- 2012/09/22 Chris Dave at Billboard Live TOKYO
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2012.09.29 Saturdayおととし見たジャズピアニストROBERT GLASPERのライブでドラムを叩いていたChris Daveのライブ。その叩きっぷりはかなりの好印象だったので、ライブ楽しみにしていました。客層はこのライブハウスにしては若い方が多かったです。
ギターとベースを従えたトリオ編成。ギターが時折ボーカルも入れつつ、基本インストで長尺の曲行います。ギターとベースが軸となる音を出しつつ、ドラムが自在にリズムを刻んでいくといった趣向。両脇に大きならせん状の金物を置いた見た目派手なドラムセットをあれこれと叩きます。小音の叩きやドカスカと変拍子を織り込んだもの、またジャズのみならず、ヒップホップやロック、ソウル風味などもふんだんに織り込んでいて、ほとんどの曲知らないながら楽しかったですね。唯一分かった曲がJimi Hendrix「Hey Joe」のカバー。ギターIsaiah "Sharkey" Thomasがファルセットもちょい入った感じで歌っていました。
ベースのPino Palladinoは座りながら笑顔で黙々と弾いていて他奏者とほとんど目を合わせないのですがリズムチェンジやブレイクするなど切り替えもピタッと合っていました。Isaiah "Sharkey" ThomasとChris Daveはアイコンタクト多かったです。Pino PalladinoとChris Daveは現在ソウルシンガーD'Angeloのバックもやっているそうで、いつかそのライブも見てみたいですねー。
- 2012/09/16 alternative tokyo at 新木場stuido coast
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2012.09.25 Tuesdayサマソニなどライブイベントを手がけているcreativeman主催の日本のオルタナ主役を務める面々といってよいアクトを揃えたイベント。元々好きなラインアップが揃っているのに加え、初めてsalyu×salyuが見れるということで楽しみにしていました。音の良いstudio coastで聞けるというのも楽しみでした。
会場内のメインステージと外にある小さなテントステージと2つあります。テントの方はちょい聞きしたくらいで基本メイン張り付きでした。テントはステージが低いので後ろの方だと全然見えませんでした。。ながらひさびさにzoobombsを3曲くらい聞けたのがうれしかったです。以下メインステージの方のアクトの感想を。
渋さ知らズオーケストラ
大勢のメンバーで演奏するジャズメインの大衆芸能音楽オーケストラ。初めはしっとりとした歌の「ひこうき」。ひさびさに聞きますねー。斉藤"社長"良一のギターソロから始まって、各楽器がほんのりと音を加えていくアレンジ。パーカッションの関根真理のボーカルもいい感じで、ふんどしに着物の上部分だけをはおったかっこのアジテーター渡部真一も低音聞かせるコーラスで参加。今日はその後渡部真一が歌いまくりで、「We are Fisherman's band」と5月にやったラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでのライブからの持ち曲になったと思われる「一週間」も。ラストは「仙頭」(だったかな?)で締めでした。
NATSUMEN
1年ぶり9回目くらいになるNATSUMEN。ギター×2、ベース、ドラム、キーボード、サックス×2、トランペットの8人組でインストで混沌としていながらポップなフレーズも織り込まれるのが溜まらない大好きなバンドですが、今回はスペシャルな編成ということで、前ドラマーだったマシータも加わってのツインドラム体制になります。随分前マシータが在籍時に怪我してしまって、代打で恒岡章(CUBISMO GRAFICO FIVE,Hi-Standardなど)が叩いた時以来になりますかね。その時はメインが恒岡章でマシータはサポート的(確か足のケガで手だけだった記憶が)な役目でしたが、今回はがっぷりよっつ。演奏した曲はマシータ在籍時のみのもの。基本ユニゾンでドカスカと鳴らし、どちらかが時々自由にはずれた演奏をする形。ただ「Newsummerboy」はマシータがメインで「Natsuno Mujina」は山本達久メインでした。ともにその曲はそちらのドラムが合っているかも、と考えていた通りの割り振りだったので、なんかうれしかったですね。そのツインドラムを軸とした演奏は迫力満点。でかい音で鳴らされるギターも気持ち良い。体をガンガンに動かして聞けるほど、ノリ良いリズムが続かないのですが、頭の中は完全に持っていかれた素晴らしいライブでした。
