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2014/06/26 Fernando Kabusacki×Greg Saunier×原田郁子、寺尾紗穂 at 渋谷WWW
 アルゼンチンのギタリストFernando Kabusacki。毎年日本にやってきて、何回か主に日本のミュージシャンと組んだライブをやっていくのですが、その中の一環です。DEERHOOFのドラムGreg Saunierとクラムボンのボーカル/ピアノ原田郁子という興味深い組み合わせ。Greg Saunierとやると発表された時点で行くと決めていたのですが、さらに原田郁子も発表されて、楽しみにしてました。どんな縁でこの3人がやることになったんですかねー。Greg SaunierがいるDEERHOOFは2週間前にライブを見ているのですが、そこからずっと日本に滞在されているのでしょうか。ロピーにはベース/ボーカルのSatomi Matsuzakiもお見かけしました。

 20時前に会場に入りました。オープニングアクトがやっていたようですが、その終わり間際に来た形となったよう。この日の会場は映像作家の斉藤洋平という方が演出しているようで、凝った演出がされていました。ステージ後ろのみならず、客席横や上方にも主に風景の映像が流され、ステージ含め照明は最低限。ほぼ真っ暗な時もあったりと映画的な感覚を味わいました。映像と音のシンクロ度合に合わせて照明を当てたりとおしゃれ度満載ってな感じでした。

 最初に見たのは寺尾紗穂というピアノを弾きながら歌うシンガソングライター。この日の演出にあった映画的なメロディ、ボーカル、ピアノの演奏といった印象で、キレイなソプラノのボーカルが会場と映像に染み込んでいくような感覚で聞きました。最初の曲は「富士山」というある詩人が作った詩にメロディをつけた曲だそう。それ聞いて渋さ知らズの「ひこーき」(石川啄木の「飛行機」にメロディつけた曲)を思い出したのですが、こういった詩にオリジナルのメロディをつけるって曲は結構あるんですかね。

 合間のMCはざっくばらんに自分の生活や活動などをからめて語るといったもので、集団自衛権の解釈変更に対する懸念を語っていた時に、「何年か先に自衛隊の方が50人〜100人とか亡くなっていったりするのが当たり前みたいになると思うと怖い」みたいなことを語っていたときに、(その懸念の現実性はさておき)亡くなった人数で単純に考えてしまうとまあ慣れるというか感情入らなくなるよなー、今でも1年間で交通事故で何千人、自殺で3万人とか亡くなっているけど現実感伴わない、でもれっきとした事実だし、、自殺した知り合いはいないけど、交通事故で亡くなった知り合いは過去何人かいて、その方々以外のたくさんの知らない多くの方々に残念ながら同じように思いをはせるというのは難しい、、むにゃむにゃみたいなことをぼんやりと考えながら聞いていたら、、

 「続いての曲は知り合いが実際に体験した、人を車ではねてしまったことを歌った曲です」とやった曲がひざを打つというか、へーと感心した曲です。その知り合いがおじさんを跳ねて、その場で警察と救急車を呼んで、おじさんが運ばれて、警察から事情聴取を受けて、当然に逮捕や書類送検されそうなものなのに、その跳ねた人は無罪、それどころか入院したおじさんからは感謝もされた、という歌なのですが、その理由がそうなんだ、それだと無罪になっちゃうんだというもの。その理由は是非この曲を聞いていただきたいのですが、悲しい理由です。寺尾紗穂はその状況を悲しむようなコメントを歌い終わった後にされていましたが、個人的にはそのような理由にも関わらず、救急車がおじさんを運び、入院できて、(おそらく)保険も適用されたという世の中の仕組みがすごいなーと思ってしまったんですが、どうなんでしょうか。

 ラスト2曲はFernando Kabusackiと組んで歌っていました。寺尾紗穂の歌やピアノの音にしっかりと反応するギターの音が良いですね。恐らくこのライブ前に軽くリハーサルしただけだと思いますが、映像と相まって良い空間になっていました。1時間ほどのライブ。


 続いてはFernando Kabusacki×Greg Saunier×原田郁子。ダイナミズムあふれまくりのGreg SaunierのドラムにFernando Kabusackiのギターがどう絡んでいくのか、緊張感のあるやり取りになっていくのかとワクワクしていたのですが、そこに原田郁子が入るとなると、どんな世界になるのか想像つきませんでした。そしてこれが予想を超える素晴らしいライブで、感激しまくりでした。

