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2019/04/13 羊文学、永原真夏+SUPER GOOD BAND at 渋谷WWW

 ともに初めて見る2組の対バンライブ。羊文学の主催ライブ。会場はチケット売り切れで満杯。

 

 最初は永原真夏+SUPER GOOD BAND。6年前に見たことあるSEBASTIAN Xというバンドのボーカルのソロプロジェクトのよう。女性キーボード、女性ベース、男性ドラム、男性ギターを率いての45分ほどのライブ。ハイトーンで伸びやかな声で歌う永原に、派手なアクションも随所に織り込む演奏陣は見てて楽しい。明るいトーンで統一されていつつも、曲ごとにアレンジは様々。ラララーとコール&レスポンスをする曲もあれば、ギターやベースが飛び跳ねながら演奏する曲もあったり。ほんのりこぶしも入りつつミュージカル仕立てなライブといった感ありました。ラストのブルース調の曲でのギターの暴れっぷりがものすごかったです。羊文学のギター/ボーカルが担当しているラジオ番組のゲストに呼ばれた時に「今度対バンしたいねー。」なんて話をしてたけど、たいていその場限りで話が流れていくところ、本当に実現した、呼んでくれてうれしいと話していました。
 
 
 続いて羊文学。アンコール含め1時間15分ほどのライブ。女性ギター/ボーカル、女性ベース、男性ドラムの3人組。ドラムは遠目に見て女性とも見える、キューティクルな髪型で前髪が目にかかってます。MCで言ってましたが、これでも前髪切った方なんだとか(ギターのMCより。ドラムは無口なのかしゃべらず。)。まだ大学生(なのかな?)とお若い3人。Juana Molinaの「Vive Solo」をSEに3人が登場して演奏開始。去年発売した1stアルバム「若者たちへ」を事前に聞いてライブ臨みました。甘酸っぱい感情になるメロディとオルタナロックの組み合わせで好みな音を出すバンドという所感が元々ありましたが、ライブは音源よりダイナミクス、リズムの展開が鮮やかでかっこよいですね。
 
 特に目と耳奪われたのがドラムで端正な叩き方をする印象。細やかなシンバルの刻みとかTHE BAWDIESのドラムを思わすようなタムの跳ねるような叩き方とか良いなーと。せつなげに歌い上げていきつつ、曲の終盤でディストーション思いっきり効かせたギターの音を中心に3人が出す音が爆発していくような展開もあって、そこもおーっとなります。チャットモンチーっぽい節回しのメロディのものもあったりしますが、演奏のアレンジは異なるのでそういった曲もまた違った味わいがあります。轟音の中で歌ったりするボーカルは力強さ自体は無くとも別の音域のところで響かせてきて、歌もしっかりと聞こえます。
 
 「暗い曲が多いけど珍しく明るい曲を作った」と紹介したアンコール一曲目は心地よいリズムでカラッとしたもので、確かに本編の曲には無いものでした。アンコールラストは自分がYoutubeでたまたま見て羊文学を知ったきっかけとなった「Step」。岩井俊二監督が手がけるいかにもなノスタルジー感ある2人の女の子の映像と曲がマッチしたもので、曲の良さも引き立っていました。この曲のギターリフや轟音の展開部分は、SUPERCARの「DIVE」を思い出します(懐かしい)。

 

 MCはギターとベースがちょこちょこと話します。あまりうまいこと話せないと思っているようで、「大阪で対バンしたおとぎ話からアドバイスもらったけど、生かせなかった。」と。その辺の話の中で、ギターの方がバンドを始めたきっかけのエピソードがおもしろかったです。「中学生の時、別の中学校の男の子からBump of Chickenのコピーバンドのボーカルやらないかと誘われて行って歌ったら『やっぱ女の声だと違うな(Bump of Chickenは男性ボーカル)』と言われてしまった。それでくやしい思いをして、今こうやってバンドをやっている。」と。

 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 13:03
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2018/10/08 D.A.N.、Jamie Isaac at 渋谷WWW X

 D.A.N.主催のイベント「Timeless」。4回目の開催となるそう。自分は1年半前の2回目に続いての参加となります。チケット売り切れで満杯。ゲスト1組迎えての対バンイベントで、2組ともそれなりの時間のライブ見れるの良いですね。今回はイギリス・ロンドンからやってきた若手男性シンガーのJamie Isaacを迎えます。初来日となるそう。
 
