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2009/06/26 安藤裕子 at 東京国際フォーラムA
  ベスト盤発売に伴うツアー。自分は「Merry Andrew」「shabon songs」の2枚のみ持っていますが、8割くらいは聞いたことある曲でしたね。見るのは、2年ぶり5回目になります。
 
 5000人入るでかい会場でのライブってすごいですね。2階席は空席が目立つものの(土日開催でしたら満員だったでしょうか)、多くのお客さんで埋まっています。初めて安藤裕子を見たのが、2005年のRISING SUN ROCK FESTIVALでその時が200人もいなかったくらいだったので、それからこれだけ動員を増やしていったというのはすごいですねー。
 
 とデカイ会場ですが、ステージはいたってシンプル。余計な装飾等は無しで、バンドの機材があるのみ。後ろのスクリーンに映像が映される時がありますが、静止画像のみ。そのシンプルさが良かったですね。ライトは結構まめに切り替えて、演奏者のスポットの当て方も曲展開にカッチリ合っていました。
 
 場内のアナウンスが「こんばんはー山口もえです。」という言葉で始まり、あら知り合い?でも少々声がおばさんくさい…本人の声?と思ったら、続いて「山口百恵です。・・・」と、ここで清水ミチコのものまねだと分かります。そのままいろんな人の声で、カメラ撮影・録音禁止などのアナウンスを。お知り合いなのでしょうか、これが一番こった演出でしたね。
 
 初めはいきなりアカペラの曲からスタートし、続いてバンドの演奏付きで曲を演奏。お客を立ち上がらせて(安藤裕子にしては)明るめの曲を続けます。ベース、ドラム、コーラス件キーボード、ギター、キーボードのメンバー。ベースは鈴木正人(Little Creatures)、ドラムは沼澤尚(Theatre Brook)と鉄壁の布陣。ギターとキーボードの方はずっと安藤裕子のバックをされている方だと思います。一度みんなを座らせてからの「シャボン ボウル」から「海原の月」と、MCをはさまず連続で歌った5曲は、ぐっとこみ上げるところが多かったですね。安藤裕子の曲で一番好きな「シャボン ボウル」はアコースティックギターメインで、弓弾きのベースとキーボードはほんのりと重なる味付けで歌います。CDや今までのライブよりも声のトーンも変えた歌い方も魅力があって良かったですし、童謡のとんぼみたいなフレーズを足していたのも良かったですね。そこから同様のおとなしめの曲(こちらは知らない曲で「忘れものの森」というそう)、「SUCRE HECACHA」、「Lost child,」とお馴染みの曲が続き、「海原の月」では暗いステージに対して、後ろのスクリーンに満面の星で埋め尽くした映像を映しての演奏。良かったですねー。本編ラスト2曲はバンドの後ろにでっかいミラーボールが光っての演奏。ラストの曲では、ステージ向かって左に位置した安藤裕子がバンドのメンバーに向かって、フリー気味に絶唱する場面が圧巻でした。
 
 アンコールは3曲。それまでのドレスからTシャツにジーンズというラフなかっこで登場した安藤裕子(とバンドのメンバー。Tシャツがグッズで売り出しているものというのもの)は、アンコール2曲目でステージに寝そべってぐるぐると動きながら、歌い、一人ずつ演奏を止めて去るメンバーを送り出します。そして最後に残ったキーボード奏者と「のうぜんかつら」をしっとりと歌って終了。2時間15分くらいでしょうか、声量があるわけではないのですが、時に力強く感じるボーカルもよく届いて、圧倒されたライブでしたねー。
author:de nudge, category:live(東京国際フォーラム), 00:00
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2009/06/20 Dday One , coffee&Cigarettes band , DJ KEN-ONE at 恵比寿Liquid Loft
  数年前「Loop Extensions」というアルバムをCD屋で聞いて、気に入って買ったのがきっかけで知ったDday Oneというターンテーブリストのライブがお目当てでした。そのジャズとヒップホップを融合させた感じは懐かしい感じ(90年代初めのJAZZ HIPHOPムーブメント)もありつつ、かっこよいベースラインとかリズムとかが印象的な作品でした。
 
 Liquid Loftは、Liquid Roomの2階のスペースで時々開かれる深夜のクラブイベントの場を言うそうですが、初めて参加。普段から置いてあるソファーに加えて、スピーカーや映像を映し出すスクリーンなど、集まっているお客さんも含めていかにもクラブな感じ。こういった雰囲気は個人的に7,8年ぶりといったところでしょうか。
 
