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2018/07/20 clammbon at クラブチッタ川崎

 キーボード/ボーカル、ベース/ギター、ドラムのお馴染み3人組バンドのクラムボン。ミニアルバム「モメントe.p.3」発売に伴うツアー。このモメントシリーズは通常の流通ルートに乗せず、ライブ会場での手売りと個別に売ってくれるお店を募集してそこで買えるという売り方。3年連続でのリリース&ツアーとコンスタントな活動ですね。会場で新譜を買ったので、新曲群は未聴でライブで初めて聞きます。
 
 この会場は着席形式のイベントでしか来たことなく、椅子無いスタンディングでライブ見るの初めてです。椅子ないとでかい箱だなーと。後方より見ました。モメントシリーズの曲を中心に、鉄板曲やすごいと思わせる曲を盛り込んだアンコール含めて2時間のライブは聞き所満載でさすがの楽しさでした。感想を。
 
 明るいインスト曲をバックにメンバー登場。手拍子しながらそれぞれ位置につきます。光が指すようなキラキラしたキーボードに雷鳴のようにドカドカしたリズムを織り込んだインスト曲で、最後の方に「うおいやうおいー」と歌詞にはならない言葉で歌う部分含めて上昇感がすごい「KANADE Dance」からスタート、そして軽快な手拍子に合わせて歌うのが似合うポップソングの「GOOD TIME MUSIC」につなげて、そこからいくつかのCMでも使われてきたサビのメロディがおいしい「サラウンド」と、3曲で会場のお客さんを持って行きます。
 
 MCはさんで新譜「モメントe.p.3」から3曲。このツアーのライブチケット代はめちゃ安い(前売りで3000円)のですが、新譜を聞いてもらって気に入ったら買っていってもらうことで採算の帳尻を合わせるスタイル。新曲はライブでも完成度高く聞かせて興味を引きます。「ゑゐゑん、可憐」は言葉を区切って歌うメロディにスウィング感や大正/昭和感がある曲、「WARP」は打ち込み音を交えつつ(ベース/ギター担当の)ミトと(ドラム担当の)伊藤大助が2人とも電子ドラムを使って(スティールパンなどの)メロディも織り込んだツインドラムで聞かせてちょい80年代シンセポップっぽいメロディで原田郁子がキーボード弾きながら歌う曲、「グラデーション」は伊藤がタブラの音で電子ドラムを叩いてそこに音数少ない中漂うように歌う展開から、通常の3ピーススタイルで入り組んだ複雑な演奏モードに切り替わっていくなんてことを2回ほど繰り返す構成の曲。いろんな楽器をあれこれと使いつつ、音のおもしろさに浸れます。特に「グラデーション」のアレンジ構成はおもしろいなと。
 
 過去のモメントシリーズからも数曲。トラップなアレンジを人力で演奏して聞かせる「nein nein」、本編ラストにやった夕暮れ時の情景が浮かぶアレンジとメロディの「タイムライン」、アンコール最初にやった7分近い長めのバラード「Slight Slight」。今回「タイムライン」聞いてメロディ好きだなーと改めて思いました。
 
 後半は過去曲を力強く聞かせて盛り上がりもすごかったです。「Re-雨」は静かに歌い上げるところからミトのアコースティックギターと伊藤のドラムがどんどんと加速して、そこに原田のハウスな感覚あるロングトーンのキーボード音が乗っかる曲で毎度すごいと思う曲なのですが、今回リズム隊が加速していったところで、それをうわかぶせるように暴力的とも思えるでかい音のキーボード音を聞かせてきたのにビビりました。そしてこの曲の次にスピード感あるアレンジの中めちゃ難しそうな演奏をしていく「yet」ですごいなとなります。特に伊藤のドラムは見てるだけでも目まぐるしいと思う叩き方をしていてすごいなーと。「Re-雨」に続いてあのドラムって体力的にも大変そう。
 
