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2010/05/01,02 あらばきロックフェス at エコキャンプみちのく
  2年ぶり4回目の参加となる、宮城県のロックフェスティバル。仙台駅からバスで50分ほどかかる、みちのく公園の一角にあるキャンプ場を利用してのフェスティバルです。
 
 前回行った時からエリアとステージが拡張されていました。6ステージになっていました。前は各ステージが10分以内くらいで行ける距離で4〜5ステージあったのですが、花笠という前回からあったテントステージと、今年から新しくできた磐越ステージ、みちのくプロレスを行う会場が、キャンプができる新しい場所とともに移っています。ここのロケーションが素晴らしい。遠くには雪が残っている山々が見え、近くには湖と小川が流れていて、傾斜の緩やかな芝生でテントを張って楽しめるというのはかなりよさげな感じでした。バーベキューができるエリアが限定されていて、テントを張るスペースではできないようですが、それを抜かすと、広々としたスペースに張れて快適そうな感じで、混みこみのぎちぎちな感じでテントを張ることになる朝霧JAMより魅力的なんではと思ってしまったり。
 
 自分は仙台駅近くに宿を取って、そこからバスで2日間通いました。初日は東北地方を転々と暮らす友達と一緒(といっても現地の行動はほぼバラバラ)に、二日目は一人でした。ステージの端(メインの陸奥ステージ)から端(新しくできた磐越ステージ)まで30分以上はかかるので、特に初日は移動を少なめ(夕方からは花笠にいずっぱり)にしました。
 
 ちょろっと見たのも含め、以下のように見ています。カッコが無いものはフルで見ています。
 
 (初日)TRICERATOPS→Ohbijou(後ろ半分くらい)→Contemporary Noise Sextet→ASIAN KUNG-FU GENERATION(後ろ4曲くらい)→Buffalo Daughter→WRENCH→LOSALIOS→GRAPEVINE(ラスト一曲聞けず)
 
 (二日目)BLUE窟moools→神聖かまってちゃん(最初の2曲のみ)→ZAZEN BOYS→[Champagne](最後の1曲のみ)→Cocco→THE BAWDIES→山崎まさよし→THROW ME THE STATUE→LA-PPISCH(後ろ4分の3くらい)→BEGIN(後ろ4分の3くらい)→はるめぐ祭→CINEMA dub MONKS
 
 今回、キャンプ場近辺の見晴らしが良いことも大きかったのですが、フェス全体に余裕があって素晴らしいフェスだなーと感じ入りました。スペースが広まったこともあり、お客が分散されて、お店やトイレの混雑具合もかなり解消されていて、お店も東北を中心とした各地の屋台を取り揃えていて良かったですね。どのフェスでもアホみたいに混む佐世保バーガー屋さんも3つ入れていたおかげで、列ができているのをほとんど見ませんでした。唯一のテントステージである花笠ステージはステージ後方にスクリーンを広々と取っており、夕方からのアクトでは映像をたっぷり使った演出をしていて、それも興味深かったです。ラインアップも日本のバンドを中心に海外のインディーバンドを何組か入れていたり、タイムテーブルも独特の組み方で、人気のありそうなアクトを昼間やメインから一番遠い磐越ステージに持ってきたりと、お客をうまく分散させるような試みがされていたのがおもしろかったです。
 
 以下各アクトの感想を。全部それなりに書こうと思ったのですが表現力と記憶力が無く、ほんとに簡素に済ませてしまったものがあるのをご了承下さい。。


 (初日)
 TRICERATOPS
 3年前のCOUNTDOWNJAPANで見て以来2回目になります。今回音がちょい悪い気がしましたが、演奏は素晴らしい。「GOING TO THE MOON」はかっこ良いですね。
 
 Ohbijou
 カナダから来たというバンド。チェロ、バイオリン、ギター、ベース、キーボード、ドラムの6人組。後ろ2人が男性で、フロント4人が女性です。ギターがボーカルを担当。アレンジはギターのノイズを鳴らしたり、弦楽器隊を前面に出して使ったりといろいろありますが、Broken Social SceneやArcade Fireの同郷バンドと同じ感傷を受ける、泣きのメロディやぐわーっとしたアレンジがあるのが好みですね。それぞれ演奏内容やメロディは異なるのですが、ぐわーっと盛り上げる所で受ける印象が同じなのは、カナダ出身という前知識があるからでしょうか。
 
