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2020/02/23 Predawn at 池袋 自由学園明日館 講堂

 女性シンガソングライターのPredawnの単独公演、「Nectarian Night Tour」という名前で回っている弾き語りツアーを見に行きました。ツアー最終日公演。目白と池袋の中間にある昭和2年に建てられたという古い建物、明日館(「ミョウニチカン」と読む)に来るのは2年半ぶりでその時もPredawnの単独公演でした。
 
 アンコール含め1時間20分ほどの公演は歌に居住まいを正して聞き入る珠玉の時間でした。透き通るような、かつほんの少しのけだるさがある歌声と丁寧なアコースティックギターの音の組み合わせが素晴らしく、3曲ほどのピアノでの弾き語りも良いアクセントで本当良い時間を過ごしたなと。
 
 聞いたことない曲が3,4個ほどありました。全部新曲でしょうか。ライブ最初に歌った曲は瑞々しいメロディをほんのちょっとサイケ風な歌い方交えて歌い上げます。良い歌声。本編ラストにやった「Universal Mind」にも通じる世界観ってな印象で、この2曲を最初と最後に持ってくるってのは意識的に組んだのかなと。前半の「霞草」と「紫陽花の庭」の間にやった曲は胸うつ鼓動のようなギターのトントンとした音に伸びやかに歌うメロディが雄大さある世界観ありました。中盤ピアノで歌った始めの曲も新曲と言ってました。
 
 ピアノ曲は他に(ピアノ曲としてはおなじみの)「Sigh」と、ブラジルの歌手Marisa Monteのカバー(曲名失念)を歌っていました。Predawnは時々カバーしてますが、かなり幅広いアーティストさん取り上げてますね。このカバーはリズムがところどころ変わるってな印象のもので弾きながら歌うの難しそう。会場備え付けのピアノのようで「私のスキルにはもったいないピアノ」みたいに謙遜して言ってましたが、歌声とともにピアノも堪能できました。
 
 ライブお馴染み曲としては「Keep Silence」「Suddenly」「Breakwaters」など歌っていました。前回この会場でピアノでやろうとしたけどうまくいかず、結局ギターで歌った曲があったことをRayons(Predawnのライブバックも務めたことあるピアニスト)にいじられた話しを語った後、Rayonsの「Halfway」を歌います。これはRayonsのアルバム「After the noise is gone」にPredawnがボーカリストとして参加した曲で聞くの久々。Predawnの多くの曲と同系統な静かなメロディですが、Predawn節とはちょい違った感覚が味わえる曲です。
 
 アンコールは2曲。「Tunnel Light」はこの日一番ぐっと来ました。まだ日があった夕暮れから始まったライブですっかり夜になって窓の外は真っ暗、家々の明かりが差し込んでいるシチュエーションで聞くのに最高のメロディと歌声。最後はTom Waitsのカバーで締めました(こちらも曲名失念)。Aメロの低めのメロディがやや苦しい感じもありましたが、Tom Waits独特の歌声の曲をこんな感じで歌うのかーと、オリジナル知らないくせに言うのもなんですが興味深く聞きました。カバー集とか出さないんですかね。原曲と合わせて浸って聞いてみたいなんて思いながら聞いてました。
 
 MCで覚えていることを。「Nectarian」という意味はすごく昔の、月に隕石が激突して「神酒の海」という形状の穴が出来た時代を指すそうで、月に思いを馳せながら聞いて欲しいと。「でも明日新月で見えないんですけどね。」と笑い取ってました。「あの、あの」とおどおどした感じで話すいつものMCスタイルなのですが、時々ほんわかした笑いを取りに行くのが好感。この日もピアノの位置に座った時に「どうしても『清水ミチコです。』と言いたくなってします。私の名前が『清水美和子』と一字違いだから。」なんてこと言ってました。
 
 昨今のコロナウィルスでイベント中止になったりすることも多くなる中、「いろんなものをかいくぐり抜けてよく来ていただけました。」とお客に感謝しつつ、「私はいつもネガティブなんですけど、コロナウィルスに対してはちょっとポジティブ。感染してゾンビとかになるわけじゃないことを考えると、ちょっと気が楽になりませんか?」と。まあそうなんですが、ゾンビはオーバーな気が。。感染してゾンビになるって話はちょこちょこあるんですかね。自分は10年前に見たとある舞台で一つ、2,3年前に読んだ本で一つそういった話があったことを思い出しました。と、書いていて気づいたのですが、ゾンビが出てくる話という時点で感染するのはセットですよね、我ながら何書いてるんだかと。。

