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2019/02/10 Georgia Anne Muldrow & The Righteous at Blue Note Tokyo

 前述のライブ見終わった後、元町・中華街から表参道へ移動。アメリカ・ロサンジェルス出身の女性シンガーを見に行きます。去年Flying Lotus主宰レーベルBrainfeederからアルバム出したということで知ったシンガー。かなりのキャリアのある方のよう。そのアルバム「Overload」をネットでちょっとだけ聞いてライブに臨みます。1日2回公演の2回目。アンコール含め1時間半くらいのライブ。
 
 音源は混沌さなどある打ち込み音にソウルな味のボーカルが乗っかる印象でしたが、ライブはシンプルなバンドセット。キーボード、ベース、ドラムを率いた編成。Muldrowは基本ボーカル専念ですが、時折コンガを叩いていたりしました。ソウルやジャズがメインでキーボードの音が良い感じ。いろんな音色を曲により使い分けていてスペーシーな持続音、洒落っ気たっぷりな弾きっぷりなど楽しめます。そこに乗っかるMuldrowのボーカルも迫力あるものや、味わいのあるものなど魅力たっぷり。大げさなアクション交えつつの歌を楽しみました。
 
 中盤で3曲ほど旦那さんでもあるそうな男性ボーカルDudley Perkinsをゲストに迎えて歌います。掛け合いの歌や、PerkinsメインでMuldrowはコーラス専念といったものも。ヒップホップ色が強くなった印象でPerkinsはラップしたりお客とコールアンドレスポンスしたりしてました。アンコールの3曲が圧巻でした。アメリカの子供の現状をひとしきり語った後に、しっとりと子供に捧げるような歌を歌い上げます。そして良いなーと思えるメロディのミドルテンポな曲を歌い、客席から拍手喝采を浴びます。その熱狂的な拍手に感激した面持ちでMuldrowは感謝を捧げて、最後の曲に入ります。
 
 「The Black Mother」という曲はインスト中心の曲。Muldrowはコンガに専念してキーボードソロを支えます。上下2台あるキーボードを使って様々な音色交えつつ、うっとりするような、時には深海に沈み込むような印象のバンドサウンドで聞かせます。終盤音が落ち着いたところで、Muldrowはコンガから離れてアウトロ的な音に寄り添って、祈るような絞り出すような声を重ねていきます。良い締めでした。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 07:47
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2019/01/05 東京中低域 at Motion Blue Yokohama

 初めて見るバリトンサックスのみで構成されたグループのライブ。現在10人組だそうですが、2人欠席で8人でのライブ。それでも大きなバリトンサックスが8台も揃うと壮観です。イギリスやスペインなどを回っていたそうで、そのツアーのファイナル的な位置づけのライブとのこと。
 
 合間に30分ほどの休憩はさんでのライブ。50分を2セットとダブルアンコールまであっての特大ボリュームでした。粋、いなせ、洒脱なんて印象のライブで、同じ楽器が様々な音を出すことでアンサンブルをなしていき、素敵な音空間に包まれました。全員黒のスーツ、ネクタイ、帽子に白シャツという格好。ステージ横いっぱいにメンバーが広がって生音で出していくのが基本スタイルですが、時折メンバーがステージ前にあるマイクの前に立ってソロを取っていきます。2,3人組ずつ分かれて音を積み重ねて全体を構成していく曲も多く、その音の厚みなんかも良い感じ。
 
 ボーカル曲もいくつかあり、「曲名忘れました。チキチキ…」と口でリズム取るところからこじゃれたジャズサウンドが広がって、いかにもなジャズボーカル、前半は中高音、後半はしゃがれた声で歌います。曲名が「チキチキ(だったかな?)」で、「これがイギリスでは受けるんです。」と。Paul McCartneyの3人の奥さんの名前をつなげた曲をやる時にイギリスで「Paulに捧げます。」と言って始めたところ、客席にいたいろんなPaulさんが「俺に捧げてくれてありがとう。」というリアクションしてくれたそう。
 
