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2013/12/29 COUNTDOWNJAPAN at 幕張メッセ
 幕張メッセで4日開かれる日本のバンドものが揃う巨大フェスの2日目に行ってきました。毎年恒例ですね。大小5ステージが幕張メッセ内にあり、自由に行き来してライブ見ます。最初3日目に行こうと思っていたのですが、人気ある日らしくチケットが全く取れず(3回くらいあった抽選に全てはずれた)、なんとかこの日のチケットが一般発売日2日後とかに取れて行ってきました。

 見たのは、miwa→HY→SCANDAL→真心ブラザーズ→東京女子流→奇妙礼太郎トラベルスイング楽団→小室哲哉→山崎まさよし
今回は奇妙礼太郎以外は事前にこれ見たいみたいなことを決めずに、同行者と行き当たりばったりで決めて見ました。

 各アーチストの感想を簡単に。

 miwa
 2年前の同フェスで見て以来2回目となる。女性シンガソングライター。前回はこのフェスでは小さ目のMoon Stageで見ましたが、今回は一番大きなEarth Stageになります。ギター×2、ベース、ドラム、キーボード、コーラスをバックに多くの観客に応える安定感のある演奏とボーカルを披露します。序盤アコースティックギター、中盤ボーカルのみ、終盤エレクトリックギターでのパフォーマンス。高音ではっきりと聞き取れるボーカルはかわいらしいロックポップスな曲と合っていますね。新曲といっていた曲で途中サイダーがはじける効果音を演奏のブレイク時にはさみこんだところが印象的。正面を捉えた顔が川口春奈そっくりだなーと思いました。


 HY
 10年以上前のRock In Japanで見て以来の沖縄出身5人バンド。いい感じにキャリアを重ねているような演奏で、沖縄風味を取り込んだ楽曲を演奏していました。特に曲によるメインボーカルを取るキーボードの女性の声は艶があるなーという印象も。一曲だけ沖縄の太鼓隊が20人ほど入って踊りながら太鼓を鳴らしていましたが、視覚的にも音的にもいい感じで聞けました。


 SCANDAL
 初めて見るギター×2、ベース、ドラムの女性4人組バンド。かわいらしい風貌ながらロックを真面目に演奏して歌っている印象。演奏、歌ともに自分のつぼには入ってこない感じでしたが、メンバー全員がPerfumeのライブを見にいったり、ギターのお一人は道重さゆみ(モーニング娘。)のファンであるようなので、それだけで個人的好感度は上がっちゃいますね。


 真心ブラザーズ
 3年前の同フェスで見て以来3回目となる、ベテラン男性デュオ。ベース、キーボード、コーラス、ドラムがバックについた編成で、フォークテイストのメロディにロック中心のアレンジで聞かせます。キーボードは遠目に見た限りではSoul Flower Unionの奥野真哉かなと思いますが、管楽器っぽい音もキーボードで表現仕切る多彩な音を響かせます。「どかーん」ではサックスを持ち出してステージ前方に出てきて吹きまくっていました。


 東京女子流
 これまでDJステージとして主に使われていたASTRO ARENAは今年はライブアクト中心になっているようです。ここは上に座席があるので、そこで座ってここから3連続アクトをのんびりと見ました。まずは初めて見る女性5人組のアイドルグループ。フェスにアイドルが出るのは当たり前になった感がありますが、このフェスにも今年結構出ているようです。毎度思うのですが、せっかくなら女性アイドルばっかりじゃなくて男性のアイドルやダンスパフォーマンス中心にやるグループとか見てみたいのですが、先陣切ってやるフェスはどこになりますかねー。ひらひらしたかっこをして出てきた5人組はボーカルはちょい個性とうまさにかける印象でしたが、ダンスはフォーメーション的なものや同じ振りを輪唱っぽく続けていくものなど、凝っている印象。また音がブレイクビーツ、テクノなど基調としていつつ、聞いていておもしろい音をいろいろ組み込んでいるなーと思うものが多かったですね。曲もBase Ball Bearに作ってもらったものがあったりと、ロックフェスファンに訴えられるようなことを意識した曲を用意しているようでした。