 この2曲ですごいとなって、さらに鉄板曲を2つ繰り出してドカンを盛り上げます。ドラムソロにブリブリとしたベースが乗っかる即興のインストから、パンっとキーボードのインストが入ったところで歓声が上がる「シカゴ」はミトがノリノリで、2コーラス目に入るところではいつもより余計にベースを弾いておりますモードでブリブリに聞かせます。原田もその部分は歌わずにミトを煽ったりしてました。そして「ここは私達はサビ歌いません。休憩時間にします。みんな歌ってください」と宣言した「波よせて」はサビをお客で合唱。
 
 これらの曲をやった後に「次は『モメントe.p.3』から1曲。どうしてもキャリア重ねると突き抜けたポップソング書くことが難しくなるけど、今回1曲書けました。めちゃポップなんで聞いて下さい。」とミトが言ってから曲に入った「Lush Life!」は、一つ一つのメロディが親しみあるものでなんかここの部分どこかの歌謡曲で聞いたことある気がする、ってなもので構成したような印象の曲(具体的には思い出せず。思い出したら別の機会に書きます)で、「Lush Life」とミトが高い声で掛け声っぽくコーラスする部分なんてクラムボンでは珍しいなと思える曲でした。
 
 アンコールではさらに新曲を。アニメの主題歌でアルバムには収録されていない配信限定(帰宅後買いました)の曲の「Prosit!」という曲を。古代ヨーロッパかなんかに日本の居酒屋が現れたという設定のアニメだそうで、Prositはドイツ語で乾杯の意味だそう。音源は管楽器も入ってますがライブはキーボード、ベース、ドラムでシンプルに聞かせます。横乗りしながら楽しく聞ける曲で、打ち込み音などをたくさん聞かせてきたライブの中でシンプルな3ピースのアレンジもまた良いなと思える曲でした。そしてラストは「モメントe.p.3」の最後に収録されている「ラナンキュラス」。ミトのアコースティックギターと伊藤の拍子木の中、原田が静かに歌い上げる曲で平熱感がなんとも良いなと思える曲でした。
 
 MCで覚えていることを。クラブチッタでクラムボンがライブやるのは初めてだそうですが、本当はデビュー1,2年目の頃に出るはずだったそう。MODS MAYDAYというイベントに出る予定だったらしいのですが、原田が盲腸になってキャンセルになってしまったと。確か自分がクラムボンを知ったのがその頃(「はなればなれ」で知った)ですかね。ラジオのインタビューゲストでミトと伊藤の2人だけでしゃべっていた記憶があります。
 
 ミトや原田は普通にお客としてここに来ているそうで、今回初めてライブ出来てうれしいと。ミトはMODS MAYDAYもお客で来ていたりするし、その他にイタリアのプログレバンドフェスやSunn O)))なんかも(とにかくでかい音を出すバンドとのこと。名前聞いたことあります。)見に来ていると。他にはSUPER BUTTER DOGとクロマニヨンズとの対バンなんて珍しい組み合わせのライブも見に行っているそう(SUPER BUTTER DOGは同期って言ってましたね)。クロマニヨンズのヒロトが脱いだのもばっちし見ているよう。そんな流れから原田に「大ちゃんは来たことあるの?」と聞かれた伊藤は「この場所に来るの初めて」と。武道館も自分がライブするの初めてと言ってましたが、クラブチッタもそうだったと。
 
 原田はデビュー時にはこの辺に近い新丸子に住んでいたそうで、「駅前のなんとか屋さんのカツ丼が好きだった。それで育ったといっても過言ではない。」と。当時の原田の家で打ち合わせをやったりもしたそうで、「くじらむぼん」というアルバムのジャケットデザインをくじらにするか牛にするかで原田とミトが9時間も延々と揉めていたと。「よくそんなんで今までバンド続いてますね。」とミト。今でも新しいことにチャレンジする時はそれなりに話し合ったりするようですが、分業進んでスムースに行ってる面は多々あるようです。「今回アルバムは個人別録りでやりました。初めて合わせたのがツアー始まる5日前。最初打ち込み音だけで演奏無しで良いんじゃないのみたいなことを思ったりしたけどスタッフにさすがにそれは、、と止められた。」と。5日前から初めて合わせてあの演奏の完成度って、まあすごいですね。
 
 

author:de nudge, category:live(クラブチッタ川崎), 12:35
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