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2017/10/09 MOUNT KIMBIE、yahyel、Albino Sound at 渋谷WWW X

 イギリスの男性2人組でポストダブステップなんて呼ばれ方もするそうな音楽をするユニット。4年ぶり2回目に見ます。ともに初めて見る日本のアーチスト2組を迎えてのイベントでした。順に感想を。
 
 Albino Sound
 男性1人ユニット。機材を操っての音出し。30分ほどのライブ。硬質なビートをいろいろ組み合わせて2,3分置きくらいに変化をつけて展開するような聞かせ方。リズムの変化だけでなく、ゴゴゴーと波が押し寄せるような音を前面に出したり奥に引っ込めて鳴らしたりしていました。そうした音を左右のスピーカーで大小差をつけて鳴らしたりして、奥行ある聞こえ方がしました。かなりかっこよい音で刺激ありまくりのライブでした。
 
 
 yahyel
 ボーカル、機械/シンセ等の2人、ドラム、VJの男性5人組バンド。40分ほどのライブ。James Blakeの影響が濃そうな音数少なめなダブステップにソウルフルなメロディとボーカルが乗っかる曲が2,3曲ほど。それ以外の曲はそういった音を基調としながら、大き目に緩急付ける音を効果的に組み込みつつ、リズム早めな展開を多々入れていました。そしてそういった曲の印象がたぶん適切ではない表現になっちゃうのでしょうが、昔のシンセポップみたいな歌のメロディ、シンセが鳴らすメロディといった要素が感じられました。ボーカルも声量ありソウルフルに聞かせるのですが、そういったメロディがあるので(ちゃんと知らないで印象だけで書いちゃいますが)三代目 J Soul Brothersっぽいなんてことを思ったりも。そういった日本のポップス感あるダブステップってのは意識的なサウンドなのでしょうか。かっこ良く、個性もあっておもしろいなとも思いつつ、個人的には5月に見たyahyelの別動隊でヒップホップ要素大きいMonjoe & Miru from yahyel Feat.荘子itの方が好みでした。
 
 
 MOUNT KIMBIE
 2人組ですが、ライブはキーボード奏者とドラム奏者が加わった4人編成のライブ。アンコール含め1時間15分ほどのライブ。ドラムのみ固定で、他の3人はあれこれと位置を変えて、キーボード、電子ドラム、機械、ギター、ベースなどを演奏するスタイル。自分が持っている音源が2013年に出した「Cold Spring Fault Less Youth」だけで、今年出したという最新作を聞いていなかったこともあり、変化の度合いに驚きました。前回見た時よりもアグレッシブで、ボーカルが入る曲は聞き馴染みの良いロックやポップス要素も入れてきます。男性2人で歌った曲はTodd Rundgrenっぽいメロディなんて思いましたし、ギター、ベース、ドラムをバックに女性がけだるめなやれた感じの声で歌う曲はもろロック。それでもライブ全般の基調となるのは、前回のライブでも印象的だったキーボードやベースなんかから出す夏の蜃気楼感ある揺らぐような、どこかもの悲しくもなるような音。
 
 確固たる世界観持って、荒々しくインスト曲を繰り出すのもおおーっとなります。新作中心かと思いますが、前作から「So Many Times, So Many Ways」もやっていました。もの悲しさ溢れるベースラインが印象的。ライブが進むにつれて、開放感あるような音をどんどんと聞かせてきて、特に本編ラスト2曲はリズムも早めでキーボード音もカラフルなものとなります。この辺になると完全にダンスミュージックになります。体を揺らすお客さんも多くなってドカンと盛り上がって本編終了。アンコールはミドルテンポなリズムに味わいのあるボーカルが乗っかる曲と、ちょいダンス要素強いハウス的な曲で締めました。音が抜群に良い会場でこのライブ見れたのうれしかったです。
 
 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 07:13
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2017/08/18 Juana Molina、トクマルシューゴ at 渋谷WWW X

