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2009/05/30 Allen Toussaint at Billboard Live TOKYO
  ニューオーリンズのピアニスト。ファンクシーンを支えてきたベテランの方で、2,3年前Elvis Costelloと一緒にアルバムを作ったこともあり(その頃中島美嘉とも曲を作っていて、テレビで共演していたのを見た記憶が)、その辺りから自分は名前を知りました。

 ライブは、前面に置かれたピアノに、ベース、ドラム、サックス(曲によりクラリネットも)、ギターの組み合わせ。インストとボーカル曲が半々くらいでしょうか。管楽器主体でないファンクバンドを見るのは初めてかもしれません。オトナがウキウキと楽しめるようなゆったりとしたリズムものが多かった気がします。音はそれほど高らかに大きく鳴らすのではなく、おとなしめ。ドラムの方はかなり鳴らし方に気を配っていて、ピアノをじっくりと聞かす曲ではドラムを使わず太ももを叩いてリズムを鳴らして(時折ほんのりとシンバルを手で叩く)いました。ラスト近くのピアノソロでは、いろんな曲の断面を聞かせて、そこからバンド一体となった演奏につなげていくところも良かったですね。たぶんそれらの曲を知ってたらもっと楽しめたのでしょう。

 4曲目あたりにやったAllen Toussaintとサックスの方とのかけあいボーカルや、ピアノから離れて、仮面や装飾具などを観客席に投げ込む(見事なコントロールで女性客のみに届けられる)など、なかなか楽しい場面がありました。曲は聞いたことあるかもというのが1曲だけで(Stevie Wonderの曲かな?)それ以外は全然知りませんでしたが、かなり楽しめました。自分が行ったライブだけでたまたまかもしれませんが、今までここのライブは短い時間で終わることが多かったのですが、1時間40分くらいやってくれましたね。アンコールは無しですが(いつもすぐに終了のアナウンスがされるので、アンコール禁止にでもしてるのでしょうか)、満足でした。
author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 00:00
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2009/05/17 ROVO presents MDT FESTIVAL 2009 at 日比谷野外音楽堂

 毎年5月恒例のROVO主催イベント日比谷野音版です。今年はゴールデンウィークの時期からはずして行われました。前日の雨が続くことを心配しましたが、なんとか持って降らずに良かったです。


 最初はSakaki Mango & Limba Train Sound System。親指ピアノを操るサカキマンゴー率いるグループ。初めて見ます。メンバーはサカキマンゴーに、ベース、ドラム。あとPA席でダブなどの音いじりをしている方もメンバーに入るそう。大小の親指ピアノを曲ごとに取り替えて演奏します。コンゴの「リケンベ」(Konono No.1も使用しているやつですね)、タンザニアの「リンバ」、ジンバブエの「ムビラ」などいろんな種類があるそう。演奏はいかにもアッフリカな感じ(雑な表現でスミマセン)やレゲエ、カリプソっぽいものもありました。日本語の曲が多かった気がしますが、その他にもタンザニアやジンバブエの言語の曲(後で買ったCDによる)もありました。サカキマンゴーがメインボーカルですが、ベースとドラムの方もコーラスで参加する場面も多く、その重なりようも味があって良かったです。日本語の曲は、井上陽水っぽい印象がありました。「我々のバンドは白目を剥かせる音楽です」と宣言されて始めたラストの「シロメダンス」はドリフっぽい感じで楽しく終了。また見てみたいですねー。
 
 続いてはDachambo。ひさびさに見ます。ギター、ベース、ドラム×2、ディジュリドゥー、キーボードの6人組。前見たときより、ギターの方が歌うものが多くなった気が。他もブレイクビーツに合わせて、全員で打楽器を叩きまくったりといろんな種類の曲をやっていました。
 
 ラストはROVO。前日に続いてです。2時間の演奏ということで、セットは前日からいくつか曲を足していましたね。「NA-X」の前のドラムバトルもたっぷり堪能できました。「MELODIA」はアルバム「NUOU」の流れで聞いてたことが多かったのですが、こうやって一つの曲として取り出して聞いたのはひさびさな気(初めてかな?)がします。ゆったりとしたバイオリンのフレーズから徐々に加速していく展開のタイプの曲で、沸点に達する前に終了(アルバムや過去のライブでは次の「AGORA」で頂点に行く感じ)するのですが、こうやって改めて聞くとこれはこれで良いですねー。

author:de nudge, category:festival(日比谷野音 Man Drive Trance), 00:00
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2009/05/16 Rock on the Rock '09 at 三河湾リゾートリンクス