 低音で構成された渋めの音ながらユニークな振る舞いがそこかしこにあふれていて楽しい。「スキップ大名」という曲では中盤からメンバーの一人がステージ前に出てきておもむろにスキップしながら演奏するのに追随して他メンバーもスキップしながら吹いていったりとか、他の曲もせーのでひざかっくんしたり、ジャンプしたりと。
 
 オリジナル曲がメインのようですが、カバーもあったよう。鈴木博文(ムーンライダーズ)の「大寒町」など。全員曲ばかりでなく、少人数での曲なんかもあり、2ndセットの最初は2人のみ登場してソロ、ユニゾン、ハモリなんかを吹いていきます。リズム奏者とソロ奏者が入れ替わって吹いていく場面なんかはおーっとなりますね。
 
 2月にはバリトンサックスのフェスがあるそうで、そのスポンサーとして名乗りあげてくれている岩下の新生姜(という食品会社)のCMメロディから広げたような曲はクレズマーなアレンジが楽しい。2ndセット終盤には客席にメンバーが飛び出してあちこち練り歩きながら演奏します。様々なバリトンサックスの音が立体的に聞こえ、手拍子しながら愉快に聞けました。2ndセットラストはちょっとくらいは許しましょうがテーマの曲を朴訥と歌い、アンコールには、所得がどんどん増えていく歌を調子よく歌っていて、そのヘンテコさも楽しい。
 
 ダブルアンコールまであり、メンバーはおもむろにバリトンサックスを床から持ち上げ、、ようとしますが全員降ろしてしまいます。そしてメンバーそれぞれの顔が描いている歌詞カードを持って全員で歌いだします。これは虚をつかれました、おもしろい趣向。青春さが感じられる賛歌っぽい印象の曲をバリトンサックスのアンサンブルと同様にパート分けしての歌声を重ねて行きます。みなさん良い声持ってますねー。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 09:01
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2018/12/20 斉藤由貴 at Motion Blue Yokohama

 10年ぶり4回目にコンサートを見る斉藤由貴。女優業主体ですが、時折コンサートもやっており、今回は長崎、名古屋、大阪、横浜とクリスマスツアーと称して回っているよう。横浜は2日間2公演ずつ。初日の2公演目に参加しました。自分が生まれて初めて見に行ったコンサートがバリバリのアイドル時代だった斉藤由貴であり、それは30年前と考えると、感慨深い。
 
 70分くらいの公演。ピアノ、ベース、ギター、コーラスを率いた編成でドラムレスでしっとりと聞かせるようなアレンジ中心。冒頭の2曲が特別に作り込まれた歌で、ここが一番の感激ポイントでした。ピアノがErik Satieの「Gymnopedie」を弾く中、斉藤は詩の朗読をします。時を刻むような文を読み上げてから「ONE」を歌います。1987年に発売された「風夢」に収録されている曲で英語詩の歌。ソプラノボーカルの響かせ方がキレイで、演劇がかった歌い方だとすごいなーと聞き入りました。その次の日本語詩の曲は知らない曲でしたが、ディズニーソングのよう。
 
 3曲目は「土曜日のタマネギ」。1986年に発売されたシングルで音源はアカペラ(久保田利伸もバックコーラスとして参加してたりする)ですが、今回は演奏付で。こちらも別モードの演劇がかった歌い方でやさぐれモード。2コーラス目に入ったところでピコピコハンマーを持ってステージ下手に歩き「さよならにんじんポテト」の「ポ・テト」と歌う部分で、ピアノ奏者が帽子を取って坊主頭を見せたところにピコッと叩いていたの笑わせてもらいました。その後もお客にピコッと叩いていたり。
 