 会場に入って、(タイムテーブルに沿っているとすると)DJ KEN-ONEという方のライブから本格的に見始めました。ターンテーブルのレコードや、機械の(すみません、全然詳しくないので言葉が分からず。フェーダー?)を細かく動かして聞かせます。ひさびさにヒップホップものを聞くということもあって、楽しく聞けました。ヒップホップでよくあるドラム音でなく、機械音で鳴らすビートを軸に細かくスクラッチさせてシンセサイザーの音を重ねていたところが印象に残っています。
 
 続いて、coffee&Cigarettes band。DJ KENSEIとSAGARAXXという方が組んだユニットだそうです。見えない位置で聞いていたので、どんな感じで演奏していたのかはよくわかりませんでしたが、機械とターンテーブルからコンビで音を出していたのでしょうか。rei harakamiっぽいやわらかな電子音やヒップホップにその電子音を重ねたもの、歌もの、管楽器や民族楽器などを使用しているゆるめな曲など、かなりあちこちへ行く展開でした。途中Arrested Developmentの曲のアレンジを相当に変えたものを流していた気がしたのですが、何の曲だったのでしょう。
 
 続いて、Dday One。初めの10分くらいラウンジヒップホップという感じのまったりな音を流していて、パソコン、ターンテーブル、HIFANAも使用するサンプラー(パッドを叩いてリズムを構成する)もちょいちょいいじって他はスタッフの方と話しているだけと、こんな感じだとしんどいなーと思っていたのですが、それは音調整でやっていたようで、一回音を止めてから本格的にライブを開始。ものすごい手の動きでそれらの機械を操作し、かっこよい音を繰り広げます。CDで聞かせる重みのあるゆったりしたビートではなく、かなり細かに早めにリズムを重ねることが多かったですね。「ハジメマシテディーディワンデス」とか日本語ラップが入った曲をかけるなど、来日に合わせて仕込んだと思われる音を出していたのもうれしいですね。途中DJ KEN-ONEが加わったり、ブレイクの後に突如ドラムンベースを挟んだりと、間口が広いパフォーマンスでした。ただ4時過ぎで体力も持たなくなり、またやたらカメラのフラッシュが焚かれて(スタッフの方の撮影のよう)目が痛くなるのもしんどくなって、途中退場しましたが、満足しました。タイムテーブルよりもかなり長くやってましたが、あの後どれくらい続いたんでしょう。

author:de nudge, category:live(Liquid Room), 00:00
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2009/06/19 enemies , mouse on the keys , 世武裕子 at 渋谷O-Nest
  「おうちはどこ?」というアルバムをCD屋で聞いて、気に入って買ったのがきっかけで知った世武裕子という作曲家兼ピアニストのライブがお目当てでした。そのピアノと弦楽器だけで構成された曲群はクラシックっぽい曲調がメインだと思うのですが、ポップス的な感じとか民族音楽的な感じとかが漂う聞きやすいリズムがあり、弦楽器とピアノが重なるというよりかけあいみたいな感じで構成されるところが多いのがすごく魅力的でした。
 
 初めに世武裕子が登場。くるりのレーベルからCDを出しているということもあるのか、お客としてくるりのお二人もいらっしゃいました。弦楽器隊は居ず、ピアノ(小型のタイプ)でのソロ演奏です。ということで、CDの再現は難しく、やったのは「お家はどこ?」と「旅のはじまり」の2曲のみでした「お家はどこ?」は元々ソロ演奏なので忠実に演奏、「旅のはじまり」は弦楽器の部分もピアノでカバーしていて、原曲とは異なる仕上がり。オリジナルでは割とシンプルに弾くピアノも、このアレンジではかなり指を早く動かして対応されてましたねー。3曲目以降は知らない曲ばかりで、一曲だけインストの曲がありましたが、他はボーカル曲でした。中島みゆきっぽいもの(って書けるほど中島みゆきの曲を知らないのですが…)、フランス語で歌うオペラとかで登場しそうな(これまたオペラを見たことあるわけでは無いので個人的なイメージですが)もの、日本の童謡っぽいもの、くるりのカバー(「東京」)などなど。声も曲により使い分けていましたが、全般に低い声で歌うものが多かったですね。
 
