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2013/05/26 ROVO presents MDT FESTIVAL 2013 at 日比谷野外音楽堂
 毎年5月恒例ROVO主催のMan Drive Trance日比谷野音版です。2週連続の野音になりますね。こちらのチケットにも日比谷野音90周年記念の文字が。

 初めはsalyu × salyu。見るのは3回目。いつもはsalyu含む4人のコーラス隊でパフォーマンスしますが、今日は一人欠席。salyu、山崎恵利子、木村圭見の3人。バックはーボード/ベースの大野由美子(Buffalo Daughter)、ギターに小山田圭吾(Cornelius)、ドラムにASA-CHANG(ASA-CHANG&巡礼)という鉄壁の布陣。多重コーラスを軸としたボーカルのコンビネーションがものすごく、何回聞いても感動しますね。一人減っている分ボーカルのパート割りに苦労している感じで、いつも拍手の音で振付のように見せたりポリリズムで聞かせたりするのですが、それは少な目。それぞれ楽器を演奏したりする時もあるので、相当難しそうですね。一人欠けた分2曲ほど(「muse'ic」「続きを」)で、大野由美子もコーラスに加わっていました。声質的にもはまりますね。会場の受けもノリよく(まー、このイベントはお客の多くが泥酔状態でできあがっているのもありますが…)拍手、歓声がすごかったです。ラストの曲「続きを」の後「バイバーイ」というコーラスの締めも完璧ですね。木村圭見は仕草がかわいらしい、髪型と表情が持田香織(Every Little Thing)、日本松ひとみ(東京カランコロン)と印象が重なる方だなーと。salyuはMan Drive Trance日比谷野音版の初回にお客として聞きにきていたそうで、このイベントに出れたことを喜んでいました。

 続いてはOGRE YOU ASSHOLE。去年のカウントダウンジャパンで20分ほど見て、これはすごい、また見てみたいなと思っていたバンド。ギター×2、ベース、ドラムの男性4人組で、インスト部分たっぷり、ミニマルなフレーズをエフェクターやダブミックス通して色んな音に変形させて、そこに音に解けるような高めのボーカルが混じった演奏を聞かせるバンドですが、今回もすごかったですね。素朴なメロディーの曲、爆発したギターソロがからむ曲、ラスト盛り上がりに盛り上がったジャムバンドな感触のある曲といろいろ聞かせますが、自分が最もつぼに入ったのはラストから一つ前の「素敵な予感」という曲。ギターの一人がベースに持ち替え、ツインベースとドラムで淡々としたリズムを刻んで、もう一人はアンプのつまみをいじってノイズをほんのり出したり、朴訥とした声で歌ったりを繰り返します。そしてたっぷり時間をかけた後にリズムが止まったところにギターソロが高らかに鳴って、リズム隊が戻ってきて大団円みたいな展開でした。変態度が高いですねー。

 ラストはROVO。ここ最近は初期の曲をアレンジし直しして演奏することが多いようですが、この日も同様。3曲目の控えめなリズムに少量のギターやバイオリンがのっかる展開がおもしろい新曲かなと思ったら「MATTAH」だったよう。3曲30分ほど演奏した後で、事前予告されていた大曲の「PYRAMID」に入ります。45分に上るロングランなこの曲は数年前の同所で一回聞いたきりで、その時頭が真っ白になるくらい衝撃を受けました。今回はゲストが加わっての特別編成になります。ゲストを加えて演奏することをたまにROVOはやったりしますが、ひさびさになりますね。しかもおそらく最大人数加わった形に。コーラスパートにsalyu × salyuの3人。弦楽器ドローンパートを担うヴィオラに成井幹子(sgt.)、コントラバスにPearl Alexanderと女性5人が加わります。冒頭のコーラス部分を生、しかもsalyu × salyuでというのは贅沢の極み(ハマカーン風)。コーラスにほんのりと原田仁のハーモニカと岡部洋一のパーカッションが重なった後にドローンパートに移行。エレクトリックバイオリン、ヴィオラ、コントラバスのドローンを時間かけてたっぷりと演奏。そこからゆったりとしたはねるリズムが加わっていきます。そのリズムを軸にいろんな音が交差していきます。30分ほどかけて徐々にリズムを加速させていって、人を熱狂に追い込む圧倒的な演奏。最後のお客とともに大爆発する展開は最高でした。しかしもうアラフィフな世代が中心のメンバー面々なのですが、ものすごい体力。アンコールはこれまたひさびさの「ASTROVO」で締めでした。こちらはROVOには珍しいメロディがついた曲でノリよくはありますが、「PYRAMID」の後ということもありしっとりとした締めの印象になりましたね。