 

 

author:de nudge, category:live(Others), 21:13
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2020/01/11 Tawings at 銀座Sony Park

 ちょこちょことやっている銀座ソニーパークの地下4階にある飲み主体のカフェスペースで、ドリンクオーダーのみでライブ見れるという太っ腹な企画。そこでギター/ボーカル、ベース、ドラムの女性3人組バンドのライブを見ました。初めて見るバンドで男性キーボード/ギターが曲によりサポートに入ります。35分ほどのライブ。
 
 ニューウェーブ、ガレージロックな音をふんだんに盛り込みつつ、アメリカ受けしそうなカワイイ要素を随所に聞かせてくるライブといった印象。曲によりギター✕2、ドラムの編成で演奏したり、打ち込み音に合わせてギターとベースが振り付けしたり。振り付けある曲は「POODLES」という曲で両手を頭に乗せて犬っぽい耳を表現していました。
 
 テケテケサイケやほんのりノイズなどの音などを曲ごとに入れてきていろいろと聞かせます。また、ギターがメインボーカル務めつつ、ベースとドラムもコーラスで多く加わり、ダークさと妖精感併せ持つ歌いっぷりが各曲の世界観にぴったりはまります。ラストから3曲目にやった曲がめちゃ好みでした。後で調べたら「水仙」という曲だそう。なんといってもベースラインが良くて、ドラムのザクザク感、キーボードの高音の跳ね具合、ギターのサイケっぷりなど聞き惚れました。ラストはノリ良いパンクな味の2曲で締めていました。

 

author:de nudge, category:live(Others), 11:12
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2019/12/14 Jason Moran “Skateboarding in Tokyo” at MURASAKI PARK TOKYO

 アメリカ・ヒューストン出身のジャズピアニストJason Moran。アメリカでプロスケーターとジャズの共演というイベントを行って、それを日本にも持ち込んで実現したイベント。ムラサキスポーツが運営している足立区にあるスケートボード施設でのライブ。昼過ぎの3時間弱のイベント。会場入り口付近のスペースにピアノなどの楽器が置かれています。施設の大半はスケートボードを行うバンクなどの物が置かれているので、そこは使えず。楽器の置かれているスペースの2方に60席ほど椅子席があります。もう2方はスケートボートを行う場所。お客の大半はそれらの周りを立って見る形。自分は椅子席のチケットを買ったので、座ってライブとスケートボードを見ました。
 
 まずはオープニングとしてJason Moranと日本のピアニスト スガダイローの共演。Jason Moranは初めて見ますが、スガダイローは過去何回か見ています。この2人の共演も過去行われたそうです。オープニングというには贅沢なライブで40分弱ノンストップでThelonious Monkの曲を弾きます(といっても自分はMonkの曲を知らず…)。Moranはピアノとキーボード2つ使います。このオープニングは初めキーボード使ってましたが、ピアノがメイン。やわらかい弾きっぷりの印象。高速に指を動かして刺激ある演奏スタイルなスガダイローとの相性も良い感じで、2台のピアノ共演ライブって初めて聞くのですが、良いなーと浸れました。Moranは小さい鐘を鳴らすなんてことしたり、スガはピアノの内部を叩いてたりとアクセントとなる音も入れていたりと。また、2人がそれぞれ高音の単音を断続的に鳴らす場面がそれぞれあって、それも印象的でした。ラストは軽快なリズムものから静かな展開になって締めました。
 
 15分ほどの休憩をはさんで本編へ。まず共演するプロスケーターが登場して滑り出します。司会者(兼スケーター)の方が5人のスケーターを紹介。経歴とか披露する技を説明しつつ、スケーターが技を決めるところで拍手を要求します。スノーボードと異なり、足にボードを付けているわけではないので、技を決めるのめちゃ難しそう。プロであっても大技が決まることが少なく、それゆえに技決まったところの歓声はすごくなります。高いジャンプとか、ボードをくるくると回転させて着地するとか生で見るとすごいものがありますね。にしてもプロテクターとかしていない状態でやるのでコケるとすごく痛そうと見てて思いました。
 
