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2013/03/23 ボクたちの交換日記(舞台挨拶付) at ユナイテッドシネマ豊洲
 この日は映画「ボクたちの交換日記」の公開初日。舞台挨拶付の上映会が見事抽選で当たりワクワクで行ってきました。日本で一番スクリーンが大きいという会場で見ました。座席は一番後ろから2番目とスクリーンには遠い位置。

 ウッチャンナンチャンの内村光良が手掛ける「ピーナッツ」以来2回目の監督作品です。今回は出演はせず、脚本と監督に専念する形。元々鈴木おさむという放送作家の方が書いた、漫才師が交換日記をするという話の小説が出発で、そこから演劇や漫画、ドキュメンタリーなど様々なかたちに変えてきて発展してきて、映画はその集大成と言えるものになるでしょうか。自分は原作は読んでいないですが、深夜番組でやっていたリアル交換日記のアンジャッシュバージョンとよいこバージョンを見たことありますね。アンジャッシュの交換日記は結構しんみりするラストだった記憶があります。ウッチャンは脚本書くに当たって原作の漫才から自分の得意であるコントに変更したとのこと。

 出演者は主役のコントコンビ房総スイマーズに伊藤淳史と小出恵介。それを支える女性陣に長澤まさみ、木村文乃、川口春奈という3人。長澤まさみ以外はこの映画の宣伝で初めて知ったのですが、みなさんきれいですね。この3人はあくまでも房総スイマーズの二人の心情に働きかける役割、と完全な脇役としての贅沢な使われ方。「ドラゴン桜」というドラマで印象に残っている長澤まさみは言わずもがなの存在ですし、川口春奈も前回書いた通りすっかりファンになりましたし、この前日夜にやっていた「アナザースカイ」という旅番組に木村文乃が出演していてトルコに笑顔満面で旅行する姿にすっかりやられてしまいました。ウッチャンからみの女優さんは無条件で気になる存在になったりするのですが、長澤まさみと川口春奈はウッチャン大好き宣言をしていたりするので、それだけで好感度大ですねー。木村文乃も佇まいとしっとりとした感じの笑顔と大人な話し方が好きです。

 映画は前半笑い、後半泣くという展開でめちゃくちゃおもしろかったです。映画見てあれだけ泣いてしまったのも初めてかも、、というくらい恥ずかしながらラストあたりは号泣でした。まだ始まったばかりなので、ネタバレにつながるようなことは書けませんし、前回書いた通り映画のことでなんか語れるような資格は無いのですが、一つ一つのシーンや役者さんの表情がとても良かったと思います。まるっとした感想になると、SMAP×SMAPという番組に宣伝でウッチャンなどが出た時にSMAPの稲垣吾郎が映画を見た感想で、「優しい方なんですね、内村さんって。すごく感じました、映画観てて。優しいの、ウッチャン」と語っていたのが自分にもズバリな感じですね。

 映画終了後の舞台挨拶に出演者と監督が登場します。ステージ向かって左側から司会者、ムロツヨシ(房総スイマーズのライバル役で出演)、木村文乃、伊藤淳史、小出恵介、長澤まさみ、川口春奈、内村光良という並び。映画が終わった後の挨拶、かつマスコミが入っていない状態ということで、ネタバレOKな話が次から次へと出てきて、テレビの宣伝出演時には出てきていない話が聞けて良かったですね。自分も一番泣いてしまった、喫茶店で泣く小出恵介のシーンでのとある秘密話には笑いました。時折目を合わせて笑い合う長澤まさみと川口春奈の様は見ているこちらもうれしくなりました、生で見れて良かったなーと。途中で、この映画を宣伝するために全国の映画館を交換日記しながら行脚していたというオンリー2という若手お笑いコンビが登場、旅の苦労話を披露していました。