author:de nudge, category:festival(日比谷野音 Man Drive Trance), 12:18
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2013/05/22 The Thing at 新宿Pit-Inn
 スウェーデンのジャズロックバンド。人気のようで後方立ち見エリアも人が埋め尽くされているくらい満杯。日本のミュージシャンの方もちらほら。

 サックス、ベース、ドラムの編成で、自分はCato Salsa Experience and The Thing with Joe Mcpheeという名義のCD(視聴機で聞いたことあるだけですが)を知っていましたが、そのジャンクなロッケンロールがなんともかっこよく印象に残っていました。またサックスのMats Gustafssonは大友良英とも仕事をしていて、大友良英New Jazz Orchestraのヨーロッパツアーにもメンバーとして同行していました。MCではCato Salsa Experience、Joe Mcphee、大友良英の名前を挙げていましたが、残念ながらどんな話だったか聞き取れず。

 3曲くらい45分のセットを前半と後半でそれぞれ。さらにアンコール10分弱1曲というライブでした。ベースはアンプにつけて、ドラムとサックスはマイクを通してはいるのですが、極めて生の感触が強い、低音でかわいた感じの音でした。リズム無しでフリーキーに進む展開あり、ソロあり、ロックなリズムでゴリゴリと突き進む展開ありと緊張感ある演奏はかっこ良いです。ベースのIngebrigt Haker Flatenはエレクトリックの横ベースと、縦ベースを曲により使い分けていました。縦ベースもアンプにつなげて加工した音を響かせたりする場面もあって、屈んだ姿勢で弓で一心不乱に弾くソロ場面が一番印象的。ドラムのPaal Nilssen-Loveはいろんな叩き方で聞かせますが、最初の曲でやったような明確なリズム無しで細かく叩きまくるジャズなドラムが一番つぼでした。一曲の中でもリズムがどんどん変わっていてどこまで即興でやっているのか決めてやっているのか判別つかず。ただ、アイコンタクト無しで展開ががらっと変わる場面もあったので、決められた曲をがっつりやっているのかなーと。ユニゾンで演奏するのも織り込まれ、日本の野球応援で聞こえたりする、かっとばせーなんとーかみたいに聞こえるユニークなフレーズもあったりしました。サックスはマイクから離れてかすれたソロを聞かせたり、ガレージ臭漂う激しい音を聞かせたりとすごかったですね。通常の日本各地を回るツアーは日本ミュージシャンのゲスト入れたりしているようですが、今回は3人のみでずっとやるようです。3人のみの世界をじっくりと味わえたのは良かったですね。音源きちんと聞いていないので、ある程度吸収してからまた聞いてみたいです。

 Paal Nilssen-Loveは、このバンド以外でもしょっちゅう来日しているようで、ここ最近の来日日程と今後の予定の告知聞くと3ヶ月に1回くらいのペースになるんじゃないでしょうか。

author:de nudge, category:live(Pit-Inn), 12:16
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2013/05/19 Hello!Project 野音プレミアムLIVE 〜外フェス〜 at 日比谷野外音楽堂
 日比谷野音90周年記念事業と銘打った公演で、ハロプロライブです。野音で見るハロプロというのもおもしろそう、でもチケット取れないかなと思っていたら、幸運にも後方の立ち見だったものの取れて行ってきました。一時時期モーニング娘。にはまっていて何回かライブ行ったことありましたが、疎遠になってしまい振り返ってみると約10年ぶりくらいになりますね。。ハロプロということで振り返ってみても2005年に行った後浦なつみ以来ということで8年ぶりになります。昼と夜の2回公演で、昼の部の方に行ってきました。

