- 2014/10/19 Taico Club(街でタイコクラブ) at 渋谷O-EAST
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2014.10.25 Saturday9年目となるそうな渋谷音楽祭。渋谷音楽祭は2日間渋谷の街あちこちで音楽やっているらしいのですが、全く把握しておらず。その中に組み込まれているTaico Club(毎年長野の野外でダンスもの中心のフェスやってる)が手掛けたイベント「街でタイコクラブ」に行って来ました。TSUTAYA O-EASTとduo MUSIC EXCHANGEで同時並行的にやっていて、自分はO-EASTの方のみ滞在。
会場に向かう途中で、道玄坂の道を歩行者天国状態にしてブロックパーティー形式で演奏しているステージが2つありました。その中の一つでボーカル/スネアドラム、アコースティックギター、トロンボーン、パーカッション×2という編成でやっていたバンドがかっこ良かったので足を止めて4曲ほど聞きました。カンタス村田とサンバマシーンズというバンド名で、おー名前聞いたことある見れてラッキー、でした。
サンバ、ジャズ、ボサノヴァなどをほどよく混ぜた感じの曲にウキウキと聞けました。ボーカルのカンタス村田はSaigenji系統の味あるラテンなボーカルでお客を積極的に巻き込むスタイルが楽しいですね。またブラシでスネア叩きながら歌う様もかっこ良い。ギターも丁寧にリズムをまとめ上げる感じに聞かせ、唯一の管楽器で鳴らされるトロンボーンのフレーズもいい感じでした。
会場到着。ここからがTaico Clubになります。見たのは、にせんねんもんだい→Kettel→Gold Panda→Dosh。順に感想を。にせんねんもんだい以外は初めて聞きます。
にせんねんもんだい
半年ぶり9回目となるギター、ベース、ドラムの女性3人組インストバンド。前回見た時と同様にアルバム「N」の3曲を順番に演奏する45分ほどのライブ。ストイックにリズムを刻みつつ、加工されたギターのいろんなフレーズが酩酊感を呼ぶように鳴らされます。ミニマルな世界から突如現れたかのように叩かれるスネアの音とか、ベースのリズムチェンジなどはっとする瞬間もあり、くせになる世界で好きですねー。
Kettel
オランダの男性ミュージシャン。PCと機械を使った音出しをします。1時間ほどのライブ。序盤はミドルテンポのリズムを軸にかわいらしいキーボード音が舞うような展開。サンプリングされた野性的なボーカルも時折入れてきます。後半は少しリズムに緩急つけてきました。曲間なのか、音がぶつ切れになってしまうことが多々あるのですが、本人の表情見るとあまり気にしていないので、つなぎといったものは意識していないよう。(ライブ見たことないけど)Lemon Jellyを少し思い出すような音世界でした。
Gold Panda
イギリス・ロンドン出身の男性ミュージシャン。いろんな機材を使っての1時間半ほどのパフォーマンス。サンプラーやら小型キーボード(ipadかなと思うくらい小さい)などテーブル横いっぱいに広がったいろんなものをあれこれと動かして電子音を重ねていきます。これは刺激受ける素晴らしいライブでした。どこか森の中を吹雪が舞うようなキーボード音を軸にいろんなリズムを交差させる複雑な展開を。前半はそれでもディープハウスな感じ(と書くと誤解あるかもですが)もあってほどよく乗れていたのですが、進むに連れてどんどん混沌としていきます。おっとなるような音がこれでもかと出されていて、非常におもしろかったです。音楽性は違いますが、ライブスタイルは同所で初めて見たFlying Lotusを思い起こさせるものでしたね。
Dosh