 
 始めはJamie Isaac。50分ほどのライブ。キーボード弾きながら歌うIsaacに、機械/キーボード、ギター、ベース、ドラムが加わった5人編成。今年発売されたアルバム「(04:30)Idler」を何回か聞いてライブ臨みました。音源は生っぽい感触ありつつも打ち込み主軸な印象で、フューチャーソウル要素強めなしっとりうっとり歌い上げ系との所感持っていました。ライブも同様の印象ありつつ、しっかりとしたバンドサウンド。ドラムの細やかな叩きっぷりや、単音での持続音をほんのりと奏でるように鳴らすギターの音などは好み。丁寧に音重ねる中で線細いながらセクシーな声で歌を聞かせます。メロディもソウルさ満面ながら濃ゆさはなくあっさりとしているものも特徴でしょうか。
 
 静かなアレンジ中心ですが、時折早めなリズムも入れてきて、そこでは濃ゆいギターも聞かせます。Isaacはバンドメンバーにアイコンタクト取ったり、体を揺らしながら歌ったりと。曲の合間に飲んでいたのはアルコールでしょうか。踊ったり何かに物思いに耽っているかのように振る舞う仕草も、若さある感じで良かったです。2台のキーボードの絡みがある曲もいくつかあり、ロングトーンやボサノバ感あるもの、ジャジーなものなどいろんな音をしっとりと入れてきます。心地よく聞けました。
 
 
 続いてD.A.N.。アンコール含め1時間15分ほどのライブ。ギター/キーボード/ボーカル、ベース、ドラムの男性3人組で5ヶ月ぶり6回目に見ます。そういえばD.A.N.も今年アルバム出してたのすっかり忘れてました(それ以前のアルバムなどの音源は持ってます)。ベースとドラムが鳴らすループするリズムに浮遊感あるギターやキーボード音、高音ボーカルを乗せていくお馴染みスタイルですが、ライブでの聞かせ方は少しずつ変えてきている印象。最初の20分はノンストップでいくつかの曲をメドレー的にやっていたでしょうか。なめらかな感じで音が推移していき、いい感じに聞けました。
 
 ベース音が一番耳惹かれますが、キーボードやドラムのループする感覚も気持ちよく、またスケールの大きさもライブ見る都度感じるようになってきました。ダンストラックをバンドでやる人力ダンスミュージック的な魅力も随所に感じますが、D.A.N.はそれだけじゃなく歌心あるメロディの曲もやってくるのが良いですね。この日アンコールでやった「Orange」という曲が特につぼでした。アコースティックギターでの弾き語りでも聞けそうなメロディを、この編成ならではのアレンジをしているのが良いと思えます。今年結構見る機会ありましたが、毎度良いバンドだなーと見る度思いますね。単独ライブは見に行ったことないので、今年の12月までやるらしい秋ツアーどこか行きたいなーとチェックしたのですが、今出ている日程では厳しいかな。。平日のStudio Coastに行けるかどうか。

 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 07:00
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2018/08/25 想い出波止場 at 渋谷WWW

 一つ前に書いたお昼のコンサートを見た後、渋谷に移動。ギター/機械/ボーカル、ベース/ボーカル、ドラムの男性3人組バンドで初めて見ます。関西中心に活動しており、東京でライブするのは9年ぶりとか。ギターの山本精一はROVOやPARAでお馴染みですが、ベースの津山篤とドラムの砂十島NANIはたぶん初めて拝見する方々。過去音源で聞いたことあるのが2004年に発売された「大阪・ラ」というアルバムだけなのですが、このアルバムが妙に癖になる曲が揃っていて、一時時期よく聞いていました。今回ライブあるということを知って随分前から(3月時点でチケット購入)楽しみにしていました。
 
 山本はギターだけでなく、PCやら複数の機材を用いての演奏。また、自分は山本が歌うのを初めて聞きます。多数のバンドを掛け持つ山本は歌うバンドもいくつかあるそうなのですが、自分はギター演奏のみのバンドでしか見たこと無いので。音源としては羅針盤というバンドがスピッツの「ロビンソン」をカバーしているものを聞いたことありますね。朴訥としていながらほんのすこし時空が歪むような感覚のする歌声だなーと聞いていて思っていました。
 
 アンコール含めた1時間50分ほどのライブはもう想像以上のすごさ。轟音ギターや刺激あるリズム、曲の展開にひたすら圧倒されたり、ヘンテコな歌、音に笑わされたりと刺激ありまくりのライブでした。なんと形容したら良いのか分からない音や曲が多く、適切な表現にはなっていないかもしれませんが、感想を。
 