 そしてJason Moran、ベース/チェロの須川崇志、ドラムの石若駿が登場。CRCK/LCKSなどで石若は何回か見ていますが、須川は初めて。柵越しにスケーターが滑っているのを見ながら彼らは音を出します。1時間15分ほど、丁々発止で音のやりとりをしていたスガとのライブとは異なり、スケーター達を演出するかのような演奏。ノリやすいリズムものがメインで主にMoranが主導する音に須川と石若が合わせて展開していってるように聞こえました。Moranはスケーターのパフォーマンスを見ながら弾いていて、スケーターに面している位置にあったキーボードを多用していました。食い入るように見ながら弾いていて、それもなにげにすごいよなーと。
 
 須川は縦ベース以外にチェロを弾く場面があって、そこは静謐な展開になっていました。このトリオで曲作り込んだらすごいものできそうなんて思いながらそこの場面聞いていました。演奏の途中からサックス奏者も登場。ピアノトリオに色を添えていました。ラスト静かな展開になってMoranの目の合図でライブ終了。メンバーはスケーター達の場に駆け寄りお互いの健闘を称え合ってました。満場の拍手の中、メンバーが退場。おもしろい企画でした。

 

author:de nudge, category:live(Others), 11:01
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2019/11/29 For Tracy Hyde at 銀座Sony Park

 ちょこちょことやっている銀座ソニーパークの地下4階にある飲み主体のカフェスペースで、ドリンクオーダーのみで見れるという太っ腹な企画。そこで女性ボーカル/ギター、男性ギター✕2、男性ベース、男性ドラムの5人組バンドのライブを見に来ました。初めて見るバンド。当初この日は別ライブを見ようと思ってたのですが、時間間に合いそうに無かったので、20時スタートのこちらに回ることにしました。アンコール含め1時間弱のライブ。前方は座れるスペースになっており軽い食事取りながら座って見れるの贅沢でした。
 
 入場SEがSUPERCARの「PLAYSTAR VISTA」。懐かしい。ライブはJ-POP、ギターポップ、ドリーミーな要素をあれこれ取り込んだポップなメロディに突き抜け感あるギターロックで展開させるといった印象。曲により日本語詩、英語詩のものがあります。海外で聞けるようなメロディのものとJ-POP的な感覚あるメロディが曲により比重を変えつつ混ぜて作っているように聞こえました。
 
 ボーカルは岡田ロビン翔子(元チャオ ベッラ チンクエッティ)系統の顔立ちなハーフ美人さん。甘く高めな鼻声的なものでギターの轟音にも負けない力強さあります。曲によって少しだけギターの一人がソロパートを歌うなんてこともやっていて、それも良いアクセント。そして一番印象に残ったのはベースが取るコーラス。なんというかこういった音楽のコーラスとして完璧じゃないかと思えるくらい良かったです。裏声的なきれいなコーラスでメインボーカルと重なっていて、聞き惚れました。
 
 ベース奏者がPC使ってクリック音でしょうか、流しながら演奏する曲が多かったように思います。半分くらいの曲でボーカルはギター弾きながら歌っていて、トリプルギターの厚みの中で歌っていくの高まります。複数のギターリフを積み重ねていって上昇感を出すようなこういった音はやっぱり好きですね。個人的にはギターロックの原点がSUPERCARなので、その影響が伺える瞬間がところどころあってワクワクしながら聞けました。本編ラストにやった「Can Little Birds Remember?」という曲のギターリフなんてSUPERCARの「STORYWRITER」を思い出します。ファンクな味のアレンジの曲も1つあってそれも良いアクセントでしたし、「櫻の園」という曲では幻想的な淡い情景を描いたようなアレンジを軸にちょい跳ねるようなドラムを入れてきて気持ちよかったです。
 
 アンコールは予定していなかったようで、「何やろうか」と客席からリクエスト募ります。一番最初に挙がった曲は「歌詞覚えてないかも、、」とボーカルから自信なさげなことを言われてしまい、別の曲をやることに。「Her Sarah Records Collection」という曲で心地よいギターポップ曲で締めていました。
 
 ライブ終了後、最新アルバムの「New Young City」を買って聞いたのですが、如実にSUPERCARのアルバム「Futurama」の影響ありますね。まず、「New Young City」というアルバムタイトル自体が「Futurama」の収録曲と同じですし(入場SEに使っていた「PLAYSTAR VISTA」もこのアルバムに収録されてます)、収録曲数も16曲と同じ。「青」がタイトルに入っている曲も2つずつ(「New Young City」には「繋ぐ日の青」「ラブイズブルー」、「Futurama」には「A.O.S.A.」「Blue Subrhyme」)と。他にも共通点ありそうな感じです。こういった遊び心入れつつアルバム作るの楽しいだろうなと。
 