  愛知県にある海岸沿いのリゾート地で繰り広げられるフェス。今年で5年目のようですが、初参加です。
 
 電車を乗り継ぎ、三河鳥羽駅から20分ほど歩いて現地に14時過ぎに到着。山道を抜けると海が開けてきて、そこに宿が並んでいて、夏になるとたくさんの人が押し寄せるんだろーなーと思われる場所でした。当日はどしゃぶり。寝坊して、あわててきたため、軽装な上に500円のビニール合羽しか持ってかなかったんで、かなり寒いし、雨でぬれた体が重いしで、ややつらい状況でした。
 
 ステージは3つ。ステージ奥に岩がどーんと張り出した、フェス名にもあるように象徴的なメインステージと、海沿いに小さな2ステージ。メインステージのトリがROVOで、その前がNATSUMENと個人的につぼなラインアップだったので参加を決めたのですが、その他のアーチストを含めなかなか魅力的でした。朝からちゃんと行きたかったですね。。
 
 主に見たのは、キセル、おおはた雄一×芳垣安洋、KITO,Akira Brass Band、NATSUMEN、ROVO。
 
 キセルはまったりした中(「こんな雨の中なんですけど、僕らあげる曲ないんですよねー、すみません」のMCがおもしろかった)、良い歌を堪能しました。これまで二人のみの演奏しか聞いたことがなかったのですが、今回はサポートにキーボード(エマーソン北村)とドラム(北山ゆう子という方で初めて見ます)を迎えてのエレクトリックな演奏でした。原田知世に提供した曲のカバーで「くちなしの丘」のみしか知らなかったですが、聞き入りました。
 
 おおはた雄一×芳垣安洋は、ギターを手に歌うおおはた雄一を、ドラムの(ROVOメンバーでもある)芳垣安洋がサポートする形。これまたまったりした曲ばかりかなと思っていたら、中盤2曲はかなりアグレッシブにギターを弾きまくる曲がありましたね。「ゴロワーズのたばこを吸ったことがあるかい」というフレーズを繰り返すのが印象的な早口で歌う曲がかなりかっこよかったですねー。ネットで調べてみたら、ムッシュかまやつの曲のカバーだったよう。
 
 KITO,Akira Brass Bandは今回のフェスのハイライトでした。屋台が立ち並ぶ一番小さなステージでの演奏で、そこにたくさんの管楽器隊と3人くらいの打楽器隊が構えて、そこをタンバリンを持って(渋さ知らずではサックスを弾いている)鬼頭哲が指示して演奏開始します。開始直後にトロンボーン演奏者を(雨が降りしきる中なのに)ステージから前に引っ張り出し、観客のまん前でソロを吹かせます。そこから他の演奏者もどんどん引っ張り出し、観客と演奏者が入り混じってのお祭り騒ぎ。「ラーラーララー」とみんなで歌ったり、手拍子したりと、非常に楽しかったですね。Black Bottom Brass Bandもそうですが、一見客をあっというまに巻き込むのはブラスバンドが最強だなーと思いました。
 
 メインステージに戻ってNATSUMEN。一時間くらいのセットだったので、結構いろんな曲をやってましたねー。ギターのA.S.E.のぶちきれっぷりも相変わらずすごいです。もうちょっと新曲多めに聞きたいかなーと思ってしまいましたが、それは新しいアルバム待ちですかね。最後の「Natsuno Mujika」はお馴染みですが、何度聞いても高揚する良い曲です。
 
 トリのROVO。NATSUMENが押したせいか、あわただしい準備をしての演奏開始。セットは「Loquix」、新曲、「New Sino」「NA-X」でアンコールに「SUKHNA」でした。「New Sino」は新曲だと思っていたのですが、「Sino」の変形バージョンだそう。途中バイオリン勝井祐二が弦を持たずに、指ではじくフレーズ部分がお気に入りですね。そこを足のペダルで自在に音色を変えている様がかっこよかったです。その一個前にやった新曲は渋さ知らずの管楽器隊がユニゾンでばーっとやるようなフレーズを、ギターとバイオリン(あとキーボードもかな?)がユニゾンで演奏している展開が軸だったと思いますが、ROVOではめずらしいかなと思いました。あと、本編ラストの「NA-X」で、ギター山本精一がNATSUMENのA.S.E.をまねて、ギターをぶんまわしたシーンがおもしろかったです。


