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2023/08/18 Sonic Mania at 幕張メッセ

 千葉と大阪で同時開催している大型フェスSummer Sonicの前夜祭であるSonic Maniaに参加しました。5年ぶり2回目の参加。Summer Sonic千葉(幕張)で使う幕張メッセ内の4ステージを使っての、金曜日オールナイトイベント。20時くらいから28時過ぎまでの滞在。久々のオールナイトイベントで夜更かしできる自信無かったため、この日は会社お休みして、昼間会場近くのスーパー銭湯で湯に使ってソファで2時間ほど寝てから行きました。そのおかげで朝まで体持ちました。
 
 見たのは、
  Perfume→THUNDERCAT→ALI SHAHEED MUHAMMAD→GOLD PANDA→AUTECHRE
 です。全部フルで見ました。
 
 このフェスの目玉アクトであるFLYING LOTUSとJAMES BLAKE目当てにチケットを買ったのですが、タイムテーブル発表されてALI SHAHEED MUHAMMADとGOLD PANDAを見ることに方針変更しました。見たい気持ちが五分五分でALI SHAHEED MUHAMMADとGOLD PANDAの方がすいていそう(実際すいてました)、PerfumeとTHUNDERCATを一番大きなMountain Stageで見る予定で同じステージで混み混みの中連続してFLYING LOTUSとJAMES BLAKEを見続けるのはしんどいかなと判断したためです。実際、THUNDERCATを見てる時に自分の近くで2人が立て続けに倒れて(恐らく熱中症)仲間に運ばれて行きました。室内ではありますが人の密集で気温高いと結構しんどくなりがちなので油断禁物です。見たアクトの感想を書きます。
 

 

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author:de nudge, category:festival(Summer Sonic), 13:08
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2018/08/17 Sonic Mania at 幕張メッセ

 毎年、千葉と大阪で同時開催している大型フェスSummer Sonicの前夜祭であるSonic Maniaに参加しました。Summer Sonic千葉(幕張)で使う幕張メッセ内の4ステージを使っての、金曜日オールナイトイベント。別ステージではNine Inch NailsやMy Bloody Valentineなどの大物がラインアップされていましたが、それら全て諦めて、RAINBOW STAGEで行われているBrainfeeder Nightにずっといました。アメリカ・ロザンゼルスのFlying Lotusが主宰するレーベルBrainfeeder所属のアーチストが勢揃いするということで、これは行かなくてはと楽しみにしていました。

 

 22時半前くらいから29時までの滞在。合間にDJありつつ以下のアクトを見ました。
  Dorian Concept→George Clinton & Parliament Funkadelic→THUNDERCAT→Flying Lotus→Ross From Friends
 それぞれ感想を。

 

 
 Dorian Concept
 6年ぶり2回目に見るオーストリア・ウィーン出身の男性ソロアーティスト。PC、キーボード、他機械使ってのパフォーマンス。45分ほどのライブ。不定形、転調、ブレイクなどを盛り込んだビートに親しみやすいキーボードの音を織り込むライブ。前半はトラップっぽいアレンジにカラフルさ弾けるような世界観を出してきました。中盤辺りからシネマチックな音やメロウな感覚のある音を随所に入れてきて、ダンスフロア向けなビートもちょいちょい聞かせてきます。次どんな展開で来るのかな、という楽しさあるライブで、ラストにシンフォニックな音で締めたのも良い感じでした。
 
 
 George Clinton & Parliament Funkadelic
 初めて見るPファンクの創始者率いるライブ。George Clinton & Parliament Funkadelicは2002年のフジロックに出演していますが、別のアクトを見ていて見逃しています。ただその時食事スペースのオアシスエリアでのトークショーやRed Hot Chili Peppersのライブに飛び入りする姿を見ています。その時も元気いっぱいなおじいちゃんだなーと思ってたのですが、あれから12年経つんですね。来年ライブ活動を引退する予定ということで、これが最初で最後に見る機会となりそうです。1時間ほどのライブは特濃なファンク空間で盛り上がりました。ステージは15人ほどのメンバー。ギター×2、ベース、ドラム、キーボード、トランペット、トロンボーンという楽器隊がいて、あと半分くらいのメンバーは(曲により楽器持つことあるものの)ボーカル。入れ替わり立ち替わりステージに出てきたり、前出たり引っ込んだりと賑やかに繰り広げます。
 
 演奏開始直後もったいぶらずに登場したGeorge Clintonは時折椅子に座って休憩するものの、歌わない時でも手を振り上げお客を煽りまくります。ソロの歌も随所に披露。渋みのある声でうなるように歌います。賑やかなファンク中心ですが、中盤は落ち着いた感じの曲を2つほど披露。1つ目は女性メンバー(2人)がメインボーカルを張りつつ、途中からギターのソロが爆発する曲なのですが、御大はスタッフにもっとギターの音量上げるよう指示したり、マイクをアンプに当てたりと裏方的な役割もしたりします。2つ目は男性数人でメロウな曲を歌います。その後はフィナーレ感ある「Flashlight」「We Got The Funk」など自分でも知っている名曲群を繰り出して、会場爆発。ボーカル陣引っ込んで楽器隊(ドラムの怒涛感あるソロが印象的)だけでもう一盛り上がりさせて終了しました。
  