アメリカ・ミネソタ州出身の男性ミュージシャン。1時間半ほどのライブ。キーボード、ドラム、ガムランっぽいもの(よく見えず)を使って、その場で鳴らした音をサンプリングして曲を構築していくスタイル。親しみのあるキーボードのフレーズを軸に展開します。ドラムのサンプリングがほどよく乗れるものや、はねるリズムなどをいろいろ織り込んでいておもしろい。全般にはゆらゆらまったり加減で聞くにちょうど良いなーという印象でした。50分過ぎにゲストが登場。機材を使って低音きつめなビートをいろいろ鳴らしていきます。坊主頭、ずんぐりむっくりなプロレスラー体型の男性ですが、リズムに合わせて小刻みに体揺らす姿がかわいらしい。Doshはその音に控えめにキーボードを重ねていくようなセッション的な感じになっていましたね。30分ほどやったところで、彼は退場。Doshが再び一人に戻って曲を演奏(アンコールもあった)して終了でした。
- 2012/06/02,03 Taico Club at 木祖村 こだまの森
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2012.06.10 Sunday4年ぶり2回目の参加となる長野県木曽郡というところにある、施設を利用しての野外フェス。元々の施設としてある音楽堂と駐車場を使ったメインステージの2つで同時にライブ、DJが進行します。土曜の昼間から日曜の昼まで延々夜通しやっているのですが、自分は夜21時から翌朝6時半くらいまでの参加でした。今年はチケット売り切れで現地到着するとものすごい人だかりでビビりましたが、ちょうどその時にサカナクションという人気バンドがやっていたからのよう。それ以降は自分が見たアクトは混雑する時間帯はちょこちょことあったものの割りと快適でした。トイレもそんなに並ばないで楽でしたし。見たものの簡単な感想を。
DadaD
これで「ダーダーダー」と読むそうです。後ろ30分ほどを聞きました。台湾と日本のハーフの女性ボーカルとギターの日本男性のコンビ。ライブセットとしてこの日はギター、キーボード、ドラムのサポートがつく編成。英語と日本語が入り混じったミドルテンポの歌を淡々と。ボーカルの方はキレイですね。ダンス中心のラインアップが揃った中では異色の部類に入ることになるのでしょうか。各楽器の個性も感じられて良い感じでした。
Sepalcure
男性二人組のユニットでPCなどの機械を使った音出しをします。半音ずつ上がっていくシンセ音を多用し、そこにサンプリング音として出す人の声、オーオーと歌う声が多かった、を混ぜ込んだ音を一人が出し、そこにもう一人がいろんなダンスビートを重ねていくコンビで鳴らしているようでした。最初はゆったりとしたビートから1時間かけて徐々に早くなっていくような展開で最高でしたね。シンセ音の気持ちよさがまず第一にあるのですが、そこに人の声と踊れるビートがダイレクトに入り込んでいて初めて名前を聞くユニットながら、かなりのお気に入りになりました。
TR-101
こちらも男性二人組ユニット。ドイツ出身のようです。硬質なビートのみで組み立てる音楽といった感じで、上物となるシンセ音やボーカルなどはほとんど入らずでSepalcureと真逆な音と言ったら良いのでしょうか。全然違う音世界ながらこちらも堪能しまくりでした。音そのものは単調と言ってよいかもしれませんが、そのシンプルなビートが3〜5分間くらいごとに切り替わっていき、頭と体もそれに合わせていろんな想像と動きを巡らせました。ライブという場で味わうべき音楽だなーと思いました。Sepalcureと合わせてこのフェスでこの2組を聞けて良かったですねー。
Animal Collective
2009年のフジロック以来2回目となるAnimal Collective。前回のメンバーから一人増えています。ギター/キーボード、機械、キーボード/ギター、ドラムという4人編成。前回と違ってドラム専任者がいる形になっています。前回はアルバム「Merriweather Post Pavilion」からの曲を中心に男性ボーカル二人のハーモニーと電子音が埋め尽くされた最高のライブだったのですが、今回はちょっと趣きが違っていました。おそらくほとんどが音源未発売の新曲で、ボーカルはほとんどソロで取る曲が多く、曲のアレンジもロック色が強くなっていましたね。