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NFL 2020-2021シーズンちょっとだけ振り返り
 昨日遅まきながら2020-2021シーズンのスーパーボウルの試合を観ました。思い出をいくつか振り返ろうと思います。
 
 まずは、無事にシーズン終了まで迎えられたということに感謝です。新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の流行は日本より遥かにひどい状況の中、よく乗り切ったなと。無観客で試合することがほとんどだったことはもちろん、コーチや選手も感染者が次々と出てきて、延期や他の選手を代替させるなどしてなんとかやりくりして、シーズンをなんとか最後まで持ってきた感あります。
 
 ユニットごとに練習をすることが多いので、感染した選手の同じポジションの選手が濃厚接触者扱いにされることが多く、そのポジション数名いなくなるという厳しい状態で試合することもありました。Denver Broncosに至ってはQB全員が試合を休まざるを得ず、練習生だったWRの選手が代わりを務めるなんて試合もありました(当然ボロ負け)。
 
 スーパーボウルはTampa Bay BuccaneersがKansas City Chiefsに31-9という大差で下して、優勝しました。シーズンは11勝5敗と無敵と呼べるような戦績ではなかったBuccaneersですが、守備フロントが強力(ラン守備1位)、かつ今シーズンNew England Patriotsから移籍してきたNFL史上最も偉大なQBと言っていいTom Bradyが率いる攻撃(パス攻撃4位)で、プレイオフを怒涛の勢いで勝ち上がりました。
 
 自分が応援しているGreen Bay Packersは、NFCチャンピオンシップでBuccaneersに26-31で破れました。13勝3敗とNFC最高勝率を収めて、プレイオフは全てホームで迎えられるアドバンテージがあったのに活かせませんでした。試合の進め方にいくつかまずい点があったのもそうですが、5位と強力なはずの攻撃がBuccaneersのパスラッシュに終始手こずって、思うように進められなかったのが見てて歯がゆかったです。ただスーパーボウル見た後ではPackersはましだったんだなーと。OLに怪我人いて満足な布陣引けなかったとはいえ、1位の攻撃力を持つChiefsがタッチダウンすら取れなかったんですから。
 
 チャンピオンシップでPackersがモーションをあまり使わなかったのなんでだろうと思っていたんですけど、スーパーボウル見て納得しました。同じくモーション多用するはずのChiefsも少なかったので。Buccaneersは4人のパスラッシュ、2人のSafetyを奥深くで守らせ、残りの5人が浅いゾーンを守るというやり方が標準で、あまりモーションに惑わされることが無い守備でした。攻撃側としてはパスプロテクトが持ちこたえられれば、ゾーンのほころびを見つけられるんでしょうけど、Buccaneersのパスラッシュが強力過ぎて、QBがパスコース見つけられる余裕が無くなるという。
 
 Packers QB Aaron Rodgersは今年MVPを獲得するほどの活躍だったのですが、チャンピオンシップは恐らく本人も納得していない出来だったと思います。昔からRodgersはこの手の守備(Tampa 2系統の守備)苦手にしているイメージありますが、どうやって攻略すればいいんですかね。ランをうまいこと出せればいいのですが、それも厳しい(追いかける展開、かつBuccaneersはラン守備1位)状態でしたし。
 
 来シーズンですが、収入の悪化によりサラリーキャップ(チームごとの給料総額枠)が少なくなるということになり、サラリーキャップ枠が順調に拡大していくと予想して、将来払うサラリーを高く積み上げてきたチームがかなり苦しくなりそうです。高額の選手を泣く泣く手放さざるを得ないニュースをたくさん聞きます。中でもびっくりしたのが、Detroit LionsのQB Matthew StaffordとLos Angeles RamsのQB Jared Goffのトレードです。ともにチームでは絶対的なエースが交換の形、しかもRamsは2021年のドラフト3巡、2022年と2023年のドラフト1巡の指名権も合わせて譲渡するという大判振る舞い。
 
 Staffordがチームを出たがっていた、RamsのヘッドコーチSean McVayがGoffのパフォーマンスに不満を持っていたなどの要因もあるようですが、それほど力の差があると思えない2人の交換にRamsがこれだけのドラフト指名権も合わせて譲らなければならなかったのは、Ramsのサラリーキャップがかなり苦しいことが原因だったようです。高額契約を結んでいるGoffをこれ以上保持しきれなかったよう。
 
 ここまで行かずとも、各チームのエースQBがチームに不満を持って他チームに移りたがっているニュースが2020-2021年シーズン終わりは特に多いように思います。サラリーキャップ枠の減少は間違いなく有力な要因の一つかと思います。エースQBにしてみればチーム強化がままならないことに不満、チームにしてみればQBに高額サラリーを払っているせいで他ポジションが思うように補強できないことが不満、と。もちろんそれだけが理由ではないでしょうけど。
 