 Contemporary Noise Sextet
 ポーランドから来たジャズバンド。キーボード、ベース、ドラム、ギター、サックス、トランペットの6人組。キーボードがリーダーのようで、演奏者を見ながら目で合図を出したり、MCを務めたりしています。ギターと管楽器隊はソロをぶちかましますが、キーボードはリズム隊に加わった縁の下の力持ち的な加わり方でした。ソロとアンサンブルをバランス良く聞かせて、またロックな盛り上げ方もうまくつかんだ演奏で、盛り上がりました。Noiseとバンド名に入っているくらいなので、ヘンテコな音の鳴らし方をするかなーと期待していたのですが、それはあまり無し。ただ乗りの良いアレンジを中心とした演奏はロックフェスにあっていて、良かったです。
 
 ASIAN KUNG-FU GENERATION
 メインのステージがぱんぱん。こんなに人気あるんだーとびっくり。かなり後ろの方で聞いていたのですが、風に音が流されてしまっていた時もありました。ラスト2つは聞いたことがありましたねー、ラストの曲は「ソラニン」という映画の主題歌のよう。
 
 Buffalo Daughter
 1年半ぶりくらいで、もう10回くらいは見ているだろう、個人的にお馴染みで大好きなバンド。ギター、ベース、ターンテーブルの3人組で、ライブではドラムが加わりますが、今回はこのバンドに一番合っているであろう松下敦(Zazen Boys)でした。全般にミニマル度の高い演奏で、新曲2曲(新しいアルバムが7月7日に出るそう)もおもしろいリズムをループさせたような演奏で好み。その後は「Autobacs」「Pshychic A-Go-Go」「303 Live」という3曲でどれも素晴らしかったですが、特に「Autobacs」がかっこよすぎました。
 
 WRENCH
 2年前のフジロックで見て以来、4回目となるWRENCH。ボーカル/機械、ギター、ベース、ドラムの4人組で、爆発度の高い演奏をするバンド。肉声で挨拶をしたところから気合満々で、最初はおとなしく見ていたお客をモッシュの嵐に巻き込むくらいまで持っていきましたね。あの高揚感はたまらないものがあります。
 
 LOSALIOS
 ドラムの中村達也を中心に、TOKIE(unkie)のベース、加藤隆志(東京スカパラダイスオーケストラ)のギター、會田茂一(HiGE)のギターという4人で構成するバンド。各プレイヤーはあらゆるところで見てますが、このバンドは始めて。ロックにガンガン突き進みます。中央に位置するTOKIEが優雅に弾く様は相変わらずかっこ良い。後ろのスクリーンに映された映像もあってましたね。
 
 GRAPEVINE
 フェスで何回も見てますが、2,3曲聞くだけのことが多いので、今回はちゃんと聞こうと思ってました。このバンドは昼間よりも暗くなってからの方が合ってる感がありますね。スクリーンの映像付きなのも良かったです。最初の「FLY」以外知らない曲ばかりだったのですが堪能しました。COUNTDOWNJAPANでもやった「CORE」という曲がものすごい良いです。これ入っているアルバム買おうかなと思いました。かっこ良いベースラインにひずみをガンガンに聞かせたギターが乗って、そこにワンフレーズかなと思わせる歌が何回も乗ってきて圧倒される長尺曲。終電を気にする友達は帰りたそうな合図を送っていましたが、これだけはと踏みとどまってもらいました。「CORE」終了後、ダッシュでバス乗り場に向かい、順調にバスに乗れて、無事仙台駅に終電前につけて良かったです。最後にやった「光について」が聞けなかったのが残念でしたが、満足なライブでした。
 
