RSS | ATOM | SEARCH
2018/09/19 SLY & ROBBIE meet NILS PETTER MOLVAER featuring EIVIND AARSET & VLADISLAV DELAY at Blue Note Tokyo

 ジャマイカ最強のリズム隊Sly & Robbie。過去様々なアーチストと組んで日本にライブしに来てくれていて、自分が見るのは7年ぶり3回目。今回は北欧のミュージシャンと組んでいて、ノルウェーのトランペッターNils Petter MolvaerとギタリストEivind Aarset、フィンランドのエレクトロニクス担当Vladislav Delayという構成の5人でのライブでした。Vladislav DelayはMORITZ VON OSWALD TRIOでのライブで見たことありますが、ノルウェーのお二人は初めて見ます。1日2回公演の2回目に参加。アンコール含め1時間10分ほどのライブ。
 
 この5人が組んで作ったアルバム「Nordub」からの曲が中心だったよう。Sly & Robbieのリズムを(たぶん)Vladislav Delayがダブミックスしたり、広げるような電子音を付け足して鉄板のレゲエダブな世界を構築する中、ギターとトランペットもそれぞれ手元にPC置いて音をその場で加工した電化ジャズをからませてきます。ベースのRobbie Shakespeareは歌う場面も多々あり。枯れた味わいのある歌声を曲の冒頭で聞かせてから、コアなインストのジャズ・レゲエ・ダブな世界にずぶずぶと入り込んでいきます。お馴染みヘルメットをかぶってドラムを叩くSly Dunbarは足を悪くしているのか杖使いながらの入場でしたが元気いっぱい。ドラムの叩きっぷりは聞き惚れますね。2,3曲目あたりでタムをダダダと叩いてリズムチェンジしたところで歓声上がりましたが、ジャズだけのファンでは出てこない歓声だろうなーと思いました。
 
 とりわけ中盤の3曲は強烈で圧倒されました。序盤は控えめな持続音を聞かせていたギターも前面に出て来る場面があって、リズムとともに音が迫ってくる感じが快感。ストイックな世界満面なのですが、ユニークな場面も入れてきます。Robbie Shakespeareがほぼベースソロで歌うところから、ドラムの音が少しずつ足されていく展開のところでSly Dunbarがヘルメットを叩いて音を出したり、本編ラストの曲は他メンバーが退場する中、Robbie Shakespeareが一人残ってベースの音のみで歌い続けて「ひとりぼっちになっちゃったよー」みたいなことを(英語なので言っていること全部はわからなかったですが会場内からかなりの笑いが起きてました)。そして、さびしいモードのままお客さんとのコール&レスポンスをします。オフマイクになってもちょっと続けて退場。
 
 アンコールはDawn Pennの「You Don't Love Me (No, No, No)」のカバーを披露。こういった曲だとレゲエモードが大きくなりますね。この日は3日連続公演の最終日で、やりきった感ある表情を見せてメンバー退場しました。Sly Dunbarは杖使いながらもノリノリで歩いていて、自分の近くに来たときに手を差し伸べてくれたので握手してもらっちゃいました。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 12:14
comments(0), -
2018/08/31 J.Lamotta Suzume at Blue Note Tokyo

 イスラエル・テルアビブ出身でドイツ・ベルリンを拠点に活動する女性シンガー。今年2月に発売されたアルバム「Conscious Tree」めちゃお気に入りでライブ見れる機会あるの楽しみにしていました。今回初来日になるそう。名前にある「すずめ」は日本語の雀らしく(芸名のよう)、本人も日本に来ることを夢見ていたよう。
 
 キーボード、ドラム、ベースを率いてのライブ。白の肩出しミニのドレスが小柄でかわいらしい風貌に合ってます。ヒップホップ、ソウルなアレンジが主軸で余韻を残さない(タムの一つにはタオルをかけてミュートさせていた)ドラムと、ジャズな感覚を随所に織り込むキーボード音など、気持ち良いアレンジをバックにメロウなソウル曲をかわいらしく甘めな声で歌います。ビート感覚もガッツリ好みに合う(J Dillaの名前も出してました)もので、それに加え節回しもつぼをついていて、ほのかな気だるさと覚醒感ある声にマッチしていて聞き惚れました。
 