 まず山本一人が登場して、PCからドラマのテーマっぽい音を流します。そこに残り2人が現れて演奏開始。すさまじいリズムがいきなり鳴らされ、そこにギターがジャーンと一定間隔で弾いていくのですが、このギター一音だけで心持ってかれました。アルバム「大阪・ラ」からの「・RA」です。音源よりも遥かにロック度濃厚で迫力がもんのすごい。その後も「大阪・ラ」から数曲やっていたと思います。「大阪・ラ」はバラエティ豊かすぎる曲が揃っており、サイケ、パンク、ロック、電子音など交えたかっこよいものや情緒的なインスト曲があったかと思うと、「僕坊っちゃんです。」と言うだけの曲とか、コテコテの大阪ノリを随所に入れている感じでしょうか、妙に耳に残る曲が多くて、これらどうやってライブでやるのかな、と思っていたのですが、ボーカル曲は少なめで、ダイナミクスあふれる演奏が生きる曲を多くやっていたように思います。
 
 かっこよい展開だけでなく、ヘンテコな要素も盛りだくさん。津山は袋から床に木の枝を大量に落として、一本取り上げてマイクに近づけてパキって折る音をひたすら繰り返す場面なんかあったり、小さな縦笛でピーヒャラ吹いたり。山本が突然(確かみんなの歌でやっていた)「雪の降る街を〜」と歌い出し、津山がそれに合わせて歌いだした瞬間に合図を出して激しく楽器を鳴らしたりする場面などが印象的でした。
 
 そしてとりわけ変だったのが「これ思いついたので久々に東京でライブやることにした」そうな、とっておきの山本が熱唱するコーナー。ぶつぶつとなんか話出し、「…ライテン、ライテン」とつぶやきだしてから、PCをいじってYMOの「ライディーン」をまんま流し始めます。ほんのり生音を足す中で山本がライディーンの替え歌を熱唱。「ライテン」は「来店」だったようで、中華料理屋に入って注文したけど餃子って頼んだら焼売が来たりと、店員が間違えまくり、怒って店を出たら、店員が追ってきて料金を払えと怒ってくる、こっちもふざけんなと返し、なんやかんや、、というもうなぜそんな歌詞の歌を?という謎感あふれる曲がおもしろすぎでした。
 
 そして終盤は「大阪・ラ」でもとりわけ好きな「Getter 1 Or 2(クルアーン)」を披露。この曲、ドンドーンと力強く叩くのと細かくタムを刻むように叩くのをひたすら繰り返すドラムが印象的なのですが、これ生で聞けて感激でした。アンコールは「大阪・ラ」の最後の曲でもある長尺曲「HIGAN」を音源よりも長め(20分くらいでしょうか)にやっていました。小音からスタートして、細かくギター、ベース、ドラムの音でリズム刻んでいく序盤から、中盤はギターのひたすらなリフを上昇するようなリズムと落ち着くようなリズムを繰り返していくように、ラストまで突き抜けていく曲。複雑ながらスピード感ありまくりのベースとドラムがめちゃくちゃすごく、その中を一心不乱に刻んでいくギターの轟音は体に押し寄せてくるような感じがたまらない。
 
 拍手喝采の中、メンバー退場しますが、山本はその際ペットボトルの水を突然客席にぶちまけます。この情緒不安定というか挙動不審というか、意外なタイミングで意外なことをする山本の姿をたまに目にしますが、毎度びっくりしますね(客席は慣れた反応でした)。この時巻いた水がステージ上のPCなどにもかかってしまい、慌てて拭いてから退場するのもおちゃめ。そしてPCからなぜかBoys Town Gangの「Can't take my eyes off you」を流しての退場です。なぜまたこの曲を、、といった感じですが、お客はそれに手拍子で合わせてダブルアンコールを求めます。しばらくたってもメンバーは登場せず、次の曲に(映画「ネバーエンディング・ストーリー」のテーマソング)なってしまいます。そしてこの途中で山本がひょっこり現れ、音を止めてこれでおしまい宣言してお開きとなりました。
 
 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 22:13
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2018/07/26 Jon Hopkins at 渋谷WWW X

 前述の六本木ヒルズアリーナでのライブ見終わった後、そそくさと会場を後にし、バスで渋谷に移動。8時くらいに渋谷のライブハウスに着きます。チケット売り切れで満杯。オープニングアクトのAOKI takamasaが既にライブ中。やっぱり間に合わなかった。。残り10分ほどのライブを楽しんで、セットチェンジを挟んでのJon Hopkinsのライブを見ます。アンコール含めて1時間10分ほどのライブ。
 