 
 (二日目)
 BLUE
 朝9:30からという鬼のような早い時間帯からのライブ。初めて見ます。男性ギター、女性キーボード、男性ドラムの3人組で、ヘナヘナ感が漂うギターウルフの印象と言ったら失礼でしょうか、ギターの方の道化っぷりが素晴らしく(ほめ言葉以外なにものでもありません)、ロッケンロールな世界を楽しく聞かせます。観客席にも入り込んで動きながらギターを弾きまくっていました。「仙台はSPEEDのコンサートで来て以来です」というMCがありました。ラストおそらくお約束であろう、ブルースリーのアクション、ライダージャケットから上半身はだかになった上でブルースリーモードになって、ヌンチャクを振り回して盛り上げます。ここまででもおもしろかったのですが、そこで演奏を止めた後、突如SPEEDの曲が流れてメンバー全員で振り付けをしてから去っていたのも素晴らしかったです。
 
 moools
 ギター×2、ベース、ドラムの4人組。と思ったのですが、バンドのホームページを見たら3人組のようなので、内お一人はサポートメンバーのよう。ギターの轟音と歌をバランスよく聞かせる印象でした。歌は音階を意識的につけてないような歌い方でした。1曲目の展開が好印象でした。
 
 神聖かまってちゃん
 名前をネットで見たことあるバンドで、どんな曲をやるのか全然知らないで行ってみました。すごい人だかり。ギター、ベース、キーボード、ドラムの4人組で、ドラムが女性で後は男性。ボーカルも担当するギターは、セッティング段階からお客にしゃべりかけ、「え、一回引っ込むの?いいじゃんこのまま始めちゃえば」と駄々っ子モードがなかなかおもしろい。他のメンバーも彼ほどでは無いですが、なんともグタグタとしたMC。曲はコミカルなキーボードのフレーズを中心にした甘酸っぱい青春ソングといった感じでした。たった2曲しか聞いていないので、それだけで判断してしまうのも失礼かもしれませんが、演奏、曲、MC全てに置いて自分の好みにはまる要素が一つも無く、残念ながらこの先積極的に聞くことは無さそうかな、、と思ってしまいました。
 
 ZAZEN BOYS
 ひさびさに聞くZAZEN BOYS、4年以上ぶりでしょうか。ベースが交代してから初めてになります。鉄壁のアンサンブルで本当にかっこ良い。変拍子、ブレイクもユニゾンでピタっと決める様はゾクゾク来ます。向井秀徳はビールをガバガバのみながら、ビシバシと仲間に合図し呼応させます。「Cold Beat」「RIFF MAN」なんかは曲の展開もおもしろいですね。ラストの「Asobi」だけは機械が鳴らすビートに合わせて、ゆったりと体を揺らすカラーの違う曲でそれもまた良しでした。
 
 [Champagne]
 名前も初めて聞くバンドで、ギター×2、ベース、ドラムの4人組。フェス初出演だとか。最後の1曲だけ聞くことができて、その曲はOASISっぽい印象が漂うメロディがよさげな曲でした。ドラムのハットの位置がBATTLES並みに高いところにありました。
 
 Cocco
 初めて聞きます。有名な女性ボーカリストですが、自分はそれほど入り込んで聞いたことが無く、ミーハー気分丸出しで聞きます。バックのメンバーはギター×2、ベース、ドラム、キーボードという編成で、ギターのお一人は大村達身(元くるり)、ベースは高桑圭(Curly Giraffe)、ドラムは椎野恭一(Magnolia、GOMA & The Jungle Rhythm Section)は分かりました。高桑圭はCHARAやBonnie Pinkのサポートもされているはずで、鈴木正人(UAや安藤裕子等のサポート)と並ぶ、女性ボーカルにこのベースあり、な方ですね。全部で5曲歌ったはずですが、最初の2曲は聞いたことありました。初めの「強く儚い者たち」という曲は良いなーと、ライブで聞いて改めて思いました。
 
 THE BAWDIES
 今回、事前に一番楽しみにしていたバンドでした。ぶっとい声で歌う古めのロッケンロールがたまらないバンドで「EMOTION POTION」という曲がかなりつぼで、いつかライブ見てみたいなーと思っていました。自分が過去ライブ見た中では、イギリスのEdgar Jonesに近い印象です。黒いスーツにカラフルなワイシャツをまとった4人組(ギター×2、ベース、ドラム)が笑顔でロッケンロールパーティーを繰り出します。真ん中に位置するベースが歌うのですが(一曲だけギターが歌った)、甘いマスクからは想像できないしわがれた太い声がなんともかっこよく、演奏も会場をロッケンロールダンスホールにするだけの力強さを持っていて、聞いていて楽しかったですねー。お客さん達の踊りっぷりもすごかったです。今度フジロックにも出ますが、一番でかいグリーンステージでも良いんじゃないかなーと思わせるほど、盛り上がりました。
 
