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2013/10/26 THE HEAVYMANNERS、Likkle Mai& The K、DOWNSHOT RIG、SIMILAB、DJ 光 at 恵比寿Liquid Room
 ベース秋本“HEAVY”武士が中心のゴッツイDUBバンドTHE HEAVYMANNERSのリミックス盤リリースパーティー。4アーチスト揃い、合間にDJ光がDJするような構成。レゲエ、ヒップホップ中心でしたが、時々テクノな音源も流していたりしていました。SIMILAB終わりに流していたサンバっぽいリズムをいれつつ気持ち良いシンセ音を聞かせたテクノ曲が印象に残っています。

 最初はSIMILAB。DJ×2、MC×6という大所帯なヒップホップグループ。MCは見た目混血の方が多いような印象を受けます。シンプルなビートを基調としてマイクリレーしつつシンプルに聞かせるヒップホップという印象です。フックも歌謡曲ちっくなメロディにならない辛さがあるのが良いですね。

 続いてはDOWNSHOT RIG。KILLER BONGというトラックメーカーと田我流というラッパーが組んだユニットですが、ライブは刺激があってつぼでした。二人とも機材をいじりつつ音出ししつつラップや歌での声出しをします。いかにもヒップホップなビートは少な目で、くぐもったシンセ音やアフリカンなパーカッションのみ、不定形なリズムパターンなどを組み合わせます。田我流はラップする時と歌う時の声を使い分けていて、ラップはまっすぐさが漂うもの、歌はメロウな感覚を持ち合わせたもの。そこにKILLER BONGの腹の底から唸るような声が異物感があってすごい。

 続いてはLikkle Mai& The K。Dry&Heavyでのボーカルやバンドセットでのソロなどで見たことあるLikkle Maiですが、この日はギターのThe Kと二人でのセット。リズムボックスでのリズム出しにThe Kのエレクトリックギター、Likkle Maiのウクレレの演奏で、そのような編成ながらきちんとレゲエの感覚が入り込んだライブでした。カバーやオリジナルを交えた曲群だったようですが、2曲目にやった100年前くらいの曲である「のんき節」というのがLikkle Maiのこぶしにはまっていて印象的でした。

 ラストはTHE HEAVYMANNERS。キーボード、ベース、ドラム、ギターの4人組ですが、この日はトランペット、サックスの2人を入れた編成。3年前に見た時はビリビリするようなベース音を核にストイックにリズムを刻み込むライブが印象的でしたが、この日は管楽器が入ったことで少し華やかに。それでもバンドの核はベースとドラムである、と感じさせるアレンジがされていて、哀愁の漂う管楽器のフレーズやギターやキーボードが鳴らすレゲエのリズムからベースとドラム音のみに絞り込まれる展開はぐっと来ます。また、ダブミックスも効果的でスネアに入るところなんかは気持ち良いですね。3曲目辺りからはゲストが入ります。ギターのThe KとラッパーのRUMIです。RUMIは7年位前にいくつかのアーチストが揃うライブイベントで一回見たことありますが、その時のパフォーマンスが強烈で、ドラムンベースのトラックに怒り狂ったような金切り声でのラップがものずごくかっこ良かったのを覚えています。この日のライブでは演奏に合わせてラガテイストなラップ、歌を入れて来るので、その時の印象とは異なるのですが、これもまたかっこ良い。また、曲間に入れて来るフリーでのフロウはその時を思い起こされるもので、良かったです。ラスト近くにはLikkle Maiも2曲ほど歌います。アンコールはそれまでの出演者のボーカル担当者が揃いマイクリレー。そして最後の曲でインストのみでばしっと決めたところも良かったですね。ライブ終わりは23時半とかなり遅くなりましたが満足しました。