 完全な即興ではなく、おそらくある程度構成を事前に決めての休み無しの1時間のライブ。そしてそれを主導していたのが原田郁子でした。序盤は相手を探り合うような展開から原田郁子がiphoneかなんかから人の話す声やリズム、街の雑音なんかを効果音的に流します。自分のボーカルも重ねてきたりも。そこから少し激しめな展開を織り込んで豪雨のようなノイズと激しいドラムのリズムの中で、原田郁子がポエトリーリーディングっぽく歌います。その詩どこかで聞いたな、、と思ったらクラムボンの「フォークロア」でした。その朗読的な歌に徐々に音が沈静化して、それに合わせるようにメロディがついて歌うようになりますが、音節の区切り方など歌い方はいつもと異なるもの。

 Fernando Kabusackiはピアノやドラムと協調するような音の重ね合わせをしつつ、次の展開に入るような時にははっとしたフレーズを入れて他の楽器の展開を促すような場面もありました。キレイなフレーズのみならず、激しく叩くドラムに真っ向から対抗した大きいギター音を弾いたりといろんな技で聞かせます。

 Greg SaunierはDEERHOOFでは簡素なドラムセットですが、この日のライブは通常のドラムセット。持ち味の激しいドラムのみならず、静かな展開では素手で叩いたり、シンバルこすったりと。このセッションを楽しみまくっている様子も伺え、終盤では原田郁子の隣に座り、ピアノ連打したりしてました。さらにそこからGreg Saunierを残して原田郁子がタンバリンとマラカス鳴らしながら移動して、ドラムセットに行き、叩きながら童謡っぽく歌っていました。その高い声に合わせてピアノ弾きながらハモるGreg Saunierも器用だなーと。

 「フォークロア」以外にも2曲このセッションの中で歌っていました。それは原田郁子ソロ曲のようで自分は知らない曲だったのですが、後でネットで調べたら「あいのこども」「クイカイマニマニ」という曲だったよう。これだけ個性面々な相手と組んでも、そのボーカルやピアノ音に確固たる世界があって、改めて原田郁子すごいなーと思いました。

 とつたない文章で書いても、このセッションの魅力は表現できてないですね。。映像取っていたようですが、どこかで公開されたり、発売されたりしないかと期待しています。
 
author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 08:26
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2014/06/21 安藤裕子 at 目黒パーシモンホール
 半年ぶり11回目となる安藤裕子。ピアノとギターのみの編成で回っているアコースティックツアーで、この編成で見るのは2回目になりますね。都立大学駅から歩いたところにある会場は前から行ってみたかったところで、ちょっとした公園や図書館があって雰囲気も良いスペース。クラシックコンサートも多いと思われる天井の高い1200人ほど入る会場。2階の後ろの方で見ました。

 ピアノはお馴染みの山本隆二ですが、ギターは初めて見る方で設楽博臣という方だそう。前回見た時もそうなのですが、元々スローな曲が多い安藤裕子の曲をさらにスロー、、とはならず、アグレッシブにせまるアレンジも多いです。アコースティックと銘打っていますが、どちらかというとピアノとギターのみの編成でいろいろと趣向をこらしたアレンジで持ち曲をやっているといったライブでした。この日は割と気楽に臨んでいたライブだったのですが、思いの他感動することが多く、素晴らしいライブだったなーと思い返しています。

 スローな「鐘が鳴って門を抜けたなら」からスタート。続いてアコースティックギターの軽快な刻みに英語詞で歌って「サリー」かな?でも少し違うようなと思っていたら「のうぜんかつら」でした。冒頭の英語詞の歌はこのライブ向けにつけた導入部となるもののよう。ピアノでしっとりとではなく、こうしたアレンジで聞く「のうぜんかつら」も良いですね。続いての「ポンキ」では間奏に安藤裕子がいくつか手品をしていました。なかなかユニークな見せ方。

