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2009/11/23 ROVO presents MAN DRIVE TRANCE at 恵比寿Liquid Room
  「ROVOのホームグラウンド」であるLiquid Roomでの11月恒例イベント。新宿Liquid時代は年に何回もやってましたが、恵比寿に移ってからは年1回がほとんどになっちゃいましたねー。
 
 sim+otomo
 最初は、ギター、シンセサイザーとPC、ドラムの3人からなるsimに、ターンテーブルと自作(?)キーボードをあやつる大友良英が加わったsim+otomo。大友良英がターンテーブルで演奏するのは初めて見ますね。数年前にsimは一回見たことありますが、その時は断続的な音の重なりが中心で、自分にはちょい合わないかなーという印象でした。ただ今回は、単音リフを続けるギターと持続するドラムの場面が多く聞きやすいものになっていましたね。その中でもポリリズムに展開されたり、いきなりテンポが変わったりとスリリングでおもしろかったです。ターンテーブルを操る大友良英は、くぐもったボイスやノイズなんかを中心に出していた印象でした。おそらく通常のターンテーブルの使い方とは相当違うことをされていたのではと。
 
 iLL
 元スーパーカーのナカコーのソロプロジェクト。通常はバンド編成でやっているはずですが(以前自分が見た時は、ナカコーがギター、ベースにナスノミツル、ドラムに沼澤尚という3人編成)、今回はアンビエントセットということで、機械を使っての演奏でした。始まりはいかにもアンビエントな音で始まりましたが、ダウンテンポなリズムが入れ込まれて、アンビエントという言葉から受ける印象からはどんどんはずれていく感じでした。ソウルな女性ボーカルの曲やビートルズっぽい男性ボーカルの曲なんかもはさみこまれたり(ともに有名曲かもしれませんが、自分は知らず)と構成がおもしろかったですね。
 
 ROVO
 新曲を3曲ほど入れてきました。内1曲は以前からやっていた(ギターとバイオリンが渋さ知らずで演奏されると似合う感じのフレーズをユニゾンで演奏したりしているもの)ものでしたが、残り2曲は今回初めて聞くものでした。「MON」あたりからは宇宙というよりも大地というイメージの曲が多い印象でしたが、新曲の1曲はひさびさに宇宙感が漂うもの(ってこんな表現じゃ全然意味不明になっちゃいますが)で、非常に良かったですね。新作も楽しみです。既存曲では「KHMARA」をひさびさに聞けてうれしかったですね。ROVOはツアーの度にどんどんアレンジを変えていきますが、今回も相当変えてきましたね。「SUKHNA」では導入部のバイオリンのフレーズを全部ギターでやっていました。ROVOだけで2時間近くの演奏でしたが、熱中して聞けました。当たり前かもしれないですが、この2日前に行ったエレクトラグライドでの幕張メッセよりも断然に音もよいなーと。演奏や映像、会場の盛り上がりなど全てが良い感じでしたね。
author:de nudge, category:live(Liquid Room), 08:28
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2009/11/21 electraglide presents Warp 20 at 幕張メッセ
 4年ぶりにエレクトラグライドが復活、今回はWarpというレーベルの20周年を記念してということで、そこのアーチストがほとんどを占めるラインアップだそう(日本の出演者以外は全員でしょうか)。
 
 最初発表された!!!,Battles,Clark,Flying Lotusという4組だけで、おー全部同じレーベルだったのね、絶対行くーと思っていたほど、好みに合うラインアップで楽しみにしていました。ただ、2ステージ並行で行われることもあって、聞きたいものが全部というわけには行かず(rei harakamiなんか泣く泣くあきらめ)。がっつり聞いたのはdot i/o→Hudson Mohawke→!!!→Steve Beckett→Battles→O.N.O→Flying Lotus。他にはDJ YogurtとAndrew Weatherallをちょびっと聞いたくらい。その2組とSteve BeckettはDJだったので、割と踊れる感じでした。その他はライブ(バンドや機械を使ったものなど形態は様々)で、ガッツリ踊れるような音を出しているものはほとんど無かったですね。わーっと騒いだり聞き入ったりするものが多かったでしょうか。お客さんは相当な数でした。
 
 ものすごくつたない簡単な感想を以下。
 
 dot i/oは、クラムボンのベース担当であるミトのソロプロジェクトで初めて見ます。テノリオン(曲によっては2台使用)とPCを使っての電子音を散りばめたパフォーマンス。いろんなビートやシンセ音などを組み合わせて、8分程度ずつくらいの曲として展開してた気がします。最後にやった曲はかなりメロディが強調されているものでしたが、今クラムボンのレコーディング中ということで、そこからの新曲を使ったりしているのでしょうか。
 
