- 2012/04/28 サンフレッチェ広島 at 川崎フロンターレ(等々力競技場)
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2012.04.29 Sunday【結果】
4-1でサンフレッチェ広島の勝ちでした。
【感想】
今季Jリーグ初生観戦です。去年のシーズンは後半を全く追えてなくて、ファンのジェフ千葉もJ1に上がれないところか、いつの間にかドワイト監督が解任されていて、神戸GMが代行していたというのもシーズン終わりかけにようやっと知ったという。。今季はもうちょいチェックしたいですね。GW突入とともにからっと晴れて気温も上がってきてスポーツ観戦や野外フェスにはもってこいな天気になってきました。
等々力競技場に来るのは、2回目。応援しているジェフ千葉がJ2降格決定した試合以来になります。今回はJリーグ初期の頃のサンフレッチェ広島時代にボランチコンビを組んでいた二人が監督としてぶつかりあう試合を見に来ました。ともに今季からの就任でサンフレッチェ広島の森保監督はシーズン当初から。前監督のペトロビッチが築き上げた守備時3-6-1、攻撃時4-5-1と陣形が変わる変則サッカーをうまく継続してきています。シーズン初戦ではペトロビッチが就任した浦和レッズとの対戦でテレビで見ましたが、まだこれから戦術を浸透させなければならないチームとの格の違いを見せ付ける勝利でした。
川崎フロンターレの風間監督は最近就任したばかりで、相馬監督のいきなりの解任を受けてのもの。テレビによく出ている方ですが、海外サッカーの試合で選手の名前を覚えていないっぷりがひどく、プレーの解説の具体性が無いこともあり個人的にあまり好きな解説者ではありません。ただ監督業は別物のはずで、大学のサッカーチームを率いて実績があるようです。そのサッカーを見たことないので、どんな戦術を嗜好しているか知らず楽しみではあります。
広島はお馴染みのメンバー。GK:西川、DF:水本、千葉、森脇、ボランチ:森崎和、青山、ウィングバック:山岸、ミキッチ、攻撃MF:高萩、石原、FW:佐藤。川崎はけが人が多いこともあるようですが、かなりメンバーをいじってきていて、GK:田中雄大、森下、稲本、伊藤、ボランチ:中村、田中裕介、攻撃MF:小林、山瀬、楠神、FW:矢島という4-5-1の布陣です。稲本がセンターバックって初めてではないでしょうか。これまでレギュラーだったジェシがけがしていることもあるようですが、ボランチに田中が入っていて、右サイドバックに伊藤が入っているのを見て、これなら素直に伊藤センターバック、右サイドバック田中裕介、ボランチ稲本の方が良いのではと思ったりしましたが、ここが風間監督の独自性を出してきたところのように思えました。
試合開始はお互いラインを高く設定してにらみ合いの展開。せまいエリアのショートパス合戦になっていて、時折大きなサイドチェンジが入るもののそれほどお互い効果を発揮せず。川崎のMF中村はよくボールをさばいていて、彼のパスやドリブルからゴール前にせまるシーンを作り出していますが、広島守備陣は中央に人数をかけた守りでそれほど危ないシーンは作らせないですね。森保監督が就任して変わった点はラインコントロールを積極的にするようになった点でしょうか。オフサイドをよく取っていました。ただ、これはイビチャオシムからアマルオシムに交替した時のジェフ千葉そっくりで、マンマークを基本とする守備にラインコントロールのようなゾーンの考えを組み込むと選手が混乱しがちでは、、という危惧があります。この日はすごくうまくやっていました。今季新潟からやってきたスイーパーの千葉はかなりなじんでいますね。日本代表も3バックに取り組んでいるようですが、広島のこの3人をまんま持ってきても良いのでは、、という安定感を感じさせるDFトリオでした。
川崎右サイドバック伊藤とセンターバック稲本の連携がいまいちうまくいっていなく、そこを突かれます。前半15分過ぎ。中央でMF高萩とFW佐藤でパスを細かくつないだ所から裏のスペースを取ることにかけては天下一品のMF山岸がDF伊藤とDF稲本の裏に走りこんで、そこにパスが通り、角度のないところからうまく蹴りこんで先制点を奪いました。