 出演メンバーはモーニング娘。、Berryz工房、光井愛佳、 ℃-ute、スマイレージ、Juice=Juice、ハロプロ研修生。ユニット名は後ろ2組除くと知っていましたが、メンバーで顔と名前が一致するのは、モーニング娘。の田中れいなと道重さゆみ、Berryz工房の嗣永桃子(ももち)だけという誠にすみませんな感じです。田中れいなは2日後の武道館公演で卒業するそう。開始直前に立ち見席をつんく♂(ハロプロのプロデューサー)が歩きながらPA席に向かっていて拍手を浴びてました。

 最初にメンバー全員登場、ものすごい人数。野音と共同主催の形を取るTOKYO FMの司会の方がアナウンス。子宮頸がん予防啓発プロジェクトの説明(ハロプロが継続的に参加活動しているそう)があった後、メンバー引っ込んで道重さゆみと二人で話します。事務所の先輩の森高千里もやった野音でできることがうれしい、みたいなコメントをしていたのがうれしかったですね。後でも書きますが、道重さゆみはきれいになって大人っぽくしっかりとした女性になっていましたねー。ちょっとびっくり。

 各ユニットが順番に登場して数曲(光井愛佳だけ1曲)歌う「対バン形式(スマイレージのMCより)」。自分が見ていた時は明らかにモーニング娘。が主役感満載でしたが、今はまんべんなくファンがついているようで、どのユニットでも盛り上がっていました。

 カラオケでの音出しで、しかも自分のいる位置が会場の後ろの方なので仕方無しなのかもしれませんが、音の迫力が無さすぎ。もうちょいがんばって欲しいなーというのは贅沢なお願いになっちゃうんですかね。。スマイレージの3曲目の「真夏の光線」のイントロ部分を思わすようなサビ部分とバイオリンを使った部分が印象的なアレンジの曲(後でセットリスト確認したら「旅立ちの春が来た」という曲)とかBerryz工房の1曲目の中近東ヒップホップとも言えるような感じの曲(同「あなたなしでは生きてゆけない」という曲)とか結構アレンジがおもしろそうなものもあるのに、ガツンと音を聞いてみたかったです。

 このライブではスマイレージ、 ℃-ute、Berryz工房の3組が新曲を初披露という気合の入れよう。 ℃-uteとBerryz工房の合同曲ではイントロ部分で音が止まって、あれトラブル?と思ったらつんく♂がステージに登場して、サプライズの報告。すでに決定していた9月に武道館で単独公演をやる ℃-uteに続いて、Berryz工房も11月に単独公演をやることが決定。メンバーの何人かは泣いていました。嗣永桃子とつんく♂のやり取りがおもしろく、お決まりセリフ「許してニャン」を言う直前につんく♂が「許さない」とかカットしてしまうところとか受けました。嗣永桃子は内村オフモードという今年の春にやった番組で顔と名前とキャラを完全に認識した方(すごくつい最近…)なのですが、おもしろいですね。マイクを持つ手はきっちりと小指を立てていて、それだけでやかましいとツッコミたくなるもの。全員メンバーが揃った時MCでは、道重さゆみからしゃべりを振られたら客からブーイングを食らってしまうという。。それでもめげずに「許してニャン」を決めてました。

 各ユニットとも踊りがすごい、自分が見ていた時より今の方がレベル高いですね。一人一人の踊りはもしかしてそんなに変わらないかもしれないですが、コンビネーションが抜群。光井愛佳が唯一昔のアイドルのりのおとなしい振付(ケガ歴があるらしいので激しい踊りができないものと思われます)がこの中では逆に新鮮さがありますね。

 特にモーニング娘。は緻密な組体操を見ているようですごかったです。現在11人いるようですが、せまいエリアで頻繁にポジションチェンジを繰り返して踊る構成で相当に練習しているんだろーなーと思わせられるもの。PV見てすごいなと思った「ブレインストーミング」「Help Me!!」あたりを今回生で見れてうれしかったですね。歌は田中れいなが引っ張っている印象がありましたが、他メンバーもかなり歌っていました。特に赤の衣装(wikipediaに記載しているイメージカラーと衣装の色が一致していると思われるので鞘師里保になるでしょうか)の方はうまいなーと思いました。ラストは自分も知っていてしかも好きな曲の「ここにいるぜぇ!」をやってくれてうれしかったですね。最後はメンバー全員とゲストのキティが登場して「LOVEマシーン」をやって締めました。もちろんひさびさに聞けてうれしかったのですが、「ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!」だったらなおうれしかったですねー。