 続いてmouse on the keys。初めて知る日本のバンドです。O-Nestはステージが低いので、ほとんど演奏者が見えなかったのですが、おそらくドラム、キーボード×2、トランペットという4人組(ネットで確認した所、トランペットはサポートメンバーで、映像担当者が加わった4人組だそう)。ジャズなキーボードに、多彩なドラムが織り込まれるのですが、時々感じられる(トランペットからの音の印象が強い)AOR的な音が印象に残りました(少々ネガティブに)。元々めずらしい編成で、2台のキーボードが別々のフレーズや高音、低音を使い分け緊張感ある演奏をされていたのは魅力的と思いました。
 
 ラストはenemies。アイルランドから(船で!)やってきたというギター×2、ベース、ドラムの4人組です。toeが呼び寄せて企画したもののようで、音はtoeとイメージが重なるものでした。叙情的なギターのフレーズからダイナミックなギターノイズをかぶせるようなものが多かったです。ただtoeの方がより繊細に展開させている印象で、enemiesの方が曲のバリエーションや豪快さを持っているかなと。mogwaiから慣れている身としては、ある意味このような演奏は安心して聞いていられますね。時々ギターのお一人がドラムを担当しツインドラム状態になるなど、おもしろい場面が多かったです。
author:de nudge, category:live(duo,O-Group), 00:00
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2009/06/17 First Meeting at 新宿Pit-Inn
  藤井郷子(ピアノ)と田村夏樹(トランペット)のご夫婦コンビが組む数多くのバンドの一つ。今回はケリー・チュルコ(ギター)と山本達久(ドラム)と組んでのもので、初めて見ます。山本達久はNATSUMENでおなじみですが、ケリー・チュルコは初めて。日本に在住されているカナダの方だそう。
 
 基本このバンドは即興で行うよう。またこの日は録音するとのことで、MCを務めた田村夏樹が「CDに出せるくらいの時間は演奏しなければ」とおっしゃってました。前半が10分ほどの曲を3つ。後半は20分以上に及ぶ大曲と、10分くらいの1曲。山本達久はドラムセットの他にいろいろな小道具、胸にぶらさげた袋の中にビー玉を入れてたり、シンバル類の金物、サイレンを鳴らすおもちゃなどなどを用意して、効果的に使います。早い手さばきで、金物類を連打する場面が多かったです。ケリー・チュルコは叙情的なフレーズや、ブルージーなギター、単音の持続音を重ねたり、一瞬ハードロックかと思うフレーズを弾いたり、とかなりいろんな弾き方をされてましたね。
 
 印象に残ったのは、ジャカジャカと一心不乱にかき鳴らすギターにドラムの細かい連打が強烈だった場面があった1曲目、トランペットを置いて、組んだ両手の中に息を吹き込んでトランペットの音を出しているソロ(どうやって出しているんでしょう?)からいかにも藤井郷子っぽいテーマ(カルテットでの「Angelona」というアルバムに収録されている「A Poor Sailor」に近かった気が)が演奏されて、そこから藤井郷子の目の合図を受けて重ねてきたドラムの場面があった4曲目とかですかね。収録時間が1時間10分になったようで、「あー、じゃあもう大丈夫だね」とおっしゃられて、ライブ終了になりましたが(いや、録音と関係無しにアンコールでやって頂いてもかまわないのですが…)、1時間10分となると、1曲落とす可能性もありますね。個人的には1,4,5曲目ははずして欲しくないなーと思いました。

author:de nudge, category:live(Pit-Inn), 00:00
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2009/06/13 DRACO presents ELECTRO X CLASSIC 2 at 新宿SAMRAT
  NUMBとSAIDRUMの電子音組にシタールの井上憲司、タブラの吉見征樹のインド音楽組が加わってユニット化したDRACOが送るイベント。通常のライブハウスでは無く、カレー屋で開かれます。チケット代とは別にカレーも強制注文みたいな形になってました。自分は食べる気まんまんだったので良かったのですが、もしライブのみ目当てで事前に食べてきた方がいたら、少々厳しかったかもしれません。
 
 初めは井上憲司と吉見征樹のみでの演奏。見えない位置でカレー食べながら聞く形でした。この二人だけでも充分に楽しく聞ける演奏ですね。カレー屋の雰囲気に最もマッチしていた音楽でした。
 