 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
 4ヶ月ぶり4回目となる、胸を打つようなかすれボーカルを軸にビックバンドスタイルで豪華に曲を演奏するバンド。30分くらいと時間短いなーと思いましたが、堪能しました。オリジナル曲が増えているようで、「タンバリア」「機嫌なおしておくれよ」など知っている曲以外に初めて聞く曲多かったですね。ブルース基調なものが結構耳につきました。そして「スイートソウルミュージック」は自分が奇妙礼太郎にはまるきっかけとなった曲ですが、その時スローでしっとりとしたアレンジでなく、アルバム「桜富士山」に収録されているファンクなアレンジでサビの「ウォウウォウイエー」はコール&レスポンスをします。この曲のメロディと歌い方はフィッシュマンズを想起させますね。終盤では松田聖子の「赤いスイートピー」のカバーを。崩した歌い方ですが、この至高のメロディと言える曲を生で味わえるのは格別ですね、ウルウルきました。


 小室哲哉
 TM Networkやglobeなどで活動し、多くのアーチストに曲提供した作曲家でもあるアーチストのソロライブです。会場には多くのお客が詰めかけます。TM Networkで見るようなキーボードやPCなど大がかりな機材が用意され、薄暗いステージの中に小室哲哉が登場。歓声を浴びる中でじんわりと音を出します。トランスやEDM、ドラムンベースなどを基調としたビートに自分が出がけた過去曲、H Jungle With Tの「WOW WAR TONIGHT」、安室奈美恵の「You're my sunshine」、TM Networkの「Get Wild」などの一節を差し込んだ形で展開していくのですが、鳴らすビート、生で演奏するキーボードのフレーズ、お客の煽り全てがもっさりとしている印象でした(ゴメンナサイ)。途中2回ほどラッパー(Zeebra、DABO、SIMON)が登場してお客を煽りますが、彼らがうまいことライブのアクセントや盛り上げに買っているような印象で、小室哲哉一人だけだとちょい場が持たないかもと思ってしまいました。ラストはHIDEの「ROCKET DIVE」に合わせて、ステージ前にキーボードを引きずり出して弾きまくります。ソロのライブは珍しいようなので、この辺の見せ方、聞かせ方はこれからなのかもしれません。メロディが印象に残る素敵な曲をいくつも作ってきた方なので、うまいことライブに反映されたらまた見てみたいです。


 山崎まさよし
 Moon Stageのトリを務める山崎まさよしを見るのは3年ぶり3回目になります。ステージの入場行列に並んだ時には既にライブ始まっていました。その時に聞こえたのはどこかで聞いたことある有名曲のカバーだなーと思っていました。後でネットで確認したらBob Marleyの「Redemption Song」。前見た時はGrover Washington Jr.の「Just The Two Of Us」をやっていたりと、有名曲カバーをさくっと入れてきますね。バンドメンバーはパーカッション/ドラムの江川ゲンタ、ベースの中村キタローという鉄壁の布陣。その後の曲で知っているものは無いのですが、演奏を聞いているだけで楽しいと思える抜群のコンビネーションでした。この日聞いた演奏陣の中では断トツのすばらしさ。そこに良いメロディを歌う山崎まさよしの渋みのある声のはまり具合は最高でした。ある曲では早口言葉をコール&レスポンスさせるという展開がありおもしろかったですね。「生麦生米生卵」から始まり、ドリフでやっていたような早口言葉が次々と繰り出され、最後は「きゃりーぱみゅぱみゅ、むぱみゅぱみゅ」とか。おもしろすぎでした。アンコールのしっとりした曲含め、ラストに選んで良かったなーと思えるライブでした。
 
author:de nudge, category:festival(Count Down Japan), 21:46
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2013/12/21 KAITO aka HIROSHI WATANABE、MOTOKI aka SHAME at 代官山UNIT
 ドイツのテクノレーベルKOMPAKT所属のKaitoのライブセットをメインに置いたイベント。10月の野外フェスで見る予定だったのですが、天候不良による中止で見れなかったので今回楽しみにしていました。この日はアルバム「Until The End Of Time」発売を受けてのライブになります。