 2021年シーズンだけサラリーキャップが小さくなって、2022年からは再度拡大するようであれば1年だけ耐えれば問題ないのですけど、もし減少傾向続くのであれば、もっと軋轢多くなるでしょうねー。チームによってはQBにお金かけずに他ポジションの充実でチームを構成するという方針を打ち出してくるところもありそうです(New England Patriotsがもしかするとそうなるかも)。現時点ではやはり優秀なQBいないとなかなか良い成績は収められないのですが、思い切った方針変更で成功するチームが出てくると、その方針を追随するチームが続々と出てきて、ポジションごとの給与の高低が変わってくるなんてことがあるかもしれません。
 
 Packersもサラリーキャップに苦しんでいます。ILB Christian KirkseyとOT Rick Wagnerを放出、S Adrian Amos,OLB Preston Smithとの契約を再構成(報酬体系を繰延が可能な名目の方に多く振り替えるなど)したりしています。それでもまだ枠超過のようで、今後もいろんな対応が発生しそうです。ここ2年は優秀なフリーエージェント選手を積極的に獲得していましたが、今年は無理でしょうねー。出ていく選手の穴埋め(能力は低めにならざるをえない)がせいぜいで、後はドラフトにかけるくらいしか上昇要素は無さそうです。
 
 フリーエージェント選手(制限付き選手含めて)でなんとかチームに留めておきたい選手は個人的に、RB Tyler Ervin,RB Jamaal Williams,TE Robert Tonyan,WR Allen Lazard,S Raven Greene辺りです。プロボウルクラスの選手であるRB Aaron Jones,C Corey Linsleyは高額になってしまうので諦め、エースTEになったTonyanをなんとか確保して、後は安定した活躍見込める中堅どころの選手をキープできれば御の字かなと。来シーズンには、大エースと呼べるWR Davante AdamsとCB Jaire Alexanderがフリーエージェントになるので、今シーズンは無茶できないです。最も無茶しなくてもこの2人とも残留させるのは厳しいかもしれないですが。。
 
 
author:de nudge, category:NFL, 20:17
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2013/01/27 2013 NFL PRO BOWL at Aloha Stadium
 NFLのプロボウルです。ホノルルからバスで30分ちょいにある1975年にできた5万人収容のアロハスタジアムで、ほぼ毎年開催されてきました。ただ、ケガの多いアメフトの性格上、オールスター戦で真剣な勝負にはならない傾向が強く、試合レベル低下もあってかお客は埋まらず、もしかして今年で最後になるかもと言われている中での開催です。実は自分もプロボウルを最近見てなかったりするのですが、目の前でNFL選手が生で見られるのを楽しみにしていました。

 会場には2時間前くらいに入って練習から見ます。前日練習で最も印象に残ったのは、AFC NY JetsのS LaRon Landry、フォーメーション確認の緩めな練習ながら軽快な動きでパスカットをしていた、だったのですが、この日はNFC Tampa Bay BuccaneersのWR Vincent Jackson。QBからパスを受け取るキャッチボールを繰り返し行っていたのですが、ボールをしっかり受け止める動作、そこから小さくステップを踏む動作をものすごく丁寧にやっていました。

 試合開始前のセレモニーでは、ものすごい人数のウクレレプレイヤーやフラダンサーを配してtrainというベテランポップバンドのパフォーマンス(「Hey, Soul Sister」という曲は一聴でメロディが入ってくる親しみやすい曲)やハワイの歌(州歌かな?)、アメリカ国家(Brian Mcknightによる)斉唱あり。それからハワイ出身のNFLプレイヤーも紹介されてましたね。その中にはウォーリー与那嶺の名前も。自身は4年ほど前に亡くなっているのでご家族の方が出ていました。彼はNFLプレイヤーであるとともに、日本のプロ野球初の外国人選手としても有名ですね。

 選手紹介はチームごとに全員されていました。WashingtonのT Trent Williamsはユニフォームを着ないでの入場。なんでもハワイ滞在時にバーでケンカを起こしてお客にビンかなんかで殴られ負傷してしまったらしく(急きょMinnesotaのT Matt Kalilが追加招集される)、なんともばつの悪い入場。この事件で他のプレイヤーにはハワイでの夜遊び禁止令が出てしまったとか。まあ立っていられるくらいの無事で良かったということで。