 アルゼンチンの女性シンガーソングライターJuana Molinaと日本の男性シンガソングライターであるトクマルシューゴの対バン。Juana Molinaがアルバム「Halo」発売に伴う来日ライブということで、毎度日本に来てライブしてくれるのありがたいですね。翌日はSummer Sonicにも出演とか。また3ヶ月後にもライブしに来日するよう。
 
 2組は音楽性は違いますが、ともに凝ったアレンジをスキルフルに、でも適度に荒い感じで演奏することにより、音の跳ね具合やダイナミズム、歌の良さを感じとることができる素晴らしいライブで聞き入りました。感想を。
 
 
 最初はトクマルシューゴ。1時間弱のライブ。去年同所で見た単独ライブと恐らく同じメンバーで、ギター弾きながら歌うトクマルに、男性ベース、男性ドラム、いろんな楽器を操る3人(女性2人、男性1人)を加えた6人編成。1曲の中にころころ変わるアレンジが楽しくて、その中で歌われるメロディと声のかみ合いも良い感じ。いろんな楽器を操る3人は、ドラム(ツインドラムになったりする)、ピアニカ、トランペット、小型鉄琴、小型スティールパン、笛、音鳴るおもちゃ、アコーディオンなどを持ち替え持ち替えして演奏します。ピアニカ弾きながらドラム叩いたりするメンバー(イトケン)もいて、器用だなーと。そういった楽器を使った牧歌的なアレンジが中心の印象ですが、その中のメロディと声が情緒方面に走り過ぎず淡々とした味わいがあるのも好み。いい曲だなーと思うものが多く、去年出したアルバム「TOSS」しか持っていないので、過去アルバムも聞いてからまたライブ見たいなと思いました。
 
 矢継ぎ早に曲を繰り出すスタイルですが、その中で音を止めてトクマルがMCする場面が2回ほど。
 1回目は、、
  「Juana Molinaはアルゼンチンからやってきまして。。アルゼンチンの山を紹介したいと思います。国に縦につらなるようにアンデス山脈があって南になんとかって山が。北にはアコンカグアという7000メートルの山があって、これ北アメリカ含むアメリカ大陸の中でも一番高い山で。」「(他メンバー)Juana Molina関係無い気が。。」「いや、Juanaはその山で育った。」「うそでしょ。」
 
 2回目は、当初予定していなかったようでドラムが叩きだしているところをわざわざ止めて話出します。
  「(ドラム奏者)どうしても話したいって、Juana Molinaのこと?」「うん、、関係あると思う。アニメの『ドラえもん』で『ボク、ドラえもん』ってセリフがあるけど、あの節回しでしゃべることを考えた大山のぶ代先生(?)はすごい。藤子不二雄先生もあーゆー風にしゃべることなんて想像していなかったと思う。」「Juanaは?」「あー、えーと。。」とドラム奏者は会話打ち切って演奏に入っちゃいました。ここかなり笑わせてもらいましたね。なかなかの奇人さん。
 
 
 続いてJuana Molina。アンコール含めて1時間15分ほどのライブ。ギター、キーボードを弾きながら歌うMolinaに加えて、ギター/ベース/キーボード/コーラス、ドラムの男性2人を従えた3人編成。ギターやキーボードの音やボーカルをサンプリング、ループさせて音を重ねていきつつ、2人が歌う声が何層にも重なって呪術的な、時空がゆがんだ森の中を歩くような感覚(主観です)が味わえるライブは毎度素晴らしい。以前のライブよりリズムの強さが際立つようになってきて、2曲目にやった「Cara de espejo」なんかは印象的なベースキーボードのリフからかすれるようなMolinaの声が入ってくるところから、徐々に盛り上がってく展開が最高。
 
 中盤は過去アルバム「Wed21」「Un Dia」からの曲も繰り出して盛り上がります。アレンジも相当変えてきて中にはサイケロック、黒い感覚があるビンテージロックな音をギターやドラムが出している場面もありました。「Eras」「Vive Solo」「Un Dia」の3曲連続(だったかな?ちょっと自信無し)のお客さんのリアクションは熱かったものがあります。体揺らしながら聞く人多々。特に「Un Dia」の終盤の展開は舞い上がって聞いちゃいました。
 