川崎の攻撃はMF中村の展開力を頼りつつサイドに張るMF楠神とMF小林の突破力に期待しているようですが、そこはあまり効果的でないです。中央に位置するMF山瀬とFW矢島も人が固まっている中でドリブルを図りますが、突破しきれませんでした。前半30分過ぎ、右サイドバック伊藤が動きの少ない攻撃陣に同調して動きが止まっている広島の守備陣のすきをついて、MF中村との長いワンツーを成功させます。右サイドから中央の中村へグラウンダーのパスをつないで、そのままゴール前中央に斜めに走りこみ、中村のスルーパスを受けてワンタッチでゴールに流し込みました。このプレーは見事でしたねー。
広島もすぐに反撃。1点目と同様に中央前線に通ったパスからショートパスをうまくつないでMF石原が見事なシュートを決めます。今季大宮から移ってきた石原ですが、千葉と同様にすぐに馴染んでいるようですね。いろいろ動き回ってパスを回していく広島のスタイルは合っているよう。
前半は広島優位ながらも一進一退が続いている時間帯が多かったのですが、後半は一方的な広島ペースでした。MF高萩とMF石原の位置を前半とは入れ替えてきて、フィジカルな高萩を右サイドに持ってきます。それに警戒した川崎左サイドの守備陣が右ウィングバックミキッチをフリーにさせます。前半はミキッチにパスをあまり通させず、ボールを持たせてもタイトなマークで奮闘していた川崎左サイドバック田中雄大ですが、後半はいいようにやられてしまいました。後半開始いきなりミキッチに右サイド突破され、センタリングをFW佐藤が決めて3点目。その後もミキッチはドリブルで何度もサイド突破、ゴール前進入を繰り返しやりたい放題。30分過ぎにはミキッチに替わって入ったDFファンソッコ(彼が右ストッパーに入って森脇が右ウィングバックになる形)が森脇とのパス交換で右サイドを突破してセンタリングを上げ、それを難なくFW佐藤が決めて4点目。
後半はよく2点で終わったなーくらいの一方的な展開でした。得点シーン以外でもFW佐藤、MF高萩、MF石原がそれぞれバーに当たってはずれるという惜しすぎるシュートを一本ずつ放っています。特にFW佐藤のシュートはワンツーのパスを見せかけてシュートを放つという高度なもの。この選手のすごいところはたくさんあるのですが、その内の一つにシュートの振りの速さがありますね。トラップからシュートまでが早いこと、足の振りが小さくても強いシュートが放てることがすごいです。
広島は選手交代も余裕を持ったもの。ロスタイム間際には森脇は相手のペナルティエリア中央付近までドリブルをしかけてマルセイユルーレット(ジダンの技で有名)まで決めてしまうという離れ技も。
川崎はまだまだやりたいサッカー構築はこれからというところでしょうか。ケガ人(ジェシ、小宮山、柴崎)が戻ってくればもっとよくなるのかもしれませんが、苦しい日々が続きそうな気もしました。川崎のメンバーは3-5-2や3-6-1が適任な選手が多い印象なんですよねー。4-4-2や4-5-1でも良いのですが、この日見たようなせまいエリアの中でショートパスをつなぐサッカーに向かない選手が多い気がします。MF中村憲剛は広いスペースでショートとロングを使い分ける方が向いている印象ですし、小宮山と田中裕介はマリノス所属していた時の木村文治監督時代に左ウィングバックと左ストッパーのコンビで良い関係だったと記憶していますし、山瀬もせまいエリアよりは広々としたスペースでスピードあるドリブル突破をした方が良さそうだし、、と好き勝手に書いてしまって、すみません。素人の感想ということでお許しを。
- 2012/04/21 SonarSound Tokyo at 新木場Studio Coast
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2012.04.28 Saturday前述のKAIKOO POPWAVE FESTIVALをトリ前まで見て抜けて、1キロ弱歩いて大江戸温泉物語という温泉施設に行って、冷えた体を温め1時間ほど仮眠を取りました。そこからバスで東京テレポートに行き、電車を乗り継いで新木場に23時手前くらいに到着。Studio Coastで行われる、スペイン、バルセロナで行われている電子音楽中心のイベントの東京版フェスに行ってきました。こちらも2日間行われていてその初日。
大小4ステージありましたがメインステージにがっつり張り付き。見たのは、Dorian Concept→Ken Ishii→Clark→Squarepusher→Africa Hitechでした。各アクトの感想を簡単に。
