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2017/12/01 宮本佳林 at ディファ有明

 この日19歳の誕生日を迎えたJuice=Juice宮本佳林のバースデーソロイベント。当日券出るというので行ってきました。ほぼ最後方の席でお客さんいっぱい。今年ここで見たハロプロのバースデーイベントは中島早貴(℃-ute)、嗣永桃子(カントリー・ガールズ)に続けて3回目ですが、どのイベントもたくさんのお客さん入りますね。
 
 1時間10分ほどのイベントは、過去見たバースデーイベントとは異なりトークやゲームコーナーなどがほとんど無いガチのライブイベント。お客さんもずっと立って聞いていました。宮本佳林のライブにかける熱量を感じた、宮本佳林本当すごいと敬服するイベントでした。感想を。
 
 ステージ後方のスクリーンに星が流れる映像をバックに司会の男性(ニレンジャーの川田青澄)が登場。これからプリンセスが登場すると、かしこまったアナウンスをしてから宮本が登場。白基調の肩だしドレスっぽい上着と薄いピンクの膝丈上のひらひらスカートを着ています。Juice=Juiceの「銀色のテレパシー」から始めたライブはなんと10曲以上連続で披露。他のハロプロメンバーのバースデーイベントは4曲くらい歌うのが普通ですが、立て続けに10曲以上ほぼノンストップで歌うなんてすごすぎ。Juice=Juice本体のライブでも無いのではないでしょうか。モーニング娘。'14の「What is Love」以外はワンハーフで短めに歌っていたかと思いますが、それでもすごい。
 
 80年代歌謡曲が好きという宮本は、その影響も感じさせる透き通るようなやさしいキレイな声を聞かせます。今回ソロボーカルを聞いていて、曲によってはアニメソングで聞けるような印象の声も持つなと思ったり。中盤まではしっとりと聞かせる歌やかわいさ満面で聞かせる歌中心でした。ハロプロ所属歴が長い(10歳くらいから在籍)宮本は自分が知らないマニアックな曲多くなるかな、と予想していましたが、ハロプロライブでやったりするライブ人気曲が結構多かった気がします。つばきファクトリーの「独り占め」を歌ったりと最近の曲も取り上げます。モーニング娘。さくら組「晴れ 雨 のち スキ」はどこかで宮本がすごく好きな曲と言っていましたが、その思い入れが感じさせられる高音で伸びやかなボーカルがうまいことはまっていました。
 
 中盤で一回ステージ脇に引っ込んで、ショートパンツ姿になって再登場。インストのダンストラックに乗ってキレキレのソロダンスを披露。そこからアップテンポな曲中心になります。モーニング娘。'14の「What is Love」はオリジナルのダンスも少しだけ組み込んだ形で歌います。感想の跳ねるようなダンスは宮本ならではのオリジナル感あるものになっていました。手と足をジタバタするような振りのところはふにゃふにゃ感ある感じで、合間にちょこっとジャンプするところはキレある跳ねっぷりになるのがおもしろい。
 
 モーニング娘。の「Do it! Now」を歌い終わって、一息つく、、かと思いきや、アンプ、スタンドマイク、エレクトリックギターが運ばれてきてどよめきが起こります。「最近ギターの練習を始めて、いきなりここで披露したいと思います。」とギターを弾きながら森高千里の「雨」を歌います。「今朝、小指をピーラー(皮むき器)で切っちゃって抑えられないコードある。」と宣言してからのパフォーマンスで、1回やり直したり途中とちったりしていましたが、ギター弾きながら最後まで歌いあげていました。キレイなボーカルと、ジャーンと鳴るだけのお世辞にもうまいとは言えないギターの音のミスマッチ感が聞いていておもしろい。そういえば、この前見た森高千里のライブでも「雨」は森高が楽器(キーボード)を弾きながら歌っていて、とちって2回くらいやり直していたなーと思い出しました。
 
 そしてここでようやく司会者も入ってのトークコーナーが。ここまでのライブの解説があり、オープニングのSEと音楽、合間のダンストラックとダンスの振り付けも全部自分が用意したものだそう。夏に機能性発声障害で休業していた宮本は、休養中DTM(音楽ソフトを使った楽曲制作)に取り組んでいたことはブログで知っていましたが、この場に持ってきて披露してくるのはすごいですね。ともに言われなければ宮本が作ったものとは気づかない、普通に聞ける違和感無いものでした。映像とダンスも凝ったもので、何事もとことん取り組む宮本ならではと思いました。本当すごいなと。
 
