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2018/07/01 sora tob sakana at 東京国際フォーラムC

 お馴染み4人組アイドルグループsora tob sakanaの公演。この日は結成4周年記念ワンマンライブ。去年の3周年記念ライブは700人ほどの渋谷WWW Xでしたが、今回倍以上の1500人のホールでの開催となりました。さすがにチケット完売とはならなかったですが、かなりの入り。「1周年ライブの10倍だよ。信じられない。」とMCで言ってましたが、確かにすごいものがありますね。
 
 おまけに昼と夕方の2回公演。いつもはオケ流してのライブですが、この日はバンドセットでのライブでした。大きなホールを使って映像、光の演出もたっぷりとなされます。かっこよいバンド音に浸りつつ、広いステージに楽しさ満面でパフォーマンスする4人は素晴らしかったです。それぞれ1時間45分とフルボリュームのライブをセットや演出変えて見せてきたのもすごい。1回公演観ただけでも充分満足できるレベルで、かつ2回公演見た人はその違いを楽しむことができたのではないでしょうか。2回公演まとめて感想を。
 
 

 
 2回公演ともオープニングアクトとして、同じ事務所の後輩グループ、5人組のパンダみっくが3曲歌っていました。半年ぶり3回目に見るグループでブリブリファンキーな勢いある曲歌う印象でしたが、今回その線もありつつ、もうちょいテンポ落とした可愛目の曲もやっていました。ブリブリファンキーな「好きな曜日はxx」という曲は、カラスは真っ白(去年解散したそう)のドラムの方が手がけているそうで、なるほどな出来。
 
 
 1回目の昼公演
 1階席後方から。通常座って見るタイプのホールなのであまり前後の段差なく、立って見ると背低い自分は少々厳しいな、、と思っていたのですが、隣が空席で前の人とずれた位置で見れたので、ステージがそれなりに見れました。高いホールの天井には大きなミラーボールがぶら下げられています。ステージには幕が降りていて、その中をインスト曲「海に纏わる言葉」が演奏されていきます。幕が開けると、バンドメンバーの前目上方に7つほどの縦長スクリーンがあり、そこにメンバーの姿が上手から神風花、山崎愛、風間玲マライカ、寺口夏花といういつもと違う(いつもは上手から風間、寺口、山崎、神の順)並び順で映し出されます。背の高い順でしょうか。縦長スクリーンが降りて再度上方に行く時にその後ろに隠れていた(だったかな記憶曖昧)メンバーが登場します。衣装は5月に発売した「alight ep」用の白基調で看護師さんっぽい装飾少な目なシンプルなタイプ。
 
 1曲目は「alight ep」最後に収録されている「Lighthouse」からスタート。これは意外。どんどん上昇していくような気にさせられるアンセム感たっぷりの曲を最初に持ってくるとは思いませんでした。バンドメンバーは2月に中野サンプラザで行ったバンドセットの時と同じで、ギター×2、キーボード×2、ベース、ドラム、パーカッションのハイスイノナサのメンバーが中心となる7人編成。ポストロック要素強い複雑なアレンジながら、乗りやすいリズムも随所に織り込んでポップなメロディとの相性も抜群。アフロ+ドラムンベースなアレンジの「鋭角な日常」はビブラフォンの音からスタートして、その生音にゾクゾク。
 
 原曲に比較的忠実なアレンジの曲もありますが、バンドセットならではのアレンジをかなり変えてくる曲も随所に。音源はギターのシンプルな響きが印象的な「蜃気楼の国」は、他楽器もいろいろ加わったアレンジでちょい華やかな印象の曲になっていました。一音一音を断続的に出す「広告の街」のような音、でも明るい感じの音から始まったインスト曲は新曲かな?と思って聞いていました。カラフルなインスト音を鳴らす中、ソロダンスをリレー形式で踊った後、聞いたことあるインスト音が。「魔法の言葉」です。この始まりの部分はめちゃくちゃおもしろい。この曲の音源はエレクトロニカなトラックで、これを生バンドでやることはないかなーと思っていたらついにやってきました。胸躍るキーボード音に弾けるリズムはオリジナルトラックの良さを活かしつつ、生音ならではのポップな弾け具合も随所に。
 