 イギリス・ロンドンを拠点に活動するJon Hopkinsは、いろんな機材を用いて音を鳴らします。前半は序盤にビート少なめで、ある音を漫画「HUNTER×HUNTER」の念のごとくじりじりと練っていくような聞かせ方をして、その音を中盤から力強いビートとともに開放していくように聞かせる曲をいくつかやります。インテリ面も感じさせますが、思ってたよりフィジカルなライブでビートの強度があって踊りながら聞くお客さんも多々。4つ打ち中心ながら、何層にも重ねてくるようないろんなリズムを入れ込んできて、硬質、重量感、跳ねる感覚など聞いていて刺激ありまくり。
 
 中盤からはダンスモードに入り、強いビートを全面に押し出してくるような展開が続きます。なんといっても最高だったのが、一定のビートの中、音階が一つずつ上がっていく「Everithing Connected」で心と体持ってかれました。そういった一定のリズムの中、時折かき乱すようなビートの崩しを入れてくるのもライブならでは。本編ラストはキレイで穏やかな音で展開する「Luminous Beings」で締めたのも良かったです。
 
 アンコールは落ち着いた感じがあってほどよく踊れるように聞かせる曲でした。ストイックに機材に向き合いながら、曲間では笑顔を客席に向けて、大きな歓声や拍手に応えていました。Jon Hopkinsは翌日のフジロックにも出ますが、夜遅い時間帯の出演なのでそこまで起きていられないかな、とこちらの単独ライブを見ましたが、翌日もまた見たいと思わされるくらいはまったライブでした。

 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 07:50
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2018/03/30 FLATPLAY、D.A.N.、青葉市子 at 渋谷WWW

 男性ソロユニットFLATPLAYの「First Extended Play」リリース記念ライブ。こちらのアーチスト初めて知りました。ゲストの2組が意外というか高音ボーカルという共通項以外はつながりないような印象で、興味惹かれて参加。それぞれ40分ずつのライブ。お客さんはほどほどの入り。D.A.N.、青葉市子ともども単独でLiquid Room満杯にできるくらい人気があるのに、余裕ある空間で見れるの贅沢と思いました。19時過ぎに会場に到着してしばらくDJがありました。ジャジーソウルなボーカルの心地よいダンスものがかかっています。そして一旦音が止まってライブスタート。
 
 
 最初は女性シンガソングライター青葉市子。1年ぶり7回目に見ます。座ってクラシックギターをつまびきながら歌うスタイル。最近の音源を追っていなかったので、知らない曲多めでした。来週から4月ということで「四月の支度」という曲からスタートします。朴訥なメロディを高音で時にはつぶやくように、時にはSigur Rosばりにファルセットを響かせて歌うのはぐっときます。また、丁寧にクラシックギターを弾くのですが、次その音持ってくるのかというような意外な変化を随所に取り入れて鳴らすので、静かな展開ながらスリリングさもあります。「IMPERIAL SMOKE TOWN」なんかは本当すごい。「Mars 2027」という曲はギターをガチャガチャとしたリフ弾きながら歌っていたかと思いきや、低音と高音を細やかに行きかうような弾き方で聞かせてきたりして、その展開がおもしろいなと。
 
 
 続いてD.A.N.。1年ぶり4回目。ボーカル/ギター/キーボード、ベース、ドラムの男性3人組で、これまで見たライブはボーカル/スティールパン/キーボード/ドラムパッドの小林うてながサポートに入っていたのですが、この日は3人のみ。こちらも知らない曲多めでした。ベースとドラムが鳴らすループするリズムに浮遊感あるギターやキーボード音、高音ボーカルを乗せていく曲を次々と繰り出します。シンプルな音立ちながら、ダブ要素や音量コントロール、リズムの変化などで曲ごとに個性をつけていて、どの曲も浸りながら聞けます。「Navy」はアレンジを変えてきたと思われ、終盤軽快な展開で聞かせていたのおもしろかったです。4曲目にやった曲は高音伸びやかなメロディで青葉が歌ってもはまりそうだなーと聞いていて思いました。
 
 
 最後はFLATPLAY。PCなど機材操って音出しするFLATPLAYに加え、男性ドラムが加わる2人編成。ステージ上は、ほのかな照明がメンバーを照らしているだけで客席含めてほぼ暗闇の中でのライブ。揺らぎのあるシンセ音としっかりとしたベースラインを軸に、バスドラでこれでもかと4つ打ちで鳴らしていく構成。リズムも一定で、ド直球なテクノってな印象を持ちました。存外にはまって聞き入りました。ブレイクや上げの変化も過剰にならず、ダンスミュージックとして聞けるもの。FLATPLAYからの手の合図でドラムの叩き方が変わっていくのですが、シンバルでの裏打ちを入れたり止めたりとリズムの抜き差しをしていくように聞かせるのもいかにもダンスミュージック。もちろんドラムの生の感触があるので聞きごたえは違うものですが、昔、青山にあったManiac Loveというクラブで聞いたREBUS TAPEというDJのプレイを思い出したり。もう記憶が曖昧なくらい昔なので全然違うかもですが。。