 Hudson Mohawkeは、ややずんぐりしていた若いスコットランド人。機械を使ったヒップホップ色の強いもので、Prefuse73と近い印象がありました。これまた最後にやったソウル味ある女性ボーカルを載せた曲が気になりました。
 
 !!!は、フジで過去2回見ているので、3回目になります。脱退されたドラマー兼ボーカリスト(その後事故で亡くなられたとか)に代わって入った形になるのか、女性ボーカルが加わって、ファンク・ソウル風味が濃ゆくなっていました。テケテケしたギターの比率が下がって、ブインブイン鳴るベースがより前に出てきた印象。ボーカルの素敵なペンギン踊りは相変わらずで、人を熱くさせますね。
 
 Steve Beckettは、Warpのレーベルオーナーでいらっしゃるそう。DJは、ドラムンベースなどの早いビートをぶつ切りにした感じの曲を多くかけていて、結構おもしろかったです。
 
 Battlesは、見るの5回目になりますね。来年アルバム発売を予定しているようで、新曲をかなりたくさんやっていました。前作「Mirrored」からは「Race:In」「Atlas」「Tonto」の3曲のみ。新曲もそれらの延長上にある印象で、ボーカルものが多かったりとポップな要素が結構ありました。その中でも絶妙なユニゾンなどの展開があって、おもしろかったですね。個人的には、その前の作品の「B+T」「S Z 2」のような曲も増やしていって欲しいかなーと思いました。
 
 O.N.Oは、THA BLUE HERBのビートメイカーで初めて見ます(THA BLUE HERBのライブ自体にも出てこないのでお姿自体も見るの初)。この日ダントツに良かったです。どういったビートか説明する言葉が分からないのですが、重く太いビートを軸に暴力的なキーボード音を撒き散らして、緩急、強弱つけながら、耳を引きつけて離しません。ただ立ちすくんで聞いても良いですし、踊っても良いですし、かなり良かったですね。
 
 Flying Lotusは1年ぶり2回目。機械を使って、ヒップホップビート基調で展開するのですが、いろんな方向へ矢継ぎ早に行くので、その力強いアクションを含め相当に楽しめます。前回よりテクノ色が多くなっていた感じです(特に後半)。アンコールにも登場して2曲。2曲目はなぜかSnoop Doggy Dogの「Who Am I (What's My Name)?」をほぼまんま流して、サビをみんなに歌わせるということをやっていました。

author:de nudge, category:festival(Others室内), 09:29
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2009/11/13 ペスカドーラ町田 at 府中アスレティックFC (現地観戦)
カテゴリはJリーグですが、番外編としてFリーグ(フットサル)の試合の感想です。
 
【結果】
 3-2でペスカドーラ町田の勝ちでした。
 
【感想】
 この日は会社を休み。昼間に野暮用があったのですが、夜特にすることないなー、おとなしく家に帰るかなーと思っていたのですが、駒沢公園の体育館を過ぎたときに、こちらの試合があるのを偶然見かけてチケットを買って入りました。お客は1000人程度で、平日夜の開催と考えるとそこそこの入りと言えるでしょうか。ただチケット収入だけは厳しいかもしれないですね。スポンサーの看板は結構有名企業が並んでいました。
 
 以下、あまりフットサルのことを知らない人が書いていますので、いつも以上に散漫な文章になっています。
 
 Fリーグは10チームで8月下旬から2月下旬にかけて3回戦総当りリーグ戦を行うそうです。で、今回はリーグ下位に位置する府中アスレティックFCのホームとして、駒沢公園の体育館でペスカドーラ町田(リーグ上位に位置)を迎えて行われる「東京ダービー」。体育館は底冷えしていて、外と変わらない温度。事前のアナウンスでフットサルの簡単なルール説明があるのが親切ですね。キーパー1人、フィールドプレイヤー4人の計5人で行われる。20分ハーフで前半後半あり、ボールが外に出ると時計は止まる。選手交代は自由に何度でも。スローインでなくてキックイン。チームとしてファウルをカウントし、6回目からはファウルの都度PKが与えられる、タイムアウトを各ハーフごとに1回ずつ取れるなどなど。バスケットのルールに近いですね。チームファウルをカウントする道具(下から1,2,3…と数字が並んでファウルの度にランプが下から光って、何回ファウルしたかが分かる)はバスケットのものを流用しているのではないでしょうか。中学の時にバスケットをやっていたので、雰囲気(審判席やパイプ椅子やら)が似ていて懐かしい気持ちになりましたね。
 