 4曲目はカバーで「中央線」。この曲知らなかったのですが、後で調べたらTHE BOOMの曲だそうです。歌う前のMCで「私は女性ボーカル曲が好きで。大貫妙子さんや谷山浩子さん、レベッカ、Annie Lennox、Fairground Attraction、Suzanne Vegaとかよく聞いていた。この曲もデビューしたくらいの頃だったと思うんですけど、もう何度も何度も聞いていた。」と話ししていたところからすると、矢野顕子がカバーしたバージョンですかね。1992年に発売されたアルバム「SUPER FOLK SONG」収録曲のよう。
 
 ベース奏者が出したアルバムにも詩と歌を提供したそうで、その歌を披露したりもしていました。ツアー重ねてバンドメンバーとの一体感も演奏とMCから感じられます。基本的なセットリストは全公演同じようですが、日替わり曲が一曲用意されていて、この回は「夢の中へ」。井上陽水の曲をダンスアレンジで斉藤がカバーしたシングル曲で、今回バンドアレンジでもその楽しげな感じを出した音で歌っていました。本当はリクエストを募ってやるコーナーでやっていたそうですが、事前に用意していた曲が限られ、名古屋公演で収集つかなくなった(たくさんのリクエストが挙がるものの、それできない、これもできないとなってしまったそうな)ので、日替わりに替えました、と。
 
 クリスマスツアーということでそれにちなんだ曲も2つほど。斉藤が衣装替えで引っ込んでいる時にコーラスの方が歌う聞いたことある曲(失念。The Carpentersとかかな)を歌い、衣装替えから戻ってきた斉藤がFrank sinatraの「Let it snow」を歌います。声がかすれ気味で自身の歌いっぷりにご不満そうでした。
 
 斉藤自身の曲も当然あり、「AXIA 〜かなしいことり〜」(1985年発売アルバム「AXIA」収録曲)、「月野原」(1986年発売アルバム「ガラスの鼓動」収録曲)、「ブルー・ サブマリン」(1988年発売アルバム「PANT」収録曲)と、全て懐かしい。自分に取っての青春曲だなーと聞いていて改めて思いました。特にクラシックなアレンジで歌う「月野原」は、10年前に聞いたライブでも歌っていなかった曲で、意外なうれしさがありました。「AXIA 〜かなしいことり〜」は来月ライブ行く予定がある田村芽実(元アンジュルムで現舞台女優、シンガー)がお気に入りの曲として挙げており、今回オリジナル聞けたので、来月カバーバージョンで聞けたらうれしいかも、なんてことを思ったり。
 
 MCで覚えていることを。お花を頂いた方への感謝を。横山剣(クレイジーケンバンド)と渡辺真理(アナウンサー)はご近所仲間とか。映画監督の是枝裕和からも花が来ており、さらに「今回のライブ見に来て下さっています。」と。映画ほとんど見ない自分も知っているお名前の方で、去年是枝作品に斉藤が出演した縁のよう、、と後でネットで調べたら普通に斉藤の熱烈なファンだったようですね。子供の頃部屋にポスター貼っていたり、詩集や小説まで集めていたそうで。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 09:01
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2018/09/19 SLY & ROBBIE meet NILS PETTER MOLVAER featuring EIVIND AARSET & VLADISLAV DELAY at Blue Note Tokyo

 ジャマイカ最強のリズム隊Sly & Robbie。過去様々なアーチストと組んで日本にライブしに来てくれていて、自分が見るのは7年ぶり3回目。今回は北欧のミュージシャンと組んでいて、ノルウェーのトランペッターNils Petter MolvaerとギタリストEivind Aarset、フィンランドのエレクトロニクス担当Vladislav Delayという構成の5人でのライブでした。Vladislav DelayはMORITZ VON OSWALD TRIOでのライブで見たことありますが、ノルウェーのお二人は初めて見ます。1日2回公演の2回目に参加。アンコール含め1時間10分ほどのライブ。
 
