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2018/07/29 Fuji Rock Festival at 苗場スキー場(三日目)

フジロックの長めの感想文です。

 

 【7/29(日)】
 以下のような順番です。カッコが無いものはフルで見ています。
  THE FEVER 333→ハモニカクリームズ→Anderson .Paak & The Free Nationals→Kali Uchis→serpentwithfeet→Dirty Projectors→Vampire Weekend(10分過ぎから)→NOT WONK
 
 

 
 7時過ぎ起床。雨風止んでいることを願いましたが、叶わず吹き荒れています。少し落ち着いた時に銭湯に向かいます。銭湯に入る行列も雨風打たれて数十分。以降、夕方くらいまで降ったり止んだりの繰り返す日でした。
 
 
 THE FEVER 333
 ホワイトステージのトップバッター、アメリカ・ロサンゼルスを拠点に活動しているボーカル、ギター、ドラムの男性3人組。ライブスタート前に楽器の前に大きな白い幕が張られています。幕の前にはマイクスタンドが3本。2人のメンバーは幕の後ろに、1人は黒いマスクをかぶってスタッフに連れられて幕の前に位置します。音楽流れる中不動の時間がしばらく続いた後、幕が上がると、マスクを取りボーカルが咆哮、後ろのギターが飛び出し、ドラムはアクション大きい叩き方をしてのっけから暴れるモード。打ち込み音も入れつつ、ラウドロック、パンク、ヒップホップ、メタルなどてんこ盛りな曲を次々と繰り出します。ボーカルは客席入ってダイブしたり(客の支えで立って、歌いながら背中から下に倒れ込むという)、ギターはステージ左右動き回って、コーラスは左右2本のマイクを使って歌います。ドラムも頻繁にドラム台に立ち上がったりしてお客を煽りまくり。お客もそういった音楽に見事な反応を見せてダイブ、モッシュの連続。
 
 ボーカルはそのリアクションに感興受けたようで、言葉超えたと丁寧な感謝。途中でスタッフも呼び込んで感謝したりする場面も。豪雨になったり晴れたりとコロコロ変わる天気の中、アグレッシブなライブは続きます。メンバーはどんどん脱ぎだし、最終的には3人ともパンツいっちょ(なぜかドラムはパンツの上にベルトだけ巻く)に。激しい曲だけでなく、途中でボーカルがボイスパーカッションやスピーカーやフロアタム叩いてドラムとセッションするなんて小技利いた曲が1つありました。終盤ボーカルとギターは、客席脇にある機材車と思われるバンまで行って、その上を登ってパフォーマンス。うーん、あそこまでパンツいっちょの男たちが移動して誠心誠意激しく動き回る姿が愛おしい。この時のMCで日本のバンドのCrossfaithやONE OK ROCKの名前を上げていました。前後の言葉聞き取れなかったんですが、交流あるんですかね。そういえば、サビがONE OK ROCKっぽいなーと思った曲が2つほどありました。
 
 
 ハモニカクリームズ
 カフェ・デ・パリスでハーモニカ、フィドル、アコースティックギターの3人組のライブ。ドラムサポート(bonobosのメンバーだそう)付いた4人編成。なんとなくアイリッシュな心地よく聞く系のバンドかな、と思っていたのですが、予想を大きく裏切る音楽でめちゃくちゃ高揚しました。これは素晴らしいなと。いわばこの編成でやるアイリッシュトラッド要素強めなROVOといった感で、ハーモニカ、フィドル、ギターはペダル使って音量、音色をいろいろコントロールさせながら同じリフを積み上げていって終盤に爆発するような踊れる曲がメインです。1曲目はアイリッシュトラッドな感じだったのですが、2曲目からスピード感ある曲を繰り出してきて、場内は踊りまくりな空間に。ハーモニカやフィドルでケルト感とサイケ感が混じったような音を築いて、それをギターとドラムで力強いリズムで上昇させていく感じが堪らない。ベース不在なのに、リズムの押し寄せ感がすごくてドラムはもちろん、アコースティックギターであれを積み上げているのがすごいなーと。奏者は温和な感じでにこやかに弾いているのがまたギャップあって良いです。4曲目のちょい落ち着かせるような横ノリの曲から、自ら「クライマックスですよ。」と言ってからやった爆発感ありまくりの5曲目の流れが圧巻でした。
 