 7月下旬にはメジャーデビュー後の初めてのシングルとなる「New Stranger」は既にYoutube上でMVが公開されていますが、ライブでは今回初披露。MVはノスタルジーある映像ですが、ライブでの見せ方は曲のイメージ通り元気いっぱいな感じ。「ハイスコアガール」というアニメの主題歌だそうで、そのイメージになぞっているのでしょうか。カンフーっぽいアクションもあったような。会場の入場時に「ハイスコアガール」の一話分載っているミニ冊子をもらって読んだのですが、ゲームする子どもたちを描いた漫画でした。歌声を思いっきり加工してリズムをいきなり変えてくるサビの部分は、ライブではどうやって歌うのかなと思っていたら、声加工こそ無かったものの、まんま歌っていました。歌うの難しそうな曲が多いsora tob sakanaですが、ここの部分もよく歌ってるなー(しかも踊りながら)と。
 
 そして「New Stranger」のカップリングとして収録される予定の「silver」を続けて披露します。かなり久々に聞きます。未音源曲として披露して随分時が立って、音源化されないまま消えてしまったのかな、、と思っていたのでここでの復活はうれしい。そして、今回のコンサートで一番つぼにはまった曲でした。ファンクな横乗りの楽しい曲で、アレンジとダンスをちょい変えてきたと思われます。肩を小刻みに上下左右に動かすダンスは前からあったと思いますが、ラストサビ前のインスト部分で、ランニングダンスしながら肘曲げた状態の手を上下に揺らすダンスはたぶん前まで無かったのではないでしょうか。そしてここのダンスが超楽しい。MCで風間がここのダンスお気に入りって言ってましたが、笑顔満面でやっている風間のここのダンスは見ているこっちもうれしくなりますね。(できないですが)真似したいと思っちゃうほど。
 
 本編ラスト3曲は練りに練ったつなげ方といった印象。ワンコーラス目をアカペラで歌ったスローな「透明な怪物」、静かな余韻を残したままポン、キーといった響きの音(これを各演奏者がリレー形式のように出していくのも良い感じ)から始めて叙情性を爆発させる「ribbon」、そして夕暮れの切なさを表現した「クラウチングスタート」で締め、と、ノスタルジーを全面に押し出してきました。オイコール(お客が手を上げながらオイオイ言う)がほとんどないsora tob sakanaのライブでは珍しくある「クラウチングスタート」ですが、そのオイオイお客が言うところから叙情的なメロディと声につながっていくのが、なんか良いと思わされます。後ろのスクリーンにはメンバーの昔の写真が次々と表示されたのもウルウルと来ました。
 
 アンコールは2曲。ジューク/フットワークサウンドを生バンドで再現した「夜間飛行」はアウトロ的なラストの「ラララ」と歌う部分を長めに取ってお客に歌わせます。お客とメンバーのラララの裏を取るようにコーラスを取るキーボードの鎌野愛の歌声がすごく良いです。ソロシンガーでもある彼女のコーラス受けての声出すって贅沢と思いました。アンコールラストの「Lightpool」は終盤部分を音止めて風間が挨拶のコメント言ってから歌に入ったところがめちゃくちゃかっこよかったです。
 
 MCは3曲ごとに短めにしゃべっていました。ライブ自体が楽しそうで、宣伝とこのコンサートがうれしいといったことが中心で雑談めいたものはほとんど無し。4年という活動期間を振り返ってどうだったということを各自しゃべりますが、やっぱりメジャーデビューが大きく、特にこの1年いろいろあったことがすごかったと。風間は去年台湾にライブしに行ったことが想い出深いそうで、「みんなでホテルで一緒に寝たの楽しかったよね。」と。それ受けて寺口と山崎は「そうだっけ?」「すぐ寝ただけじゃん。玲が一番最初に寝たでしょう。」と受け流します。風間は寝る前にみんなで写真撮ったのが楽しかったそう。神はコンサート楽しかった話の下りの中で、「神、カンゲキ」とダジャレめいたことを言っていました。さすがに「(西城)秀樹、カンゲキ」は昔過ぎて知らないと思われるので、オリジナルダジャレですかね。
 