 続いては、"SPACE"ギターのYOSHITAKE EXPEと機械とキーボードのAmetsubの2人での演奏。YOSHITAKE EXPEはPARAでお馴染み。AmetsubはJimanicaとのコンビで一回ライブを見たことあります。YOSHITAKE EXPEの足元には恐ろしい数のペダルなどの機材が置かれ、それをあれこれと操りながらギターの音を加工、サンプリングし演奏します。AmetsubはYOSHITAKE EXPEに同調するように、音を加えていきます。Jimanicaとの演奏でも思いましたが、即興的なあいまい音ばかりでなく、テクノなダンスものも加える時があったりといろんな変化があるのが良いですね。終盤でYOSHITAKE EXPEはベースのようにスラップさせるのと、ファンクみたいな刻みを細かく繰り返すところがあったのですが、そこでのAmetsubの音は派手目にするのではなくぐっと落ち着いた感じにしているのも良かったです。フジロックのTシャツ着てましたが、お客さんとしてよく参加されているのでしょうか。
 
 ラストはDRACOの演奏。以前見たNUMBとSAIDRUMの二人での演奏は、踊れるビート皆無の金属的な音の重なりだった記憶がありますが、今回は踊れる音を中心に繰り広げます。そこをシタールとタブラがいい感じで重なります。機械の音を(バングラみたいな)インドっぽいものにせず、4つ打ちとか、他の(表現する言葉を知らないのでどんなかは説明できませんが)ビートで出しているのが良いですね。後半は踊り子さん(キレイでスレンダーな方でした)も登場しました。初めのシタールのみの演奏ではゆったりとした動き、そこから機械のダンスものの音にどう合わせていくのかなと思いましたが、激しい動きでマッチしていました。
author:de nudge, category:live(Others), 00:00
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2009/06/06 Mike Doughty,中村好伸,Yuji Oniki,cinnabom at 渋谷7th Floor
  90年代中頃から後期に好きだった、Soul CoughingというバンドのボーカルMike Doughtyが日本で初のソロツアーをやるということで見に行ってきました。Soul Coughingは、ボーカル、サンプラー、アップライトベース、ドラムという編成で、ブルースやヒップホップ、ジャズを飲み込んだロックバンドで、かなり好きだったんですよね。レンタルビデオ屋で借りて見たなんかの野外ライブではじけたパフォーマンスを見せていて、おもしろいなーと思っていつか見れる機会があればと思っていたのですが、2000年代は全く音沙汰なくて、どうやら解散していたようです。当時はブルースやヒップホップな要素を取り入れたごった煮音楽が好きで、Beckとかもちろんですが、他にはG.Love & Special Sauce,Fun Lovin' Criminals,The Philosopher Kings,Morphineなどなど(後者2組にヒップホップな要素は無いですけど)。当時はライブを見に行く習慣とお金が無かったので、全てCDやラジオなどで聞いてました。その後ライブを見ることができたのは、今も日本で人気のあるBeckとG.Loveだけですね。Morphineとか見たかったんですけど、ボーカル/ベースの方が亡くなられてしまいバンドは解散で、非常に残念です。
 
 と、懐古的な前置きが長くなりましたが、ライブは他のアーチストも参加する対バン形式で、トータル4時間半以上の長いライブでした。7th Floorは初めて行きました。O-Nestの上にあり、会場は椅子が置かれていて、座れて見れたので快適でしたね。バーとしても営業しているようで、食事も取ることができるようで(この日は食べませんでしたが)、またギネスが置いてあるのも良かったです。
 
 会場に着くと、pasadena with poundhip upsettersというバンドが演奏していました。ラスト2曲のみで特に感想めいたことが書けませんが、ギター、ベース、ドラムの3人組インストバンドで、機械音を流しながらゆったりとした感じの演奏でした。ラストは後で出てくる中村好伸を迎えての演奏。
 
 続いてはcinnabom。アコースティックギターを手に歌う女性ボーカルに、サポートとして男性ギターが入ります。サポートのギターが変わったキーンとした持続音を時折入れたりする中で、淡々と英語曲と日本語曲を歌います。一発で入り込む感じはしませんでしたが、曲を知ってたらまた印象が変わったかもしれません。
 
 次はYuji Oniki。名前も見た目も日本人っぽいですが(話す日本語も非常に流暢)、日系アメリカ人の方で、数年前から活動の場を日本に移してライブを積極的にやられているようです。以前、CD屋のインストアライブで見て以来の2回目になります。その時はドラムとバイオリン(Rovoの勝井祐二)を従えてのライブでしたが、今回はソロパフォーマンス。バンジョーを弾きながらです。朴訥としたボーカルで丁寧に作りこまれたであろう曲(あんまり聞いたことないですがR.E.M.なんかとイメージが近いと言われる)を歌います。バンジョーを叩いて作り出したリズムをその場で録音し、それをバックトラックで流している曲もありました。
 