ZAZEN BOYS
1年半ぶり7回目くらいになるZAZEN BOYS。ギター/キーボード、ベース、ドラムの男性4人組。セットは最初に「Cold Beat」とラストに「Asobi」というお馴染みの曲をやった以外は全て新作「すとーりーず」からの演奏でした。まだ買っていなくてCD屋さんでつまみ食い的に試聴しただけなのですが、新たな世界を堪能できてうれしかったですね。これまでボーカル向井秀徳が弾くシンセは反復リズムに乗せる通低音的な使われ方をしていた印象でしたが、この作品では全面的に他の楽器が鳴らす変拍子ユニゾンの中に入り込んでいます。その世界はなんとなくPARAにも通じているような気がしました。特に「すとーりーず」からやった曲で向井秀徳がギターを演奏した曲は一曲だったのですが、その曲のフレーズなんかは特にPARAで使われいるものといっても信じられるもの。新作ちゃんと聞いてからまたライブ見たいですね。
LITTLE CREATURES
3年半ぶり5回目くらいになるLITTLE CREATURES。男性3人組でメンバーはそれぞれあちこちのライブサポートやプロデュースに関与しているためか、このバンド自体のライブは少なめな印象があります。いろんなバンドのベースとして参加している鈴木正人は、このバンドではキーボードのみ担当することもあるのですが、この日は縦ベースで。足元の機械をいじっていろんな音に加工していました。さらにボーカル青柳拓次は通常ギターで、この日もギターだったのですが、バンジョーとウクレレの変形ものでしょうか。2つの小型ギターを曲により使いわけての演奏でした。端正な世界と呼べる音数少ないながらドキドキさせるアレンジと歌をでかいライブハウスで味わえるのは格別。ラスト辺りでやった「Mosquito Curtain」「House Of Piano」をこの編成でのアレンジで聞けたのもうれしかったですね。
salyu×salyu
トリはsalyu×salyu。salyuという女性ソロボーカリストがsalyu含む4人のコーラス編成で歌うユニットなのですが、以前ネットで見たライブの映像に衝撃を受けて生で見たいと思っていました。メンバーはその4人の女性ボーカル隊、バックの演奏にはキーボード/ベースの大野由美子(Buffalo Daughter)、ギターに小山田圭吾(Cornelius)、ドラムにASA-CHANGという豪華メンバー。大野由美子は2日前にスティールパン叩く姿見ていますが、ホント芸達者な印象のある方ですね。ASA-CHANGはASA-CHANG&巡礼でのタブラや管楽器、FISHMANSのゲストでパーカッション叩くのは見たことありますが、ドラムを演奏する姿を生で見るのは初めて。以前UAのライブDVD見た時にASA-CHANGのドラムがかっこよかった記憶があるので楽しみにしていました。ライブは4人のコーラス隊が小道具的な楽器(でもハープやフルートなんかもあった)も使いながら、輪唱などで気持ちよく歌を聞かせることを軸に置いたライブでした。小山田圭吾が関与していることもあって、そのアレンジはCorneliusっぽい単音の響きも重視していて、そこに多重な声をうまい感じで乗せているという(なんか表現がつたなさ過ぎて申し訳ない感じなのですが)。このライブの世界は初めて味わうもので終始ドキドキしっぱなしでした。拍手のパンって音の使い方までも計算されていて非常に素晴らしい。特に2曲目にやった「ただのともだち」は本当にすごい。機会があれば単独ライブをできれば座ってじっくりと見てみたいですねー。
- 2012/09/14 LITTLE TEMPO at 渋谷WWW
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2012.09.23 Sunday毎年場所を変えながらこの時期にやっているLITTLE TEMPOのお祭りワイワイ祭り。今回5回目になります。LITTLE TEMPOのライブはもう何回も見ていますが、ワイワイ祭りは3回目の時に見て以来2回目になります。いつもはいろんなゲストを迎えて、そのゲストの持ち曲をたくさんやっているのですが、今回はベスト盤発売に伴うイベントということでLITTLE TEMPOの曲のみ。どっぷりLITTLE TEMPOの曲につかれるということでウキウキで会場に向かいます。