 会場を出ると街には仮装している人がちらほらと。そういえばハロウィンの季節なんですね。ライブ会場にはお客含めその雰囲気は一切なくて、その対比もなんかおもしろいなーと。

author:de nudge, category:live(Liquid Room), 13:13
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2013/10/19 チャラン・ポ・ランタン、大森靖子 at 下北沢SHELTER
 アコーディオン奏者小春とこぶしを聞かせて哀愁のあるメロディを歌うももちゃんの姉妹ユニット、チャランポランタンが定期的に行っているそうな対バン企画。チケット売り切れで会場は満杯。後方でアーチストは時々顔が見えるといった程度の息苦しい中でじっと聞きました。今回は女性シンガーソングライターの大森靖子(「せいこ」と読むそう)という方との対バンです。チャラン・ポ・ランタンはお馴染みですが、大森靖子は初めて。

 この方の名前を一週間くらい前に知ったのですが、なんでもハロプロ好きらしく、ハロプログループの中のユニットであるタンポポが10年前くらいに出したアルバム「All of タンポポ」に入っている「I & YOU & I & YOU & I」をカバーしているそうで、ライブどんなんか見てみたいと思うように。「I & YOU & I & YOU & I」は胸キュン王道なポップス曲が多かった第二期タンポポ(飯田、矢口、石川、加護)の中で一番好きな曲で、アルバム出た当初良く聞いていました。この曲に目をつけたということで興味を持ちました。ただこの方の歌の世界観は全然違うっぽいようです。

 最初はその大森靖子。入場時のSEがモーニング娘。の「わがまま 気のまま 愛のジョーク」です。これだけでちょいテンション上がりますね。ギター一本で歌う大森靖子はかなりやさぐれた世界観という印象で、アイドルソングとはかけ離れたもの。マイクから離れたり近づいたり、ギターを大きくかき鳴らしたり控えめにしたりしながら、抑揚ある展開で聞かせます。なんかの曲で出てきた歌詞の「交通事故にあった弟」という言葉に少々いやなことを思い出したりも。ラストは「大好きな(モーニング娘。の)道重さゆみに捧げた曲です」と紹介。その歌詞きちんと聞き取れはしなかったのですが、自分の暮らす環境の中から羨望の眼差しで道重さゆみを見つつ、どこか同じ側面も感じ取っているような、、なんて印象を持ったりしました。50分ほどのパフォーマンス。

 続いてはチャラン・ポ・ランタン。見るのは半年ぶり6回目になりますが、前回はあらばきロックフェスでの疑似CMソングを作るワークショップだったので、ライブをがっつり見るのはひさびさな印象がありますね。この日はドラムのふーちんが加わった3人編成。ボーカルのももちゃんは、台に立ちあがって歌ってくれるので後方でも見やすく助かります。2,3曲目はカバーが続き「東京節」と「異邦人」。しっかしまあすっかりおじさんな自分でも古いなと思う曲を20歳のももちゃんがこぶし全開で歌うというのもおもしろいですね。「東京節」は以前ZAZEN BOYSがカバーしていて、初めて知った大正時代の曲なのですが、どんなきっかけで知ったんでしょう。その後はオリジナル曲続きますが、たくさん音源出していることもあり、聞いたことない曲多くなっていますね。「Oppai Boogie」という曲がタイトルからしてですが、インパクト強かったです。途中アコーディオンの小春とドラムのふーちんが以前やっていたバンド(マイノリティーオーケストラ)時代によくやっていたという「ドナドナ」をやります。この日は当然にももちゃんが歌を歌っているのですが、マイノリティーオーケストラはインストバンドだったので「ドナドナ」を歌なしでやっていたんですかね。途中なぜがドラムのふーちんがチャランポランタングッズが入ったガチャガチャを回すコーナーがあり、回すためのお金をお客さんからもらっていました。。ラストは「人生のパレード」で締め。笑いと演奏を堪能した1時間ほどのパフォーマンス。