 終盤は落ち着き目の曲中心に歌います。ここの味わいもまた良かったです。2人の出す声の重なりにじんわりとして聞いていると、突如バシっといったドラムが入ってくるのも刺激的。複数あるシンバルの内の1つが逆向きにセッティングされていて、それをバシバシと叩いていたのも印象的。Molinaは楽器無しで踊りながら歌ったり、シンバルを細やかに叩きながら歌ったりといろいろ見せる要素も多々でした。
 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 11:42
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2017/07/17 sora tob sakana at 渋谷WWW X

 お馴染み4人組アイドルグループsora tob sakanaの公演。この日は結成3周年記念ワンマンライブ。昼間に本公演があり、それはすぐに売り切れたそうで、夕方から追加公演もありました。両方に参加しました。ともに素晴らしいライブでした。
 
 2公演分の感想をまとめて書きます。長くなったので続きで。
 

 

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author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 22:44
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2017/07/08 Spangle call Lilli line、tofubeats at 渋谷WWW X

 前述の代々木公園のイベント見た後、喫茶店で休憩、夕方に渋谷WWW Xに向かいます。2015年に活動再開して以来、1年に1〜3回というペースでライブ活動している女性ボーカル、男性ギター×2のバンド。今年は8年ぶりになるというツアーで東名阪を回るようです。先週名古屋と大阪(大阪でライブすること自体初めてだったとか)を回って、この日がファイナルとなる東京公演。各公演でゲスト1組を迎えていて、この日はtofubeatsでした。チケット売り切れで会場は満杯。
 
 
 まずはtofubeats。1時間ほどのライブ。PC、エフェクター、キーボードなどの機材が並べられ、それ使って音を出します。5月にクラブで見た時のライブはアゲアゲで、お客とのコール&レスポンスなども頻繁にやっていましたが、今回は客層も考えてなのか特に煽ったりせずトラックと歌をしっかりと聞かせます。ミドルテンポのリズムにtofubeatsがマイク持って歌います。良い声しているよなー、しっかり聞かせるモードで臨機応変にセット組むことできるんだなーと思っていたら後半から仕掛けてきました。
 
 女性ボーカルの曲を流してから「重低音が…」みたいなMCっぽい声を入れてその通り重低音なリズムをかましてから「No.1」を歌います。ミドルテンポなヒップホップ感覚が強いソウル曲ですが、その曲の終盤部分ではテンポを上げていきます。そしてハウスなビートを重ねてきてそのままインストのダンスモードで攻め込みます。tofubeats自身は歌わないもののボーカル曲も入れてきて森高千里がボーカルの「Don't Stop the music」も繰り出します。森高の声は個性的、存在感あって良いなーと聞いていて改めて思ったりも。ぎゅうぎゅうな中で踊るってのは無理があるのですが、お客のビートに反応する動きも出てきたところで「あと、2曲。みなさん良かったら歌ったり踊ったりしてくださいねー。」とお客を煽り始めます。そこで「水星」と「BABY」を歌います。お客に手拍子やゆらゆらと手を振るように煽って歌います。徐々に自分の世界に持っていくような考え抜かれたセットという印象ありました。
 
 
 続いてはSpangle call Lilli line。アンコール含めて1時間15分ほどのライブ。メンバーに加えてベース、ドラム、キーボード×2、コーラスを迎えた8人編成はここ数年不動のメンバーで鉄壁感あります。コーラスの山里ありさ(mount sugar)はライブの都度存在感を増していって、立ち位置もフロントに立つボーカル大坪加奈と横並びに。定番の「E」と「Lilli Disco」からスタートした次の曲は最新アルバム「ghost is dead」から「echoes of S」を披露。この曲ライブでやるの初めてではないでしょうか。明るいシンセの音に湿っぽいような大坪のボーカルが低目に響くのが良い感じ。
 