 26時過ぎに会場に入ります。ほどなくしてKaitoのライブスタート。PCとミキサー使ってのライブです。「Until The End Of Time」は1回しかまだ聞けていないのですが、キレイなシンセを情緒的というか抑制のある響き方をさせつつ、ダンスミュージックとして仕上げている印象のある曲多めといった感じでした。ライブもそんな感じのじんわりとしたシンセ音をビート無しから立ち上げていきます。じわじわと音が染み渡ったところから、ゆったり目なビートを足してきて、そこからは踊れる展開とじんわり聞かせる展開を交互に出してきます。あまりうまいこと表現できないのですが、絶妙なシンセ音の響き方を核に置いて、ある固定した情景を描きつつ様々な揺らぎを感じさせるといったライブで聞き入りましたねー。後半の(たぶんですが)「Sky Is The Limit」からパッと光が差して花が開くような明るい世界のような音を聞かせたところの展開が特に印象に残っています。いい感じに音に浸れた1時間半でした。

 続いてMOTOKI aka SHAMEという方のDJ。45分ほど。たぶん聞くの初めてだと思います。序盤ディープハウスなノリの持続したシンセ音に時折けだるい感じのボーカルを入れて来るような展開から、後半になるにつれてビートが強くテクノなノリになり、ラストはカラフルなキーボードのフレーズが行きかうみたいな展開で気持ちよく聞けました。DJはステージ脇で行われていたのですが、その間ステージ上ではライブ終わったKAITOとKAITOの前にやっていたDJ(TARAGANA PYJARAMA。デンマークのDJだそうな)が談笑していました。TARAGANA PYJARAMAがKAITOのライブ機材を興味深そうにあれこれと聞いているように見えたのですが、どんな会話だったんでしょう。
 
author:de nudge, category:live(Unit), 09:33
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2013/12/08 モーニング娘。 at 富山MAIRO
 ナルチカという名前のハロプロのグループが小さいライブハウスを巡る企画があるそうで、モーニング娘。もこの企画で初めて北陸や四国のライブハウスを回るよう。元々大阪に行く予定があり、時間計算したら日曜富山夕方からのライブは行けるな、と判断して無理くりなスケジュールながら行ってきました。

 前日のPerfumeライブ終了後、大阪で一泊。せっかく大阪に来たのでこの日もなんかイベント入れようとマラソン大会に参加しました。大阪城公園の中をぐるぐると5周して10キロ走るマラソンコース。朝6時に起きます。宿でごはん食べた後にお腹がギュルギュル。前日ライブ終了後すきっぱらで飲んだビールがよろしくなかったのか(MUJINAというビールがすごくおいしかった)、落ち着くまでトイレにこもります。8時に会場入りして9時過ぎにマラソンスタート。天気も良くて気持ち良かったですが、途中からはひいひいとしんどくなってきます。1時間弱でなんとか走り終えて、そそくさと宿に戻りシャワー浴びて11時過ぎに大阪から特急で富山まで向かいます。琵琶湖の上方に沿って走る電車に揺られること3時間半、富山に着きます。富山MAIROは、徒歩5分くらいのところにある古めなビル5階にあるライブハウス。整理番号順に階段に行列作って上っていくのですが、昔の新宿Liquid Roomを少し思い出しました。深夜帯にクラブイベントもやっていたりするよう。

 500人くらいで会場満タン。左3分の1は女性限定エリアとして仕切られています。整理番号後の方なので、前には行けず後ろの方に位置します。暴れん坊タイプのロックバンドじゃないので、お客もノリノリながら自分の場所をキープをきちんとするお行儀の良い見方でした。ただ、ライブハウス初めての人だったらぎゅうぎゅうで苦しいといった、全然別の印象だったかもしれません。自分のいた位置だと少しスペースがあって体揺らしながら見れる感じでした。周りも同傾向のお客さんがいて、手ががつがつと当たりますが、ライブハウスなのであまり気にならず。

