RSS | ATOM | SEARCH
2009/10/25 レテのコンサート at 早稲田スコットホール
  大正時代に建てられたという赤レンガ造りの建物でのコンサート。中は教会になっていて、ステージには十字架が。
 
 3組の出演で、初めは勝井祐二と石橋英子の共演。ステージに勝井祐二が上がって、エレクトリックバイオリンのソロ演奏からスタートします。その場で音をサンプリングして、多重化する演奏はお馴染み。他のバイオリン奏者と勝井祐二で違う点が、バイオリンをリズム楽器として扱うことが多いところかなーと思っていて、ROVOなどではたんたんとリズム刻みなんかしたりしますが、ソロではあまり無いですね。多少夢心地で聞いていると、フルートの音が聞こえて、あれ?どこから出しているのかなと思ったら、ステージ脇にあるグラウンドピアノにいつの間にかいらっしゃった石橋英子が吹いていました。PANICSMILEのドラムとして演奏されているのは見たことありますが、それ以外では初めて。あの変拍子ドカスカな激しいドラムからは考えられないフルートやピアノの演奏で、多芸な方ですねー。おそらく即興のインストを20分くらいやってからは、石橋英子のボーカル曲でした。素朴な感じの歌声にピアノとバイオリンがいい感じで重なります。1曲、次に出演するトクマルシューゴがコーラスで参加しました。
 
 続いてはトクマルシューゴ。初めて見ます。ギターを手にしての弾き語りです。朴訥とした感じの歌声で歌いますが、ギターの演奏っぷりがおもしろかったです。いわゆる引き語りな感じの弾き方ではなく、強弱、緩急をつけて音の場面がころころと変わっていきました。指が良く動いていてすごいなーと。2曲ほど、アコーディオンや鳴り物のサポートが加わりました。ほとんど床に座っての演奏でした。
 
 最後はmama!milk。京都で活動されているという女性アコーディオン奏者と男性コントラバス奏者の2人組。黒を基調としたシックなかっこをされたお二人はそのめずらしい編成で独特な世界を展開します。パリのシャンゼリゼ(よく知らずにこの単語を使ってます)を思わすおしゃれなメロディものや、アコーディオンの単音を長い間持続させて、それをほんのちょっと揺らがせたりとか、コントラバスのボディ部を叩くとの弦と弾くのを複雑に組み合わせてたりと、いろいろと聞かせました。このホールの雰囲気にも合ってらっしゃいましたねー。

author:de nudge, category:live(Others), 10:34
comments(0), trackbacks(0)
2009/10/24 WORLD RHYTHM CLANDESTINO FES'09 at 新宿LOFT
  この日は本栖湖で行われる、human race 10kというナイキ主催のイベント(10kmマラソンして完走者のみがライブを見ることができるという一風変わったもの)に参加して野外フェスの締めくくりにしようと思っていたのですが、前日だらだらと準備していて寝るのが遅くなり、見事に寝坊。。目が覚めたときには、到底マラソンスタートに間に合う時刻ではなく、そーとーに落ち込みました。。
 
 んで、変わりといってはなんですが、これも行きたいと思っていた新宿LOFTで行われるオールナイトイベントに参加(時間的に考えれば両方参加できるのでしょうけど、さすがに日中マラソンした後、徹夜は無理なので)。
 
 世界のいろんな土着的な音楽と行ったら良いのでしょうか、それらをごった煮に取り込んで展開するバンドやDJが揃うイベント。300人くらい入るスペースのメインステージ(脇の方を含めるともっとですね)と100人くらい入るセカンドステージの同時進行で行われます。夜12時過ぎから3時半くらいまでの滞在。つまみぐい的に聞いていたものが多かったですが、がっつり聞いたものをピックアップ。
 
 WACK WACK RHYTHM BANDをフルで40分ほど。今回の一番のお目当てで、たぶん5年ぶりくらいに見ます。ポップでファンキーな曲を展開するインストバンド。メンバーはフロントの管楽器隊(サックス×2、トランペット、トロンボーン)が4人、ギター、ベース、ドラム、キーボードの8人編成。以前はパーカッションやサポートかなんかで管楽器奏者がいた気がしますが、演奏の感じは変わらずでしたね。口ずさみたくなるような、管楽器隊やキーボードの親しみのあるメロディに切れの良いギターカッティングやリズムがからむ楽しい世界。アルバム「Sounds Of Far East」収録の一曲目の「Bermuda Blowback」はぶちきれキーボードや、リズムがスピードアップするところのうねうねとしたベースがとってもかっこ良い好きな曲でたぶん初めて生で聞けてうれしかったですね。後半はLEMONという「マイケルジャクソンと佐藤蛾次郎を足してきました」というかっこをした、女性ボーカルが登場。2年くらいから一緒にやっているようで、そのソウル味満点なボーカルは演奏と合って良かったですね。ラストはJames Brownのカバー(曲名知らずで、後で調べました。たぶん「Papa's Got A Brand New Bag」)で大盛り上がり。
 