 この5人が組んで作ったアルバム「Nordub」からの曲が中心だったよう。Sly & Robbieのリズムを(たぶん)Vladislav Delayがダブミックスしたり、広げるような電子音を付け足して鉄板のレゲエダブな世界を構築する中、ギターとトランペットもそれぞれ手元にPC置いて音をその場で加工した電化ジャズをからませてきます。ベースのRobbie Shakespeareは歌う場面も多々あり。枯れた味わいのある歌声を曲の冒頭で聞かせてから、コアなインストのジャズ・レゲエ・ダブな世界にずぶずぶと入り込んでいきます。お馴染みヘルメットをかぶってドラムを叩くSly Dunbarは足を悪くしているのか杖使いながらの入場でしたが元気いっぱい。ドラムの叩きっぷりは聞き惚れますね。2,3曲目あたりでタムをダダダと叩いてリズムチェンジしたところで歓声上がりましたが、ジャズだけのファンでは出てこない歓声だろうなーと思いました。
 
 とりわけ中盤の3曲は強烈で圧倒されました。序盤は控えめな持続音を聞かせていたギターも前面に出て来る場面があって、リズムとともに音が迫ってくる感じが快感。ストイックな世界満面なのですが、ユニークな場面も入れてきます。Robbie Shakespeareがほぼベースソロで歌うところから、ドラムの音が少しずつ足されていく展開のところでSly Dunbarがヘルメットを叩いて音を出したり、本編ラストの曲は他メンバーが退場する中、Robbie Shakespeareが一人残ってベースの音のみで歌い続けて「ひとりぼっちになっちゃったよー」みたいなことを(英語なので言っていること全部はわからなかったですが会場内からかなりの笑いが起きてました)。そして、さびしいモードのままお客さんとのコール&レスポンスをします。オフマイクになってもちょっと続けて退場。
 
 アンコールはDawn Pennの「You Don't Love Me (No, No, No)」のカバーを披露。こういった曲だとレゲエモードが大きくなりますね。この日は3日連続公演の最終日で、やりきった感ある表情を見せてメンバー退場しました。Sly Dunbarは杖使いながらもノリノリで歩いていて、自分の近くに来たときに手を差し伸べてくれたので握手してもらっちゃいました。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 12:14
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2018/08/31 J.Lamotta Suzume at Blue Note Tokyo

 イスラエル・テルアビブ出身でドイツ・ベルリンを拠点に活動する女性シンガー。今年2月に発売されたアルバム「Conscious Tree」めちゃお気に入りでライブ見れる機会あるの楽しみにしていました。今回初来日になるそう。名前にある「すずめ」は日本語の雀らしく(芸名のよう)、本人も日本に来ることを夢見ていたよう。
 
 キーボード、ドラム、ベースを率いてのライブ。白の肩出しミニのドレスが小柄でかわいらしい風貌に合ってます。ヒップホップ、ソウルなアレンジが主軸で余韻を残さない(タムの一つにはタオルをかけてミュートさせていた)ドラムと、ジャズな感覚を随所に織り込むキーボード音など、気持ち良いアレンジをバックにメロウなソウル曲をかわいらしく甘めな声で歌います。ビート感覚もガッツリ好みに合う(J Dillaの名前も出してました)もので、それに加え節回しもつぼをついていて、ほのかな気だるさと覚醒感ある声にマッチしていて聞き惚れました。
 
 J.Lamottaは曲によりサンプラー使っての効果音やミニトランペットの音を随所に入れます。良いアクセントになっていました。バンドメンバーのソロもちょろっと入れたりしますが、基本的には曲を次々と繰り出していて、アンコール含めて1時間20分くらいのライブの中、相当な曲数歌っていました。アルバム「Conscious Tree」からも5,6曲くらいやっていたでしょうか。印象的だったのは、SADE的なメロディにいなたいヒップホップなビートの組み合わせが最高な「Expressing Myself」、妖艶な感じでアラビア的世界のメロディが最初と最後にある中で、気だるさあるソウルメロディを歌い上げる「Deal With That」、ミニトランペット使って導入部分のインストがいい感じに聞けた「Who Is Who」など。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 22:02
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2018/05/30 Chris Dave and the Drumhedz at Billboard Live TOKYO