 アンコールは共演で2曲。恐らく両者がやりたい曲を一つずつ持ち寄っていると思われ、最初は大森靖子リクエストと思われる曲を。なんとモーニング娘。の「シャボン玉」です。ももちゃんも好きというこの曲はこぶしを聞かせる二人にはぴったりはまりますね。途中の石川梨華がセリフを言う部分も大森靖子は再現しますが、ここでももちゃんが「うん、うんそうだよねー」とか合いの手を入れるのに笑いました。アレンジとともにおもしろい。続いては「恋は盲目」というチャランポランタンのオリジナル曲。大森靖子含め「この世界にはまる女子達です」と。途中の間奏部分で大森靖子がネットで拾ってきたという自分に向けた悪口をひたすら読み上げていきます。かなりひどいことが書かれているようで、それを堂々と読み上げるって強いなーというかなんというか。ステージに立ってパフォーマンスする人たちはどんな音楽でもやっぱりすごいなと感じたライブでした。

author:de nudge, category:live(Othersライブハウス), 10:00
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海街diary 2 真昼の月(吉田秋生) 小学館
※注意:カテゴリー 「読書妄想文」はじめに
 

 今年の春頃に買って、夢中になった漫画。現在5巻まで発売されています。鎌倉を舞台にした4姉妹中心の物語。

 以下、時系列ですけど散文的に書きます。いつも以上にとっちらかった文章ですみません。

 【記憶の片隅 その一】
 去年、「ブラックバラエティ」という番組で出川哲朗とモーニング娘。の工藤遥が対決とデートする企画があり、おもしろくて笑いました。当時モーニング娘。のメンバーは名前をすぐ忘れてしまっていたのですが(遅まきながら先月はまって、今はメンバー全員分かります)、12歳で少年っぽいイメージだったことだけ覚えていました。熊や蛇などの動物やデヴィ夫人などのおばあちゃん、年齢差4倍(当時出川哲朗48歳、工藤遥12歳)もある子供を相手にしても全て対等に向かい合い、笑いに昇華できる出川哲朗はほんとうにすごいなーと感心した記憶が強かったです。


 【出会い】
 今年の3月中旬、「めざましテレビ」という番組でマンガ大賞2013の特集をしており、担当の松尾翠アナが相当の漫画・アニメ好きで、事前の選考会で目を爛々とさせて(いい表情)多くの候補作から海街diaryを押しており、見事大賞に選ばれてへーとなったところで知りました。すぐには買わなかったので、舞台が鎌倉ということも忘れていました。記憶の片隅に。


 【記憶の片隅 その二】
 今年の3月下旬、「モヤモヤさまぁ〜ず2」という番組で大江麻理子アナのラストの回があり、その回で鎌倉をぶらぶらしていました。そういえば、小学生以来行ってないなーと、ぼけーっと見ながら思ってたり。


 【記憶の片隅 その三】
 今年の4月中旬、丸一日ヒマで、せっかくだからどっか出かけよう、ひさびさにハイキングでも、と探して鎌倉の天園ハイキングコースを歩きました。北鎌倉駅から建長寺、大平山を経て鎌倉宮へ2時間半程度。道がいくつか分かれているところもあり、少し迷ったりしましたが、木々に囲まれた道、草が生い茂った狭い道、岩道、大平山から見る絶景など楽しみました。


 【購入】
 上記ハイキングの数日後、Kindleをいじっていて、海街diaryを見つけ、そういえば「めざましテレビ」で紹介していたなーとクリックして購入。読んだらドはまりしました。外でビール飲みながら、目をウルウルさせて読むという気持ち悪いおじさん状態に。。モヤさまやハイキングで行った記憶がよみがえり、この漫画読んでから、それぞれ望めば良かったー、とこの一ヶ月に急に訪れた鎌倉ブームに浸っていました。鎌倉のいろんなスポットで繰り広げられる人と人とのやり取りが、一個一個素敵。


 【感想と妄想】
 いっぱいいいシーンがあるのですが、仕事の内容やちょっとしたエピソードにへーそうなんだ、と感心することがあります。自分がもの知らずなだけかもしれませんが。。いいシーンは多くで語られていると思うので、ちょいとへーと思ったやり取りを取り上げます。一番上の姉である香田幸と末っ子の浅野すずとの会話。

 
 「梅の実いっぱいとれるかなー」
 「その前に虫よけしなきゃ」
 「虫よけ?」
 「そっケムシがつくから。今年はあんたも手伝うのよ」
 「えー!?」
 「えーじゃありません。とーぜんです」
 「虫よけってなにするの?」
 「炭から作った消毒薬を葉っぱに吹きつけるの。食べものだから強い薬使えないでしょ」
 