 試合はのんびりムードの中開始。NFC最初の攻撃でいきなりNew OrleansのQB Drew BreesからMinnesotaのRB Adrian Petersonにボール渡すところでファンブル、AFC守備陣がリカバー。ゴール前でいきなり攻撃権与えられたAFCはDENVERのQB Peyton Manningはパスを連発。最初のパスターゲットが去年まで長年所属していたIndianapolisのWR Reggie Wayneだったりするのが、やっぱりと。ほとんど前進できず、その後も2回パス失敗するのですが、4th downギャンブルでCincinnatiのWR A.J. Greenにパス通して先制。この先制一個前のプレイがおもしろかったです。HoustonのDE J.J. WattをWRのポジションにセット、スラントインさせてそこにパスを投げました。残念ながらキャッチできずに失敗になるのですが、プロボウルならではの趣向ですね。2年目の今季大ブレイクを果たして、最優秀守備選手に選ばれたJ.J. Wattですが、3-4のDEでここまで目立つパフォーマンスをしたのは、かつてBuffaloで活躍したDE Bruth Smith以来ではないでしょうか。その人気者っぷりは歓声からも伺えました。基本お客が応援するチームがバラバラなので、歓声も一人の選手に集中することはほとんど無かったのですが、その中でもこのJ.J. Watt、Peyton Manning、それから新人で小柄、ドラフト指名も3巡とものすごく期待されていたわけでは無いもののいきなりレギュラー獲得してチームをプレイオフに導いたSeattleのQB Russell Wilsonあたりの歓声は大きかった気がします。

 その後両チームともパスがおもしろいくらいに決まる展開で、充実したWRやTEの活躍が光ったNFCがTDを決めまくっていました。特にMinnesotaのTE Kyle Rudolphはミドル、ロングのパスを取りまくって100超のレシーブでこの試合のMVPに。AFCのWR陣は健康な選手がそれほど揃っていなかったのかCincinnatiのWR A.J. Greenが出ずっぱり。彼も試合終盤けがをしてしまいます。スペシャルチーマーとして選ばれているNew EnglandのMatthew SlaterもWRとして出まくるくらいの駒不足が祟って攻め負けした感がありました。

 その分といってはなんですが、AFCはこの試合のためのスペシャルプレーを繰り出していて楽しませていましたね。先のJ.J. WattをWRに起用したりとか、リターンでラテラルパスや他の選手へのリバース、キックオフで左サイドへのオンサイドキックを狙うと見せかけてClevelandのK Phil Dawsonはわざと空振りして振った足をそのまま逆方向に向けてヒールキックで右サイドへ転がしたりと(まあNFCにリカバーされ失敗に終わるのですが)。

 応援しているGreen Bayの選手でプロボウルに選ばれたのは、G Josh SittonとC Jeff Saturdayでした。Jeff Saturdayはシーズン途中でレギュラーから外されているので正直プロボウルに選ばれるのは疑問なのですが。。ここは選ばれる要素に一般ファンの投票が反映されることの弊害ですね。以前のように選手・監督の投票のみで決定した方が良いように思います。とはいうもののこのJeff Saturdayはこのプロボウルを最後に引退を宣言していて、1プレーだけ、AFCの選手として長年一緒にプレーしたQB Peyton Manningにスナップするということがあり、歓声を受けていて良かったなーと。

 試合は生中継されていることもあり、切れ目のCMタイムで3分くらい待ち時間が発生することがこまめにありました。この試合ではその間も退屈させまいと、スタジアムの隅情報にあるステージでチアリーダーが踊ったり、子供のウクレレ歌手が歌ったり、DJがダンスミュージック流したり。DJは日本にもよく来日しているSteve Aokiが回していました。彼のDJこれまで聞いたことないのですが、人気あるんですね、たった3分間のDJってかなりやりにくいと思うのですが、にこやかにやっていました。一番見てておもしろかったのは、着ぐるみ来たチームマスコットチームとチアリーダーチームのミニアメフト試合。パスちゃんと通していたりして結構盛り上がりました。

 ゆるーい雰囲気で、総立ちになるような時があまり無かったのですが、一体で盛り上がったのが3つほど。試合途中のウェーブ、ハーフタイムで世界各地に配属されているアメリカ軍がフィールドに紹介された時、キックオフリターンでSeattleのLeon Washingtonが92ヤードのロングリターンをした時。

 各地の軍の紹介では、それまでは好き勝手に振る舞っていたお客が一斉に立ち上がり、国歌の時と同じように帽子を取っていた様を見て、軍に対する敬意の深さを感じましたねー。それからLeon Washingtonのロングリターンがどのビックプレーより盛り上がっているのを見て、去年議論があったキックオフ廃止(代わりに4th down 15でのプレーを導入する)の案は、けがの危険を避けることと試合の盛り上がりの要素を減らすこととのトレードオフとして検討されていくのかなと思いました。

