- 2014/12/28 COUNTDOWNJAPAN at 幕張メッセ
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2014.12.31 Wednesday幕張メッセで4日開かれる日本のバンドものが揃う巨大フェス。今年は28〜30日の3日間行ってきました。5ステージが幕張メッセ内にあり、自由に行き来してライブ見ます。今年は各ステージ大きくなっていましたね。幕張メッセの全施設貸し切っていて導線もしっかりしていて大人数のお客さんの割りに快適に過ごせるようになっています。今年はあの辺出るんじゃないかなー(あえて書かず)と期待して一組も発表しない時に山張って3日券取っていたのですが、残念ながら予想ははずれ。それでも早割で安く済みましたし、ライブもたっぷりと楽しみました。まずは初日。
見たのはGalileo Glilei→androp→avengers in sci-fi→POLYSICS→THE CHERRY COKE$→RIP SLYME→木村カエラ→星野源と、いずれもフルで。それぞれ簡単に感想を。
Galileo Galilei
初めて見ます。ボーカル/ギター、ベース、ドラム、コーラスの4人組。コーラスが女性で後は男性。インディーロック系統の音を主軸に機械で気持ち良い音もかぶせつつ、Bump of Chickenと印象が重なる朴訥としたボーカルで歌います。淡々とした気持ち良さがある音とメロディが心地よい。ほぼユニゾンで歌われる男女混合ボーカルもいい感じです。
androp
初めて見ます。ボーカル/ギター、ギター/キーボード、ベース、ドラムの男性4人組。4つ打ちや縦ノリ、じんわりとしたものなど多彩な楽曲を聞かせるといった印象。ラストのお客に三三七拍子をさせながらウーウーウーと歌わせたり、サビでジャンプさせたりする曲が楽しかったです。
avengers in sci-fi
2007年のフジロックで見て以来2回目。その時は機械音ふんだんに使ったギターロックといった印象でしたが、今回はその辺の要素もありつつ、もっとポップロックに寄った印象。ファンク的なものを織り交ぜてカラフルになった感がありますね。最初の曲ではドラムソロから始まって、チョッパーベースとギターをスクラッチさせて登場するのがおもしろかったです。
POLYSICS
3年ぶり4回目くらいに見ます。ギター、ベース、ドラムの3人組でピコピコしたテクノ音をベースに爆走ロックを重ねるバンド。avengers in sci-fiと同じく、結構難しいことやっているんでしょうけど、それを一切感じさせないエンターテイメント性溢れるステージ。初めて聞く人もたくさん巻き込めるだろーなーと思えるノリの良さを感じさせつつ、後半のリズム疾走しまくる曲からはかっこ良さも存分に味わいました。
THE CHERRY COKE$
初めて見ます。ボーカル、ギター、ベース、ドラム、アコーディオン、サックスの6人組。アイリッシュパンク系のバンドがカウントダウンジャパン出るの珍しいのではないでしょうか。去年に引き続いての登場とのこと。ひさびさこの種の音を聞きますが、体内の血が沸騰するような熱さを感じさせる激しさと楽しさがある演奏で楽しかったです。黒のハットにデニムの短パンの衣装の女性陣(アコーディオン、サックス)の格好も良い。バウロンや縦笛なども効果的に織り込みつつ多くのお客を踊らせます。ダイブを厳しく禁止しているなど、なにかと上品さが求められるこのフェスでこういったバンドがやるのは結構難しいと思うのですが、それでもメジャーフィールドに切り込んでいきたい、という意志を見せるボーカルのMCが良かったです。
RIP SLYME
9年ぶり3回目に見るRIP SLYME。かなり久々です。オールドスクールなパーティー感覚溢れるヒップホップを基調としつつ、J-POPなメロディやヒップホップ以外のビートも織り込んできたりと楽しい音やラップを聞かせる、4MCと1DJの男性5人組。最初の「One」のフックで良いメロディだなーと思ったり、ファンクな「FUNKASTIC」、オリジナルよりビートを強くして楽園感が無い「楽園ベイベー」など楽しい。そして軽快なドラムンベース基調の「Joint」はかなり好きな曲で熱くなりました。Jurassic 5と同様ヒップホップに普段馴染みが無い人もどんどん巻き込めるようなエイターテイメント溢れるライブは最高でした。