 新曲を2つほどやった後に、間開けることなく「み空」と「エルロイ」を連続でやっていましたが、ここは強烈でしたね。どの曲も端正なメロディですが、そこに情念込めたり、抑えたりといろんな声を使い分ける安藤裕子のボーカルの表現はすごい。曲によりアコースティックとエレクトリックを使い分けているギターのピアノの音に対する切込み方もぐっと来るもので、良いかみ合わせ。

 カバーも一曲やっていて、この日はサザンオールスターズの「松田の子守唄」。(会場に対して)恋したことある人?(唐突過ぎて)誰も手を挙げず。そっか、ここにいる人は誰も恋したことないのか(笑い)。恋について歌った歌で、叶っても叶わなくても恋は良いもの、初恋とか付き合うとか結婚とかでなくて「恋」ってあるんですよ。みんなも85歳とかで恋することがあるかもしれませんよ、みたいなことを語って歌っていました。この曲知らなかったのですが、サザンと後で知ってびっくり。この後に続けてやった「Lost child,」は安藤裕子のライブで聞いて一番うるっと来る曲です。

 アコースティックツアーではライブごとにお客からリクエストを募っているようですが、前回見た時のようにその場で聞くのではなく、今回はネットで募集していたそう。そしてその曲をリクエストした人に手を挙げてもらおうとしていたのですが、以前やった時に誰も手を挙げてくれなくて、いたたまれない雰囲気になってしまった。ライブ後手紙が来て、「私がリクエストしたんですけど、恥ずかしくて手を挙げられませんでした。ごめんなさい。」てなことがあったので、今回やりません、と、「はじまりの唄」を歌っていました。結構最近の曲のリクエストだなーとか思っていたのですが、もう5年前の曲なんですね。

 このライブではMCも多めでいろんなことを語っていましたが、全編に貫かれていたのは「元気に生きて行こう」というメッセージでした。安藤裕子のライブを見た最初の頃はとにかく人見知りでしゃべることが苦手で、、ということを強調していたのですが、だんだんときちんと語れるようになり、この日はそんな弱気なモードは一切見せず。か細い声そのものはあまり変わらないですが、意志をきちんとMCで伝えようとしていて今のモードの方が断然に良いですね。そして演技がかった口調で「変わりゆく日本とかなんとか言われていますが、そんなのどうでも良いんです。みんな楽しく、元気に生きて行って下さい」と言って「世界をかえるつもりはない」という曲に入っていったところがものすごくかっこ良かったですね。

 アンコールはお馴染み「我々は旅をしながら糧を得るためにグッズを売っています。」という前口上から長めのグッズ紹介をやった後に、沖縄民謡調にしっとりと歌う「グッド・バイ」をやって、「せっかくみんな生まれたんだから元気に死んでいきましょう。」という素晴らしいメッセージで、「問うてる」を。元気に生きるというメッセージのライブを締めるにふさわしい曲で、ラストのら〜ららら〜という部分にはお客に歌うよう積極的に働きかけます。「腹から声出して!」みたいに煽る様を見ると変わったよなー、と。

 シンプルな編成ながら多彩なアレンジで良いメロディと歌を堪能した2時間の素晴らしいライブでした。また、安藤裕子のステージは最小限のセッティングのみで舞台セットみないなものを全く作りこまずにがらんとしているのですが、そこを光の切り替えと、曲によりステージ後ろのスクリーンにシンプルな映像を映し出す演出が施されます。それがとってもいいですね。曲をきちんと伝えるための演出、といった照明がこの日のライブも効果的でした。
 
author:de nudge, category:live(めぐろパーシモンホール), 12:45
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2014/06/14 Dum Dum Party at 渋谷O-West、O-Nest、7th Floor
 前述の舞台鑑賞後、池袋から渋谷に移動します。同じビルにあるライブハウスを使ってのフェス。O-West、7th Floorはそれぞれ通常のステージ、O-Nestは通常のステージに加え、客席後方にサブステージ、さらに上の階のバースペースにもミニステージと5つのステージでのライブが行われました。

 見たのは玉手初美×オータコージ→Juiceboxxx→ZAZEN BOYS→DEERHOOF→澤部渡→末光篤→Ryan Sawyerの7組でした。それぞれ簡単な感想を。