 ライブスタート。いやー、後ろの方ではあるもののいつものホールで見るより断然の近さ、感激ですね。メンバーの姿もお客の隙間越しに見える程度なのですが、興奮度の方が勝ります。近くで見て改めて思ったのですが、全員かわいい。おまけに最初の2曲が大好きな「What is Love?」「愛の軍団」で楽しすぎましたね。隙間越しに見るので普段見る視点以外のところ、特に端っこの振りとかが目に入ります。小田さくらや鞘師里保などと目が合った気になってそれだけでうれしい(気のせいである自己満足であることは分かりつつ)。ステージもいつもよりせまいですが、ダンスはいつもと変わりなくやっているよう。また、ステージ前にお立ち台が置かれていて、メンバーが時折登って後ろの方にも姿が見えるように煽ったりするのもライブ感ありますね。セットは秋ツアーから何曲か抜いた短縮版、それでも1時間20分程度でしょうか。「Moonlight night 〜月夜の晩だよ〜」での生田衣梨奈のハンドスプリングもありましたし(まあ足上がるところしか見えてないのですが)、「歩いてる」「ラララのピピピ」の道重さゆみソロもあり。「負ける気しない 今夜の勝負」の振付結構好きなのですが、ライブで見るのは今回で最後になりますかねー。「I Wish」のUPDATE版は何度聞いてもウルウル来ます。間髪入れずに次々と激しいダンスのある曲をやっていくのがすごいなーと。

 MCコーナーは道重さゆみ一人と、鈴木香音、譜久村聖、佐藤優樹、鞘師里保、石田亜佑美の5人によるミニプレゼント抽選会の2回ありました。道重MCはライブ合間(昼と夕方の2回公演の)にソファーで寝ていた話、佐藤と一緒に寝ていたらソファーから押し出されたエピソードをしゃべっていました。抽選会は鈴木MCでメンバーそれぞれ自分が持っていたコンパスやうちわなどちょっとしたものを、会場にいるお客にプレゼントするという企画。整理番号を読み上げて、お客の名前をその場で書いていました。佐藤がやかましく、鈴木との掛け合いがおもしろかったですね。鈴木も「ツアーではMCの組が違っていたので、まさきちゃんとMCやり慣れてなく扱いが難しい」とかなんとか言ってたような。また、その時に残りのメンバーが後ろのPA席付近に現れて抽選会を見守ります。なぜか生田だけ姿見せずでしたが、自分がいる位置からだとかなり近い位置でびっくり。工藤遥は声と性格が少年ですが、顔は美形。この日は髪を上げていて大人っぽい印象も。道重中心で雑談している姿に仲良いんだろうーなーという様子が伺えました。

 本編ラストの「わがまま 気のまま 愛のジョーク」はサビの部分で「愛されたい、愛されたい」をお客含めて合唱するのですが、せまいライブハウスで響く声はすごいですね、その後を鞘師里保、譜久村聖、佐藤優樹がそれぞれ(3回ある)ソロで「あーいーさーれーたーいー」と絶唱するのですが、この展開は毎度カタルシスあります。この日一番印象に残ったのは石田亜佑美でした。キレのあるダンスがすごいのは言わずもがなですが、抽選会での話の仕方がなんかつぼでしゃべり方が好きだなと思ったり。また、メンバーの中で一番小さいので見えつらいのでせめてとお立ち台に乗って目いっぱいアピールする姿がかっこよかったです。

