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2013/06/29 川上つよしと彼のムードメイカーズ、たをやめオルケスタ at 下北沢GARDEN
 東京スカパラダイスオーケストラのベーシスト、川上つよしがリーダーを務めるロックステディ基調のバンド。12年くらい活動続けて5枚目のアルバムを出しており、そのアルバム発売ツアーのラスト。初めて見るバンドですが、メンバーは他バンドで見ている方が多いので、お馴染み感ありました。下北沢に来るのはひさびさ。駅前が工事していましたね。以前行ったビールパブに寄って少々飲んでほろ酔い状態でライブ行きました。下北沢GARDENは初めて行きましたが、600人くらい入れるという下北沢には珍しい大き目のライブハウス。当日券で入れましたが、会場は満杯でした。

 オープニングとして女性18人のビッグバンド、たをやめオルケスタが45分ほど演奏します。チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカン、ラ・しゃららでも活動している岡村トモ子がリーダーのバンドでこちらは2年前の横濱JAZZ PROMENADEで見て以来2回目になります。サックス5人、トロンボーン4人、トランペット4人、ドラム、パーカッション、ベース、キーボード、ボーカルといった編成。今度デビューフルアルバムが出るそうで、そこからのオリジナル曲やCarpentersの「Close To You」、ドレミの歌などカバーも取り入れつつ聞かせます。ドレミの歌では岡村トモ子が「ドはどんなときもー」など、それぞれの音階から始まる曲を歌いだします。後覚えているのは、「ソはそらーときみとのあいだーにはー」ですね。フルートを組み込んだ曲もあり、「フルーチェ、かわいい」だったかな?の3人娘みないな感じでちょっとした振付ありでかわいらしく聞かせていました。途中、学生時代やってたバンドで川上つよしと彼のムードメイカーズのカバーもやっていたくらい好きで今回のライブに出れたことに感謝しつつ、「今日誕生日を迎えたメンバーの大森はじめさんを呼んでみたいと思いますー。全然事前に打ち合わせしていない無茶ぶりですが、果たして来てくれるのでしょうかー」とステージから呼びかけると、戸惑いながら大森はじめ登場。「これだけ女性がたくさんいるとステージがいいにおいしますねー」と笑顔で応えていました。ブーケっぽい花が用意されていて、プレゼントされていました。こうゆう贈り物は女性集団ならではですね。各メンバーの持ち味も出しつつ華やかで、何より楽しそうに演奏している様が良いですねー。

 続いて川上つよしと彼のムードメイカーズ。メンバーはベースの川上つよしにボーカル武田カオリ(TICA)、ギター山本タカシ(元ROCKING TIME、安藤裕子のライブサポート)、ギター秋広真一郎(Dreamlets)、ドラム大石幸司(Little Tempo)、キーボードHAKASE(Little Tempo)、トランペット黄啓傑(ブルームーンカルテット、元Black Bottom Brass Band)、トロンボーン市原大資(YOSSY LITTLE NOISE WEAVER)、サックス西内徹(Cool Wise Man)パーカッション大森はじめ(東京スカパラダイスオーケストラ)の10人編成。いなせなゆるいスカ、ロックステディを基調としていろんな曲を聞かせます。曲によりインスト、ボーカルありと混じりますが、ボーカル曲は武田カオリ以外に大森はじめがメインボーカルを取る曲も何曲か。こちらもオリジナルに加えてカバーもふんだんにあり、Burt Bacharachの曲2つ、The Crashの「I Fought The Law」、Monkees(というよりタイマーズバージョン)の「Daydream Believer」、Bugglesの「Video killed the radio star」などなど。Burt Bacharachの曲は曲名忘れちゃいましたが、ほんとにメロディ自体がおしゃれ。そのメロディを低音の響きを生かした武田カオリのボーカルがマッチしていました。オリジナル曲はお酒、酩酊などのイメージにからませた曲が多いようで、まさに酔いどれの世界でゆらゆらするには持ってこい。アンコールにはYo-King(真心ブラザーズ)が登場して一曲、そしてたをやめオルケスタのメンバーを迎い入れてステージ上すし詰め状態で一曲。このライブ中も終始お誕生日おめでとうコールが送られていた大森はじめは、たをやめオルケスタのドラム、パーカッション奏者を両脇に従えた絵でポーズを取り上機嫌。ラストはオリジナルのインスト曲で締めでした。川上つよしと彼のムードメイカーズだけで2時間半近くともりだくさんなライブで楽しかったですが、昼間ジョギングしていたこともあり少々バテました。。