 ドラマーChris Dave率いる流動的にメンバーが変わるバンドのライブ。2年ぶり3回目に見ます。この日1日2回公演の1回目に参加。アンコール含め1時間は短いなーと思いつつ、ライブの都度いろいろ趣向を変えて聞かせつつの変幻自在のドラミングを今回も楽しみました。
 
 メンバーはドラム、ベース、ギター、キーボード、ボーカルの5人編成。全て男性メンバー。ボーカルは4分の1ほどの参加でアクセント的に歌う役割。インスト曲がメインでジャズ、ヒップホップ、アフロビート、ソウル、フュージョンなどなど、いろんな音楽要素をあれこれと聞かせます。Chris Daveの合図で展開を変えていく様がとってもスリリングで、ものすごく細かく叩くドラムにユニゾンで合わせてくる他楽器の演奏もすごい。それらを笑顔交わしながら悠然と各メンバー演奏してました。
 
 PCから音を出してヘッドフォン付けて叩いていた場面がちょこちょことありましたが、そういったことを聞かせるのは初めて見るかと思います。プリセットでビートや声が出て来るところをドカスカと叩いたり、メロウなモードで叩いたりと。ボーカルはソウルメインなメロディと響きのある声を聞かせます。アンコールの曲はThe S.O.U.L. S.Y.S.T.E.M.の「It's Gonna Be A Lovely Day」っぽいメロディ(ってかカバーかな)を歌っていたのですが、両手に1本ずつマイクを持って交互に入れ替えて歌っていたのがユニークでした。一方のマイクが低めなエコーかかるセッティングがされていたような響き方でした。
 
 Chris Daveのトレードマークともいうべき両脇にあるらせん状の金物なんかも使って元のビートから色々崩した叩き方をしてくるのですが、ビートを忠実に刻んでいく場面での音が強力なので、外れる場面もそのビートが感覚として残った状態で聞けるんですよね。彼らはこの週末に静岡の野外フェスに出演が予定されていて、当初そちらに行って見ようかなー、と思ったのですが、結局こちらの単独の方を取りました。野外でも相当いい感じに聞けるのではないでしょうか。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 09:12
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2018/02/23 Predawn at Billboard Live TOKYO

 女性シンガソングライターのPredawnの単独公演。いつもはギター弾き語りでのライブですが、この日は活動10周年を記念してとのことでバンドを率いたセット。ベース、ドラム、ソプラノサックス/フルート/クラリネット、チェロ、ピアノ/キーボードを率いた6人編成。前3名を率いたライブセットは以前見たことありますが、チェロやピアノが加わった編成は生では初めて見ます(ライブDVDでは見たことあります)。
 
 アンコール含めた1時間15分くらいのセット。いつもはアコースティックギターで演奏するPredawnですが、この日は最初の3曲と本編ラスト2曲ではエレクトリックギターを弾きながら歌っていました。最初の「Tunnel Light」は抑えめなエレキの音と縦ベースとチェロが弓弾きで拮抗するようなアレンジ。3曲目の「Apple Tree」は音は控えめながら高らかに鳴るギターリフのソロからスタートし、そこから同じく控えめながらロッキシュなリズム隊の音が加わって、かっこよく聞かせていました。本編ラストにやった「Hope & Peace」「Universal Mind」の2連続もエレキでの(控えめな)ロッキッシュモードで、元々けだるいUKロックな「Universal Mind」のはまり具合が良いのはもちろん、それよりもより一層なけだるめさを持つ白昼夢的な「Hope & Peace」とエレキでの相性も良かったです。
 