 そういえば本編ラストの曲終わりにギターノイズ混じりのどしゃめしゃな展開に持っていって、そこから一人ずつ突如演奏をやめて音だけ残して退場していくってことをやっていましたが、これもSUPERCARのライブでやってましたね。まあ、これは他のバンドでもやっている(自分が見た中ではRadioheadもやっていた)ので、関係ないかもですが。

 

author:de nudge, category:live(Others), 09:41
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2019/09/28 Serph & DÉ DÉ MOUSE at 多摩六都科学館 プラネタリウムドーム

 ソロで活躍する電子音、ダンスものを手掛けるSerphとDÉ DÉ MOUSEがコンビを組んで音源を出す記念として組まれたそうなプラネタリウムでのライブ企画。以前からプラネタリウムでのライブを見たいと思っていて、加えてこの2人が出す音なら気持ち良さそうだなーと、このライブ知って速攻でチケット取りました。花小金井駅から徒歩20分(バスもあるけど本数少ない)、西東京市にある科学館でその中にあるプラネタリウムは都内最大だそうな。確かに大きい。最初徒歩で現場に行く時にあれ、こんなところからスカイツリーが見れるんだっけかと思ってたら、科学館の中にあって「スカイタワー西東京」という名前でスカイツリー以前からあるものだそう。これ目印に歩けば方向間違うことないですね。
 
 1日2回公演の2回目20時半からスタートのライブを見ました。後述のようにヘトヘトモードだったので、寝てしまうかも、、という懸念あって実際時折眠気来ることはありましたが、最初から最後まで聞き入り見入りました。2人が登場して5分ほど挨拶がてらトークします。DÉ DÉ MOUSEはいろいろな形態でのライブやDJでお馴染みですが、Serphは先月初めてソロライブ見て以来の2回目。その時は下半分マスクつけてましたが、この日は特に顔隠さず登場。最近顔隠すのをやめたそうで人前ではこの日が初めて素顔での登場のよう。と、口数少ないSerphに替わってDÉ DÉさんがそんな話をしていました。
 
 ライブスタート1時間10分ほどのライブは序盤は映像と音のシンクロ度合いはあまり感じなかったのですが、進むに従ってシンクロ度合いを感じるようになりました。2人は複数の機械、キーボード使っての音出し。曲から受けるイメージとしてはそれぞれ主導する曲が分かれていて、もう一人がサポート的に自分の音を加えるってなイメージが強かったです。シンフォニックさがあるSerph、オリエンタルな音とリズムの親しみやすさあるDÉ DÉ MOUSEと双方の魅力が噛み合って良い感じに聞けました。DÉ DÉ MOUSEのキーボード音も良いなと感じさせる場面もちょこちょことありました。
 
 上方に映し出される映像はいかにもなプラネタリウムで流れそうなものでした。森と大きな夜空の映像からスタート、ほどなく宇宙になっていって天の川、流れ星、地球、太陽、木星、土星などが次々と出てきます。それらがアップで流れたり、遠巻きで流れたり。土星の周りの輪っかはたくさんの小惑星がぐるぐる土星の引力+遠心力でぐるぐる回っているなんてやっていました。月は太陽に照らされて地球からはきれいに見えてるけど、単体そのものでは光っているわけではないので、表面ぼこぼこだし、あまり美しくないなんてことも改めて知れたり。星を切り取って中身を映したり、星同士の激突、様々な星に絵を当てはめて星座が分かるなんてこともやっていました。分かりやすいオリオン座以外は星座知らずへーっとなりました。結構たくさんの星を使って大きな絵を描いて、星座を形成しているんだなと。
 
 宇宙だけでなく、水平線に浮かぶ太陽、恐竜、森林の上に流れるオーロラ、深夜の学校に浮かぶ夜空、小さな部屋に置いてある大きな望遠鏡、飛行機、ロケットなどなど地球上の映像も多々。端っこにスカイタワー西東京の絵も出てきたり。こういった映像見たときの心境って気持ちよさもありながら、どこか居住まいを正したくなるものもあります。壮大さある映像と音楽を一体となって楽しめたライブは特別感あるものでめちゃ良かったです。
 
 余談です。昼間のお話。
 
 