author:de nudge, category:live(Othersライブハウス), 12:58
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2013/06/28 Vincent Atmicus at 新宿Pit-Inn
 ROVOやOrquesta Libre等、様々なバンドに参加するドラマー芳垣安洋のリーダーバンドVincent Atmicus。こちらのバンドはここ数年はたまにしかライブやっておらず2年ぶりとか。自分が見るのは3年ぶり4回目になります。芳垣安洋は多種のバンドで精力的に活動されていて、新宿Pit-Innで異なる形態のバンドを4日連続で演奏するという。その3日目になります。

 メンバーはドラム×2、エレクトリックバイオリン×2、トロンボーン×2、ベース、バイブラフォンという特異な編成。トロンボーンの一人青木タイセイは曲によりフルートやピアニカも担当。また前回見た時と同様にベースの水谷浩章はエレクトリックベースを使用(それまではアップライトベースだった)。

 メンバー登場。バイブラフォンの高良久美子が忘れ物(スティック)してしまったということで一回引っ込みます。その間芳垣安洋がMCでつなぎます。メンバーの一部がいまやっているNHKの朝ドラマ「あまちゃん」の音楽制作に関与していて、トロンボーン松本治とベース水谷浩章はなんとドラマ自体に出演予定があるとか。ドラム岡部洋一はでかい文字で「栄養不足」と書かれたTシャツを着てきたり(体型からして栄養不足では明らかにない…)していることが触れられます。また、昼間リハーサルやったがひさびさということで「こんなに難しい曲ばっかりやってたんだなー、うまくできるかしら」と。

 過去3枚アルバム出していますが、そこから万遍なくのセット。休憩はさんでの2セット、アンコールありで2時間半堪能しまくり。異国情緒のある多彩なリズム、フレーズを盛り込んだがっつりとしたアンサンブルで聞かせるバンドでどの曲もいいですねー。やった曲で覚えているのは、「Mbir-Va」「Eatborfa」「くつわむし」「道化師のレクイエムとメリーゴーランド」「Oferere/Azoth」「Parade Part1」「Parade Part2」「大建設」「Mugi Dance」あたり。「くつわむし」については、メンバー間で「曲好きなんだけどなー、タイトルがいまいちかも。みんな知ってる?くつわむし?」(お客で知っている人が居ず)「もっと有名な虫の名前にするとか」「別に有名な虫の名前にしたら売れるというわけじゃ…」「『てんとう虫のサンバ』とか売れてるじゃん」「じゃあ『くつわむしのサンバ』で。」「くつわむし変わってないじゃん。。ということで次はサンバのリズムで始まる曲を」とつなげて「Oferere/Azoth」に入ったMCが見事でした。エレクトリックバイオリン太田惠資は今年に入って体の調子をおかしくしてしまって倒れられたそうで、そこから回復してのライブ。そのせいかスピーカーを使ってアラブ民謡的、ホーミー的に入れ込む歌部分ではいつもよりおとなしめだった印象。

 ツインドラムの2人はROVOでもお馴染みですが、ドラム、パーカッションの2人のからみということではこちらのバンドの方が堪能できますね。先ほど書いたサンバのリズムから入る「Oferere/Azoth」も二人だけでダイナミズムあふれる展開を聞かせていましたし、アフロビート、ロック、ジャズなどどんなリズムでも来いみたいな達人っぷりが味わえます。

author:de nudge, category:live(Pit-Inn), 09:49
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2013/06/22 さまぁ〜ずライブ9 at 天王洲銀河劇場
 お笑いコンビさまぁ〜ずの単独ライブ。不定期なようですが、活動の原点として開催しているさまぁ〜ずのライブ。幸運にもチケット取れて初めて行ってきました。全5回公演の4回目。

