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2011/06/11 sgt. , middle9 at 下北沢ERA
 sgt.企画のイベント。キレイな女性メンバーがフロントに位置していて、脇にいる野性味あふれる男性がMCを務める共通項?があるインストバンド2組が出演するイベントでした。4月初めに予定していたのですが、震災の影響でこの日に延期になっていたよう。下北沢ERAは初めて来ます。昼間走って、ライブハウス近くのスープカレー屋さんでカレーとともにビール飲んだ後に参加で、結構疲れた状態になってしまいました。。
 
 初めは大阪から来たというmiddle9。ミドルキュウと呼ぶようで9mm Parabellum Bulletと同じく「ナイン」とは呼ばないよう。バイブラフォンとキーボードを担当する女性に、ギター、ドラム、ベース、トランペットの男性メンバーという5人組(トランペットはサポートのよう)。蜜なアレンジで展開するジャズなユニゾンが決まる楽曲から始まります。バイブラフォンとトランペットの味とギター、ベース、ドラムのロック部隊のかみ合わせが良い感じ。そこからファンクなギターとキーボードの曲につながります。ギターの男性がMCを務めるのですが、しゃべる限りはウケを取らなければならないだろーという大阪根性をがっつりと披露します。ビール一気飲み、「Billie Jean」な曲をバックにマイケルなダンスを踊ったりと、バンドの音楽性からかけ離れたパフォーマンスを繰り出します、おもしろい。曲では最後にやったものが一番良かったですね。ギターの方は酔ったいきおいから、せまいステージを動き回って、他のメンバーに迷惑かけまくってましたが、そんな見た目と端正な曲とのギャップがおもしろかったです。
 
 続いてはsgt.。見るのは2年ぶり3回目。エレクトリックバイオリン、ベース、ドラム、ギターの4人組で曲によりサポートのキーボードが加わります。事前に2時間はやるという予告がされていた通り、たくさんの曲を楽しむことができました。エレクトリックバイオリンの流麗なメロディにゴリゴリのリズム隊とノイジーなギターがからみ、頭の中が沸騰する瞬間をたくさん味わえました。はっとするリズムチェンジ、ブレイクなどはなく、ロックなカタルシスを持続したまま様々なリズムを楽しめるのが良いですね。ベースを中心としたメンバー同士のアイコンタクトも良い。重そうな体でビシバシと叩くドラムの方は汗だくの体でMCも務め、途中お着替えタイム(シャツがびっしょり)もあったり。8月に発売するアルバムから新曲も確か2つほど披露。本編ラストは「銀河を壊して発電所を創れ」、アンコールは「銀河の車窓から」と銀河2連発。ともに静かな展開から段々ときれいなバイオリンのフレーズが舞う大曲で、特に「銀河の車窓から」のメロディは一聴で強烈な印象を残すもの。そういった要素もありつつ、「再生と密室」あたりのゴリゴリとしたベースを中心とするダイナミズムあふれたロックがこのバンドで一番好きなところだなーと改めて思ったライブでした。

author:de nudge, category:live(Othersライブハウス), 13:51
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2011/06/04 Freedom Sunset at 江ノ島展望台
 江ノ島展望台の2階部分で年に何回かやっているイベント。自分は初めて参加しました。昼の用事を済ませて、どたばたと江ノ島に移動。かなりひさびさに来た気がします。海が見えただけでテンション上がりましたねー、良い風景。サーフィン、ヨットの他に既に海水浴していそうな人を見ましたが、寒くないのでしょうか。
 
 昼からライブやDJがあったのですが、自分が着いた時は後半過ぎていた頃の17時過ぎ。初めて聞くJebskiが機械を使ってダンスミュージックを鳴らし、そこに藤枝伸介が生サックス音をかぶせて相当に盛り上げていました。。高音のキーボード音をキラキラと響かせるJEBSKIの曲は音源含みつつちゃんと聞いてみたいですね、残念ながら自分が着いた時はライブ終盤で10分くらいで終わってしまいました。
 
 続いては井上薫のDJ。最初にJEBSKIとの共作である自身の曲「The Invisible Eclipse」から初めていきなり沸騰。そこからもテクノ曲中心にいい感じで盛り上げていました。「The Whisperer in Germination」では藤枝伸介のサックス、GOROのディジュリドゥが加わり、一際の盛り上がり。18時半過ぎに一旦終了して、そこからアンコールで何曲か流していたのですが、ブラジルテイストの曲が多かったです。そこで流れた男性ボーカルのいなたいボーカル曲がなんだったけなーと。
 
 終了時には井上薫がMCしてました、初めて声を聞くような。この後深夜から代官山AIRでDJをされるそうで、タフですねー。両方参加したお客さんも結構いるのでしょう。 
 
 飲み物買うのにものすごい行列に並んだりと、前の方でがっつりは聞かなかったのですが、周りの海、夕日、飛行機雲と素晴らしい風景とともに楽しめましたね。ただ、寝不足気味の体に、予想以上の寒さが合わさって、珍しく風邪を引いてしまいました。。

author:de nudge, category:festival(Others野外), 01:09
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2011/05/28 Alamaailman Vasarat , Varttina at 渋谷O-West
 FINDAND FEST 2011と銘打ったイベント。同じ日に同じイベント名でメタル系のバンドが揃ったイベントがLiquid Roomであったようですが、自分はO-Westの方の、トラッド系の2組が出演するイベントを見てきました。O-Westは初めて入ります。お客さんにはピーターバラカンもいました。
 