  
 THUNDERCAT
 Flyning LotusやErykah Baduのサポートで姿は見たことありますが、ソロ名義のライブは初めてのベーシストのライブ。キーボートとドラムを率いての3人編成。1時間ほどのライブ。遠目に見たので服装まで見えてなかったのですが、漫画「ドラゴンボール」のベジータの格好をしていたよう。そういえば2011年のFlying LotusのライブはFlying Lotus、THUNDERCAT、Dorian Conceptの3人でやっていて、3人ともドラゴンボールのコスプレしてた記憶があります。震災直後で多くの外国人アーティストがキャンセルした中、彼らは意気揚々とライブしに来てくれて、ものすごいライブをしてくれて、最後に「カメハメハー」と叫んでくれたのに元気づけられたなーと。
 
 今回のソロ名義のライブもものすごかったです。THUNDERCATが歌うところはジャジーソウルでメロウな感覚がありながら、ひとたびインスト場面になると3人の超絶技巧な速弾きが次々と繰り広げられ、すごいなーと聞き惚れます。フュージョンな感覚もある単音でのユニゾン、入り組んだ細かい音なども随所に聞かせます。特にドラムの手数はものすごく、通常の歌場面でも細やかな叩き方をしていました。歌もののメロディも良くて、終盤の3人でウーウーウーとユニゾンで歌う曲や、ベースでの弾き語りっぽいものなど印象に残っています。「トウキョウ」「ドラゴンボール」などの言葉も入れて歌っていました。ラストは爽やかさあるメロディの曲でこれまた好印象でした。
 
 
 Flying Lotus
 Brainfeederの総本山Flying Lotusのライブは5年ぶり5回目に見ます。毎度毎度ものすごいライブで心打たれるのですが、今回もすごかったです。今回はRainbow Stage入場時に箱に置いてあった3Dメガネをもらって、それつけてのライブ鑑賞。ステージ後ろの映像がその眼鏡通すと立体的に見えておもしろい(3Dメガネなくても問題なく楽しめる映像です)。逆三角形の岩みたいな台に端末載せて、それ使っての1時間ほどのライブ。前半はこれまでの不穏、混沌さは少し抑えめでキレイな音、賛美歌やソウルなメロディの音などを入れて聞かせます。そんな中でもころころとビート変わったり、Flying Lotusが煽ったり。
 
 以前はFlying Lotusがラップしたりするライブもあったりしましたが、今回は煽りを時折入れるだけでインスト音をたっぷりと聞かせます。ポップに聞ける展開もあって、派手なレーザーと3D映像を効果的に見せていました。ラスト15分くらいの時にはスクリーンに大きなFlying Lotusとアルバムタイトルである「You're Dead!」の文字が出て、そこからは鉄板な世界。怒涛感あり、急展開と言いたくなるくらいダイナミックに展開を変えてくる音をこれでもかと聞かせてきます。「You're Dead!」からの曲もやっていました。ステージ脇にいたTHUNDERCATもちょっとだけ姿を見せて、盛り上げていました。
 
 
 Ross From Friends
 初めて見るイギリス・ロンドンを拠点に活動する男性ソロアーティスト。サポートに2人入れての3人編成。機械をいじって音を出すことを主軸としつつ、サポートメンバーはギターやサックス、笛なんかも使って世界を広げます。これまでのアクトの混沌さはなく、ストレートなハウスの音がメイン。夜が明けていく中でのライブといった感あって、それまでの埋まりまくっていた客席は余裕ある空間にもなっていて、心地よく体揺らしながら聞きました。Flying Lotusが時折ステージ脇に出てきて、写真撮ったり、お客煽ったりしてました。
 
 

author:de nudge, category:festival(Summer Sonic), 23:05
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2016/08/21 Summer Sonic at 幕張メッセ、マリンスタジアム

 幕張メッセとマリンスタジアムなどを使っての複数ステージで繰り広げられる恒例の夏フェス。土日2日間開催で、今年は日曜日のみの参加。 
 
 見たアーチストは以下です。カッコが無いものはフルで見ています。
 Sunflower Bean→Pop Etc→Slaves→Spangle Call Lilli Line→tricot→King→James Bay→Radiohead(アンコール前まで1時間半ほど)
 
 過去のサマソニは、いまいちうまく回れなかったなーってことが何回か(ステージに行ったらキャンセルのお知らせくらったKeaneとか、開始時刻から30分過ぎてもライブ始まらずそれでも待ってたら機材トラブルのため中止宣言されたThe Killsとか…)あったのですが、この日はほとんどのアクトをフルで見れてうまく回れた感が。トリのRadioheadだけは翌朝早いので、混雑回避のためアンコール前に引き上げたのですが、駅に着いたらうまいこと特急に乗れて思ったより早く家に着くことができました。順に感想を。

 

 