Dorian Concept
残り30分ほどライブ見ただけですが、今回のSonarSoundでは一番好印象のライブでした。去年もメインでFlying Lotusのサポートとサブステージでのソロライブとフル活動していましたが、今回はメインステージでのソロライブで多くのお客の熱狂を呼び起こしていました。カラフルなキーボード音を撒き散らしながらうきうきとなる変調ビートを重ねてくる音世界はつぼにはまりまくり。
Ken Ishii
普段はDJ活動がメインですが、この日はKen Ishii presents Metropolitan Harmonic Formulasという名前でのライブセット。コの字に置かれた機材をいろいろといじりながら音だしします。最初はじわーっとしたビートレスな音から徐々にダンスビートを入れてきて、そこからゲストが入れ替えで入ってきて音を重ねていきます。菊地成孔(サックス)、坂本昌己(キーボード)、野崎良太(キーボード)。3人ともトーキョーのこじゃれた面を感じさせる音をKen Ishiiが出すテクノ音にいい感じに重ねてきましたね。大友良英New Jazz OrchestraやUAのバックでサックスを吹くのを見たことある菊地成孔ですが、ここまで吹きまくる姿を見るのは初めて。Jazztronikとして活動する野崎良太のキーボード音はいかにもJazztronikっぽいポップなハウスの音色がKen Ishiiのテクノ音に存外にマッチしていましたね。ラストはゲスト全員そろっての演奏で大団円でした。ずっと踊れる音ではなく、起伏のある1時間15分で、そこはいかにもライブだなーと。おもしろかったですね。
Clark
4年前の渚音楽祭で見て以来2回目。その当時に出していた「Turing Dragon」から音源も出しているのでしょうけど、自分は追っかけていず。ライブは4年前からさらに混沌さを深めていくようなノイズ音、高速ビートを不連続に繰り出します。「Turing Dragon」からの曲も1曲くらいやっていたような気がしますが、他は果たして曲なのかどうかが分からないくらいな音でした。とにかくいろんなものを断片的に出していくので、いいなーと思う音が出てきて身を乗り出すと、すぐに音が切り替わって体も止まってしまいます。自分が一番ノッてきた音では機械の操作をミスったんじゃないかとも思えるくらい、変なブツ切り方をして、カクっとなってしまいました。ここまでの記載が文句みたいになっちゃってますが、ライブ自体はこうゆうのもありと感じさせられるもので、全般に楽しかったです。
Squarepusher
Warpに所属するベテランテクノミュージシャンで始めて見ます。ステージの幕が開いてもしばらく本人は登場せず、不穏なビートレスの音がちょこちょこと鳴っていて、多くのお客が固唾を飲んで見守ります。そこに頭に小型スクリーンをつけたSquarepusherが登場、大歓声が上がります。バックスクリーン、機材を載せた台のスクリーン、頭の小型スクリーンそれぞれに白黒のラインが交差した映像が音に合わせて流れていて非常にかっこよい。が、、音は全く自分ははまらなかったですね。。最初の曲はポップなメロディで普通のビートで本当にSquarepusherなの?と思わずタイムテーブルを確認してしまったほど。その後は高速ドラムンベースの曲も繰り出しますが、5〜7分程度の曲を順序良く出しているだけ、といった平凡な感じに聞こえてしまいました。全く音源を持っていなかったものの、有名だしきっとすごいんだろうなーと思っていたのですが、好みな世界では無かったですね。また音源聞いてからだと印象変わるかもしれないですし、ライブの仕方もいろいろとあるようなので(ベース弾いたりするライブもあるよう)、次機会があればまた聞いてみたいです。
Africa Hitech
男性二人で機械からダンスミュージックを出します。初めの30分ちょいくらいでしたが、ドラムンベースにアフリカ色を感じさせるボーカルや低音を重ねてくるところに独自性がありましたね。30分過ぎたあたりから踊りにくいビートになったところで会場を出ましたが、次はフルで聞いてみたいですね。