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author:de nudge, category:live(Others), 10:16
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2019/02/23 Splashgirl at 柏Nardis

 3年半ぶり3回目に見るノルウェーの男性3人組ジャズ主体のバンド。過去2回とも感激するところ多々あるライブで今回も楽しみにしてました。柏にあるジャズバーでの鑑賞。ライブハウスPALOOZAの近くにあるここは初めて来ました。ピアノ/シンセ、ウッドベース、ドラムといった編成。過去ドラム奏者は銅鑼やPCなんかを持ち込んでいましたが、今回はドラムのみ。小さな鳴り物やシェイカーなど小道具を場面によって使っていました。
 
 1時間20分ほどのライブはビューティフルミュージックといった感で、一音一音のきらめきやら刺激やらで溢れていました。ジャズ主体にエレクトロニクスをいろいろかませて(ピアノと縦ベースはエフェクト使ってその場でほんのり加工させたりすることも)、ポストロック、ポストクラシカル的な要素を取り入れています。即興要素も多々あるとMCで言ってた気がしますが、音の構築感がものすごいといった感あって、各ソロとアンサンブルが交差する展開も全て必然な流れであるように聞こえました。
 
 今のところの新作「Sixth Sense」(2017年発売)はそれまでの静謐さある丁寧に作り込まれた音を継承しつつ、静かな嵐を巻き起こしているような不穏な展開も随所に入った作品で、ライブもそういった要素が今回多く感じられました。特に印象的だったのは耽美的でキレイなメロディのピアノが印象的な「Dulcimer(こちらは別のアルバム「Field Day Rituals」収録曲)」を重くゆったりとしたリズムで展開していく中、ドラムがタオルをタムやスネアにかぶせて、そこに小さな金物を載せて余韻が無いドラム音とカチカチといった金物を入れていき、音を止めず次の曲に入ったところで、スピードアップしていき、細やかなドラミングを重ねていくところでした。曲の流れやメロディ、展開ががっつりはまった感あります。
 
 お客さんも少ないながら真剣に聞き入ってました。弓を使って縦ベースを弾く場面も随所であったのですが、シーンとしている中、弦をかすれる程度の少音で弾いてた場面なんかは小さいスペースならではの体感だなーと。こういった音に真剣に聞き入る時間も良いなーと思えました。

 

author:de nudge, category:live(Others), 08:42
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2019/02/02 Väsen at 初台 近江楽堂

 スウェーデンのヴィオラ、ニッケルハルパ、12弦ギターの男性3人組。初めて見ます。4日間5公演でこの日は2日目、1日2公演。トータルで3回目となる夕方の公演に行きました。東京オペラシティのある建物の3階にある100人ほど入る会場。白い壁、天井が円錐状に高く伸びていて、独特な空間。30周年を記念したコンサートで過去の音源を5回に渡って辿っていく企画でやっているようで3回目となるこの回は2003年〜2007年に発売した音源から曲を披露するよう。
 
 ニッケルハルパという楽器は初めて見ます。スウェーデン伝統の民族楽器のようで、バイオリンを細長くしたような形状で、弦のネック部分下に小さな杭のような棒がたくさんあって、それを左手で押すことで弦にいろんな音の変化を与えて鳴らします。バイオリンとは異なり紐で楽器をぶらさげてお腹辺りに楽器を位置させます。右手は弓で弦を弾きます。音はバイオリンをより倍音がかったような、バグパイプの要素が強いような印象でした。
 
 ギターのみ小さなアンプを通して、ヴィオラとニッケルハルパは生音。曲はアイリッシュトラッドの印象がメインながら、ものすごく丁寧なアンサンブルで荒々しい印象が無い上品な演奏を堪能するといった感ありました。コンビネーションが抜群でユニゾンで鳴らしたり、輪唱のように鳴らしたりと自由自在。足でリズム取ったりするのですが、バンっと強めに鳴らすところでパッとリズムや曲の展開が変わっていくスリリングなことを聞かせることもやっていたりも。中盤でやった曲でヴィオラが弦の上部分をこすり叩くような弾き方で砂利の道をザクザクっと鳴らしながら歩いていくような音を出していたのですが、そこの部分すげーっとなりました。
 
