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2008/10/12 横濱JAZZ PROMENADE at 横浜市内各所
 前から行ってみたかった、横濱ジャズプロムナード。初めて行きます。
 
 横浜の各ホール、ジャズクラブで一斉に昼から晩までライブをやっており、チケットパス(バッチです)でどこでも入れる形式のものです。2日間行われる2日目行ってきました。関内駅を降りて、チケット代払ってバッチをもらいます。天気も良好で、町のあちこちでやっている無料野外ライブも非常に良い感じでした。
 
 初めは情文ホールで、藤井郷子ma-do。藤井郷子カルテットや藤井郷子Fourでは見たことありますが、このグループは初です。ピアノの藤井郷子とトランペットの田村夏樹のご夫婦コンビは、様々なリズム隊と組んでライブされてますが、このma-doはベースに是安則克、ドラムに堀越彰を迎えてで、お二人とも初めて見ます。複雑な曲に各ソロも織り込む展開で、ベースの是安則克はかなりダークな印象漂う演奏でした。曲の始めに少音の即興を重ねる場面では、ウッドベースの弓弾きの他に、紙をくしゃくしゃと握って音を出している場面が印象的でした。
 
 終了後、桜木町まで歩きます。あちこちでやっている街角ライブをちょいちょい見ながらでした。ちょい見で書くのも気がひけますが、桜木町駅そばでやっていたlone empty bedというバンドがなかなかかっこよさげでした。
 
 続いては桜木町にあるランドマークホールで鈴木良雄BASS TALKのライブを見ました。ベース奏者の鈴木良雄がフルート、ピアノ、パーカッションを率いての演奏です。パーカッションはROVO等でお馴染みの岡部洋一。この方のライブスケジュールを見ると驚異的なほど毎日のようにあちこちのバンドで演奏されてますが、このバンドが一番活動率が高いようです。ベースとパーカッションが導くリズムにきれいなピアノやフルートのメロディがすっと入ってきて気持ちよく聞けました。特に4曲目のブラジルのどこかの地名(失念)がついた曲と、5曲目の鈴木良雄出身地の長野県木曽をイメージしたという曲はその風景が思い描けるようで、良かったですね。フルート奏者井上信平は5曲目でリコーダーを曲の始めと終わりで吹いていましたが、素朴なメロディが良かったです。岡部洋一はOrquesta Nudge! Nudge!ほどでは無かったですが、たくさんの楽器を持ち込んででの演奏でした。リケンベ(親指ピアノ)も使っていたような。最後の曲ではソロの場面もあり、これまでの集大成とばかり各楽器を鳴らし、見た目も派手なビリンバウまで取り出して鳴らしていました。
 
 最後はドルフィーというライブハウスで酒井俊というボーカリストのライブを見ました。20〜30人入れば充分の空間にものすごい数の客がすしつめ状態になっています。そんな中後方で立ちっぱなしでファーストセットのみ(1時間程度)聞きました。ピアノ、ベース、ドラムを率いてのライブで、リズム隊はMultikultiの船戸博史と芳垣安洋。英語の曲(オリジナルかカバーかはうとい自分には分からず)を情感込めて歌っていました。派手な感じは無いですが、かなりいろんなタイプのジャズ曲をやっていた印象です。入場時に驚異的な働きぶりでお客をさばく女性店員の方がすごかったです。昼のカルメンマキの時はさらに混雑がすごかったようで、大変な一日だったのでは無いでしょうか、お疲れ様でした。
author:de nudge, category:festival(横濱JAZZ PROMENADE), 00:00
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2008/10/04 Radiohead at さいたまスーパーアリーナ
 ひさびさにさいたまスーパーアリーナに来ました。
 
 Radioheadは有名であることは知っていて、ラジオで何曲か聞いたことのある他、「OK Computer」というアルバムもレンタルで聞いたことはあったのですが、それほどはまることもなく、今まで距離を置いて来たバンドだったのですが、「Weird Fishes / Arpeggi」という曲がかなり良い印象で「In Rainbows」というアルバムを買って聞いたらかなり良くて、ライブも見てみたいなと楽しみにしてました。
 
 広い空間にぎっしりです。2万人はいるでしょうか。アルバムは好きであるものの、正直こんなでっかい場で演奏するには似合わない感じがするなーという気もしてたのですが、ライブが始まって納得、すごいライブを堪能させて頂きました。
 
 メンバーは後方にベースとドラム。フロント横並びにギター×2、ボーカルという5人組なのですが、フロントの3人は曲により様々な楽器に持ち替えます。びっくりしたのは、スタッフの方々のセッティングの速さ。ボーカルの方にはギターのみならず、キーボード(というよりピアノかな?ピアノをやや小型にしたもの)やドラムまで運びこんでセットするのですが、セットしたらすぐに演奏ができます。キーボードの曲はまとめてやった方が苦労が少ないんじゃないかなーと余計な感想を持ってしまうほど、1曲終わったらすぐにキーボードを引っ込めて、ギターを渡して、、と素晴らしい作業っぷりでした。
 