 この日のバンドセットのアレンジを手掛けたのはピアノのRayonsだそう。Predawnの大人し目でけだるさや瑞々しさを持つメロディをうまく引き立てたバンドサウンドで、曲によりいろいろと聞かせます。「Autumn Moon」は、ピアノ、フルート、チェロのみで聞かせていてPredawnは歌のみに専念させたり、「Suddenly」と「Keep Silence」は楽団といった感じの心地よくかわいらしく跳ねるようなアレンジで、楽しく聞けました。バンドメンバーがそれぞれ2〜3曲ずつコーラスを取っていたのもおもしろい。いろんな声がPredawnと重なっていく楽しさがありました。Rayonsの曲(音源ではPredawnがゲストボーカルとして参加している)も2曲ほど歌っていました。
 
 Predawnはいつもはラフな格好ですが、この日はジャズクラブということもあってか、白基調に花柄模様のカットソー、薄いウグイス色のロングスカートとパンプスという清楚な恰好でした。慣れないヒールを履いていたせいでか、Rayonsに替わってピアノの位置に移動するところでこけていました。「慣れないもので。」と照れつつ、ピアノ弾き語り曲としてお馴染みの「Sigh」を歌います。ピアノにフルートとチェロが重なるこの日ならではのアレンジで聞かせていました。
 
 アンコール最初の曲はこの日唯一のアコースティックギターソロでの弾き語り曲「Deadwood」を。初めて(だったかな?)手掛けるCM曲のようで、その告知も。10周年を迎えたことに当たって少ししゃべってもいて、「バイトを転々としていた時は、働いていると必ず失神していた。失神して働けなくなってやめることになるパターン。ステージに立ってまだ失神したことは無い。だから向いているのかな、と。」。ツアー中に体おかしくなって検診した際に失神したことはあったそうですが、音楽活動自体ではないそう。そんなにしょっちゅう失神してるって怖い気もしますが、、とにかく「あの…」を繰り返し、何かと弱気な清水さん(Predawnの本名で、本人はアーチスト名よりも苗字で名乗ったり呼ばれたりすることを好む)の素敵な歌声とメロディをまたいろんな形で聞けたらと思います。
 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 08:18
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2017/12/03 クラムボン with 徳澤青弦カルテット at Billboard Live TOKYO

 キーボード/ボーカル、ベース/ギター、ドラムのお馴染み3人組バンドのclammbon。ジャズクラブでの特別版ライブということで弦楽器隊を率いてのアコースティックメインなライブ。1日2回公演の2回目に参加。チェロの徳澤青弦率いる4人組はバイオリン×2、ヴィオラ、チェロという編成。バイオリンの一人は須原杏(ASA-CHANG&巡礼)。ステージ前方中央に弦楽器隊が位置して、クラムボンメンバーが後方左右で囲むような楽器位置でした。ドラムの下には絨毯を敷いており、反響音を抑えるようにしていました。原田郁子はピアノとオルガン(だったかな)を用いての演奏。
 
 「Re-Re-シカゴ」(「シカゴ」の2回目アレンジバージョン)からスタート。オリジナルはウキウキなポップソングを、ミトのアコースティックギター中心にゆったりと聞かせます。続いての「希節」はアルバム「モメントe.p.」に収録されている曲で、このアルバム発売ツアーの時以来に聞けてうれしかったです。ドラム伊藤大助が叩く拍子木の音が印象的で、そこに原田の声と弦楽器隊の音の重なりが素敵と思える曲。
 
 音源とは全く違うアレンジの曲もふんだんにあり、「Portisheadみたくしようとしたら、火サス(火曜サスペンス劇場)になってしまった」というアレンジの「はなればなれ」は、やり過ぎとも思えるホラー感覚ある演奏でした。ミトのおどろどろしい縦ベースソロから始まり、時々ミトは鉄琴をポーンと叩くのですが、その音がずっこけ感もあり、ちょい笑ってしまいました。こういったホラーテイストなアレンジはアルバム「Re-clammbon2」に収録されている「Re-意味はない」以来ではないでしょうか。
 
