刺激受けまくり。パーカッション奏者は手で叩くよりスティック使って叩く場面の方が多く、ツインドラム的な迫力ある音も存分に聞かせてました。またChris Daveのドラムセットの特徴である両脇にあるらせん状の金物の一つをChris Daveと共有して叩いていたりも。

 そこからはいろんなタイプの曲を聞かせる、音楽世界一周みたいに言いたくなるような展開でした。各楽器のソロも存分に織り込みます。キーボード奏者は3台あるキーボードを駆使して(内1台はオルガン)、ファンキーさ、ノイズ、ギターのアルペジオみたいな音などを入れ込みます。パーカッション奏者のソロはアフロなソロボーカルも入れつつアフロビートなリズムで叩きまくり、そこから他楽器の音が入った時にそのままアフロビートモードに入る、、かと思いきや一回サンバなモードにちょっと入ってからアフロビート展開に入ったのがおもしろい。そこでのトランペットのフレーズはいかにもな感じでした。ヒップホップやジャズ、ソウルなノリも随所に織り込みます。細かく刻むシンバル音に小気味よく入るスネアの音もかっこ良かったです。

 いろんな指示をしつつ楽しそうに演奏するChris Daveの姿が良い感じで、他演奏者も楽しんでやっている様が伝わってきて、ウキウキと聞けたライブでした。
 
author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 22:24
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2016/01/10 I.P.A at 渋谷公園通りクラシックス
 前述のライブ後、渋谷へ移動します。お茶したり(バンド名にちなんでIPA関連の)ビール飲んで休憩した後、会場へ。白で染められたコンクリートの天上と壁と茶色の板張りの床といった小さな空間で20〜30人ほどのお客さんの中でのライブ。大きな会場で大勢のお客さんとワイワイはしゃぐライブも楽しいですが、こういったこじんまりとした空間で端正な音と対峙するのも良いですね。贅沢な時間と空間を味わえたという気になります。ベースのみ小型のスピーカーから鳴らしていましたが、後の楽器は完全に生音。50分ほどのセットが2つとアンコールで5分ほどで休憩合わせて2時間くらいのライブ。

 ノルウェーのジャズバンド。編成はドラム、ウッドベース、サックス、トランペットの男性4人。ベースのIngebrigt Haker FlatenはThe Thingというジャズロックバンドで見たことありますね。うなるように声を出しながら激しくベース弾きまくる姿が印象的。フリージャズと呼ばれる範疇なのかな、と思われるそれぞれの管楽器ソロを交えつつ、各楽器がいろいろ面白いことをやります。ドラムはセットの上や床の上に小型こ金物、シンバル形状のものを置いて叩いたり、くるっと回しつつ鳴らしたりと。サックスは激しく弾く展開もありつつ、腿で口を押さえてミュートした音を鳴らしたりしてました。あーいった吹き方見るの初めてです。トランペットは強烈なブロウを幾度も聞かせてきて、そのフレーズとともに刺激ありまくりでした。

 テーマ部となる両管楽器が揃ったフレーズは曲によりいろいろとありましたね。1セットの3曲目あたりでやった曲はアフロビートバンドで聞けるようなフレーズだなーと思いました。オリジナル以外にカバーもあったようで、曲紹介で聞き取れたのはDon Cherryの「Togetherness」という曲。2セット目のラスト曲は各楽器が激しく音を鳴らしまくりの展開がずっと持続していてかっこ良かったです。
 
author:de nudge, category:live(Othersライブハウス), 06:57
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2016/01/10 Hello! Project 2016 WINTER at 中野サンプラザ
 この日はライブのはしご。まずは先週に引き続きハロープロジェクトに所属するアーチストが揃うコンサート。1日2回公演の1回目に参加しました。席が先週よりさらに前の方でびびりました。ただ、メンバーの距離感が近いダンスもの以外の曲だと、ステージはもうちょっと遠い視点の方が楽しめるかなと今回思いました。ポツポツと感想を。続きで。
 
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author:de nudge, category:live(中野サンプラザ), 13:45
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2016/01/03 Hello! Project 2016 WINTER at 中野サンプラザ
 毎年恒例ハロープロジェクトに所属するアーチストが揃うコンサート。大晦日までコンサートやっていて、元日のみお休み(一部メンバーはテレビ出演で働いていた)で、前日から同じ場所でコンサートと忙しいですね。1日2回公演の1回目に参加しました。

 今年から座席の値段に幅が出て調子に乗って一番高い席申し込んだら、中野サンプラザでは経験したことない前目の席になりました。しかし幅持たせるなら、遠くの席はもう一段階安くした方が良い気がします。初日以外は売り切れてないようですし。全体として値段が上がったこともあり、コンサート時間はこれまでの2時間から2時間半に伸びました。その代わり一日二回公演までになった(去年までは一日三回公演とかあった)ようで、これはメンバーの体力面では良い方向。今年は負傷者やインフルエンザにかかったメンバーがほぼいない状態で公演を迎えられたようです。野中美希(モーニング娘。'16)は左手を負傷中で、マイクを右手で持って歌ってました。

 去年の公演と同様にMC少な目で次から次へと曲を繰り出す構成は楽しいです。去年夏のセットの方が好みでしたが、今回もいろいろと楽しめました。知らない曲も結構あるのですが、そういったものも新鮮に受け止めつつお馴染み曲に盛り上がったりと。印象に残ったことをちょこちょこと。ステージ近めなので自分の視界にたまたま入ったメンバーの印象が強くなりがちです。続きで。
 
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author:de nudge, category:live(中野サンプラザ), 19:17
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2015/12/31 Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2015 at 中野サンプラザ
 ハロープロジェクトが年末に行っているカウントダウンイベント。2部構成で今年はともに中野サンプラザにて。16時から21時近くまでの1部に参加しました(2部は年越し)。2階席の最後方にて。

 この回はカントリーガールズ2期メンバー初参加、アンジュルム4期メンバー初参加、そしてこの回を持ってモーニング娘。'15を卒業する鞘師里保のラストコンサートとなりました。こういったことが決まる前にチケットが取れていたのでラッキーということになるのでしょうか。ただそうしたプレミア要素が無くても、このカウントダウンの1部は良いなと思いました。

 各組がそれぞれ今年発売した曲を(特別セットのモーニング娘。'15以外は)フルコーラスで歌うという。へたをすると単独コンサートですら最近の曲をワンハーフにしてしまうこともあったりするので(Juice=Juiceは基本フルコーラスでやってくれますが)、今年一年を振り返られるということでも良い構成だなーと。司会は上々軍団のさわやか五郎と、熊井友理奈、夏焼雅の3人。夏焼はかなり派手な格好でさわやかからいじられていました。やったアクトの順番に簡単な感想を。長くなってしまったので、続きの形式で。
 
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author:de nudge, category:live(中野サンプラザ), 12:12
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