 終了後、あたふたと電車に乗り継ぎなんとか終電で家まで帰りました。1週間前のマラソンによる足の痛みも残りつつ、雨でずぶぬれで、もういい年なのに何やってんだかって気にもなりましたが、楽しかったです。

author:de nudge, category:festival(Others野外), 00:00
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2009/05/10 クラムボン at 金沢EIGHT HALL

 この頃には仕事がヒマになると見込んでいて、かなりムチャ目な日程を組んだ旅行の一環。福井県にて生まれて初めて20キロマラソン大会に参加(それまでの最高が10キロ)、その後金沢に移動してライブを見ようと計画。が、ほとんど走りこみもしないでいきなり走ったもんで、後半はまともに足が動かず。最後五キロはほとんど歩きながら、なんとかゴールにたどり着いたものの、足がボロボロ。そして、夜からライブハウスで立ちっぱなしって、無計画もいいところだなーと。おまけに、今回イープラスでチケットを事前購入していたものの、セブンイレブンで発行する前に現地に行ってしまい、まー現地で発行すればいいやと思ってたのが、なんと石川県にはセブンイレブンが存在しないことが判明。チケットは売り切れで当日券は出るかどうか分からない状態。当日券でなんとか入れないか係員の方に泣きつこうとしたら、チケットが余っているという方に声をかけて頂き、譲って頂いてなんとか入れました。仕事でもそうですが、失敗だらけです。。
 
 去年はソロ活動が目立ったキーボード、ベース、ドラムの3人組。今年はがっつりスタジオに入って、3人で音を作り上げているようです。そして過去曲のアレンジを変えたアルバムの「Re-Clammbon」第二段を発売に控えた中でのツアー。EIGHT HALLは500人以上は入れるくらいの、それなりの大きさ。すしずめ状態でほとんどステージも見えずでしたが、思ったよりストレスを感じずにライブが楽しめました。
 
 リアレンジバージョンとオリジナルバージョンの曲は2対1くらいの比率でしょうか。リアレンジのものは元々ベース担当のミトが、アコースティックギターで演奏するものが多かった印象です。オリジナルよりいいかもと思ったのが軽快なピアノロックになっていた「Bass,Bass,Bass」と、こまかいアコースティックギターの刻みと、単音の持続音を響かせるシンセの中を、ダンスもののリズムに複雑なものを相当に織り込ませてきかせるドラムがすごかった「雨」でしたね。それから「意味はない」(この曲はオリジナルでもライブで聞いたことが無い気が)のリアレンジは、ホラー映画にでも使われそうな気持ち悪そうなアレンジで笑ってしまいましたね。つい最近誕生日を迎えたミトにキーボードの原田郁子があげたプレゼントのエフェクターをフル活用したアレンジだそうで、ぐわんぐわんにひずませたベースに加えて、マイクをくわえてデス声を上げるミトの姿はおもしろかったです。
 
 オリジナルアレンジ曲では「はなればなれ」「バイタルサイン」あたりはお客さんのリアクションも高かった印象です。自分も浮かれて聞いていたことが多かったですねー。相変わらずの素晴らしいバンドです。新曲も2曲ほどあったでしょうか(自信なし)。1曲は途中でカントリー調のアレンジが入る楽しげな曲、もう1曲は「Sonor」の流れに近い印象を受けました。
 
 アンコール含め2時間半ほど、たっぷり楽しみました。月曜は夜勤の予定だったので、金沢で一泊して翌朝帰ろうと思ったら、急遽予定変更で月曜朝から来てね、の留守電が。。仕方なく夜行バスで帰りました(まー夜勤はつらいので結果OKなのですが)。筋肉痛はひどくて、まともに階段を下りることができず。筋肉通がおさまっても、右足首の痛みがおさまらなく(捻挫状態なのかな?)、さんざんな状態ですが、また今週末も少々無謀な遠出をします。マラソンが無いだけましだと思っているのですが、さてどうなることやら。

author:de nudge, category:live(Othersライブハウス), 00:00
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2009/05/03 Springfields'09 at 日比谷野外音楽堂
 春っぽいほんわかしたメンバーが揃うイベント。前日に忌野清志郎が亡くなられたこともあり、ちょっと追悼イベントっぽい雰囲気もありながら、楽しみました。
 