 余談で道重さゆみと田中れいなの思い出話です。
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author:de nudge, category:live(日比谷野音), 23:09
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2013/05/18 Timmy Regisford at 西麻布eleven
 以前yellowという名前で運営していたクラブが数年前一旦閉店して、3年前にelevenという名前で復活しました。elevenになってから行ったことは無かったのですが(何回か行こうとしていたものの断念してしまっていた)、ビルの立替に伴い閉店することになったようで、以前から聞いてみたかったTimmy Regisfordということもあり行ってきました。

 場所は全く同じ。前は黄色いぼんやりした楕円の光のマークが目印でしたが、それは店の名前変わってなくなっていましたね。店の中の作りや雰囲気も変わっていないような。23時前に入って26時過ぎまでいました。トリニダード・トバゴ出身でアメリカ・ニューヨークでDJ活動をしているベテランハウスDJ。DJブースで胸から上の部分しか見えないですが、若々しい印象。途中から上半身裸になっていたので、そのスレンダーさも伺えたり。筋肉隆々。

 最初の1時間弱はおそらくソウルもののクラシックをかけていました。まだお客もそれほど入っていない状態でスペースに余裕があり、まったりと楽しめましたね。こういった雰囲気を味わうのはひさびさですが、やっぱり良いですね。聞いて踊っているお客さんが思い思いに楽しんでいる感が伝わってきます。24時前くらいから、黒い低音の早いビートが鳴り出しモードが変わり始めます。10分くらい持続した後にソウルもののボーカルをほんのりとかぶせてくるような展開に入りました。その後、音の抜き差しを入れつつドカンと盛り上げ始めます。特に早いビートを止めて、ソウルもののクラシック(何の曲か分からないのが残念)をかけた時の会場の一体感は素晴らしいものがありましたねー。ここからかけていた2,3曲は知っていたのですが、曲名までは分からず。Alicia KeysやWhitney Houstonの曲だったかなーと。25時過ぎからお客もドンドン入ってきて満杯になります。それに合わせてか音も派手目なものやディスコものなどを入れ込んでくるようになりました。25時半過ぎからは、ディスコもののビートを維持しつつ、Eurithmicsの「Sweet Dreams」とNirvanaの「Smells Like Teen Spirit」と大ネタを連発。さらに続けてGalaxy 2 Galaxyの「Jaguar」とR.E.M.の「Losing My Religion」をマッシュアップしてかけてました、意外な組み合わせ。26時くらいに満足し、ひざも痛くなってきたのでここで退散しました。Timmy Regisfordは昼くらいまでやるのが当たり前だそうで、12時間以上になるんですね、すごい体力だなーと(2013/05/21追記 18時半までやってたそうです、20時間以上。。Timmy Regisford、スタッフ、お客さんと凄すぎです)。

 フロアが禁煙になっているのか煙くなく、ゴミも全く落ちていないきれいな状態。流れてくる音をダイレクトに受けて反応するお客さん達と素晴らしい空間でしたねー。この日老舗クラブ閉店の取材ということなのか、報道陣が入って撮影していました。新聞記者っぽいカメラだけではなく、テレビカメラ、それも複数(自分が見たのは日テレ、TBS、テレビ朝日)入っていました。

author:de nudge, category:live(Othersクラブスペース), 12:52
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2013/05/12 AFRICAN FESTA 2013 at 横浜赤レンガ倉庫
 外務省主催で二日間に渡って開催される無料イベント。横浜赤レンガ倉庫周辺のスペースにアフリカ各国のブース、NGOなどの展示、屋台などが立ち並び、そこに音楽ステージも2つほどあります。二日目の午後、ライブ目当てで3時間ほど行ってきました。同日代々木公園でタイフェスがあってそちらの方が有名らしいですが、こちらも盛況。会場を一通り歩いて、屋台でごはん食べた後、2組のライブを見ました。

