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2011/10/23 Let's Get Outside at 昭和記念公園
 メレルというアウトドアシューズメーカー主催の無料野外フェス。小さなオレンジテントのステージで3組のライブがあり、ステージ周りにワークショップやフードショップなどが出ていて、皆さん思い思いに過ごしていて良い感じ。週末雨になりそうな予報も出ていたのですが、当日は暑いくらいの晴れ/曇りな天気で良かったです。自分も2年前に雨天、野外フェス用にメレルのシューズ買いましたが、水滲みこまずに良い感じで愛用してます。といいつつこの日は別のシューズでした。
 
 昭和記念公園は初めて行ったのですが、事前に見たところジョギングもできそうかなと思って、ライブの前後に走る気で参加してきました。西立川駅から入場料400円払って公園内に入ります(出入り可能)。トイレで着替えて荷物をロッカーにしまって、軽く公園内を走ります。ものすごく巨大な公園なのですが、多くの人でにぎわっていて、ジョギングするには若干不向き。人の少ない朝とかだといいかもしれないですね。2キロくらいトコトコと走ったところで、みどりの文化ゾーン ゆめひろばというエリアに向かいます。ここは無料のスペースでした。
 
 14時過ぎに着くと、Sunshine Love Steel Orchestraのライブが始まっていました。Sunshine Love Steel Orchestraはスティールパンのみのバンドで見るのは3回目。Little Tempo の土生剛と田村玄一、Buffalo Daughter の大野由美子と3人組の(でも)オーケストラ。自分が聞いたのは2曲目からになるでしょうか、Burt Bacharachの「Close To You」のカバーで、電車で立川に向かうときに聞きたいなーと思っていた曲でラッキーでした。次からはアルバム「Sunrise」の楽曲で、野外に響くスティールパンの楽曲を堪能しました。以前3人編成で聞いた時はリズムトラックを流していた曲もありましたが、今回はスティールパンのみの音で構成、チェロパンの大野由美子がリズムパートを担うことが多かったよう。高低分かれた音が程よく混じって気持ち良かったです。
 
 ライブ終了後、公園と隣接する自衛隊演習所を囲んだ外接道路をぐるっと一周ジョギングしました。事前にネットで見ていて7キロと書いてあったのですが、道に迷ってしまい(ぐるっと回るだけのになぜ道に迷うのか自分でも謎)、もっと走ったでしょうか、1時間くらいかかって元の場所に戻ります。
 
 16時過ぎからNabowaのライブを聞きました。エレクトリックバイオリン、ギター、ベース、パーカッションという4人組で初めて見ます。この日はアコースティックセットと言っていたので、パーカッション奏者は普段ドラム担当でしょうか。エレクトリックバイオリン奏者はROVOやsgt.で聞かれるものとは違いエフェクトをそんなにかけていず、素直なバイオリン音を出している印象。各楽器が心地よいフレーズを重ねて、聞いているみんなが幸せに浸れる良いライブでした。真ん中あたりでやった、ややアッパーなリズムの曲はみんなの動きに一体感があった良かったですね、ブレイクはさんで上昇していく瞬間のここだーというお客さん達の反応が絶妙でした。ラストということで、アンコールに応えて出てきてくれてもう一曲。曲の前にギターの人が5歳くらいのときに初めてきたでっかい公園である昭和記念公園でライブできてうれしいみたいなことをおっしゃった後で、なぜか是非にやらせて欲しいということで、アントニオ猪木のイチ、ニ、サン、ダーを。その後で演奏された曲は情緒あるフレーズを重ねたゆったりした曲だったので、そのギャップもおもしろかったです。


author:de nudge, category:festival(Others野外), 00:16
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2011/10/22 sgt. at 渋谷O-Nest
 アルバム「Birthday」発売に伴うツアーラストの単独公演。エレクトリックバイオリン、ベース、ドラム、ギターの4人組で流麗なバイオリンのフレーズ、ゴリゴリのリズム隊、効果音的な入り方をするギターと独特な音の組み合わせ方で展開するインストロックバンドと言ったら良いでしょうか。
 
 まずメンバー登場でちょいびっくり。バイオリン奏者の成井幹子のお腹がぱんぱんです。妊娠されていることは知っていましたが、間近なんですね、12月か1月あたりの出産予定とおっしゃっていたような。
 