 以下、本筋と関係ないことで映画の印象的なところをちょこちょこと書きます。

 その撮影場所知ってるーってとこが何ヶ所かあってうれしくなりましたね。富津岬の展望台はめちゃくちゃ懐かしかったです。コント部分はウッチャンならではのネタと間と声の抑揚の付け方でしたね、過去のウンナンネタをベースに発展させたと思われるもの、過去舞台(一人舞台の「東京オリンピック生まれの男」)でやってたネタを発展させたようなものなどあった気がします。一番笑ったシーンはコント部分ではなく、長澤まさみ演じる久美が、熱でうなされる小出恵介演じる甲本を看病するシーン。ここだけリピートして見ていたいくらい長澤まさみの最高に笑いを誘う演技でしたねー(詳しい内容は劇場で)。エンドロールのスタッフメンバーにウッチャンのお父さんの内村秋好の名前が。なんの仕事をしてたんでしょう、それとも同姓同名な人?ウッチャンゆかりの方がちょい役で出ているのがうれしいですね。遠山景織子と入江雅人が一シーンずつ出ていました。

 この一ヶ月、特にこの一週間はテレビたくさん見て、大いに笑って、キレイな人見てワーキャーして、と、ドがつくほどミーハーな中学時代となんら変わってないなーという時を過ごしました。まだ余韻やテレビチェックなど細々続きますが、この日で一区切りですね、、と書きつつ来週もちょっとしたウッチャンネタを書くことになりそうです。

 最後に妄想と言ってよいくらいのことですが、映画を見てウッチャンから相方ナンチャンへの今まで隠していた秘密のメッセージなのでは?と思われる箇所がありました。昔からのウンナンファンだと同じこと思った人いるかも、、という映画の中のとあるセリフより膨らましたもしかして、、という予想ですが、興味があれば次をご覧下さい。ちなみに映画の筋とはこれっぽっちも関係ありません。

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author:de nudge, category:舞台・お笑い, 00:38
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2013/03/20 川口春奈 at 時事通信ホール
 この週は、ウッチャンが手掛ける映画「ボクたちの交換日記」が週末に公開ということで、宣伝ウィークでした。仕事も忙しくなかったので、出演関連番組を次々とチェック、それでも追い切れないくらいたくさんのメディアに出てましたねー。映画を普段ほとんど見ない(あまりにも見なさ過ぎて、全然知識も選ぶ勘所もなく、はるか昔女の子に「あんたと見に行く映画ははずればっかし」と呆れられたことあり…)自分なのですが、この映画は見るのを楽しみにしてました。

 で、先月この映画の試写会のニュースが流れた時に子供の頃からウッチャン好きで「大好き、娘にして欲しい」とアピールしていたことで知ったのがこの方。気になりネットで検索かけていたら川口春奈が2年くらい前にやっていたというau Lismoの踊っているCMの映像を見て、これが素晴らしく延々とリピート、気づいてみたらたまたまファンイベント開催の抽選申し込みがあったので、思わず申し込んでしまい、そしたら当選。知って1ヶ月もたっていないのに、申し訳ないな、、と思いながら参加しました。この手のものに行くのは中学生以来でちょいドキドキ。。

 イベントは昼と夕方の2回。その夕方の方に参加。400人弱くらいの座席で後ろの方でした。最後の握手会も含めて1時間半くらいだったでしょうか。いったい何をやるのやらと思っていたのですが、落ち着いたトーンで話す司会の方のうまさと、川口春奈ご本人がきちんと話せる方だったので、話中心ながら結構持ったというか盛りだくさんな印象でしたね。質問コーナーを2つ程度で切り上げるなど、予定時間をオーバーしていたよう。川口春奈は写真や映像では、髪型、表情、角度で印象が変わる方だなーと思っていましたが、実物でも同様。なんにしてもキレイな方でした。