 プロボウルは元々ケガのリスクを避けるべく、また選ばれた選手をまんべんなく使うために通常のルールとは異なるものが導入されています。TEは必ず配置して4人のWR同時使用は禁止、守備はベース体系(3-4か4-3か)使用のみなどなど。で、NFL選手の契約額増加とともに、プロボウル出場の名誉と報酬がけがの危険に対して見合わなくなって、プレーレベルの低下がつながったと言われていますが、個人的には近年のパス偏重のルールが拍車をかけていると考えています。00年代中頃までは守備バックの選手がパスルートを走るレシーバーに厳しいコンタクトをすることで邪魔をしてパスを防ぐことができていたのですが、ここをだんだんと厳しく禁じられるようになって、守備の取れる策がボール投げる前に早い段階でQBに対してサックを狙うことと、レシーバーにパスが通った後でハードヒットを行うこと、もしくは一か八かでインターセプトを狙うことになってきて、そこに長けた選手が優れた選手扱いになってきていますが、プロボウルのルールではそこが生きなくなってしまっていることです。なので、攻めたい放題の展開になりがちと。

 これに対する解決策を別に持っているわけではないのですが、せっかくなのであれこれと特別なルールを導入して試してみて、良かったら通常の試合にも導入する試しの場としてプロボウルを活用するのもありかなと思いました。
author:de nudge, category:NFL, 14:26
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2009-2010 Super Bowl結果
【Super Bowl結果】
○New Orleans Saints vs Indianapolis Colts×
 
 今シーズンは両カンファレンスから第一シードチームが順当に勝ち上がっての対戦になりました。プレイオフはワイルドカードプレイオフ(一回戦)のみ見ただけで、ディビジョナルプレイオフ(二回戦)とチャンピョンズシップ(カンファレンス決勝)は見ていない状態。両チームともほとんど試合を見ていないので、スーパーボウルがフルで見る今シーズン初めての試合になりました。
 
 そんな状態でかつ素人な感想を述べますと、強気な采配を振るうNew OrleansのヘッドコーチSean Paytonの執念が「いつも通りに試合を行おう」とするIndianapolisを上回った形。象徴的なのが、3rdクォーター開始のキックオフでまさかのオンサイドキックを行い、それを成功させたことだと思いますが、その他にも1stクォーター最初のドライブで3rdダウン残り2ヤードになった時にロングパスを狙ったり(これは失敗)、2ndクォーター残り2分にゴール前までせまったところで、4thダウン残り1ヤードをチャレンジしたり(これも失敗)と、早め早めで勝負をしかけていました。
 
 また、強気一辺倒だけでなく、正確無比に攻撃をあやつるIndianapolisのQB P.Manningになるべく出番を与えないように、ショートパスを中心にボールコントロールをしていました。最初のドライブでのロングパス以外はミドルかショート、とりわけ真ん中のゾーンを集中的に狙っていました。Coltsは4-3のゾーンディフェンスですが、そのゾーンの切れ間を正確に突いてましたね。多様な(スピード派、ポゼッション派。でもみんな長身)タイプが揃うレシーバーを散らしたパスがメインですが、ランも強力(NFL全体6位)で、OLの人数を増やしてランを展開する時も多々ありました。
 
 Coltsは、守備の要であるDE D.Freeneyがケガで後半ほとんど働けなくなり、パスラッシュが弱まったところでNew Orleansに攻め込まれた(17点奪われる)のと、直接の敗因になってしまったプレーである、4thクォーター残り3分30秒あたりでQB P.ManningがNew Orleans CB T.Porterにインターセプトリターンタッチダウンを許してしまったのが痛かったのですが、個人的には16-17とIndianapolisがリードしている状態で、3rdから4thクォーターのIndianapolisのドライブが負けにつながってしまったんではないかなーと思います。
 
 このドライブは最後K M.Stoverが51ヤードのフィールドゴールをはずしてしまうのですが、そのキックの失敗自体はあまり責められないと思っていて、それに至るまでの2つのプレーが気になりました。一つは、NO陣内46ヤードと真ん中付近のポジションで4thダウン残り2ヤードでギャンブルをします。成功はするのですが、必ずしも無理しなくても良いんじゃないかなーと思ったのと、ここで繰り出したプレーがWR R.Wayneのスラントインで、それは後にT.Porterにインターセプトされてしまうプレーと同じだったので、ここでタイミングを読まれてしまったんじゃないかなーと(まあここ以外でもスラントインは何回かやっていたのですが。やればやるほどタイミングは計りやすくなるので)。もう一つはフィールドゴールを狙う一つ前の、NO陣内33ヤード3thダウン残り11ヤードでQB P.ManningがWR A.Collieへロングパスを狙って失敗してしまったプレー。ここで失敗しまったせいで、シーズン途中加入でかつベテランのK M.Stoverに51ヤードというかなり無理のある距離でチャレンジを強いることになってしまいました。ここはロングパスを狙うんだったらフィールドゴールは諦めてパントを蹴るか、フィールドゴールを成功させるために5ヤードくらいのパスを通すかのいずれかのプラン実行だったと思います。QB P.Manningはイケイケになっていたので、ヘッドコーチはタイムアウトを取ってでも冷静にさせた上で、その2択を提示して判断させた方が良かったんではないかなーと(通常のチームは攻撃何するかの選択はコーチなのですが、IndianapolisはQB P.Manningが全権を握ってしまっているので)。
 