 玉手初美×オータコージ
 O-Nestのサブステージで、ギター弾きながら歌う玉手初美と、ドラムのオータコージのデュオ。オータコージはL.E.D.で見たことありますが、玉手初美は初めて。オータコージのみがステージにて始めそうな雰囲気で、玉手初美はどこにいるのかしら?と思いきや最前線で見ていた小柄のお客かなと思っていた方がステージに入ってギターを持ち上げて弾き始めたので、少々びっくり。ギターとドラムが激しく絡み合うのを主軸として、ギターのみで独唱的に聞かせる展開も織り込んできます。声は風貌とはギャップのあるブルースがかった枯れ気味の声。時折聞こえる歌詞は仕事上のぐちっぽいものが2、3回あったような(聞き取り自信なし)。緊張感あり激しいギターのリフとドラムの応酬がかっこ良かったです。特にオータコージのドラムはすごいなーと思えるもので、特に立ちながら叩いていた2曲目が印象に残っています。


 Juiceboxxx
 続いてO-nestのメインステージで、アメリカ・ミルウォーキー出身の白人ラッパーであるJuiceboxxxを見ます。ギターとドラムを連れ立っていますが、音の主軸は機械から出すトラック中心で、ギターとドラムはかぶせる程度の印象。どこまで意図的にやっているのかは不明ですが、ベタ過ぎるヒップホップなノリでちょい聞きだとダサさ満載ってな感じなのですが、それをとことん突き詰めたようなパフォーマンスで、最後の方にはかっこ良さを感じてしまいました。客席にもどんどんと入り込んでジャンプしたりして煽ります。日本の飲み物ポカリスエットが好きとアピールしてそれにちなんだ曲(本当?)と言って「Sweat」という曲をやっていましたが、そのサウンドや曲名、ノリからして、C&C Music Factoryのライブもこんな感じだったのかなーと思ったり。


 ZAZEN BOYS
 O-Westに移動して2年ぶりに見るギター×2、ベース、ドラムの4人組であるZAZEN BOYSを見ます。見るごとにロック的なダイナミズムは減少して、ファンクとプレグレ度が上がってきているような。ボーカル向井秀徳の独特な世界は相変わらずで、飄々としたところからユニークな合図を出しつつ、ブレイクしたりリフを積み上げたりと聞きどころ満載。今回一番印象に残ったのはポップなメロディをよれよれな感じの声で歌うZAZEN BOYSには珍しいタイプの曲である「はあとぶれいく」でした。


 DEERHOOF
 そのままO-Westに残ってアメリカ・サンフランシスコ出身のDEERHOOFを見ます。2年ぶり4回目になります。ギター×2、ベース、ドラムの4人でステージ横一線に並ぶ形。ベース/ボーカルのSatomi Matsuzakiはかわいらしく歌い、そこに2つのギターとリズムキープからどんどんとはずれて叩きまくるドラムが豪快に重なる演奏は毎度おもしろく、かっこ良い世界が作られます。フリーキーなGreg SaunierのドラムとSatomi Matsuzakiのヘンテコダンスは見る度に濃厚になっていくような。しかもそのダンス何気に足のステップが難しくて、あれ踊りながらベース弾いて歌ったりするのは結構すごいと思います。ベース無しでボーカルに専念する曲が何曲かありましたが、「BREAKUP SONG」というアルバムからの曲が多かったと思います。また、ギターのJohn Dieterichが歌う曲もありました。ボーカル無しでギターに専念するEd Rodriguez含め4人の個性ある音とアクションが混じって、何回見ても楽しいライブですね。


 当初はZAZEN BOYS以降ずっとO-Westにいようと思っていたのですが、混みこみのスタンディングライブ2連発で少々疲れてしまい、予定変更して7th Floorに移動します。客席前方は椅子があるスペースなので、座ってまったりと3組見ました。いずれも初見。


 澤部渡
 スカートというバンドのボーカルソロ。アコースティックギターでの弾き語りです。大柄な体型の男性(会場入る時にお客に胸をもまれたとか…)で、籠った声、Mr.Childrenの桜井和寿やチャゲ&飛鳥の飛鳥涼のような系統の声で歌います。高音もきれいに出ていていい声だなーと。どこか軽妙な印象もありつつ良いメロディを良い声で聞かせていました。