 試合開始前に流されているものは、ブラジルの音楽でした。パーカッションやビリンバウ、アコースティックギターなんかが響く曲はなかなか良いですねー、選手がウォーミングアップしているときは、かなりアップテンポのもので、井上薫(普段DJされている方)のCD「In Time」収録の「Tidal Wave」や「Tidal Reprise」という曲の元ネタかしらというくらい感じが近い、パーカッションやら笛(かな?)の高速乱れ打ちの長尺曲が非常に良かったです。
 
 試合開始。見る限りフットサルでも(サッカーでもバスケでも)守備はマンマークとゾーンに分かれているようです。マンマークはマークの引渡しや、ここぞという時にダブルチームで当たるところもバスケと一緒。ゾーンは自陣に引き下がった時のみに行い、1-2-1と呼ぶような布陣でやっていました。で、マンマークを多用してフルコートでプレスをかけるのを多用しているのが府中アスレティックFCで、通常ゾーンでここぞという時にマンマークで守備をするのがペスカドーラ町田という印象でした。府中はプレスをかけて前線で奪った場合のカウンター狙い、町田は守備は受けて守って運動量を抑えた上で、攻撃時はショートパスをつなげて組み立てていく意図に見えました。
 
 10分過ぎまで一進一退で無得点。府中はパスがあまりつながらず、町田がマンマークになった時に、前線にいる長身の選手にロングボールをはなってポストプレーからチャンスを窺う場面が多いです。右サイドにフリーになった小野という選手(キャプテン)がミドルを放って先制します。ゴール自体がせまいので、ミドル打ってもなかなか決まらないのですが、ゴール前に選手を張り付かせて、視界をさえぎったり、こぼれだまを狙ったりすると、有効なようです。
 
 町田はすかさず反撃して中央でフリーで受けたジャッピーニャという選手がシュートを決めて同点。その後お互い1点ずつを入れて2-2で終了します。ハーフタイムでは東京外国語大学チアリーディング部のショーが。人が上に舞うのを生で見るのは初めてなような。チアの方はあんなかっこで寒いでしょうに、試合終了後の見送りまでしてくれてご苦労様でした。また、あれだけの女性が揃う中でお一人男性がいたのが印象的でしたね。アメリカだと男性女性混合のチアリーディングは結構見る気がするのですが、日本ではなかなか男性加入はしないのかなーと思ったり。
 
 後半もお互い硬い守備なのか点は入らず。それを打ち破ったのが町田で狩野という選手がミドルシュートを放ちます。ゴールキーバー正面でなんでもなく止められるのかなと思いきや、後逸してしまいゴールになってしまいます。どんなに可能性が低くてもシュートは打たなきゃはじまらない、ですね。
 
 残り3分になって、府中は攻撃的になります。普段フィールドプレイヤーをしている選手(難波田)にゴールキーパーのシャツを着せて5人で攻め込みます。町田はボールを奪った瞬間にロングシュートでがら空きのゴールを狙う展開。なにせ選手交代が自由なので、府中はボールを奪われるとすぐに正ゴールキーパーに交代するのがおもしろかったですね。攻撃がうまくいかずこのまま終わりかなと思った終了1秒前に町田がファウルをしてしまいます。既に5ファウルになっていたため、府中はPKを得ます。同点に追いつく願ってもないチャンス。先制点を決めたキャプテン小野が蹴って決めて同点…と思いきやなぜかやり直し(他の選手が動いたのか、ボールが動いてしまったのか理由は分からず)。すったもんだのすえ、再度PKを蹴りますが、これをはずしてしまい、あえなく試合終了でした。
 
 結構、熱中して見ましたねー。両チームともお互いのファンに挨拶にいったりするさわやかさやJリーグに比べてオシャレ感もありますし(グッズとかいい感じ)、この辺を押していって盛り上がっていけば良いですね。

author:de nudge, category:Jリーグ, 10:12
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2009/11/08 ジェフ千葉 at 川崎フロンターレ (現地観戦)
 【結果】
 2-3で川崎フロンターレの勝ちでした。ジェフ千葉はJ2降格決定です。
 
