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2019/05/05 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(BLACK BOTTOM BRASS BAND) at 東京国際フォーラム ホールD7

 2日前に続きフランスでやっているクラシックの音楽祭のコンセプトを日本に持ってきたというフェスティバルに参加。この日は夕方から一組、4年ぶりに見る関西出身のニューオリンズスタイルなブラスバンドのライブを見ました。トロンボーン、サックス×2、トランペット、スーザフォン、ベースドラム、スネアドラムという男性7人組バンド。45分ほどのライブ。
 
 このバンドお馴染みで客席からの登場。客席練り歩いて演奏してステージに向かいます。赤ら顔で酔ってるように見えるトロンボーンのYASSYは、笑顔満面でお客に向けてトロンボーン吹きます。顔を右斜めに、体を左斜めに傾けて吹く彼の独特な演奏スタイルは目惹きますね。2曲目にやった「SHE BE」という曲初めて聞きます。メロディが良くていい感じに聞けました。
 
 3曲目の「ワッショイブギ」はワッショイ番長としてYASSYがお客とコール&レスポンスするのがお馴染み。クラシックフェスどこ行ったのか、なノリで「ワッショイ」と両手の手のひらを上に向けてレスポンスさせたり、「この会場に嫌なことを吐き出していきましょう」ということで「ウエエエー」といったレスポンスさせたり。お客さん全員で楽しくやりました。親子連れも多かったですが、他のクラシックコンサート聞いていると思われるご年配の方もたくさんいて、そういった全世代関係なく楽しくやるってのが良いですね。
 
 「ニューオリンズで、フランスからやってきたクラシックとアフリカからやってきた音楽が混ざってジャズが生まれたんです。」とクラシックフェスを意識させつつ自分たちの音楽の立ち位置を説明した後は、ニューオリンズの名曲「What a Wonderful World」と「Down By The Riverside」を演奏。その後、トランペットYUTA919が「僕たちは演奏しに全国各地を車で移動している。現地にいる時間より車乗っている時間が長い僕らが一番大切なことは、そう『健康』」ということで「DARUMA」という曲に合わせて、YUTA919の動きに合わせて、お客さんが手を動かしました。デューク更家バリの手の伸びまでしたり。

 

 「ストロベリーダンスアワー」で締めて一旦ステージ捌けますが、アンコールの手拍子鳴り止まず再度登場。「聖者の行進(When The Saints Go Marching In)」を管楽器隊が客席入り込んで演奏して、賑やかなラストとなりました。

 

author:de nudge, category:festival(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン), 10:58
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2019/05/03 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(Orquesta Nudge! Nudge!) at 東京国際フォーラム ホールD7

 フランスでやっているクラシックの音楽祭のコンセプトを日本に持ってきたというフェスティバル。通常のフェスと違い、1本当たりのライブについてお金を払う形式。ライブ時間を短くしてその分格安でクラシックを楽しんでもらおうという趣向。自分が見るのは5年ぶり5回目になります。去年見たかった2組がチケット取れず見れなかったので、今年は見るぞと意気込んで早々にチケット確保しました。この日と2日後に1組ずつ見ます。両組ともクラシックとは全く関係ない音楽性のバンド。
 
 まずは9年ぶり8回目くらいに見る10人編成、全員が打楽器奏者のOrquesta Nudge! Nudge!。ホールD7は初めて行きます。7階くらいの高いところにある、KAAT神奈川芸術劇場のスタジオにも似た雰囲気の段状になっている席からステージを見下ろす200人くらいのスペース。4曲45分ほどのライブ。リーダー芳垣安洋(MoGoToYoYo、Orquesta Libre、EMERGENCY!など)の指揮に従ってさざ波のようにパーカッションを各メンバーが鳴らしていくところから「Hey! Nudge! Nudge!」をやります。各メンバーがマイク通さず「ヘーイ、…」と繰り返し歌いながら打楽器叩いていくところから始まる曲なのですが、懐かしい、久々に聞けてうれしかったです。
 