 15時過ぎからAnyangoを見ます。以前フジロックのアバロンステージに出ていて通りすがりにちょい見た記憶があるのですが、ちゃんと見るのは初めて。ケニアのルオ族に伝わる伝統弦楽器、ニャティティという楽器を演奏しながら歌う日本女性。なんでもケニアの村に住み込んで楽器を習得し、通常男性しか弾くことが許されない(コラとかもそうですがアフリカの楽器は家系などで弾ける人のしばりがあったりする)ニャティティを弾くことを許された唯一の女性になったとか。パーカッションにGENTA(birdや山崎まさよしのサポートでお馴染み)を従えたシンプルな編成。ニャティティは木で出来た楕円形の本体(おしりくらいの大きさ)から円形状の木の枠組みがあり、そこに数本の弦が張られている楽器です。高音、低音ともに素朴さと倍音っぽい響きの感じがほどよく混じります。バイオリン弾くみたいな持続した音が出ていた曲が一曲ありましたが、どうやって出していたんでしょう。曲はアフリカの有名曲やオリジナルなどを交えてやっていたようです。ソプラノできれいなボーカルがくせのあるメロディによく馴染んでいて、ここがAnyangoならではの売りなんじゃないかなーと思いました。

 16時過ぎからメインアクトであるBil Aka Koraを見ます。他のアーティストは日本在住のアフリカ音楽家のようで、唯一の招聘アーチスト。ブルキナファソの音楽家で、ギター、ベース、ドラムを従えた編成。本人もギターを持って歌います。アフリカのアーチストというと、普段見ることの無い楽器を操るアーチストを見る機会が多くなってしまいますが、このような通常のバンド編成が見れるというのは良いですね。枯れた感じのブルース、カリプソ、レゲエものなど多彩な曲群をちょい変わった味付けで歌います。ベースとのコーラスもいい感じで、ほんのりと乗れるリズムと一緒に楽しめました。時折入るダンスもおもしろい。アンコールは一番前で座っていたお客さん(ブルキナファソの方だったんでしょうか)の呼びかけで、ステージ前にお客が押し寄せて踊っての大団円でした。

author:de nudge, category:festival(Others野外), 13:00
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2013/05/04 サントチームFC vs パリ(東京国際ユース(U-14)サッカー大会) at 駒沢オリンピック公園総合運動場
 駒沢公園でGWに行われたサッカーの14歳以下の大会。日本の各地選抜チームが5組に、パリ、カイロ、モスクワ、ソウル、ジャカルタ、ニューサウスウェールズ、サンパウロ、ブエノスアイレスと世界各地のクラブチームや地域選抜チームが集っての大会です。4日間の内、最初の2日間が予選ラウンド、残り2日間が決勝トーナメントという形式。毎日やるので、予選は20分ハーフ。決勝は30分ハーフと短く時間が切られています。自分が見たのは、3日目の準決勝の1試合。ジョギングに出向いたら、この大会がやっていたので見ました。休みで天気もよく、無料ということもあって、お客も3000人以上は入っていたでしょうか。

 ブラジルの有名クラブであるサントスFCと、フランス・パリの選抜チーム。14歳以下ですが、小さい選手と大きな選手が入り混じっています。陣形は両チームとも4-5-1に見えました。ワントップ9番ファルトゥラはそれほど大柄ではないですが、センターバック背負ってキープしたり、くるっとターンして突破したりします。トップ下の10番タンはテクニシャンでドリブル、パスともに水準高い。ボランチ6番ホドゥフォはフィールドの王様的な振る舞いでしたね。大柄で1対1は必ず競り勝ち、安定したボールキープと戦術眼を持っていて、この試合では一番良い選手のように思えました。サントスはこの3選手を軸に優位に進めます。パリはロングボールを多用してFW9番ジャラを走らせます。パリの中では群を抜いたタレントに見えた選手で縦へのスピードがあり、時々チャンスめいたシーンも作り出しますが、単発。パリのGKは小柄で、サントスFCの大柄なGKと比べると気の毒なくらいの体格差がありますが、ガッツあふれるプレイを見せていて、一番観客の歓声を浴びていましたね。それだけサントスが攻め込んでいたということもありますが。