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author:de nudge, category:festival(Summer Sonic), 10:48
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2015/08/15,16 Summer Sonic(二日目) at 幕張メッセ、マリンスタジアム
 幕張メッセとマリンスタジアムなどを使っての複数ステージで繰り広げられる恒例の夏フェス二日目。

 見たアーチストは以下です。カッコが無いものはフルで見ています。
 SMALLPOOLS(最初の20分ほど)→GENERATIONS from EXILE TRIBE→NOTHING BUT THIEVES→THE SOUL REBELS→郷ひろみ→CLEAN BANDIT→D'ANGELO AND THE VANGUARD

 この日は初めて見るアクトばっかりでした。前日と同じく会場外で食事したりして合間は結構のんびりした時間も作りつつライブ楽しみました。順に感想を。

 
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author:de nudge, category:festival(Summer Sonic), 16:18
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2015/08/15,16 Summer Sonic(初日) at 幕張メッセ、マリンスタジアム
 幕張メッセとマリンスタジアムなどを使っての複数ステージ(主要ステージだけでも8ステージある)で繰り広げられる恒例の夏フェス。土日2日間あって今年は両日とも参加でまずは初日。幕張メッセ内の導線が動きやすいものとなっていて、カウントダウンジャパン並みにゆとりのある空間になっていました。数年前までのサマソニとは段違いの快適さ。年々拡大を続けているからこそできるんでしょうね。

 見たアーチストは以下です。カッコが無いものはフルで見ています。
 WOLF ALICE→SLAVES→MARMOZETS(最初の20分ほど)→CIRCA WAVES→MACKLEMORE & RYAN LEWIS→THE JON SPENCER BLUES EXPLOSION→THE CHEMICAL BROTHERS→Baio→THOM YORKE

 CIRCA WAVESとTHE JON SPENCER BLUES EXPLOSION以外は初めて見るものばかりでした。順に感想を。

 
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author:de nudge, category:festival(Summer Sonic), 12:12
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2014/08/16,17 Summer Sonic(二日目) at 幕張メッセ、マリンスタジアム
 幕張メッセとマリンスタジアムなどを使っての複数ステージで繰り広げられる恒例の夏フェス二日目。この日は同行者がいて相談しながら動きました。見たものは以下のような順番です。カッコ書きが無いものはフルで見ました。木村カエラ、森高千里以外は初見もののアクトばかりでした。

パスピエ→CIRCA WAVES→木村カエラ→DREAMS COME TRUE→森高千里 with tofubeats→BEN WATT with BERNARD BUTLER(間40分ほど)→SEKAI NO OWARI(最初から50分ほど)

以下各アクトの感想を。


 パスピエ
 マウンテンステージで女性ボーカル、男性ギター、ベース、ドラム、キーボードの5人組バンドを見ます。ポップなメロディとそれにあったアレンジで、甲高い声のボーカルが歌うといった感じ。朝10時スタートとかなり早い時間帯にも関わらず多くのお客さんが詰めかけてたので、人気あるんですねー。リズムもノリ良いもので、お客さんの手の振りが揃っているところが多々ありました。


 CIRCA WAVES
 ソニックステージで、イギリス・リバプール出身でギター×2、ベース、ドラムの男性4人組バンドを見ます。スーパーカーの「スリーアウトチェンジ」が好きな人ははまるんじゃないかなーという、直球のギターロック。2本のギターがリフを重ねて高みにいくようなものはツボに入りまくりでした。途中ミドルテンポのものや、インストものなども挟みつつ、全般には青春を感じさせるメロディに疾走するギターを主軸としたアレンジの曲は気持ち良かったです。


 木村カエラ
 メインステージとなるマリンスタジアムに移動します。客席後方になる上の方の座席(日蔭になってる)に座って有名所2連続で見ます。まずはお馴染み木村カエラ。2年ぶり8回目くらいになります。2人目のお子さんを去年産んで、最近ライブ復帰したよう。ギター(ASPARAGUSの渡邊忍)、ベース(SCAFULL KINGの4106xxx)、ドラム(toeの柏倉隆史)、キーボードといつもの鉄壁の布陣をバックに歌います。体系も変わらず、キビキビした動きもそのまま。セットリストもしっとりしたヒット曲「Butterfly」の一節を最初にさくっと歌った後は、盛り上がり重視の選曲。「リルラリルハ」「TREE CRIMBERS」などやった後は新曲の「OLE!OH!」を。事前にサビ部分の振付指導がありました。クラムボンのミトが作曲した「Sun shower」「Circle」も2連続で。「Sun shower」は2年前見たワールドハピネスで新曲と言って初めて聞いた曲ですが、からっとしたミドルテンポのメロディが気持ちいいですね。タオルをお客さんみんなが振り回す「Circle」はお馴染みですが、スタジアム中のお客さんがタオル振り回す光景は圧巻でした。


