- 2011/12/29 COUNTDOWNJAPAN at 幕張メッセ
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2011.12.31 Saturday幕張メッセで4日開かれる日本のバンドものが揃う巨大フェスの2日目に行ってきました。毎年恒例ですね。大小5ステージが幕張メッセ内にあり、自由に行き来してライブ見ます。
見たのはASIAN KUNG-FU GENERATION→Base Ball Bear→チャットモンチー→日本マドンナ→miwa→ザ・クロマニヨンズ→電気グルーヴ(最後の10分くらいだけ)→TRICERATOPS
各アーチストの感想を簡単に。
ASIAN KUNG-FU GENERATION
ギター×2、ベース、ドラムの男性4人組。各フェスでつまみくい的に見るのは何回かありますが、フルで見るのは初めてかも。ひっかかりのあるメロディを淡々とした演奏をバックに渋めの声で歌うロックバンドという印象。各演奏者の音があまりつぼにはまらなく、もうちょっと疾走感があったり、ブレイクはさんだりするみたいなアレンジがあればおもしろいかなーと思いました。
Base Ball Bear
こちらもギター×2、ベース、ドラムの編成です。ベースが女性で後が男性。初めて見ます。こちらは各演奏者の個性が感じられて良かったですね。パワフルなドラム中心に、小首をかしげながら笑顔で弾くベース、ステージを駆け巡ったりいろんな音色(キーボードっぽいものがあった)を出したりするサイドのギター、滑舌よろしく良く通る声で歌うボーカルと役者が揃っている感じ。ファンキーなギターを中心に演奏した曲がおもしろく、サイドのギターはギター放り出して、楽しんごばりなダンスを披露してました。
チャットモンチー
半年前にドラムが脱退して、二人組となったチャットモンチー。代わりのドラムを入れてくるのかなと思っていたのですが、なんと二人のままで演奏しています。おそらくこの編成で万単位のお客を相手にライブするのは初めてと思われます。これまでベースだった福岡晃子がドラムに入ってギターとドラムでの演奏スタイルが中心でしたが、曲によって楽器をあれやこれやと持ち替えていました。福岡晃子は急遽ドラムを練習したようですが、片手でキーボードを弾きながら叩いたりと器用な面を見せます。半分以上が新曲とかなり攻撃的と言って良いセット。既存曲は「女子達に明日はない 」「バスロマンス 」「東京ハチミツオーケストラ」「世界が終わる夜に」。とりわけ感動したのがギターとベースで演奏した「世界が終わる夜に」。伸びやかで会場内に響き渡る橋本絵莉子の声には感動しまくり。「東京ハチミツオーケストラ」では「そんなに甘くはないよって早く誰か教えてよ」の歌詞をお客に合唱させて、「人生そんなに甘くは無いんだよー」と楽しそうに叫ぶ福岡晃子がかっこう良い。新曲ではベースとドラムという編成(橋本絵莉子がベース担当)だったり、ギターのリフをサンプリングしてループさせた上で、橋本絵莉子が踊ったり、ギターを置いてステージを駆け巡ったりとこれまで見られないスタイルを披露していました。どうせ二人組になったのだからこれまでより自由にという意思も感じられます。最後の曲では福岡晃子がスタンドドラム形式で演奏して、橋本絵莉子がステージを左右に移動しながら歌い中央に戻ってきたところ、バスドラムを表側からダンダンと叩きます。ひとしきり叩いた後「今年はありがとうございましたー、来年もまたよろしくお願いします。」と挨拶。言葉自体はなんてことないのですが、橋本絵莉子の瑞々しい意思が通った声で聞くと妙に神妙になってしまいます。個人的に思い入れのあるバンドだということもあるのですが、非常に素晴らしいライブでした。このスタイルがいつまで続けられるかという疑問もありますが、来年は新曲も連発させるという宣言もしていましたし、当面突き進んでいって欲しいですね。
日本マドンナ
ギター、ベース、ドラムの女性3人組。20歳前後に見える非常に若い方達の印象。なのですが、悪意たっぷりな歌詞と演奏でした。ジャンクな音の演奏で一曲目から「幸せカップルfuckin,shit,死んじまえー」と連呼する歌。。ギターとドラムの方なんて結構かわいらしいのに。。他にもアイドルをくさす歌や村上春樹の小説読んだけどつまんねーとか直情的に過ぎる歌詞の歌を連発していました。
miwa
こちらも20前後の女性でソロシンガー。ギター、ベース、キーボード、パーカッション、ドラムをバックにmiwaはギター手に歌います。こちらもかわいらしいですが、日本マドンナと対極的に笑顔たっぷりな陽性パワーを前面に押し出してきたポップ曲を連発していました。そのさわやか過ぎるのりは、曲自体にのめりこまないとちょっとついていけないかな、、という感じでした。それは聞き手としての自分の問題で、他の多くのお客は盛り上がっていて良かったのではないでしょうか。
ザ・クロマニヨンズ