 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 08:30
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2018/03/24 LORD ECHO、Yossy Little Noise Weaver at 渋谷WWW

 ニュージーランド・ウェリントン出身の男性アーチストMike FabulousのソロユニットLORD ECHOのバンドセット。日本各地をDJで回っていて、東京と大阪のみバンドセットで行うよう。初めて見ます。会場満タン。
 
 まずはオープニングでYossy Little Noise Weaver。8年ぶり2回目に見ます。1時間ほどのライブ。キーボードを弾きながら歌うYossyに、トランペット/ウクレレ担当のicchie、ドラム担当の栗原務(Little Creatures)という3人編成。いつもより簡素な編成のようでベース奏者がいない分、Yossyはキーボードでベースパートを担当していて、いつもより忙しいと。ラバーズロック、ジャズファンク、軽快なシンセポップ、けだるいロック、ゆるいスカなどいろんなタイプの曲を演奏、歌います。曲は多様ながら、聞こえてくる音色とメロディはしゃれっ気あるもので統一感あり、聞いていて心地よい。ボーカルとキーボードの音が可憐さ、もの悲しさなどの要素をそこかしこに味わえて好みです。栗原のドラムも曲、アレンジに合っていて、細やかにタムやスネアを叩く音がカッコよい。icchieはコーラスをふんだんに入れながら哀愁あるトランペットを吹いていました。1曲ウクレレ使っていて、そこの電化させての響きもおもしろく聞けました。
 
 
 続いてLORD ECHO。アンコール含めて1時間40分くらいのライブ。機材から音出しするFabulousに、男女一人ずつのボーカル、トロンボーン/ショルダーキーボード担当の男性、サックス担当の男性といった5人編成。Fabulousはメインとなる音出しの他に、曲によりギター、ベース、コーラスを担当していました。レゲエ、スカなトラックや、ハウスやソウルもののトラックをあれこれと流します。そこにダブな音をアクセントとして入れつつ、生のボーカルや管楽器がからんでいくライブスタイル。レゲエ、スカタイプのトラックではFabulousはベースを弾いていかにもな低音世界になります。
 
 おもしろいと思ったのはボーカルはソウルな感覚たっぷり、管楽器はスカ要素たっぷりで聞かせるところ。それらががっつりからみあって楽しく聞かせます。ごった煮な音をセンスよく取りまとめて聞かせることに長けている感じで、どの曲も楽しい。メンバーは担当パートが無い時はステージ上で踊りまくって、会場のお客もそれにダイレクトに反応して、ライブ進むに連れて会場はパーティーモードになっていきました。特に最高だったのは本編ラスト3曲で、音数少ないトラックの中ソプラノサックスの音が高らかに鳴り、そこに男女それぞれのソロボーカルの歌い上げがからむ曲(特に女性ボーカルの迫力ある声にぐっときました)から、男性ボーカルメインでの盛り上げ曲、ハウスなビートに管楽器隊がからみ、終盤ではショルダーキーボードの音が弾けまくる曲と、うかれまくって聞きました。この曲以外にも何曲かでやっていた、ハウスな曲でのショルダーキーボードの音がつぼで、Frankie Knucklesの「The Whistle Song」で聞けるような心地よいメロディが多々ありました。
 
 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 22:22
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2017/10/09 MOUNT KIMBIE、yahyel、Albino Sound at 渋谷WWW X

 イギリスの男性2人組でポストダブステップなんて呼ばれ方もするそうな音楽をするユニット。4年ぶり2回目に見ます。ともに初めて見る日本のアーチスト2組を迎えてのイベントでした。順に感想を。
 
 Albino Sound
 男性1人ユニット。機材を操っての音出し。30分ほどのライブ。硬質なビートをいろいろ組み合わせて2,3分置きくらいに変化をつけて展開するような聞かせ方。リズムの変化だけでなく、ゴゴゴーと波が押し寄せるような音を前面に出したり奥に引っ込めて鳴らしたりしていました。そうした音を左右のスピーカーで大小差をつけて鳴らしたりして、奥行ある聞こえ方がしました。かなりかっこよい音で刺激ありまくりのライブでした。
 