 高田陽平(ホテルニュートーキョー、WUJA BIN BINなど)のスティールパン、高良久美子(Orquesta Libre、Bondage Fruitなど)のバイブラフォンでメロディ付けする場面も多々ありますが、打楽器アンサンブルとばかりパーカッションメインとしつつ、いろんな打楽器をそれぞれ叩いていろんなリズムで聞かせます。芳垣の合図でソロなんかを聞かせる場面、組み合わせで聞かせる場面などあれこれ。静謐なメロディ、リズムを鳴らしていくところに芳垣の合図で他のメンバーがダダダと怒涛の打楽器音を鳴らしていくところなんかおもしろいなーと。
 
 各演奏者いろんな打楽器、小道具を持ち込んであれこれと音を出していますが、いつものフルセットからするとこれでも少ない方でしょうか。芳垣はドラムセットでなかったですし。「Baje Waltz」という曲の終盤は岡部洋一(Orquesta Libre、Bondage Fruit、THE THRILLなど)が暴れんばかりの叩きっぷりを見せる曲で、いつもなら金物系を地面にぶちまいて叩きまくったりする場面があったように思うのですが、今回はそれ無しでジャンベなどを力強く叩きまくっていました。
 
 ラストはセカンドラインなリズムから立ち上がって、サンバのノリで賑やかに展開していく「Sambabara」で締め。打楽器だけながらちゃんと曲としても成立していて、いろんなリズムや打楽器の音が楽しくなる素晴らしいバンドだなーと。今回気になったのは、高良と岡部が2曲目辺りに持ち出してきた球状の大きな木魚みたいな楽器ですが、あれなんていうんでしょう。遠目だったので高良と岡部それぞれ違う種類の打楽器かもしれませんが。

 

author:de nudge, category:festival(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン), 09:31
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2014/05/03 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(ムジカーシュ、ヴァネッサ・ワーグナー&MURCOF) at 東京国際フォーラム
 フランスでやっているクラシックの音楽祭のコンセプトを日本に持ってきたというフェスティバル。通常のフェスと違い、1本当たりのライブについてお金を払う形式。ライブ時間を短くしてその分格安でクラシックを楽しんでもらおうという趣向。自分は見るのは2年ぶり4回目になりますが、ちゃんとしたクラシックのオーケストラと呼べるものは1回目の時に見ただけ。2回目はRenagedesというトリニダード・トバゴのスティールパンバンドがクラシックを演奏するというライブ、3回目もジャズを中心とした音楽を繰り広げるお祭りバンドである渋さ知らズオーケストラ。今回もMURCOFというメキシコ出身の電子音楽家のライブがあるということで見に行きました。

 20時に東京国際フォーラムに到着すると、1階外の小さな無料ステージでのライブが始まったので、20分ほど見ました。ムジカーシュというハンガリーからやってきた男性4人組の弦楽器隊の演奏です。クラシックというより民族音楽主体のようで、お客の手拍子や歓声が舞う楽しい演奏。小さな円柱形のステージにぐるりとお客が囲み、そこを熱心に楽しんで聞いているお客さんと演奏する姿を見るだけで感動してしまいますね。素朴さとノリノリさ加減が程よく混じった演奏は偶然に見た自分のようなお客さんの耳をばっちし捉えていました。3曲目は250年前とか言っていたハンガリー古来の楽器(中くらいのウッドベースのような弦楽器で弦で叩くような弾き方で音を出していた)を用いていてすごい盛り上がりを見せ、4曲目は紹介は無かったですがおそらく同様の古そうな長い棒状の笛をソロで演奏し、じっと聞き入りました。ラスト5曲目は再び4人の弦楽器隊になり、客席前方では男女何組かが踊りだす(仕込み?)ほどの盛り上がりでしたが、次の時間が近づいたので、ここで退散。