電子音も散りばめられていましたが、ギターやドラム音がかなり強調されていました。盛り上がったのは後半のボーカルの歌いっぷりに機械音が反応しまくってビートのスピードが切り替わっていく曲(「Monkey Riches」という新曲だそう)から「Brother Sport」につないだところでした。「Brother Sport」はポップなメロディを男性二人のハーモニーで、ウキウキした機械音をからませて聞かせる人気曲ですが、お客の反応も相当熱烈でした。アレンジもかなり変わっていましたね。ラストは「Summertime Clothes」だったのですが、最初のイントロ部分がBattlesの「Atlas」みたいなアレンジでそのままカバーやったりするんでは、と思ってしまったほど。
Machinedrum
Sepalcureの内の一人が名乗るソロユニット。こちらはユニット名通り機械でドラム音を鳴らすのがメインなのですが、ありそうで無かった音で存外におもしろかったです。レゲエ、ヒップホップ、ドラムンベースを切り替えていく展開が主なのですが、そこに民族的なビートを映像交えていろいろからませてました。また本人の肉声、白人タンクトップな外見とは違うソウルフルなもの、も効果的に使われてガンガンに盛り上げてきます。特に最初の方はお客がAnimal Collective終わりで休憩に行ってしまいガラガラだったこともあって、スペースがあったので踊りまくりでした。付近の人達も似たような反応を見せていたのでおもしろかったですね。同じタイミングで頭を上下に振ったりしたのは我ながらおもしろいなーと。後半は人も帰ってきて大盛り上がりで終了。
Mouse On Mars
7年前のelectraglideで見て以来2回目となるMouse On Mars。ドイツ出身の2人ユニットですがライブではドラムがついた3人編成になります。たぶんメンバーは前回と一緒。機械音2人とドラムの編成で3人それぞれが曲により、声を混じらせます。前回は相当眠い中30分聞いたくらいで離脱してしまったのですが、今回はがっつり聞きました。そしてすごかったですね。機械音と肉声、ドラムが混じるもので全般におしゃれ感が漂うもの。ながら聞いている者を熱くさせるロック、テクノ魂がそこかしこに渦巻いていて、かっこよかったですね。特にドラムの人がラップ、ポエトリーリーディング調で歌うボーカルが相当に良い。変声器を使ったりしながら歌う他二人の声も効果的で良いです。ライブは進むに連れてお客の反応も熱烈なものになり、スピード感が増していくビートに合わせて前方は狂乱状態になっていました。音源持っていないので、曲全然知らなかったですが、今度買おう思いました。ライブ終わりが朝4時過ぎなのですが、この頃にはもう明るくなり始めていましたね。最高の夜明けでした。
rega
ギター×2、ベース、ドラムの4人編成の日本のインストロックバンドで初めて聞きます。後ろ30分ほどを聞きました。踊らせるロックを趣向しているようで、腰に来るベース音を主軸に裏打ち多用のドラム、フュージョンっぽい単音色やリフなどをコンビネーション良く聞かせるギターなどで踊りまくりのお客が多かったです。自分はお疲れモードで後ろの方で寝転がってまったりと聞いていました。
いちろう
おととし解散したゆらゆら帝国のドラムのユニットで、ライブはサポート一人を入れた2人編成です。ドラムは無しで、2人ともPCを操ってノイズ音を出していました。踊れるビート音は皆無なこともあり、お客は少なめでした。随分前、7年以上前のGoth-tradに近い世界かなという印象ですが、ストイック過ぎて何かいっちゃっているGoth-tradとは異なり、もうちょい現実世界に向いたノイズ音という印象でした(抽象に過ぎる表現ですが…)。踊れる音無しならば、お客完全無視で徹底したノイズ音を聞かせる方がむしろ好印象かも、、と寝っころがりながら聞いて無責任な感想を持ったりしました。
Pepe Bradock(eにアポストロフィが入る)