 DREAMS COME TRUE
 そのままマリンスタジアムに残り、初めて見る大物のライブを見ます。ボーカル吉田美和とベース中村正人の2人組で、管楽器隊(4人くらい)、ギター×2(もしかして一人はベースだったかも)、ドラム、キーボード×2、パーカッション、女性コーラス、男性ダンサー×5人といった豪華な編成を率いて(ちょっと記憶があいまいで自信無し)、歌います。ドリカムは買った音源はシングルの「サンキュ.」くらいでものすごくはまっていたというわけではないですが、20年くらい前に陣内孝則とやっていた音楽バラエティ「うれしたのし大好き」を当時毎週ワクワクしながら見ていたので親しみがありますね。軽やかな演奏に合わせて吉田美和が登場。スタジアム中に響く声は一聴ですごいなーと思いますね。最初の「うれしい!たのしい!大好き!」でワクワクしました。その後新曲やお馴染みの曲を取り混ぜたセット。個人的に一番はまったのは最大のヒット曲「LOVE LOVE LOVE」の後にやった「あの夏の花火」。キーボード一本でしっとりと歌い上げる様に感動しました。ラストは「決戦は金曜日」「何度でも」で締め。「決戦は金曜日」は番組「うれしたのし大好き」のテーマ曲で今回聞けてうれしかったですね。


 森高千里 with tofubeats
 レインボウステージに移動します。当初今年のサマソニは初日だけでいいかなーと思っていたのですが、このアーチストが発表になって2日目も行こうと決めたアクト。去年単独ライブを見た森高千里にトラックメーカー/DJのtofubeatsが組んだユニット。tofubeatsはYoutubeで見た「No.1」という曲がPVとともにドはまりでアルバム「lost decade」を買って聞きましたが、ヒップホップ、フィルターボイス、ディスコ、歌謡曲などをパーティーな感じに組み合わせた曲が楽しいですね。デビューシングルとなる「Don’t Stop The Music」で森高千里をボーカルに起用して、そこからの縁でこの日のライブかと思います。ライブは森高千里の曲をtofubeatsがライブ用にアレンジしたトラックに載せて歌うのがメインで、3曲ほどtofubeatsの曲を森高が歌うのも織り込んでいました。ライブはものすごくよくて楽しかったです。「手をたたこう」から始まって、「ララサンシャイン」「気分爽快」などお馴染みの曲が新鮮なアレンジで。一番かっとんでいたアレンジはtofubeats自身も言っていたようにドラムンベースを入れ込んだ「ストレス」。ラストはtofubeatsがリフレインのように歌う「朝が来るまで終わる事の無いダンスを」をダンスモードで。森高も踊りまくりで、途中からボーカルを重ねていました。そして「Don’t Stop The Music」で締めでした。かなりおもしろいライブでしたね。森高はサマソニの前の金曜日は北海道のライジングサンロックフェスで、カーネーションと組んだライブをやってたはずで(これも見たかった)、2つともリハーサルも結構やっていると思われ働き者。tofubeatsは若干23歳(風貌からすると意外、と森高にいじられてました)と、こういった若手のミュージシャンやベテランロックバンドと組むなど、多彩な活動がいいですね。木村カエラもそうですが、いろんなミュージシャンを引き付ける磁場みたいなものを持っているような。


 BEN WATT with BERNARD BUTLER
 ソニックステージの後ろの方で座ってまったりとBEN WATT with BERNARD BUTLERを聞きました。キーボード/ギターを弾きながら歌うBEN WATTにBERNARD BUTLERがエレクトリックギターで少しの刺激と淡い情景を重ねて来るような音を加えているアレンジが心地よいライブでした。Ben Wattと言えば奥さんTracey Thornと組んでいるEverything But the Girlですが、アコースティックな手触りのある曲から始まり、ドラムンベースやディープハウスなどクラブミュージックを組み込んだ曲が主軸になった変遷がありました。いずれも好きでした。アルバムはアコースティックメインの「Worldwide」、ディープハウスがメインの「Temperamental」を聞いていてかなり好きです。この双方のモードでのライブいつか見たいなーと思っているのですが、現在は活動していないようです。


 SEKAI NO OWARI
 マウンテンステージでボーカル、ギター、ピアノ、DJといった編成の日本のバンドを見ます。ものすごい人気があるようで、お客さんもいっぱい。世界の終わりといったら個人的にはTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのデビュー曲を思い出してしまうのですが、音楽性から見ると全然関係ないよう。DJ(お面かぶってる)が出すトラックを軸にギター、ピアノの音を重ねてファンタジー感あるふれる世界を作りそこに高めの男性ボーカルがふんわりした感じで歌うといった印象です。一部ギターがドラム(といってもドラムセットの一部)を叩く曲も。演出にも力入っていて、ステージから火がぼうぼうと出てきたり、しゃぼん玉が飛んだり、スクリーンに鉄拳(お笑い芸人)の作った感動的なパラパラ漫画を流しつつ歌ったり。歌詞も丁寧に出している曲がありましたが、希望とか愛など抽象的と思わせたい言葉とつなげて歌詞を構成しているような感じでファンタジックな音に合った世界なんだろうなと。

 
author:de nudge, category:festival(Summer Sonic), 12:07
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2014/08/16,17 Summer Sonic(初日) at 幕張メッセ、マリンスタジアム
 幕張メッセとマリンスタジアムなどを使っての複数ステージで繰り広げられる恒例の夏フェス。10回目の参加になります。土日2日間あって今年は両日とも参加でまずは初日。この日は一人で思いのままに動き回りました。見たものは以下のような順番です。全てのライブフルで聞きました。CIBO MATTO、MOGWAI以外は初見もののアクトばかりでした。