 ライブは長短5本のコントと幕間のスクリーンに映像が流れる形式で1時間半程度。最初の3本はさまぁ〜ずの2人のみで、ラスト2本はゲスト(宮地真緒、ななめ45°、つぶやきシロー)を入れた形。コントはそれぞれのシチュエーションは違うものですが、少しずつネタに関係性を持たせるのは、近藤芳正とナンチャンがやった舞台「HUG!〜ステレオサウンズ」と同じで、お笑いコント舞台ではよくやる手法なんでしょうか。

 (以下ネタもろに書きます)

 船に乗った船頭の大竹とお客の三村が繰り広げる会話のショートなネタ。船頭が江戸っ子で「ひ」と「し」がうまく判別できないことから巡るわかりにくい会話に三村が戸惑いとツッコミを繰り広げることで笑いを誘う第一話。張り込み先に選ばれた大竹宅にばれないようなかっこで登場する刑事役の三村と、刑事のかっこをして出迎える大竹とのやり取りを描いた第二話。翌朝南フランスで旅行する会社の先輩(大竹)と後輩(三村)が成田近くの大竹宅に前日一緒に泊まり込むことになり、その部屋でのやり取りを描いた第三話。会社の同僚の三村と宮地が、宮地のよく通うスナックに訪れてそこで宮地の歌の先生である大竹が現れるのですが、なんでもかんでもすぐに歌を始める、しかも必ず一旦クローゼットの中に入って歌いながら登場する大竹に三村が戸惑いとツッコミを繰り広げる第四話。古びた遊園地に勤めるおじいさん役の大竹に義理の息子役の三村が訪ねて、大竹が用意する割とどうしようもないアトラクションに不満を覚えながらもついつい挑戦してしまう三村の第五話。

 バカルディからさまぁ〜ずに改名してからは、テレビ上では三村が積極的にボケるようになってそれに大竹がツッコミ入れることもしばしばありますが、舞台では三村はツッコミに徹します(時々ボケたそうな雰囲気ありましたが)。まさに大竹ワールドなボケに対して、戸惑いや過剰なリアクションなどを使って引き立たせるようにツッコミを入れる三村と、このやり取りはさまぁ〜ずならではですね。すごいなと思うのが、大竹のボケた瞬間に小笑いが起きて、その後の三村のツッコミで意味が100%分かるようになって大笑いにつなげるという2度おいしいことが味わえる展開ですね。特に第四話の大竹の歌のボケがぶっ飛びすぎていて、一聴だけでは、え?ってなるのを三村の戸惑いやツッコミが解説になっていて理解できるというのはカタルシスありました。

 大竹ワールドなネタは、この舞台に向けて溜め込んできたのかふんだんに味わえました。第一話の江戸っ子「ひ」と「し」の区別がつかないことを元にした誤解ネタを次から次へと繰り広げるのは圧巻でしたし、第三話でもフランス語では「H」の発音をしないことから「ホテル」が「オテル」になり、さらには…と同様に次々とボケをしていきました。また、第二話の音効さんとしていろんな音取りをする仕事をしていて、それがどんな仕事やねんって感じだったのが、幕間のスクリーン映像できっちりとその収録音が反映された作品が流れたり、第四話で歌の先生がトイレの注意の貼り紙意味分からないーとぐちをこぼしていて、幕間のスクリーン映像ではじゃあ理想の注意はどんなのかを大竹と三村でやり取りしていたりとつなげ方も見事でした。

 自分が一番笑ったのは「ボク、メルシー」でしたね(詳しくは出るであろうDVDで)。シンプル過ぎなボケなのですが、不意をつかれて笑ってしまいました。

 ちょっとした余談です。

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author:de nudge, category:舞台・お笑い, 18:14
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2013/06/05 James Blake at 新木場Studio Coast
 イギリスの若手エレクトロニックソウルシンガーJames Blake。去年のフジロック以来2回目になります。仕事終わりで駆けつけると会場満杯。後方の方でステージもほとんど見えない、小さなモニターがあったので、それ通して主に見ました。