 農薬などの薬って実ではなく葉っぱに吹きかけるんですね。考えてみれば当たり前なのかもしれませんが、漠然と実でも葉っぱでも幹にも万遍なく吹きかけるものだと思っていました。こちらのページを見た時に、上記のシーンを思い出して、取り上げました。
 http://d.hatena.ne.jp/doramao/20130619/1371611793

 【さらなる妄想】
 もしも映像化するならば、、みたいなどーでも良い妄想をしてしまいました。
  香田幸 :浅見れいな
  香田佳乃:森カンナ
  香田千佳:福田彩乃
  浅野すず:工藤遥(モーニング娘。)

 福田彩乃以外は年齢的にもはまるかなと。香田千佳が一番想像が難しく、女優もやっているお笑いさんということで当てはめてみました。

 特に漫画読んでいた時に、浅野すずのイメージに工藤遥ぴったりなんじゃないかなーと、思いました。髪型が同じってのもありますが、心を閉ざしていた山形時代と、少しずつ心を開いて成長していく鎌倉時代両方とも雰囲気的にいける、撮るなら今だなーと。

author:de nudge, category:読書妄想文, 11:26
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桐島、部活やめるってよ(朝井リョウ) 集英社
※注意:カテゴリー 「読書妄想文」はじめに


 前回書いた天下の険というフェスの初日が中止になり、宿でゴロゴロしている時に読んだ本。以前王様のブランチというテレビ番組でこの作者の方が出ていた時に、なんとなくKindleでクリックして買ったものの手つかずだった本。とある高校の何人かの生徒がそれぞれの章ごとに主役となって描かれる物語。行きのバスから読み進めていたのですが、その途中でおっとなる記述に当たりました。沢島亜矢という生徒の章。

 
 私は一瞬だけ外した右耳のイヤホンを元に戻し、二人ぼっちに慣れようか、と歌うチャットモンチーのかわいくてロックな世界に戻る。  

 
 反応の遅いMP3プレイヤーがやっとチャットモンチーにたどり着いてくれて、はっきり言って努力は嫌いさ、はっきり言って人は人だね、とえっちゃんがソーダの泡みたいな声で歌いだす。  


 最初の引用は「恋の煙」、その次は「風吹けば恋」の歌詞が使われていますね。読みながらMP3プレイヤーで音楽聞いていたので、すばやくそれぞれの曲に切り替えてと、うーん便利だなー、いい時代と思ったり。

 他にも実際のミュージシャンや映画の話が出て来るのですが、こうゆうのを見ると、どの辺の時代設定で物語を描いているのかしら、とちょい気になっちゃいますね。他に出て来るミュージシャンはaikoやラッドウィンプス。映画は「ジョゼと虎と魚たち」など。aikoは活動歴長すぎるので考えるのは難しい。ラッドウィンプスと「ジョゼと虎と魚たち」は名前聞いたことあるだけでいつ頃か分からなくて、ネットで調べると2003年以降になるよう。そこまで調べて、、あっそうか「風吹けば恋」の発売が2008年なんで、2008年かと。2008年というと、作者ご自身がまさしく高校生の頃(17歳前後)になりますね。


 ここからさらに読んでいた時に浮かんだ疑問を調べて、うーんぎりぎりはまるかな、と思ったのが次の記述です。

 
 「恋っていう文字には下に心があるから下心。愛は真ん中にあるから真心なんよ」
 志乃、前歯に何かついとるよ。心の中でだけそう思って、私は何も言わない。
 「それ、昔ウッチャンナンチャンのナンチャンのほうが言っとったよな」
 