TOKIO→BABYMETAL→SUICIDAL TENDENCIES→THE PHARCYDE→CIBO MATTO→PHOENIX→ANTEMASQUE→MOGWAI

以下各アクトの感想を。

 TOKIO
 ついにフェスにジャニーズ進出。フェスに出るアイドルは女性ばっかりな感じだったのでこれはうれしいですね。しかも老舗のジャニーズで絶対見ると決めてました。ジャニーズは随分昔にタッキー&翼と今井翼ソロのコンサートを見に行ったことありますが、それ以来。幕張メッセ主要3ステージの中では一番小さいと思われる(それでも8000人以上は入れるであろうスペース)レインボウステージにものすごいお客さんが詰めかけてます。入場制限も起きていたよう。ボーカル/ギター、ギター、ベース、ドラム、キーボードの5人でサポート無しでのライブ。長瀬智也がメインボーカルですが、ベース山口達也とキーボード国分太一が歌うパートもありました。長瀬は表情とともにかっこ良い声を聞かせます。演奏は王道ロックなアレンジもの中心でギター城島茂が主導しているような印象。悠々とギターリフを弾いてました。「宙船」や「AMBITIOUS JAPAN!」など聞いたことある曲もあり、知らない曲含めて結構いいメロディものが多いなーという印象。ラストはデビュー曲の「LOVE YOU ONLY」をお客さん大合唱。朝から大変に盛り上がったライブでした。


 BABYMETAL
 幕張メッセの中で一番大きいマウンテンステージで女性3人組アイドルを見ます。メタルバンドをバックに歌うスタイルのユニット。名前を聞いたことある程度なのですが、最近メインボーカルがPerfumeやモーニング娘。'14の鞘師里保を輩出したアクターズスクール広島出身ということを知り、見てみたいなと思うように。ギター×2、ベース、ドラムの男性4人のメタル演奏をバックにスクリーンに仰々しい煽りの文が映し出された後に3人が登場。会場内がとんでもない盛り上がり(今回のサマソニで自分が見た中でお客の暴れっぷりが一番だった)で、脇の方ながら調子に乗って前の方に行ってしまって少し後悔しました。。モッシュの圧力や、でっかいサークルの穴(人がいないスペースを円形に)を作って、激しい演奏が来るタイミングで円の中心に向かって走りお客が体をぶつけ合うのを近くに見たりするのなんて随分ひさびさ、というかあそこまで大きいサークルは初めて。ライブはメタル演奏に合った煽り中心に攻める曲と、アレンジとアンバランスな、もろアイドルちっくなメロディと歌い方をするのが半々といった印象。後者のタイプの方がはまりましたね。デジタルビートがかったリズムと童謡チックなメロディが挟まれる「Catch me if you can」という曲で、正面を向きながら横に走るようなダンスがものすごくかわいくて、ツボでした。


 SUICIDAL TENDENCIES
 同じステージにてアメリカ・カルフォニア州出身のベテランハードコアパンクバンドを見ます。BABYMETALの反省を踏まえて後ろの方で大人しく見ました。ボーカル、ギター、ベース、ドラムの4人でごっつい音を鳴らしつつ激しく歌います。BABYMETALの時もそうだったのですが、ボーカルの音が小さいかなーという印象。ただ聞くうちに段々と気にならなくなります。ずんぐりむっくりした大柄な体型のボーカルはステージを所狭しと動き回りお客を煽りつつ歌います。ラストの方ではお客の間に縦のスペースを開けさせて、激しい演奏とともにそのスペースにお客をなだれ込ませて体をぶつけ合うみたいなことをやっていたりも。ベースとドラムのゴリゴリ感もかっこ良く、いい感じに聞けましたね。BABYMETALほどでは無いですが、前方では暴れるお客さん達。BABYMETALに続いてあのモッシュに参加している人たくさんいると思われますが、すごい体力だなーと。最後の曲ではボーカルが客席に突入していました。帰り際お客さんとハイタッチして去っていくのですが、赤ちゃん抱いたお客さんがいて、その赤ちゃんに触れる時はやさしい顔をしていました。