 J.Lamottaは曲によりサンプラー使っての効果音やミニトランペットの音を随所に入れます。良いアクセントになっていました。バンドメンバーのソロもちょろっと入れたりしますが、基本的には曲を次々と繰り出していて、アンコール含めて1時間20分くらいのライブの中、相当な曲数歌っていました。アルバム「Conscious Tree」からも5,6曲くらいやっていたでしょうか。印象的だったのは、SADE的なメロディにいなたいヒップホップなビートの組み合わせが最高な「Expressing Myself」、妖艶な感じでアラビア的世界のメロディが最初と最後にある中で、気だるさあるソウルメロディを歌い上げる「Deal With That」、ミニトランペット使って導入部分のインストがいい感じに聞けた「Who Is Who」など。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 22:02
comments(0), -
2018/05/30 Chris Dave and the Drumhedz at Billboard Live TOKYO

 ドラマーChris Dave率いる流動的にメンバーが変わるバンドのライブ。2年ぶり3回目に見ます。この日1日2回公演の1回目に参加。アンコール含め1時間は短いなーと思いつつ、ライブの都度いろいろ趣向を変えて聞かせつつの変幻自在のドラミングを今回も楽しみました。
 
 メンバーはドラム、ベース、ギター、キーボード、ボーカルの5人編成。全て男性メンバー。ボーカルは4分の1ほどの参加でアクセント的に歌う役割。インスト曲がメインでジャズ、ヒップホップ、アフロビート、ソウル、フュージョンなどなど、いろんな音楽要素をあれこれと聞かせます。Chris Daveの合図で展開を変えていく様がとってもスリリングで、ものすごく細かく叩くドラムにユニゾンで合わせてくる他楽器の演奏もすごい。それらを笑顔交わしながら悠然と各メンバー演奏してました。
 
 PCから音を出してヘッドフォン付けて叩いていた場面がちょこちょことありましたが、そういったことを聞かせるのは初めて見るかと思います。プリセットでビートや声が出て来るところをドカスカと叩いたり、メロウなモードで叩いたりと。ボーカルはソウルメインなメロディと響きのある声を聞かせます。アンコールの曲はThe S.O.U.L. S.Y.S.T.E.M.の「It's Gonna Be A Lovely Day」っぽいメロディ(ってかカバーかな)を歌っていたのですが、両手に1本ずつマイクを持って交互に入れ替えて歌っていたのがユニークでした。一方のマイクが低めなエコーかかるセッティングがされていたような響き方でした。
 
 Chris Daveのトレードマークともいうべき両脇にあるらせん状の金物なんかも使って元のビートから色々崩した叩き方をしてくるのですが、ビートを忠実に刻んでいく場面での音が強力なので、外れる場面もそのビートが感覚として残った状態で聞けるんですよね。彼らはこの週末に静岡の野外フェスに出演が予定されていて、当初そちらに行って見ようかなー、と思ったのですが、結局こちらの単独の方を取りました。野外でも相当いい感じに聞けるのではないでしょうか。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 09:12
comments(0), -
2018/02/23 Predawn at Billboard Live TOKYO

 女性シンガソングライターのPredawnの単独公演。いつもはギター弾き語りでのライブですが、この日は活動10周年を記念してとのことでバンドを率いたセット。ベース、ドラム、ソプラノサックス/フルート/クラリネット、チェロ、ピアノ/キーボードを率いた6人編成。前3名を率いたライブセットは以前見たことありますが、チェロやピアノが加わった編成は生では初めて見ます(ライブDVDでは見たことあります)。
 
 アンコール含めた1時間15分くらいのセット。いつもはアコースティックギターで演奏するPredawnですが、この日は最初の3曲と本編ラスト2曲ではエレクトリックギターを弾きながら歌っていました。最初の「Tunnel Light」は抑えめなエレキの音と縦ベースとチェロが弓弾きで拮抗するようなアレンジ。3曲目の「Apple Tree」は音は控えめながら高らかに鳴るギターリフのソロからスタートし、そこから同じく控えめながらロッキシュなリズム隊の音が加わって、かっこよく聞かせていました。本編ラストにやった「Hope & Peace」「Universal Mind」の2連続もエレキでの(控えめな)ロッキッシュモードで、元々けだるいUKロックな「Universal Mind」のはまり具合が良いのはもちろん、それよりもより一層なけだるめさを持つ白昼夢的な「Hope & Peace」とエレキでの相性も良かったです。
 