 キーボードを弾くJAMES BLAKEに、ギター/キーボード、ドラムの2人がサポートに着く編成は、去年と同様。最小限の編成で、鳴らされる音を機械加工して会場内を立体的に響かせます。前回はスピーカー近くで聞いていたこともありひたすら圧倒されましたが、今回は後方ということもあり、少し冷静に聞くことができました。ボーカルをサンプリングして多重コーラス化させたり、別のメロディで歌ったりと、ソウル風味な声を存分にいかしたパフォーマンスはすごいですね。また、かなり広がりのある機械的な音の響きかせ方をする中でギターのほんのりしたノイズ音、ドラム音などが生の感触を持っているのも良いですね。新作アルバム「Overgrown」は未聴で聞いたことない曲多めでしたが、旧作からも何曲かやってくれました。それらのアレンジも変えていたと思え、曲展開にドキドキするものも多々ありました。

 前回フジロックの時は日本語のMCをガンガンに入れていましたが、今回は少な目。「ベンハドクシンデス」とドラムメンバーをいきなり紹介したりして受け取っていました。

 本編ラストの「Retrograde」という曲は「Overgrown」のリード曲ですが、最初聞いた時にSealが歌ってもはまるんじゃないかと思ったツボつきまくりのソウルなメロディに途中のノイズ音がばっちしはまるすごい曲ですね。アンコールは「The Wilhelm Scream」。シンプルなソウル曲がだんだんとシンセ音で埋め尽くされてボーカルが後ろに隠れていって、ラストあたりでシンセ音がカットされて再びボーカルが浮き上がるような展開は最高ですね。そして最後にJames Blake一人残ってキーボード弾きながらのシンプルな曲を歌います。それまでのパフォーマンスありきではありますが、いいなと思えるもの。この曲はJoni Mitchellのカバー「A Case of You」だったそう。

author:de nudge, category:live(Studio Coast), 09:15
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2013/06/02 クラムボン、salyu×salyu at 東京グローブ座
 クラムボンが東京グローブ座という普段劇場として使っている会場で4日間ゲストを迎えてライブする最終日。HUSKING BEE、OKAMOTO'S、LITTLE CREATURESと迎えてきて、この日はsalyu×salyu。この会場に自分が来るのはウッチャン、さまぁ〜ず、キャイ〜ンなどが演じた舞台「エルダーソルジャーズ」を見て以来2回目になりますね。

 最初はsalyu×salyu。2週連続になります。ワイワイガヤガヤした先週の野音も良かったですが、じっくりと堪能できるこの会場の方がより合っていますねー。この日はsalyu×salyu SISTERSの4人が揃っています。バックのメンバーは一緒。先週欠席のヤマグチヒロコは曲によりメインパートを持ったりするので、幅が広がりますね。「ただのともだち」「話したいあなたと」あたりは拍手との組み合わせが抜群で何度聞いても素晴らしい。ラストは4人寄り添って歌うLenonn Sistersというグループのカバー「May You Always」で締め。1時間弱くらいのライブでいつもより多く曲が聞けてうれしかったですね。

 続いてクラムボン。一番見ているバンドで30回目くらいになるはずです。前日長野の山奥で開かれていたフェスのTaico Clubでライブ(入場規制がかかるほどの大盛況だったよう)をやって速攻帰ってきて、この日を迎えたようです。「GOOD TIME MUSIC」で開始したこの日のライブは1時間弱くらいでお馴染みの曲と、カバー曲を集めた「LOVER ALBUM2」から2曲。あらばきでも聞いた中森明菜「DESIRE」と、泉かなた「幸せ願う彼方から」。「幸せ願う彼方から」はアニメソングで、泉かなたという方は初めて聞く名前…と思ったらアニメの役名で実際の声は島本須美。こちらの名前聞いたことあるな、、と思ってネットで調べたらめぞん一刻の音無響子を担当していた声優さんだそう。アニメソングは全く詳しくないのですが、メロディーを聞くとそれっぽいなーと感じさせるもので、それをクラムボンが完全に自分達の世界に引き込んだアレンジでの曲になっていて良かったですね。ライブ後にこの曲のPVを見たのですが、ちょっとした映画みたいな感動作の映像になっていました。ラストは鉄板の「シカゴ」で締めていましたが、この曲に入る前のセッション部分がいつも好きなんですよねー。この日も軽快なリズムにキーボードの音をちょこまか挟み込む演奏で楽しかったです。