 THE PHARCYDE
 外に出ます。マリンスタジアム近くにある東京湾に面した砂浜にあるビーチステージに行って、アメリカ・ロサンジェルス出身のヒップホップユニットを見ます。PHARCYDEはイギリスのアシッドジャズバンドThe Brand New Heaviesが出した「heavy rhyme experience vol.1」での「Soul Flower」で知りました。このアルバムはいろんなヒップホップユニットと組んで曲を作っていて、そこにPHARCYDEも参加していてこの曲好きでしたねー。以前は4人のMCがいたようですが、現在は2人。バックにDJ(Mike Relm)、ドラム、キーボードを率いた編成。DJのビートに固めのドラム、持続音中心のジャジーなキーボード。ラップのかみ合わせや煽りもいい感じで入れつつ、体を揺らしながら楽しみました。途中雨も降ってきましたが、お客さんのテンションも落ちず。コール&レスポンスもふんだんに取り込みますが、これも即興的なものなのか、二人がバラバラのレスポンスを同時に呼びかけてたりも。かつてトラック提供していたJ Dilla(2006年に亡くなっている)に敬意を表したラップしていたり、「Soul Flower」や「Passin' Me By」など知っている曲やってくれたりとうれしい場面が多々ありました。ライブ終了する頃には雨も上がっていて、東京湾に沈む夕日とその逆側に出来た虹がキレイでした。


 CIBO MATTO
 幕張メッセに戻って真ん中にあるソニックステージに行きます。ここで4連続でライブ見ました。まず5月のLiquid Roomでの単独でも見たCIBO MATTO。この日はベース(Devin Hoff)、ドラム(あらきゆうこ)の2人のみ率いたシンプルな編成。やった曲はたぶん単独時とあまり変わっていないと思いますが、聞いていて楽しいですね。どこか酩酊感のある羽鳥美保のラップと歌、本田ゆかが出すトラックとキーボード音は不思議な世界に連れて行ってくれます。「BBQ」という曲はニューヨーク周辺にある郊外ブルックリン、ブロンクス、クイーンズを表しており「東京でいうと千葉、埼玉、神奈川とか」になるそう。


 PHOENIX
 この日のソニックステージではトリとなるフランス・ヴェルサイユ出身のポップロックバンド。事前にどんな音楽をやっているバンドなのか全く知らなかった(当初トリはArctic MonkeysかDe La Soulを見るかで悩んでいて、THE PHARCYDE終わりで急きょソニックステージに居座ろうと予定変更した)のですが、存外にはまったライブでした。4人組らしいのですが、ライブでは6人編成。ボーカル、ギター/キーボード×2、ベース、ドラム、キーボード/ドラム。はじけるドラム(叩き方のアクションが激しいのもまた良い)を中心に、感傷的なキーボードやギターのフレーズを随所に入れてきて、そこにまた合うメロディでボーカルが歌い一聴で親しみやすいなと思えるもの。アレンジはかなりポップサイドに振り切っているので少々違いますが、どこか情緒を誘う世界観はカナダのBroken Social Sceneなどの多幸感あるインディーロックバンドとも共通するかなと思いました。ボーカルは客席に飛び込んでクラウドサーフしながら歌ったりとアグレッシブに動きます。会場の盛り上がりも幸せな空間で埋め尽くされているといった感じで良かったです。


 ANTEMASQUE
 ここからはMIDNIGHT SONICと題した別イベント名になります。といっても、チケット代新たにかかることなく、しかもソニックステージはそのまま通常のライブ間隔(30分ほどのセットチェンジ)で行われます。まずは元At The Drive-In、The Mars VoltaのボーカルCedricとギターOmar Rodriguez-Lopezが新たに組んだバンドANTEMASQUEを見ます。これで3バンド目になるとなると、なんかアメリカのヒロトとマーシーといった感が。ANTEMASQUEはベースとドラムを加えた4人編成とシンプル。ライブは最初の30分くらいは5分くらいの激しい曲を矢継ぎ早にやってました。最初の曲での高速ビートな展開にビビったのですが、The Mars Voltaと比べるとCedricの声がきっちりと聞こえます。激しいアクションとともにバンドの音とも絡み合ってのボーカルでした。Omarのギターも高速リフでものすごくかっこ良い。またドラムは恐らく初めて見る方だと思いますが、重さと速さを兼ね備えたものすごい叩き方をしていました。化け物といいたくなるすごさでOmarが連れて来るドラムはいつもすごいなーと。後半は15分くらいの長尺曲を2曲。小音をじりじりと重ねる展開から一気にスパークするような激しい展開などを挟みつつ、緊張感持って聞きました。こういった曲展開はThe Mars Voltaでもあったかと思いますが、管楽器やキーボードなどがあったThe Mars Voltaに比べて、シンプルな音立ちからの展開はまた味わいが違いますね。また聞きたいなと思わせるかっこよさでした。ギターOmarはいろんなユニットで毎年のように日本に来てくれるのがうれしいですね。


 MOGWAI
 続いて2月も見たグラスゴー出身の轟音を聞かせるインストロックバンドMOGWAI。5人組ですが、この日は半分くらいの曲で1人サポートを入れていました。「Christmas Steps」でバイオリン持って登場した時におおーバイオリン入れるMOGWAI見るの初めてと思ったら、他の曲ではギター弾いたり、ツインドラム的にドラム叩いたりと。ミドルテンポながら静と動を切り替えるダイナミズム溢れるMOGWAIの音にいい感じに貢献していました。ライブは何度聞いても鉄板の良さですね。どこかもの悲しさが漂うギターフレーズを轟音でホワイトアウトさせるような感じといった感覚はこのバンドならでは。終盤にやった「How To Be A Werewolf」の気持ちよさ、「Remurdered」のキーボード音をメインに持ってきてはねるリズムでノレる展開などは、2月のライブでも味わいましたが今回も良かったです。ラスト一人ずつステージを去っていく中でドラムが最後まで残り、客席を写真に撮った後、ステージを降りてきて客席に飛び込みクラウドサーフまでやっていました。今まで淡々とドラム叩く姿しか見たこと無かったので、少々びっくり。なかなか陽気なおじさまで。