 以下覚えていることをピックアップして。

 長い髪を左側に寄せて、ピンクのドレスを着て登場。デビューの頃から近況までステージ後ろのスクリーンに写真を見せつつ語ります。2月にカラオケ屋でサプライズの誕生会でやった時のはっちゃけた姿が印象的。マイク持って絶唱している写真がおもしろくてステキ。その誕生会には事務所の先輩である竹野内豊も駆けつけてきたそうで、その写真も見せてました。長崎県の五島列島出身で、デビューのきっかけは小学生時代からの友達とそのお母さんが雑誌ニコラのモデルオーディションに申し込んだことがきっかけらしいのですが、その友達とは定期的に連絡を取っているそうで、手紙が読み上げられます。その後サプライズでその友達が生登場。川口春奈かなりびっくりしてましたね、このイベントのために来てくれたとか。お笑いがかなり好きで特にFUJIWARAと中川家がお気に入りだそうです。プレゼントコーナーではこれまで出演したCMのポスターがいくつか。その中でじゃがりこのポスターが出てきた時には「サラダ味派です」とポツリ。歌のコーナーがあり、同じ事務所の伊藤祥平という方の曲にPVとコーラスで参加しているらしく、そのPVが紹介された後に生パフォーマンス。伊藤祥平の歌いっぷりは堂々としていましたが、川口春奈はかなり緊張していた様子が伺えました。歌うこと自体は好きらしいのですが、人前ではちょい苦手らしく、今後歌を出すみたいなことは無さそう。高校を今月卒業されたそうで、卒業式当日の朝の映像が。眠そうな顔で「これから卒業式行ってきます」と言って家を出ていくシーンが。その映像が流れている間(だったかな?)に着替えをして制服姿に。大学には進学せずにこれからは女優業一本でいきたいよう。卒業おめでとうメッセージということで、川口春奈あこがれであり、事務所の先輩でもある菅野美穂からのメッセージ映像が流されます。かなり長めでやさしい丁寧なメッセージに感激していましたね。映像最後に菅野美穂が「はい、プレゼント」といってカメラ前に向けていた花は、ステージ上に出てきて渡されていました。

 映画の話が出てこなかったのがやや残念でしたが、よいスタッフ、先輩に囲まれて仕事している様子が見て取れてほんわかしました。また、これだけキレイな方を間近で見れたというのもうれしかったですねー。

author:de nudge, category:舞台・お笑い, 21:55
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2013/03/10 Filaments Orchestra at 世田谷パブリックシアター
 三軒茶屋にある大きなタワービルの中にある劇場。ここで大友良英(ギター)とSachiko M(sinewaves)のユニットであるFilamentsの特別版Filaments Orchestraの「劇場型サウンドインスタレーション」を見に行きました。昼と夕方の2回行われるのですが、昼の方に参加。

 Filamentsは音源もライブも聞いたことなかったのですが、このお二人は大友良英New Jazz Orchestraというバンドもやっていて、一時期結構ライブ見ていました。sinewavesというピーというかすかな音を鳴らす機械を操るSachiko Mは一徹な音職人というイメージですが、大友良英はギターやターンテーブルなどを使い、いろいろな音楽を手がけているイメージがあり、自分が知っているのはほんの一部になりますね。当ユニットも名前は聞いたことありましたが、なんとなく小難しい世界の音なのかなーという偏見がありました。

 この日は特別企画ということで、他メンバーも従えたオーケストラ編成です。メンバーは勝井祐二(バイオリン)、石川高(笙)、大口俊輔(アコーディオン)、佐藤芳明(アコーディオン)、さや(ヴォーカル、他)、植野隆司(ギター)、坂田学(ドラム、パーカッション)、高良久美子(パーカッション)で、大友良英New Jazz Orchestraにいたメンバーも何人か。またライブの見せ方が独特でステージ上にお客を入れて座らせ、客席で演奏するという逆転したスタイル。また、会場はほぼ真っ暗で客席にはところどころに点滅する光がありプラネタリウムのよう。また演奏者は客席を自由に移動しつつ演奏します。ただ真っ暗なので誰が誰だかは音で判別しない限り不可。その音は近くに来たり離れたりと極めて立体的に感じさせるものでした。曲構成全体は大きな流れみたいなのは決められていたかと思いますが、即興的な要素も多分に入っているよう。ぽつぽつとした音が断片的に鳴らされ、時には組み合わさり展開されていました。ライトの使い方もうまく、少しずつ明るくなっていて、演奏者の音が均等に鳴らされていくとともに、その姿も見えるようになって、いつの間にか固定位置、客席の中を左右対称になるような位置で黙々と演奏している姿が見えて、鳴らしている音は大きくはないものの、大団円を迎えるにふさわしい音の塊となってラストを迎えました。