木村カエラ
今年だけで4回目と結構見る機会があった木村カエラ。この日はお馴染みのギター、ベース、ドラム、キーボードのメンバーで単独の時に加わっていたギター會田茂一だけいない編成。白のへそ出しボタン付きTシャツに黒のミニスカートとかわいらしい格好をした木村カエラは「A winter fairy is melting a snowman」や「おどるポンポコリン」のカバーなどポップなものや「BEAT」「TREE CLIMBERS」などロックものと、魅力をギュッと凝縮したようなセットリストで聞かせます。ラストの「バンザイ」もお祭りの締め的な感じで良かったですね。
星野源
SAKEROCKのギター/マリンバ担当、コント番組LIFE!に出演している役者さんとして知る星野源。かなり多彩な方らしく、いろんなことされているようですが、ソロシンガーソングライターとしての活動が一番有名のようで横浜アリーナで単独ライブしたりしているそうです。この日もメインステージのトリ。ギター、ベース、ドラム、キーボード×2をバックに率いた編成で、本人はギター弾きながら歌います。長岡亮介(ペトロールズ)、石橋英子、野村卓史(グッドラックヘイワ、NATSUMEN)などがいて豪華。ほどよく乗れるリズムのもの、まったりと聞くものなど、低目で通りの良い声で聞かせていました。石橋英子が時折鳴らすマリンバやフルート、ピアニカなどの音が良い感じでした。
- 2014/12/27 In Business at 代官山UNIT
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2014.12.28 Sunday8年続くファンクもののパーティーIn Business。渋谷Club Asiaから代官山UNITに場所を移して定期的にやっているようです。今回初めてのデイタイム開催ということで行ってきました。2007年のフジロックのCRYSTAL PALACE TENTで出張版としてやっていたのを見ているんで、2回目の参加となりますかね。年齢層は様々。お子さん連れもちらほらといらっしゃったのはデイタイムならではでしょうか。
16時過ぎに会場に入ります。黒田大介のDJ→Osaka Monaurailのライブ→MUROのDJ→Sir Joe Quarterman with Osaka Monaurail→DJ JINのDJを少々といった感じで楽しみました。DJ陣はファンク度濃厚。黒田大介は昔ながらの曲を忠実さを基本としつつかっこよく聞かせます。細かいドラムビートを軸にフルートのソロがのっかる曲がかっこよかった。MUROはヒップホップなどもからませつつ、ファンクな曲をいろいろリミックスして聞かせていた印象。DJ JINはちょっとだけ聞いたのですが、後で触れるドカンと盛り上がったライブを受けての踊れるビートをがつっと聞かせてきて、いずれもおもしろかったです。
ライブは最初Osaka Monaurailのみで20分ほど。続いてSir Joe Quartermanを迎えて1時間ほどのライブでした。ボーカル/キーボード、ギター×2、ベース、ドラム、サックス、トランペット×2といった編成で格好良くそして少しユニークな局面も見せるライブは楽しい。長身、坊主頭のボーカル中田亮は歌というより唸るといった感じでバンドの指示含めてバンドのグルーヴを統率している印象。ギターソロの場面で管楽器隊とやってた変な踊りがすごくおもしろかったです。
