- 2017/05/02 track maker at 渋谷Sound Museum Vision
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2017.05.03 Wednesday
日本の様々なトラックメイカーが集うイベント。深夜帯のイベントに久々に参加。道玄坂にあるこのクラブスペースには初めて来ました。うねうねとした通路があったりしつつ4つのブースがあり同時並行で音が鳴らされています。24時前くらいに入って4箇所少しずつ覗いた後は一番大きなGAIAという場所に張り付いて28時くらいまで滞在しました。
見たのは順に、
Monjoe & Miru from yahyel Feat.荘子it→STUTS→TORIENA→Seiho→仮谷せいら→tofubeats
でした。各組持ち時間が20〜50分くらいでさくさくと進んでいきます。DJというよりライブセットのアクトばかりでした。簡単な感想を。
Monjoe & Miru from yahyel Feat.荘子it
男性3人組で初めて見ます。MonjoeとMiruはyahyelというバンドメンバーで荘子itはソロのトラックメイカー/ラッパーのよう。3人がPCや機材操りつつ音を重ねていきます。前半はアブストラクトヒップホップな感じで荘子itは深淵さあるラップを時折入れていきます。後半はメロウなシンセ音でビートレスなものと、アタック強めなビートを入れて来る展開を交互に繰り出して、静と動のふり幅を大きくさせて聞かせていました。
Stuts
3ヶ月ぶり2回目に見る男性ソロアーチスト。サンプリングマシンのMPC1000を叩いてビートを作り出す様がおもしろい。ジャズやボーカルもの(Alfred Beach Sandalがボーカル参加している曲など)を流しつつ、そこに生のヒップホップなビートを叩いて作り出すのはライブ感あって良いですね。好みなタイプのライブで、楽しいビートを堪能。
TORIENA
初めて見る女性ソロアーチスト。PCやゲームボーイからトラック流し、時には自ら歌うスタイル。前半は歌多め。メロディに多くの言葉を詰め込んでガチャガチャと高音で叫ぶように歌うタイプで、個人的にちょい苦手目なスタイル(大森靖子あたりとも通じるような)でした。後半はトラックメイン。ズゴゴゴみないた擬音を付けたくなる、圧が強くやたらビートが早いものをこれでもかと繰り出していって、これもちょい苦手目かも、、と最初の内は聞いていたのですが、だんだん慣れてきてちょっと楽しいと思うように。派手なレーザー行きかう画ともあっていてかっこ良かったです。最後は歌も入れてきて締めていました。
Seiho
4年ぶり2回目に見る男性ソロアーチスト。長髪でカリスマ性たっぷりな大げさなアクションやキーボード弾きを見せつつ、トラックを流します。シンセ音でグルーブ感作りつつ、ビートは散発的に不連続で入れ込むような印象の音。体は反応せず音自体に引き込まれるようなもので、聞き入るモードになりました。ボーカルものもたくさんやっていて、終盤近くの三浦大知の歌を入れてきた展開に感動しました。三浦大知良い声だなーと。次のかっこ良いPUNPEEのラップものの曲を繰り出した後はゲストの女性ボーカル(シンシアと紹介されていた)を迎えて4曲。Seihoはトラック出しに専念しつつ、シンシアがソウル曲を歌います。2曲目のメロディがすごくつぼでした。
仮谷せいら
9ヶ月ぶり3回目に見る女性シンガー。いろんなビートが集う場でそれにあったエレクトロなトラックでありつつ、直球のポップ曲を力強く歌う様がすごく良くて、キラキラした目と笑顔と合わさって浮かれて聞きました。4曲ほどと短い時間だったのが少々残念だったのですが、堪能できました。かわいらしい要素もありつつパワフルさもあって良い声だなーと。後半の「Nobi Nobi No Style」「Colorful World」はお客に歌わせる箇所も随所に盛り込む鉄板の盛り上げ曲で、会場も大盛り上がり。
tofubeats
森高千里やBonnie Pinkとの共演でも見ている男性ソロアーチスト。ソロでのパフォーマンスは2年半ぶり2回目。前回見た時はロックフェスでの出演でサービス過剰なライブってな印象のもので少々消化不良だったのですが、今回はクラブスペースでのライブセットということでtofubeatsの世界をちょうど良い感じに楽しめました。機材からトラックやボーカルを流す演奏スタイルでtofubeatsも結構歌います。お水な感覚もあるディスコソウルやヒップホップな歌やラップメインで、良い声しているなーと。自分がtofubeatsを初めて知った「No.1」を初めてライブで聞けたのうれしかったです。乾いたスネア音の質感がすごく好みで、歌とともに堪能しました。
tofubeatsのお客さんは結構合唱しますね。日本のアーチストのライブでここまでお客が歌っちゃうのって結構珍しいと思ったり。「朝が来るまで終わる事のないダンスを」や「ディスコの神様」など一発で覚えられる親しみやすいメロディと歌詞のおかげもあるのでしょうけど、サビは大合唱状態でした。ラスト近くでは電子オーボエ的なものを吹いた後に、ゲストボーカルとして仮谷せいらを迎えて「水星」を歌います。仮谷せいらとtofubeatsが出るなら共演あるかな、と期待してめったに行かない深夜イベントに向かったのですが、観れて良かったです。共演は3年ぶりだそう。tofubeatsは「水星のMVに出てもらってから随分立った」と感慨深そうなコメントを。仮谷のライブも褒めていて、仮谷が歌っている後ろで次のライブの準備していた時にtofubeatsは手拍子したりしてお客煽ったりしてましたね。あと仮谷ボーカル曲の「SO WHAT!?」も聞けたらうれしかったのですが残念ながら無し。ラストはtofubeatsのみで新曲の「BABY」を歌って締めていました。
このイベントに参加する前、19時から渋谷タワレコで、2日前にもライブ見たsora tob sakanaのインストアライブも覗いてきました。2016年に初めて知った素敵なポップミュージックである、sora tob sakanaと仮谷せいらの両方を一晩で見れて少し感慨深くなったり。ともに去年偶然にライブ見るきっかけがあって初見であっという間にはまりました。この2組は知ることができて本当良かったなーと。