 最初はEgo-Wrappin' And The Gossip of Jaxx。バックバンドとの共同名義としての出演です。今年この名前で出したアルバムが前半部にロッケンロール要素が多い作りでかなりかっこよく、楽しみにしてました。「ロックの神様に捧げます」とのギターの方のひとことで始まったライブ。ただ、この日はイベントの趣旨に沿ったのかまったりした曲が多かったですね。新作からも「!楽団」「Dear mama」あたり。旧曲からも「あしながのサルヴァドール」「五月のクローバー」あたり。のびのある声を堪能しました。考えてみればEgo-Wrappin'はフェスで野外でしか見たことないですね。ライブハウスでがっつりと見てみたい気になってきました。
 
 続いてはSAKEROCK。フジロックでのルーキーステージや苗場食堂でちょこっとずつ見たことありますが、フルで見るのは初めてになります。トロンボーン、ギターとマリンバ、ベース、ドラムの4人組にキーボードのサポートが加わる編成で、へんてこでほんわかしたインスト曲を繰り広げます。曲間のばっとテンポが変わる瞬間があって、そこに微妙な緊張感が入るのが良いですねー。
 
 変なMC(一人でお笑い?をやられている方であまり見たことない会場の盛り上げ方でおもしろかった)をはさんで、Little Creatures。そのMCにあおられたのか、セット準備が終わった後一回袖にはけてから、3人で走りこんでの入場。これは意外で受けました。精密に音を重ねていく印象のあるLittle Creaturesですが、この日はロッケンロールモードでした。ちょいださいギターとベースの振り付けとか、「ロックンロール」ってかけごえでギターを鳴らしたりとか。音の一つ一つはむやみに大きくせずに心地良さも合わせつつのはじけっぷりで、おもしろかったですね。
 
 日も暮れかけた中での、Port of Notes。パーカッションとギターをサポートに迎えての演奏でした。時間帯にもあっていて、しっとりとした歌を堪能できました。「One More Bourbon」が聞けたのがうれしかったですね。この曲はSpangle Call Lilli Lineがカバ−した方(かなり良い)を先に聞いて知ったのですが、オリジナルも良いです。
 
 最後は細野晴臣。フジで見たときはコシミハルなど旧知のミュージシャンと組んで演奏してましたが、今回は若手と組んだよう。ベース、バイオリンやマンドリン、スティールギターなどマルチにこなす二人の演奏者にSAKE ROCKのドラムを加えた編成で、カバー曲が多かったんですかね。さらに途中からはハミングキッチンという女性ボーカル、男性ギター(今回はこの組み合わせの出演者多いですね)の二人組を加えて、彼らの曲を演奏するというめずらしい試みを。細野晴臣自身がお気に入りなのでしょうか、バックボーカルに徹してます。「昨晩は眠れなかった」というちょっと憔悴感がある中、ぽつぽつと低い声で歌う細野晴臣ボーカル曲も良かったです。アンコールはそれまでの出演者を全員ステージに上げて、忌野清志郎の思い出を語った後(「まだこれからだと思ってたのに…」の一言が悲しかった)、彼が一番細野晴臣の曲で好きかもしれないという「幸せハッピー」を。からっとした曲は天国に届いたでしょうか。
 
author:de nudge, category:live(日比谷野音), 00:00
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2009/05/02 exPoP!!!!! at 渋谷Club Quattro
 CINRAというところが提供しているらしい入場無料のイベント。ドリンク代1000円は払う必要ありますが、事前申込みだけでタダで見れるというのはすごいですね。出演バンドは、出演順にthat kick murph,The Sworn Group,ふくろうず,miaou,sgt.,マヒルノ,nhhmbaseという7組。sgt.とnhhmbaseは見たことありますが、その他は名前も初めて聞くバンドでした。

 前日からほとんど寝ていず、途中で仕事からみの電話があり、それがちょびっと頭に来る内容だったので、あまり良い状態で見れていたわけでは無いのですが、それぞれ個性あるバンドで楽しかったです。体力がつきかけてマヒルノは脇に座ってぼけーっと聞いて、nhhmbaseの前に帰ってしまいました。

 sgt.は去年見たライブが素晴らしかったですが、今回も同様。野性味あるベースとドラムのリズム隊に、優雅なエレクトリックバイオリンが拮抗する形で緊張感ある演奏がされていたのが非常に良かったです(サポートのギターの味付けも良い感じ)。
 
 その他のバンドではmiaouが良かったですね。前半の電子音メインで構成された楽曲と後半のギター轟音を重ねた楽曲の対比がおもしろかったです。ギター轟音はmogwaiばりで、その音は疲れた体にしみこみました。
author:de nudge, category:live(Club Quattro), 00:00
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