 続いては中村好伸。こちらは名前も初めて聞くギタリストで、普段はカフェなどでソロ演奏されている方のよう。今回はアルバム発売記念ということでバンド編成。メンバーはベースとドラム、ピアノで、さらに途中の数曲でテルミン演奏者が加わります。これまでCorneliusやJon Spencerがテルミンをあやつるところは見たことあって、それらはキーンとしたノイズを出すイメージでのパフォーマンスでしたが、今回そうゆうのが全くない、ちゃんとしたメロディで演奏されていました。アレだけ細かい音階が演奏できるんですねー。アルバムは「望郷ヘクトパスカル」というそうなのですが、その単語からイメージできる曲群だった気がします。よく指が動くギターの演奏を中心に各楽器がどこか懐かしいところへ連れて行ってくれそうな感じで重なってなかなか良かったですね。今まであまり聞いたことない感触がありました。
 
 ラストはMike Doughty。チェロをサポートに置いて、ギターを弾きながら歌うスタイルです。かなりふっくらして、典型的なアメリカン親父な風貌になってしまったMike Doughtyですが、あのガラガラしたダミ声は健在でした(むしろ今の風貌での方が似合う?)。「ンー、ボンボボンボン」みたいな感じの唸りとかも入れてくるところも良いですねー。ライブはじっくり聞いて欲しいスタイルのようで、お客の中に奇声を上げたり、一緒に歌ったりとちょいうざい感じの方がいたのですが、Mike Doughtyは、かなりいやがって、途中で追い出していましたね。まーかなり出来上がって酔っ払っていた迷惑お客なので、周りからしたら、良かったかなと思ったのですが、その人もSoul Coughingのイメージでかなりはじけて聞こうと意気込んでいたのかもしれません。それくらいギャップのある演奏でしたね。曲はソロになってからのものが中心だったと思うのですが、Soul Coughing時代の曲も演奏してました。自分がその場でSoul Coughingのだーと思ったのは2曲だけですが、もっと多かったかもしれません。内1曲はその酔ったお客がリクエストでしつこくさけんでいた「Circles」でした。チェロとギターのかみ合いも良く、満足できるライブでした。これから地方をいろいろ回られるようですが、「サカナアレルギー」だというMike Doughtyは果たして、魚料理に出会わずに過ごせるのでしょうか。地方ではいろんな魚料理が出てきそうですが。。

author:de nudge, category:live(duo,O-Group), 00:00
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2009/06/02 Erik Mongrain at Billboard Live TOKYO
  カナダのギタリストソロ公演。以前テレビでゴンチチが世界のギタリストを紹介する番組で興味を持ってから見たかったライブです。その時の映像では、ギターを横に置いて指で叩いて鳴らす奏法がかなりおもしろく、またアルバム「Fates」でもその音の鳴り方が気持ちよく楽しみにしてました。

 ステージの上には椅子と、音調整をする機械が置かれ、そこにギターを持ったErik Mongrainが登場。通常はPA席で別の人がやる音調整も自分でやって、さらにチューニングも変えながら、1曲1曲を演奏していきます。曲数は少ないなーという印象でしたが、トータルでは1時間10分くらいだったのは、そのチューニングを丁寧にやっている時間があったため。つなぎで一曲一曲の間に必ずMCがありました。映像でも見た、ギターを横に置いて指で鳴らした演奏はアンコールでやった「AirTap!」のみ。ここではおとなしめだったお客さんからも歓声が上がってました。ギターを完全にリズムを刻む楽器として使用し、低音と高音が気持ちよく交じり合うのは相当に良かったですねー。
 
 本編は最近出た2枚目のアルバムからのようで、全て通常のギターの持ち方で演奏してました。ただ、やはりかなりリズム重視な演奏で、ボディ部を叩いたり、弦の部分をたたいたり、はじいたりと、いろんな鳴らし方で演奏してました。全般にErik Mongrainの曲で魅力的に思えるのは、低音部のリズムの積み重ねからときどき鳴らされる高音のポーンとした持続音。そこがギターのソロ演奏でも気持ちよく聞かせるポイントかなと思いました。

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 00:00
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