 記憶には無いですが、これいかにもナンチャンが言いそうな話ですよねー。しかも「ウンナンの気分は上々」のフリートークでいかにも言ってそうだなーと思いました。でもだとすると時代が合わないかな、、といつまでやってた番組かを調べました。2003年までやってた番組らしいので、12歳前後だとするとまあ見ていて覚えていてもおかしくないかな、と相変わらず話の筋とは一切関係ない文ですみません。

author:de nudge, category:読書妄想文, 23:06
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2013/10/06 天下の険 at 箱根 富士芦ノ湖パノラマパーク
 芦ノ湖を見下ろす山にある、主にペットを連れて遊ぶ空間らしい公園でのダンスもの中心の2日間に渡るフェスです。去年からやっているようですが、自分は今年初めてこのフェスの存在を知りました。アーチストも見たいなーと思っていたグループが揃うということもあり、楽しみにしていました。

 が、、現地に向かうバスの中で天候不順によりこの日は中止、翌日も様子見ということが発表されていたのを携帯で知ってショックでした。。特に初日ラストのCosmic Blessing Ensemble→Kaitoのライブセット→indigo jam unitの流れが全て以前から見たかった初見もの揃いで楽しみにしていたのですが残念。宿を取っていたのでまあゆっくり初日は過ごすかなと、そのまま向かいます。現地をちょい覗いてみたところ、この程度の雨風で中止?ってくらいの小雨だったのですが、時折吹く強い風が確かにあぶない感じ、近くに通っているロープウェイも強風のため運行中止していたので、仕方なしですね。それだけ確認して宿に行って温泉入って、ぼんやりと初日は過ごしました。

 翌日は晴れて無事開催されました。現地に11時過ぎに到着して18時半くらいまでの滞在。晴れて改めて分かるロケーションのすばらしさ。傾斜のある芝生の先に芦ノ湖が見えて、その風景だけでもずっと見ていられるくらい。それを大音量の音楽を聞きながら寝転がっているのは至福でした。逆サイドには富士山が見えます。ライブのやるステージと脇にDJブースがあり、ライブとDJが交互に行う進行。ライブはがっつり見て、DJは離れた場所で寝転がって聞いたり、近くに寄って聞いたりと気楽な感じで聞きました。

 この日見たのは以下のアーチスト。簡単に感想を。
 fox capture plan→DJ HATTORI→L.E.D.→DJ DYE→Cosmic Blessing Ensemble/CitiZen of Peace→DJ NOBU→Buffalo Daughter


 fox capture plan
 キーボード、ウッドベース、ドラムの3人組で名前も初めて聞くバンドでした。プリセット音は使わず、生の音だけでドラムンベース、ハウス、ジャズなどを織り交ぜたほどよく乗れる曲をやっていて、いい感じ。アレンジも曲によりいろいろ凝っているなーという印象を持ちました。真ん中辺りでは、Bjorkの「Hyper Ballad」をカバー。インストということもありますが、最初原曲がすぐに分からなかったほど、かなり解体したアレンジ。途中からゲストでパーカッションが入っての演奏もリズムがはねてきて、体を揺らすお客さん多かったです。


 DJ HATTORI
 ソウルやロックをゆったりとしたリズムをかぶせて聞かせるDJという印象でした。最初の方でRhyeの「Open」、ラストの方でTokyo No.1 Soul Setの「黄昏'95」がかかっていたのを覚えています。


 L.E.D.
 見るのは1年半ぶり3回目となるインストバンド。この日はベース、サックス、ギター、ドラム×2、パーカッションという編成で前回見た時はキーボードがいたのですがこの日は欠席なのでしょうか。プリセット音をベースとサックスが機械から流していてカバーしていました。この山と湖に囲まれた空間にふさわしい気持ちの良い音楽です。ギターとサックスが恍惚な音を聞かせて、それをドラム×2、パーカッションの打楽器が拡散しているかのようなリズムの広げ方をし、そこをウネウネと踊りやすいベースが鳴らされるという印象。ラストでやった長尺曲はいろんな展開を聞かせていて素晴らしく、お客もかなり盛り上がってました。その中で聞かせたギターの音色がDUB SQUADっぽくって、前回L.E.D.の主催ライブでDUB SQUADをゲストに呼んだのがちょい意外とか思っていたのですが、音的なつながりあるかも、と思いました。