 試合は前半早い時間でジリジリと理詰めで攻め込んだサントスがゴール前に進出してボランチ6番ホドゥフォが先制します。ホドゥフォはゴール後はそれほど前線に出なくなりましたが、それまでは積極的に出ていました。これでパリは厳しくなるかなと思っていたら、少しずつ攻め返すようになりました。その中でスローインからペナルティエリアとセンターサークルの間くらいでボールを受け取ったFW9番ジャラが2、3歩ドリブルしてから思い切ったロングシュート。これがドライブを描いて入ります。パリチームは大盛り上がり。前半は同点で終了します。後半は体格、体力面で優位なサントスが圧倒し、2点(内1点は10番タンでしたが、もう1点は失念)を取り、決勝進出を決めました。

 試合終了後も両チーム揃った写真撮影とかあり、国際大会らしく和気あいあい。会話もしていましたが、何語でやり取りしてるんですかね。

author:de nudge, category:Jリーグ, 11:15
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2013/05/01 Marc Ribot's Ceramic Dog at 渋谷Club Quattro
 2年前にLOS CUBANOS POSTIZOS(偽キューバ人達)という編成でラテン風のライブをやったMarc Ribotが新たなバンド編成で来日しました。前回のライブも素晴らしかったので、今回も楽しみにしていました。

 今回のバンドはギターのMarc Ribotに、LOS CUBANOS POSTIZOSでもベースを弾いていたShahzad Ismailyが今回はベースをメインにギター、ドラム、ムーグなどを担当、それからドラムにChes Smithというこちらは初めて見る方ですね、の3人編成になります。事前にネットでチラッと聞いた限りでは渋めのロックになるのかなと思っていました。ライブ前のDJはDJ Yogurtが務めていました。知っている曲は無かったですが、おそらく古めのロック、ファンク、アコースティックギターがキレイな曲などをかけていました。2日前のRAFDEMAでも出ていて、その時は聞いていないのですが、そちらではたぶんバリバリのダンスものをかけていたはずで、本当に多方面に耳が届く方だなーと。

 ライブ開始。全員座っての演奏。Ribotの淡々と低音で弾くギターにベースとドラムがほんのり重ねるところから始まり、目で合図して一斉にジャーンと鳴らす展開。そこからほんのりとジャーンと鳴らす展開を交互に繰り返す緊張感のあるやり取りを。Ribotは老眼なのか鼻上に眼鏡をかけて演奏します。激しく頭を振ったりしてもずれないのがちょい不思議。続いてはブルースロックなアレンジでRibotは歌います。渋めの声。この後も3,4つほど歌う曲がありました。Shahzad Ismailyは始めドラム叩いてからギターに切り替えてどっぷりとしたブルースに。3曲目は8ビート目でロックモードに疾走するインスト曲でかなり来ました。ここでお客の心を一気につかんだようで、歓声が上がり始めます。

 事前に思っていたより多方面な曲を演奏しました。ジャズファンク調な曲、ラップを入れ込んだ曲(声の感じがBeastie Boysっぽいなと思ったり)、古いジャズ調な曲、単音な弱い響きのギターを徐々にベースとドラムのノイズが覆いかぶさっていく曲などなど。どの曲も聞いてドキドキしっぱなしで、3人のやり取りが素晴らしい。Ribotは一本のギターのみで通しているというのもかっこよいですね。曲の合間をほとんど入れずに次の曲に入るので、チューニングもほとんど変えていない。それなのにいろんな音を出してきます。LOS CUBANOS POSTIZOSの時もそうだったのですが、キュイーンと甲高く鳴る音色に一番魅力を感じますねー。

 アンコールは「Girlfriend」という激シブなボーカルのあるロック曲を歌います。この時にギター弦が切れてしまいます。ベースとドラムでインプロをやっている間に弦を張りなおしてラストは「Take Five」(CMでも使われたことあるThe Dave Brubeck Quartetのジャズ曲)のカバー。これも意外な選曲で演奏含めかっこよかったです。

author:de nudge, category:live(Club Quattro), 15:09
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2013/04/29 RAFDEMA at 渋谷Club Asia、など
 福島・信夫山のハイキングを終えて、東京に戻りました。その足で渋谷の日中クラブイベントに参加します。clubasia、VUENOS、Glad、LOUNGE NEOの4箇所で開かれるダンスもの中心のイベント。DJが中心ですが、バンドなどのライブアクトもいくつか入っているようです。