 「ララバイ サラバイ」は弦楽器隊を存分に生かした壮大さと、鉄琴の小さな音やピアノとのかみ合わせがすごく良いアレンジでした。2012年によみうりランドイーストでやったアコースティックライブでやった時のアレンジが基になっているよう。その時のライブは行っていませんが、「えん。」というDVDでその演奏を見ており、今回生で見れて感激。原田とミトが鉄琴を叩く序盤から、中盤に原田がピアノへ移行、さらに途中から伊藤がドラムセットをおもむろに離れてピアノへ移動、原田と2連弾の形になり、そこからミトも加わって3連弾する展開はぐっと来ます。そして、伊藤がドラムセットに戻って音量が一段大きくなって締める展開は熱くなります。
 
 本編ラストはアルバム「モメントe.p.2」に収録されている「タイムライン」で締めるのですが、その前に伊藤から宣伝。ライブ会場でこの日特別に「タイムライン」という名前のカクテルを作ってもらったそうで、「是非、飲んで下さい。あっ、うちらにおごってくれても良いですよ。『あそこのバンドメンバーへ』つって。」と。
 
 アンコールは「Slight Slight」を演奏、歌います。この会場では、最後の曲をやっている時にステージ後ろの巨大カーテンが開いて、ガラスの向こうの夜景が広がって見えるのがお馴染みですが、ガラスにメンバーが反射しているのも見えます。弦楽器隊が幾重にも重なって見えて、さながらオーケストラみたいに見えました。夜景の向こうにはイルミネーションをやっていて、それもとてもきれいに見えて夜景に色を添えていました。
 
 曲終わりに店員さんからクラムボンの3人へカクテルが配られます。お客さんの一人が本当に「あちらのバンドメンバーへ」と用意してくれたそうで、みんなで乾杯して締めました。
 
 Billboard Live TOKYOがある東京ミッドタウンという施設はお高めな店が揃うセレブ感ある場所で、人自体は少ない印象があったのですが、この日は人多かったです。どうやらそのイルミネーションを見に来た人が多かったよう。前日夜、個人的に辛くなる連絡があり、この日は一日中暗くて、こういった賑やかな場所を歩くのも少々しんどかったのですが、ライブ来て良かったです。
 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 21:41
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2017/11/12 Julian Lage & Chris Eldridge at 丸の内COTTON CLUB

 この日はライブのはしご。まず夕方にジャズクラブでギターデュオのライブを見ます。ともに初めて見る方々。Julian Lageはジャズ寄りながらいろんなタイプのミュージシャンと共演しているそうで、Nels Cine(Wilco、Nels Cine Singers)とも組んで音源を出しているとか。Chris EldridgeはPunch Brothersのメンバーで、半年位前にこのバンドを知り、音源を聞いて興味持ったところからこの日のライブを知り、行ってみたいなと。1日2回公演の1回目に参加。アンコール含めて1時間10分ほどのライブ。
 
 ステージのセッティングがシンプル。ステージ前方に大き目なマイクが置かれているだけ。そこに2人が寄り添うように位置してアコースティックギターを弾きます。アンプにも繋いでおらずマイク一本のみで音を拾う、シンプル極めたアコースティックセット。曲はブルーグラスものが多かったでしょうか。気持ちよくきけるギターの音色が繊細に絡み合いつつ、良い感じに聞かせます。インスト曲メインでしたが、3曲くらいでChris Eldridgeが歌っていました。ブルーグラス基調かと思いますが、ほんのりハワイアン、ブルースなんかの要素もあるメロディ、アレンジで歌います。温かさ、素朴さを兼ね備える一聴で良いなと思える声を聞かせます。
 