 
 yahyel
 ボーカル、機械/シンセ等の2人、ドラム、VJの男性5人組バンド。40分ほどのライブ。James Blakeの影響が濃そうな音数少なめなダブステップにソウルフルなメロディとボーカルが乗っかる曲が2,3曲ほど。それ以外の曲はそういった音を基調としながら、大き目に緩急付ける音を効果的に組み込みつつ、リズム早めな展開を多々入れていました。そしてそういった曲の印象がたぶん適切ではない表現になっちゃうのでしょうが、昔のシンセポップみたいな歌のメロディ、シンセが鳴らすメロディといった要素が感じられました。ボーカルも声量ありソウルフルに聞かせるのですが、そういったメロディがあるので(ちゃんと知らないで印象だけで書いちゃいますが)三代目 J Soul Brothersっぽいなんてことを思ったりも。そういった日本のポップス感あるダブステップってのは意識的なサウンドなのでしょうか。かっこ良く、個性もあっておもしろいなとも思いつつ、個人的には5月に見たyahyelの別動隊でヒップホップ要素大きいMonjoe & Miru from yahyel Feat.荘子itの方が好みでした。
 
 
 MOUNT KIMBIE
 2人組ですが、ライブはキーボード奏者とドラム奏者が加わった4人編成のライブ。アンコール含め1時間15分ほどのライブ。ドラムのみ固定で、他の3人はあれこれと位置を変えて、キーボード、電子ドラム、機械、ギター、ベースなどを演奏するスタイル。自分が持っている音源が2013年に出した「Cold Spring Fault Less Youth」だけで、今年出したという最新作を聞いていなかったこともあり、変化の度合いに驚きました。前回見た時よりもアグレッシブで、ボーカルが入る曲は聞き馴染みの良いロックやポップス要素も入れてきます。男性2人で歌った曲はTodd Rundgrenっぽいメロディなんて思いましたし、ギター、ベース、ドラムをバックに女性がけだるめなやれた感じの声で歌う曲はもろロック。それでもライブ全般の基調となるのは、前回のライブでも印象的だったキーボードやベースなんかから出す夏の蜃気楼感ある揺らぐような、どこかもの悲しくもなるような音。
 
 確固たる世界観持って、荒々しくインスト曲を繰り出すのもおおーっとなります。新作中心かと思いますが、前作から「So Many Times, So Many Ways」もやっていました。もの悲しさ溢れるベースラインが印象的。ライブが進むにつれて、開放感あるような音をどんどんと聞かせてきて、特に本編ラスト2曲はリズムも早めでキーボード音もカラフルなものとなります。この辺になると完全にダンスミュージックになります。体を揺らすお客さんも多くなってドカンと盛り上がって本編終了。アンコールはミドルテンポなリズムに味わいのあるボーカルが乗っかる曲と、ちょいダンス要素強いハウス的な曲で締めました。音が抜群に良い会場でこのライブ見れたのうれしかったです。
 
 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 07:13
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2017/08/18 Juana Molina、トクマルシューゴ at 渋谷WWW X

 アルゼンチンの女性シンガーソングライターJuana Molinaと日本の男性シンガソングライターであるトクマルシューゴの対バン。Juana Molinaがアルバム「Halo」発売に伴う来日ライブということで、毎度日本に来てライブしてくれるのありがたいですね。翌日はSummer Sonicにも出演とか。また3ヶ月後にもライブしに来日するよう。
 
 2組は音楽性は違いますが、ともに凝ったアレンジをスキルフルに、でも適度に荒い感じで演奏することにより、音の跳ね具合やダイナミズム、歌の良さを感じとることができる素晴らしいライブで聞き入りました。感想を。
 
 
 最初はトクマルシューゴ。1時間弱のライブ。去年同所で見た単独ライブと恐らく同じメンバーで、ギター弾きながら歌うトクマルに、男性ベース、男性ドラム、いろんな楽器を操る3人(女性2人、男性1人)を加えた6人編成。1曲の中にころころ変わるアレンジが楽しくて、その中で歌われるメロディと声のかみ合いも良い感じ。いろんな楽器を操る3人は、ドラム(ツインドラムになったりする)、ピアニカ、トランペット、小型鉄琴、小型スティールパン、笛、音鳴るおもちゃ、アコーディオンなどを持ち替え持ち替えして演奏します。ピアニカ弾きながらドラム叩いたりするメンバー(イトケン)もいて、器用だなーと。そういった楽器を使った牧歌的なアレンジが中心の印象ですが、その中のメロディと声が情緒方面に走り過ぎず淡々とした味わいがあるのも好み。いい曲だなーと思うものが多く、去年出したアルバム「TOSS」しか持っていないので、過去アルバムも聞いてからまたライブ見たいなと思いました。
 