 なんにしてもNew Orleans Saints初優勝おめでとうございました。ちょっと残念だったのは長年ランを支えてきたRB Deuce McAllisterがこの場にいなかったこと。昨シーズンを最後にケガで去る形になってしまいました。チャンピョンズシップで一時的にメンバー登録されて名誉キャプテンとしてコイントスに参加したようですが、McAllisterとしてはスーパーボウルの勝利の場にエースRBとして立ち会いたかったでしょうねー。個人的にも好きなランニングバックでした。

author:de nudge, category:NFL, 20:56
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NFL 2009-2010シーズン レギュラーシーズン終了
 今年は熱心に見ようと思っていたNFLですが、結局あまり見ませんでした。。
 
 NFLが提供している有料インターネット放送で見るのですが、NFLネタだと一般の話題よりは分かるとはいえ、いかんせん英語なので眠くなってしまうという、中学生時代から培われた習慣?のために、なかなか最後まで見れませんでした。後は、自宅ノートPCが10インチディスプレイということで、スポーツを楽しむには迫力不足。。ブラウン管テレビの映りが悪くなったこともあるので、PCとつないで見れる液晶テレビを今年は買おうと思ってます。
 
 今シーズンGreen Bay Packersは11勝5敗で、地区優勝は逃したもののプレイオフ出場を決めました。取り合えず最低限の目標は突破したものの、Minnesota Vikingsに2敗してしまったのがくやしかったですね、ともに完敗と言える内容でした。QB Aaron Rogersは充実のシーズン。レーティングも100突破、昨シーズンは勝負弱さもあった感じですが、見事な逆転ドライブも決める試合もあり、また3rd Conversionもばしばしとパスを決めていく見事なプレイぶりでした。特にOLが前半不安定ななか、ケガもせず、粘り強くドライブを重ねていったことは賞賛に値します。OLは前半パスプロテクションがメッタメタだったのですが、右TのMark Tauscher復帰後は段々と安定してきました。WR,RB陣は去年と同じくらいのパフォーマンスでしたが、TEで2年目のJermichael Finleyがブレイク。スロットの位置で多用されて、WR陣を抑えて第一ターゲットになることもしばしばでした。
 
 守備陣は今シーズンから就任した守備コーディネーターDom Capersが3-4を導入。見事にトータル2位(ラン1位、パス5位)に導きました。これまでのスターDE Aaron Kampman(4-3のDEが適正ポジション)が活躍の場を失ってしまったのが悲しいですが、代わりに両OLBに新人(Brad Jones,Clay Matthews)が良い活躍、特にMatthewsは10サックとドラフト1巡に見合う素晴らしい結果を残しました。両DEについたJohnny Jolly,Cullen Jenkinsもこれまでの4-3のDT,DEよりも合っているのではと思うくらいの充実したシーズンでした。また彼ら以上に大活躍したのがベテランCBのCharles Woodson。シーズン通して神がかりと呼べるくらいのパフォーマンス(74タックル、2サック、9インターセプト、3タッチダウン)で、今季守備MVP間違い無しでしょうと言えるくらいのものでした。
 
 そんな好調な攻守陣に比べ、足を引っ張る形になってしまったのが、スペシャルチーム。PのJeremy Kapinosは元々期待されていなかった割には、そこそこのパフォーマンスで、昨シーズン(Jeremy Kapinosは途中から加入で、それまでのDerrick Frostがひどい出来だった)よりはましになったので、良しかなと思いますが、KのMason Crosbyはルーキーの昨シーズンはなかなか良くて、今年飛躍が期待されたのですが、2年目のスランプと言えるような状態で、勝負所のキックをはずす場面が何回かありました。また、KRはJordy Nelsonで良かったのですが(アベレージ25.4ヤード)、PRとしては向かなく(同5.3ヤード)いまいちでした。Jordy Nelsonは縦一直線のスピードはありますが、ステップをきざんで小回りをきかすことに欠けるので、PRは来シーズン新たな人材を探したいところですねー。またスペシャルチームのカバーリングでは、途中加入したDerrick Martinが良いプレーを見せていました。彼は今負傷しているようですが、なんとかプレイオフには復帰して欲しいですね。
 