そして2007年のフジロックではMarva Whitneyを迎えていましたが、今回も生ける伝説ということでSir Joe Quartermanを迎えてのライブ。不見識な自分は初めて知りました。「(I Got) So Much Trouble In My Mind」という曲は聞いたことあるかも、という有名曲ですね。1973年の作品ということですが、今聞いても抜群なかっこ良さ。御年70歳ということですが、銀ラメのスーツを身にまとい張りのある声で歌います。またトランペットを吹く場面もありました。ニコニコとステージを駆け巡りサービス精神も旺盛。バンドも単独より音が分厚くなったんじゃないかと(中田亮がキーボード弾くのに専念するアレンジが多かったせいもあるかもですが)思わせるような気合っぷりでマッチしていました。
ライブ帰り、代官山の町を歩いていると子供たち中心に「火の用心」とカンカンと拍子木を鳴らして歩く一団を見ました。すごく久々に見ましたね。
- 2014/12/23 TK from 凛として時雨、安藤裕子、沖ちづる at 恵比寿Garden Hall
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2014.12.27 Saturday恵比寿でのアコースティック系統のイベント。凛として時雨のギター/ボーカルが安藤裕子を招いての対バン企画とのこと。いろんなミュージシャンに慕われている安藤裕子ですが、多方面なのがおもしろいですね。
まず開演前のオープニングアクトとして沖ちづるというシンガーソングライターの方が4曲ほど歌います。じんわりと聞かせるアコースティックギターに心をくすぐるような感じの歌。そのメロディと歌いっぷりは二階堂和美を思い出すものもありました。
続いて安藤裕子。6月で見たライブと同じ編成でピアノ山本隆二、ギター設楽博臣。風邪を引いたらしくのどの調子が悪いとのことで、少しガラガラしている声でしたがそれでも気張って端正に聞かせようとする歌は良いですね。来年1月に出るアルバムから新曲を3曲ほどやっていました。複雑なリズム展開の印象でしたが音源やバンドバージョンでどんな感じになるか楽しみ。「のうぜんかつら(リプライズ)」「海原の月」の2連続は染み入りました。ラストお馴染みの「聖者の行進」では大振りなアクション健在で体調悪いながらも気合入っている様子が伺えました。
ラストはTK from 凛として時雨。凛として時雨は4年ほど前に一回だけ見たことあります。ギター、ベース、ドラムの3人組ですが、ギターのソロということでの登場。まず一人でキーボード弾きながら1曲、アコースティックギター弾きながら1曲歌いました。静謐さから激しい局面にボーカルの強弱で聞かせるものはバンドと同じ印象ですが、音数が少ないので印象は変わります。3曲目からはピアノとウッドベースが入ります。TKはキーボードとギター(エレクトリックの場合もあり)を使い分け、2者の音に絡んでいきます。アコースティックギターでの細かい刻みとかは曲の中で効果的に使われていました。メロディは明確なサビっぽいのが無く、展開力で聞かせるようなもの。序盤はそれほどはまってはいなかったのですが(ボーカルの高音で叫ぶところの声質がちょい好みでないことがあるかも)、どんどん耳が惹かれてきましたね。ラスト3曲はのめり込んで聞きました。
アンコールはTK一人登場して一曲、そして最後はバンドメンバーと安藤裕子が登場して、「この日のために2人で新曲を作りました。」と「Last Eye」というTK作曲、安藤裕子作詞の曲を披露します。すごかったですね。それぞれの世界観を真っ向からぶつけ合うようなメロディと歌いっぷり(ソロとユニゾン交える)が、緊張感バリバリな世界で聞かせてきます。かすれた声で「…last eye」に歌う場面などに感動しました。
- 2014/12/21 モーニング娘。'14 at 山野ホール
- 2014/12/07 モンテディオ山形 vs ジェフユナイテッド千葉 at 味の素スタジアム
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2014.12.14 Sunday【結果】
1-0でモンテディオ山形の勝ち。モンテディオ山形がJ1に昇格です。
【感想】