 
 Anderson .Paak & The Free Nationals
 グリーンステージでアメリカ・カルフォルニア出身の男性ボーカル/ドラムのライブを見ます。ギター、ベース、キーボード、機械の4人を率いたライブ。前半はドラム叩かず、打ち込み音でヒップホップ要素多めな曲を繰り出します。マイクスタンドの前にちょいとしたお立ち台があって、そこに時折.Paak(この「.」の表記があるのが珍しい。「モーニング娘。」「藤岡弘、」みたいに日本のみならず句読点をアーチスト名に付けるのは結構あるんですかね)が乗って歌い踊るのですが、そこからピョンとジャンプした瞬間に音が次の展開を聞かせていて、この辺の演出も楽しいなと。良い声でラップや歌を繰り出しながら、軽やかに踊る姿も良い感じ。ギター奏者とともにステージ左右動き回ってお客に愛想振りまいたり、途中強い雨が上がった時に陽の光とそれまで続いていた雨それぞれに感謝の言葉を述べたりと、大きな自然が見えるステージを楽しんでいる様も感じ取れました。
 
 中盤からはドラムを叩く場面も随所に入れていきます。他の演奏陣や打ち込み音と協調しながら手数の多いドラムをこれでもかと叩きまくります。そして叩きながら歌うのもまたすごい。ジャズ要素も強めでアレンジのおもしろさも随所に。腰の位置の両脇にシンバル(右)とスネア(左)があるのも独特なセッティングで、ここぞという時にそこを叩く様もかっこよい。キーボード奏者がボーコーダー使って歌うソロの場面なんかも織り込んで、リラックスして聞かせる場面もありつつ、そこから盛り上げてきたりと緩急ある聞かせ方も良い感じ。ソウルやファンク要素なんかもふんだんに取り込みつつ、エンターテイメント感と聞かせる感両方で見せたライブは最高でした。
 
 
 Kali Uchis
 ホワイトステージでコロンビア出身、アメリカ・バージニア州育ちの女性ボーカルを見ます。キーボード、ドラム、キーボード/ベース/ギターの3人を率いてのパフォーマンス。登場でびっくり。上下下着で下はTバッグ。その上に黒のシースルーの網タイツを履いてますが、おしりはほぼ丸出し状態。そういったセクシーな要素強めでありつつ、歌は日曜午後の昼下がりにあった気だる目でさわやか要素もほどほど入った曲を聞かせます。メロウなキーボードからしっとりとした曲を聞かせる前半から、後半は乗れるリズムに艶めかしい動きも随所に入れて聞かせる展開ってな印象でした。演奏陣がノリノリだったのがなんか良いと思わせられましたね。
 
 
 serpentwithfeet
 レッドマーキーでアメリカ・ボルチモア出身の男性ボーカルを見ます。一人のみでのパフォーマンス。鼻と耳に大きなピアス、白黒迷彩の帽子とツナギに黒のロングコートを羽織ったインパクトある格好で歌います。トラック流して歌うのと、キーボードでの弾き語りを交互に聞かせます。トラック流して歌う時はなぜか赤いボンボンを持ってたりするのもユニーク。ビート抑えたトリップホップ感、賛美歌やクラシック感などの要素があるトラックに、ソウルフルな声で聞かせるのが荘厳な感じで、じっと聞き入ります。弾き語りでもキーボードで余韻たっぷりな一音の伸びを聞かせつつの同様な世界観でした。特にラストの弾き語り曲はキレイという言葉で染まった印象の曲で、固唾を呑んで聞き入りました。以前一回だけ見たことあるJohn Legendの弾き語り曲を少し思い出しました。
 
 
 ここで食事とともに休憩。グリーンステージでは今年の目玉のBob Dylanがやっていましたが、2,3曲見ただけで休憩の方を優先させました。ギター弾いて歌うのかと思いきや、キーボード弾きながら歌うんですね。ハーモニカ吹いている様も遠目ながら確認できて良かったなと。
 
 
 Dirty Projectors
 レッドマーキーで5年ぶり3回目に見るアメリカ・ニューヨーク出身の男性3人、女性3人の6人組バンドを見ます。この構成は前回見た時と同じではあるのですが、ボーカル/ギターのDavid Longstreth以外は全員替わっているよう。確かDavid Longstrethがバンド内で付き合っていたメンバーに振られ、それきっかけにほかメンバーが全員脱退、一時時期はソロプロジェクトとして活動していたと記憶していますが、今はバンド編成に戻ったんですね。Longstrethは「コーヒー」と日本語で書かれたTシャツを着てのパフォーマンス。ギター×2、ベース、キーボード×2、ドラムといった演奏で、独特なタイム感あるアレンジとコーラスワークで聞かせる曲は魅力たっぷり。女性3人のコーラクワークはメンバー替わって少し印象変わるものになっていました。前までがアフリカンな要素と妖精感あるような声といった感がありましたが、今の3人はハワイな人魚といった感あって刺激は少なめで落ち着いて聞かせるようなものでした。
 