 この日のバンドセットのアレンジを手掛けたのはピアノのRayonsだそう。Predawnの大人し目でけだるさや瑞々しさを持つメロディをうまく引き立てたバンドサウンドで、曲によりいろいろと聞かせます。「Autumn Moon」は、ピアノ、フルート、チェロのみで聞かせていてPredawnは歌のみに専念させたり、「Suddenly」と「Keep Silence」は楽団といった感じの心地よくかわいらしく跳ねるようなアレンジで、楽しく聞けました。バンドメンバーがそれぞれ2〜3曲ずつコーラスを取っていたのもおもしろい。いろんな声がPredawnと重なっていく楽しさがありました。Rayonsの曲(音源ではPredawnがゲストボーカルとして参加している)も2曲ほど歌っていました。
 
 Predawnはいつもはラフな格好ですが、この日はジャズクラブということもあってか、白基調に花柄模様のカットソー、薄いウグイス色のロングスカートとパンプスという清楚な恰好でした。慣れないヒールを履いていたせいでか、Rayonsに替わってピアノの位置に移動するところでこけていました。「慣れないもので。」と照れつつ、ピアノ弾き語り曲としてお馴染みの「Sigh」を歌います。ピアノにフルートとチェロが重なるこの日ならではのアレンジで聞かせていました。
 
 アンコール最初の曲はこの日唯一のアコースティックギターソロでの弾き語り曲「Deadwood」を。初めて(だったかな?)手掛けるCM曲のようで、その告知も。10周年を迎えたことに当たって少ししゃべってもいて、「バイトを転々としていた時は、働いていると必ず失神していた。失神して働けなくなってやめることになるパターン。ステージに立ってまだ失神したことは無い。だから向いているのかな、と。」。ツアー中に体おかしくなって検診した際に失神したことはあったそうですが、音楽活動自体ではないそう。そんなにしょっちゅう失神してるって怖い気もしますが、、とにかく「あの…」を繰り返し、何かと弱気な清水さん(Predawnの本名で、本人はアーチスト名よりも苗字で名乗ったり呼ばれたりすることを好む)の素敵な歌声とメロディをまたいろんな形で聞けたらと思います。
 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 08:18
comments(0), -
2017/12/03 クラムボン with 徳澤青弦カルテット at Billboard Live TOKYO

 キーボード/ボーカル、ベース/ギター、ドラムのお馴染み3人組バンドのclammbon。ジャズクラブでの特別版ライブということで弦楽器隊を率いてのアコースティックメインなライブ。1日2回公演の2回目に参加。チェロの徳澤青弦率いる4人組はバイオリン×2、ヴィオラ、チェロという編成。バイオリンの一人は須原杏(ASA-CHANG&巡礼)。ステージ前方中央に弦楽器隊が位置して、クラムボンメンバーが後方左右で囲むような楽器位置でした。ドラムの下には絨毯を敷いており、反響音を抑えるようにしていました。原田郁子はピアノとオルガン(だったかな)を用いての演奏。
 
 「Re-Re-シカゴ」(「シカゴ」の2回目アレンジバージョン)からスタート。オリジナルはウキウキなポップソングを、ミトのアコースティックギター中心にゆったりと聞かせます。続いての「希節」はアルバム「モメントe.p.」に収録されている曲で、このアルバム発売ツアーの時以来に聞けてうれしかったです。ドラム伊藤大助が叩く拍子木の音が印象的で、そこに原田の声と弦楽器隊の音の重なりが素敵と思える曲。
 
 音源とは全く違うアレンジの曲もふんだんにあり、「Portisheadみたくしようとしたら、火サス(火曜サスペンス劇場)になってしまった」というアレンジの「はなればなれ」は、やり過ぎとも思えるホラー感覚ある演奏でした。ミトのおどろどろしい縦ベースソロから始まり、時々ミトは鉄琴をポーンと叩くのですが、その音がずっこけ感もあり、ちょい笑ってしまいました。こういったホラーテイストなアレンジはアルバム「Re-clammbon2」に収録されている「Re-意味はない」以来ではないでしょうか。
 