 そういった演奏のすごさを堪能しつつ、笑顔で聞けるノリノリな曲やメロディがキレイな曲などいろんなタイプの曲を楽しみました。曲間のMCも丁寧で、曲にまつわるエピソードもちょっとした笑い交えて語っていました(英語で自分は残念ながらちょっとしか分からず…勉強せねばと毎回思ってはやうん十年)。アンコールは唯一事前に聞いていた「Flippen」という曲。Punch Brothersもカバーしているそうな曲で、高速なアンサンブルがもうすごい、細やかで良いなという音が多重に聞こえてきて浮かれて聞けちゃいます。
 
 拍手喝采の中、ダブルアンコールに応えて出てきます。「これから4回目のコンサートが始まるよー」「最後の曲は眠くなるよー」などの軽口を言って笑い取りつつ、しっとりした曲で締め。この曲も世界中の人が良いメロディと言うんじゃないと思えるくらい普遍性あるキレイなメロディのもので聞き惚れました。1時間20分ほどのコンサートは、ちょっとこれまで味わったことが無い感覚で演奏を堪能出来て、来て良かったなーと思えた時間でした。
 

author:de nudge, category:live(Others), 08:47
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2018/10/27 Arto Lindsay at 銀座Sony Park

 前日のお昼のライブ見て渋谷から銀座へ移動。この日急遽アナウンスがあった、現在日本ツアー中のアメリカのベテランギタリストのソロ公演を見に行きました。見るの初めて。今年7月にIkue Moriを見る機会があり、ここに来てDNA(Arto LindsayやIkue Moriが在籍した1970年代から活動していたバンド)メンバーを初めて見る機会が連続しました。銀座ソニーパークの地下4階にある飲み主体のカフェスペースで、ドリンクオーダーのみで見れるという太っ腹な企画。
 
 ライブは17時からですが、15時くらいに到着したので、少々散歩。まず地下鉄の駅内に今週シングル発売されたモーニング娘。'18「フラリ銀座」の看板をチェックした後、1時間ほど銀座をフラリと散歩。近くの有楽町はよく行きますが、銀座は久々。ライブがある銀座ソニーパークもかつてソニービルと言われて建て替えが行われたのは知っていましたが、行くの初めて。そして向かいの東急プラザ銀座も建て替えあったの知りませんでした。中に入りましたが、海外から来たお客さん目当てにがっつり作り込んだような店内(免税店専用のフロアとかある)でした。
 
 散歩した後、早めに会場入り。ビール飲みながら時間つぶします。早めに行って正解でした。30分くらい前から続々と人で埋まっていき、入場制限までかかったよう。
 
 にこやかに登場したArto Lindsayはギターとマイク一本でのパフォーマンスで45分ほど。足元の機械使って、サンプリングやループ使ってのリズム出しながらギター弾いて歌っていました。ざらっと、ざくっとした感じのシンプルで棘もあるようなリズムに黒板に爪でギーっとやるようなギターノイズを弾いてきます。そしてそんな中で歌う曲はボサノバなメロディのものが多かったです。ブラジルに住んでいたこともあるそうで、その辺りの癒されるような曲調に、ノーウェーブ、ポストパンクと呼ばれるそうなはっちゃけたアレンジ、しかもそれをギター一本で合わせているのがおもしろい。
 
 重低音やギターノイズがすごくて、会場にある厨房のフードが共鳴するかのような響きを聞かせていました。最初地震?と思うくらいの響きっぷりにビビりました。それもまたライブの一旦の担っているかのように途中から聞こえるようになりました。
 
 2,3曲ほどブラジル音楽とは違う、ロックとかパンクなどの曲調のものも歌っていました。おもしろかったのが、歌う前に「アイボ、アイボって何ていうの?」とお客に聞いて「ドッグ?」とお客が答えると、「そう、ドッグを日本語で何ていう?」「イヌ」と返ってくると、そうかそうかと笑顔を見せて、「次やるのは『I Wanna Be Your イヌ』だ。」とIggy Popの「I Wanna Be Your Dog」をやることを宣言してから演奏に入ります。さんざんギターでギャンギャンと鳴らし続けて最後に「I Wanna Be Your Dog」と一節のみ歌って締めてました。そのでたらめさといい、ソニーパークの公演ということでaiboから連想して曲を持ってくるといい、お茶目ですね。
 
 曲間では「ドーモ、ドーモ」と気安い感じで挨拶しつつ、演奏でのやりたい放題っぷりが清々しいほどで楽しみました。お客との謎のコールアンドレスポンスまであって(「A Tragedy」だったかな?英語聞き取れず適当に合わせてコールしました)、おもしろかったですね。当初はひたすらギターノイズに身を委ねる場になるかな、と想像していたのですが、エンターテイメント性もあり、歌も存分に楽しめました。

