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2010/11/06 UBC-jam vol.24 at 早稲田大学記念公堂
 去年も行った早稲田大学の大学祭の一イベントに参加してきました。広いホールを使用したライブで、このイベント以外にもライブが何回かあるよう。自分が参加したのは土曜夕方からあった無料のものでした。去年は結構がらがらだったので直前に行ったのですが、今回はかなりの盛況でした。去年は昼からだったのが夕方からになったということもあるのか、人気あるバンドだったからなのかは不明。
 
 最初はLuminous Orange。ボーカル/ギターを務める女性一人のユニットで、バンドメンバーとして男性のギター、ベース、ドラム、なんかの機械/女性バックコーラス、女性バックコーラスという6人編成。ゆらゆら漂うキーボードのフレーズ、ギターのノイズ、変拍子など個人的に好みな音で演奏されて、そこに浮遊感たっぷりなボーカルがのっかります。専属コーラスを入れて声の重なりも求めているのが特色でしょうか。ただ、会場の音の悪さと、後ろの方で聞いた(入場制限があって前に行けず)こともあって、いまいち入り込めず、次回はライブハウスで聞いてみたいですね。最初の曲とラストの曲がかっこよかったです。以前はアヒトイナザワ(VOLA&THE ORIENTAL MACHINE)がドラム叩いていたこともあるらしく、最初の曲はまさしく叩いていたら似合っていたろうなーというドラムでした。今回のドラムは相対性理論というバンドの方のよう。
 
 続いてはDE DE MOUSEでこちらも初めて見ます。機械を操って音を出す男性一人のユニットで、ドラム×2とギターがサポート。機械から出すオリエンタルなフレーズと踊れる音に2台のドラムとギターが色づけしていく演奏でした。ダンスもののバンドとしては珍しいくらいよくしゃべる方でしたね、MCは自虐的っぽいコメントもあって、なかなかおもしろかったです。このライブ終わった後は新幹線に飛び乗って京都に移動して深夜ライブだとか。ハードワークですねー。
 
 ラストはZAZEN BOYS。5月のあらばきロックフェス以来ですね。ボーカル/ギター、ギター、ベース、ドラムの男性4人組。即興演奏から入ってスリリングな間や変拍子が行きかうライブは相変わらずのかっこよさでした。曲はあらばきとそんなに変わらなかった気がしますが「SEKARASIKA」が入っていたのが珍しいでしょうか。「法政大学のみなさんー」とか他の学校の名前の連呼するすっとぼけたMCをしていた向井秀徳は、終盤で「ワセダシティー、ワセダユニバシティー」と繰り出していました。アンコールの「Kimochi」で締めでした。ひさびさに「自問自答」が聞きたいなーと思ったのですが最近やってないんですかね。バックコーラスが必要なこの曲なのですが、歌えるアヒトイナザワが脱退してからはちょい難しいか。
 
 半年前まで早稲田に住んでいたこともあって、ほんのちょっと感慨深い。このシーズンとお正月(神社がある)は小さい町がにぎやかになりますね。

author:de nudge, category:live(Othersホール), 14:07
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2010/11/03 サンフレッチェ広島 vs ジュビロ磐田 at 国立競技場 (現地観戦)
【結果】
 3-5でジュビロ磐田の勝ちでした。
 
【感想】
 毎年11月3日に行われるJリーグチームによるナビスコカップ決勝。季節的にも一番選手が動きやすそう、観戦もしやすい、リーグ戦も終盤に入ってきてチームとしての完成度が高まっている時期、そしてカップ戦の決勝というアドレナリンが高まりやすいと、などがあって、好ゲームが多い期待から良く見に行っているのですが、今回も素晴らしい試合でした。
 
 広島はペトロヴィッチの元磨き上げた、守備時が3-6-1、攻撃時が4-5-1の陣形を取る特殊な戦術を取ります。GK:西川、DF:槙野、中島、森脇、ボランチ:森崎和(攻撃時にセンターバックに入る)、森崎浩、WB:山岸、ミキッチ、攻撃MF:高萩、高柳、FW:李です。磐田は4-4-2。中盤は台形でボランチはあまり持ち場を離れないオーソドックスなもの。GK:川口、DF:山本脩、イガンジン、古賀、山本康、ボランチ:上田、那須、攻撃MF:船谷、西、FW:ジウシーニョ、前田です。
 