 この日は特別公演と言った趣きで、ゲストが入れ替わり立ち代わり入っていました。メンバーを書くと、キーボードに中村圭作(toeのサポートなど)と金山隆一、サックスに大谷能生(sim)、バリトンサックスに吉田隆一(渋さ知らず、板橋文夫、藤井郷子の各オーケストラ)、ボーカルにkim(uhnellys)、トランペットに外間正巳、パーカッションに毛利元祐(旅団)と。1曲だけ参加の方もいたりして、贅沢。
 
 ライブは「Birthday」中心で過去曲もちりばめて、2時間近くのセット。半分以上の楽曲に参加していた中村圭作の流麗だったり荒々しくなったりするキーボード音も効果的。曲のどこかにドラマチックな要素が入り込んでくるのがこのバンドの魅力的なところで、特に音量とスピードが上がった時にこの要素が入り込んでくると、目がうるうるとするくらい高揚しますねー。暗闇を彷徨うようなイメージもあれば、空がぱーっと開けたようなような展開もあり、相当楽しめました。後者印象が特に強くなった曲は、パーカッション毛利元祐が加わった曲で、胸が高鳴るリズムにバイオリン音が良い感じで乗っていました。「きみは夢をみている夢がきみをみている」だったかな?
 
 その他印象に残った曲をパラパラと書きますと、今回のアルバムのハイライト曲と言っても良い「Zweiter Weltkrieg」ではsgt.初のボーカル曲で、kimのラップ・ポエトリーリーディング調な歌が思いのほかうまくはまっていますね。「アラベスク」は最も多い人数の8人で演奏され、バリトンサックスとトランペットもがっつりはまっていました。
 
 しばらく活動休止になるようですが、またの再開を楽しみにしています。「221B Baker」のような54-71と思わせるような間が勝負といえるスカスカなリズムを取り入れた楽曲など、今後もどんどん幅を広げていきそうで、そういったところも期待ですね。

author:de nudge, category:live(duo,O-Group), 11:40
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2011/10/15 安室奈美恵 at 国立代々木競技場第一体育館
 超有名と言っていいであろう女性ボーカリストのライブを見に代々木競技場第一体育館まで行ってきました。同会場来るのは6年くらい前にOASISのライブを見て以来2回目になります。
 
 1万5千人入る会場は満杯。お客の7割くらいが女性で、年齢層は様々、小さいお子さんからおじいちゃんまで。自分はアリーナ席の機材席近くで、ステージから座席に伸びているセンターコートまで10メートルくらいのところと、思いの他良い位置で見れました。
 
 ステージにはでかいチェスの駒が置かれています。アムロコールに包まれる中、ステージ後方のスクリーンにチェスの駒が現れ、ボンと壊れるとこの日の出演者の顔が出てくる映像が映し出されます。最後に安室奈美恵の顔が現れ、大きな歓声が起こったところで、本物がそれぞれのチェスの駒の前に登場します。メンバーは安室奈美恵と10人のダンサー(男女半々)。
 
 ダンサーとがっつり組んで歌う安室奈美恵はかっこ良過ぎましたねー。ヒップホップ調のトラックが多いのですが、そのトラックがやたらかっこ良い。自分に耳なじみがあるのが小室哲哉と組んでいた時期のもので、そこからは一切やらずでしたが、あのユーロビートなアレンジは今のライブには合わないことが良く分かります。メロディは小室哲哉時代のものの方が好みですが、ダンス含めた楽曲自体は断然今でしょうか。英語詞も多く、そこはスクリーンに時々出したり(単純に出すのでは無くポップないろんな字体で出しているのも良い感じ)していました。それを見る限り、フレーズ自体はありきたりかなーと少し思ってしまいました。ただ、英語の感覚がよく分からんので、その場で聞いた限りでの印象です。
 
 基本的にはクールに踊りながら歌う安室奈美恵ですが、時々ニコっと笑ったりするところで、ため息と歓声が。また中盤ではソロでうすいピンクのドレスを着てしっとりした歌を2曲歌ったのですが、そこで見せる笑顔と、手を振りながら歌う様はキレイ、かわいいとしかいいようが無いです。会場みんなで惚れ込んだと言ってよいくらいの歓声が挙がっていましたねー。
 