 この時点で25時過ぎ。まだライブは朝まで続きますが、ここで退場しました。
 
author:de nudge, category:festival(Summer Sonic), 13:44
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2013/08/10 Summer Sonic at 幕張メッセ、マリンスタジアム
 幕張メッセとマリンスタジアムなどを使っての複数ステージで繰り広げられる恒例の夏フェス。9回目の参加になります。土日2日間ありますが、初日のみの参加。

 この週末はとんでも無い暑さで、40度超えたときもあったとかなんとか。自分は夜以外は幕張メッセ内にいましたが、それでも結構堪える暑さでした。メインステージであるマリンスタジアムのこの日は暴れん坊タイプのバンドが揃っていたので、見る側も演奏する側もきつかったでしょうねー。救護室も倒れているお客(ほとんど女性)ですし詰めでした。見たのは、FIDLAR→ALT-J→JAKE BUGG→アイドルソニック(バニラビーンズ、LinQ、ベイビーレイズ)→MEW→M.I.A.→LIVING COLOUR。それぞれのアクトの簡単な感想を。


 FIDLAR
 幕張メッセ内で一番大きなステージのマウンテンステージで3つ連続で見ます。最初はアメリカ・ロサンゼルス出身の男性4人組ロックバンド。ギター×2、ベース、ドラムで。フロント3人が曲によりメインボーカルを分け合います。MCでヘンテコな日本語を連発しつつ、暴れん坊タイプの曲連発します。中央に立つギターはやたら寝っ転がって弾いてました。


 ALT-J
 イギリス・リーズ出身の男性4人組バンド。キーボード、ギター、ギター/ベース、ドラムという編成で全員横並びに位置しての演奏です。どんなバンドかも知らずに聞いたのですが、存外にはまった演奏でした。線が細く揺らぎを感じさせるボーカルに、キーボードやギターが情緒的な音を重ねてくるのですが、そこに違和感を挟み込むドラムが非常におもしろかったです。余韻をまったく残さない叩き方で、他の楽器の音からは浮いているように響きます。雰囲気だけでないアレンジのおもしろさが伝わってきてのめりこみました。


 JAKE BUGG
 イギリス・ノッティンガム出身の若手(まだ19歳とか)の男性ソロシンガー。渋めの声でブルース、フォークなど歌う話題のシンガーらしいのですが、自分は音源聞かずにライブ見ました。ベースとドラムを従えてJAKE BUGGはギターを弾きながら歌います。曲によりエレクトリックとアコースティックを使い分け。会場にたくさん入ったお客がうっとりとするような曲のようで、終わるごとに多くの歓声が上がっていました。ボーカルは渋みはありながらもちょっと高い若さのある声でした。Neil Youngのカバー「Hey Hey, My My」をゆったりとした感じでやってました。


 アイドルソニック(バニラビーンズ、LinQ、ベイビーレイズ)
 屋台などが入っているエリアの中の一角に、Side Showと銘打って主にお笑いのライブ(毎年イジリー岡田が司会してる)をやっているのですが、この時間帯はアイドルのミニライブをやっていました。4組出演で3曲ずつ歌うようですが、自分は次のライブの時間都合上、その内の3組を見ました。
 初めはバニラビーンズという2人組。スタイルも良さそうなキレイなおねえさんユニットといった印象。キャリアも6年になるそうで、このコーナーのMCも務めていてしっかりとした感じ。曲はカジヒデキ提供曲やpizzicato five「東京は夜の七時」のカバーなど渋谷系なイメージ。
 続いてはLinQという福岡で活動しているアイドルグループ。本当は30人くらいいるそうですが、この日は選抜隊ということで10人くらいのメンバーでのパフォーマンス。ミニの浴衣衣装でいかにもなお祭りアイドルソングを元気いっぱいに笑顔で踊りながら歌います。3組の中ではメロディが好みのものが多かったような。
 ラストはベイビーレイズという5人組。踊りと歌のレベルが一番高かったのがこのグループで、特にセンターにいた方は高橋愛をおもわせる自信あふれる笑顔での歌と踊りですごいなと思いました。1人だけ歌と踊りがあぶなっかしい方がいましたが、ルックスは一番良いかもといえるかわいらしさ。ラストにドラマ「あまちゃん」の中で使われている話題(らしい)曲の「暦の上ではディセンバー」を披露していましたが、個人的にはその前にやったDragon AshとTOTALFATのメンバーが提供した2曲のロックなナンバーが合っているなと思いました。特に「ベイビーアンビシャス!」という曲は印象に強く残りましたね。