 矢継ぎ早に曲を繰り出すスタイルですが、その中で音を止めてトクマルがMCする場面が2回ほど。
 1回目は、、
  「Juana Molinaはアルゼンチンからやってきまして。。アルゼンチンの山を紹介したいと思います。国に縦につらなるようにアンデス山脈があって南になんとかって山が。北にはアコンカグアという7000メートルの山があって、これ北アメリカ含むアメリカ大陸の中でも一番高い山で。」「(他メンバー)Juana Molina関係無い気が。。」「いや、Juanaはその山で育った。」「うそでしょ。」
 
 2回目は、当初予定していなかったようでドラムが叩きだしているところをわざわざ止めて話出します。
  「(ドラム奏者)どうしても話したいって、Juana Molinaのこと?」「うん、、関係あると思う。アニメの『ドラえもん』で『ボク、ドラえもん』ってセリフがあるけど、あの節回しでしゃべることを考えた大山のぶ代先生(?)はすごい。藤子不二雄先生もあーゆー風にしゃべることなんて想像していなかったと思う。」「Juanaは?」「あー、えーと。。」とドラム奏者は会話打ち切って演奏に入っちゃいました。ここかなり笑わせてもらいましたね。なかなかの奇人さん。
 
 
 続いてJuana Molina。アンコール含めて1時間15分ほどのライブ。ギター、キーボードを弾きながら歌うMolinaに加えて、ギター/ベース/キーボード/コーラス、ドラムの男性2人を従えた3人編成。ギターやキーボードの音やボーカルをサンプリング、ループさせて音を重ねていきつつ、2人が歌う声が何層にも重なって呪術的な、時空がゆがんだ森の中を歩くような感覚(主観です)が味わえるライブは毎度素晴らしい。以前のライブよりリズムの強さが際立つようになってきて、2曲目にやった「Cara de espejo」なんかは印象的なベースキーボードのリフからかすれるようなMolinaの声が入ってくるところから、徐々に盛り上がってく展開が最高。
 
 中盤は過去アルバム「Wed21」「Un Dia」からの曲も繰り出して盛り上がります。アレンジも相当変えてきて中にはサイケロック、黒い感覚があるビンテージロックな音をギターやドラムが出している場面もありました。「Eras」「Vive Solo」「Un Dia」の3曲連続(だったかな?ちょっと自信無し)のお客さんのリアクションは熱かったものがあります。体揺らしながら聞く人多々。特に「Un Dia」の終盤の展開は舞い上がって聞いちゃいました。
 
 終盤は落ち着き目の曲中心に歌います。ここの味わいもまた良かったです。2人の出す声の重なりにじんわりとして聞いていると、突如バシっといったドラムが入ってくるのも刺激的。複数あるシンバルの内の1つが逆向きにセッティングされていて、それをバシバシと叩いていたのも印象的。Molinaは楽器無しで踊りながら歌ったり、シンバルを細やかに叩きながら歌ったりといろいろ見せる要素も多々でした。
 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 11:42
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2017/07/17 sora tob sakana at 渋谷WWW X

 お馴染み4人組アイドルグループsora tob sakanaの公演。この日は結成3周年記念ワンマンライブ。昼間に本公演があり、それはすぐに売り切れたそうで、夕方から追加公演もありました。両方に参加しました。ともに素晴らしいライブでした。
 
 2公演分の感想をまとめて書きます。長くなったので続きで。
 

 

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author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 22:44
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2017/07/08 Spangle call Lilli line、tofubeats at 渋谷WWW X

 前述の代々木公園のイベント見た後、喫茶店で休憩、夕方に渋谷WWW Xに向かいます。2015年に活動再開して以来、1年に1〜3回というペースでライブ活動している女性ボーカル、男性ギター×2のバンド。今年は8年ぶりになるというツアーで東名阪を回るようです。先週名古屋と大阪(大阪でライブすること自体初めてだったとか)を回って、この日がファイナルとなる東京公演。各公演でゲスト1組を迎えていて、この日はtofubeatsでした。チケット売り切れで会場は満杯。
 
 
 まずはtofubeats。1時間ほどのライブ。PC、エフェクター、キーボードなどの機材が並べられ、それ使って音を出します。5月にクラブで見た時のライブはアゲアゲで、お客とのコール&レスポンスなども頻繁にやっていましたが、今回は客層も考えてなのか特に煽ったりせずトラックと歌をしっかりと聞かせます。ミドルテンポのリズムにtofubeatsがマイク持って歌います。良い声しているよなー、しっかり聞かせるモードで臨機応変にセット組むことできるんだなーと思っていたら後半から仕掛けてきました。
 