2部構成で1部はLITTLE TEMPOのみで40分くらい。まったりとした曲中心です。自分が一番好きなアルバム「山と海」から「山と海」「スカイハイ」から始まってうれしかったですね。サイケな印象が漂う「TAMAKAZE」「SPICEDELIC」では内田直之のダブミックスや佐々木育真のギターが炸裂してました。ラストはちょい肩が揺れるくらいのノリが心地よい「トワイライト・ダンディ」で締めでした。
2部はゲストが登場、スティールパン奏者2名です。大野由美子(Buffalo Daughter)は過去LITTLE TEMPOのライブに加わってらっしゃるのでお馴染みですが、もう一人のトンチは初めて見ました、可憐な衣装でかわいらしい印象。「JEMIMA」「無能の人」などのノリ良い人気曲を3,4台のスティールパンで気持ち良く鳴らされます。スティールパンに厚みがあるので、田村玄一はスティールギターに回る場面が多かったですね。そしてスペシャルゲストということで藤田陽子を迎えて「茶の味」を披露。これは初めて聞けてうれしかったですねー。茶の味という映画のサウンドトラックをLITTLE TEMPOが手がけていてそのテーマ曲。Laugh and Peaceの曲「ちょっときいてな」でおちゃめなラップをしていたり、野田秀樹の奥さんでもある「セレブ」(TICOの紹介より)な女優さんを生で初めて見ます。素朴なメロディを藤田陽子が歌う様はLITTLE TEMPOの演奏ともマッチしていて良かったです。
そして続く曲にはさらに感激しました。アルバム「RON RIDDIM」に収録されている最初の曲「RON RIDDIM」。この曲大好きなのですが、ライブで聞くのは自分がLITTLE TEMPOを見た最初のライブ1998年か1999年の青山CAY以来。「練習したなー」というコメントがあったのでLITTLE TEMPO自身もかなりひさびさなのではないでしょうか。端正な音の積み重ねに響くスティールパンの音は絶品。サックスの春野高広が鳴らすトライアングルの控えめな音など細かいところまでアレンジにこだわっていて素晴らしかったです。
本編最後はライブでお馴染み盛り上げ曲の「LEGALIZE DAY」「Musical Brain Food」で締め。アンコールはアルバム収録に近しいアレンジのミドルテンポの「Over The Rainbow」でした。この曲もお祭りモードで速いビートで演奏されることもあるのですが、締めをしっとりした感じに終わらすのも良いですね。また、今回みたいなライブをあったらうれしいです。
- 2012/09/09 JAGA JAZZIST at Motion Blue Yokohama
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2012.09.22 Saturday横浜赤レンガ倉庫にあるBlue Note Tokyoとの姉妹店でもあるジャズクラブ。この辺ちょくちょく来るのですが、当ライブハウスのみならず赤レンガ倉庫に来ること自体初めてです。いろんなお店入っているんですね。この辺に来た際のお馴染みの驛の食卓というお店で横浜ビールを飲んだ後に行きました。
ノルウェーの大所帯インストバンドで初めて見ます。ノルウェー語読みだと「ヤガヤシスト」になるそう。9人でドラム、ベース、ギター、キーボードの4人以外は曲により楽器を持ち替えしていました。ギター、バイブラフォン、縦ベース、トランペット、キーボード、チューバ、サックス、フルートなどなど。名前からしてジャズバンドかなと思っていたのですが、実際に聞いた印象ではポストロック度濃厚。ソロも取ったりする場面もありますが、全般にはアンサンブルを積み上げて曲をアレンジしていくものが多いです。一曲辺りも長めで山と谷ある流れをじっくりと堪能できました。
ぐでんぐでん状態で聞いてしまったので、ちょいっとぼけーっとしてしまったこともあったのですが、本編ラストとアンコールは相当な盛り上げ曲でウキウキ聞けましたねー。ダンス度が増してきて、ドラムがみんなに立ち上がるように促す手振りをしたので、瞬間ピョコンと立ち上がってしまったのですが、他のお客さんは反応せず座ったままで、あれ?勘違いと座りなおしました。。ながらお客の反応は熱烈で大団円を迎えた形でのメンバー退場と合わせて素晴らしいアンコールでした。
- 2012/09/02 SWEET LOVE SHOWER at 山中湖交流プラザきらら