 20時半よりフォーラムCでピアノと電子音楽のデュオ演奏を聞きます。フランスの女性ピアニストとメキシコの男性電子音楽家の組み合わせ。クラシック曲をこの編成で送るようで、もらった紙にはいくつかの曲目が。曲は一つも知らず、何人かの作曲者もかろうじて名前を知っているのが、ジョン・ケージのみ。1900年代に活躍した音楽家の作品ばかりで、クラシックでありながらミニマル要素の強い曲が多いそう。

 50分ほどの演奏は間を入れずにノンストップでされました。それをお客が固唾を飲むように聞き入っていました。2人の演奏は即興的な要素は無く、事前にがっつりと構成を練って演奏しているものと思われるようなものでした。ピアノソロや電子音ソロの場面もあり、また両者の音のからみ方は3種類くらいあって、ピアノ音主体で電子音は控えめに明確なリズムも無しで効果音的にからむもの、ピアノの演奏と拮抗するように電子音がからむもの、電子音で明確なリズムを提示しその上にピアノ音が載るものと。自分が魅力的に感じたのは2番目のピアノと電子音が拮抗する演奏で、2曲目辺りがそんな感じだったと思います。高音主体でミニマルフレーズを弾きつつ、時おりアクセント的に低音のピアノ音がボーンと鳴るのですが、そのいずれにも補強するような色を添えるような電子音がからんできて聞きごたえありました。本当はオリジナルを知っているともっと楽しく聞けたりするんでしょうけど、それでも楽しんで聞けました。
 
author:de nudge, category:festival(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン), 15:26
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2012/05/03 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(渋さ知らズオーケストラ) at 東京国際フォーラムC
 前述のyanokamiのライブを見終わった後に有楽町に移動して、フランスでやっているクラシックの音楽祭のコンセプトを日本に持ってきたというフェスティバルへ行きました。通常のフェスと違い、1本当たりのライブについてお金を払う形式。ライブ時間を短くしてその分格安でクラシックを楽しんでもらおうという趣向。自分は見るのは4年ぶり3回目になりますが、ちゃんとしたクラシックのオーケストラと呼べるものは1回目の時に見ただけ。2回目はRenagedesというトリニダード・トバゴのスティールパンバンドがクラシックを演奏するというライブ、今回もジャズを中心とした音楽を繰り広げるお祭りバンドである渋さ知らズオーケストラがクラシック曲を演奏するという変わった企画になります。21時45分スタートというものすごく遅い時間の始まりでした。
 
 日本ならず世界のあちこちのフェスにも呼ばれている渋さ知らズオーケストラですが、日本でもロックフェスのみならず、渚音楽祭のようなダンスもののフェス、東京JAZZのジャズフェスに加えて今回のクラシックフェスと、ここまでいろんなタイプのフェスに呼ばれているバンドは無いのではないでしょうか。先週行ったあらばきフェスにも出演していたのですが、到着遅れて間に合わなかったのが悔やまれます。あらばきではチョビ渋という北海道中心の子供達で組んだバンドのメンバーと一緒にやっていたようですが、そのメンバー達と一緒に東京にも来て、このフェスなどにも出演していたようです。このライブは大人たちだけの出演。
 
 開始直後は、ふんどしに着物の上部分だけをはおったいつもの姿で渡部真一が登場。通常のクラシックとは違うことを念入りにおもしろおかしく説明してから(我々は大衆芸能なので、、と)他のメンバーが登場。管楽器隊10人くらい、パーカッション、ベース×2、ドラム×2、ピアノ、ギター×2、バイオリン、ボーカル×2、映像を映すVJ×2、そして指揮を執る不破大輔に加えて、ダンサーが15人くらい。いつものバナナを振り乱したりするメンバー(おかまちっくな人が一人増えています)やゴージャスなカッコをして踊る女性二人、白塗りのかっこをしてヘンテコな踊りをする人達に加えて、パンダの気ぐるみを着てかわいらしくステップ踏む人やゾンビっぽいかっこで踊る人達なんかも登場します。
 