 「ララバイ サラバイ」は弦楽器隊を存分に生かした壮大さと、鉄琴の小さな音やピアノとのかみ合わせがすごく良いアレンジでした。2012年によみうりランドイーストでやったアコースティックライブでやった時のアレンジが基になっているよう。その時のライブは行っていませんが、「えん。」というDVDでその演奏を見ており、今回生で見れて感激。原田とミトが鉄琴を叩く序盤から、中盤に原田がピアノへ移行、さらに途中から伊藤がドラムセットをおもむろに離れてピアノへ移動、原田と2連弾の形になり、そこからミトも加わって3連弾する展開はぐっと来ます。そして、伊藤がドラムセットに戻って音量が一段大きくなって締める展開は熱くなります。
 
 本編ラストはアルバム「モメントe.p.2」に収録されている「タイムライン」で締めるのですが、その前に伊藤から宣伝。ライブ会場でこの日特別に「タイムライン」という名前のカクテルを作ってもらったそうで、「是非、飲んで下さい。あっ、うちらにおごってくれても良いですよ。『あそこのバンドメンバーへ』つって。」と。
 
 アンコールは「Slight Slight」を演奏、歌います。この会場では、最後の曲をやっている時にステージ後ろの巨大カーテンが開いて、ガラスの向こうの夜景が広がって見えるのがお馴染みですが、ガラスにメンバーが反射しているのも見えます。弦楽器隊が幾重にも重なって見えて、さながらオーケストラみたいに見えました。夜景の向こうにはイルミネーションをやっていて、それもとてもきれいに見えて夜景に色を添えていました。
 
 曲終わりに店員さんからクラムボンの3人へカクテルが配られます。お客さんの一人が本当に「あちらのバンドメンバーへ」と用意してくれたそうで、みんなで乾杯して締めました。
 
 Billboard Live TOKYOがある東京ミッドタウンという施設はお高めな店が揃うセレブ感ある場所で、人自体は少ない印象があったのですが、この日は人多かったです。どうやらそのイルミネーションを見に来た人が多かったよう。前日夜、個人的に辛くなる連絡があり、この日は一日中暗くて、こういった賑やかな場所を歩くのも少々しんどかったのですが、ライブ来て良かったです。
 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 21:41
comments(0), -
2017/11/12 Julian Lage & Chris Eldridge at 丸の内COTTON CLUB

 この日はライブのはしご。まず夕方にジャズクラブでギターデュオのライブを見ます。ともに初めて見る方々。Julian Lageはジャズ寄りながらいろんなタイプのミュージシャンと共演しているそうで、Nels Cine(Wilco、Nels Cine Singers)とも組んで音源を出しているとか。Chris EldridgeはPunch Brothersのメンバーで、半年位前にこのバンドを知り、音源を聞いて興味持ったところからこの日のライブを知り、行ってみたいなと。1日2回公演の1回目に参加。アンコール含めて1時間10分ほどのライブ。
 
 ステージのセッティングがシンプル。ステージ前方に大き目なマイクが置かれているだけ。そこに2人が寄り添うように位置してアコースティックギターを弾きます。アンプにも繋いでおらずマイク一本のみで音を拾う、シンプル極めたアコースティックセット。曲はブルーグラスものが多かったでしょうか。気持ちよくきけるギターの音色が繊細に絡み合いつつ、良い感じに聞かせます。インスト曲メインでしたが、3曲くらいでChris Eldridgeが歌っていました。ブルーグラス基調かと思いますが、ほんのりハワイアン、ブルースなんかの要素もあるメロディ、アレンジで歌います。温かさ、素朴さを兼ね備える一聴で良いなと思える声を聞かせます。
 
 丁寧な2台のギターアンサンブルといった感じで、お互いに一音ずつ交互に鳴らして一つのメロディを構成させていたり、弾くように弾いて少しだけ躍動させるような感覚を与えたりも。全般にはリラックスして聞ける、日曜午後の昼下がり(実際ライブ聞いてた時間帯は夕方でしたが)に聞きたくなる音楽で、親しみやすさがあるのも良いですね。帰りにCDを買ったので、この日のライブ思い出しつつ浸って聞こうと思います。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 23:29
comments(0), -
2017/09/08 Little Creatures with 原田郁子 at Billboard Live TOKYO