 ラストはセッション。クラムボンとsalyu×salyu SISTERSが入ってきて、salyu×salyuの(正確にはLali Punaのカバー)「Hostile To Me」を演奏します。静謐な4人のコーラスにクラムボン原田郁子の声が加わります。声の混ざり具合の良さも感じつつ、原田郁子の声はどこか別のところで響いているような強さがあるな、と感じたりも。そしてクラムボン「Folklore」会場のお客も合わせての大合唱は幸せな時間でしたねー。salyu×salyu SISTERSの4人の満面の笑顔も素敵。さらに一曲ありました。そこにはsalyu×salyuのバンドメンバー、大野由美子(ベース)、小山田圭吾(ギター)、Asa-chang(ドラム)も加わります。曲開始前にクラムボンのミトの「よろしくお願いしやーす」という先輩方への挨拶がかわいい。10人編成で演奏された「Re-アホイ!」はすごかったですね。ミトがこの曲ではギターを担当しているのでベース音が通常無しなのですが、そこを大野由美子がしっかりと低音を支えています。ツインドラムもばらし方とユニゾン部分両方いい感じに聞かせていました。salyu×salyu SISTERSの一人木村圭見が弾くハープ音も効果的。

 そしてメンバー紹介でおしまい、、と思いきや最後に4日間ラストということでおまけの一曲、クラムボンのみで「便箋歌」。良い締めでしたねー。salyuとクラムボンの交流きっかけはsalyuが自分の対バンイベントにクラムボンを呼びたくて、クラムボンがライブやる福岡まで飛んで行って直接交渉したのがきっかけだそう。すごい行動力ですね。そこでsalyu×salyuのゲストとしてクラムボンが参加することになり、この日はいわばそのお返しだとか。salyu×salyuはこの日のクラムボン、先週のROVO、去年のPenguin Cafeとタイプの異なるバンドと次々共演して、いずれもいい感じにはまっていました。今後どんどんやっていくんですかね。6/7にはAnyangoとの共演ライブがあったそうで、行けなかったのが残念でした。

author:de nudge, category:live(Othersホール), 12:19
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2013/05/29 Perfume、斉藤和義 at Zepp DiverCity Tokyo
 Perfume企画の対バンツアーの初日。「ずっと好きだったんじゃけぇ〜さすらいの麺カタPerfume FES!!」と銘打って、東京、名古屋、大阪のライブハウスを2日ずつ回るツアー。Perfume、斉藤和義ともにフェスでは何回も見ているお馴染みのアーティストですが、単独では見たことなし。対バン形式であるものの今回長めに見られるということで楽しみにしていました。ちなみに各地の対バン相手が、名古屋は奥田民生、大阪はマキシマム ザ ホルモンだそうです。

 最初は斉藤和義。「ずっと好きだった」から開始します。サビの部分をツアータイトルであり広島弁の「ずっと好きだったんじゃけぇ〜」と歌うサービスも。のっけから盛り上がります。Perfumeファンが多いと思いますが、結構受けも良い感じ。この日はストレートなロックサウンドメインな印象でしたね。ほとんど知らない曲でしたが、かっこよさを堪能。また今回印象的だったのが斉藤和義のギターカッティング。曲によりエレクトリック、アコースティックと使い分けますが、ともに刻みがかっこよいなーという曲が何曲かありましたね。「劇的な瞬間」という曲のラストあたりのインスト部分なんかぐっと来ますねー。

 ライブパフォーマンスはかっこよいものの、MCは相変わらずの下ネタ含み。「のっちのお母さんと年が一緒と聞いてショック。でもまだまだ、3人どなたでもよいので、できればお願いしたいですねー」などと飄々と語ります。メンバーはベースの隅倉弘至(初恋の嵐)は不動ですが、サイドギターとドラムはよく入れ替わります。今回はギターに藤井謙二(The Birthday)、ドラムに小田原豊とともに初めて見ますね。藤井謙二はThe Birthday加入後のライブをまだ見たことないですが、元My Little Loverのメンバーでもあり、お兄さんの藤井一彦(The Groovers)を見たことあるということで、少しお馴染み感ありましたが、小田原豊はちょいびっくりですね。元レベッカのベテランドラマー。