ボーカル、ギター、ベース、ドラムの男性4人組で、見るのは5年前のフジロックで見て以来の2回目。かなりのベテランになると思いますが若々しい振る舞い含めて、一切のブレないロックでかっこ良いですね。「タリホー」のサビ合唱は楽しい。途中甲本ヒロトのブルースハープと真島昌利のギターを交互にソロ演奏するクロマニヨンズの中では珍しいインスト部分中心に置いた楽曲が良かったですね。ラストあたりでは上半身裸になっていた甲本ヒロトですが、ライブ終了後お客のコールに応えて、パンツを下ろして完全素っ裸になってしまいました。。
電気グルーヴ
ラスト10分ちょい見ただけなので感想めいたことも書けません。。弦楽器の音を効果的に組み込んだピコピコ音楽を演奏していました。
TRICERATOPS
ギター、ベース、ドラムの男性3人組で、見るのは4回目になりますね。初めの曲はスライドバーを使ったギターを軸にブルース、カントリー風味たっぷりな曲でTRICERATOPSには珍しいタイプの楽曲。その次に「Fever」。ライブで初めて聞けてうれしかったですね。TRICERATOPSで初めて聞いた曲がこれだったので。その後も旧曲、新曲と織り交ぜて磐石といって良いライブを繰り広げていました。しっかりとした横揺れリズムにワウを聞かせたギターにポップなメロディーと聞いていて楽しいですね。
- 2011/12/25 山本精一&THE CROWN OF FUZZY GROOVERS at 六本木superdeluxe
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2011.12.27 Tuesday2002年に発売した山本精一(ROVO、PARA等様々なバンドに関与)のソロアルバム「Crown of Fuzzy Groove」のリリースライブ。ものすごいタイムラグがあるリリースライブですが、「かれこれ60人くらいにアルバム制作に加わってもらったが、結局それらの音をほとんど使わず、ほぼ一人で作った音になってしまったので、しがらみがあってうんぬんかんぬん」「このアルバムを再現するに当たってシンセでいいのを弾く人が当時いなかった、他のメンバー含めうんぬんかんぬん」ということで、このタイミングになったそう。会場内は満杯。300人以上のお客が詰め掛けています。外国のお客さんも結構いらっしゃいますね。
このアルバムは発売当初CD屋さんで視聴しましたが、買わずにいました(当時の予算都合のためと記憶)。ただ4年前に青山CAYでやったFernando Kabusacki(ギター)と勝井祐二(エレクトリックバイオリン)、芳垣安洋(ドラム)とのセッションで、アンコールでやったのがこのアルバムラスト曲の「Mantral」で、強烈な印象を残していました。今回アルバムを再現するということで、音源買って聞いた上で臨みます。
メンバーは山本精一に加え、キーボードの西滝太(PARA)、キーボードの坂口光央(teneleven)、ドラム千住宗臣(PARA)、ドラム山本達久(NATSUMEN、teneleven、First Meeting)。山本精一はエレクトリックとアコースティックギター1本ずつに加え、様々な機材、道具を用意しています。ステージの高さがなくほとんどの位置で演奏者が見えないのですが、自分はなんとか前方脇で坂口光央以外のメンバーが見れる位置を確保できました。
ライブはアルバムの1曲目からラストまで音の切れ目なく、約1時間15分ほど。タイトル通りのファジーなほんのりグルーヴを重ねる中で、やさしいシンセ音をキレイに響かせて、どこかに飛翔するようなイメージを堪能しまくりでした。山本精一はバンドメンバーに時折合図を送りながら、ギター、パーカッション、親指ピアノ、ボイス、機材いじったりと大忙し。特にグラスにある水をストローでブクブクと息を吐いて音を立てたり、紙に鉛筆でガリガリと書いたり、その紙をやぶいて音出ししたりしていた場面が印象的。丁寧に各メンバーの音を組み合わせて、アルバムを再現している構成が見事過ぎです。アルバムで聞くよりも各音は立体的に感じられライブならではの表現になっているのも良いですね。風に乗ってふわっと飛んでいけそうな感覚を味わったりも。
様々な展開を聞かせて大団円な「Mantral」へ。ちょっと複雑でユニークなフレーズをしつこく重ねることで生まれるポップ感はPARAでやるものと同様ですが、直角な印象のある音のPARAに比べて、ここはまあるい印象(抽象的すぎな表現スミマセン)。千住宗臣と山本達久のどんどん力強くなっていくリズム、途中から山本精一のギターフレーズにユニゾンで合わせる西滝太と坂口光央のシンセ音で高揚感が増していってこのままいつまで浸っていたいなーと思いました。
曲はやりきったということで、アンコールは無しでしたが、それも全く問題無しの素晴らしすぎるライブを堪能できて良かったです。
- 2011/12/04 Turntable Films、OLDE WORLDE、Predawn at 渋谷WWW