 その他珍しい曲としては水が跳ねてそのまま宙に浮いているかのような響きのキーボード音に憂いのあるメロディを歌う「Quiet Warp」、大坪と山里の声の重なりが絶品で音源では楽器の音数少なくコーラスワークを浮かび上がらせる「Ttyy」辺り。「Ttyy」もライブで聞くの初めてだと思うのですが、聞けてうれしい。ライブバージョンでは音源よりもバンドの音を出していて新鮮な聞き味。他にもライブならではで音源とアレンジ変える曲もあり、今回は「dreamer」を新しいアレンジで披露していました。ギターとベースの跳ねる弾き方がノリ良く聞こえるようなもので、聞き心地良かったです。
 
 また、アイドルグループNegiccoに提供した「江南宵唄」をカバーしていました。これもうれしい。この曲生で聞く機会無いかなーと思っていたので、Spangle call Lilli line本人達の演奏、歌で聞ける機会があったの良かったです。サビの「本当の事」という歌詞を繰り返すのが印象的。その他、ここ2年くらいのライブでお馴染みな「azure」「anthology of time」「eye」「"Telephone"」なども堪能しつつ本編ラストは鉄板曲の「nano」。ラスト部分は山里がメインパートを歌って、大坪がコーラスを担当するという役割入替をして、バンド音とともに上昇していくような声の高みを味わって大団円となりました。
 
 本編はMC無し。終盤トラブルで演奏をやり直しした時に、間を持たせるため少し藤枝憲と大坪加奈が話しますが、「あの人(笹原清明)にしゃべるなと言われています。」「今回はクールで行こうと話しました。」と。ライブの演出はなんとなく藤枝が考えているのかな、と思っていたのですが(これまでのライブで一番良く話していたメンバーなので)、笹原の方が決めている要素多いんですかね。アンコールではMCコーナーあり、グッズ紹介はライブ会場のみで売っているシングル「tesla」(エレクトロニカ要素強いアレンジで絶品な曲。大坪のボーカルがすごく良い。)や笹原がデザインしたというTシャツの宣伝を。笹原は本職カメラマン(sora tob sakanaのCDジャケットは彼が撮影したもの)なのですが、多彩ですね。
 
 そしてアンコールは一曲のみで「B.P.」を披露。ゆったり目なスタートで後半スピードアップしてギターロックな展開になる曲で、壮大さもある締めに相応しい曲。来年は20周年ということでそれに向けてなんかやっていくような宣言もされていました。3人とも別の職業持っているのでゆったりとした活動となりライブも少ないですが、着実にリリースはしているので、これからも期待しています。MCの中で「3人は大学の同級生で20年近くも一緒にやっているなんて気持ち悪いでしょ。」なんておっしゃってましたが、いやー、尊敬の一言。良い作品を作り続けて、良いライブをし続けてって本当大変だと思うのです。

 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 06:35
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2017/05/17 Tim Hecker at 渋谷WWW X

 カナダ出身の電子音楽家Tim Heckerのライブ。初めて見ます。今回は事前に会場内にスモークを炊いた中で行われるという予告がされていました。開場に時間かかっていて、ライブ開始前の15分前に入場開始。場内に入ると大量のスモークでもくもく、2,3メートル先が見えない状態。こういった中でライブ見るの初めてです。ステージ前方には横一杯に照明器具が並べられ、その後ろに演奏機材が置かれています。
 
 15分過ぎからライブ開始。ステージも暗い中で行われるのでTim Heckerの姿はほとんど見えません。1時間ほどのノンストップのライブは会場の雰囲気と電子音から放たれる強烈さ、深遠さなど刺激的な空間になっていました。音そのものは飛行機が離着陸する時のような不穏な音を拡大化させたようなもの。ライブ開始時は両脇にあるスピーカーからは音を出さず、ステージにあるスピーカーからのみの音出しでじわじわとした立ち上げ。それが徐々に両脇のスピーカーから音を出して迫力ある展開になります。低音が強烈で体がビリビリしたりする体験もひさびさ。その後もステージにあるスピーカーと両脇にあるスピーカー間での音の移り変わりを入れてきて、起伏ある展開を持たせていました。
 