フランスのDJで初めて聞きます。朝明けにふさわしいやさしいハウスの音で、お客はまばら(いちろうよりは多かったですが)ながら、良い雰囲気の中気持ちよく聞けました。30分ほど聞いて帰路に着いてしまったのですが、もっと長時間その音世界に浸っていたかったなーという音でした。
東京に戻って所用を済ました後、家に帰宅してから爆睡。13時間も寝てしまいました。。
- 2009/09/19,20 TAICOCLUB'09 KAWASAKI at 川崎市東扇島東公園
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2009.09.20 Sunday毎年、初夏に長野県木曽群で行われているTAICOCLUBの初秋版。今年初の開催で川崎駅からバスで30分ほどで着く、東京湾に面した公園で行われます。
ステージは3つ。1つ目は公園入り口にあり、バックにスクリーンをつけて、DJやダンスもののライブが行われる芝生ステージ。2つ目は公園中央にあり、ライブ(ダンスものからははずれるものが多い)が行われるヘリポートステージ、3つ目は一番奥にある、砂浜に作られて、がっつりDJ(ハウスものが多いのかな?)が行われるビーチステージになっています。各ステージ間は3分ほどで辿り着く距離ですが、向きがバラバラになっているため、音のかぶりはあまりありません。
夜20時くらいから朝6時半くらいまでとかなり長時間滞在しましたね。懸念されていた台風はやってこず、雨にたたられることは無かったですが、海沿いということもあるのか、風が強かったですね。長袖シャツだけで行ったのですが、少々厳しかったです。他のお客さんは手馴れたものなのか、かなり厚着してらっしゃいました。寒さは体を動かしていればなんとかなるのですが、風の強さはコンタクト使用者に取っては相当厳しかったです。目が痛さの涙で真っ赤になってました。
以下割とがっつり聞いたものを中心に感想を。
ビーチステージでDJ NOBUの後を受け継いだMOODMANを1時間ちょいほど。DJ NOBUから曲をキレイに受け継いで、音を止めずに続けていました。MOODMANの音は自分の好みにずっぱりはまりますねー、踊れる具合と心地よさが同居していてほんとうに良いです。関係ないですが、ステージの後ろにでっかい風車がありました。風が強いんでグルグル回るかと思いきや、止まっちゃっていることも多い。風車は風をうまくとらえるべく、動く仕組みになっているんですね。うまく向きが合った時にはものすごい勢いで回っていました。
ヘリポートステージで原田知世、フルで40分ほど。去年のあらばきロックフェスで見て以来の2回目になります。ライブが良くて帰りの電車でアルバム「music&me」をリピートしまくってた記憶があります。今度新作を出すとのことで、今回のライブは新作からが多いかなと思いつつも楽しみにしてました。バックはあらばき(ギター、ドラム、バイオリン、ベース、キーボード)とは違い、ギター、バイオリン、キーボードと小編成。PCからバックトラックを流して、そこに楽器を重ねる演奏でした。原田知世も小物(シェイカーや小さい木琴みたいなもの)を演奏したりしてました。「music&me」から2曲(「Cruel Park」「ノスタルジア」)を演奏した後は、全部新曲のようでした。PCからのバックトラックはなんか次の出演であるmumっぽい感じもあるなー、ライブの順番がいい感じと思っていたら、なんと新作で2曲ほどmumがプロデュースしているとか。そして、mumのメンバー(2人)が出てきて、そのプロデュース曲を。おそらく、後にも先にもこれっきりでしょうの(ご本人達にとっても)貴重なライブだったのではないでしょうか。