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2012.09.20 ThursdaySPACE SHOWERというスカパーのテレビをやっている会社が主催する二日間の野外フェスで、初めて行きます。二日目に参加しました。山中湖交流プラザきららは随分昔に別の野外フェスで行ったことありますが、吹き抜けになっているステージの奥に山中湖と天気がいいと富士山まで見えるという素晴らしいロケーションの場所。ただ、山中湖は車以外だとなかなか交通手段に難儀するんですよねー。このフェスも専用のバスなどを事前予約しておけば良かったのですが、入場チケットのみ確保してノープランでした。そのおかげで行きも帰りも結構苦労しました。。
昼過ぎになんとか着いた後、3ステージ(+湖沿いに2回だけライブやるアコースティックステージあり)をちょいちょい回った後に本格的に見ます。見たのは、アルカラ→ONE OK ROCK→SiM→山下達郎→LAMA→Perfume→チャットモンチーでした。それぞれのアクトの感想を。
アルカラ
ギター×2、ベース、ドラムの男性4人組。ボーカルのMCからして関西出身でしょうか。横揺れのりもちょこちょこ入れてくる激しめなロックバンドと言ったら良いのでしょうか。お客あしらいもうまい感じ。もろレゲエな曲もあって、しかもそれがさだまさしの「関白宣言」だったりするのがおもしろい。
ONE OK ROCK
ボーカル、ギター、ベース、ドラムの男性4人組。この表記で「ワンオクロック」と読むそう(ワンオーケーロックと思っていました…)。メインステージが満杯になるほどのすごい人気でびっくりしました。確かサマーソニックやライジングサンでもメインステージに出ていたはずで、人気あるんだろーなーでも最近名前知ったなーくらいで見に行ったら、ものすごい熱烈反応のお客でひしめきあっていてびっくりしました。メンバーイケメンで、魂のこもったメロディアスな曲を激しめにやっていて、自分の好みの範疇外な世界ではありますが、人気出るのも納得な感じでした。この前のアルカラや後のSiMもそうなのですが、自分が普段聞かない暴れん坊タイプのバンドが揃っているフェスだったんですね。自分の知っているアーチストだけだと、案外まったり目なフェスなのかしらと思っていたので、すっかり油断していた感じになりました。客層もサマソニよりもさらに若い印象ありましたしね。
SiM
ボーカル、ギター、ベース、ドラムの男性4人組で、前2バンドよりさらにハードコア度濃厚でした。3バンドの中では一番聞いていてしっくりする音でした。ただ、いかんせんお客のノリ含めて激しすぎておじさんがついていくのはしんどい。踊りまくり、暴れまくりな感じでしまいにはボーカルに煽られてPA席をみんなでグルグルと回りだす始末。。以前テレビで見たフジロックでのLess Than JakeというバンドでPA席をグルグルとお客を回らせる映像を見て、おもしろすぎるいつかこんなんあったら自分も加わりたいーと思っていたのですが、いざ実際に見ると加わる若さがありませんでした。他にギターとベースが楽器や自分の体をクルクルと回しながら弾いている様を見ているのは楽しかったです。
山下達郎
今回のフェスのお目当てといってよい、なかなか貴重なアクト。近年の野外フェスに出るのはおそらく数年前に北海道のライジングサンに出て以来2回目ではないでしょうか。自分は見るの初めてです。ギター、ベース、ドラム、キーボード×2、サックス、コーラス×3という編成をバックに、山下達郎がソロでギターカッティングをする曲からスタート。その様だけでかっこよいなーと心持ってかれました。高性能なシティポップスという印象の曲が2曲続いた後に、セカンドラインのリズムで個人的に結構好きなミスドのCM曲「DONUTS SONG」。途中、「お祭りだから」ということでなんと(奥さんの)竹内まりやが登場して、「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」と「元気を出して」の2曲を歌うサービス。「元気を出して」とかライブという場で聞くとウルウルきてしまいますねー。ギター佐橋佳幸とのソロバトルなども楽しい。さらに自分が山下達郎で一番好きかもしれない「アトムの子」を生で聞けてものすごくうれしかったですね。あのドクドクくるリズムがすごくせまってきて圧倒されます。アニメの鉄腕アトムのオープニングテーマ部分をはさみこんできたりするのもにくい。この曲から竹内まりやもコーラスに加わっていましたね。「RIDE ON TIME」で盛り上がってメンバー全員揃って挨拶した後、一部メンバーのみ残ってしっとりと「さよなら夏の日」。季節的にぴったりな曲でキレイな締めでした。ソロを取る場面もあったものの、全般にエレクトリックとアコースティックを使い分けながらカッチリとリズムギターを弾き倒していたのが印象的でした。