 去年はデビュー25周年、今年は結成30周年という節目を迎えてライブ活動しているLittle Creatures。今回はクラムボンの原田郁子を迎えた編成となります。この編成で今年のフジロックにも出ていますが、時間合わず見れなかったので、この日に参加。1日2回公演の1回目に参加。ギター/ボーカル、ベース、ドラムの3人編成。ベース鈴木正人はこのバンドではキーボードを弾くこともあったりしますが、この日はベースのみ。エレクトリックベースと縦のベースを曲により使い分けていました。ギターの青柳拓次は一本で通していました。アンコール含め1時間20分ほどのライブ。
 
 前半5曲をLittle Creaturesのみで、後半5曲を原田郁子を迎えてという構成。まず、Little Creaturesのみの5曲では日本語曲3曲入っていました。英語曲ばかりだったLittle Creaturesが、去年出したアルバム「未知のアルバム」で日本語曲にも取り組み、そこからも歌います。曲の流れも違和感無し。端正さある音で、そこかしこに凝った要素があるのでポストロック的な聞き方もできるのでしょうけど、アメリカンロックな味わいの方に惹かれます。甘さと渋さが程よく混じる声で歌うメロディに、それをいろいろな隙間を作りつつ、歌心を引き立てるようなアレンジの組み合わせが良いです。「絡めとられて」「かんちがい」辺りをやっていたかと思いますが、曲の中でいろいろ展開替わっていくアレンジの楽しさがありました。5曲目は定番曲「mosquito curtain」。毎回アレンジを変えていくのがおもしろく、今回中盤でひずんだ感じでぶっとく聞かせるベースソロを聞かせていました。
 
 後半は原田郁子を迎えます。原田は曲によりキーボードとピアノを使い分けます。最初にやった曲はクラムボンとしてもカバーしたことあるLittle Creaturesの「Four in the Morning」。青柳の声にコーラスつけるような感じで原田は歌い、その声の重なりもいい感じ。クラムボンの曲からも一つ「バイタルサイン」をやっていました。オリジナルとは全然違うアレンジで、最初の1コーラス目はギターとドラムのみでレゲエタッチなリズムのゆったり感ある中で原田が歌います。ドラムの栗原務がコーラスで随所に声を重ねてきて、それもオリジナルとは違った味わいになっていて良かったです。サビの途中からベースとキーボードが加わってきます。2コーラス目もそのリズムは持続しつつ、だんだんとひずんだ音を入れてきて最後の方はノイズまじりのどーんとした音の中、原田の歌が響いて音が収束。最後は青柳のしっとりとしたギターの音のみで「刻むバイタルサイン」と最後のフレーズを歌うのがはまっていました。オリジナルとは違い2回そのフレーズを歌っていたのも印象的。
 
 本編最後は「house of piano」。ハウスな4つ打ちリズムに、端正な歌と音がほんのりとした変化をしていく様がかっこよい必殺曲で、今回原田が印象的なリフを曲名通りにピアノで弾いていたのがつぼでした。アンコール最初は原田のソロ曲「銀河」を歌います。忌野清志郎と作ったというこの曲は、レコーディングにLittle Creaturesが参加したそうで、その時に「3人揃っているメンバーに初めて会った」と原田は(確か)言っていました。そして原田は退場し、Little Creaturesのみで一曲。その曲は知らない曲でしたが、軽快さあるリズムが心地よい締めにふさわしい曲でした。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 13:01
comments(0), -
2017/05/12 Scott Amendola Band at 丸の内COTTON CLUB

 2年前にライブを見たNels Cine Singersのメンバーであり、音源のみで聞いたことあるだけですが藤井郷子率いるオーケストラのRova :: OrkestrovaのメンバーでもあるドラマーのScott Amendolaが率いるバンドの公演を見ました。1日2回公演の1回目。
 
