RSS | ATOM | SEARCH
2015/10/24 dip、NOT WONK、The fin. at 代官山UNIT
 バンド3組がそれぞれ45分ほどのライブを行う「The World to Come」という名前がついたイベント。英語で歌っているくらいが共通項で音楽性やキャリアがバラバラなのがおもしろい、いずれも楽しんで聞きました。dip以外は初めて見るバンド。

 最初はThe fin.。神戸出身、ボーカル/キーボード、ギター/キーボード、ベース、ドラムという編成の男性4人組。高音のキーボードやギターをはじけさせつつ、ミドルテンポのリズムできれいなメロディを歌うといった印象。80年代のシンセポップなメロディの曲もありますが、それをバンドサウンドとしてきっちり聞かせていました。アメリカ、イギリスの歌ものバンドの影響が強く感じさせられるアレンジでありつつ、どこか東南アジア的というか湿度が高いような音を織り込んでいたような気がします。具体的にどこかって言えないのですが、、ボーカルとギターの方の濃い顔立ちに印象が誘導されたこともあるかもしれません。

 続いてはNOT WONK。苫小牧で活動しているというギター/ボーカル、ベース、ドラムの男性3人組。最初の曲は質実剛健なUKロックという印象なもので、The fin.がKEANEなら、NOT WONKはStereophonicsかな、、なんて思っていたら2曲目ではがらっと変わります。3つの楽器がユニゾンで高速リフをブレイク織り込みながら刻んで、そのままメロコアな曲を。その後もいろんなタイプのロック曲を繰り出しますが、バラバラという印象は無く芯が通っているというか強いリズムやギターリフを出しつつ真っ直ぐに歌う様がかっこ良い。重い音を織り込む場面もあり、今度LOSTAGEと対バンやるというのもうなずけました。

 最後はdip。今年のあらばきロックフェスで見て以来2回目になります。感激する所多々あるライブでまた見たいと思っていました。ギター/ボーカル、ベース、ドラムの男性3人組で、ざらついた音色とともに疾走感があるリズムと、それに寄り添ったり離れたりする飛翔するようなギターリフがすごくかっこ良いバンド。インスト部分をたっぷり聞かせた後で入るボーカルもがらっぱちな感じもありつつかっこ良い。時折絶叫気味に歌うのも良いですね。ギターリフをサンプリング、ループしたりして音を重ねる場面もあるのですが、基本的には3人が生で出す音をそのままぶつけてきます。音加工もあまりしていないと思われる中で、これだけ混沌としたサイケ感があるのがすごい。ミニマルなリズムの中にはいろんな変化を入れてきていて、特にドラムのここぞというところのブレイクや早叩きなどを織り込んでくるのにぐっと来ました。
 
author:de nudge, category:live(Unit), 12:37
comments(0), -
スポンサーサイト
author:スポンサードリンク, category:-, 12:37
-, -
Comment