 試合開始から30分くらいはお互いにらみ合いな展開。ショートパスとロングパスをうまいこと組み合わせて、フィールドを広々とボールを行き来させる攻め方が得意な広島に対して、守備ラインを高目に設定して、ロングパスを通させない磐田の守備がうまいこと機能して危険な場面を作らせません。ボランチの上田と那須がセンターバックと連携しつつ広島の前線に仕事をさせない。ボールを奪った後は、左右前後に動き回るFWへにつなげていきます。そこを攻撃MFがフォローする形ですが、西と船谷の動きが単調で、広島守備陣を崩しきれない。前線の前田は現在JリーグNo.1のFWと言って良いかと思いますが、とにかくオールラウンド。足元のボールさばき、ヘディング、ドリブル、シュートと全てが高水準。前半35分過ぎに右サイドに流れてボールを受けると、そこから正確なセンタリングを上げて、ゴール前に詰めていた船谷がヘディングでゴール、先制点を奪います。
 
 広島は縦への攻めを封じられて、ショートパスや左右への大きな展開、森崎浩から左WBの山岸へ見事なロングパスが2本通ったりと、なんとか攻めたてようとしますが、中央の3人(李、高萩、高柳)がつぶされてしまってシュートまでいけません。守備時はストッパーで、攻撃時はサイドバックになる森脇、槙野は積極的に前線に上がりますが、その上がり方が独特。両WBの山岸、ミキッチがサイドに張りっぱなしなので、中央に上がっていきます。森脇はFW並みにゴール前に詰め寄るシーン、センタリングをピタリと合わせたヘディングシュートもありました。ただ、磐田守備陣は余裕を持ってはじき返していて、このままだと広島が点を取るのは厳しそうだなーと思った前半終了間際にとんでもないプレーが飛び出します。WBミキッチが右サイド中盤でボールを持ってからドリブル開始、なんと3人をぶっちぎって、フリーでセンタリング、FW李が合わせて同点に追いつきます。
 
 後半に入り、広島は前線の一人を交代。高柳から山崎雅に替えます。守備ラインを高目に設定している磐田に対して、中盤と守備ラインの間のスペースが無いとにらんだ広島は守備ラインとGKの間にロングボールを放り始めます。この辺はペドロヴィッチの指示ではないでしょうか。ロングボールに対してFW李と磐田センターバックが競り合ってこぼれたボールを、裏のスペースを取ることにかけては天下一品の左WB山岸が拾って抜け出し、GKとの1対1を冷静に決めて逆転します。
 
 磐田はケガをしたらしいイガンジンに替えて大井が入ります。これは仕方無しの交代ですが、その後攻めの交代、動きが単調な船谷に替えて菅沼、前線で激しいプレスをして消耗しきったジウシーニョに変えて山崎亮を投入して攻めます。あまり積極的に上がることの無かったボランチも前線へ上がります。ここでよく上がったのがセンターバックもできてフィジカルの強いつぶしの得意な那須で、左足で正確無比にパスを繰り出す上田は後方でゲームをコントロールします。
 
 広島は森崎浩に替えて青山、ミキッチに替えて横竹を入れます。特に後半30分過ぎに入った横竹はいわばクロージングの役割、右センターバックに入って、右WBに森脇を配して守備をがっつり固める広島お馴染みのパターンです。ただここで守りきれなかった。試合終了間近に、コーナーキックからニアサイドの競り合いに勝った那須のヘディングシュートをGK西川がはじいて、詰めていた前田が押し込んで同点。
 
 ここで延長戦に入りますが、守りきれなかった広島が勢いと攻めのコマ不足からして不利でした。磐田は延長戦だけで3点を入れる派手なゴールショー。コーナーキックからまたもやニアサイドの競り合いに勝った那須のヘディングから菅沼が見事なボレーシュートを決めて勝ち越し、そこから2分後、前田とのパス交換で抜け出した山崎が追加点。広島は延長前半終了に槙野がFKを決めて1点差に詰め寄りますが、後半に前田が左サイドを突破して追加点を上げて試合を決定つけました。
 