音楽と全然関係ない話ですが、大江戸温泉物語の施設がなかなかおもしろかったです。お客にお金を落とさせるうまい仕組みができているなーと。入り口で入場料を払って浴衣と鍵を渡されます。ロッカーで浴衣に着替えてから浴場に向かうのですが、浴場と直接つながっているのではなく、ラーメン博物館のような古い日本の風景に彩られた空間にいろんな屋台が並んでいます。財布持つ必要はなく、鍵に購入記録をする機械が埋め込まれていて、退場時に精算する仕組み。畳やテーブルなど座れたり、ごろんと横になれる空間もあって、そこで風呂上りに一杯やったり御飯食べたりしたくなります。風呂上りにちょっと飲みたいと思ったり小腹が減ったりしがちですからねー。自分はお酒は控えていたので一杯はやらなかったですが、うどんと抹茶ソフトクリームに手を伸ばしてしまいました。。
- 2012/04/21 KAIKOO POPWAVE FESTIVAL at お台場 船の科学館 野外特設ステージ
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2012.04.25 Wednesday毎年場所を転々と変えて行われるDJ BAKU主催の音楽祭。今年はお台場にある船の科学館の周りに4ステージ作って繰り広げられます。2日間行われるフェスの初日に行ってきました。天気は雨こそ降らなかったもののどんよりとした曇り空。夏だったらこの天気は理想的なのですが、まだ春先だと寒いですね、夕方以降はかなり体が冷えました。
見たのは、KING BROTHERS→Gallops→Bitch Magnet→OOOOOOOIOOOOOOO→doseone→MELT BANANA→Dry & Heavy→toeでした。各アクトの感想を簡単に。
KING BROTHERS
開始に間に合わず残り20分ほどのライブ。見るのは12年ぶりでかなりひさびさですね。以前はギター×2、ドラムという編成でThe Jon Spencer Blues Explosionみたいなジャンクなロッケンロールを鳴らしていたバンドですが、音はそのままにベースも加わった4人編成(ドラムは替わっているよう)。スーツ姿でかなりいかれたパフォーマンスをするそれぞれの奏者ですが、とりわけギターの一人がめちゃめちゃ。マイクを客席に何度も投げ込んだり(それを淡々と都度回収するスタッフもすごい)、客席に飛び込んでそのまま客にかつぎあげられたまま、はるか後方へ移動。騎馬戦よろしくですがおもしろすぎる、マイクのコードもよく伸びるなーと。
Gallops
ウェールズからやってきた新人バンドとのこと。ギター、ギター/キーボード、PC、ドラムという男性4人組で「Mirrored」を出した頃のBattlesのようなインスト曲を演奏します。あまりテクニカルな感じがしなく、Battlesみたいにスゲーみたいにはならないのですが、音はいい感じ。2曲目の口笛みたいなループが軸の曲が好印象でした。
Bitch Magnet
アメリカからやってきたベテランロックバンドとのこと。ギター、ベース、ドラムの男性3人組でアジア系のベース奏者が歌うロックバンド。Sonic Youth好きに受けそうなノイズ面やせつないポップなメロディを聞かせつつ、しっかりとした演奏のロックを聞かせます。最後から2曲目の淡々としたリズムで歌う曲と最後の激しめな曲はかなりつぼでした。
OOOOOOOIOOOOOOO
見るのはたぶん3回目で6年ぶりくらいになるでしょうか、BoredomsのYoshimi率いるOOIOOの特別編成。男性2人のガムラン奏者が加わっています。以前ドラムAiのバンドOLAibiでも参加していたガムラン奏者と同じ方でしょうか。今回そのAiは参加していず、替わりのドラムとしてBoredomsのYO2ROが参加しています。女性のみのバンドとして活動してきたOOIOOですが、今回の編成では男女3人3人となった形。ライブはガムラン2人のみでの演奏から始まり、アジアな音が満面に振りまかれながら、摩訶不思議な声の重なり、体が自然に揺れ動くリズム、テケテケした感じのギター、Yoshimiが時折吹くトランペットなどなど、様々なおもしろい要素がかみ合って不思議な高揚感を味わえて楽しかったですね。Yoshimiの叫びはBoredomsのEYEと同じく、心つかまれるというか気持ちが上がらずにいられないものを常に感じされられますねー。
doseone
