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2017/05/10 東京2/3 at 池袋サンシャイン劇場

 ウッチャンナンチャンの内村光良が作・主演を務める舞台。全6回公演でこの日が初日。当初ゴールデンウィーク明けで日程的に参加厳しいかな、と思っていたのですが、この日早く上がれたのでまた当日券が出ていたので入りました。2階からの鑑賞。この舞台は、過去内村が手掛けた「ハンブン東京」「東京オリンピック生まれの男」と、東京三部作との位置づけだそう。特に10年前の「ハンブン東京」は東京へ来てから半分経った、「東京2/3」は東京へ来てから3分の2経ったとの時間軸的な意識付けをしているようです。
 
 といっても物語自体はつながりなく、それぞれ独立したもの。今回の舞台は盛り上がりポイントやほんのりとした哀愁や甘酸っぱさはありつつも、基本は軽妙な笑いをそこかしこに散りばめられたウッチャンワールドが堪能できました。感動要素抑えめでカラッとした笑い中心に楽しめたの良かったです。出演者はテレビバラエティ番組「スカッとジャパン」に出演している役者さんを中心に組んだよう。2時間10分ほどの長丁場の舞台で覚えていることを中心に感想を。
 
 以下、話の筋を含めて書いているので、続きで。
 
 

 内村光良、長谷川朝晴、池田鉄洋の3人が主役。全員40代の役者で3人が飲んでいる場面からスタート。それぞれの状況が会話の中から分かるようになっています。
 
 内村はある時から売れっ子になり仕事としては順風満帆。ただし奥さんと別居中で子供とは限られた時間しか合えない身。
 
 長谷川は家族とは仲良くやれているが仕事は舞台関連のみ。強がって舞台一本で生きていくと宣言しているものの、映画やドラマにも出たいという色気はあり。
 
 池田は独身で役者としての仕事もいまいち。実家の両親の健康状態もよろしくなく役者やめて稼業を継げと言われている身。
 
 それぞれドラマの撮影や舞台に臨む姿がものすごい回転の速いセットチェンジで演じられます。それぞれドラマや舞台の監督役は内村、長谷川、池田が一人二役で演じています。その他、これらの撮影の共演者やスタッフ役に何人かの役者さんがからまって、それぞれに少しずつ関係性を持たせながら3つの撮影や練習が進み、同日に行われる大一番を迎えます。
 
 場面展開が細かいのはウッチャンお得意なんですかね。映画「金メダル男」も恐ろしいほどのコマ割りでしたが、この舞台も同様でセットチェンジも大変そう。次々と設定が変わる中、ウッチャンらしいお笑いがそこかしこに。例えば、内村と別居中の奥さん(森レイ子)は長谷川が出演する舞台の衣装担当でもあるのですが、(内村が別役で演じている)監督が言う無茶ブリに応えようと我慢して努力しているシーンで腕に口を押さえて「あー」と森が叫ぶシーンはウッチャンお得意のスタイル。
 
 また、必ずと言って良いほどウッチャンが手掛ける舞台に組み込んでいるダンスもあって、今回はウッチャンが声優を務めた映画「SING」や欅坂46というアイドルグループのダンスを他の役者と一緒にやっていました。ともにオリジナルを知らないのですが、キレキレのダンス披露していて(かつて披露していた)Perfumeと同じくらい再現レベル高かったんではないでしょうか。
 
 その他に最近一緒に仕事することが多い千鳥・ノブのツッコミをセリフの中に入れたり、ブルゾンちえみというお笑いの方の(ちゃんと見たこと無いので知らないのが少々残念)ギャグなど最近のお笑いも取り込みつつ、古い映画(「卒業」とか)や三軒茶屋(かつてウッチャンが住んでいた)などウッチャン鉄板な言葉もどんどん飛び出していきます。そういったてんこ盛りなお笑いを話の中にうまいこと組み込んでいました。
 
 また、ドリフ的なお笑いもありました。内村が役者で監督の池田のドラマ撮りシーンは内村が部長役で撮影をしていて、社内で女性社員(浦まゆ)が壁に突き飛ばして内村が痛がるという場面は、内村がいかりや長介ばりに何回もやり直しさせられて、怪我すんじゃないかというくらい激しくぶつかってたりしてました。体張りますねー。そしてそのドラマのクライマックスシーンは部長以下社員がバンドを組んで演奏するのですが、これを生で演奏していました。内村はドラム担当なのですが、かつて「夢で逢えたら」というコント番組でもドラム叩いていたので、本領発揮とばかりやってましたね。練習するシーンはへたっぴなところからスタートするという設定なので、誰かがとちって何回もやり直すところでドリフ的な笑い(妙な音を出したりする)を起こしていました。
 
 クライマックスシーンはそのバンド演奏を撮るシーン、長谷川が監督の無茶ブリに応えて(現代人が戦国時代に舞い降りてきたという設定)100人切り(でも舞台でそんなに切られ役を用意できないから、3人が次々と衣装替えして切られ役を繰り返すという)に挑戦するシーン、池田がチョイ役で出演したはずの朝ドラでなぜかとんでもない量(13ページに渡る)長い台詞を言う役に抜擢されてチャレンジするというシーンの3つが同時に展開されます。内村が鳴らすバスドラやシンバルでその3つのシーンのスポットが変わったり、盛り上がりに抑揚をつけたりするのがおもしろい。また、バンド自体としても曲(ビートルズのなんかの曲だった)を演奏したりと大変。こんなふうにクライマックスを演出するって舞台は初めて見ます。
 
 そして静かな余韻を残すシーンが3人それぞれで、最後に3人が集う飲み会が描かれて終了しました。いろいろ楽しむ要素があって、複数回見たくなる人も多いのではないでしょうか。拍手喝さいを浴びながらメンバー登場して挨拶。初日ということもそうですが、舞台転換が頻繁にあるのでかなりドタバタしたということを言いつつも、演じきった充実感ある顔をみなさんしていました。バンド演奏シーンでギター担当だった浦はギター持ちながら挨拶して、せっかくなのでとソロもちょっと弾いたりしてました。それが少々ズッコケなフレーズで笑いを起こしてましたが、そういったのもワイワイして受け止めている空気感が良かったです。

 

author:de nudge, category:舞台・お笑い, 07:11
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