 末光篤
 SUEMITSU & THE SUEMITHという名義でも活動を行っているそうな、ソロアーチスト/作曲家のライブ。末光篤はピアノを弾きながら歌い、サポートにギターがつくデュオ編成。最初の曲が木村カエラの「バタフライ」でびっくりしました。この方が作曲されていたんですね。ものすごく汗をかきながら端正なメロディを歌います。ピアノはメロディに合わせるというよりも、豪快に弾いているように対比的な聞かせ方をしていたような。ラストはギターの人が抜けてゲストを呼び込んで一曲。南波志帆という末光篤が曲提供をしている女性ボーカルが出てきて歌います。丸顔の美形な方で曲前のMCからする印象ではほんわかとしているなーと。歌もその印象がありつつ、猫撫で声っぽいような声で聞かせていました。


 Ryan Sawyer
 アメリカ・サンアントニオ出身のドラマーRyan Sawyerのソロパフォーマンス。初めて体験する世界と言って良いライブで刺激受けました。ステージに上がる前に歌いながら来ます。ドラムセットに位置してからも、ソウル味があるメロディで朗々と歌ったりポエトリーリーディングっぽく歌ったりするのですが、ドラムはその歌とははずれたジャズの即興演奏のような叩き方。その一聴では合わないような歌と演奏が一人の人間によって担われることで、妙なシンクロ具合を聞かせます。時々明確なリズムが出て来るのですが、そこが変にポップになったりせずに、あくまでも曲の中で起伏を持たせるのに使っていて、固唾を飲んで聞きました。かなりおもしろかったです。
 
author:de nudge, category:festival(Others室内), 22:29
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2014/06/14 LILIUM -リリウム 少女純潔歌劇- at 池袋サンシャイン劇場
 この日はいろいろ動き回った日でした。朝所用済ませた後、11時に池袋へ向かいます。ハロープロジェクトに所属するメンバーが行うミュージカル。メンバーはモーニング娘。'14より7名、スマイレージ全員(6名)、ハロプロ研修生から3名と計16名。ほとんど舞台ものを見たことなく、おまけにミュージカルを見るのは初めてですね。場所は、ウッチャンからみの舞台で2回来たことある池袋サンシャイン劇場。この日3回ある公演の1回目で、2階席から見ました。

 以降、話を筋を含めて感想を書いていますので、見たい方だけ先をどうぞということで。
 
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author:de nudge, category:舞台・お笑い, 18:37
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2014/05/31(夜) モーニング娘。'14 at 河口湖ステラシアター
 前回からの続きで、モーニング娘。'14の春ツアーファイナルです。夜の部で昼の部と違うところを中心に。

 夜の部の方がステージに近い席だったので、メンバーの歌やダンスもより身近に感じることができたのですが、佐藤優樹と小田さくらのダンスは結構すごいなーと目につきましたね。ダンスといえばなんといっても、鞘師里保、石田亜佑美の2人が目立ちますが、佐藤と小田も軽やかな動きで魅せますね。周りを見渡せる余裕もあり、メンバーへのアイコンタクトや会場のお客に対して目を配るのも道重に次いで、この2人(と譜久村聖)が多かったような。特に小田は滑らかな動きと、余裕ある表現で歌と合わせてすごいなーと。それから昼の部と夜の部それぞれで鞘師と小田2人で歌う曲があったのですが、この2人の歌のコンビは個人的に好みです。特にほとんど全部の部分をハモって歌う「大好きだから絶対に許さない」は八王子で聞いた時も感激しましたが、今回も同様に感激。

 「HOW DO YOU LIKE JAPAN?〜日本はどんな感じでっか?〜 」は石田が「アイラブなんとかー」とご当地の名前を叫んで終わるパターンで、ここでは「アイラブフジヤマー」でした。昼の部ではかっこ良く決めてたのですが、夜の部では「アイラブトーキョー」と言ってしまうミス。本人言い間違えたのがあまりにショックでちょっと泣いてしまい、メンバーとお客に慰められてました。かっこよく決まってたんで、あんま気にしなくても良かったような。でも言ってしまった直後の驚きの表情と、その後のへこみっぷりがちょっとおもしろかったです。

