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2017/02/23 Halo Orbit、Stuts、DE DE MOUSE + his drummer at 代官山UNIT

 The Mars Voltaのメンバーで、他バンドなどでも多数来日しているベーシストJuan AldereteとBuffalo Daughterのギタリストシュガー吉永が出会って立ち上がったそうなバンド、有名ジャズドラマーのMark Guilianaと組んでいるということもあり、異種混合感がすごくてライブどんな感じなのかしらと楽しみにしていました。
 

 
 ゲストが2組。最初はDE DE MOUSE + his drummer。45分ほどのライブ。機械、キーボード使って演奏するDE DE MOUSEにLITEのドラマー山本晃紀ががっぷり四つに組んでビートを出します。ときよりほんわか、ポップなフレーズも入れて来るものの基本はリズムをこれでもかと刻みまくるスタイル。ダダダダダと2人が揃ってドラムとキーボードをひたすら叩きまくるところとかウキウキして聞けます。遊び心も盛り込みつつ、かっこ良いビートを積み上げているのが高揚感を呼んで、良いライブだなーと。ちょいちょい編成違いますが、このスタイルのライブ見るの3回目となり、毎度刺激もらえます。
 
 
 続いてステージ脇のDJブースでStutsのライブ。初めて見ます。30分ほどのライブ。MPC1000というサンプリングマシンを叩いて演奏するスタイル。サンプリングマシンを叩いて出すグループといえばHIFANAを思い出します。ボタンを叩く姿とヒップホップ軸にしたビートががっつり噛み合ってきて見た目にもノリ的にも楽しい。Stutsも恐らく同様のスタイルだと思いますが、奥の方にいて姿がよく見えず音だけを堪能。ヒップホップ軸に遊び心あるいなたい感じのある音をそこかしこに入れ込んでいい感じにのれますね。ペトロールズのトリビュートアルバムに参加しているそうで、その時の曲も披露。「アンバー」という曲をラッパーと組んでビートを強調したほどよく解体された曲になっていました。
 
 
 最後はHalo Orbit。ギター/機械使っての加工ボイス担当のシュガー吉永、ベースJuan Alderete、ドラムMark Guilianaという3人編成で、全員赤に身を包んでの登場。3人とも赤のつなぎに帽子、靴まで赤。アンコール含めて1時間20分ほどのライブは、確固たる味ありながらいろんな聞かせ方をして楽しいものでした。バンド名からも宇宙的なイメージがありますが、音もなんとなくそのイメージに引きつられます。スカスカした感じのミドルテンポものや、ギターとベースが弾けまくって疾走する展開の曲なんかも近未来的、スペーシーさがあるような。Mark Guilianaは初めて見ますが、細やかなリズムを正確に刻むのが持ち味といった印象でしょうか。個人的にリズムそのものよりおかず的に崩すように叩く部分に魅力を感じました。
 
 Juan Aldereteはものすごくノリノリ。踊りながら弾きまくったり、指笛吹いて客席煽ったりと。シュガー吉永はかっこ良いギターリフやソロなんかも存分に聞かせつつ、2,3曲ほどギターを持たず、機械いじっての加工ボイスのみに専念したりしていました。ソロコーナーもあり、3人が1回ずつ担当していました。Aldereteと吉永はそれぞれ自分が弾いたフレーズをサンプリング、ループさせて多重的に音を重ねるようなソロ。そのソロを途中で止めなく、そのまま他メンバーが加わって曲をつなぐように演奏する聞かせ方も良い感じでした。

 

 後半の音の洪水のような吹っ切れた早いビートのロック的な展開もおおーっとうなります。そのまま怒涛の展開につなげるのかな、と思ったら一旦落ちつかせて、じんわりと少量の音を積み重ねていくセッション的なものを長尺やります。そこからステージ後ろの幕を開けて、そこに映像が飛び出します。スクリーンに映るラッパーがラップする(とその後ろに日本のアニメも)のに合わせて演奏する「One Of These Days」という曲をやります。この展開おおーっとなりました。ラップと絡む各楽器の吹っ切れたスピード感ある音、とりわけギターの音がラップに切り込んでいくようなもので、めちゃかっこ良い。本編をこれで締めて喝さいを浴びつつ再び登場。アンコールはベースのどこか物悲しさを感じさせるリフから始まり、そこからじんわりと各楽器の重なりを聞かせるもので終了しました。

 

author:de nudge, category:live(Unit), 17:18
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