 終盤はライブでは必ず演奏される大名曲「歌うたいのバラッド」。今回唯一のスローな曲。バンドメンバー引っ込んでソロパフォーマンスでやったりすることも多いですが、今回はバンドセットで。本当にこの曲は何回聞いても良いですね。そこからフォークテイストに言葉を畳みかけるように歌う「月光」、ラストに酩酊感のある藤井謙二のギターから始まる「やさしくなりたい」で締めでした。初めて聞く曲多めでうれしかったですね。1時間きっかりのパフォーマンスでした。


 セットチェンジ後に続いてのPerfume。新曲「Magic of Love」からスタートしたライブは過去曲から最近の曲まで万遍なくの1時間でした。初めて聞く曲も何曲かあり、振付含めて楽しいですね。映画ドラえもんのテーマ「未来のミュージアム」は、曲だけ聞いた時はそこまではまる感じじゃないかなと思っていたのですが、振付とともに聞くと良いですね。曲自体も聞くのが初めてだった「スパイス」と「だいじょばない」はともに良いですねー。ミドルテンポで輪唱で追いかけていく胸キュンのサビの部分が、Perfumeお得意の3人中1人が後追いしていく振付と完璧マッチしている「スパイス」、ファンキーなテクノのリズムで「Baby だいじょばないから〜」という歌詞を早口で歌うサビがかっこよい「だいじょばない」(今回初披露だそう)とともに堪能しました。

 もちろんお馴染みの曲も大好きで「ねぇ」「マカロニ」なんかは聞いていてウルウル。「エレクトロ・ワールド」はひさびさでうれしかったですねー。そして必殺の「チョコレイト・ディスコ」はオケのトラックのアレンジも少々変化があって、振付も合わせて変更していたような。こうゆうのはうれしいですね。ラストは「MY COLOR」でお客に振付を調教してみんなでやっての大団円でした。


 ここで再度セットチェンジで楽器が運ばれてきます。最初にPerfumeの3人が衣装チェンジして登場します。チェックのシャツにデニムの短パンもしくはスカートという出で立ち。斉藤和義のイメージに合わせてかしゆかが買ってきたそう。ヒールではなくスニーカーになっていて、いつものスターなモードが薄くなって身近な女の子な感じになっていましたね、かわいい。斉藤和義も登場してしばらく4人でしゃべります。Perfumeがあこがれの存在であったことを話し、「かっこよいですよねー」(特にのっちがウキウキしていた印象)と語りかけますが、斉藤和義は変わらずの下ネタ応酬。ファンに顰蹙かっても良さそうなのが、「モットヤレー」みたいな感じで声援を受けてしまうのが人徳ですね。根が紳士なので愛される下ネタになるところは、ミュージシャン界のさまぁ〜ず三村と言いたくなります。Perfumeは今回の対バンでお誘いするために斉藤和義だけに作った呼びかけDVDを作って渡したそう。5分くらいの「結構長いトークの力作でびっくりした」そうですが、「見てすぐに出るって決めた」そうです。

 この後共演で2曲やります。斉藤和義がPerfumeで好きな曲を選んで生演奏でやるという試みで「ナチュラルに恋して」をやります。さすがにそのままで歌うことは厳しくキーを一段低くして歌いますがセクシーさありますね。斉藤和義の周りを囲んでちょこちょこと踊るPerfumeがかわいらしい。そしてPerfumeが歌うパートもありますが、ここで生歌だったのがポイントですね。特にあーちゃんは普通にうまいなーと感じさせるボーカルでした。最後の締めでは、ドラム除く全員がひざをまげる踊りで締めていました。隅倉弘至、藤井謙二までやっていたのがおもしろい。ラストは斉藤和義の鉄板曲「歩いて帰ろう」。スクリーンには歌詞が出てお客まじえての合唱で非常に楽しいラストでした。

author:de nudge, category:live(Zepp Tokyo,Zepp DiverCity,etc), 10:28
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