 親しみやすいフレーズや明確なリズムはほとんど無し、ノイズやアンビエント要素あるのかもしれませんが、ストイックに作り込んだ抽象音を重ねている印象が何より強烈で、想像がもくもくと書き立てられました。1時間のライブの音の変化で自分が受け止めたストーリーみたいなものを妄想全開で書き連ねます。
 
 真夜中の港から出発する大型船。暗やみの中で不安を呼び起こすような船の音。天候も悪く出発しても全く先が見えない。船から出される不穏な音以外にも、豪雨、雷、荒れた波を思い起こすような音が暗やみの中にうごめくように重なります。会場内のスモークは船がどこへ進むか見いだせない、絶望感を持って進んでいるかのよう。ステージ前方にある照明が淡い光を時折放ちますが、その光だけでは進むべき道が見つからないかのよう。
 
 中盤でメランコリックな音が出て来ます。断片的ながらビートも織り込まれるようになって、そこから船の進むべき道を見出したかのような印象になってきます。船から出るような不穏な音はそのままですが、そこに変化を付けた音が織り込まれるようになります。不安なままではあるが、希望が少しずつ出てきたかのような。そして終盤やわらかいメロディとリズムが出てきて、ステージ前にある照明が一斉に客席後方上方へ淡い光を放ち明滅を繰り返します。それは船が進むべき航路をはっきりと見出したような印象を受けました。
 
 船から出るような不穏な音は持続したままですが、希望がどんどんと満ちてくるような音の方が徐々に強くなります。天候も徐々に良くなってきて、そして夜が明けて来るかのような。そして早朝穏やかな港に無事辿り着いたような落ち着いた音を持ってきたところでライブが終了しました。会場暗いままTim Heckerはステージ前方に出てきて挨拶して喝さいを浴びて終了しました。特別感あるライブを堪能しました。

 

 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 08:22
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2017/02/19 D.A.N.、Mndsgn at 渋谷WWW X

 D.A.N.主催のイベント「Timeless」。今回で2回目の開催となるようです。ゲストを呼んでの対バン形式。会場はチケット売り切れで満員でした。両組ともに音、歌に浸りまくりの素晴らしいライブを堪能しました。
 
 最初はアメリカ・ロサンゼルスのビートメイカーMndsgn(「マインドデザイン」と読むそう)のバンドセット。1時間ほどのライブ。機械、キーボードを操りながら歌うMndsgnに、ベース/ベースシンセ、キーボードのサポートが加わる3人編成です。スペーシーなソウルが感じられる音に合う、甘さと渋めがほどよく混じったボーカルを重ねます。去年のSummer Sonicで見たKINGの男性バージョンってな序盤の印象でしたが、後半からはビート強めの曲が多くなって徐々に体を揺らすお客さんも増えてきます。生で鳴るベース、キーボードの音もうっとりとする瞬間があり、それらを堪能できるインストをたっぷりと聞かせたり、サンプリングボーカルも組み込んだり、あまーい展開からバシッと強めのビートを入れてきて次の曲に入ったりなど、聞きどころ満載。お客の手拍子のみをビートにして、じんわりとした音を聞かせるなんて展開もありました。ラスト2曲は女性ボーカルを迎えます。日本とアフリカンのハーフと思われる女性で、流暢な日本語での挨拶をしてから、英語で歌います。これまた音にあった、心地よさあるソウルフルボーカルが良かったです。
 
 
 続いてはD.A.N.。2ヶ月ぶり3回目に聞きます。ボーカル/ギター/キーボード、ベース、ドラムの男性3人組の男性3人組バンド。ボーカル/スティールパン/キーボード/ドラムパッドを担当する女性のサポートが加わった4人編成。アンコール1曲含め1時間10分ほど。こちらはMndsgnと逆の展開で、前半はリズム立った曲多めで後半はダウンテンポでしっとりと聞かせる曲多めでした。最初にやったのは確か「Zidane」だったかと思いますが(違ってたらすみません)、音源には無いアフリカンなボイスを入れた後にサポートである小林うてなのラガマフィンっぽいボーカルが入る展開がかっこ良い。小林うてなはソロでも活動されている方のようですが、とにかく多彩。高音の男性ボーカルにもはまるコーラスや、ダンスモードにがっつりはまるリズムを舞うようなスティールパンやキーボードなどを入れ込みます。男性ボーカルの高音確かな声もキレイでメロディもしっかり聞かせつつ、キモになるのは延々繰り返すようなねちっこいリズム、特に音が強いベースのフレーズがすごくかっこ良い。
 