J2の3位〜6位までのチームで昇格を争うプレイオフの決勝。35000人以上と多くのお客が詰めかけます。ファンのジェフ千葉は3年連続のプレイオフでしたが、今年も敗退してしまいました。ジェフ千葉の今季は途中で鈴木淳監督を解任して、関塚隆監督が就任。そこから徐々に調子を上げてきて、3位に着くことができました。
モンテディオ山形は石崎信弘監督の元、お得意のハイプレスサッカーを掲げてチームに浸透させ、フォーメーションを3-4-3にしてから成績も伴うようになってきたようです。天皇杯の決勝まで進出して上り調子加減で言うと千葉以上。また一週間前に戦ったジュビロ磐田とのプレイオフ一回戦では、試合終了直前のコーナーキックで上がってきたGK山岸が決めるという、あまりにも劇的な勝ち方で勢いがある状態です。スポーツバーでこの試合見てましたが、ゴール決まった瞬間の盛り上がりがとんでもないことになっていました。実際にGKがコーナーキックからヘディングで決めるの見るの初めて。
千葉は4-5-1。GKがシーズン途中から岡本からレギュラー奪った高木駿。DFは右から山口慶、キムヒョヌン、山口智、中村、ボランチが佐藤勇人、佐藤健太郎で攻撃MFが右から幸野、町田、谷澤、ワントップに森本。山形はGK山岸、3バックが右から當間、石井、石川。右WBが山田、左WBがキムボムヨン、ボランチが松岡、宮阪で3人のFWが山崎、林、川西。磐田との試合で活躍したディエゴは、その試合でのけがもあってかベンチスタート。
前半はお互い慎重な立ち上がり。ロングボールを多用しますが、両チームのDFが跳ね返していきます。今シーズン不動のセンターバックとして活躍している千葉のDFキムは圧倒的な空中戦の強さで頼もしいですね。これまで不安だった足元も徐々に安心感のあるものになってきています。千葉は山形のプレスを嫌って縦のグラウンダーパスはほぼなし。サイドを使ってなんとか攻めようとしますが、個々の突破はことごとく食い止められてしまいます。
山形も最初の内はほとんど攻め込めていませんでしたが徐々にサイドを侵食。コーナーキック崩れからのサイドのセンタリングをFW山崎がバックヘッドで決めて先制です。後半は千葉が攻め込む時間が多く、チャンスもいくつかありましたが、山形が集中した守備で食い止めます。選手入れ替えしたりして懸命に攻め込みますが点取れず終了、千葉は3年連続でプレイオフ敗退となりました。
今季は途中までプレイオフに出ることも諦めていたので、個人的にはここまで来ただけでも満足でした。まあ勝って欲しかったですけど。。来季こそ自動昇格目指して欲しいですね。関塚監督の元、コーチ体制も組み替えられるようですし(特にフィジカルコーチが変わるようなので期待。千葉はここ数年けが人が多かった印象)、いいチームを構築してくれることを期待します。またフォーメーション4-5-1を維持するかも気になりますね。今シーズン活躍したDFキムや左サイドバック中村をより生かすのであれば、3-5-2の方が合っている気がするんですよねー。
選手もどれくらい入れ替わりがあるか分かりませんが、GKは補強ポイントと思っています。J1で今季加入した浦和の西川、ガンバ大阪の東口のおかげでDF陣が変わっていなくても守備成績が向上したのを見てると(もちろん両チームとも向上要因はGKだけじゃないと思いますが)、GK大事だよなーと。DFキムをもっと生かすためにも、果敢に前に飛び出して守ることができる守備範囲の広いGKが獲得できれば理想ですが、J2だと難しいですね。。
DFは山口智の退団が決まりました。大岩がセンターバックとして後を継ぐか、新たな選手を入れて来るかも注目です。またトップ下というポジションでシーズン得点ゼロという寂しい結果の町田のポジションも新たな選手を獲得するか、町田が飛躍するか。この試合も町田はよく動いてチャンスを作りだしたり、シュートに結び付けていましたが、得点につながるところまで持っていくアイデアや技が不足している印象でした。
と、思うままつらつら書いていますが、シーズン終了ということでお疲れ様でした。今シーズンフクダ電子アリーナ行かなかったですが、来シーズンは2,3回は行きたいなと思っています。
- 2014/12/06 ケルティック・クリスマス 2014 at すみだトリフォニーホール