 後半は怒涛の乗りよい楽曲のオンパレード。ダンサーのソロも織り込んだり、ほとんど踊らずに歌うだけの曲もはさまれていたりするのですが、すごい体力だなーと。ステージとセンターコートの間の通路で2列になって踊っている曲と、ラスト辺りの曲でセンターコートで男性組のみ踊るのと女性組のみが踊る(安室奈美恵は両方とも踊る)ところがあったのですが、それらのダンスはとりわけ感動しました。楽曲では「Queen of Hip-Pop」という曲が複雑なリズムでそこにうまいことメロディをはめこんだ印象(実際は逆なんでしょうけど)でおもしろいなーと思いました。
 
 アンコールはTシャツとジーンズ姿でしっとりと2曲。歌い終わったところで、「ありがとう」とこの日唯一のMC。それまで一切しゃべらず、とそれもまたかっこ良さ、神聖さに拍車をかけているようで良かったです。ダンサーと一体となったパフォーマンス、ステージの舞台も次々と切り替えられていく見事な演出、と完成されたショーを堪能しましたねー。今度はある程度楽曲聞いてからまたライブ見てみたいです。

author:de nudge, category:live(Othersアリーナ・スタジアム), 11:55
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2011/10/10 Asa , TETE , KYRIE KRISTMANSON at 六本木ヒルズアリーナ
 "ビート・サーキット"と名づけられたイベント。海外から3組出演していていずれも初めて見るアーチストです。
 
 最初はKYRIE KRISTMANSON。カナダ出身、フランス在住の女性シンガーソングライター。初来日だそうでボワボワな白い帽子をかぶっていてかわいらしい。始めの曲はギターを持たずにマイクを叩いてリズムを取りながら歌います。その後はギターを手に歌います。NOAというイスラエル出身のシンガー(Pat Methenyプロデュースのデビューアルバムを良く聞いていた)と似た印象を受けるその声と曲がかなり良い感じ。お客にバックコーラスちっくに歌わせ、トランペットを吹いたり歌ったりする曲もありました。30分弱くらいのパフォーマンス。
 
 続いてはTETE。セネガル出身、フランス在住の男性シンガーソングライター。何回か来日されているそうで、日本語のMCが達者。人懐っこい笑顔とひっかかりのある声が魅力的でアコースティックギター一本のソロでもかなり聞かせます。メロディも良い感じ。お客さんにもたくさん歌わせますねー。最後の曲ではマイク、アンプ無しでの完全アコースティック。後ろの方では聞こえないくらいなのですが、まっすぐに歌うその姿を見るだけでも感動できます。
 
 ラストはAsa。フランス出身、ナイジェリア在住の女性ボーカリスト。バンドを率いてのパフォーマンス。ギター×2、女性コーラス、ベース、キーボード、ドラムという編成。TETEに引き続き眼鏡をかけているのですが、顔のサイズからはみ出すほどのでっかいまん丸眼鏡が特徴的。ナイジェリア在住ということでアフリカ色が強いのかなと思ったのですが、ゆったりなリズムの曲から感じるものだけで、いろんな王道ポップスを歌い上げるといった印象。お客とのコーラスあり、ギターを手にして他のギター奏者と振り付けを合わせたりとウキウキして聞けました。2曲ほどTETEも参加して歌っていました、内アンコールでやったのはU2の「ONE」のカバー。
 
 TETEは前日に富士山のふもとで開かれた朝霧JAMにも出演していたようです。今年の朝霧JAMは2日間晴れていたようで富士山がっつり見れたんでしょうねー。会社の後輩が今年参加するということで寝袋を貸してあげたのですが、ライブを普段見ない彼女でもそれなりに楽しめたようで何よりでした。

author:de nudge, category:live(六本木ヒルズアリーナ), 11:31
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2011/10/09 横濱JAZZ PROMENADE at 横浜市内各所
 関内、桜木町あたりを中心に各ホール、ジャズクラブで一斉に昼から晩までライブをやっており、チケットパス(バッチです)でどこでも入れる形式のものです。2日間行われる2日目に行ってきました。3年ぶり2回目の参加。関内駅を降りて、チケット代払ってバッチをもらいます。町のあちこちでやっている無料野外ライブもあって、関内駅前でも演奏してました。横浜スタジアムでは野球の試合があったり、道で別のイベントが開かれていてにぎやかですね。
 