 と、特殊なライブの概要を書いてみましたが、これが本当に素晴らしい1時間でした。いろいろ感じ入るところもあり、ちょい妄想めいた感想を書きます。

 まず音楽家の方が音を作る、メロディ作ったり、歌詞作ったり、アレンジしたり、演奏したりして作り出したものって、「抽象化」されたものと言えると思います。音を作り出す人が抱える感情、考えなどなど具体的なものからある形に落とし込んで作られたものとなるので。その「抽象化」された音がCDプレイヤーやライブの場で鳴らされ、聞く人の耳に入ってきて、「具体化」されたイメージなりになって受け取ることになると思います。ある音が同じものであっても、スピーカーや聞く場所、聞く者の気分、好みなどなどでその「具体化」されたものは異なってくるかと思います。ちょい説明がつたないのですが、、「抽象化」という言葉の意味を知ったり、MASTERキートンという漫画の4巻「喜びの壁」という回を読んで、そんなことを考えていたことがありました。

 そんで、音を聞いた者が「具体化」されたイメージなりなんなりが、みんな近しいものになるのがポップミュージックみたいに言われて、同じ音を聞いているはずなのに、聞いている者でバラバラになってしまうものがポップなものからはずれた音楽(適切な言葉があるか分からないのでこうゆう書き方をしています)になるのかな、と思っています。で、この日のライブははずれた音楽の最たるものの一つと言って良いのでは、と思いました。同じ場所で同じ音楽を聞いていたけど、聞くものが受ける感情やイメージなどはバラバラだったのでは無いでしょうか。以下、自分が聞いている中で頭の中に思い描いたイメージを記します。

 とある学校の校舎。夕暮れから夜にせまってきた時間帯、ある少年が校舎の前の校庭にたたずみます。なんの用事でそこにいるのかは本人にもよくわかっていません。ぼけーっと佇んでいます。校舎には明かりがぽつぽつとあり、まだ残っている人がいるのでしょうか。何か作業をやっているらしく、ちょこちょこと音が聞こえます。その音は最初の内は、おうちに帰りたくなるような気分にさせるものでしたが、なぜか足が動きません。あまりにもぼけーっとしすぎていて、その校舎の中の明かりと夜の星の境目がつかなく見えることも。どれくらい時間がたったでしょうか、その断片的な音はなんだか自分に向けて訴えてくるような気分がしてきました。ゆっくりと動く明かりもあり、その動きと音までがつながっているよう。だんだん自分が動かずただ立っているだけなのに、その校舎と夜の星空と、かすかに聞こえる音を全てつなげて見る、聞いていることに静かな興奮を覚えてきます。心なしか、その音にもメロディがついてきているような気になってきました。目を耳をほんの少し角度を変えるだけで、光や音がそれに合った変化を見せています。いつしか校舎の光は夜明けとともに大きくなってきて、朝を迎えるとそれまで暗くて見えなかった小人たちが姿を現す、、という。

author:de nudge, category:live(Othersホール), 23:48
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2013/03/09 F.I.B JOURNAL、AURORA ACOUSTIC、武田カオリ at 三宿kongtong
 新規開拓ってわけでは無いですけど、この週末はライブ見る場としてはあまり馴染みない世田谷を回る2日間みたいになりました。この日は三宿にあるkongtongという普段はカフェをやっているそうな場所の10周年を祝うライブ企画に行ってきました。夜10時過ぎから2時くらいまでの滞在。

 通常営業時は30人くらいも入れば満員と思えるスペースに多くの人がひしめき合っていて、ガヤガヤ。その中で行われた3組のライブは豪華メンバーですね。初めはTICAのボーカルも務める武田カオリのソロ。ソプラノサックス/フルートの田中邦和、ベースのtatsuを従えた編成です。この二人は2月のsembelloでも見ていますね。TICAは随分前に見たことありますが、その時の印象は低音なボーカルが魅力的、と覚えていたのですが、今回は高低ほどよく聞かせるボーカルでやや印象が異なりました。田中邦和はsembelloの時とは違いソプラノサックスとフルートを用いての演奏。曲は洋邦交えたカバーでした。知っている曲はThe Roostersの「Rosie」と宇多田ヒカルの「光」。けだるく歌う「Rosie」はドラムレスのこの編成で世界観をがらりと変えた感じでかっこよい。「光」はこうして生で聞くと改めて良い曲だなーと。サビの部分で細かいフレーズで吹くソプラノサックスがいい感じ。ラストはBeatlesのカバーと聞こえたのですが、知らない曲でした。ただ、この曲が抜群によく、大地の息吹と表現したくなる不連続なリズムをほんのりとしたノイズ混じりで重ねるベースがかっこよく、そこによいメロディがのっかっていました。

