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2018/11/17 Jim O'Rourke at 表参道WALL&WALL

 アメリカ・シカゴ出身、15年ほど前に日本に移住して活動しており、様々な音楽を手がけるJim O'Rourkeのソロライブ。アルバム「sleep like it's winter」発売してのリリースライブです。会場は表参道駅近くにある地下のスペース。以前はARCという名前のクラブスペースだったのが、名前変えてライブできるスペースに改装したよう。入り口のバーカウンターはそのままでしたが、奥の方の構造が変わっていました。コンクリート打ちっ放しの長方形でおしゃれな空間。チケット売り切れで満杯でした。
 
 「sleep like it's winter」はアンビエント的なじんわりとした音を1トラックで聞かせるアルバムで、ライブもそれを体現、より拡大させたようなものでした。ライブ始まる前の挨拶で「90分くらい一気にやります。立ちっぱなしで聞くの大変かもしれないので、途中座ってもいいです。」と。実際会場満杯なので座ることはできませんが、長丁場になることを覚悟して聞くことができました。
 
 ライブは「思ってたよりちょっと早く終わった」80分。PC、3つほどあったミキサーなどの機械を使ってのライブは、アルバムの世界を立体的に表現させるようなもので、最初の方はこの音で90分続いていくのはしんどいかも、、と思わされましたが、聞いていく内に世界観にどっぷり浸かっていくことができました。ポップミュージックが好きな自分ではありますが、こういった音も時々触れていきたいなと思わされますね。
 
 音のメインはピピピという高音とズゴゴゴという低音の組み合わせが主軸。リズムとメロディはほぼ排しています。時々ピアノやバイオリンの音を効果音的に入れ込んでいましたが、あくまで脇役。ステージ後ろのスクリーンは暗闇の中、時々夕暮れの中に飛行機が映ります。7年前、六本木superdeluxeで見たJim O'Rourkeのライブでもこういった淡くて単調な映像が使われてたと記憶していますが、こういった世界観好きなんですかね。
 
 ぼんやりした飛行機の映像と暗闇に沈み込むような映像が繰り返され、そこに客席含めて時々赤の照明が行き交います。その辺りの展開は不穏な感じ、宇宙に放り出されたような音との印象を受けました。つまみをあれこれいじって音出しするのが基本的な演奏方法ですが、時々右手をテルミンを操るように宙でひらひらさせて音を変化させていました。どんな機械使ってたんでしょう。その手の動きに連動して音がぐにゃりとなっていくのも興味深く見ました。
 
 中盤からは緑の照明が加わっていきます。O'Rourkeの足元も緑の照明が照らされていくと、音に生命感が宿ってきたかのような印象に。それほど音の出し方を変えているように思えないのですが、聞き心地が全然違ってくるようになってきました。そして終盤は青の照明になっていきます。これまた音自体明確な変化があったわけではないのですが、深海に沈み込むような音、猛烈な雪が吹雪いているかのような音の印象になりました。
 
 いろんな音楽をやってきているからこその一面という受け取り方になりますが(なのでJim O'Rourke以外の人がやるこういったタイプの音楽を寿司詰めの会場でスタンディングで聞くというのについていけるかは分かりません。座って聞ける会場だったらどのアーチストでもドンと来いかもしれないですが。)、楽しかったです。あらかじめ「sleep like it's winter」を聞いてから、この日のライブに臨みましたが、CDでは味わえない音(自分ちの貧弱なスピーカー環境ということもありますが)をこういった音良い空間で浸れてうれしかったです。
 

author:de nudge, category:live(Othersライブハウス), 08:02
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