 延長戦だけで4点も入る派手な展開で非常に堪能しました。広島のセンターバック槙野はエンターテイメント性のある魅せる選手ですね。クリアを空振りしてくやしがる姿、あまり意味の無いノールックパス、延長前半終了FKを獲得して、一度は失敗するものの、再びほぼ同じ位置で得たフリーキックを見事に決める、試合が決まってしまった延長後半終了直前のPKでは、律儀にゴールを背に向けてから蹴る独特のシュートを披露して、それをあっさりGK川口にはじかれて猛然とくやしがる姿、などなど。千両役者という言葉がふさわしい、お金の取れる選手ですね。
 
 この試合では元柏レイソルの選手が3名(菅沼、古賀、李)、元ジェフ千葉の選手が3名(山岸、中島、ストヤノフ)がいたことも感慨深かったですね。ジェフ千葉時代はストヤノフの控えだったセンターバック中島は、そのストヤノフからレギュラーポジションを奪っての先発でした。カバーリングとスペースをつく動きは素晴らしいのですが、ボールキープがおぼつかず、奪われてあぶない場面を作ってしまうことがあるのも相変わらずでした。

author:de nudge, category:Jリーグ, 14:01
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2010/10/31 neco眠る , 知久寿焼 , オシリペンペンズ at 渋谷Club Quattro
 neco眠る企画のツアーの一つ。セットチェンジの合間にDJがかけていたLaugh & Peace featuring Yoko Fujitaの「ちょっときいてな」がうれしかった。これがはやっていた時期をしらず(1999年関西を中心にヒットしてたそう)、3年くらい前に知ってお気に入りだったので。そういえば音源まだ持っていないなーと。
 
 15分ほど遅れて会場に着くと、既にオシリペンペンズがやっていました。名前も初めて聞くバンド。ボーカル、ギター、ドラムの男性3人組。ボーカルはものすごい長髪で、音階をまったくつけていないダミ声で歌います。そこにペケペケなギターとドカスカなドラムがのっかっていって、第一印象はなんじゃこりゃ?うーんついていけない、、だったのですが、聞く内にそのボーカルと演奏のシンクロ度合いに聞き入るようになりました、音楽って不思議だなーと。
 
 続いては、知久寿焼。元たまの方ですね、初めて聞きます。小さなギターとハーモニカを使っての弾き語り。ウクレレ(めずらしい木で作った特注のものとか)も使ってました。ハーモニカは複数種類使い分けており、中には600円くらいのもの使っていたり。夕暮れ時の町の風景といったものが思い浮かぶような詞とメロディが多かった印象。声色を突然に変えてウケを取っていたものもあり(いたわさと繰り返す曲)、弾き語りでもいろいろとバリエーション豊富。特徴のある響きの声を堪能できて良かったです。
 
 ラストはneco眠る。聞くのは3回目になりますが、過去2回は野外で、ライブハウスで聞くのは初めて。ギター、ベース、ドラム、キーボード、キーボード/ピアニカで、愉快なインスト曲を繰り広げるバンド。そのメロディとのりは一度聞くとやみつきになります。1曲目からすごいお客ののりとバンドの演奏で圧倒されました。ギターやピアニカの和が感じられるメロディにいろんなリズムが加わり踊らせます。そしてフツーのかっこをした他のメンバーと比べて、金のチェーンにサングラス、サンバイザーをした異端児ベースはものすごい暴れっぷりで弾きまくります、運動量がものすごい。やった曲は覚えている限りで「OBA TUNE」「SUN CITY'S GIRL」「学食のラーメン」「プール後の授業」「ENGAWA DE DANCEHALL」「UMMA」など。後1,2曲くらいあった気が。アンコールラストではゲスト(女性一人と男性二人。男性二人はオシリペンペンズの方だったよう)が入って、「猫がニャ〜て、犬がワンッ!」を。CDでは二階堂和美が歌う曲を、他のボーカルながら生で聞けてうれしかったですね。女性の方のはっちゃけ具合とかわいらしい声もマッチしていて良かったです。アンコールではベースの方はブリーフいっちょでした。。

author:de nudge, category:live(Club Quattro), 17:02
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