 続いてはAURORA ACOUSTIC。以前はAURORAと名乗っていましたが、名前変えたようです。小島大介(Port of Notes)、井上薫とのギターデュオで見るのは5年ぶりですね。楕円を描くようなまあるいフレーズと形容したくなるギターを弾く小島大介の音に、普段はDJをしている井上薫のハウス、トライバル、エキゾチックな世界観を溶け込ませたような曲を2つのギターで表現します。静かな森や草原で聞くのが合うような音と思っていたのですが、こういったワイワイガヤガヤしている中でも良い感じですね。全部最新作「Harmony of the Spheres」からの曲だったでしょうか。このアルバムはこれまでの流して聞く感が強い音に浸る曲達よりも、明確にメロディを出している曲が多くて、より強く耳を捉えてきます、「Maiden Voyage」とか。3曲目にやった「Aurora Acoustic」はこのユニットを組むきっかけになった井上薫のダンスもののアルバム「In Time」収録の「Aurora」のアコースティックバージョンなのですが、生で聞けて感激しましたね。

 ラストはF.I.B JOURNAL。この日はベースの真船勝博不在で替わりにキーボードを入れた編成。2台のキーボードを使い、内一台のムーグでベースパートを担い、もう一台で上音を重ねているよう。簡素なセッティングながら小気味よくとてもかっこよい沼直也のドラムを軸に、山崎円城の渋いギターとポエトリリーディングな口調のボーカルが乗っかる世界は確固たるものがあってかっこよいですね。時々拡声器を使って絶叫するのも、ライブ全般に強弱があって良いです。また、効果音的にカセットテーププレイヤーを使っていました。結構珍しいと思ったのですが、他にも使うバンドいるのでしょうか。

 この日は5階にあるkongtongと地下にあるwebというクラブスペースが自由に行き来できるということで、webの方もちょい覗いてきました。50人も入ればいっぱいのいかにもなクラブスペースで自分が行った時はヒップホップ、ソウルベースの曲かかっていてなかなかいい感じ。内P好きの自分としては三宿webといえばふかわりょうがDJしている場所というイメージしか無かったのですが、結構小さな場所でやっているんですねー。

author:de nudge, category:live(Others), 21:07
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2013/03/03 コンサドーレ札幌 at ジェフユナイテッド千葉
 2013年Jリーグ開幕。J2の開幕戦をフクダ電子アリーナへ見に行ってきました。

 応援しているジェフ千葉は4年目のJ2になります。毎年のように監督を解任し続けてきて、なんとも停滞感が漂っていますが、今年こそJ1に上がりたいですね。ただ、ガンバ大阪やヴィッセル神戸もJ2に来て、今シーズンはJ2史上一番レベルが高いといっても良く厳しそうです。新たな監督として、アルビレックス新潟や大宮アルディージャを率いていたこともある鈴木淳が就任しました。オフシーズンに二転三転した監督人事で、関塚隆やハシェックの名前も挙がっていましたが、彼らよりはこれまで木山監督が築いたチームを継続して育ててくれそうな気がします。また、新潟時代のサッカーはかなり好感持てていたので、あのチームのレベルまで持っていってくれることを期待したいですね。選手は中盤、守備陣をキープし、前線を入れ替えてきました。失点は去年J2で一番少なかったことを考えると前線のみテコ入れは理にかなかった補強と言って良いのではないでしょうか。また、プレシーズンゲームも好調で、柏レイソルと対戦した千葉銀カップも見ましたが、攻守かみあって3-0と勝ち、良いシーズン迎えれるのでは、とこの日の生観戦楽しみにしていました。

