この日は本栖湖で行われる、human race 10kというナイキ主催のイベント(10kmマラソンして完走者のみがライブを見ることができるという一風変わったもの)に参加して野外フェスの締めくくりにしようと思っていたのですが、前日だらだらと準備していて寝るのが遅くなり、見事に寝坊。。目が覚めたときには、到底マラソンスタートに間に合う時刻ではなく、そーとーに落ち込みました。。
んで、変わりといってはなんですが、これも行きたいと思っていた新宿LOFTで行われるオールナイトイベントに参加(時間的に考えれば両方参加できるのでしょうけど、さすがに日中マラソンした後、徹夜は無理なので)。
世界のいろんな土着的な音楽と行ったら良いのでしょうか、それらをごった煮に取り込んで展開するバンドやDJが揃うイベント。300人くらい入るスペースのメインステージ(脇の方を含めるともっとですね)と100人くらい入るセカンドステージの同時進行で行われます。夜12時過ぎから3時半くらいまでの滞在。つまみぐい的に聞いていたものが多かったですが、がっつり聞いたものをピックアップ。
WACK WACK RHYTHM BANDをフルで40分ほど。今回の一番のお目当てで、たぶん5年ぶりくらいに見ます。ポップでファンキーな曲を展開するインストバンド。メンバーはフロントの管楽器隊(サックス×2、トランペット、トロンボーン)が4人、ギター、ベース、ドラム、キーボードの8人編成。以前はパーカッションやサポートかなんかで管楽器奏者がいた気がしますが、演奏の感じは変わらずでしたね。口ずさみたくなるような、管楽器隊やキーボードの親しみのあるメロディに切れの良いギターカッティングやリズムがからむ楽しい世界。アルバム「Sounds Of Far East」収録の一曲目の「Bermuda Blowback」はぶちきれキーボードや、リズムがスピードアップするところのうねうねとしたベースがとってもかっこ良い好きな曲でたぶん初めて生で聞けてうれしかったですね。後半はLEMONという「マイケルジャクソンと佐藤蛾次郎を足してきました」というかっこをした、女性ボーカルが登場。2年くらいから一緒にやっているようで、そのソウル味満点なボーカルは演奏と合って良かったですね。ラストはJames Brownのカバー(曲名知らずで、後で調べました。たぶん「Papa's Got A Brand New Bag」)で大盛り上がり。
Fhole RAG Orchestreは途中20分ちょいくらい。サックス、トロンボーン、トランペット、バンジョー、ギター、ウッドベース、ドラムの7人組。アメリカ南部の古いジャズやロックを核に織り込んだ音楽と言って良いのでしょうか。かなりお若い感じのメンバーで、時にボーカル(トロンボーン、トランペット、バンジョーといろんな人がメインボーカルに)を取って突っ走るバンド。特に気合たっぷりに叩くドラムが印象に残っています。
HATCH HATCHELL BANDをフルで40分ほど。元デキシード・ザ・エモンズのドラムであるハッチハッチェル率いるバンド。確かフジロックでもドラゴンドラで昇っていったSILENT BREEZEという場所で演奏していたりするはずですが、そちらでは見たことなく初めて見ます。デキシード・ザ・エモンズでもエンターテイメント要素たっぷりな見せ方をする(かっこよくて)楽しいバンドでしたが、音楽性は変わっても(デキシード・ザ・エモンズはどろくさいブルースやガレージといった感じでしたが、こちらのバンドはアイリッシュトラッドやら日本の歌謡曲やら盛り込んだ感じ)おもしろかったです。メンバーはバイオリンやボーカル、ダンスを担当するハッチハッチェルの他に、バンジョー、ウッドベース、ギター、アコーディオン、ドラムという6人組。ハッチハッチェルは笑顔満面で演奏し、それは人を幸せにしますねー。デキシード・ザ・エモンズでもドラムをほっぽり出してダンスしたりすることありますが、フロントに立ってより自由度が増したようで、エンターテイメント要素はこちらの方が上でした。
EL SKUNK DI YAWDIEを途中20分ちょいくらい。ギターとパーカッションの2人組で、こちらも今年のフジロックに出ていたはずですが、見ていず初めて見ます。ウェブを見るとレゲエをベースにと書いてありましたが、自分が聞いていた時間での印象はブルース風味が強いかなと思いました。良い感じに枯れたギターとボーカルがなんともかっこよく、またパーカッションのコーラスを重ねるところも良い味でした。ゆったりと歌い上げる歌や、スポークンワードな感じで言葉をつなぎ合わせるものもあり、どれもぐっと来ました。今度はちゃんとフルで聞いてみたいですね。