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2009/04/18 ジェフ千葉 at FC東京 (現地観戦)

【結果】
 2-1でジェフ千葉の勝ちでした。
 
【感想】
 国立競技場での観戦です。
 
 ここまで勝ちがないジェフ。ミラー監督は相変わらずバックラインを固定させて、中盤と前線はメンバーをあれこれと変えてくるやり方で試合をこなしているようです。相手チームを見定めてラインアップを決めているのでしょうか。この日はGKの入れ替えがあって、岡本。DFは不動で左から青木良太、ボスナー、池田、坂本。中盤は左からアレックス、斉藤、工藤、米倉。FWは深井、巻。
 
 対するFC東京は、GKが権田、DFは左から長友、今野、佐原、徳永。MFはボランチに新人の米本と羽生、トップ下に梶山。3トップとして左サイドにカボレ、右が石川、中央に近藤。原監督時代からおなじみのサイドを縦に突破するような狙いの布陣に見えます。

 そんなFC東京のメンバーに対して、千葉は米倉を右サイドに固定。カボレと長友コンビの突破を警戒する意図でしょうか。他のMFもその分右にずれるので、深井が左サイドでの守備もすることもあります。
 
 試合開始すると、FC東京から見た左サイド辺りにボールが集まり、肉弾戦状態。ここから逆サイドに大きく展開すると、石川、徳永コンビが広い空間で突破を図る場面が多かったです。青木良太、アレックスが主にカバーしますが追いつかず、2対1を作られる危ない場面もありました。この日はDF池田の出来がひどく、ヘディングの競り合いに負けるし、足元のボール扱いもあぶなっかしいし、おまけにボールをクリアしようとして空振りすることもありました。前半20分くらいに中央でボールを受けた石川が坂本と工藤をかわしてミドルシュートをズトンと決めます。石川の個人技をほめるところでしょうが、千葉は昨シーズンも何度と無くあの位置からのミドルシュートを決められているので、やはり課題ですね。
 
 後半は不調の池田をはずして、和田を入れます。和田が右サイドバックに入り、坂本がなんとセンターバックに。3バック時代にはストッパーとして入ることもあった坂本ですが、4バックでのセンターは初めてではないでしょうか。大丈夫かなと心配して見てましたが、一歩前に出てボールを奪う強気の守備で安定してました。ここで平山を入れられてツインタワーにされてたらまずかったかもしれませんが、それは無くラッキーでした。
 
 徐々に千葉が効果的なカウンターが出来るようになってきますが、全般にはFC東京が優位。後半20分辺りで選手交代があり(FC東京は石川、米本に代えて鈴木達也、浅利、千葉は米倉、斉藤に代えて谷澤、下村)、その辺りから徐々に千葉の方がボール支配率が高くなってきました。深井を右サイドに持ってきて、長友と対峙させます。前半から米倉とごつごつとぶつかってきた長友には疲労がたまっているのか、攻めあがった後に戻りきれず、深井がフリーでボールを受ける場面が多くなります。また、アレックスも左サイドのフィールドを自在にかけめぐり、谷澤と青木良太を使いながら、攻め立てるようになってきました。FC東京は浅利を入れた時点で守備マインドを高める意識を持つのかなと思ったのですが、前線はかなりイケイケでした。この辺は昨シーズンの最終戦と同じで、千葉がカウンターをやりやすくしていた要因になっていました。
 
 最後の10分は千葉の猛攻でした。それでもこじあけることは難しいかなと思っていたのですが、後半40分過ぎに、谷澤のスローインをアレックスが良い飛び出しでサイド奥で受けて、すばやくグラウンダーのセンタリング。それを巻がつめて同点。さらに終了間際、深井が長友ともつれあって取ったボールを谷澤につなげて、そこからワンツーで深井に戻しての見事な逆転弾。深井は転んだところからすばやく前に走り出していたのが素晴らしかったです。
 
 今季初勝利でした。まだまだこれからです。GKをどちらにするか、DF池田を次回使うか(福元の抜擢はあるか)などがこれからの注目点ですかね。
帰りは神宮球場で行われてたプロ野球の試合も終わった直後らしく、人でごったがえしてました。

author:de nudge, category:Jリーグ, 00:00
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