 女性ボーカルの曲を流してから「重低音が…」みたいなMCっぽい声を入れてその通り重低音なリズムをかましてから「No.1」を歌います。ミドルテンポなヒップホップ感覚が強いソウル曲ですが、その曲の終盤部分ではテンポを上げていきます。そしてハウスなビートを重ねてきてそのままインストのダンスモードで攻め込みます。tofubeats自身は歌わないもののボーカル曲も入れてきて森高千里がボーカルの「Don't Stop the music」も繰り出します。森高の声は個性的、存在感あって良いなーと聞いていて改めて思ったりも。ぎゅうぎゅうな中で踊るってのは無理があるのですが、お客のビートに反応する動きも出てきたところで「あと、2曲。みなさん良かったら歌ったり踊ったりしてくださいねー。」とお客を煽り始めます。そこで「水星」と「BABY」を歌います。お客に手拍子やゆらゆらと手を振るように煽って歌います。徐々に自分の世界に持っていくような考え抜かれたセットという印象ありました。
 
 
 続いてはSpangle call Lilli line。アンコール含めて1時間15分ほどのライブ。メンバーに加えてベース、ドラム、キーボード×2、コーラスを迎えた8人編成はここ数年不動のメンバーで鉄壁感あります。コーラスの山里ありさ(mount sugar)はライブの都度存在感を増していって、立ち位置もフロントに立つボーカル大坪加奈と横並びに。定番の「E」と「Lilli Disco」からスタートした次の曲は最新アルバム「ghost is dead」から「echoes of S」を披露。この曲ライブでやるの初めてではないでしょうか。明るいシンセの音に湿っぽいような大坪のボーカルが低目に響くのが良い感じ。
 
 その他珍しい曲としては水が跳ねてそのまま宙に浮いているかのような響きのキーボード音に憂いのあるメロディを歌う「Quiet Warp」、大坪と山里の声の重なりが絶品で音源では楽器の音数少なくコーラスワークを浮かび上がらせる「Ttyy」辺り。「Ttyy」もライブで聞くの初めてだと思うのですが、聞けてうれしい。ライブバージョンでは音源よりもバンドの音を出していて新鮮な聞き味。他にもライブならではで音源とアレンジ変える曲もあり、今回は「dreamer」を新しいアレンジで披露していました。ギターとベースの跳ねる弾き方がノリ良く聞こえるようなもので、聞き心地良かったです。
 
 また、アイドルグループNegiccoに提供した「江南宵唄」をカバーしていました。これもうれしい。この曲生で聞く機会無いかなーと思っていたので、Spangle call Lilli line本人達の演奏、歌で聞ける機会があったの良かったです。サビの「本当の事」という歌詞を繰り返すのが印象的。その他、ここ2年くらいのライブでお馴染みな「azure」「anthology of time」「eye」「"Telephone"」なども堪能しつつ本編ラストは鉄板曲の「nano」。ラスト部分は山里がメインパートを歌って、大坪がコーラスを担当するという役割入替をして、バンド音とともに上昇していくような声の高みを味わって大団円となりました。
 
 本編はMC無し。終盤トラブルで演奏をやり直しした時に、間を持たせるため少し藤枝憲と大坪加奈が話しますが、「あの人(笹原清明)にしゃべるなと言われています。」「今回はクールで行こうと話しました。」と。ライブの演出はなんとなく藤枝が考えているのかな、と思っていたのですが(これまでのライブで一番良く話していたメンバーなので)、笹原の方が決めている要素多いんですかね。アンコールではMCコーナーあり、グッズ紹介はライブ会場のみで売っているシングル「tesla」(エレクトロニカ要素強いアレンジで絶品な曲。大坪のボーカルがすごく良い。)や笹原がデザインしたというTシャツの宣伝を。笹原は本職カメラマン(sora tob sakanaのCDジャケットは彼が撮影したもの)なのですが、多彩ですね。
 
 そしてアンコールは一曲のみで「B.P.」を披露。ゆったり目なスタートで後半スピードアップしてギターロックな展開になる曲で、壮大さもある締めに相応しい曲。来年は20周年ということでそれに向けてなんかやっていくような宣言もされていました。3人とも別の職業持っているのでゆったりとした活動となりライブも少ないですが、着実にリリースはしているので、これからも期待しています。MCの中で「3人は大学の同級生で20年近くも一緒にやっているなんて気持ち悪いでしょ。」なんておっしゃってましたが、いやー、尊敬の一言。良い作品を作り続けて、良いライブをし続けてって本当大変だと思うのです。

 

author:de nudge, category:live(渋谷WWW,WWW X), 06:35
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