LAMA
元スーパーカーのナカコーとフルカワミキ、bloodthirsty butchersの田渕ひさ子、agraphという一人電子音楽ユニットもやっている(電気グルーヴのバックなどもやっている)牛尾憲輔という4人組のバンドで初めて見ます。牛尾憲輔の機械から出すビートにナカコーと田渕ひさ子のギター、フルカワミキのベースが合わせる形。ナカコーとフルカワミキは曲により機械をいじっての音出しも。ナカコーとフルカワミキーがそれぞれメインボーカルを分け合い、一緒に歌ったりするのはスーパーカーと同じです。スーパーカーに多大なる思い入れがあった自分はそれを聞けるだけでうれしかったりもするのですが、正直LAMAの音楽自体にはちょい馴染めないかな、、と思ってしまいました。この日のライブ見ただけの印象なので、また次見た時に思いっきりはまったりするのかもしれませんが。。ナカコーのソロユニットiLLやフルカワミキのソロ、田沢公大のユニットaMは一回ずつライブ見たことあるのですが、どれもはまらず一番はまったのがいしわたり淳治がプロデューサーとして手がけたチャットモンチーだったという。
Perfume
フェスではすっかりお馴染みの女性アイドル3人組。見るのは5回目になるでしょうか。1,2回目あたりは傍観者モードだったのですが、見るたびに入り込んではじけて聞くようになってますね。この日は「Spring of Life」の振り付けのかっこよさと夕暮れにぴったりの「マカロニ」にやられました。「Spring of Life」はキレの良いダンスと、輪唱のように一人がずれて踊りをする場面が最高で、「マカロニ」はミドルテンポでのゆったりとしたメロディが気持ちいい。お馴染みコール&レスポンスをするコーナーでは松田聖子の「夏の扉」を主要なネタに使ってましたねー。なんか使う曲がどんどん古くなっていくような。。ラストは定番「チョコレイト・ディスコ」「ポリリズム」。この2曲は何度だって見たい振り付けも合わせての名曲ですねー。
チャットモンチー
Mt.FUJI STAGEというこの施設元々からあるステージのラスト(山下達郎やPerfumeがやっていたメインステージはこのフェス用に設営したもののはず)を務めたのは女性二人バンドのチャットモンチー。元々好きだったのですが、ドラム脱退して二人になってからの楽器をあれこれと持ち替えしてのライブは素晴らしく、今一番何度でも見たいバンドですね。この日は橋本絵莉子が一人で登場し、キーボード弾きながら歌う新曲からスタート。曲の途中で福岡晃子が登場してドラムを叩く展開。この曲だけですっかりやられてしまいました。その他にも曲の終わりに「ワンツー」と掛け声を出して合わせるところがぐっとくる「ハテナ」や、今回初めて聞いた奥田民生プロデュースの「コンビニエンスハネムーン」もミドルテンポで奥田民生っぽいギターリフがなかなか新鮮で印象的でした。そして二人体制で初めて聞くラストの「恋愛スピリッツ」には相当感動させられました。サンプリングしたギターリフをバックにマイク一本で歌い上げる橋本絵莉子とベースを弾く福岡晃子の姿だけで熱くなりますが、終盤では橋本絵莉子がドラムを叩きながら歌うのにさらに感動しましたねー。時折雨が降りつけるライブでしたが、最後まで集中して聞けました。
帰りは豪雨の中、山中湖を出るバスに乗り込んだものの大渋滞に巻き込まれて一時間以上延々進まない。。これはもしかすると家に辿り着けないかも、、と思ったのですがなんとか終電に間に合いました。帰宅したのが夜中1時過ぎでその日の朝から出勤とさすがに疲れましたね。。
- 2012/08/18 Summer Sonic at 幕張メッセ、マリンスタジアム
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2012.09.17 Monday幕張メッセとマリンスタジアムなどを使っての複数ステージで繰り広げられる恒例の夏フェス。8回目の参加になります。土日2日間ありますが、初日のみの参加。
今回は幕張メッセにずっといっぱなしでした。例年と違い会場レイアウトを拡大した上で、外もうまく使ってかなり余裕のある空間になっていました。メッセ内は3ステージのみの配置としたことも良いです。この辺は進化していますねー。主に見たのは、GRIMES→HYRO DA HERO→SBTRKT→DEATH CAB FOR CUTIE→NELLY FURTADO→SIGUR ROS。それぞれのアクトの簡単な感想を。
