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2018/06/08 MoGoToYoYo at 新宿Pit-Inn

 4日間連続でピットインで開催されている、様々な音楽を手掛ける芳垣安洋主催のライブ3日目に参加しました。この回は初めて見るMoGoToYoYoというバリトンサックス/フルート、トランペット/フリューゲルホルン、アルトサックス/ソプラノサックスの3管に、縦ベース、ドラムという5人編成。民族音楽を種々入れてのジャズってな印象のライブでしたが、これは感激しまくり。初見のバンドでここまでおおーっと来た感があるのは久々な、ものすごくおもしろいライブでした。休憩なしアンコールなしで2時間15分、ぶっ通しでやったのもすごすぎでした。
 
 5人は各自小さい鳴り物を振りながら入場。全員顔にはペイントを施しています。服装もラフな感じなのですが、一人だけ違う世界観。バリトンサックス/フルートの吉田隆一(N/Y、板橋文夫、藤井郷子の各オーケストラなど)は黒のジャケットに黒のサングラスといった格好なので違和感が。さながらJリーグ開始直後当時の盛り上がりで顔にペイントしていたお客さんがたくさんいたのですが、それにどこかの業界人が乗っかって顔にペイントして見に来ましたみたいな風情。ステージ後ろにはMoGoToYoYoと書かれた大きな布もぶら下げられていて、どこかの部族の演奏ってな雰囲気が。
 
 管楽器隊の周りにも金物などの打楽器がちょこちょこと置かれていて、それを鳴らしていきます。どこかの部族のような声出しも各自やりながら、ベースラインが入ってきたところで本格的に曲に入っていきます。2ヶ月前に亡くなったジャズピアニストCecil Taylorに捧げると事前にアナウンスがあったので、彼の曲のテーマを入れているのでしょうか。全然知らないので恐らくですがテーマ部はそれなりにメロディを管楽器隊がなぞりつつ、ソロなどの部分は完全にオリジナルと思われます。あと、もしかすると芳垣の別バンドVincent Atmicusの曲もやってましたかね。次々と変わっていくリズム、へんてこな声出しや小物使っての音出し、吉田は小さい縦笛なんかも使ってかわいらしい音出したり、トランペット/フリューゲルホルンの有本羅人(初めて拝見する方)はトランペット2つ同時吹きなんかしたり、サックスの元晴(MORE THE MAN、元SOIL & "PIMP" SESSIONS)はステージ前方におもむろに歩いて何するかと思いきや扇風機に向かって吹いたりと、フリーキーな振る舞いを各々見せ聞かせます。
 
 縦ベースの岩見継吾(OncenthTrio、元ミドリ)は恐らくミドリのライブ見て以来久々に拝見する方となるのですが、ミドリのロックなモードとは全然違う印象のプレイぶり。あれこれと声を出しながら、いろいろなリフを入れ込み芳垣の多彩なドラムとがっつり噛み合います。弓弾きや弦をはじくように弾いたりとベースの音だけでもいろいろなおもしろさが。そして芳垣が出すドラムは毎度ながらものすごく、あれやこれやといろんなリズムを出してきます。ちょい意外だったのは民族音楽的な趣向をしていながらアフロビートは出していなかったような。ヒップホップやレゲエなんかの場面はありました。レゲエなリズムではスネアをびしっと叩いた後に細かに少音で叩いて、人力ダブ的な聞かせ方をしていたのもおもしろかったです。
 
 前半は部族的なヘンテコな声出しをそこかしこに入れてニヤニヤする場面が多かったのですが、後半はコアになってきて息を飲むような場面がそこかしこに。後半はジャズ要素強めでしたでしょうか。ラストはかすれるような3つの管楽器が鳴らす音を長めにやって情緒的なモードになり、そこのモードを継承しつつ軽快ながらも激しい展開につなげて終了しました。もう圧巻でした。
 
 達人たちが真正面からヘンテコなことをやるとおもしろいのと同時にかっこよいなと。枯れた味わいなんかもそこかしこに折り込みつつ、全般的には各楽器が出す音や次々変わっていく展開に圧倒されまくりで、時にはノリノリで聞けたりとおもしろい要素てんこ盛りでした。次は秋くらいにやるかも、とアナウンスしていましたが、このライブはまた見たいですね。

 

 

author:de nudge, category:live(Pit-Inn), 08:52
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