 アンコールは「Oh Yeah!」「LOVEマシーン」で締めでした。この2曲間にメンバーそれぞれの短いMCがあるのですが、道重さゆみがお立ち台に乗って「みんなを見くだすのがいい感じですね」と言い、他メンバーから「見おろすの間違いじゃ…」と突っ込まれていたのも気にせず「女王様気分になったみたい」みたいなコメントしてたのに笑いました。普段ホールだけだと確かにお客を下に見る視点でやるライブが新鮮でしょうね。「LOVEマシーン」はツアー途中から外されていましたが、めったに回らない土地で初めて見るお客さんも多いことを見越して誰でも知っているこの曲を入れてきたというところでしょうか。そしてライブ終わりは会場出口でメンバー全員との握手会までありました。有名なアイドルをこのせまい空間で見れただけで相当な感激度だったのですが、握手会までつくというサービスっぷりで、ちょっと夢のような体験をしたなーという気分になりました。

 今年9月からモーニング娘。にはまりはじめましたが、昔と違ってネットにいろいろ情報があるので短期間ではまりやすいですね。メンバーブログや過去映像などなど、情報が大量にあるので吸収しやすいというか。また、春にツアーがあるようなので、行けたら良いなと、楽しみにしたいと思います。
author:de nudge, category:live(Othersライブハウス), 14:28
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2013/12/07 Perfume at 京セラドーム大阪
 この週末は前々から気合入っていた旅行でした。まずは大阪に行って半年ぶり7回目となる女性テクノポップアイドル3人組のPerfumeです。これまではフェスか対バン企画のライブのみで単独は初、しかもドームでライブを見るというのも自分の人生で初となりました。アルバム「LEVEL3」発売に伴うツアーですが、この週末の大阪と月末の東京ドーム公演で計4回のみ。ただ各日に5万人とかなので、それだけで動員20万人ってすごいですね。京セラドームは初めて行きますが、周辺にたくさんの駅があって、便利そうです。

 まだ東京公演が控えているということで、ネタバレ抑えてねということでした。確かにおおがかりな演出あるので、これから行かれる方は見ないで臨んだ方が楽しめると思います。以下、もろに書いているので見たい方だけどうぞということで。
 
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author:de nudge, category:live(Othersアリーナ・スタジアム), 07:00
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2013/12/03 PARA at 渋谷WWW
 見るのが1年ぶり8回目になるPARAのライブ。活動ペースが落ちているということもあり、この日の単独は「ほぼ全曲やります。2時間以上超えます。」との事前予告が。

 ギター×2、キーボード×2、ドラムの5人編成で、複雑なフレーズをユニゾンでしつこく繰り返すことで不思議な音世界を繰り広げるインストバンド。ベースが無い低音部は主にキーボードの一人西滝太の左手にあるシンセが替わりになっていることが多かったです。最初の「JACK」からこのバンド独自のカラフルさ、ポップさを満面に味わえます。自分の知る世界がせまいので違うかもしれませんが、こういった曲をやって成立させるバンドはいないような。たぶん同じ曲を他のバンドがカバーしてもこの感覚にはならないんじゃないかなーという独自性がありますね。

 この5人だからこそ成立するという思いを、どの曲を聞いても味わえますが、一曲だけ「EURA」の前にやった曲(音源出てない曲と思われ)は、管楽器が入ってやってもおもしろそうだなーというフレーズが織り込まれたものでした。「EURA」の次にやった曲は「Mirage」という新曲だそうで、これは以前聞いたことあるかもと思いました。こちらも素晴らしい曲で次のアルバム楽しみですね。オリジナルから多少アレンジを変えているものもあり「EURA」「Arabesque」は導入部の幻想的な雰囲気がすごくて恍惚といった印象でした。

 やること自体がレアと宣言していた「Palmet」はフュージョンっぽいと言われるのでやるの控えていたが俺は結構好きとギター山本精一が言っていましたが、確かに音源聞く中では地味目な印象でした。ライブで改めて聞くと良いなーと思えるもので、お客のリアクションも良かったです。この日は照明も暗めで演奏されているのも良くて音の良さとも相まって、会社帰りながら聞くのにがっつりと集中できました。本編ラストの「Arabesque」の時だけステージ後方に水色の光で滝っぽい絵が映し出されて、華やかに締めたところも素晴らしかったです。