【感想】
 初めてフロンターレの本拠地である、等々力陸上競技場に行きました。せっかく初めてということで、前から行きたかった等々力渓谷に寄ってから向かおうと思ったのですが、地図を調べてみてびっくり、等々力渓谷は東京都で等々力陸上競技場は神奈川県で、多摩川をはさんでいるのですが、渡る橋が近くに無いために遠回りになります。でも、実行して等々力渓谷を歩いた後、多摩川沿いをひたすら歩いて2時間弱くらいかかって、等々力陸上競技場に試合開始前ギリギリに着きました(最後小走り…)。等々力渓谷も良かったですし、多摩川沿いにある広場でいろんなスポーツをしている人々を見ながら歩けたのは、良かったですね。
 
 ジェフ千葉は低迷を続けていて、本日の試合で引き分け以下(勝っても大宮の成績次第で)で降格が決まるという状態でした。個人的に監督がミラーから江尻へ途中交代した時点で、J1生き残りは諦めていたのですが、ずるずると負けがこんで(というか江尻監督になってリーグ一度も勝てていない)、かなり早くにJ2降格決定することになってしまいました。
 
 川崎フロンターレは5日前にナビスコカップ決勝を戦っていて疲労がたまっている様子。ジェフ市原はナビスコカップでFC東京が取ったような深めのライン設定でDF4枚とMF4枚の2ラインでブロックを築いて、1対1の時は前を向かせない、前を向いている時は複数で対応するような意図が見えました。
 
 対する川崎フロンターレは4-3-3を基本としながら、4バックとアンカーの横山以外は自在にポジションを入れ替えます。ナビスコカップ決勝では、中央での攻めにこだわりすぎた感じがありましたが、そこは修正してきたのか、FWジュニーニョ、FWレナチーニョ、MF中村憲剛は、サイドに寄ってパスを受ける場面が多々ありました。
 
 前半は川崎フロンターレが攻め込むもののバーなんかに助けられて無失点で切り抜けることができました。守り抜いてロングボールでのカウンターという狙いがうまくいって、左サイドからのMF深井のクロスをFW巻がヘッドで合わせてバーに当たったはねかえりを、MF工藤がうまくつめてゴール、先取点を奪います。この日もファーサイドで待つことが多かった巻ですが、ここは中央からニアサイドへの飛び出しでした。やはりこの動きを織り込んだ方がゴールに近づくと思います。
 
 中村憲剛は言うまでもなく素晴らしいプレイヤーなのですが、この日もすごかったです。疲れがたまっているのか体は重そうで、しかも前半途中から足を痛めていたのですが、それでも試合全体をコントロールすべく動きます。とにかく判断が早いパスさばきもそうなのですが、素早いスローイン(Jリーグで一番よろしくないと思っているのが、スローインをのたのたとしてすぐに放らないシーンが多いことですね)、しかもロングスローもできちゃう、スルーパスで満足せずに、そこからすぐに走りこむところも。他の選手と比べて運動量自体が特筆するほど多いわけではないと思うのですが、機を見たパス、ドリブル、ランニング、シュートすべて魅せますね。フロンターレ1点目もスローインになってジェフ守備陣が一瞬止まったときに、中村が素早くペナルティエリアに走りこんでスローインを受けたところで、ジェフDFに引っ掛けられて、PKを得たものによるものでした。これをレナチーニョが決めて同点。
 
 ジェフは負けが許されないので、ここでボランチ中後(この日顔面ブロック2回と奮闘…というか気の毒でした)に替えてFWネットバイアーノを投入します。右サイドMF工藤がボランチに下がって、FW谷澤が右サイドに移ります。ただここでボランチ位置でボールが拾えなくなってしまい、また前掛かりになったことでフロンターレお得意のカウンターが効いてきます。サイドでボールを受けたレナチーニョがドリブル、間合いを詰めかねていたジェフDF坂本に対して臆することなくミドルシュート。坂本は足を出しますが、それがシュートのコースを変えることになってしまい、ゴール、逆転を許します。
 
 ジェフは両サイドを入れ替えて(深井、谷澤から米倉、太田圭輔)、なんとか同点に追いつきます。ボスナーとのワンツーで左サイドを抜け出した米倉がグラウンダーでゴール前に送り、FWネットバイヤーノがニアサイドでフロンターレDF陣と一緒につぶれて、ボールが中央にこぼれたところを、DF和田が押し込んで同点。執念を感じさせたゴールですが、まだ同点です。
 