 18時前に会場に入って最初はClub Asiaメインステージで画家というバンドを最初の40分ほど見ました。いったいステージに何人いるんだ、15人くらいかな、という感じでギター、ベース、ドラム、キーボード、パーカッション、ディジュリドゥ、いくつかの管楽器隊、三味線、ピアニカなどなど、どんな組み合わせやん、というような編成でした。最初の2曲はピアニカのかわいらしいフレーズを主体としたドリーミーな感じの曲を演奏しました。そして「こっからは夜の時間帯ということで踊らせますよ―」とMCで宣言し、ファンクものなどのはねたリズムに高らかになる管楽器隊のミニマルなフレーズを重ねてきました。お囃子やmumのような北欧インストバンドっぽい印象のあるミニマルフレーズを重ねてきて、盛り上げてくる楽曲を演奏していました。

 続いてclubasiaの向かいのビル5階にあるLOUNGE NEOでKAORU INOUEのライブセットを見ました。これお目当てでこのイベントに参加したようなもので、楽しみにしていました。PCとミキサーを操りつつ自身の楽曲を繰り出します。南米っぽいパーカッションが入った音をじんわりと聞かせるところから始まり、そこから思いっきり踊らせる曲をあれこれと繰り出します。やった楽曲をきちんと覚えていないのですが、明らかにやったのは「Ground Rhythm」と「Malam」。自信なしでおそらくなのが「Two Punks, Three Indians」「Happenings」「Ancient Future Beings In The Place」「Selva」あたりかなと。現場で聞かせるものとして音源より太いリズムを入れ込んできて、上音となるシンセ音やパーカッション、ボーカルとの対比がくっきりと現れて自然に体も動き、頭の中も音に浸り切りました。ラストが「Malam」でしっとりとした締めになりました。「Nova」につなげてもうひと盛り上がりしてくれればさらに最高だったのですが、それでも至福の45分でありました。

 clubasiaに戻ってBiSという女性4人組のアイドルグループのライブを見ます。客層がガラリと変わり、BiSのTシャツ来た人がずらっと揃います。見るのは1年半ぶり2回目になります。その時はコアなファンは20人ほどでしたが、今回は150人くらいはいたのではないでしょうか。単独のライブではもっと集客があるようで、こういったイベントものは来づらい、もしくはそんなに持ち時間無いし来ないでいいやって人も多いんでしょうかね。いずれにしても人気出ているんだろうなーというのは、この日のパフォーマンスと盛り上がりっぷりから感じました。メンバーは前回見た時から一人入れ替わっているようです。かわいらしい衣装から黒っぽいサイバーな感じが漂う衣装になっていました。お客のいっちゃっている感は前回もすごいものがありましたが、その人数が7倍増えたので、その光景はものすごいものに。前半にやっていた楽曲はハードロックなギターにインダストリアルな早いビートを重ねたもので、この路線に突き進むのかな、と思っていたのですが、後半はもうちょっといろんなタイプの曲をやっていました。前回聞いた時も好印象だったテクノポップの「nerve」は、口パクであることを隠さずサビではかわいい踊りを優先してマイクを口元に持っていかない潔さ(?)もおもしろい。「primal」という曲ではサビでBiSのメンバーがステージ後方に向く箇所があるのですが、そこでお客も全員後方にくるっと向きを変えて、お互い逆方向を向いているという、なんともはやな光景でした。

 BiS終了後、Goth-TradのDJが始まります。ブインブイン言わせたベース音が強烈なダブステップというんでしょうか。レゲエ、ヒップホップも取り混ぜてきて、相当にかっこよかったです。が、、ここで体力が尽きて30分ほど聞いて会場を後にしました。この日は動きましたねー。電車移動の揺れも含みますが携帯の機能についている歩数計は38000歩に上りました。