 が、、去年の昇格プレイオフと全く同じ展開で、終了間際に1点入れられての敗戦でした。。ここからだらだらと書くのもせつないのですが、試合を振り返ります。

 千葉のメンバーはGKが岡本、センターバックは竹内、山口智の不動のコンビ。右サイドバックは昨年より浦和からレンタル加入している高橋。左サイドバックはレギュラーだった渡辺がケガをしてしまい、新戦力のキムヒョヌンを抜擢。ボランチは佐藤勇人と兵働。前線は右サイドに米倉、トップ下に谷澤、左サイドが期待の新戦力ジャイール、FWがこちらも新戦力で去年はセレッソ大阪にいたケンペスが務めます。

 対する札幌はJ1から降格してきて、予算不足からか若手中心のメンバー。自分が知っているのはボランチの河合と上里くらいでした。

 試合は両チームとも守備ラインが高めで局地戦になり、ボールがなかなかつながりません。ボールの蹴り合いになってしまい、ゴールにせまるシーンがほとんど無し。前半ゴールにせまったシーンが若干多かったのは札幌だったでしょうか。千葉の方がボールの扱いがうまい選手が多いことは見て取れますが、札幌の守備ラインを破ることはできません。

 左サイドのジャイールはスピードに乗ったドリブルと視野の広さを生かしたパスが武器のようで、またサイドに張り付いてパスを受けるポジショニングも良しなのですが、対峙する札幌右サイドバックチョソンジンはうまく守備をしていました。また右サイドMFの古田も守備のヘルプをきちんとしていました。千葉銀カップの時はいい活躍をしていたジャイールですが、その時は左サイドバック渡辺とのコンビによるものが大きかったのかな、と。キムヒョヌンは元々センターバックの選手で、千葉に入ってから初めてのサイドバックチャレンジなようです。大柄なキムは守備での競り合いなどは安心してみていられますが、攻撃となると厳しい。中盤でパスカットしてから大胆に駆け上がるシーンもちょいありましたが、ジャイールとのコンビということで言うと機能していませんでした。

 また、右サイドもうまく抑えられてしまいました。せまいエリアを突破できる推進力があり、当たりも強く、テクニックも兼ね備えていて、今年こそ大ブレイクしてほしい米倉はパスを受けるべくあちこちに駆け巡りますが、送られてくるパスはほとんど動きが止まった時の足元のみ。そこからも果敢に勝負しようとしてますが、札幌左サイドバックの松本が粘り強く対応します。また、左攻撃MF神田も千葉の攻撃的右サイドバック高橋を警戒しつつのバランス良い守備を見せていました。

 中央はポストプレータイプのケンペスと、変則的なボールトラップと体の張り方をする谷澤のコンビですが、浮き球は競り負け多く、足元でもらっても次につながりません。札幌は守備ラインとボランチの間の距離が均等に保たれていて、ボールのあるところで数的優位を作り出せており突破できる隙を作らせません。そこはベテランでキャプテンの河合の目と指示が行き届いている様子で、若手のメンバーをうまくコントロールしていました。千葉は愚直とも言えるくらいにショートパスで前線突破を図りますが、ほとんどチャンスにつながりません。高めの守備ラインの裏は空いているので、そこめがけたロングボールをもっと蹴っても良いのでは、、と思いました。特に米倉は裏を狙う動きを積極的に見せていたので、そこをもっと使っても良いように思えます。この辺は鈴木監督のこだわりか、山口智、兵働あたりの判断かは分かりませんが、いずれにしてもうまく行かない攻撃戦術にこだわり過ぎている印象がありました。

 後半はそれでも千葉がタレントを生かし、少しずつ優位に進めますが札幌も粘り強く対応し、反撃もいくつか繰り出します。また前線も積極的に入れ替えてきました。若手メンバーから前田俊介、砂川の中堅、ベテランメンバーを入れてきます。千葉はケンペスに替えて、同じく新メンバーのナムスンウを入れてきますが、状況はあまり変わらず。終盤になってくるとそれまでの競り合いで足を痛めた感があり、また不慣れなサイドバックをしていて完全にばててしまっているキムのところが穴になってきました。そこをつかれてしまいます。

 右サイド砂川が、ペナルティエリア中央からゴール右ポストにななめに走りこんできた内村にスピードを落とさずに合わせることができる絶妙なパスを送り込んで、そこをきっちりと決めます。千葉は遅まきながらキムに替えて佐藤健太郎(元々ボランチの選手で選手層的に苦しい)を投入します。また、同時に佐藤勇人に替えてFW深井を投入しますが、時間もほとんどなくそのまま試合終了でした。