 他のチームはあまりチェックできてなく、語ることができません。。プロボウルのメンバーを見ると、結構知らない名前が入ってきていて、世代交代が一気に進んでいるようでした。PackersのルーキーClay Matthewsはお父さんもNFLの有名選手(名前も同じくClay Matthews)で、活躍っぷりを見ていましたが、Billsのルーキーでプロボウルに選ばれたFSのJairus Byrdのお父さんはかつてSandiego ChargersのCBとして活躍したGill Byrdと知ってびっくり。親子でNFL選手になるケースは結構ありますが、ともにプロボウルに入る活躍ってのは少ないと思います。チームの成績で見ると、Indianapolis ColtsとNew Orleans Saintsがとてつもなく強かったようです。ともにパッシングが売りの攻撃チームですが、守備も良かったようです。特にColtsはこれまでSのBob Sandersが欠けると不安定になっていた守備が、今シーズンはヤードは許しているものの(18位)、得点を許さない(8位)粘り強い守備になっているようで、どんなチームになっているか、プレイオフでは見てみたいと思います。

author:de nudge, category:NFL, 18:03
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NFL 2009-2010シーズンいよいよ開幕
  いよいよ今週から、シーズンの幕開けです。前シーズンはやってませんが、今年はシーズン予想を書いてみます。既に木曜に行われたPittsburghとTennesie(好試合でした。両チームとも強そう)の結果を知ってからになっちゃいましたが、他の試合はこれからということで。

 今シーズンは開幕前から、人事面でごたごたしているチームが多い印象ですね。雑誌やネットの情報を鵜呑みにしつつ予想してみました。前シーズン1試合も見てないチームとかもたくさんあるので、あくまでも適当です。。勝ち敗けの数は一応全試合の勝敗を予想して集計した結果なので、全体の帳尻は合ってるはずです。

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author:de nudge, category:NFL, 20:19
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2009年シーズン開幕前 Packersの振り返りと新シーズン期待
  かなり間を空けてしまっていたNFLねたです。2008年シーズンは一回も書いていませんが、今年はある程度書いていこうと思います。
 
 前シーズンはあまり試合を見る気力と時間が無く、gamepassというアメリカ・カナダ圏以外の国に提供している有料インターネット放送も契約したのですが、見ながら寝てしまうことが多々(英語の実況放送というのもありまして)でした。今年もこりずに契約したので、できる限り多くの試合を見て行きたいですね。
 
 で、シーズン開幕前に予想を書いていきたいと思うのですが、その前に、まずファンであるGreen Bay Packersから雑感をだらだらと書いていきたいと思います。
 

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author:de nudge, category:NFL, 13:09
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2007-2008 Super Bowl結果
 【Super Bowl結果】
○New York Giants vs New England×

 ここまで無敗だったNew Englandを破って、New York Giantsが優勝しました。すぐに見ることができず、結果を知ってからの録画観戦だったわけですが、それでもおもしろい試合でした。

 Giantsは最初の攻撃で、スーパーボウル記録となる9分59秒という長いドライブを続けてフィールドゴール。これは強力な攻撃を持つ相手のリズムと、守備陣の体力を奪うのに成功したと言えます。前半はNew Englandにタッチダウンを一つ奪われて、7-3で終わるのですが、Giantsの強烈なパスラッシュと複雑なLB,DB陣の動きで、New Englandに思うような攻撃をさせません。
 
 後半に入って、3rdクォーターはNew Englandがロングドライブを見せますが点にはつながりません。4thクォーターに入って、疲れの見え始めたNew England守備陣にロングパスが通り始めます。試合全般そうでしたが、インサイドLBのJ.Seauがほとんど目立ちませんでした。見事2つのタッチダウン(特に2つ目のドライブは、サックを受けそうになりながら、よろよろとよけてフラーっと投げたパスをWR D.Tyreeが相手S R.Harrionを競りながらつかみとるという奇跡のようなシーンもあり)を奪ったGiantsが逆転勝利を成し遂げました。
 
 Giants守備陣は、レギュラーシーズン最後の試合と同じく、ほとんどのダウン、相手が明らかにパスで来るような時でも、LBを2人は置くようにしてランを絶対に出させない(Championshipで走りまくったL.Maroneyを36ヤードに留める)、Sは深めに守って、ロングパスを許さない(20ヤード以上のパスを成功させなかった)というコンセプトが当たりました。特にTE B.WatsonにPass Interferenceの反則をおかしてダッチダウンにつなげられたプレー(これもいかしかたないとも思いましたが)以外はリーダーシップの面でも、タックルでも完璧と言える出来だったLB A.Pierceはすごかったです。DL陣も強烈なパスラッシュ以外にもゾーンブリッツ時には後ろに下がってパスカバーをしたりと大活躍でした。
 