 ホールで見たライブは、渋谷毅オーケストラと板橋文夫FIT! &オーケストラという2組(板橋文夫のは2部構成で1部と2部別名義なので実質3組か)でした。
 
 横浜市開港記念会館という会場で渋谷毅オーケストラを見ます。渋谷毅というピアニストは初めて見ます。二階堂和美と共演歴があるということで名前を知っていました。メンバーは峰厚介(テナーサックス)、松風紘一(アルトサックス、バリトンサックス、フルート)、林栄一(アルトサックス)、松本治(トロンボーン)、津上研太(アルトサックス、ソプラノサックス)、石渡明廣(ギター)、上村勝正(エレキベース)、外山明(ドラム)という編成。林栄一は板橋文夫オーケストラ、松本治はVINCENT ATMICUS、津上研太は大友良英NEW JAZZ ORCHESTRA、外山明は板橋文夫オーケストラやUAのバックバンドなどで見たことありますね。
 
 渋谷毅のやわらかなピアノや各メンバーのソロを織り交ぜていろんな楽曲を1時間半に渡って演奏します。パラパラとした印象を書きますと、、外山明のドラムは相当に独特なリズム感で演奏されるのですが、これが聞いていてくせになります。リズムキープはベースのみが担う展開も多かったです。ギターの音色がかなりつぼでした。管楽器隊への合図は松本治が行っているものが多かったよう。有名ジャズミュージシャンの曲や各演奏者のオリジナル曲も演奏されていて、林栄一の「ブラザー」というセカンドライン調の曲がかなり良かったです。渋谷毅のひかえめに刻むオルガンのセカンドラインリズムも良いアクセント。林栄一、石渡明廣、上村勝正、外山明という4人で別名義のバンドがあるそうで、そこから1曲演奏していたのですが、スピード感あるロック度も高い曲でかっこよかった、などなど。
 
 
 ライブ終了後、関内から桜木町のあちこちを歩いて、街角ライブをつまみ食い。自分が見たものではビックバンド形式のものが多かったような。その中でがっつりと見たのは、横浜ワールドポーターズ前でやっていた、たをやめOrquesta!!!という女性ばかりの総勢19人のビックバンド。かなりおもしろかったです。全員黒尽くめの衣装に赤のアクセサリーを身につけて立ち振る舞いなんかもバッチリきまっているラテン度濃厚な演奏を。曲によりボーカルもありで、いい感じではまっていました。リーダーとなるサックス奏者はMCがおもしろく客いじりなんかもあって、笑いを取っていました。途中の曲では演奏の中で詞の朗読を。結婚を彼氏に執拗にせまって振られるストーリーでおもしろい。最後詞の書いた紙を破り捨てて泣き崩れる小芝居も効いています。後でネットで調べたら、チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカン、ラ・しゃららで活動されている岡村トモ子(オカピ)でした。ラ・しゃららでも失恋ソングを熱唱していましたが、どうりで既視感が。。今回は脇の方から見ていましたが、次は正面からがっつりと見てみたいですね。
 
 
 関内に戻って、関内ホール 大ホールに夕方過ぎに入ります。ピアニスト板橋文夫率いるバンド2組を見ます。板橋文夫はハウスミュージックを作るKuniyuki TakahashiのCDに参加したり、ロックバンドACIDMANのライブに参加したりと、JAZZ以外のミュージシャンともからんでおり活発に動いている印象のある方ですね。オーケストラ編成のライブを過去3回見たことあります。
 
 最初の1時間はFIT!という名義のバンドで若手ベーシストとドラムを率いた3人編成。ともに北海道出身という瀬尾高志と竹村一哲。ドラム竹村一哲はなんと1989年生まれ。瞬発力あるドラミングといった感じで細かな刻みやロック的にストレートに叩いたりといろいろな技を繰り出します。ベース瀬尾高志は笑い飯 西田のような風貌で、弓弾きや荒々しく弦をはじいたりと迫力ある演奏を。3人が渾然一体となって、即興とキメの部分を織り交ぜて感激する瞬間が多かったですねー。
 