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2011.12.26 Monday昼間前述の後藤真希ライブを見終わった後、東京へ移動。ちょいビールを飲んでほろ酔いになってから、渋谷スペイン坂にあった映画館をライブハウスに変えたWWWという先月も行ったライブハウスに行きました。
YouTubeで見た「Suddenly」という曲を気に入ってライブ見たかったPredawn目当てでした。最初の登場です。20歳前後の女性シンガーソングライターで、ギター片手に英語詞で歌います。その澄んだメロディと声がぐっと来ますね。つまびくといった印象のギターの響きと声の組み合わせは目がウルウルと来てしまうほど。本人のMCはちゃめっけたっぷりでそのギャップも良い感じ。クリスマス近いということもあり、「Winter Wonderland」のカバーもありました。
続いては、OLDE WORLDE。こちらは男性シンガーソングシンガーで、ギター、ベース、キーボード、ドラムがバックに付くバンド付きのパフォーマンス。Beckっぽい感じのフォーク、ヒップホップ、ブルースなどがほどよくまざった感じ。
ラストはTurntable Films。ギター、ベース、キーボード、ドラムでカントリー色が強い楽曲を中心に、多彩なリズムを織り交ぜて楽しませます。ギター、ベース、キーボードのハーモニーが気持ちよい。
アンコールは3バンドからの選抜隊によるVelvet Undergroundのカバー(曲名忘れました)。キーボードを弾いていたPredawnは曲が終わるなり、ドタバタとステージ脇に掃けていきました。今年は3バンド中心に日本各地を回ったそうですが、毎回恒例の行動だそう。
この日はドタバタと移動してあまりごはんも食べていず、ライブの最後の方はおなかすきすぎて気持ち悪くなってしまいました。(遊びに夢中になった)子供か、とのツッコミを後日受けましたが、確かにそうですね。。
- 2011/12/04 後藤真希 at 幕張メッセイベントホール
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2011.12.25 Sundayこの日を持って活動停止する後藤真希のライブ。昼夜と2公演あり、その昼公演に行ってきました。彼女自身ソロライブをやるのは、4〜5年ぶりと言ってた気がしますが、自分が見るのはモーニング娘。時代に2回くらいと後浦なつみ(後藤真希、松浦亜弥、安倍なつみ)のライブを1回見たことあるくらいで、7年ぶりとかになるんですかね、月日が流れるのは早い。。
5千人くらいが入る会場が満杯。派手派手なかっこをしてペンライト振る人も多いですが、おとなしく見守るタイプのお客さんが多い。ラストの夜公演はコアなファンが多くなるんですかね。男女比率は7対3で男性多め、年代は30代中心ですが、若い方も結構多いですね。
ライブはおとなしめの楽曲から開始。キレイな衣装を着て歌う後藤真希の声はいいですね。ダンスチームを引き連れて踊りまくりで歌ったり、歌い上げの曲あったりと多彩でした。初期の頃の曲しか音源持っていないので、聞いたこと無い曲がほとんどでしたが、ダンスとボーカルを堪能しました。ステージバックのスクリーンの映像もいろいろで、白い鳥が飛んでいて、後藤真希の伸ばした手の先に止まったりとか、いい感じ。センタコートもあり、ぐるぐると回ったり、上に上がっていったりと。上に上がっていく中で歌った曲では感極まるところがあったのか声に詰まったりも。
途中たくさんの子供達がダンサーとして出てくる曲もありました。あんな小さい子たちがきびきびと大勢の前で笑顔でダンスしている様を見るとすごいなーと関心しきりです。そんな中、後藤真希はワゴンに乗って会場を一周します。以前、タッキー&翼のライブでも見たことありますが、遠くの客席で見てる身としてはありがたいですねー。以前見たタッキー&翼のライブではファンが手を伸ばせば触れる位置まで来ていましたが、さすがにそれは無し。一人だけ女の子がハイタッチしていて感激してました。
そして半周したところで会場の後方の小さなステージに立ち、そこで「スクランブル」。ハロプロ時代の曲を自分がいた位置では相当な近くになって、そこで見れて上がりましたねー。ファンもここぞとばかり合いの手(「エルオーブイイーラブリーごっちん」とか)を入れて、最高潮な盛り上がり。カラっと明るいこの曲は個人的に後藤真希のイメージに一番合っていると思っています(カップリングの「長電話」も良いメロディで好きな曲)。そこから逆サイドに半周してメインステージに戻った後も、盛り上がりを引き継いだままラストを迎えました。ヒップホップ調のトラックや、心地よいシンセ音が鳴った曲などアレンジも多彩でしたね。
アンコールでは長いMCをしていました。これだけ長い時間しゃべるのを見るのは、テレビ入れても初めてのような。今までのいろいろを振り返り感謝しつつ、「まだavex所属のままですからね」とあくまでも休養を強調。ラストはこの日のライブを迎えるために準備してきたスタッフ、ダンスチームなどに感謝をこめつつ「lalala」という合唱系の曲を歌って締めました。
おまけで、以前テレビで見た後藤真希ととある芸能人のおかしなエピソード。