 以下、New York Giantsについて、最もNFLをよく見ていた90年代初めの思い出話にからめて、だらだらと書いていきます。
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author:de nudge, category:NFL, 00:00
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2007-2008 いよいよSuper Bowl
 New England PatriotsとNew York Giantsとの対戦になりました。試合時間は、日本では月曜の午前中に当たるので、生中継を見ることはできないですね。今、会社でネットを見れる環境にないので、どうせなら情報を全部シャットアウト(ニュースに目もくれず)して、録画した放送を見ようかなと考えてます。
 
 Conference Championshipsの振り返りと、Super Bowlの予想をします。

【Conference Championships結果】
×San Diego at New England○
 San Diegoは攻撃の主力がけがを抱えている中、守備陣がかなり踏ん張りましたが、攻撃がタッチダウンが取れなかったのがさすがに厳しく、後半になるとRB L.Maroneyのランが止められなくて、じりじりと時間を費やされておしまいでした。QB T.Bradyは3つもインターセプトされてしまい、WR R.Mossは一つしかパスキャッチが無かったにも関わらず勝ててしまうというのは、さすがですね。あと、双方チームともMiamiから獲得したWR(C.ChambersとW.Welker)が活躍してました。そのMiamiは1勝15敗。。
 
○New York Giants at Green Bay×
 ファンであるGreen Bayは、ここでの敗退でした。若いチームにあって、攻守をささえるベテランのQB B.Favre(2インターセプト。共にQBの責任と呼べるパスで、特に延長戦のインターセプトは直接な敗因に)とCB A.Harris(相手WR P.Burressにいいようにやられてしまいました)が、この試合に限ってくずれてしまったのが痛かったですねー。Giantsは守備陣が素晴らしく、前の試合で200ヤード以上走ったRB R.Grantを完璧にシャットした上、パスもWR D.Driverに90ヤードのタッチダウンを許した以外は、万全でした。
 
【Super Bowl予想】
○New York Giants vs New England×
 ヘッドコーチのB.BelichikとT.Coughlinは、かつてB.Parcellsの元でコーチをしていた同僚ですね。Parcells門下生の対戦になりましたね。Giantsの勝ち予想と、相変わらずの判官ひいきです。今シーズン途中でTE J.Shockeyがシーズンエンドのケガとかなり苦しいかなーと思ったのですが、粘り強く勝ちを重ねてここまで来ました。New Englandとはレギュラーシーズン最終週でも対戦しましたが、途中までは勝てるのではないかという展開でした。その試合の感想でも書きましたが、Giantsの守備はかなり思い切った策を取ってきます。ChampionshipsでGreen Bayを止めた自信と勢いと、QBのBradyがいまいちだったことを考えれば、かなりいけるのではないでしょうか。前回試合ではやられまくったWR W.Welkerをいかに止められるかですね。フレアーのパスにいきおいよくLBやCBが反応する場面もありましたので、あれがいかにできる(フレアーのパスが来ることを読める)かですが。。

author:de nudge, category:NFL, 00:00
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2008/01/13 Seattle Seahawks at Green Bay Packers(テレビ観戦。現地時間は12日)
 プレイオフ2週目です。いよいよGreen Bayの登場。先のライブ会場を4時に出て、自転車で恵比寿まで移動。最近はまりはじめているビールパブで時間をつぶした後、前回も行ったレストランZESTに6時に入ります。朝早いのに、席は埋まってました。Green Bayファンの方が多い印象です。
 
 試合はいきなりGreen BayのRB R.Grantの2回連続ファンブルでターンオーバーをしてしまい、それをSeattleにタッチダウンされて14-0。これはやばいー、負けてしまうかもーと思ったのですが、チームはたんたんと点を返していきます。最初はQB B.Favreが冷静にパスをつないで、最後はランを警戒する相手にオーディブルでWR G.Jenningsへのパスをコールして、CB K.Jennings(ややこしいですが、この日のSeattleのCBはKelly Jennings)に1対1で競り勝ったWR G.Jenningsがパスをキャッチして、6点返します。それからは安心して見ていられるGreen Bayの一方的な展開でした。Seattleはだんだんと降りしきるようになった雪に苦しんでいるのか、レシーバー陣がパスをぽろぽろと落として(特にTE Pollardはファンブルしたりと大ブレーキ)、ドライブができません。Green Bayはその雪も見越したのか2人のFBを入れた隊形を多用してランを進めます。RB Grantは初めの汚名を余裕で挽回する200ヤードラッシュ。結果は42-20と圧勝でした。
 
 その他の選手でもケガから復帰したTE Franks(ブロックも良かったですし、パスキャッチも腕を懸命に伸ばしてファーストダウンを奪うナイスなプレーで貢献しました)、ハードヒット連発のS Bigbyなど良かったですね。OL陣もSeattleのDLやLBをよくコントロールしてました。
 