 トークコーナーは石田MCで小田と鈴木香音が海外旅行をテーマに話をしていました。この3人のやり取りがかなりおもしろかったです、素晴らしいとまで思ってしまいました。鈴木は海外で写真を撮る時になるべく人の姿が入らないようにするのがこだわりと言ったのを受けて、他2人は逆に人が入っている方が良いと。それ受けて鈴木は「なんで仲良くない2人が意見合ってんの?」とツッコミ。石田と小田はお互いに認める「微妙な仲」らしいのですが、この件については「そうだよねー」と一致して先輩の鈴木をハブにします。そこから仲良しモードで会話をしていき、海外で日本食か現地のものを食べるかでも、現地派の鈴木に対して、日本食派の2人と同じように分かれていきます。でも、日本食派好きの理由が違っていて、石田は食に関して保守的なのでチャレンジできないことから選んだようで、小田は海外の人が作る日本食はこれまで食べたことのない味を期待できるという冒険心からだそうで、その理由を巡って言い合いに。その言い合いのさ中、鈴木が一生懸命自分の意見を言おうとしているけど、2人は聞いてくれずほっておきに。このやり取りにお客さんの笑いがかなり起きていましたね。この3人の会話の流れは完成度を高めれば、どこでも笑い取れるのに使えると思いました。まあ使う機会があるかは分かりませんが。。

 アンコールに入った時に屋根が開いて、その中で「時空を超え 宇宙を超え」は感動ものでした。残念ながら満天の星空とはいかなかったですが、空が見える中でこの曲を聞けるというのは贅沢。この曲終わりでメンバー1人ずつ挨拶するのですが、ツアーファイナルということもあり、みんな思い思いに語っていました。みなさん話うまいですね。飯窪春菜は祖先が武田信玄の弟の教育係だったそうで、そのエピソードから「今度新規メンバーが入った時には、祖先の流れを受けて私も教育係としてやっていきたい。」と。この話のつなげ方に道重が感心しているのが見て取れました。生田衣梨奈は最近真面目MCが多いようで、この日もそんな感じだったのですが、最後に「以上、今週オフだらけの生田衣梨奈でした。」と。。他メンバーは舞台、テレビ、ラジオ仕事などが入っているようで、そんな中での自虐MC。自虐的な生田も好きですが、調子に乗ってるモードも合わせて見たいですねー。道重はツアーを総括しつつ、自分の卒業予定も交えて、最後には「最近グチばっかり言ってるけど、それを受け止めてくれるお客さんが素晴らしい。さゆみだったらグチばかり言っているアイドルなんて絶対イヤ。でも受け止めてくれるんで、これからも遠慮なく言っていきます。以上、グチドルの道重さゆみでした。」と笑いにつなげる見事な締め。

 ラストの「わがまま 気のまま 愛のジョーク」で大団円を迎えた後に、花火がドーンと上がり始めます。これはやってくれるだろうと期待していました。11年前に富士急ハイランドコニファーフォレストでコンサートやった時も花火で締めていたので、今回も絶対やるだろうと。自分のいた位置では花火が全部見えていたわけでは無いのですが、それでも迫力ある花火見れるのはうれしいですね。スクリーンにも花火が映し出されており、感激して見ているメンバーの表情とともに見ることができました。さらにアンコールが鳴りやまず、メンバーはもう一度ステージに上がってきて、メンバー全員で手をつないで高々と挙げて挨拶して終了。素晴らしいファイナルでした。

 夏にハロプロのコンサートもありますが、モーニング娘。'14単独となると、秋ツアーになりますね。おそらくオリジナルアルバムを作ってのツアーになると思うので、期待したいです。また2,3回は行けたらいいなーと。

 帰りは駅まで行くバスは乗る人たちの長蛇の列だったので諦めて、歩いて河口湖付近の宿まで行きました。1時間弱は歩いたでしょうか。この日もかなり運動しましたね。また、翌日もせっかく河口湖まで来たからと、朝早く起きて30分弱湖の周りをジョギングして、温泉入って、三つ峠と天上山を登るハイキングコースを3時間半ほど歩きました。思っていたより坂道がきつくてかなりヘトヘトになりましたが三つ峠頂上から見える富士山と南アルプスの山々は壮観でした。