アメリカからやってきたラッパーとのこと。一人で機械を操りピコピコなヒップホップと言える音を出しながら、ダミ声でラップしたり、ソウルフルな歌を歌いまくり。とにかく濃ゆすぎるステージで、客前に何度もつっこんでもみくちゃにされながら高らかに歌い上げます。英語で何言っているか聞き取れなかったですが、笑いが時折起こるくらいおもしろい発言も連発していました。この日誕生日ということで、ライブ終了後客席から自然にハッピバースデーの歌が。ご本人すごくうれしそうでした。
MELT BANANA
女性ボーカル、男性ギターの2人にサポートとして女性ベース、男性ドラムがついた4人編成。以前から名前だけ知っていたものの、初めて見ます。高速なハードコアな音連発でそこにアニメ声っぽいチャーミングなボーカルが乗ります。客席前方はすごい暴れっぷり。マスクをつけた男性ギターの姿もかっこよく、細かいリフやノイズを弾きまくりでした。ギターの音もうちょっと大きくても良いかなーと思いましたが、かっこよいライブ堪能しましたね。
Dry & Heavy
残り10分ほどしか見れなかったのが残念でした。見るのは10年ぶりくらいになる復活バンドです。ドラムの七尾"DRY"茂大とベースの秋本"HEAVY"武士のレゲエリズムセクションを核としたバンドだったのですが、秋本がバンドから離れたり、その後別メンバーを加えて活動するもののやがて解散してしまったのですが、2年前に2人に戻って活動を再開させてから意欲的にライブも行っているようです。今回のライブはキーボード/ハーモニカ、キーボード、ダブミックスの3人を加えています。ダブミックスはNUMB(201.05.20すみません訂正。この日のライブミックスはSAK-DUB Iという方だったよう)が担当。どこか物悲しさやせつなさが漂うキーボード音を添えながら強靭なレゲエリズムを堪能しまくりでした。次回はフルでしっかりと見たいですね。
toe
見るのは4年ぶり4回目になるでしょうか。ドラムの柏倉隆史(木村カエラのバック)、サポートのキーボード中村圭作(木村カエラのバック、sgt.のサポート)のお二人は結構頻繁に見ている感じですが、こちらのバンドはひさびさですね。ギター×2、ベース、ドラムの4人で緊張感のある密なリフのからみがかっこよいインストバンド。以前のライブでは、ブレイクを多用していた印象ですが、今回はあまりなく、その代わり細かい刻みが一体となったダイナミズムみたいなものを堪能しまくりでした。ギターのアンプから音が出ないトラブルもありましたが、それにめげず詰め掛けた多くのお客を盛り上げましたね。
この週末は両日とも仕事が休み。今年のGWに向けてここ3年くらい深夜勤や休日出勤重ねてやってきたプロジェクトの延期が決まって宙ぶらりんな状況。なんとか終了に持っていって今の仕事に区切りをつけたいなーと思っていたのですが、なかなか思うようにいかないですね。もっとも自分の人生でこうなりたい、こうなればいいなーと思ってうまくいったことがほとんどないので、能力や努力の不足を考えると仕方ありません。これからもちょっとの努力とたくさんの運の良さに頼りながらなんとなくだらだらと生きていきたいと思います。
健康診断で以前から悪い数値が出ていたコレステロールと肝臓について自覚症状が出るようになって、内臓がずーっと気持ち悪い状態での参加でした。飲み食いを抑えればそこそこ元気なので、せっかくの2連休だし、がっつり遊ぶぞーとこの日はもう一個のフェスにも深夜から参加してきました。それは次の回で。
- 2012/04/14 板橋文夫FIT! at 新宿Pit-Inn
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2012.04.22 Sunday去年の横濱JAZZ PROMENADEで見たピアニスト板橋文夫が若手リズムセクションと組んだトリオ編成のライブを見ます。JAZZ関連のバンド名って、演奏者の名前をつなげただけのものをよく見ますが、こちらも名前の頭文字を取ってつけたんですね、今回初めて気づきました。
ともに北海道出身のベース瀬尾高志、ドラム竹村一哲。ざんばら髪をたばねた荒武者な風情で荒々しい弾き方をする瀬尾高志、1989年生まれと超がつく若手で細身のイケメンですました顔でクールにいろんなリズムを叩き分ける竹村一哲とともにかっこよい演奏スタイルで見てて楽しいですね。