 メンバーは男性ギター×2、男性ウッドベース、女性バイオリン、男性ドラムという5人組。ギターはNels Cine(Wilco)とJeff Parker(Tortoise)で各バンドの演奏見たことある方々。ベースとバイオリン奏者は恐らく初めて見る方々です。
 
 ライブスタートはAmendolaがドラムセットの横にある機械を使いつつじわじわとした立ち上げ。各楽器もほんのりと音を重ねたところでAmendolaが合図を出して本格的に曲がスタート。各奏者譜面台があったのでかっちりとした曲を演奏している風でした。その1曲目以外は機械による音出しはしていなかったと思います。前半はユニゾンで演奏するテーマとギターやバイオリンがソロを演奏(でもこれ見よがしなソロではなくバンドと協調しつつな印象)するジャズマナーに沿ったような曲が多かったです。1曲目のゾクゾクするようなリズムに、ギターやバイオリンが乗っかる展開にウキウキとなりました。
 
 ユニゾンで出すテーマについてはROVOがミドルテンポでやるような曲っぽいフレーズが2,3曲ありました。親しみやすいもの。Nels Cineは、Nels Cine Singersの時と同様に立ちながらの演奏で腰の位置にエフェクターを置いて手で操作して音を加工していきます。破壊的なイメージと開放的なイメージが交差するような刺激あるギター音をそこかしこに散りばめつつ、他楽器との協調を聞かせます。Jeff Parkerは座っての演奏でこちらは端正さと奥行のある響きが良いなというギターの音を聞かせます。3,4曲目辺りでギターの2人だけの演奏から始まる曲があったのですが、同じフレーズを弾いていても個性出ますね。
 
 そしてそのギターともユニゾンで聞かせたり、存分にソロを聞かせるバイオリン奏者ですが、目と耳が惹かれました。どこか遠くを見ながら足を横に開いて閉じて弾いたりみたいな演奏スタイルが個性的。また音自体も一聴はノーマルながらどこか引っかかるものがあります。Clineのギターとユニゾンで聞かせていた場面でもジャンクさを混じらせるClineの音と拮抗していました。ClineとParker2人だけで弾くところからスタートした曲は後半バイオリンがリズム隊の音バックにソロを弾きまくるのですが、ゆったりとした展開から加速していく様が圧巻。バイオリン音を主役としつつ、Clineのギターが途中から効果的に色を添えるような加わり方をしていたのも良かったです。
 
 後半はオルタナカントリー、ロック要素が強い曲が多かった印象です。曲ごとに個性あるリズムを聞かせるのも楽しく、そこにはまる弦楽器の味も刺激あって楽しい。アンコール含め1時間15分ほどのライブは、思っていた以上にいろんなタイプの曲が味わえて楽しかったです。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 00:11
comments(0), -
2017/04/15 Kurt Rosenwinkel's Caipi Band at Blue Note Tokyo

 ブラジルのギタリストKurt Rosenwinkelが率いるバンドの公演を見ました。この方は初めて知ったのですが、バンドメンバーの中に2年前にライブ見たAntonio Loureiroがいるというのに惹かれました。2回公演の1回目の方に参加。アンコール含め1時間20分ほどのライブ。
 
 メンバーはギターのKurt Rosenwinkelに、ギター/キーボード、ベース、ドラム、ピアノ/キーボード、パーカッションという6人編成です。Antonio Loureiroはパーカッション担当というのにびっくり。2年前のライブではピアノ弾きながら歌っていたので、マルチプレイヤーなんですね。ライブ全般の印象はいかにもサウダージ、郷愁を誘うブラジルらしいメロディをジャズやポストロックなアレンジで展開するものでした。2曲ほどRosenwinkelメインで歌いますが、その他の曲は他メンバーにメインボーカルまかせたり、ドラム除くメンバーとのユニゾンで歌ったりと、いろいろな声を聞かせます。特にもう1人のギターPedro Martinsのボーカルがいい感じで、彼のソロボーカルやLoureiroとのユニゾンなどはいいなーと。
 