 アンコールは山本精一がマイクを西滝太に渡して「なんかしゃべって」というヘンテコな無茶ぶりという珍しいシーンが前置きにあって「Cristal Code」を演奏しました。ほんのりファンキーなキーボード、ギターを軸に蜜なドラムと切り裂くような感覚で入ってくるギターがからまって大団円を迎える曲で2時間15分近くに渡るライブを締めました。
 
author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 00:43
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2013/12/01 安室奈美恵 at さいたまスーパーアリーナ
  ダンサブルなライブを繰り広げる女性ボーカリストのライブ。2年ぶり2回目になります。本当はこの日Hostess Club Weekenderに行こうとしていたのですが、チェック甘くチケット売り切れになっていたことを現地に行って知りました、Juana Molina見たかった。。せっかく出かけたしなんか他ないかなーと、チケットショップ覗いてみたら開催直前ということもあり定価以下で1枚残っていたのを見つけたので、これは良いかもと切り替えて埼玉へ向かいました。開始時刻にギリギリ到着。

 アルバム「FEEL」発売に伴うツアーで会場が満杯、すごい期待感で渦巻いていました。アリーナ席かなりの後方で視界が悪かったですが、ワクワク感は共有。ライブ開始とともに男女4名ずつのダンサーを従えた安室奈美恵が登場するとすごい歓声。音源相変わらず聞いたことない状態でライブを見たので、知っている曲は無し、聞いたことあるメロディかなと思えたのが2曲くらい。アルバム「FEEL」中心だと思いますが、2年前のヒップホップを軸に置いていた曲群からエレクトリックなトラック中心になった印象、EDM(っていうんでしょうか)らしいものやトランス、ハウスなどなど曲により明確に作風が分かれるアレンジという感じでした。全般にトラックは前回見た時の方がかっこよかった曲が多かったかなと思いました。また、前回はダンスも激しく抜群のコンビネーションを見せられて相当に感激したのですが、今回はやや余裕が感じられるダンスが中心かなーという印象、もちろんそれでもすごいなーと思えるところはそこかしこでした。

 その分といってはなんですが、メロディは歌謡曲っぽい感じのものがつけられていて、安室奈美恵の声とはこちらがマッチしているかなと。また、前回は息のむようなダンスシーンの連続で安室奈美恵も時々ニコッと笑顔を見せる程度でしたが、今回は笑顔満面で歌う曲が多かったですね。3曲目あたりにやったウィンクしながらシーと人差し指を唇に当てるところはキャーという歓声に包まれていました。心の底からライブを楽しんでいる様子がうかがえて、こちらもウキウキして聞けましたね。一曲M.I.A.っぽいトラックの曲がかっこよかったなーと思ったのですが、あとでセットリスト振り返っても分からず。。アンコールでは投げキッスの連発でかわいいなー、キレイだなーと。相変わらずのMC無しで、唯一のMCがアンコールの曲を歌い切った後の「ありがとうございましたー」のみ。それでもお客に対する愛情も感じられ、かっこよさも随所で堪能できて、本人達とお客が一体となって楽しめたということを共有できた素晴らしいライブでした。

 また、自分の好みのダンスはせまいエリアでびしっと揃えたり、フォーメーションをちょこちょこ変えるものなんだなーとこの日のライブを見て改めて思いましたね。前回も今回も最も感激したのが、メインステージとセンターステージの間の通路でのダンスで、ビシッと揃ったダンスがかっこよかったです。
author:de nudge, category:live(Othersアリーナ・スタジアム), 01:32
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2013/11/29 electraglide at 幕張メッセ
 4年ぶり4回目の参加となる電子音中心の音楽祭。20時から翌朝6時半過ぎまで開かれるフェスですが、自分は21時半から25時半過ぎまでの滞在。今回は一つのエリアの端と端にステージが置かれ、交互合間無くライブが行われる形態。2ステージ別々より音楽を楽しむ焦点が合っている感じで良かった印象。

