3日間、苗場の山で繰り広げられる大規模野外フェス。今年は前夜祭(木曜の夜に盆踊り、花火、無料ライブ等があり、地元の方もお祭り間隔で遊びに来てらっしゃいます)は参加できず。開催期間中、新潟はかなりの豪雨で被害に遭った地域も多かったようですが、苗場は降り続いたものの豪雨とまでは行かず、例年よりちょっと雨が多いくらいで済みました。にしてもここ数年のフジは雨降る中が当たり前になってきましたね。日焼け止めを塗ることが一回も無かったのは初めてかも。
今年も素晴らしい特別な3日間でした。個々に見たバンドの感想も今後書いていきたいですが、特に自分がはまった、良かったなー、すごかったなーというものを列記して今回は終わります。
(順不同)カセットコンロス,MANU CHAO LA VENTURA,COLDPLAY,浅草ジンタ,RA RA RIOT,MARC RIBOT Y LOS CUBANOS POSTIZOS,CONGOTRONICS vs ROCKERS,CAKE,DJ NU-MARK
雨のおかげで泥だらけにはなりましたが、涼しく、また個人的にも週一のジョギングを続けていたので体力面も余裕があり、かなり多くのライブを見ることができました。上記に書いてないものも素晴らしいライブばかりでした。
出演アーチスト、スタッフ、いろんな音楽を貪欲に楽しむお客さんに感謝しつつ、来年もまた楽しみにしたいと思います(いつまで行けるやらですが…)。
以下、追加で書きたかったことを。
フジロック開催の前日に、レイハラカミが脳出血で突然に亡くなったというあまりにショックなニュースが伝わってきました。自分には思い入れがあり過ぎる電子音楽家で、これ以上ライブを聞くことができないという残念さ以上に、あのひょうひょうとしたふるまいをする彼が若くしてこの世からいなくなってしまったということが信じられない思いでいっぱいです。おじいさんになっても今のスタンスと変わらずに作品を作って、ライブをして、それに自分はずーっとつきあって聞いていくと思っていました。
彼のライブを初めて見たのは2001年のフジロックでした。そこからいろんな場所で彼のライブを聞くようになりましたが、初めて生で聞いた時は本当にうれしかったですね。最近のライブではグダグダMCが入るのが恒例ですが、この時はしゃべりはなく、その代わりヘンテコな機械ボイス(確か「男はにくじゃがに弱い」とかなんとか)を曲の合間にさくっと挟み込んでウケを取っていましたねー。彼のフジ出演はこれ一回でしたね。その時は深夜のレッドだったのですが、野外のステージ(昼間や夜のグリーン、夕暮れのホワイト、夜のヘブンなどいろんなところではまったはず)でも見たかったです。ご冥福をお祈りします。
今回のフジ出演者で追悼コメントされて曲を捧げた方がいらっしゃって、うれしかったですね。自分が聞いたものでは、クラムボンとCONGOTRONICS vs ROCKERSのJuana Molinaでした。他にKIMONOSとくるりもそれぞれ曲を捧げていたよう。クラムボンの追悼曲は「Folklore」でした。キーボード/ボーカルを務める原田郁子は歌いながら感極まっていき、「遠くで君の声がした そろそろ行かなきゃ」の「そろそろ行かなきゃ」の部分で声が詰まって歌えなくなっていました。その後はなんとか歌いきっていましたが、その歌詞の部分が歌えなかったところで、自分も不覚ながらうるうるときてしまいました。