GRIMES
カナダの女性ソロアーチスト。ライブは男性一人を率いて、それぞれ機械を使っての音だし。ドリーミーとかサイケとかの印象が漂う音空間を作り出して歌います。途中からステージ両脇から大量のシャボン玉が出てきましたが、それも合っています。キレイなヒラヒラの衣装を着ていますが、時折水を頭からぶっかける気合を入れてのパフォーマンス。歌はささやくような感じに聞こえますが、かなり気張って歌っているように見えました。
HYRO DA HERO
アメリカのラップ・ハードコアバンド。ターンテーブル、ボーカル、ギター×2、ベース、ドラムの編成。At The Drive-Inのメンバーもいるようです。暴れまくりのボーカル、ギター、ベース×2に乗せられて、はねまくり、暴れまくりのお客さん達がたくさんいましたねー。
SBTRKT
イギリスのプロデューサーも務める男性ソロアーチスト。ライブはもう一人男性を引き連れて、機械とドラムを使っての音だしをしています。ダンス面が強く感じられる音でガツガツでなく淡々とビートをつむいでいっているのが好み。そこにソウルフルなボーカルも乗せたりして、良いライブでした。
DEATH CAB FOR CUTIE
30分ほど時間が空いたので、床で寝ていたら10分ほど寝過ごしてしまいました。。2曲目の「I Will Possess Your Heart」の途中から聞きました。アメリカ・ワシントン州(は西海岸)出身の男性4人組で見るのは3回目になります。主にギター×2、ベース、ドラムなのですが、ギターの二人は曲によりキーボードを担当したりとあれこれ編成が変わります。これまで見てきたライブも素晴らしかったのですが、今回さらにそれらの印象を上回る素晴らしさでした。体を左右に振りながら歌うボーカルはさわやかで演奏もそれに合ったギターポップな感じが主軸ですが、そのリズム設定やギターやキーボード音に耳を引かれる局面が多く、熱中して聞きましたね。特にラストの曲はギターの2人が次から次へと楽器を持ち替えて、いつの間にかもう一つ置かれていたドラムセットにボーカルが位置し、ツインドラム形式になったりと構成がすごい、感動しました。
NELLY FURTADO
カナダ出身の女性アーチスト。前回サマソニで見て以来2回目になります。前回は確かアルバムが全米No.1になった直後なのに、こんな小さなテントステージでいいんですか、、って思うくらいの小さいところでのライブだったのですが、今回は大きいソニックステージになりました。ギター、キーボード×2、ドラム、コーラスといったメンバーに時折出てくるフラフープ操りながら踊るダンサーなどを引き連れてのパフォーマンス。前回よりも踊る要素は減っていて、そしてデビュー時の売り(だった気がする)中東っぽい感覚やフォーク、ヒップホップなどのテイストは抑えられていてストレートなR&Bやロック色を前面に押し出してきた印象です。音的な好みは前回聞いた時の方がはまりましたが、パフォーマンスは今回も素晴らしかったです。がっつり歌い、ステージを左右動き回り、客席中央のスペースに入り込んでお客とハイタッチを交わしたりと誠心誠意と呼べるくらいの動きでしたねー。
SIGUR ROS
メッセ内の一番大きなマウンテンステージでのトリであるアイスランド出身のSIGUR ROS。会場は多くのお客で埋まりきっています。かなり遠巻きで見ていたのでメンバーはきちんと把握できていないですが、ボーカル/ギター、ベース、ドラム、キーボード×2、弦楽器隊3人くらい、管楽器隊3人くらいという編成でした。管楽器が入ったSIGUR ROS見るのは初めてですね。新しいアルバム「valtari」を出した直後なので、そこからたくさんやるかなーと思っていたのですが、最初の2曲のみで、後はベストヒット的な過去音源からの選曲でした。ちょい意外。演奏をぴたっとしばらく止めてそのまま空白の時間になりそこから静かに始める「vidrar vel til loftarasa」、ブレスの持続がものすごすぎる展開からぱーっと視界が開けるような明るい世界に展開する「festival」、静かな展開から怒涛のドラムと小鳥のようなさえずりという印象のフレーズをしつこく繰り返して大団円を迎える「hafssol」(いつもの笛のみの演奏が無いのがちょい残念)、ラストお馴染みで狂気な世界の叫びとアレンジが交錯する「Popplagid」とライブで売りな展開は全部味わえた感でしたね。