 ポストロックなアレンジとサウダージなメロディの組み合わせも良くて、特に3曲目にやったギター2人、ピアノ、パーカッションの4人ほぼユニゾンで歌い通した曲なんかは、非常にいい感じに聞けました。MartinsとLoureiroはPCなどを操り電子音を織り交ぜたりもします。それぞれの楽器ソロもあるのですが、過剰に目立たせずバンド演奏の中に漂うようなソロ。ソロのリレーをジャズなアレンジの中でやるような曲もありおもしろく聞かせます。Rosenwinkelのギターソロも存分に、単音メインでシンセを弾いているような音色を聞かせます。ドラムとパーカッションのかみ合わせもよく、Loureiroは素手よりもスティックで叩くことが多くて細やかで力強いリズムを堪能しました。
 
 曲名にカシオがついているものがあり、カシオが好きで「カシオ博物館に行ってきた。」とのこと。そんな博物館あるって知りませんでした。アンコールは祝祭のようでカラッとしたアレンジの曲で締めていました。各楽器の個性もありつつ、アンサンブル中心に楽しんだライブとなりました。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 22:46
comments(0), -
2017/03/28 Esperanza Spalding at Blue Note Tokyo

 アメリカ・オレゴン州出身の女性ベーシスト/ボーカリストのライブ。1年ぶり2回目です。去年見たライブの中では一番感激したライブでまた見る機会があるのを楽しみにしていました。前回は演劇的要素が入ったショーアップされたライブでしたが、今回はジャズクラブでギターとドラムを率いたシンプル編成でのライブ。1日2回公演の2回目。
 
 メンバー登場して、いきなりSpaldingのソロボーカル、オフマイクから歌が始まってギターの音が重なり、そこから縦ベースを弾きます。スタートの歌と演奏からおおーっとなりました。茶色がかった黒髪のドレッド、黄土色のオーバー、白のネックレス、白の腰に巻いたベルト、白のパンツという姿で、ボディ部が明るい茶色のベースを弾くという色彩も良い感じ。ベースの色含めたコーディネートでしょうね。
 
 曲は歌から始まり中盤に長いインスト、そして終盤に歌に戻るといった構成の曲が多かったです。カバー曲メインのよう。不定形に断片的な音を重ねるジャズ、心地よいビート感覚があるジャズ、ボサノヴァっぽいもの、ソウルものなどいろんなタイプの楽曲繰り出します。各楽器は特段音を大きく主張することは無いのですが、そこかしこに刺激ある音を重ねていくもの。スリリングさとかリズムに体をゆだねるものなど、いろんなタイプの楽曲で色を変えつつ確固たる味わいもあります。そして、その演奏に乗っかる歌がもうとてつもなくすごくて、聞いていて一番好きな声と思ったり。一曲英語以外の曲(ポルトガル語かな)を歌っていました。
 
 各楽器のソロも組み込まれますが、他楽器も音を出している中のアンサンブルな中で一つの楽器を照らすようなソロで聞かせます。ドラムのソロは元のリズムをギター、ベースで感じさせつつ、その中でものすごい手数のものを入れて来るもので、きちんとリズムキープしている中のその叩き方がすごいと唸ったり。Spaldingは縦ベースとエレクトリックベースを曲により使い分けます。どちらも立ち姿、出す音がかっこ良い。
 
 自分が持っている音源が「EMILY’S D+EVOLUTION」のみなのですが、そこから「Unconditional Love」も披露していました。艶のあるボーカルがとっても似合うジャズ、ソウル、ブルース感がある曲ですごく好きな曲。メロディが似ているってわけではないですが、Cynda Williamsの「Harlem Blues」を思い出す曲で、こういったゆったりした雰囲気や歌心あるボーカルのある曲がタイプです。
 
 アンコールはSpalding一人で登場。縦ベースのボディ部を叩いてリズムを作り出します。パン・パンと2拍普通に叩いて、続けてパンパン・パンパンと2連続で細かい拍子を取るものでお客さんもまねして手拍子しますが、ちょい難しいものでおもしろい。そこから普通のパン・パンといった手拍子にするようSpaldingが促して、お客の手拍子の中ベースを弾き歌います。ベースのみでの独唱って良いですね。ひとしきり歌を堪能した後に、元のボディ部叩いてのリズム出しをして終了しました。こういったしめやかながら楽しい要素があるアンコールも良い感じ。素晴らしいライブ堪能しました。またの来日を楽しみにしたいと思います。

 

author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 08:54
comments(0), -