 フロンターレも首位維持がかかっているので、同点ではまずいのです。残り2分でおたがい攻め合いになろうとしますが、ここで上回ったのがフロンターレ。3対3になってジュニーニョが左サイドをドリブルでかけあがったところを、マークをはずして中央に位置したレナチーニョがうまくパスを受けてシュートで逆転。レナチーニョはハットトリックです。で、ロスタイムが過ぎて試合終了でした。
 
 終了後、ナビスコカップ決勝の不遜な態度(らしいです。そうした時にリーグの罰則規定で罰金なり出場停止なりで裁けば良いものを、非難を浴びせて「自主的に反省の行動をさせる」というのが個人的に良く分からずです。賞金5000万円まで返金するというのはやりすぎです。この辺は協会かリーグが運用ルールを設けて、そういった態度を取った場合に適切な罰則を与えれば、過剰な自粛なり、反省行動なりを避けることができるのではと)を詫びるフロンターレメンバーと、J2降格を詫びるジェフメンバーの図があって、なんか2箇所で異様な盛り上がりというか、なんというかの光景でした。試合終了後でしたが、その光景にくぎづけでしばらく動けずでした。
 
 で、ここまでも長文でしたが、以下ジェフの今シーズンとオフにどうなるのかの予想を。

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author:de nudge, category:Jリーグ, 00:08
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2009/11/07 UBC-jam vol.23 at 早稲田大学記念公堂
 先週に引き続き、大学祭のイベント。こちらは5000人入る会場での無料ライブと規模が大きいです。スポンサー(LevisやVittelなど。Vittelは無料で飲み物を提供するサービスあり)もつけてと、かなり本格的。先週の武蔵大学はまったりした感じで、自分のいた大学と似てる感じでしたが、早稲田大学祭は規模が大きく、お客の参加人数の多さや学生さん達の仕切り具合にびっくり。東京って(というか規模の大きい大学)すごいなーと。
 
 4組の出演。初めはおとぎ話というギター×2、ベース、ドラムの男性4人組。甘い声で甘めな歌詞でポップな曲をロックな演奏で歌うバンドといったら良いでしょうか。進むに連れて激しい曲になっていく構成もおもしろかったです。ギターのお一人がクールなたたずまいで、他の方は前向きな笑顔で突き進む感じはSpitzなんかとイメージがかぶりましたね。
 
 続いてはサイプレス上野とロベルト吉野。1MCと1DJのシンプルなヒップホップグループ。「酒持込禁止なんで水飲んでライブやるのひさびさです」なんてMCもありましたが、非常に盛り上げ上手。ヒップホップの独特なのり(セイホーのコール&レスポンスやら手をパーにして前に倒す振りやら)が、うざいというやつもいるでしょうけど、やれーみたいな、自虐的なのりもありつつ、随所に笑いを交えて楽しめました。トラックも乗りやすいものが多く良かったですね。途中からゲストで入ったTARO SOULというMC兼シンガー(早稲田大出身だそう)もその名の通りのソウル味たっぷしの声も良かったです。
 
 続いてはYour Song Is Good。ひさびさに見ます、3年以上ぶりでしょうか(4回目か5回目くらい)。キーボード、トロンボーン、ギター×2、ベース、ドラムの男性6人組で、南国風味の乗りよいインスト曲を中心に演奏するバンドですが、以前見たよりロック度がアップしている気がしました。しょっぱなからキーボードの方はマイクを手に観客席まできて、ダイブまでかましていました。スカやファンクなどのりやすい曲を楽しいアレンジで聞かせます。音源無しの新曲が多かったようですが、お客の反応も良かったですね。2週間前のhuman race 10kで本当は見れるはずだったのですが(寝過ごして参加できなかった)、、ここで見れて良かったです。
 
 ラストはNATSUMEN。5月のRock on the Rock以来ですね。その時からメンバーに変更が。復活時では参加していなかったギター(アイン改めホイン)が復帰されているのと、キーボードが石橋英子になっていました(この日限りの代役でしょうか)。石橋英子は2週間前に続いて、早稲田で立て続けに見ることになりましたね。とやかく混沌とした暑苦しい演奏をするバンドに涼やかな女性お二人がいるって絵もなかなか良い感じ。音に関しても、AxSxEの暑くてでかいギターに控えめに重なるホインのギター、石橋英子はキーボードのみならずフルートも吹いたりと、いい感じに加わっていました。
 