 後半のしっとりと聞かせるモードも良くて、「Time Machine」という曲の「素敵なことだよ」という歌詞部分の節回しと歌いっぷりが特にお気に入りです。5月に初めてのワンマンツアーをするそうで、そのツアータイトルである「TEMPEST」という名前の新曲も披露。ワンループで回すような曲が多いD.A.N.ですが、この曲はリズムパターンも何回か変わる長尺曲ってな印象でした。アンコール後にはMndsgnも出てきて挨拶。D.A.N.のメンバーとハグして、退場しました。彼らのホームページ見て知ったのですが、D.A.N.はまだ結成2年半とか。これからイメージを固めていくというより、もう現段階で完成されたような確固たる世界を構築したライブってな印象で、堪能しました。

 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 23:48
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2017/01/19 ハイスイノナサ、siraph、sora tob sakana at 渋谷WWW

 ギタリスト/プロデューサーである照井順政が、この日誕生日を迎えて「照井順政生誕祭」と称したイベントの開催。去年に続いての開催だそうです。照井が参加、関与する3組が揃って、それぞれ45〜1時間ほどのライブ。各組ともステージ後ろのスクリーンに映像映しての確固たる世界観を構築した感あるライブでした。
 
 演奏は、
  sora tob sakana→siraph→ハイスイノナサ
 という順番でした。感想を。

 

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author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 08:40
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2016/12/28 amiinA presents 「Wonder Traveller!!! act.5」 at 渋谷WWW X

 9月に見た女性2人組アイドルユニットamiinAが主催するイベント。14時半から21時過ぎまで8組が出演、各組30〜40分、トリのamiinAのみ1時間くらいの構成。バンドが2組、アイドルが6組という内訳で、驚いたのが会場内の音の良さ。バンドものが音良いのはもちろんですが、カラオケ流すアイドルのライブでここまで音が良いのって初めてかも、と思えるくらいどの組もトラックに聞き心地良さや迫力がありました。男性の司会者が各組出演前に簡単なMCをするのですが、コンセプトが旅なので旅に纏わる詞的な表現を一言落ち着いた感じにしゃべっていました。
 
 アイドル中心のイベントものは恒例とも言える光景で、客席脇には大量のバッグが並べられています。荷物持ち込むお客さんがすごく多いですね。ロッカーに入りきらない大きさなので仕方なくなのでしょうが、なぜにあれだけ大きなバッグを持ってくるんでしょう?大量にグッズを買うお客さん多いってことですかね。
 
見たのは順に、
 3776+井出ちよの→sora tob sakana→あらかじめ決められた恋人たちへ→963→アイドルネッサンス→RYUTist→HUSKING BEE→amiinA
でした。各組の感想を。

 

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author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 09:49
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2016/12/11 トクマルシューゴ at 渋谷WWW X

 3年ぶり3回目に見る男性ソロシンガー/ギタリスト。イベントやフェスでソロとバンドセットを1回ずつ見たことありますが、単独ライブは初参加。アルバム「TOSS」リリース受けてのツアーです。会場はチケット売り切れで満杯。
 