 最初はVarttina(正式表記はaの上にウムラウトが付く)というバンド。20年以上のキャリアを誇る女性3人のボーカルに、アコーディオン、ギター、ドラム、ベースという男性4人がバックを務める形態。アコーディオンはPCにつないでいるのか、いろいろ音色を変えていました。ギターはウードのようなひょうたんみたいな形をしたもの。女性3人はそのキャリアからしておばちゃんではあるものの、恐らく若かりし頃はキレイだったんだろうなーと思う風貌。各地の民謡を取り入れていると思われる楽曲を巧みなコーラスワーク、ハーモニーなどで、振り付けつきで歌いまくります。バンドのアレンジも変拍子をやたらめったら組み込んでいて複雑。お客さんから服を受け取ってそれを持ちながら洗濯する振り付けで歌ったり、息継ぎ無しで早口で歌ったりと様々な楽曲を楽しませてもらいました。
 
 続いてはAlamaailman Vasarat。メンバーは全員男性でホーン2人、チェロ2人、キーボード、ドラムという特殊な編成。ホーン2人のキャラが異様に濃い。でっぷりとしたお腹にシルクハットをかぶりクラリネットとすごいでかい1メートルはあるんじゃないか(持つことはできず据え置いている)バリトンサックスを吹く人と、プロレスラーの悪役ってな印象が漂う背が高く、ヘンテコな踊りをしながら吹くトロンボーン奏者だったのですが、この二人が動きながら吹いて、他のメンバーは演奏で聞かせます。特にチェロ2人は曲ごとに音色を相当にいろいろと変えていて、メタルっぽいギターみたいな音、クラシックな雰囲気が漂ういかにもな弦楽器な音、ジャズなベース音などなど。キーボード奏者は曲によりピアニカも吹いていました。全般に低音をバリバリと響かせつつ、ジャズ、ロック、クレツマー、トラッドなどをごたまぜにして聞かせる曲はおもしろかったですねー。

author:de nudge, category:live(duo,O-Group), 00:39
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2011/05/22 ROVO presents MDT FESTIVAL 2011 at 日比谷野外音楽堂
 毎年5月恒例のROVO主催イベントMan Drive Trance日比谷野音版です。この日昼3時くらいまでカンカン照りで、蒸し暑いビルの中で仕事して、さあ日比谷に向かうぞーと外出たら大雨、、予報が出てたので覚悟はしていましたが、あまりのタイミングに少しめげる。日比谷公園に辿り着いた時に既に、レインジャケットに水がしみこんでいましたが、負けずに公園内で行われていたもう一つのフェス、オクトーバーフェスト(ドイツ発祥の野外でひたすらビールを飲んだくれるフェス)に寄り、ビールをかっくらってから、野音に4時過ぎに到着しました。
 
 ステージ上でも雨よけのビニールテントが張られるコンディションの中、最初に登場したのはZAZEN BOYS。単独でも野音いっぱいに出来るであろう贅沢なゲスト。登場時からテンション上がりましたねー。即興セッションから始まり、そこから遊びと変拍子と横ノリなリズムが交錯した楽曲がいきおいよく展開されます。タイトなリズム、ゆがんた変態ギター、ギター/ボーカルの向井秀徳の合図でストップ&ゴーを決めたりと息を呑む瞬間が多く、かっこ良いです。「ダルマ」「ウィーケンド」と連呼する2つの曲は初めて聞きました。また日比谷ど真ん中ということで「東京節」という大正時代にはやったという曲を演奏して、これが思いのほかおもしろかったです。向井秀徳はタムを叩きながら朗々と歌い上げていきます。「パイノパイノパイ〜」ってメロディはくせになりますねー。ラストはおなじみゆったりとしたリズムトラックにシンセがのっかる「Asobi」で終了。そういえば今日の楽曲では「くりかえされる諸行無常、よみがえる性的衝動」って歌詞が出てこなかった気が。以前は半分くらいの曲でこのフレーズが入ってた気がするのですが。
 
 続いては七尾旅人。ソロで見るのは何年か前の同イベントで見て以来2回目。その他にフィッシュマンズのゲストボーカルやスーパーカーのサポートメンバーとして見たことある方ですね。ソロはリズムトラックなんかも使用しますが、基本弾き語り。既存曲もあったようですが、即興っぽく歌う展開が多かったです。前回ソロでも感じたのですが、どうも個人的についていけない世界。。しわがれる一歩手前のボーカルは良い感じなのですが。最後の方にはROVOのエレクトリックバイオリン奏者勝井祐二が入って、即興演奏したりも。
 
 ラストはROVO。この頃には雨も上がって、ステージ前方のビニールテントも取り除かれます。ずぶぬれになった体が徐々に乾いていき、テンションもZAZEN BOYSの時と同じくらいに上がっていきます。曲はアルバム「RAVO」から「RMD」を除く4曲と、SONAR SOUNDでも演奏した新曲2曲。どの曲もテンションが非常に高くいつものごとく身をゆらしながら堪能しましたが、中でも最も素晴らしかったのが「SINO+」。いつもと少し違う印象だなーと思っていたのですが、後からネットで知ったことによると最近出たDUBアルバム「RAVO DUB」からの「SINO+ DUB」のアレンジが織り込まれていたよう。また音源持ってなかったので聞いてからまたライブで聞きたいですねー。アンコールは「REOM」で締め。最後のMCで勝井祐二は雨が上がったことに感激しながら、「いろいろあるけど生き抜いていこう」とちょっと涙くみながら?おっしゃっていました。やっぱり熱い方ですねー。その後、めずらしくギター山本精一がMCを引き取り、「がんばろー」とほんわかな一言で締めていたのもまた良かったです。

author:de nudge, category:festival(日比谷野音 Man Drive Trance), 13:42
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