この期間近辺で読んでいた小説がアイスランド人作家のもので(Arnaldur Indridasonの「湿地」というミステリー)、それをこの日の帰りかけにちょうど読み終わったのですが、そこでのアイスランドの町の描いている様や、訳者あとがきで森林面積が国土の0.3%しかない(日本は7割)などの紹介を見て、ほんのちょっとだけ知ったアイスランドの世界にSigur RosやBjorkの音楽を重ねたりする想像をしながらウトウトしました。電車あやうく乗り過ごしそうになりました。。
- 2012/08/17 Electric Empire at Blue Note Tokyo
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2012.09.16 Sundayオーストラリアの3人組バンド。アルバム「Electric Empire」は古いソウルたっぷりなメロディ、アレンジのかなりあまーい世界でライブでどんな感じになるか楽しみにしていました。
ギター、ドラム、キーボードのメンバーにサポートとしてベースがつく4人編成。3人が曲によりメインボーカルを変えつつ、ミドルテンポ中心のソウル曲を展開します。コーラスワークも含めて良い感じ。各楽器の音量は控えめで声を引き立たせることに軸を置いています。古いソウルと言えば個人的にStevie Wonderの「Innervisions」なのですが(てかこれしか音源持っていない)、それに近しい感じの曲群でつぼにつかれまくりでした。座ってしっとりと聞くもの、立ち上がって横に揺れながら聞くものと曲に応じてお客の反応が切り替わっていくのもおもしろかったです。特にドラムが歌う「Baby Your Lovin'」は良かったですねー。
- 2012/08/12 World Happiness 2012 at 新木場夢の島公園陸上競技場
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2012.09.13 ThursdayYELLOW MAGIC ORCHESTRAが主催する野外フェス。毎年ここで開催されているようですが、自分は初参加。毎年この辺の時期に夏休みがあるのでなんか音楽フェス見たいという地元の友人と行ってきました。事前に雨が心配されましたが、見事に晴れ。炎天下で日焼け止めが欠かせないあつーい一日でした。
1万人くらいのお客さんがいる中で、メインステージが1個とその左にサブステージが1個あります。順序よく交互にライブが行われます。メインが後ろの2組を除いて30分、サブが20分と持ち時間短め。しかも全く空白の時間抜きに進行していきます。会場は入れるブロックが決められていて、その中は自由。ただ、入り口でレジャーシートを渡されて、それ以外を使った場所取りは禁止。これはなかなかうまい措置ですね。でかい椅子持ち込んだり、広いレジャシートでの場所取りをしているお客さんはいなかったです。
見たのはEGO-WRAPPIN'→さかいゆう→ヒダカトオルとフェッドミュージック→坂本美雨→オリジナル・ラブ→kotringo+AOKI takamasa→THE BEATNIKS→きゃりーぱみゅぱみゅ→KREVA→TOKYO No.1 SOUL SET→木村カエラ→Curly Giraffe→岡村靖幸→GRAPEVINEと計14組とすごい数見てますね。トリのYELLOW MAGIC ORCHESTRAは退場の混雑を避けるために見ずに帰宅しました。根性無しですみません。。
14組見たと行っても会場をうろちょろしたりへたっていたりと、ちゃんと聞けていないのも何組かいたり、また全部の感想を書いているときりが無いので、印象に残ったものを何組か。
この日一番強烈な印象を残したのがkotringo+AOKI takamasa。機械を使って音だしするAOKI takamasaは10年近く前にSigur Rosの前座に出たのを見たことありますが、キーボードを弾きながら歌うkotringoは初。最初の一曲目はインストものだったのですが、その曲で引きこまれました。体はほんのりとゆらせる程度のダンスビートに、丁寧さと荒さがほどよく混じったコトリンゴのキーボード音が良い感じでかみ合います。2曲目はボーカルが入るのですが、その世界がBjorkの「Declare Independence」という曲の世界に近く、もろつぼでした。そんな感想を抱いていたらラストはなんとBjorkのカバーで「Hyper Ballad」。最初カバーだと分からないくらいアレンジも全然違うもので、かなりおもしろかったです。