 ライブは「In Rainbows」から中心ですが(たぶん全曲やったはず)、その他からもたっぷりやってました。が、残念ながら「There There」(ギター2人もドラムを担当と、トリプルドラム状態で演奏されるこの曲はかなりかっこ良いです。ボーカルの方が演奏するギターもぐっときます)以外は知らないものばかり。それでも良い曲だなーと思うものが多かったです。演奏、アレンジもかなり多彩でおもしろく、ほぼ電子音で構成されたものや(ボーカルはくねくねした踊りをしていてそれも良かったです)、2人のギターのみで演奏された「Faust Arp」(とちってやり直すときのおちゃめなリアクションもそれまでのすごい演奏からのギャップがあって良い感じ)、フロント3人でギターを高らかに鳴らすはげしめなものなど。やはり知っているのが「In Rainbows」だけということで、それらの曲が来たときはじーんとしてしまいますねー。大好きな「Weird Fishes / Arpeggi」のみならず、「Bodysnatchers」や「Jigsaw Falling Into Place」にも熱くなりました。「Jigsaw Falling Into Place」の途中からボーカルのトーンが一段階弾きあがる瞬間が好きです。
 
 自分がいた席は脇の後方部分でしたが、でっかい空間の割りにはクリアに音も聞こえて、2時間半弱くらいの長丁場ライブでしたが熱中して聞けました。最後のやや意外な演奏と終わり方(主にギターを演奏していたフロント二人はうずくまってエフェクター?のみをいじって音を出して、ひとりひとり退場していく中、最後までいじり続けて音出しをして引っ込むという)も良かったです。次回は別のアルバム(確かベスト版が出てるはず)も聞いてから、またライブを見たいなと思いました。
 
 相当にどうでも良い話ですが、「Radiohead」の日本語表記が「レディオヘッド」なのって日本語で発生するときの語感が一番自然だからですかね。この方式に変換すると、「Oasis」は「オエシス」になって、「Peter Gabriel」は「ピーター ゲブリエル」になってしまいますが、変ですもんね(やっぱ「ガブリエル」か「ゲイブリエル」でしょう)。。そういえば徳永英明も「こわれかけのレディオ」って歌ってらっしゃった気がするなーと。
author:de nudge, category:live(Othersアリーナ・スタジアム), 00:00
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2008/10/03 DJ Mitsu the Beats , The Cinematic Orchestra , Flying Lotus at 渋谷O-EAST
 ひさびさの来日となるThe Cinematic Orchestraをメインに据えてのオールナイトイベント。O-EASTでオールナイトイベントってできるんですね。下にあるDuo Exchangeもバーエリアとして開放してます。ただ混みこみで、飲み物を買うにも長蛇の列で並ぶ気が起きません。一回だけ水買うのに並んだんですけど、店員さんは通常の働きぷりなんでしょうが、もうちょっと人を追加するか今回だけ特別に早く動けたりしないのかしら、とイヤーなおじさんの感想も持ったり。。

 夜23:30過ぎに現地に到着。DJ Mitsu the BeatsがThe Cinematic Orchestraの前後30分ほどをサイドステージで回します。ヒップホップをメインに据えたかっこ良いDJっぷりでした。GURUのラップが入った曲(たぶんGANG STARR)がかかってきたときは、ちょいうれしくなりましたねー。

 24時にThe Cinematic Orchestraのライブスタート。初めて見ます。かつて新宿Liquid Roomでやったときに見に行こうとしたのですが、チケット代が高いのでやめようかということになり、他のクラブに流れた記憶がうっすらとあります。メンバーはキーボード×2、ボーカル、ギター、ベース、サックス、ドラムの7人。ジャズとかフュージョンとかが入ったこじゃれたと呼びたくなるような音楽でした。MCも務めるキーボード奏者はいろんな音色を出していて、ボーカルやサックス部分に厚みを加えるような音(ハモってるみたく聞こえる)を出していたのがなかなかおもしろいなーと思った以外は特につぼに入るような音や曲は少なかったです。。アンコール最初にやったギター奏者の引き語りの曲と、キーボードとドラムとソプラノサックスだけで展開してた曲は惹かれました。

 26時頃にお目当てのFlying Lotusスタート。アルバム「Los Angeles」のヒップホップやジャズをつめこんで、いろいろ変わったビートで展開された曲がちょっと懐かしい感触(先ほどのGURUなどが活躍してた90年代のジャズとヒップホップを融合させた音)と、CLARKなんかとつながる暴力的なごった煮ビートが合わさった感じがかっこよく、ライブではどんな感じになるのかなと楽しみにしてました。

 メインステージ中央に台が置かれ、そこにいろんな機械があります。右脇には大きなボードが置かれ、そこにライブ中絵を描く人がいました。そんな中で演奏(機械をいろいろいじって音を出す)Flying Lotusのライブはものすごい良かったです。ゴジラのテーマから入るというつかみから始めた後は、いろんなヒップホップのビートを軸に展開するのですが、とにかく音が強い。アルバムではややまったり加減に聞こえるようなものも、ガンガンにビートを聞かせて踊りやすくしてます。スピードの緩急も自在で、一本調子にならないのもエンターテイメント感があり良いです。ヒップホップをメインに据えた音楽でテンポアップする場合には、ドラムンベースにつなげるものが多い気がするのですが、それは終盤にちょっとだけあったのを除くと別のビートでなされていたのも良かったです。Flying Lotus自身もものすごくよく動いていて、音に合わせたアクションがかっこよいし、客をあおらせるのにも貢献してました。1時間ちょいのライブですが、相当に熱中して聞けましたねー。
author:de nudge, category:live(duo,O-Group), 00:00
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