続いて同ステージでmum。7人編成です。楽器は曲ごとに持ち替え持ち替えで、チェロやピアニカ、ハーモニカなどなどあれこれ使うので、書ききれません。。2004年のフジロックで見て以来の2回目です。その時の印象は、晴れた真昼間に似合うまったりひんやりほのぼのといった感じで良かったなーという印象でしたが、今回はその音(これは楽器からではなくおそらくバックトラックとして流している音)も残しつつ、カラフルでポップな感じではじけている印象でした。初めはおとなしいリアクションだったお客さんが曲が進むにつれて盛り上がっていきましたねー。女性ボーカル2人のユニークな振り付けのある曲など見所もたくさんあり、存外に楽しかったです。
芝生ステージに移動して、Monolakeをフルで1時間半見ます。こちらは名前も初めて知ったのですが、ドイツのテクノアーチストとのこと。このライブだけ特別に用意した客席後方に置いてあるスピーカーを使用してのサラウンドを効かせたライブということで楽しみにしてました。みなさん考えることは一緒なのか、4つあるスピーカーの中央辺りの位置に人が多く詰めています。硬質な感じのリズムトラックで、ダブがかったシンセの音をまぶした感じの曲をリズムの緩急をつけながら展開します。甘いメロディの音ははさまない、渋めのプレイと言ったら良いのでしょうか。サラウンドは効果的に使われ、4方向から違う音が組み合わさって聞こえてくるのは、なかなか味わえない(ライブハウスでもあんまなく、クラブではそこそこある?野外となると、Rising Sun Rock FestivalのMOON CIRCUSくらいでしょうか)ので、新鮮な体験でした。一聴ではまる感じの音ではなかったのですが、聞くにつれてずぶずぶとはまっていきました。
ビーチステージでTheo Parrishを最初の1時間ほど。朝までのロングセットということもあるのか、序盤の1時間はソウルもの、ヒップホップもの、ファンクものを多くかけていましたね。ちょっとずつ朝が明けていこうとしている中に合っていて良かったです。曲は知らないものばかりでしたが、Erykah Baduのボーカル曲がありました。砂浜に響き渡るBaduの声はかなりはまりました。
ラストはヘリポートステージでPARA。去年のフジロック以来ですね。山本精一が「こんな時間に…」と苦笑いされてらっしゃいましたが、夜が明けていく中でのライブは珍しくて良かったんではないでしょうか。メンバーも明けていく空を感慨深げに見てらっしゃいました。演奏は4曲で1時間ほど。「Crystal Code」「CORINTO」「Arabesque」と後1曲は分かりませんでした。新曲でしょうか。複雑なリフをユニゾンで演奏するところからいろいろ膨らませていく楽曲はアレンジも少し変わってきている印象です。「Arabesque」での千住宗臣による熱いドラミングが特に印象に残っています。
- 2008/06/07,08 Taico Club at 木祖村 こだまの森
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2008.06.21 Saturday長野県木曽郡というところにある、施設を利用しての野外フェス。ダンスものが中心で今年で3回目になるようです。初参加。
土曜の昼間から日曜の昼まで延々夜通しやってまして、テントを張りつついきましょうというコンセプトのようですが、自分は夜遅く行って朝一で帰る予定だったので、身一つで行ってきました。山の中ということなので、パーカー+レインジャケットと厚めの用意はしていきました。これ持ってかないとかなり厳しかったなーというくらい深夜は冷え込みました。
現地はステージ2つ。駐車場っぽいスペースに作られたメインステージと、施設に元からついている音楽堂の2つ同時並行です。音楽堂の方はフジロックのグリーンステージのようにゆるやかな芝生の坂になっていて、上からステージを見下ろす感じ(大きさは比較にならないくらい小さいですが)。日比谷野外音楽堂もそうですが、こうゆう見下ろす感じの作りは好きです。
DJやライブアクトやら多彩なメンツがやってますが(夕方からやっていたV∞REDOMSが見たかった…)、自分は、rei harakami、Jim O'Rourke、DBX、Nathan Fakeのライブアクトをフルで、Luke Vibert、James Holden、Osunlade、Quantic、Daniel BellのDJ陣をちょこちょこつまみくい的に聞いて過ごしました。