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2014.12.09 Tuesday海外から様々なアーチストを招聘するプランクトンが手掛けるイベントで、毎年12月初めにアイルランド系統のアーチストを集めて開かれるクリスマスに向けたライブ。3組の出演で最初の2組が5曲30〜40分程度。トリのAnunaが1時間15分ほどのライブでした。
すみだトリフォニーホールは天井の高いきれいなクラシックコンサートも行われる会場で、出演アーチストはこの場でやれることをうれしがっていました。また、ステージ後ろには巨大な生花が飾っておりすごくきれい。ライトの当て方で印象が変わっていくのもおもしろい。
初めはSam Lee & Friends。去年インストアイベントを見たことがあり、それ以来ライブ見てみたいなと思っていたアイリッシュフォークなどを歌うシンガーSam Lee。彼はイングランド出身のようです。バックにはドラム/カホン、チェロ、バイオリン、トランペット/ピアノ、琴/ピアノといった5人を率いた編成。日本の琴を入れているのがユニークですね。丁寧に音を重ねるアンサンブルに一発でいいなと思えるSam Leeの声が乗っかります。良いメロディを丁寧に歌うものや、楽器のリフが少しずつ変化していき、そこにほぼワンセンテンス的にメロディを歌う長尺曲などいいなと思える瞬間が多々。
ライブ終了後、転換の間のつなぎとしてSam Leeが(通訳交えて)しゃべっていました。各地を渡り歩いてジプシー音楽をやっている人たちと交流、録音したりして自分の音楽に取り入れているよう。中には高齢化で後を継ぐ者がいない曲などもあるので、そういったものも自分が歌い継ぎたいと。でも単にそのままやるのではなくて、アレンジも独自のものを入れて新しい音楽としてやっていきたい、そのための一環で日本の琴やインドのアコーディオン(小型のハルモニウムかな?)を取り入れたりして演奏していると。
続いてはLiam O'Maonlai。リアム・オメンリィと呼ぶそうで、スペル難しいですね。Hothouse Flowersのボーカルで2001年のフジロックに出ていた時の映像見たことありますが、生では初めて。ステージの上方にある通路みたいなところに仙人みたいな格好をしたO'Maonlaiが現れます。ステージ脇から男性が歌で彼のことを紹介。かなり長い歌でO'Maonlaiも長いな、てな反応してましたが、どこまで予定されていた紹介だったんでしょうか。その上方の通路で生歌でO'Maonlaiが歌い始めます。アイリッシュな系統の節回しで迫力ある声。大仰に歌って、後ろを向き壁と一体となっている会場備え付けのパイプオルガンを弾きながら歌います。あんなところにパイプオルガンがあるのにびっくり。
その後はステージに降りてきて、ピアノやバウロン(アイルランドのタンバリン形状の打楽器)を演奏しながら歌いあげます。このキレイで畏まった空間を崩すようにお客にもっと乗るよう煽ったり、歌わせたりしました。ハミングっぽくんーんーとひたすらコーラスをお客に歌わせる曲があったのですが、なんかずっとハミングしてたらちょっと声出す快感を覚えたり。O'Maonlaiはアイルランド系統といった節回しの声で、迫力ありますね。
20分間の休憩後トリのANUNAです。男性6人、女性6人計12人のコーラスグループ。暗い会場の中、後ろからメンバーが歌いながら登場。通路に止まって歌うので、自分がいた一階真ん中の席だと声が四方八方から響いてくる立体的な聞こえ方がすごい。この後も何曲かで通路に飛び出して全員高音確かな声できれいなハーモニーを聞かせます。曲によってバウロンを控えめに叩くものもありますが、基本的には声だけで曲を聞かせます。アイルランドで古くから伝わる曲を多くやっていたようで、その中の「The Flower Of Maherally」という曲は、ウッチャンナンチャンなどがやっていたコント番組「笑う犬の生活」での小須田部長の引っ越しでのコントで使われた曲。これ知ってから小須田部長のコント見てみましたが、一番悲しくなる場面で使われてますね。コントで聞くと哀愁漂う感じになりますが、ライブの場で曲に焦点当てて聞くと厳かな気分になります。