 Fhole RAG Orchestreは途中20分ちょいくらい。サックス、トロンボーン、トランペット、バンジョー、ギター、ウッドベース、ドラムの7人組。アメリカ南部の古いジャズやロックを核に織り込んだ音楽と言って良いのでしょうか。かなりお若い感じのメンバーで、時にボーカル(トロンボーン、トランペット、バンジョーといろんな人がメインボーカルに)を取って突っ走るバンド。特に気合たっぷりに叩くドラムが印象に残っています。
 
 HATCH HATCHELL BANDをフルで40分ほど。元デキシード・ザ・エモンズのドラムであるハッチハッチェル率いるバンド。確かフジロックでもドラゴンドラで昇っていったSILENT BREEZEという場所で演奏していたりするはずですが、そちらでは見たことなく初めて見ます。デキシード・ザ・エモンズでもエンターテイメント要素たっぷりな見せ方をする(かっこよくて)楽しいバンドでしたが、音楽性は変わっても(デキシード・ザ・エモンズはどろくさいブルースやガレージといった感じでしたが、こちらのバンドはアイリッシュトラッドやら日本の歌謡曲やら盛り込んだ感じ)おもしろかったです。メンバーはバイオリンやボーカル、ダンスを担当するハッチハッチェルの他に、バンジョー、ウッドベース、ギター、アコーディオン、ドラムという6人組。ハッチハッチェルは笑顔満面で演奏し、それは人を幸せにしますねー。デキシード・ザ・エモンズでもドラムをほっぽり出してダンスしたりすることありますが、フロントに立ってより自由度が増したようで、エンターテイメント要素はこちらの方が上でした。
 
 EL SKUNK DI YAWDIEを途中20分ちょいくらい。ギターとパーカッションの2人組で、こちらも今年のフジロックに出ていたはずですが、見ていず初めて見ます。ウェブを見るとレゲエをベースにと書いてありましたが、自分が聞いていた時間での印象はブルース風味が強いかなと思いました。良い感じに枯れたギターとボーカルがなんともかっこよく、またパーカッションのコーラスを重ねるところも良い味でした。ゆったりと歌い上げる歌や、スポークンワードな感じで言葉をつなぎ合わせるものもあり、どれもぐっと来ました。今度はちゃんとフルで聞いてみたいですね。

author:de nudge, category:festival(Others室内), 14:33
comments(0), trackbacks(0)
2009/10/10 クラムボン at 日比谷野外音楽堂
 恒例のクラムボン野音ライブ。ほんとはこの3連休はThe Fieldや横濱JAZZ PROMENADEなど行きたかったライブがあったのですが、体力無いのと時間の使い方のへたくそさで行けたのはこれだけ。クラムボンは今年がデビュー10周年で、10月10日と記念すべき日のようです。
 
 初めは聞いたこと無い曲で、新曲かなと思ったらシングル「はなればなれ」のカップリング曲だとか。うーん、初めて買ったクラムボンのCDが「はなればなれ」のシングルなので、聞いたことあるはずなのですが、記憶になかったですねー。その後は初期から一番新しい曲の「Now」まで辿っていく選曲。アルバムの1曲目は全部演奏してましたね。特に「ドラマチック」収録の「ロマンチック」はかなりレア。その他も「サラウンド」「便箋歌」「ララバイ・サラバイ」と「ドラマチック」からの曲が多かったです。
 
 中盤は客席中央に作られたミニステージでの演奏(雨降っていたらどうしてたんでしょう)。先月見たUAのライブより係員の数も少なくゆるゆるした感じなのですが、移動時の混乱もなく進められていきます。ミニステージではミトがアコースティックギター、伊藤大助がテノリオンでリズムを出しながら、原田郁子がキーボードを弾きながら3曲ほど。「Re-Folklore」では伊藤大助はカホン(座って叩く木の箱の打楽器)を使っての演奏。「らーらーららーららーらら」とお客に歌わせながら、ミニステージから離れ移動し、ステージに戻ってまた演奏につなげていたのは見事な構成。
 
 アンコールはクラムボン結成で初めて作ったという曲と、未発表の新曲でした。新曲はフォークな手触りの曲調でした。「はなればなれ」でクラムボンを知って、初めてライブを見たのが2001年初めで、そっから数え切れないほどライブ(間違いなく一番ライブを見ているバンド)を見てきましたが、これからも楽しんでいきたいと思います。

author:de nudge, category:live(日比谷野音), 20:30
comments(0), trackbacks(0)