 休憩はさんで次の1時間半(を超えていたかな)は、オーケストラ編成。以前参加していたメンバーから少しずつ変わっていますね。林栄一(アルトサックス)、片山弘明(テナーサックス)、吉田隆一(バリトンサックス)、福村博(トロンボーン)、太田恵資(ヴァイオリン)、小山彰太(ドラム)、立花泰彦(ベース)というメンバーにFIT!の2人も残っているので、ツインベース、ツインドラムという形に。片山、吉田、太田は渋さ知らずの常連メンバーでもありますね。大曲と呼べるような長めの曲を3曲。息を呑むアンサンブルと各自のソロを取り混ぜていて堪能しました。とりわけ2曲目にやった吉田隆一が手がけた曲が強烈でした。バリトンサックスの早いブレスでのリズムからベースとドラムが早いビートで入ってきて、途中じっくりとした展開も織り込んで、再度元の展開に戻るという。音源として欲しいなーと思いました。予定していた3曲終了後も、即興での演奏を続けていき、喝采を浴び続けますが、残念ながら時間切れということで終了。
 
 終演後会場を出ると雨が降っていました。降り始めたのが街角ライブ終了後みたいだったので、セーフでしたね。帰る前に驛の食卓という横浜ビールを堪能できるパブで食事して帰りました。この辺に来たときはよく寄るのですが、ここはビールだけでなくごはんもおいしいですね。この日期間限定で出ていた小田原の地ビールもおいしかったです。

author:de nudge, category:festival(横濱JAZZ PROMENADE), 05:02
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2011/10/08 LITTLE TEMPO at 横浜ThumbsUp
 アルバム「太陽の花嫁」リリースに伴うツアーの一つ。先月Liquid Roomのライブに行けなかったので、こちらに参加。急遽組まれたライブのようで、チケットはライブハウス直接予約のみ。横浜駅から徒歩5分ほどで着くこの会場は初めて来ます。オールドアメリカンな雰囲気が漂っていて良い感じ。お客は100人程度と予想していたよりはるかに少ない。おそらくLiquid Roomは満杯だったはずで、席に座って食事取りながらLITTLE TEMPO見れるって贅沢ですね。
 
 スティールパン、スティールパン/スティールギター、キーボード、サックス、ベース、ドラム、ギター、パーカッション、ダブミックスと揃う9人組のインストレゲエ・ダブバンドで見るのは10回目くらいになるでしょうか。アルバム「太陽の花嫁」は、個人的にかなり好きな前作「山と海」の流れを引き継いでいて、よりミドルテンポでメロディアスな楽曲が多い印象。ライブでは旧曲と「太陽の花嫁」からの曲が半々といったところでしょうか。覚えているものでは、旧曲からは「JEMIMA」「スカイハイ」「温泉物語」「Over The Rainbow」「山と海」、「太陽の花嫁」からは「太陽の花嫁」「水平線」「モーレツマンボ」「トワイライト・ダンディ」「ときめき☆リダイヤル」あたりでしょうか。記憶に頼っているので間違いありかもしれません。
 
 最初は席に座っておとなしく聞いていたお客さんも徐々に立ち上がり、途中からガラガラしていたステージ前のスペースに人がなだれこんで踊りまくり状態になっていました。心地よいリズム、染み入るスティールパンやサックスのメロディ、ダブミックスやリズムチェンジではっとする瞬間も多く作り出していて、本当に最高のバンドですね。いつもはキラーチューン「MUSICAL BRAIN FOOD」で最初の演奏でわざっととちってドタバタした直後にすぐに最初からやり直すというお馴染みの演奏を「Over The Rainbow」で今回やってました。その他CDと違って最初の方をスティールパンメインで他の楽器はほんのりと音を足すだけのアレンジにしていた「太陽の花嫁」がいい感じでした。2回のアンコールを含めて1時間45分くらいでしょうか。アンコールはわりかしおとなしめの曲を並べてくるのですが、その中の「ときめき☆リダイヤル」ではキーボードのハカセが前方中央に立って、ピアニカを聞かせます。ハカセは日本酒一気のみしてから演奏に入るという気合の入れよう(?)。スティールパンのTICOと背中合わせで演奏したりとノリノリでした。
 