その他におもしろかったのはオリジナル・ラブ。ラストのヒット曲「接吻」で帳尻を合わせて場内を盛り上げた感じで、それまでのアメリカ南部なロックといった感じの渋めのアレンジが多くのお客の反応はにぶい印象でしたが、個人的にはこちらの方がつぼでした。田島貴男のギターに加えて、ギター(木暮晋也)、ベース、ドラム(古田たかし)、キーボードという編成でインスト部分もたっぷりな感じのアレンジで存外に良かったです。
EGO-WRAPPIN'、木村カエラ、GRAPEVINEはフェスで何回も見ているお馴染みのバンドでそれぞれかっこ良かったです。木村カエラは晴れた野外に似合うカラっとしたミドルテンポの新曲がなかなかいい感じ。GRAPEVINEはフェスでもベストヒットな選曲はしない印象なのですが、この日は古いシングル曲連発していました。ベスト盤発売を控えているということもあるのでしょうか。「光について」「スロウ」「風待ち」などライブで初めて聞けてうれしい。特に「スロウ」は改めてかっこ良い曲だなーと思いましたね。
- 2012/07/30 Dumpstaphunk , Stanton Moore with BLACK BOTTOM BRASS BAND at 渋谷Club Quattro
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2012.09.12 Wednesdayもう9月になっていますが、書いている内容はまだ7月のことです。この日の朝にフジロックのキャンプ場を後にし、自宅へ帰宅。休んだ後で、渋谷へ向かいます。ニューオリンズに染まる一夜ということで楽しみにしていました。
最初は関西出身のブラスバンドBLACK BOTTOM BRASS BANDに、前日フジロックにも出演したニューオリンズのGalacticのドラマーStanton Mooreが加わった編成のライブ。数年前共演していたライブを見逃しているので、今回念願のになりますね。客席後方からBLACK BOTTOM BRASS BANDがちんどんスタイルで練り歩き入場するのはお馴染み。トロンボーン、サックス×2、トランペット、スーザーフォン、スネアドラム、ベースドラムの7人組で彼らを見るのは7年以上ぶりと、かなりひさびさになります。トランペットとスネアドラムのメンバーが変わっていますね。そしてステージに上がった後、Stanton Moore登場。これがいやーもう最高の共演でした。高らかになる管楽器だけで舞い上がってしまうのですが、そこにStanton Mooreのリズムが組み合わさってウキウキせずにはいられません。曲はBLACK BOTTOM BRASS BANDオリジナルやDIRTY DOZEN BRASS BANDのカバー(結成当時よくマネしていたそう)などなど。ワッショイワッショイと手を上げたり、歌ったりとフジロック直後の疲れた体ながら、かなりはしゃいでしまいました。1時間くらいと思ったより長かったのも満足。
続いてはこちらも同じく前日フジロックに出演したニューオーリンズ出身のDumpstaphunk。Neville Brothersのメンバーの息子さんや現在のライブ参加者などで構成されているようで、ベース、ギター、ベース/ギター、キーボード、ドラムの5人組。ドラムが女性であとは男性。ギターのIan Nevilleはfunky Metersで見たことありますね。ライブ開始に二つのベースが担う低音にびびりまくりました。まったりした感じやはねる感じのセカンドライン、ファンクバンドがニューオーリンズ出身のバンドには多いのかなと思っていたのですが、ここまで腰に来るリズムをメインにしたロック度濃厚なファンクはうれしい意外さでした。その後、ベース/ギターのTony Hallのアンプのトラブルが続いて音が出ない局面もありましたが、それにもめげず2時間近くの濃厚なライブを堪能しました。Tony Hallは目力がすごい、鼻息も荒らそう。ギター持って弾き始めたら、違う違うこれはベースの曲だよ、と教えられ急遽持ち帰るおちゃめな場面もあり。ドラムのためのある重いリズムも良い。一曲ゲストでStanton Mooreが参加していましたが、あのはじける感じとは明らかに違いましたね。Stanton Mooreが加わった時の演奏も魅力たっぷりでした。Ian Neville以外は全員ボーカルを取っていて、コーラスやソロボーカルなどなど代わる代わる。David Bowieの「fame」のカバーなんかもありました。他いろいろカバーしていたようですが、残念ながら自分は分からず。