 帰り道なぜか、モーニング娘。の「浪漫〜MY DEAR BOY」が頭の中をぐるぐると。たぶんガンガン鳴るギターのアイドルソングを聞いたことと、渋谷駅で見た藤本美貴のビール宣伝ポスターを見たことがつながったからなんでしょうけど、YOUTUBEでひさびさ見たらやっぱかっこよかったですね。高橋愛と藤本美貴の二人がメインで、歌と踊りすごいなーと。

author:de nudge, category:live(Othersクラブスペース), 00:09
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2013/04/29 あらばきロックフェス帰り福島・信夫山ハイキング
 2日間フェス参加翌日、仙台の宿を出て、福島に行きます。去年行こうとした霊山(リョウゼンと読む)に再度チャレンジしようと思うのですが、バスで行くのはやはり無理そうで、今年も断念。代わりに信夫山(シノブヤマと読む)に行きました。去年行った花見山と異なり、それほど観光地として推されていないよう(季節によるのかも)ですが、こちらもなかなかおもしろかったです。

 車で回れる道も整備されていて、3,4箇所ある展望スポットをそれぞれ巡ることもできますが、山を歩き回れる靴と、体力と、少々の根性と、マニアックな好奇心があれば、細かい道をあちこちと歩き回るのもお勧めです。自分は4時間ほどふらふら歩き回りました。一つの山に異様なほどの神社の数で、ちゃんとした神社やすでになくなりかけている神社などいろいろあるようです。

 
 こんな感じでいろいろ道が分かれています。方向オンチの自分がどこまで回れるか。

 
 車で回れる道も整備されています。

 
 あちこちと道が分かれています。

 
 
 第一展望台

 
 神社がやたらめったらあります。こちらは上の方にある、、なんて神社か失念してしまいました。。

 
 
 
 
 
 
 
 この神社周辺にはいろんな種類の桜が植えられており4月下旬予定の桜が咲いていました。ヨウキヒと書いていた桜がお気に入り。

 
 
 
 岩道と言いたくなる坂を上がっていくと見える神社もあります。こちらの名前も失念。。

 
 
 第二展望台。さらに第三展望台があるのですが、道に迷ってこの日はたどり着けず。。

 
 天狗の森。誰もいませんでした。

 
 三峯神社と書いていますが、この石碑のみです。

 
 
 
 名前が消えかかっている神社。上ってみますが、途中から道らしきものが無くなり、怖くなって引き返しました。。

 
 
 
 
 
 
 立石という大きな石と頂上にある道を目指してチャレンジしがいのある山道を登っていきました。

 
 歩き回った後、こちらの蕎麦屋さんで食べた笙幻そばがおいしかったです。

author:de nudge, category:ハイキング・トレッキング, 00:51
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2013/04/27,28 あらばきロックフェス at エコキャンプみちのく
 6回目の参加となる、宮城県のロックフェスティバル。仙台駅からバスで50分ほどかかる、みちのく公園の一角にあるキャンプ場を利用してのフェスティバルです。山と木々、湖に囲まれている素晴らしいロケーションのキャンプ場で行われるフェス。今年は例年より風が強く、特に初日は雨も降ったりして、寒かったですね。また、2日券と二日目の一日券が売り切れということもあり、かなりの混雑っぷり。家を朝6時に出て、仙台には9時前に到着。そこからバスの列に1時間くらい並んで、着いたのは11時過ぎと思っていたよりかかりましたね。2日目は仙台の宿に泊まっていて、8時にはバス乗り場に行ったので、20分くらいでバスに乗れました。

 ちょろっと見たのも含め、以下のように見ています。カッコが無いものはフルで見ています。

 (初日)百々和宏とテープエコーズ(後ろ半分くらい)→DAD MOM GOD→The Weather Station(後ろ3分の2くらい)→人間椅子→Ken Yokoyama→MAN WITH A MISSION(最初の30分くらい)→EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX→BIG BEAT CARNIVAL A GO GO produced by JUNZI IKEHATA

 (二日目)アナログフィッシュ→andymori→奥田民生→チャラン・ポ・ランタン→加山雄三 & ARABAKI YOUNG KING BAND→MIYAVI(後ろ20分くらい)→クラムボン→THE GREAT PEACE YOUNG SPIRITS "RESPECT FOR 忌野清志郎"

 当フェスの特徴の一つにセッションものが多くて、他では見られない共演があります。今年は10組くらいに増えていてちょい多すぎかな、、とは思わないではないですが、おそらくこのフェスだからこそやっている、やっていて楽しいと各演奏者の表情に感じられて、客として参加している方もうれしくなりますね。以下各アクトの感想を。

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author:de nudge, category:festival(Arabaki), 16:37
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