先月左手の中指爪に雑菌が入って痛めてしばらく活動休止を余儀なくされていたそうな板橋文夫は包帯を巻いているものの、現在は万全だそう。商売の命とも言える指を痛めたということで、おだやかでは無かったでしょうね、無事回復されて良かったです。豪気に弾きまくる今まで見てきたスタイルに加えて、曲によりピアニカを使っていてそれは初めて見るような。
前回見たときはダイナミズムあふれる息の合わせ方に感動したのですが、今回はその印象は少し減じていて、メロディの良さや曲展開のおもしろさを堪能しました。休憩30分あったものの2時間半くらいの長時間ライブをトリオで演奏しきりましたね。前半にやった短いテーマ部をユニゾンで演奏した後に、「いってつー」と声を上げてソロ演奏に導く曲や、後半始めの方にやった瀬尾高志作曲のものなんかは特におもしろかったです。瀬尾高志は弓引きなんかもしたりいろんな演奏スタイルを見せますが、荒々しく弦をはじいたり叩いたりしながら演奏する音と姿が特に魅力的ですね。
- 2012/04/07 The Sea and Cake at Billboard Live TOKYO
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2012.04.14 Saturdayシカゴの心地よいギターポップのベテランバンド。初めて見ます。「oui」というアルバムを持っていてそこの「Afternoon Speaker」という曲が好きで良く聞いていました。この日は見たいライブが重なりまくりでしたが、このライブを選択。昼間はジョギング、ライブ前にビール飲んでグデングデンになりながら見ました。桜満開の週で、この時期に来日したアーチストはラッキーですね。
ギター×2、ベース、ドラムという編成で、ドラムはTortoiseのメンバーでもあるJohn McEntire。曲によりテープ音も使いながら、さわやかな楽曲を繰り広げます。ギターでボーカルのSam Prekopの声も心をくすぐる感じで、丁寧に重ねる2つのギターとの相性も抜群。曲によりポストロックなリズムのおもしろさや、激しいギターやドラムをドカンを鳴らす展開もおりまぜて変化をいれつつ、楽しかったです。
John McEntireのドラムもTortoiseで聞かせるものと同様に、一聴ですげーと思わせられるものではなく進む内にじわじわと来るものでした。曲始まりのカウントを豪快に取ってから細かいきざみのドラミングに入るその姿も良いです。ライブ終わりににこやかにお客に手を振って帰るギターの二人とは対照的にお客と目を合わさず無愛想に帰っていくリズム隊の対比もなんかおもしろいな、と思わせられました。
- 2012/03/20 DAARA J FAMILY at 東京日仏学院
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2012.04.07 Saturday飯田橋にあるフランス語学学校。フランス政府の公式機関として運営されているようで、無料でのイベントをよくやっているようです。この日3/20はフランコフォニー・デーというフランス語圏のお祭りが開催されていて、いろんな出し物の中、夕方から1時間半くらいあったセネガルのヒップホップユニットのライブを見てきました。こじんまりとした空間ですが、雰囲気は都会のオアシスといった風情でいい感じ。屋台も出ていておフレンチっぽくワインを飲みながら見ました。
お客さんは3分の1以上外国人。いろんな人達がいて異空間な雰囲気が良い感じ。写真、映像を撮り巻くっている人多かったですね。日本のお客より海外のお客さんは結構遠慮無しに撮り捲りますね、iPad使って撮ってる人までいました。MC×2、DJ、ベース、ドラムという5人編成でオールドスクール、レベエベースなどパーティーな感覚が全般に漂う曲を英語とフランス語を織り交ぜて繰り出します。MCの内の一人はメロディがついた歌も歌うのですが、そこはアフリカ色濃い雄大な声を聞かせていました。アンコールではギター弾き語りもあったりして良い声を堪能。お客もステージに上がってダンスしたりとにぎやかに。MC二人はセネガル国旗色の衣装で、「セ・ネ・ガール」とコール&レスポンスを要求したりと存分にアピール。
今年一発目の野外ライブになりましたね。今年は春に野外フェスが華盛りな印象ですが、はてどれだけ行けるのでしょうか。そんなには行けなさそうな予感。。