 終盤の試合交代部分は疑問多しでした。ばててから狙われるようになっていたのに、キムを交替させなかったのも?ですし、深井を投入しようとするもののボールがなかなか切れずに待ちぼうけになっていましたし(どうしても投入したかったら、指示してボール切らせてしまう判断もありだった)、またその時に下がらせようとしたのはジャイールだったのも?でした。谷澤がこの日はあまり効果的でなく、また体力的にもしんどそうにしていました。

 とまあ、ぐちまじりな感想になってしまいましたが、まだ初戦なのでこれからに期待します。現在のフォーメーションで佐藤勇人、兵働のボランチコンビだと佐藤勇人が前線に上がるシーンがあまり作り出せない(兵働が前目に行くのでそこをカバーする動きに終始しがち)ので、佐藤健太郎を中盤底に配置するフォーメーションもありかなと思ってしまいました。まあそれだと前線一人減りますし、うまく行くかは分かりませんが。。

author:de nudge, category:Jリーグ, 07:27
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2013/02/28 安藤裕子×西本智実×日本フィルハーモニー交響楽団 at 渋谷Bunkamuraオーチャードホール
 安藤裕子とクラシック楽団との共演ライブ。会場もクラシック仕様のところで天井も高い。ここに来るのは4年ほど前にZakir Hussainのライブを見て以来ですね。安藤裕子は2年ぶり9回目になります。

 初めに日本フィルハーモニー交響楽団メンバーが入場して着席。リーダーのバイオリン奏者が最後に入場したところで拍手が起きます。そして指揮者の西本智実が登場し、クラシック曲を1曲演奏。クラシックのライブを聞くのは人生2回目なのですが、やはり全編生音なので、音の感覚(特に音量)に慣れるのにちょい時間がかかります。1曲終了した後に安藤裕子とピアノの山本隆二が登場します。

 2曲目は安藤裕子の「ニラカイナリィリヒ」。イントロ部分をホルン(だったかな?)で演奏する静かな立ち上がりから安藤裕子のボーカルがのっかります。この瞬間だけで感激しましたね。いつものバンド演奏とは異なり、リズムが明確でない分合わせるのに苦労している様も見てとれましたが、情が入った歌い方は変わらず。ここぞというタイミングはいつも組んでやっているピアノの山本隆二の音を頼りにしているようでした。山本隆二はほとんど指揮者を見ていない感じでしたが、クラシックの音とも合っていて馴染んでいました。

 アレンジはCDで聞けるフレーズをクラシック用に組み込んだものが多く、馴染んだフレーズがここかしこに。せっかくなので、今までのアレンジを全面変えてしまって、クラシックならではみたいにしてしまう曲もあってよいかなと思いました。ただ安藤裕子ご本人もMCで語っていましたが、CDだけで聞ける弦楽器音を生で聞くことができるというのはうれしい。「Green Bird Finger.」「海原の月」「隣人に光が差すとき」などなど。ノリよい曲よりも静かなメロディの方が合いますね。「Lost child,」はライブで何度聞いても泣けます。

 ライブは2部構成で間に15分ほどの休憩がありました。2部開始は安藤裕子とピアノのみで2曲、日本フィルハーモニー交響楽団のみで2曲、それぞれでやった後で合体ライブがありました。ピアノ一本のみの安藤裕子は本領発揮といった感じでしたね。「グッドバイ」という新曲もよい感じ。その後の合体演奏も堪能しました。鉄壁なクラシックの演奏にきっといつの時代に聞いても良いと思えるような普遍的なメロディが乗る構成はおもしろかたです。一曲の間、ヘタすると一小節の間だけでもあぶなっかしい瞬間と、魔力的に力強くなる瞬間が入れ替わる安藤裕子のボーカルは不思議な神通力ありですねー。アンコールの「聖者の行進」ではそれまで端正に音を積み重ねてきた楽団の音が一斉に盛大に鳴らされて大団円といった感じでした。

author:de nudge, category:live(Othersホール), 10:59
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