 曲は「Whole Lotta Summer」「Pills To Kill Ma August」「Natsu No Mujina」などお馴染みの曲ばっかりでしたが、とにかく独特の沸点の持って行き方をしますねー。ライブを見てるとウルウルくる瞬間があるのですが、この日もたくさんありました。「Pills To Kill Ma August」ではホインの管楽器隊への合図(リズムを取りながら手を振り下ろして演奏するタイミングを指示する)もひさびさに見れてうれしかったですね。そしてアンコールにも応えて出てくれて「Newsummerboy」を。リハーサル時にちょっとやっていたので期待していたのですが、アンコールでやってくれました。NATSUMENの中でも特に疾走度が高いこの曲は大好きなのですが、かなりひさびさに聞きました。AxSxEは下駄を履いているイメージが強いのですが、この日はスニーカーでした。
 
 お客は会場に見合うほど入っていなくて、もったいないなー、仕切りもちゃんとしているし、柵もちゃんと作られていて、ステージ両脇にはスクリーンまであるし、と。と思っていたら、夜から同会場で氣志團のライブがあるそう。
 
 スタッフの方お疲れ様でした。セットチェンジの間に流していた曲(かなりバラバラ)はスタッフの方がそれぞれ1曲ずつ選んで流していったんですかね。クラムボンの「心像21」の前に流していたテクノの曲が気になりました。

author:de nudge, category:live(Othersホール), 10:23
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2009/11/01 KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S , neco眠る at 武蔵大学白雉祭
  江古田にある武蔵大学での学園祭。野外での無料ライブです。校内ではRuins aloneなんかもやっていたらしく、アンダーグラウンドな音楽に詳しい方がいらっしゃるのでしょうか。
 
 他にもいろいろ出ていたようですが、自分が聞いたのはタイトルにある二組のみ。途中、江古田の森公園というところまでお散歩に。最近公園巡りを細々としていて、散歩するのが趣味になってきています。ぐるっと回って1kmくらいのジョギングコースなんかもある良い感じの公園。
 
 昼過ぎに始まったKOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'Sは初めて聞きます。男性MC3人組らしく、ライブでは女性DJがトラックを流してのパフォーマンスでした。おそろいの紺色のつなぎを着た3人の個性豊かな声(とその重なり)や多彩なバックトラックから受ける印象は、Rip Slymeにもちょい近い感じもあり、また他の魅力もありと、楽しめました。おいしいメロディは少ないかなと思いましたが、やんちゃなところの見せ方(ステージから降りて客の目の前でラップしたり、スピーカーによじのぼったり)や歌詞のおもしろさ(ラップでも結構聞き取りやすいものが多かった)なんかが魅力的でしたね。つぼだったのが、「きこり」と「なべ」の曲でした(正式なタイトルは分からず)。ともにヒップホップ(どころか普通の曲でも)で使われない単語をおもしろく聞かせてましたね。「きこり」では金属的な、「なべ」はベースとドラム音のシンプルな、トラックも合っていました。ラストの曲ではお客として聞いていたゲスト(櫻井響という方だそう)を招いてのパフォーマンス。櫻井響のヒューマンビートボックスにラップを重ねます。ヒューマンビートボックスを生で聞くの初めてですが、すごいですね。ラップもいい感じで重なり、いろんな展開を聞かせます。最後の方では有名曲をちょいちょいと入れて笑いを取ってました。若い方なのかなーと思ってたのですが、石井明美の「CHA-CHA-CHA」のフレーズを入れていたところを見ると年近いのかしらと思ってしまいました。。
 
 夕方からneco眠るを。今年のフジロックで見て以来の2回目ですね。お客も結構な数で、人気ありますねー。ギター、ドラム、ピアニカとシンセサイザー、ベース、シンセサイザーと小物、というメンバーで愉快なインスト曲を奏でる5人組。元気あふれるパフォーマンス(本当素晴らしい動きで笑いも取れる)のベースの方はフジの時と同様に弦を切ってました、しかも今回は1曲目から。。他のバンドの方から急遽借りてやってらっしゃいました。ギターの方がMCを務めるのですが、細い声で「KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S良かったですねー」とおっしゃってましたね。確かにKOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'Sのライブの時、普通にお客として見てらっしゃいました。日も暮れていく中でせつない「プール後の授業」から爆発力のある「engawa de dancehall」という展開が最高でした。「engawa de dancehall」の盛り上がりはすごかったですねー。
author:de nudge, category:live(Others野外), 22:53
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