 そして映像で梁川奈々美(Juice=Juice/カントリー・ガールズ)と工藤遥(モーニング娘。'17)の2人からお祝いメッセージが。工藤とは下部組織であるハロプロエッグからずっと一緒に活動していた盟友で、愛あるメッセージが。カメラから視線外しつつ、思いにふけって語る工藤の姿を見て、いい奴感溢れているなーと思いました。ベクトルは違いますが、ともに豆な性格同士ですね。工藤の音頭で会場のお客さんがバースデーソングを歌います。それ受けて「今度(ハロプロを卒業するので、会う機会が減る)どぅー(宮本は工藤をこう呼ぶ)とごはん食べに行きたい。」と。「外食たくさん行くと太るので、お誘いは厳選したいがどぅーとは行きたい。」と話していました。
 
 バースデーイベントで聞く恒例の「誕生日になってメンバーからお祝いメッセージをもらったか。」という質問には「『植村あかり(Juice=Juice)』以外からはもらった。」と。この日は朝一の生放送(おはスタ)があるので、日付変わった瞬間は寝ていたそう。番組出るために夜中1時半に起きて、それから各メンバーから暖かいメッセージを読んだが、「『植村あかり』からは来ていない。」と。司会者は「きっと最後のお楽しみとして、このイベント中に送ってくるんですよ。。関係者の方、連絡しておいてー。」とフォローしていました。そんな植村さんはその通りに、最後を締めるべくメッセージをこの日の夜に送ったそうです。この辺は、モーニング娘。の飯窪春菜と生田衣梨奈とのやり取りと似てますね。
 
 お祝いなので、バースデーケーキが運ばれてきます。運んできたのは金澤朋子(Juice=Juice)で、宮本びっくり。「来ないって言ったじゃーん。」とうれしそうに蹴りいれる振りをしていました。金澤はブログで「今日仕事があるのでイベント行けない。」と書いていたので、来ないと思っていたそう。ただ、仕事があったのは本当のようで「今、着いたばかり。さっき佳林ちゃんが弾いていたというギター演奏も聞けてない。」と。前日は加賀楓(モーニング娘。'17)のバースデーイベントも見学、飛び入りしていたそうですが、金澤の同期愛(加賀とはハロプロ研修生の同期)、メンバー愛を感じさせます。ただ慌てての登場のせいで(※)、宮本へのお祝いコメントが適当で、感情籠もっていない話っぷりになってしまったのはご愛敬(ブログのお祝いメッセージはものすごく丁寧です)。
 
 トークコーナー終わって最後に一曲。なんと宮本が作ったオリジナル曲を披露とのこと。「ピンクモーメント」というタイトル曲で、作詞部分は児玉雨子、アレンジ部分は大橋莉子というともにつばきファクトリーが来年発売する「低温火傷」という曲を手掛けている作家の人にフォローはしてもらったそうですが、基本的には詞、メロディ、アレンジ全て宮本が一人で作り上げたとのこと。かなり本格的なミドルテンポの歌謡曲で、Aメロのメロディと打ち込みのリズムがなかなかいい感じ。ギターソロの音なんかも効果的に入れていて、この曲作りあげるまでにどれだけ時間かけたのかな、普通の仕事だけでも相当忙しいだろうに、、と。
 
 凝り性というだけでは済まされない、こういった千人以上のお客さんがいる場で、自分の作り上げたものを披露するところまで結び付けてしまう意気込みが本当すごいなと。将来、Juice=Juice自体のプロデュースも手掛けるようになるとおもしろいですね。既にフェイク部分は高木紗友希がメロディ付けてたりすることもあるようですし、ブランドモデルやったりする宮崎由加が衣装プロデュースできるんじゃないかと思いますし。メンバーみんなで、音源やライブ、CDジャケットとかのイメージなどなどプロデュースに取り組んでいってもおもしろいんじゃないかなーと。

 

 

 ※(2017/12/03追記:この日、金澤家の愛猫で、金澤がイラストにもよく描いていた巨大猫の「ぬんとぅん」が血栓症という病気にかかっていたそうです。2日後亡くなられたそう。そうした中、あの笑顔だったことを思うと胸が痛いです。ご冥福をお祈りします。)

 

author:de nudge, category:live(ディファ有明), 09:47
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