 丁寧な2台のギターアンサンブルといった感じで、お互いに一音ずつ交互に鳴らして一つのメロディを構成させていたり、弾くように弾いて少しだけ躍動させるような感覚を与えたりも。全般にはリラックスして聞ける、日曜午後の昼下がり(実際ライブ聞いてた時間帯は夕方でしたが)に聞きたくなる音楽で、親しみやすさがあるのも良いですね。帰りにCDを買ったので、この日のライブ思い出しつつ浸って聞こうと思います。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 23:29
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2017/09/08 Little Creatures with 原田郁子 at Billboard Live TOKYO

 去年はデビュー25周年、今年は結成30周年という節目を迎えてライブ活動しているLittle Creatures。今回はクラムボンの原田郁子を迎えた編成となります。この編成で今年のフジロックにも出ていますが、時間合わず見れなかったので、この日に参加。1日2回公演の1回目に参加。ギター/ボーカル、ベース、ドラムの3人編成。ベース鈴木正人はこのバンドではキーボードを弾くこともあったりしますが、この日はベースのみ。エレクトリックベースと縦のベースを曲により使い分けていました。ギターの青柳拓次は一本で通していました。アンコール含め1時間20分ほどのライブ。
 
 前半5曲をLittle Creaturesのみで、後半5曲を原田郁子を迎えてという構成。まず、Little Creaturesのみの5曲では日本語曲3曲入っていました。英語曲ばかりだったLittle Creaturesが、去年出したアルバム「未知のアルバム」で日本語曲にも取り組み、そこからも歌います。曲の流れも違和感無し。端正さある音で、そこかしこに凝った要素があるのでポストロック的な聞き方もできるのでしょうけど、アメリカンロックな味わいの方に惹かれます。甘さと渋さが程よく混じる声で歌うメロディに、それをいろいろな隙間を作りつつ、歌心を引き立てるようなアレンジの組み合わせが良いです。「絡めとられて」「かんちがい」辺りをやっていたかと思いますが、曲の中でいろいろ展開替わっていくアレンジの楽しさがありました。5曲目は定番曲「mosquito curtain」。毎回アレンジを変えていくのがおもしろく、今回中盤でひずんだ感じでぶっとく聞かせるベースソロを聞かせていました。
 
 後半は原田郁子を迎えます。原田は曲によりキーボードとピアノを使い分けます。最初にやった曲はクラムボンとしてもカバーしたことあるLittle Creaturesの「Four in the Morning」。青柳の声にコーラスつけるような感じで原田は歌い、その声の重なりもいい感じ。クラムボンの曲からも一つ「バイタルサイン」をやっていました。オリジナルとは全然違うアレンジで、最初の1コーラス目はギターとドラムのみでレゲエタッチなリズムのゆったり感ある中で原田が歌います。ドラムの栗原務がコーラスで随所に声を重ねてきて、それもオリジナルとは違った味わいになっていて良かったです。サビの途中からベースとキーボードが加わってきます。2コーラス目もそのリズムは持続しつつ、だんだんとひずんだ音を入れてきて最後の方はノイズまじりのどーんとした音の中、原田の歌が響いて音が収束。最後は青柳のしっとりとしたギターの音のみで「刻むバイタルサイン」と最後のフレーズを歌うのがはまっていました。オリジナルとは違い2回そのフレーズを歌っていたのも印象的。
 
 本編最後は「house of piano」。ハウスな4つ打ちリズムに、端正な歌と音がほんのりとした変化をしていく様がかっこよい必殺曲で、今回原田が印象的なリフを曲名通りにピアノで弾いていたのがつぼでした。アンコール最初は原田のソロ曲「銀河」を歌います。忌野清志郎と作ったというこの曲は、レコーディングにLittle Creaturesが参加したそうで、その時に「3人揃っているメンバーに初めて会った」と原田は(確か)言っていました。そして原田は退場し、Little Creaturesのみで一曲。その曲は知らない曲でしたが、軽快さあるリズムが心地よい締めにふさわしい曲でした。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 13:01
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