 何もいうことは無い勝利でした。このままスーパーまで突き進んで欲しいですね。レストランZESTでは次の試合のJacksonvilleとNew Englandとの試合も放映するようでしたが、さすがに疲れてきたで退場しました。
author:de nudge, category:NFL, 00:00
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2007/12/30 New England Patriots at New York Giants(テレビ観戦。現地時間は29日)
 NFLもあっというまに最終週です。レギュラーシーズンはビデオにとりだめしているものの、ほとんど見れてません。見てない試合もハードディスク容量が無くなって、泣く泣く消したものもたくさん。。NFLは日曜と月曜に試合が行われることがほとんどで、日本時間だと日曜から月曜にかけての深夜と月曜から火曜にかけての深夜と、社会人泣かせの時間帯でなかなか生で見ることはできません。

 最終週からプレイオフにかけては、土曜日にも試合をやるようになるので、生で見れる機会も多くなります。が、スカパーに入っていないので、生中継を見るためにはスカパーを見れる環境を探さねばなりません。今回は恵比寿にあるZESTという大きなレストランで、でっかいスクリーンに生中継のテレビを放映するということで行ってきました。朝10時からですが、呑んでいるお客さんも結構いて、両チーム(New Englandファンの方が多かった印象)の応援の歓声もかなり上がってました。
 
 自分が応援しているチームはGreen Bayなので、どちらが勝ってもかまわないカードだったんですが、判官ひいき体質の自分はNew York Giants応援の立場で見ました。試合は一進一退の攻防が続くものの、4QでNew Englandがつきはなした形。2nd DownロングでQBのT.BradyがロングパスをWRのR.Mossに投げて失敗。色気(Touch Downパスの記録がかかっていた)出しすぎと思ったのですが、続く3rd DownロングでまたもやMossにロングパス、そしてタッチダウン。ものすごい強気なプレーコールが成功したのと、続く2ポイントコンバージョンに成功したこと、そして次のドライブでGiantsのQB E.Manningがインターセプトされたことが勝負の分け目でした。せめて2ポイントコンバージョンを止めていれば、Giantsも追いつく可能性を最後に残せたのですが。。
 
 NFLオフェンス一位のNew Englandに対して、Giantsが取った策が興味深かったです。多種多様なレシーバーを揃え、ノーバックも多用する強力なパス攻撃をする相手に対して、LBを2人は必ず置いてました。A.Pierceは常に出場して、後は入れ替わり立ち代わり。DLは3人だったり、4人だったり。明らかにNew Englandがパスで来るようなときには、控えながら今シーズン10サックを決めているJ.Tuck(出足が早いかつてのJ.Randleのようなタイプ)をDTの位置に置いて強烈なプレッシャーを与えてました。WRのMoss(長身で競り合いに強く、またスピードも兼ね備えるスーパーな選手)に対しては、ほとんどダブルチーム。このダブルチームの組み方がおもしろかったです。CBとSの場合もあったのですが、LBとCBで守っていたときがありました。特にLBのG.Wilkinsonはよくついていてタッチダウンパスを二回見事に防ぎました。ただその内の一回はパスインターフェアランスを取られてしまいましたが(やや厳しい判定)。。テレビの解説ではミスマッチと言ってましたが、ゴール付近では身長に差があるCBやSが相手するよりも有効かもと思いました(スピードあるLBじゃないとダメでしょうけど)。Mossにダブルチームしている分、逆サイドのW.Welker(とにかくすばしっこい)に対しては、1対1になってしまい、かなりやられてました。短いパスからのランを止められないことが多かったのが痛かったですね。RBのK.Faulk(地味ですが長年に渡って貢献しているチームプレイヤーで個人的に好きな選手。プロボウルにも投票しました)も、いいところでランアフターキャッチして1st Downを奪ってました。

 New Englandはシーズン16試合制になってからの初めてのパーフェクトシーズン。うーんこのまま勝ち抜いてしまうのでしょうか。AFCでプレイオフに出るチームは守備が強力なチームが多いですが、今回のGiantsのような守備(マンツーマンをベースに変幻自在なブリッツを織り交ぜる)を取れるのはSan DiegoとPittsburghだと思います。果たしてどうでしょう(両チームともレギュラーシーズンでNew Englandと戦ってますがどんな戦い方をしたのでしょう?結果を見ると結構ボロカスにやられてますが…)。とにかくゴール前をいかに防ぐか、フィールドゴールに終わらせるかですね。ある程度ドライブされるのはどうしようもない気がします。。
New Englandに我がGreen Bayがいかに戦うか。。もしスーパーボウルで合間見えることになったら、考えてみたいと思います(考えたところでどうしようもないことは100も承知で)。。
author:de nudge, category:NFL, 00:00
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