日本の歌のカバーもしていて「さくらさくら」と「もののけ姫」を。日本語できちんと歌っていました。「もののけ姫」はメンバーが好きだそうです。アンコールはSam LeeとLiam O'Maonlaiを呼んで彼らをリードボーカルにしてそれぞれ一曲ずつ。ラストは全員(Sam Leeのバンドメンバー含んで)集合して、クリスマスイベントということで、「きよしこの夜」を。これはお客含めて全員で歌いましょうということで、この日の前に回った兵庫、浜松、いわきなどではみんなお客すごい歌ってたよー、東京はどうかなーと煽って大きな声で歌わせます。ただ英語詞なので、自分はなかなか覚束ず。。子供の頃カタカナ表記で1番目の歌詞は覚えていたのでなんとか歌えましたが、2番目と3番目は「サーイレンナーイ、ホーリーナーイ」の部分しか歌えませんでした。。
素晴らしい声を持つ3組を堪能できて幸せでした。Liam O'MaonlaiとANUNAは東北大震災が起きた2011年に来日して、ともに福島も訪れてコンサートされていたそうで、そしてまた日本でコンサートしに来てくれてとありがたいですね。
- 2014/11/30 ROVO、DE DE MOUSE+Drumrolls、L.E.D. at 恵比寿Liquid Room
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2014.12.06 SaturdayひさびさにLiquidでやるROVO主催のイベント、Man Drive Trance。17時半から22時過ぎまで5組出演者が立て続けに演奏する長丁場でした。メインステージ3組とサブステージ2組が交互に。サブステージでやったNyantora、オオルタイチはがっつり聞いていないので、メインステージ3組の感想を。3組ともツインドラムのバンドでした。
L.E.D.
1年ぶり4回目に見るインストバンド。この日はベース/PC、サックス/機械、ギター、ドラム×2という5人編成。サックス音が主導する雄大な光景を軸にじんわりとしたリズムで聞かせるところから、終盤に向けてどんどんとツインドラムが激しくなっていく展開。気持ち良さが何より印象に残るバンドでしたが、後半の疾走感は新たな味でした。
DE DE MOUSE+Drumrolls
4年ぶり2回目に見るDE DE MOUSE。機械/キーボードを操って音を出す男性一人のユニットで、ドラム×2とサックス/PCがサポートする4人編成。ステージ後ろのスクリーンに加えて、両脇に位置するドラムの前に薄いスクリーンも張っていてそこに映像が流されます。オリエンタルなメロディを軸にダンスもののリズムを入れ込んでくる印象でしたが、それは2曲目のみで残りの曲は全然違う印象のものでした。怒涛のリズム攻撃で様々なブレイクビーツ満載ってなアレンジでした。キーボードやサックスもリズムを増幅させるような弾き方をしているものが多い印象。そしてその音がかなり刺激のあるもので好みでした。特に1曲目は衝撃走るってくらいに前のめりに聞きました。ドラムの一人はBOBO(54-71、MIYAVIのバックなど)で、スネアの音のかっこ良さを堪能。映像の音とのシンクロ具合も見事で、風景やアニメ、ボクシングなどの映像をいろんな展開を聞かせるリズムにうまくマッチさせてました。
ROVO
キーボード、ギター、バイオリン、ベース、ドラム×2の6人編成。盤石のライブといった感で少しずつ踊らせる曲からラストの「Eclipse」「D.D.E.」で大盛り上がりになっていくような見事な展開。Liquidの空間にマッチする音だなーと。ボリュームやダブエフェクトのコントロールもお客の反応と結びついているよう(実際には音にお客が反応してるので逆ですが)。会場のあちこちに吊るされた白い裸電球での演出がここ2,3年のROVOのライブの主軸ですが、派手なライティングや映像使いとは違ったシンプルさがまた良いですね。