 ここからさらに家に戻った後、横浜まで行ってライブ見ようかなと思っていたのですが、さすがに疲れ切っていたので断念。当初この旅行では山梨と長野って近いよなー、だったらモー娘。ライブ終了後にTAICO CLUBに行けたりするんじゃないかと交通手段調べてたりしてたので、それよりかは無茶してないですね。車移動で無い限り不可能と知って、諦めておとなしく宿を取ったのですが、まあ無理しなくて良かったです。

 おまけで正月にやったドッキリ番組の感想です。
 
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author:de nudge, category:live(Others野外), 22:28
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2014/05/31(昼) モーニング娘。'14 at 河口湖ステラシアター
 モーニング娘。'14の春ツアーファイナルです。当初この日は他のライブで行きたい候補があり、どれに行こうかなーと迷っていたのですが、河口湖ステラシアターでやると発表になって、一気にこちらに気持ちが向きました。正月やっていたモーニング娘。'14のドッキリ企画の会場で、その番組がものすごくおもしろく、そこでやるならと。気合入れて昼と夜両方公演チケット買って、河口湖に宿泊先も確保した上で臨みました。以下、長文になります。

 当日バスで向かおうと思ったものの、予約で埋まっていて乗れず。電車移動に切り替えます。新宿から直通のにうまいこと乗れたので、思ったより楽に到着。駅にはこの日のモー娘。ライブのポスターが張られていて、駅構内にも曲が流れていたりと歓迎ムード。また車両ごとモー娘。のもので染めて、車内アナウンスもメンバーが言ったりする特別列車が走っていたそう。

 駅から3キロほどにある会場で、200円で乗れるバスで現地に向かいます。外から見ると小さな野球場に見えますが、中に入るとテレビで見たものと同じ光景に。3000人ほど入る会場。この会場はステージ後ろと上方が開放できるのですが、この日はステージ後ろはスクリーンあるため締めきって、上方も屋根をかぶせているので、外への開放部分は上方の屋根周辺部分2,3メートルが少し開いている程度。それでも野外的な開放感はあり、また昼のライブ前には雨がパラついたので、これで正解でしょうか。会場内が明るいので、お客さんの姿ががっつり見えますね。色とりどりのグッズをつけたお客さんだらけで、普通のかっこのままの自分のような人が浮いてしまう感じ。まあライブ始まってしまえば関係ないですが。あと、改めて分かるのは道重さゆみ人気がすごいですね。ピンクの道重さゆみ関連Tシャツなど着た人多かったです。

 モー娘。を野外で見るのは3回目。去年日比谷野音でハロプロのライブを見ましたがそれが2回目で、1回目はなんと11年前の富士急ハイランド内会場であるコニファーフォレストでやった2003年。10年くらいファンを離れていたので(スミマセン)、何年だったかなーと調べて改めてびっくりしたのですが、月日が経つのが早い。当然ながらその時から今もいるメンバーは道重さゆみのみ。また、今回やる会場と富士急ハイランドが近いというのも、個人的には縁を感じます。

 ライブは昼と夜でカップリングメドレーが違うセット。後ろの方の席でしかモー娘。のライブは見たことなかったのですが、今回夜の方で初めて、前の方で見れました。踊っているところで、メンバー同士がたくさんアイコンタクトしてるんですね。また迫力ある踊りやかわいさを堪能。以下、印象に残っているところをパラパラと。まずは昼の部。

 ツアーファイナルということもあり、通常と異なるところがいくつかありました。オープニングは歌から入らずに、道重、譜久村聖、飯窪春菜の3人が出てきてしゃべるところからスタート。ドッキリの会場であることを告げ、メンバーもうれしかったことを述べて、「フジテレビさんからその時の映像を借りてきました」と、流します。みんな既にこの番組見ているかと思いますが、いくつかの場面で笑いが起きていました。自分もバカみたいに何度も見てますが、毎度おもしろい。

 そしてゲストが2組。Bitter&SweetとLoVendoЯです。ともにハロプロ関連ライブで見てます。Bitter&Sweetが1曲、LoVendoЯが2曲やってました。昼と夜でやっている曲も変えてきました。LoVendoЯのボーカル田中れいなが言ってましたが、「モーニング娘。ファンは暖かい。普段やっている対バンだと自分以外のファンのノリはどうしても冷静なものになってしまう」と。まあ対バンものはある程度仕方ないですからねー。だからこそのこの日のお客さんに対する感謝で、ライブ自体も気持ちよさそうにやっていました。