 見たのはFACTORY FLOOR→MACHINE DRUM→SHERWOOD & PINCH→JAMES BLAKEの4組。感想を簡単に。

 FACTORY FLOOR
 イギリス・ロンドン出身の3人組で見るのは2回目。去年のフジロックで見てかっこよいなーと感動して今回も楽しみにしていました。入場遅れ15分過ぎた後の45分ほどのライブを見ました。ギターと機材、時々ボーカルを加える女性、機材でメインの音出しをする男性、ドラムの男性といった編成でインダリストリアル+テクノみたいな音を出します。フジロックの時は不穏なベースラインと混沌としたノイズ、リズムがぐしゃっとなっていて圧倒されましたが、今回は各音の分離がはっきりしていて、印象が少し違ったライブでした。前回の方が良かったかなーと思いつつ、楽しんで聞きました。

 MACHINE DRUM
 アメリカ・ノースカロライナ出身の男性1人ユニットで見るのは2回目。去年のTaico Clubではいろんなリズム音をPCなどを使って強調させることを軸に、上物は抑えめにしていたライブでおもしろいなと思っていました。今回も同様な傾向ながら、上物系の音は多彩な感じになっていたような。前半はキレイなシンセ音を結構強調していて、そこに時空がほんのりと違うリズムが刻まれていきます。また、スタンハンセンばりのひげを伸ばしたMACHINE DRUMはノリノリで時々マイクで煽ったりするもの良いですね。少し骨抜きしたようなドラムンベース、ヒップホップ、アフリカリズムなどどんどんリズムを切り替えつつ、うまいこと1時間飽きさせないように展開した素晴らしいライブでした。ラストPCを閉じて音を止めて、次のSHERWOOD & PINCHを紹介しているのも好漢。

 SHERWOOD & PINCH
 イギリスのダブ大御所Adrian SherwoodとPINCHという方が組んだ2人組ユニット。PCや機材を軸に、電子ドラムなども使ったライブ。後ろのスクリーンに映し出されるスモーキーな映像とともにダブだっぷり。ぐわぐわんにエフェクトかかった音に、レゲエのリズム以外にも少しテクノっぽいものなど結構いろんなリズムを組み込んでいた印象。ただスロー、ミドルなテンポで統一されていました。この時間帯はまったり目に後ろの方で聞いていましたが、脳みそがとろけるような感覚。ラストにかけていた曲はたぶんBob Marley(違ってたらスミマセン)。

 JAMES BLAKE
 イギリスの若手エレクトロニックソウルシンガーJames Blakeで半年ぶり3回目になります。メインアクトということで会場の期待感が渦巻いているのが体感できます。James Blakeがまずは1人で登場し「I Never Learnt to Share」を歌い始めます。ソウルフルなボーカルを多重サンプリングしてキーボードでドローン音を出します。ここでお客の溜息を集めたところで、ギター/キーボード、ドラムのメンバー2人が登場して、一体となった演奏開始。この始まりだけでかっこ良かったですねー。3人の出す音はシンプルに響かせることを軸としながらかみ合わせがすごくよく、とかく気が分散しがちなフェスの場でも強力に聞かせます。また、CDのアレンジに沿った演奏を基本としながら、時折スピードあふれるリズムで展開したり、ボーカルがノイズの後ろに隠れたりとライブならではの立体的な音が展開されていました。圧倒的な1時間15分のライブでラスト「Measurements」はまたJames Blake1人で多重ボーカルでゴスペルっぽく展開されます。そのボーカル音を残して、ひっそりとJames Blakeは退場。余韻をたっぷり含んだラストで喝さいを浴びていました。
author:de nudge, category:festival(Others室内), 09:18
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2013/11/24 安藤裕子 at 渋谷公会堂
 半年ぶり10回目となる安藤裕子。アルバム「グッド・バイ」発売に伴うツアーのラストで、渋谷公会堂はものすごくひさしぶりに来ます。へたすると20年ぶり?