 

author:de nudge, category:live(Others), 00:29
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2018/10/26 青葉市子 at タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIO

 半年ぶり8回目に見る、クラシックギターを弾きながら歌うシンガーソングライター青葉市子。アルバム「qp」発売に伴うリリースイベントで、タワーレコード渋谷店にてCD買うとミニライブに参加できるということで行ってきました。45分ほどのライブ。地下一階にあるイベントスペース何回か行ったことありますが、今回初めて椅子席が設けられていました。座ってまったり聞きました。薄暗いステージの中、青葉も座ってギター弾きながら歌います。
 
 高音で子守唄のように歌を紡いでいく青葉のライブスタイルですが、油断しては聞けないスリリングな要素も多々あります。曲の途中でストーリーの場面展開が行われるような、ギターの変化を聞かせてきます。静かに聞かせることは変わらずとも速弾きや、ざくっとしたちょっと音量上げてのギターの音にゾクッと来たります。
 
 この日アルバムを買ったので、音源未聴の状態でライブ見ました。中盤の「水辺の妖精」「妖精の手招き」という2曲連続(アルバムもその順番で収録されている)が非常に印象的。ギターの音とユニゾンで歌うことが多い「水辺の妖精」は聞いていて斉藤由貴の「ブルー・サブマリン」を思い出しました。メロディは全然違いますがほんのちょっぴり気だるく歌う世界観が似ているような。「妖精の手招き」は高音ボーカルが突き抜けていくような、時空を捻じ曲げていくような感じで響かせて歌うのに、感動、すごいなと。
 
 確かこの次に歌ったのが「誰かの世界」という曲。高音突き抜けて行く歌声と、どこかドラマチックに感じられるギター演奏、ハミングや息を吸う音もライブとして聞かせていることを意識させているようかの余韻、静けさをとことん味わえました。ラストはアルバム収録曲ではないけどやりたいということで「ひまわり…」という曲名(失念)を歌って締め。ゆったりとした曲調は変わらずですが、ポップ目なメロディで、これまでの抑制聞いたメロディと対比的にぱっと明るい世界観になっていたのも、良い締めになっていた感ありました。
 
 ライブ終了後、急遽開催決めたというサイン会があり、CDジャケットにサインしてもらいました。何気にタワーレコードのインストアライブで女性シンガーさんにサインしてもらう機会何回か経験しています(チャラン・ポ・ランタン、仮谷せいら、Predawn、あと直接ではないですがチャットモンチーもサイン付きハガキをもらいました)。ステージに立つスターな人達に対峙しても緊張で何も話せず、握手会とかなら退散してしまうのですが、サインはちょい物欲的な欲が勝ってしまい、並んでしまうことが多いですね。蛍光ペンでさらさらっとサインと自画像的なかわいらしい絵を描いて、最後の仕上げに2色の色鉛筆使って胸元にリボンを描くという。これを150〜200人くらいのお客さん相手にやっていて、大変だなーと。
 
 11月から2月にかけてはツアーがあるようで、どこか行きたいですね。東京は浅草公会堂でやるそうで「最近落語にはまっているというのもあり、あの場でできることがうれしいです。花道もあるので歩いたりするかもしれません。」と。

 

author:de nudge, category:live(Others), 08:24
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2018/08/24 ハンバート ハンバート at タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIO

 女性ボーカル、男性ギター/ボーカルの2人ユニットであるハンバート ハンバートのアルバム「FOLK 2」発売イベントで、CD買うとミニライブに参加できるとうことで行ってきました。アンコール含め45分ほどのライブ。この日は朝からラジオ収録などアルバム発売キャンペーンの仕事をこなしてから、このライブに臨んだそう。
 
 去年も同じイベント行っていますが、その時と同様アルバム発売イベントながらアルバムからの曲は少しだけ。この回独自企画でカバー曲中心でした。アルバムからの曲は「教訓1」「永遠の夕日」「メッセージ」の3曲。独自カバーは音源で収録されているカバー曲のアーチストの別の曲が多め。森高千里の「私がオバさんになっても」(音源は「渡良瀬橋」が収録されている)、電気グルーヴの「Shangri-La」(「FOLK」のアルバムに「N.O.」が収録されている)、MONGOL800の「あなたに」(音源は「小さな恋のうた」が収録されている)など。その他に井上陽水奥田民生の「ありがとう」のカバーもありました。
 