 コーラス隊と掛け合いだったり、ユニゾンで歌ったりするLongstrethの歌声も本当良くて暖かさあり、声の響き方も良いし、ポップであることも貫いている感じもとても良いです。キュイーンとしたギター音を随所に入れてくるのも、刺激、すっとぼけ感、楽しさなどいろんな感情を巡らせて聞けます。お馴染みの3拍の手拍子入れるのが楽しい「Beautiful Mother」やLongstrethの朴訥な歌声がはまる「Swing Lo Magellan」も楽しく聞けて、新曲群も良い感じ。ソロになって初めて作った「Keep Your Name」が今回ライブで初めて聞けたのとりわけうれしかったです。打ち込み主体で作った曲をどうやってライブでやるのかな、と思っていたのですが、音数少ないながら様々な音を組み合わせてコーラスとともにきれいな世界観で聞かせていました。
 
 
 Vampire Weekend
 グリーンステージで5年前のフジロックで見て以来のアメリカ・ニューヨークのギター、ベース、ドラムの男性3人組。キーボード/ギター奏者がもう一人いたのですが脱退したよう。それを踏まえてかサポートメンバーを入れてました。ギター、キーボード/ギター、キーボード、パーカッションを率いての7人編成。これまでは良い意味のスカスカ感やチープ感あるポップな感じの演奏が楽しくて、その魅力は減じていましたが、音の厚みがあるゴージャスな感じの演奏も楽しい。楽曲が持つキラキラ感を損ねることなく新しい魅力で聞かせていました。途中からライブ見たのですが、The Beatlesの「Here Comes the Sun」の一節を歌っていて、あれカバーかな?でもそれ以外のメロディも歌っているし、、と思っていたのですがどうやら他の曲とマッシュアップしての歌だったよう。バンドでの人力マッシュアップはおもしろいですね。
  
 インスト部分を長めに取って聞かせるのもこれまでに無かったのではないでしょうか。いろいろな楽器の組み合わせで楽しく聞かせます。「A-punk」だったか「Worship You」だったか忘れちゃいましたが、曲終わり部分でツインドラムで聞かせていたのもおもしろかったです。終盤はゲストでHAIMのメンバーを呼び込んでのパフォーマンス。その中の1曲比較的しっとりと聞かせる「Ya Hey」と次の曲が長尺でちょいっとしたゴスペル感もあって、Primal Screamの「Movin on Up」を思い出したりしました。新しいアルバムも今度出すそうで、どういった感じになるんですかね。
 
 
 NOT WONK
 会場外にあるTHE PALACE OF WONDERという深夜いろんなイベントをやっている無料エリアに行きます。そこの一角にあるオーディションで選ばれたバンドが出演するROOKIE A GO-GOで、3年ぶり2回目に見る北海道・苫小牧を拠点に活動しているギター/ボーカル、ベース、ドラムの男性3人組バンドを見ます。タイムテーブルが出た時に今年は彼らのライブで締めようと決めてました。前回見た時に感激要素多々あるメチャクチャかっこよいライブで、フジロックという場で見れるの楽しみにしていました。不穏、ふてぶてしさがありつつ、重い音をそこかしこに入れ込んだロックは次々をお客を呼び込んで終盤では小さい客席ながらモッシュ、ダイブまで飛び出すほど。歪んだギターの轟音とリズム隊ががっつり噛合い、そこに咆哮するようなボーカルも良い。つっぱしるような曲がメインでお客をどんどん盛り上げてきて、ラストにスローに聞かせる曲を持ってきたのも良い締め感ありました。ルーキーステージではなく、会場内ステージでまたライブしたいみたいなこと言っていましたが、2000年前半にフジロック常連だったPEALOUTのような感じに、フジロックにはまれば良いなーと。
 
 
 NOT WONKのライブ終了後すぐにスタートした隣のエリアのサーカスショー(コロンビアで活動している一団。11歳の日本のハーフの男の子もいる)を見ました。自転車での綱渡りや、巨大なくるくる回る機械に人が宙に浮くように乗りこなしたり、11歳の子供が大人の足でくるくると体を縦に回転させたりと、まあどれもこれもすごすぎ、見てるだけで怖い、何回もおおーっと素で声が出ちゃいました。これにて今年のフジロックは終了。テントに戻り26時過ぎに寝て、朝5時半に起床。テント片付けて宅急便で送る手続きをして、7時前に帰路につきました。
 
 
 

author:de nudge, category:festival(Fuji Rock), 10:17
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