 この週末は3連休でひさびさに休日出勤も無し。先月がトータルで3日しか休めずストレス溜まりまくりだったので、自分本位に3日間を過ごしました。ライブ漬けでこの日はその1日目。CD屋さんにもひさびさに行って買ったり。miaou「The day will come before long」2,100円、Clap Your Hands Say Yeah「Hysterical 」1,905円、Wilco「The Whole Love」1,399円。毎度毎度の印象なのですが、日本のCDってなんでいつも高いんですかね?Clap Your Hands Say YeahやWilcoも輸入版なのでこの値段ですが、国内版だと値段が跳ね上がりますし。日本のCDはメジャー・インディーズ問わず高い気がします。miaouも日本のCDの中では安い方なのでしょうが、それでも2000円台。中には3000円台のCDもあったりして、視聴していいなと思っても買うのをやめてしまったりすることがあります。。

author:de nudge, category:live(Othersライブハウス), 11:17
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2011/09/18 PLAGUES at 下北沢CLUB Que
 去年からひさびさに活動を再開したPLAGUES。自分は初めて見ます。
 
 ギターのリフや疾走感があるリズム、そこにハスキーなボーカルが乗るかっこ良いロックバンド。自分は「スピン」という曲が大好きで、車なんて運転したことが無かったですが、当時Tom Cochraneの「Life Is A Highway」と並んで最高のドライブミュージックだなーと思ってました。
 
 現在のメンバーはギターとドラムで、ライブのサポートとしてベース林幸治(TRICERATOPS)が加わります。前日同所で行ったライブではキーボードに堀江博久も加わっていたようです。堀江博久はCORNELIUS、LOVE PSYCHEDELICO、木村カエラ、the HIATUS、くるりなどなどびっくりするくらいの多くのバンドに参加していますね。
 
 ライブ会場は満杯。キャリアの長いバンドなので、お客の年齢層も高目。ですが、グルーブ感あふれまくりのロックにかなり盛り上がりました。キレの良いギターのリフにブレイクも効果的にはさみこむリズム隊。ギター/ボーカルを務める深沼元昭は1曲演奏が終わるごとに「どうもありがとー」と必ずといいほど言います。そのことをいじられたり、肉食ばんざいな話をお茶目に語る(林幸治との間のあるやり取りがおもしろかった)MCなどありながら、演奏ではストイックにギターをプレイし、歌ってました。
 
 ライブは3回のアンコールを含めた2時間半のライブ。一曲あたりも4分前後くらいの曲が多いので相当な曲数をやったのでは無いでしょうか。

author:de nudge, category:live(Othersライブハウス), 10:19
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2011/09/03 typhoon party at 恵比寿Liquid Room
 METAMORPHOSEという毎年9月初めに伊豆修善寺のサイクルスポーツセンターで開かれている、オールナイト野外ミュージックフェスティバル。以前開かれていた年末バージョンには行ったことがありましたが、夏のは行ったことがなく今年初めて行くつもりでした。
 
 が、でかい台風が直撃するということで、当日に中止のアナウンス。海外のアーチストはせっかく日本にやってきてライブしないのもなんともということで、急遽都内に場所を移して企画されたのがtyphoon partyでした。他にもUNIT、WWW、Warehouse702など散らばっての開催。当日決めて実行に移すその反射神経っぷりが素晴らしい、スタッフの方てんやわんやだったのではないでしょうか。
 
 自分は好きなGalacticと見たかったEbo Taylorがいて比較的すいてそうかなと思ったLiquid Roomに行きました。12時前に到着、(IDチェックがあるので)行列に並んで会場に入るとGalacticのライブがちょうど始まったところ。お客はメタモ流れの人が多いのでしょうが、急遽な呼びかけでこんだけ集まるかの満杯っぷり。アメリカ・ニューオリンズから来たドラム、ベース、ギター、キーボード、サックス/ハーモニカの5人組のファンクバンドで、見るのは3回目。毎度ゲストを入れた形でライブしていますが、今回はトロンボーン奏者と男性ボーカルを入れていました。このボーカルがやたら太いいい声で、バンドにマッチしまくり、紹介でLiving Colorと聞こえてもしやと思ったのですが、Living Colorのボーカルだったそう。バンド音だけでも最高なのですが、そこにドスの聞いたボーカルでさらに高揚させられます。トロンボーン奏者もソロ入れたりしながらバンドに溶け込んでいました。グルーブ感あふれまくりのたたき方をするドラムStanton Mooreは立ち上がりながら叩いたりと相変わらずのパワフルさ。盛り上がりはこの日一番でしたねー。またこの編成で見たいです。
 