  
 2回目の夕方公演
 1階席中央より前目の席から。今回も隣席いなかったのでステージの視点確保できました。ステージが思ってたより近く迫力あるパフォーマンスと演出堪能しました。1回目と違うところを中心に感想を。
 
 オープニングのインスト曲は最近のライブでやっている新しいオープニング曲(たぶんまだタイトル無いはず)でした。これをバンド演奏でやるの初めてではないでしょうか。ギター兼プロデューサーの照井順政がこの導入部分でフロアタムを叩いていたのが印象的。幕かけられた状態で天井のミラーボールと照明で星空のような光を映す幻想的な雰囲気の中、幕が開きます。今回はスクリーンがバンドメンバーより後方に位置しています。そして、メンバーはステージ中央後方から登場してきました。「New Stranger」用に用意したと思われる新衣装での登場。ウエストを絞っていない白基調のワンピースで、ところどころに青、黄色の四角が置かれてそれを枝のような線がつないでいるシンプルなデザイン。「cocoon ep」の時の衣装と並んで個人的にお気に入り。
 
 3曲ごとにMC入る構成が一緒ということがあるのか、この回ではMCごとにお客さんが座っていました。短めのMCなので毎回座らなくても良かったような、律儀なお客さんだなーと。VJ TONTONが手がける映像はこれまでライブで使ってきたものの他に、この日だけに用意したものと思われるものもふんだんに映し出しています。曲が持つ世界を押し広げたような様々な映像が楽しい。sora tob sakanaが歌い踊る様、バンドメンバーの演奏する姿、そして映像と目が足りない状態。ダンスするメンバーの映像(生で踊るメンバーとシンクロする)もところどころに使っていて、Perfumeのコンサートに近い演出と思った場面もいくつかありました。
 
 「魔法の言葉」と並んでバンドでの再現は難しいんじゃないかなーと思ってた「tokyo sinewave」をこの回で披露していました。以前一回だけバンド演奏でやったことあるこの曲ですが、その時はアコースティックギター、ビブラフォン、キーボードの小編成のアコースティックアレンジでした。今回フルバンドでのエレクトリックで音源にわりかし近いアレンジで再現していました。ビブラフォンとドラムで断続的な音を重ねていくのにゾクゾク。「Moon Swimming Weekender」がめちゃくちゃかっこよい。ベースの音圧も強烈でキレあるキーボードの持続音とのからみが最高でした。
 
 本編ラストの「Lightpool」ではラストサビ部分で銀テープがどんっと打ち上げられます。こういった大きな会場ならではの演出は彼女たちが楽しみにしていたはずで、かっこよくパフォーマンスしながらもうれしそうでした。アンコールは楽しげにコールアンドレスポンスする「帰り道のワンダー」、そして「ribbon」で締めました。「ribbon」のラストは音がほぼないアレンジの中、山崎がソロパートを歌うのですが、歌い終わった直後の微笑みがもう完璧でした。どこか儚げな表情と歌声を持つ山崎が、その印象を残しつつ裏には確固たる自信を覗かせていたようなこの場面はとても印象的でした。
 
 MCではなんか今後の活動に向けた大きなお知らせくるかな、と思っていたのですが、特に無し。お客さんに「地方から来た人ー?」と聞いて「自分たちからも会いに行きたい。ツアーやりたいね。」と野望を語っていました。来年になると全員高校生以上になるので、もしかするとツアーやったりするかもしれないですね。最後バンドメンバー含めて全員で挨拶すると、幕が閉まっていきます。その閉まっていくのを惜しむように、かつそういったエンディングを楽しむかのように4人が中央に顔を寄せて、最後まで客席に笑顔を見せていました。

 

 かなり難しいことをやっていて、この日に向けての準備も大変だったかと思いますが、それを全力で楽しんでいる様が非常に良いですね。色々なスタッフに支えられている、たくさんのファンが見てくれることに感謝していましたが、これだけ一つ一つのことを全力で楽しんでいる様を見ていると、この場を作り上げているのはなんといってもsora tob sakanaの4人のおかげだなーと感じられた素晴らしいコンサートでした。
 
 

author:de nudge, category:live(東京国際フォーラム), 23:30
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