 ライブメンバーは、トクマルシューゴに男性ベース、男性ドラム、いろんな楽器を操る3人(女性2人、男性1人)の6人編成。いろんな楽器を操る3人は、ドラム、キーボード、ピアニカ、小型鉄琴、トランペット、アコーディオン、ヘンテコな鳴り物、鳴き声を出すぬいぐるみなどなどを演奏。おもちゃ箱をひっくり返したような音といいたくなるトクマルのライブを体現するメンバー達で、あれやこれやと楽器持ち替えながら演奏します。また、ゲストとして2〜3曲に女性テナーサックス奏者と男性ギターが、そして「VEKTOR」という曲ではスペシャルゲストとして明和電機が参加していました。ダブルアンコール含め2時間10分に渡るライブは楽しいポイント盛りだくさんなライブでした。覚えていることをつらつらと。
 
 最初はトラック音なる中でドラム一人登場して叩きだします。他のメンバーも続々ステージに登場し「TOSS」に収録されている最後の曲の「BRICOLAGE MUSIC」からスタート。後のMCで説明があったのですが、この時に鳴らしていた音はツアー各会場でお客さんの声を拾ってつなげて流しているそう。この日もアンコールで録音タイムがありましたが、ツアーの最後にはその録音物だけでトラックを完成させるつもりとのこと。
 
 軽快さがあるギターリフから始まる「LIFT」、ぽわんぽわんした音から始まりメリーゴーラウンド的な雰囲気もあるアレンジの中歌う「LITA-RUTA」など、音源上は緻密さがある複雑な展開のアレンジ曲が多いのですが、ライブは緻密さを体現しつつ適度な粗さがあるというか、パワフルさや前のめりさが増幅しているのが良い感じ。演奏者も難しいことをやっていると思うのですが、楽しさ満面でやっているのもまた良しでウキウキと聞けます。会場は外国のお客さんもちらほらといるのですが、Cornelius的な受け方もしているのかなーと思ったり。そんなに音楽性はかぶらないと思うのですけど、緻密なアレンジとそれを表現するライブのスタイルが似ている印象もあります。「HOLLOW」という曲は結構Corneliusの「Point」というアルバムを思い出したりします。
 
 そんなバンド編成で聞かせることを主軸としつつトクマル一人のギター弾き語りコーナーもあって、そこでは端正なギターの音にのっかるしっとりとした歌を。その時に「歌詞カードがちょっと光に当たって見えないからずらして、、あーそこです。さすがWWW Xの照明さん。」なんてやり取りをしていて、へー歌詞カードを見ながらなんだー、結構ベテランのバンドさんだと見るけど若い方では珍しいな、と思っていたら後のMCで歌詞を覚えるのが苦手と発言されてました。弾き語りではさすがに間違えるわけにいかないから歌詞カード用意してたんでしょうね。「安室奈美恵世代で、アムラーだったんですけど。彼女も歌番組とかで間違えていたことがあって。」と言ったら、サポートメンバーの方が「安室ちゃんは歌詞間違えた時にはにかんでたのかわいかった。同じことやってみたら?」と提案。やってみようとするものの、歌詞間違えた時に「やっぱりはにかみはできない。」と普通の表情で間違えていたようです。
 
 小型ピアノでの弾き語りからスタートし、曲途中で演奏陣が加わる「ROUTE」のイントロは、とあるインタビューアーに「小田急の踏切音を録音して流してる?」と聞かれたそう。確かに、踏切っぽい単音のイントロですね。「VEKTOR」では明和電機が登場したのですが、彼がテレビでも見たことあるパチモク(背中にX状の棒を背負って、指パッチンをいじると棒についている木魚が鳴る)などを操り演奏する他に、ステージ後ろにある様々なお手製打楽器も鳴らされます。指人形っぽいものがボクシング的な振りでパチパチ鳴るものもあったのですが、曲終わりに顔がポンっとどこかへ飛んでしまったのおもしろかったです。後で明和電機の方が言っていましたが、「機械で勝手に鳴っているところをイヤモニ付けずに、合わせきるメンバーの方々すごい。」と。曲自体は楽しさ満面なのですが、コロコロと展開変わる曲なので演奏するの大変そうだなーと見てて思いました。
 