 山崎まさよし
 かなり前にROCK IN JAPANで3曲くらい聞いたことありますが、それ以来。アコースティックギターを手に歌う山崎まさよしに、パーカッションの江川ゲンタ(オルケスタ・デ・ラ・ルス。birdのサポートもよく務める)がフォローする簡素な編成。でかいステージでもそんなシンプル編成で充分といった、風格あるパフォーマンスでした。始まりと終わりで「みちのくひとり旅」を歌い上げたり、Grover Washington Jr.の「Just The Two Of Us」のカバーやコール&レスポンスなどサービス満点。「セロリ」は良い曲ですねー。
 
 THROW ME THE STATUE
 アメリカ・シアトルからやって来られたギター、ベース/キーボード、キーボード、ドラムの4人組。SNOW PATROLのような叙情的な歌やOK GOのようなパワーポップな感じをうまく足しているような印象でした。Ohbijouのメンバーが後方で見てました。昨日から残って、今日一日はお客として楽しまれているのでしょうか。
 
 LA-PPISCH
 本当は、BEGINを最初から見ようと移動していたのですが、かなりかっこよい管楽器のフレーズ(FISHBONEの「Party At Ground Zero」っぽいもの)が聞こえてきて、足を止めて最後まで見ちゃいました。スカを中心とするミクスチャーバンドと言って良いのでしょうか。ベース、ドラム、ボーカル/トランペット、トロンボーン/キーボード、ギターの5人組で、いろんなタイプの盛り上げ曲をかましていて、楽しかったです。真ん中辺りでやったボーカルが歌い上げる曲は、はるか昔「えびす温泉」というバンドオーディション番組があって、その時にゲストで出ていてやっていた曲のような気がしたのですが、自信無し。その時のLA-PPISCHがかなりかっこよかった記憶があって、その辺の思い出話は次にLA-PPISCHを見る機会があったら書きたいと思います。
 
 BEGIN
 遅れて到着すると、みんなカチャーシーを踊りまくっていました。キーボード、三味線、ギターのメンバーに、地元沖縄からのサポートメンバーとして三味線、ドラム、ベースが加わった6人編成。後ろの方で座ってまったり聞いていましたが、良い感じの盛り上がりでした。
 
 はるめぐ祭
 スクリーンに映像を映すVJである、迫田悠とMEG主催のアクト。お二人が映す映像をバックにバンドが音をつけていくという趣向でしょうか。今回のバンドメンバーはエレクトリックバイオリンの勝井祐二、キーボードの益子樹のROVO組とキーボードの森俊之、ドラムの沼澤尚のThe Sun Paulo組(現在、沼澤尚はThe Sun Pauloを脱退されているようですが)が合わさった形で、ミックスをKAMIYANNという方が務めるよう。曲はおそらく即興で、50分ほどの長尺曲を一発。そこで展開されていたのはROVOとSun Pauloがまさに合わさった印象のもので、KAMIYANNのダブミックスにより変わった世界に色付けされているかなーと思いました。好きな世界で映像とともに楽しみました。
 
 CINEMA dub MONKS
 メイン会場で忌野清志郎のトリビュートバンドが(恐らく)盛り上げまくっているであろう中、花笠ステージでひっそりとラストを締めたライブ。客席に脚立が組まれ、そこから映像を流します。フルート、ピアニカ、ハーモニカと機械を使って音を出す方と、ウッドベースの方の二人組のようで、そこにギターの方(カセットコンロスの方)が加わった演奏。会場にはほとんど照明が当たらない暗闇の中に、夕暮れの映像が流され、そこに映画のワンシーンで聞くような音がずっと流されます。ジャズなウッドベースに、持続音を多用するフルートやピアニカが重なります。よくこんな世界を作り上げたなーという印象。ロックフェスの場で聞くというのは貴重なのではないでしょうか。と思ったら過去にフジロックに出演されていたよう。


 
author:de nudge, category:festival(Arabaki), 09:14
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