 続いてはMoodymannのDJ。アメリカ・デトロイトから来たこの方は以前ライブセット(Moodymannがボーカルで思いっきり歌ったりしてました)で見たことあるのですが、DJは初めて。音源やイメージからドス黒いハウスというイメージがあったのですが、いきなりWhite Stripesの「Seven Nation Army」をかけてきてビックリ。その後もロックの有名曲(なんだったか忘れちゃいましたが)なども織り込んでバラエティ豊かな選曲でした。1時間過ぎた頃の展開が良かったなーと思ったのですが、どんな感じの曲をかけていたのか思い出せず。。
 
 次にStevie Salas and Bernard Fowler presents the I.M.F's feat. Juan Alderete and Jara Slapbakとやたら長く、これだけでメンバー全員書いてしまっているバンド名。ギターのStevie Salasを中心にボーカル、ベース、ドラムの4人編成。ベースのJuan AldereteはThe Mars Voltaのメンバーですね。名前検索してTwitter見たらNFL Oakland Raidersのファンのよう。この編成はファンクセットという紹介をWebで見ていましたが、キンキンガリガリの派手な音色のギターでハードロック色が強くそこにファンクをまぶした感じ。ボーカルとともにこゆさ満点でした。途中Living Colorのボーカルも飛び入りしたりも。
 
 ラストはEbo Taylor & Afrobeat Academy。ガーナの大ベテラン(74歳)アフロビートミュージシャンで、今回初来日とか。ギターを手に歌うEbo Taylorに、パーカッション、ベース、ギター、ドラム、管楽器2人、キーボードという編成。見た目からすると半分がアフリカ系で半分が欧米系といった感じ。キーボードはEbo Taylorの息子さんのよう。パーカッションの強力なリズムを中心にアフロビートが展開され、そこにキーボード、ギター、ボーカル、管楽器の音が良い感じで乗っかってきました。自分が今まで見たアフロビートバンドのSeun KutiやAntibalas Afrobeat Orchestra、KINGDOM☆AFROCKS's と比べると派手さには欠けるものの、心地良いビートと素朴な感じのボーカルをゆったりと体をゆらしながら味わう感じでした。多様なメンバーが揃い、黙々と演奏したり踊りながらだったりとアクションもそれぞれ。印象に残るのは大げさなアクションを取りながら演奏していたサックス奏者と途中上半身裸になりながら叩きまくっていたパーカッション奏者でしたねー。アンコールはEbo Taylorのソロとバンドのインストのみの2曲で大団円でした。
 
 このライブはアルコールを取らずでした。朝から仕事があるためで、家に帰らず喫茶店で2時間ほどウトウトして会社に直行しそのまま終電まで。前日たっぷり寝ていたとはいえ、ハードでしたねー。

author:de nudge, category:live(Liquid Room), 14:31
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2011/08/28 YOKOHAMA STEEL PAN FESTA 2011 at 横浜・山下公園 石のステージ
 日本各地のスティールパンのバンドのみで繰り広げられる2日間の野外フェス。今年で10回目だとか。自分は初めて参加します。この日は天気も良く、ジョギングした後で山下公園に行きました。
 
 見たのは2日目で、この日の後半4組。TRINISTA→STARS ON PAN→RENDEZVOUS→PANLAND STEEL ORCHESTRA。それぞれ25分くらいの演奏、15分くらいのセットチェンジ。スティールパン、パーカッション、ドラムと打楽器のみなのでさくさくとセットできますね。メンバーは男女混合で女性比率が高いバンドがほとんど。楽器を習う学校から組んだ方が多いような印象で、子育て中もしくはひと段落ついたくらいの年齢の方が中心。若い方やおじいちゃんもいたりと、様々な方が和気藹々とやっている感じがいいですねー。
 
 RENDEZVOUSというバンドは長尺な(たぶん)オリジナル曲を3曲ほど聞かせていて、良かったです。クラシックちっくなメロディ展開も良い感じ。ラストのPANLAND STEEL ORCHESTRAでは、それまでの出演バンドの方が中心となって、前方で踊りまくりで大団円でした。
 
 トリニダード・ド・トバゴから生まれたスティールパンという楽器が遠く離れた国でこんなにたくさんの方が演奏しているというのもすごいですね。スティールパンを使った自分が好きなバンドはLittle Tempo、Orquesta Nudge! Nudge!、Panorama steel orchestraなどいますが、本当に裾野が広いなーとこの日思いました。

author:de nudge, category:festival(Others野外), 12:23
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