 今回のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのテーマは、「サクル・リュス」というロシアのクラシックになっており、渋さ知らズもそれに沿ったもの。クラシック曲が豪快に鳴らされます。音はいつもの渋さ知らズなのでおもしろいですね。曲は自分でも聞いたことあるなーという曲がちょこちょこと出てきました。ロシア民謡の「一週間」は渡部真一がかなり適当な歌詞で熱唱。局面局面でピアノとボーカルのシンプルな演奏やテルミン、小道具を使ったパーカッション、音のデカイギターなども織り込まれ、曲の展開に効果的に使われます。全般にかなりストーリー仕立てになっていてダンサーが踊りながら迫真の演技を繰り広げます。セリフがあるわけでもなく、ちゃんとしたストーリーになっているものでは無いですが、その迫真の踊りが音の展開と合っていて、夢中で見ました。特にリハーサルしているわけでもないとおもわれる面々ですが、乱暴ながら交響曲と言えるいろんな展開をきちんと描き出していてすごいなーと。
 
 そして、予定の1時間を演奏し切った後、よく我々のようなバンドを呼んでくれたチャレンジだったでしょうと主催者に感謝のコメントを伝えた後に、ここで終わらせられるかーと渋さ知らズの「We are Fisherman's band」と「本田工務店のテーマ」を。観客も立ち上がって熱狂します。「本田工務店のテーマ」ではクラシック曲の一節も織り込んだアレンジで聞かせます。そして観客席で見ていたチョビ渋のメンバーもステージに乗っかって踊ります。ステージ上には50人以上いるでしょうか。この不思議な感動は渋さ知らズを見る時に毎度味わえるものではあるのですが、すごいですね。北海道からやってきた子供達が仙台と東京で演奏して、こうやってライブを楽しんだりしているのを見ていい思い出になるだろうなーと。
 
 非常に楽しかった1時間半でした。いつもの渋さ知らズと違った曲を楽しめたのも良かったです。が、通常のクラシックを聞いている人達でたまたまこのライブを見に来られた方がどう思うかは、、ドン引きしていたりするかもしれませんね。ただ客席全般は見ている限りほとんどの人達が楽しんでいるように見えました。
 
author:de nudge, category:festival(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン), 14:19
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2008/05/05 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(Renagades at 東京国際フォーラムA)
 フランスでやっているクラシックの音楽祭のコンセプトを日本で持ってきたというフェスティバル。今年で4回目ですが、初年度以来に行くことになります。東京国際フォーラムの会場内で朝から晩まであちこちで、コンサートを行っており、各コンサートごと(45分〜1時間くらい)にチケットを買って(1000〜3000円)入るというのも同じ。毎年テーマが決められていて、今回はシューベルトのようです。
 
 クラシックは全く縁の無い生活を送っている自分ですが、Renagadesというトリニダード・トバゴから来たスティールバンドが参加するということで楽しみにしてました。一番大きい会場(5000人くらい)が満杯です。この回は0歳時からのコンサートというテーマもあるようで、お子さん連れの方が多かったです。メンバーは20人ほど(実際はもっと多いらしく、今回は選抜隊のようです)、パーカッションとドラムの方がそれぞれ1人以外は全員スティールパンです。シューベルトの曲を9つほど。45分という間なので、一部を抜粋してやられていたようです。でっかい会場の生音が響き渡り、それは気持ちよかったですが、やはりクラシックということでやや眠気を誘われる感じがありました。子どもがあちこちでギャーギャー泣き喚く中でもそんな感じだったので、クラシックの誘眠効果おそるべしでしょうか。たぶん有名曲ばっかりなのでしょうが、自分は聞いたことがあるかもというのが1,2曲でした。。スティールパンの音の重なりが連なってスピードよく展開された終盤の曲(式次第に照らすと「未完成」「魔王」になるはずです)はおもしろかったです。1曲くらい彼らの持ち曲も聞いてみたかったなーと、音楽祭のコンセプトを全くわかっていない感想もありつつ、こういった0歳のお子さんとかにも興味深くクラシックを聞いてもらえるような変わった企画があれば、また聞いてみたいです。
 
 今月は予定通り行けば、スティールパン月間になりそうです。
author:de nudge, category:festival(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン), 00:00
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