 後半になるに連れてMCの時間が長くなりいろんな話をしていました。最近ネットニュースで見た「エグザイル フリスビー 禁止」というタイトルが意味不明で?となった(エグザイルのコンサートでフリスビーを客席に投げる演出が恒例だったが客間で奪い合いが発生するなどトラブル続出で取りやめになったというニュースを聞いて納得されてました)とか、こないだNHKでバナナマンがやっている音楽番組にゲストで出て、カールスモーキー石井と共演してその後ラジオにゲストで呼んでもらえたりしたという話から明和電機のデビュー仕事がカールスモーキーが手掛けた映画の映像関連だったとかなど話をしていました。それから、舞台や映画の音楽仕事があったり、NHK教育番組にも音楽提供しているなども。そのNHK教育番組の歌をちょっとやっていました。トクマルは演奏専念し、サポートメンバー(アコーディオン主体の女性とドラムの男性の2人)で歌っていました。
 
 そんなこんなで盛りだくさん。3年前のWorld Happinessというフェスで見たライブが好印象で、単独ライブも楽しみにしていましたが、想像以上のおもしろさでした。まだツアー回っている途中だそうで、機会あればもう一回見たいかも、と思えるライブでした。

 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 00:44
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2016/10/07 Floating Points at 渋谷WWW X

 2年ぶり2回目に見るイギリス・マンチェスター出身の男性DJ、プロデューサー。前回フジロックで見たDJの印象がすごく良くて、また彼が2015年出したアルバム「Elaenia」も良い感じで今回ライブセットで見れるの楽しみにしていました。
 
 チケット売り切れで会場満杯。端っこの方で見ました。ステージは薄暗い中(ステージ後ろのスクリーンに緑のライトで幾何学模様を描き続けていた)で行われたこともあり、担当楽器がはっきり見えませんでしたが、恐らく機械、キーボードを担当するFloating Pointsに、ギター/キーボード、ベース/キーボード、ドラムの3人が加わった4人編成、、かと思いましたが、ライブ終了後の挨拶でもう1人いたので5人編成だったでしょうか。
 
 じわじわとした各楽器の音出しからスタート。どこかもの悲しいメランコリックな響きのあるキーボード音を主軸に他楽器も沿うように重なるのですが、浮いた形となるのがドラム。他はエフェクトかけているのですが、ドラムは全くかけていないのではないのでしょうか。極めて生な感触があるドラムの音が他の音と対峙して響くのが良いです。
 
 そういった音空間で音数少なく響かせる場面、リズムが激しくなって突き詰めたように各楽器音が上昇していく場面などを味わいます。ジャズ、ハウス、フュージョン、ドラムンベースなどの要素を入れ込んできます。生演奏のドラムンベースな展開は、Abstract Truthの「Get Another Plan」を、シャレていてもの悲しさがあり、グルーヴがあるキーボードのリフは白石隆之が出したアルバム「Slow Shoutin'」の音色を思い出します。
 
 そういった懐かしい音源を思い出したりしつつ、さらに聞いていてこういったバンド生演奏でのクラブミュージックってのも随分久々に聞いたのかも、と思ったり。ものすごく踊れるって場面は無いのですが、確固たる世界観があってそれを流れるように展開していくのはまさしくクラブミュージックだなーと思ったり。自分のそういったライブバンドの原点はROVOだったのですが、現在のROVOは曲が多彩になり、ライブでも個々の個性ある曲自体を味わう要素が大きくなり、クラブミュージック的な感触は無くなってしまったので。
 
 Floating Pointsのライブでも曲間音止めて軽く挨拶するのが2,3回ありますが、それ以外はノンストップで音が流れて行くのを味わいまくって恍惚となりました。終盤メンバー紹介をしてからすぐ曲に入っていましたが、それが通常のアンコール曲となるのでしょうか。そこははねたリズムの曲で一番踊れるものになっていました。そしてブレイクはさんで再度短い挨拶を入れたところから、演奏の音を包み込むような豪雨といった感じのノイズが鳴ります。その中で淡々と演奏し続ける絵も良い感じ。そしてカットアップした後、残響的なノイズを残してメンバー退場しました。1時間20分のライブは素晴らしい体験だったなーと思えるものでした。

 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 08:41
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