 DJ DYE
 こちらもダウンテンポで情緒的なキーボード音やヒップホップな曲を織り交ぜて来るDJでした。自らが所属するTHA BLUE HERBの曲も中盤辺りにかけていたような。終盤は古めと思われる曲をかけていて、自分が唯一分かったのはSteve Miller Bandの「Fly Like An Eagle」でした。


 Cosmic Blessing Ensemble/CitiZen of Peace
 タイムテーブル上は、Ignat Karmalitoの一人ユニットCitiZen of Peaceですが、最初の45分は彼が所属していて前日ライブする予定だったCosmic Blessing Ensembleのライブでした。これはラッキー。メンバーはCitiZen of Peaceに、普段DJ、PC使ったダンスミュージックをしているKaoru Inoue、Calm、KuniyukiにL.E.D.のメンバーでもあるパーカッションのKakuei、サックスの加藤雄一郎という6人編成。ライブの様子を見ると、Kaoru InoueとCalmがPCやなんかの機械からベースとなる涼やかな音、ビートはほんのりで上音メインを出して、そこをKakueiのパーカッション/ドラム/スティールパンでリズム面を色付け、CitiZen of PeaceとKuniyukiはキーボード、トーキングドラムなどの小物の鳴り物、肉声などで音に多彩さを与えています。月並みな感想になってしまいますが、機械音と生音が極上に絡み合うまさしく宇宙の息吹(と書いてみた後に念のため調べたら息吹はBreathでした、恥ずかしい…)のよう。加藤雄一郎は2曲目での参加でL.E.D.よりは控えめな音で他の音との協調を見せます。3曲目にはゲストのパーカッショニスト辻コースケが加わって、華やかなリズムを聞かせます。一音一音がとても気持ち良く、Kuniyuki、加藤雄一郎、Kaoru Inoueがパラパラとした拍手を入れている場面がありましたが、それも非常に良いなーと思わせられました。ラスト20分はCitiZen of Peaceのライブとして2曲。辻コースケとKaoru Inoueが残って1曲。Kaoru Inoueがいかにも彼らしいテクノ音を聞かせて、そこに辻コースケのパーカッション、CitiZen of Peaceがオリエンタルなキーボード音やアフリカなメロディっぽいボーカルを加えます。CitiZen of Peaceはワールドワイドな音を聞かせますねー。ラストはCitiZen of Peaceと辻コースケ2人で1曲。CitiZen of Peaceの音はこれまでのKaoru Inoueメインの音とは違っていて、こちらも魅力あり。今度CitiZen of Peace単体でもじっくり聞いてみたいですね。


 DJ NOBU
 硬質で男前なテクノ音を聞かせるイメージのあるDJ NOBUですが、この日はディスコセットとのことで、全編オールディーズなディスコ曲の連発でご本人、お客ともどもリラックスムード。夕暮れな時間帯でオレンジの雲に囲まれた空間に存外にマッチしていました。


 Buffalo Daughter
 2週間前も見たBuffalo Daughter。お祭りモードの前回とは違い、この日はシリアスモードでかっこよさを堪能。セットリストはたぶん「Extra Dimensions」「A11 A10ne」「Autobacs」「Pshychic A-Go-Go」「Mirror Ball」「303 Live」。2週間前にはやらなかった曲が3曲もありますね。初めてBuffalo Daughterを見るお客さんも多いと思うのですが、刺激受けて身を乗り出して聞いていると思われる姿も前方でたくさん。「Autobacs」の複雑ながらミニマルなドラムと、固いギターリフ、ブイーンと車のブレーキ音みたいなムーグ、スポークンワードなボーカルをレコードで入れ込むターンテーブルの組み合わせは何度聞いてもやられます。


 フェスはさらに2組続きますが、時間の都合上ここで帰りました。良い休日だったなーと、家に帰って鏡を見てびっくり。顔がスキー焼けみたいになってしまいました。。もう秋ということで日焼け止め持っていかなかったのですが、山は恐るべしですね。

author:de nudge, category:festival(Others野外), 23:22
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