 ゲストがあったものの、モー娘。の曲数は減らしていず、これまでのツアーと同じようにやっていました。なので、ライブ時間はそれぞれ2時間半に上っていました。「LOVEマシーン」でびっくりな仕掛けが。正月ドッキリでやった時と同じパジャマを着てのパフォーマンス。これは驚きの仕掛けでうれしかったですねー。譜久村、石田亜佑美は番組と同じく眼鏡をつけてのパフォーマンス。しかも後でブログ見て知ったのですが、石田は番組で使った度のついている眼鏡をつけるために、わざわざコンタクト外したとか。伊達眼鏡で良かったのに、そのこだわりはすごい。

 生田衣梨奈はヒョウ柄の着ぐるみっぽいパジャマなのですが、途中フードをかぶったりして踊っていました。そこに追随してフードをかぶりだす鞘師里保がかわいい。さらにそれを見た工藤遥もフードかぶりだしてましたね。そして最もインパクトあったのは、番組でもたくさんいじられた鈴木香音が寝る時に抱いていたくまのぬいぐるみちゃーちゃんを、お腹にひもで括り付けてパフォーマンスしてたこと。その絵はさすがと言いたくなるおもしろさ。歌い終わった後に、メンバーうれしそうに(少しはずかしそうに)しゃべってましたが、このためにここに来て良かったなーと思えるほど。生田のパジャマはおじいちゃんが買ってきてくれたものらしく、番組収録時の3日前に買ってくれたものを持ってきていたそう。それ聞いて少しホロリ。おじいちゃんが生田の好きなヒョウ柄の服を買ってプレゼントして、それに応えてみんなのお泊り会の場(ドッキリ番組のニセ企画上ですが)に持ってきて着る生田はいい子だなーと。それから工藤が最後の「LOVEマシーン」と歌って終わるところを、いつもの振付でなくドッキリの番組でトランプで遊んでいる時におもわずやってしまって、番組内でつっこまれていたAKB48(というよりキンタローかな)のフライングゲットポーズで締めたのもおもしろかったです。

 トークコーナーは道重さゆみMCで工藤と佐藤優樹がしゃべってました。服のプレゼントの話で、工藤は結構もらったものを身につけるけど、佐藤は全然着ない。工藤が以前上げたものは妹に上げちゃったとか。しゃべりのこだわり話で、佐藤は誰にでも突撃してしゃべりだすような印象を他の人には持たれているけど、結構気を使っているようで「生田さんとか菅谷さん(Berryz工房の菅谷梨沙子)などは当初慎重に接していた」そう。

 アンコールラスト曲前のMCは、譜久村があっちの方に富士山が見えるはずなんですけど、その辺にいるお客さん見えますか?と自分もいたステージ向かって左サイドを差しますが、お客さんから「全然方向が違う。ステージの真後ろにある」と指摘されて、え?って驚いていました。ドッキリの放送でもステージ後ろの富士山に見えてたんで、そんな方向なわけは無いことに気づきそうな。。なかなかの天然ぷり。

 ここまでやった曲とかパフォーマンスなどにほとんど触れてないですね。。以前のブログに書いている曲以外で言うと、「ワクテカ Take a chance」のサビはメロディ、アレンジ、振付全てが好きで、テンションがすごく上がります。手と足のステップが一定で、横一線で並びつつ、その線が動くように移動していくのがかっこ良い。はしっこにいる生田の移動距離が長く、ステップ踏みながら走っていくような動きが好きです。生田は去年の秋ツアーに比べると踊りに落ち着きがあって、個人的好みでいうともっとやんちゃな動きをした方が良いかなーと思うのですが、その辺はツアーごとの嗜好(スタッフサイドの?)ですかね。でも、この曲での移動っぷりと、「なには友あれ!」(この曲は夜の部の方だった気もしますが)のかわいらしいイントロ部分やサビの振付ではやんちゃ面を覗かせていて良いなと。
 
author:de nudge, category:live(Others野外), 21:36
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