 会場が自分の記憶にあるものよりキレイになっています。2階席の後ろの方で、ステージを見下ろす感じ。客電が落ちて、ステージにメンバーがなかなか登場しないな、、と思っていたら1階席の人が後ろを振り向いています。1階席後方から客席の間をぬってバンドメンバーとともに安藤裕子が登場。ステージに上がります。「渋谷公会堂といえばドリフの聖地なので、ドリフ式の入場をしてみました」となるほど。

 おどおどしたMCがウリ(?)の安藤裕子ですが、かなり気合が入っている様子が伺えます。「ある人から言われたんですけど、緊張するということはかっこつけたいという裏返しだと。そんなかっこつけで緊張しいの私が歌います。」みたいな宣言をしてから「サリー」。デビュー曲であるこの曲は冒頭が英語で自分の生まれた年を歌い上げるのですが、気合満面に歌います。その部分の迫力だけで感動しました。バンドメンバーは、ギター山本タカシ、キーボード山本隆二、コーラス新居昭乃は不動で、リズム隊が毎ツアーごとに替わります。今回はベース沖山優司、ドラム伊藤大地(SAKE ROCK)。ロック寄りな印象のある演奏感でした。どのリズム隊でもバンドサウンドの完成度は高いですね。

 2曲目以降は「グッド・バイ」からの曲が中心、ネットで拾ったセットリスト確認すると全部やってますね。2曲目の「完全無欠の空と嘘」が終わった後のMCで「先日声優さん(名前失念)のライブに招待されてマネージャーと見に行ってお客さんの出すサイリウムがすごくキレイで自分のライブでもやりたい、と帰りにマネージャーに話したら、『今からは間に合わない』、後日照明さんに『ステージの照明演出から見てイヤ』みたいなことを言われてしまいました。いつか実現したいと思いますが、今日は用意できなかったので、皆様にエアサイリウムをやって頂きたいと思います。」と立ち上げて、片手でサイリウムを振っていう風にさせて「絵になるお話」を。1曲だけとはいえ、振り続けるって結構大変なんですね、途中肩が痛くなってしまいました。。モーニング娘。などのライブでもサイリウムを持ったことない(不届きものですみません)ので、初めての体験になったってことになるでしょうか。

 中盤それまでのさわやかな曲群から一転、照明とバンドサウンドのモードが変わって妖艶な感じに。迫力ある音とクネクネさせながら歌う安藤裕子のボーカルがマッチした「いらいらいらい」「獏砂漠」を。スロー、ミドルテンポが多い安藤裕子の曲は少しずつ見せる変化みたいなものをライブでいかに楽しむかみたいに考えてしまって聞いたりしますが、このモードは分かりやすい世界でしたね。安藤裕子も「アイドルから妖怪へ」と曲の流れを説明していました。

 ライブラスト近くはアルバムでもラスト辺りを飾る「愛の季節」。スローで至福のメロディと言ってよいこの曲は生で聞くと改めて感動します。その後はライブお馴染みの「隣人に光が差すとき」「聖者の行進」で締め。「聖者の行進」はドラムの響きと安藤裕子の絶唱のかみ合いが毎度すごいのですが、ドラムは叩く人によって個性でますね。

 アンコールはグッズ紹介の後にアルバム発売前からやっていたタイトル曲の「グッド・バイ」。少し沖縄民謡の節回しを感じさせるメロディは澄んだ感覚にさせられます。そしてラストは今回のアルバムで最もアップテンポな「サイハテ」でした。何日か前テレビで永作博美との対談と、2曲歌ったを番組見ましたが、2歳になるお子さんいらっしゃるんですね。勝手なイメージですが、母としてかなり前向きなモードで臨んだライブで、締めにこの曲を選んだのかなーと。なんにしても素晴らしいライブでした。
 
author:de nudge, category:live(Othersホール), 11:15
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