rei harakamiはソロで聞くのはかなりひさびさ。ここ数年いろんな音源出してきたので、今年は新曲作りませーん宣言もあって、既存の曲ばかりですが、堪能しました。最初はリズムの音が強すぎる印象でしたが、調整してきたのか自分の耳がうまく捕らえられるようになってきたのか、後半に進むに連れて引き込まれました。ラスト2曲の「おむかえ」「River」がかなり良かったです。「おむかえ」はパラパラと鳴らされるリズムが左右交互から入れ替わりにやってくるのが良かったですし、「River」はまったりしめますの宣言通り、ぼんやりした音をじわーっと身にしみこませることができました。「River」は後で調べてなんの曲か分かったのですが、「天然コケッコー」という映画のサウンドトラックCDの最後の曲ですね(他のライブでもそうですが、聞いている当初で曲名が出てくるわけではなく、後で曲名を調べてからここに書くことが多いです)。ライブで聞くのはたぶん初めてかなと。
音楽堂の方に続いて登場してきたJim O'Rourke。Sonic Youthでの演奏で見たことありますが、その他の活動では聞いたことなく、ソロで何やるんだろうなーと楽しみにしていました。一人で登場してきたJim O'Rourkeはギターでの弾き語りでした。数年前から日本に在住されていることもあり、MCも全て日本語です。「曲をたくさん作るコツは、一曲なんか作ってあとはギターのチューニング変えてその曲を弾けば別の曲になる。これがプロフェッショルの奥の手」とか笑わせるコメントもされてました。ソロのアルバム「insignificance」をよく聞いていた時期があったのですが、まさか生で聞ける日が来るとは思ってませんでした。ボーカルはかなり渋い歌声で、好きです。まったりと聞かせる曲多めだったのですが、「一緒に歌って欲しい」というMCをされていたようななじみやすいメロディーの曲も多かったです(実際に歌うにはやはり難しいですが…)。「難しい曲。ホントはやりたくない。」とおっしゃっていた「life goes off」はかなり好きな曲です。あの歌声にとてもよくあう曲で、トラブル(後述します)にめげずに現地にやってきて、Jim O'Rourkeとrei harakamiを聞けてホント良かったなーと。
と、主に上記2つのアクトお目当てで来たようなもので、この後の時間帯のアーティストはほとんど知らずでした。が、全般に楽しく過ごすことができました。朝まで果たして体力持つのかしらと思いましたが、ぐったりすることもなく、比較的元気に帰ることができました。
Nathan FakeはPCとなんかの機械をいじりつつ、音を聞かせるライブでした。かなり良かったです。渚音楽祭で聞いたClarkのように独特な音色を核に置きつつ、そこにいろんなリズムをかみ合わせてきます。Clarkはたんたんとしたたたずまいで音を鳴らしてらっしゃいましたが、Nathan Fakeは体の動きがはげしめ。その動きに合わせて音も展開されているように聞こえてきて、それも良かったです。特に最初の20分くらいとラストの10分くらいはかなり感動しました。世の中いろんな音楽があるなーと。
Osunladeはハウスを中心にアフリカンなパーカッション連打ものや、ラテンな曲を織り交ぜるDJでかなり気持ちよく踊れました。人数は少なく、時折小雨も降る中でしたが、ずーっと続けばいいのにーというくらい気持ちよかったです。夜中3時から4時にかけて木々に囲まれた真っ暗な空間がほんのりと明るくなっていく中で、こうゆう音楽を聞いているというのは、初めての体験で良かったです。OsunladeのDJ終了後、近くで姿を拝見しましたが、鼻に棒が真横に突き刺さっていてビビりました。
ということで行って良かったなーというフェスでしたが、現地に着くまでかなりアホなことをやってしまいました。。