 アコースティックギターのみでフォークテイストなアレンジで二人が歌うと元の楽曲もメロディの良さ、親しみやすさが出てきてどれも良い感じに味わえました。「Shangri-La」のAメロの低いキーを少し苦しげに歌う佐野遊穂のパートが印象的でした。どの曲もサビは二人で歌っていて、そこの重なり具合も聞き心地が良いです。
 
 ミニライブながら、お馴染みのほのぼのトークも随所にありました。覚えていることを書いていきます。ラジオ収録回っている中でこの日のイベントの宣伝もしていて、スタッフから「残席はあとちょっとだけ」と聞いていたのでそうやって言ってたのに、今見ると後ろの方まだ余裕ありますね。10〜20人はまだ入りそうな気が、と。日比谷野音も余裕で埋めてしまう(今年はチケット取り逃し行けない…)くらいのハンバートでも、こういったイベントだとチャンスありですね。めちゃくちゃ情報収集しているファンが多い(アイドルなどの)アーチストだと、あまり通常のライブと変わらないのでしょうけど、そうでないアーチストはこういったイベントは狙い目ですね。とはいえ、去年のイベントよりもお客は埋まっている感あって、着実にファンベース拡大している感あります。
 
 暑く日差し強い日々が続くので、佐野は日焼け対策で最近飲み薬飲んでいると。また洗濯時には佐藤良成が以前作ったという帽子を被って干しているそう。「EAD」(だったかな?)というハンバート幻の曲があるそうで、その文字を入れた帽子だそう。帽子を自作ってすごいですね。「あー、あの時はそんなことするくらいの時間あったもんねー。」と佐藤。
 
 佐野から、今日の楽屋に誰かが使った綿棒がその辺に置いてあっていやだったという話や、以前電車の中でおじさんが綿棒で耳ぐりぐりして、使った後その辺に捨ててたという話がされます。佐藤が「それって男の人?」と質問して、佐野が「そう、おじさんだよー」のトーンがほんわかしているもののいかにもイヤそうでした。佐藤は今日、眉間にぴょーんと生えている毛を取ってきたそう。「毎日ひげそりとかで鏡見ているはずなのに、眉間に生えてくる毛の過程が分からない。ある日突然生えてきた感ある。」と。確かに爪とかもそうですね。
 
 女性向けファッション雑誌「anan」の取材を受けたそうで(長い間公私に渡ってパートナーとして続けてきた秘訣的な取材だったそう)、私達がananの取材を受けるか、と感慨深そうに佐野が語る中で、「疲れた時に家庭の中でテンション上がるためにやっていること、みたいな質問に対して、食事する時の乾杯を(お笑いコンビ髭男爵のギャグである)『ルネッサーンスって言っています』と答えたら(もう古いギャグなので)驚かれた。」と。その取材を思い出した佐藤は「ルネッサーンスは当たり前だよー。色褪せない。」と、ちょい古いかもしれないが、自分たちの中で流行っているお笑いネタをいくつか。
 
 佐野より、今日歩いている時の青山通りかなんかにあった(お菓子屋の)ステラおばさんのクッキーのお店を見て、その看板見た瞬間に(お笑いコンビハリセンボンのギャグである)「『ステラおばさんじゃねーよ』が浮かんで見てるだけで笑っちゃった。」とか、なだぎ武と友近がやっていたディラン&キャサリンに今更ハマって過去の映像を探しているけど、ちょい前なので荒い映像のものしか見つからないと。
 
 佐藤は先日あっこゴリラというラップを歌っている女性アーチストのライブを見に行ったそうで、「その時の『黄熱病』という曲がおもしろかった。」と。その説明が。いわゆるネタバレにつながるものと思われるので、詳細割愛しますが、確かにおもしろい。この曲からグッズを買ってもらう流れへの持って行き方が斬新な話でした。うちらもそうゆうこと考えていかなきゃねーという話から、10年以上昔の今はもうないフェスに出演した時に、佐野は弁当屋さんのように箱ぶらさげてCDを売り歩いたことがあるそう。結構お客さんは買ってくれたそうな。調子に乗って、他アーチストにも声掛けてみたけど、話流されて買ってくれなかったと。
  

author:de nudge, category:live(Others), 09:42
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