 MEW
 ソニックステージという幕張メッセの中では2番目に大きいステージに移動します。デンマークのボーカル、ギター、ドラムの3人バンド。ライブはベースとキーボード/ギターが加わった5人編成。最初は、キーボード、ドラム、ボーカルが入って曲を始めて途中からギターとベースが入ってきて加わるという珍しいスタートのさせ方。ボーカルは高音をキープさせていて天使の歌声といった印象。そこにギターやドラムの轟音を重ねたり、ゆったりめで聞かせたりとメリハリの効いたアレンジで良いライブですね。また、メロディも声にあった浮遊感もありつつ力強く突き抜けるようなもので好みでした。


 M.I.A.
 イギリス・ロンドンとスリランカを行き来しつつ育った女性ヒップホップアーチストで、見るのは2005年のサマソニ以来2回目になります。前回はパジャマみたいな衣装を着てDJ1人連れたっての、いかにもなヒップホップなライブと記憶していますが、今回はいろんな面でパワーアップしていたすごいライブになっていました。ライブメンバーはM.I.A.に、バックボーカル、スタンドドラム、ダンサー2人(男性、女性1人ずつ)といった編成。オリエンタル風味のある細かくビートを刻んだトラックを流しつつ、独特のちょいラガが入りつつのひねった声(って表現が適切か分かりませんが)で歌ともラップともつかないボーカルで歌います。前回よりスリランカな感じを全面に出していて、衣装もそうですが、ステージ後ろのスクリーンに流す映像が今も政治的混乱があるスリランカを伝えるようなイメージのもの。M.I.A.はダンサーと一緒に踊ったりもしつつ、客席にガンガン入っていきます。客席前方中央は左右を分ける柵があって、その間に何回か入り込んで詰め寄るお客と触れ合いながら高らかに歌います。トラックが止まることがあまりなく、次への曲のつなぎもスリリング。コーラスとスタンドドラムのパフォーマンスもばっちしはまっていました。


 LIVING COLOUR
 ここでやっと外に出ます。既にうす暗くなっていますが、まだバリバリ暑い。マリンスタジアムの裏手にある砂浜のステージ(ビーチステージ)のトリであるLIVING COLOURを見に行きました。今回一番のお目当てだったアメリカのベテランミクスチャーロックバンド。ボーカル、ギター、ベース、ドラムの男性4人組で自分のイメージとしてはブラックロックといえば彼ら、みたいな漠然とした印象を持っていました。彼ら自体は見るの初めてですが、ボーカルのCorey Gloverは2回ほどGALACTICのゲストボーカルとして、ベースのDoug Wimbishは2008年フジロックで見たMARK STEWART + THE MAFFIAのメンバーとして見ていますね。メタル、ヒップホップ、ゴスベル、ソウル、ブルースなどを盛り込んだ曲群はまさにミクスチャー。そんな暴れまくりとかは無いですが、コール&レスポンスもありつつ良いライブでした。Doug Wimbishは存在感すごいですね、クールな佇まいでベース弾いたり、前方に飛び出して煽ったりと。ギターのVernon ReidはPC使いながらいろんな音に色を付けていて、ハードロックなリフやソロも効果的に織り込んでいました。ボーカルのCorey Gloverは白髪もあるベテランの風格ある体になっていますが、声の張りはすごいですね。血管浮き上がっているんじゃないかというような歌い上げが何回もありました。お客は少ないながら熱い人が集まりいい雰囲気になるのはビーチステージのトリの特色ですね。過去、Little BarrieやCAFE TACVBAもそんな感じでした。同時刻でMETALLICAがマリンスタジアムでやっていたのですが、METALLICAのTシャツを着た外国人のお客さんが一番前の柵にかぶり付きで見ていました。元々METALLICA目当てで来ていたのを急きょ変更したのでしょうか。
author:de nudge, category:festival(Summer Sonic), 00:19
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2012/08/18 Summer Sonic at 幕張メッセ、マリンスタジアム
 幕張メッセとマリンスタジアムなどを使っての複数ステージで繰り広げられる恒例の夏フェス。8回目の参加になります。土日2日間ありますが、初日のみの参加。

 今回は幕張メッセにずっといっぱなしでした。例年と違い会場レイアウトを拡大した上で、外もうまく使ってかなり余裕のある空間になっていました。メッセ内は3ステージのみの配置としたことも良いです。この辺は進化していますねー。主に見たのは、GRIMES→HYRO DA HERO→SBTRKT→DEATH CAB FOR CUTIE→NELLY FURTADO→SIGUR ROS。それぞれのアクトの簡単な感想を。


 GRIMES
 カナダの女性ソロアーチスト。ライブは男性一人を率いて、それぞれ機械を使っての音だし。ドリーミーとかサイケとかの印象が漂う音空間を作り出して歌います。途中からステージ両脇から大量のシャボン玉が出てきましたが、それも合っています。キレイなヒラヒラの衣装を着ていますが、時折水を頭からぶっかける気合を入れてのパフォーマンス。歌はささやくような感じに聞こえますが、かなり気張って歌っているように見えました。


 HYRO DA HERO
 アメリカのラップ・ハードコアバンド。ターンテーブル、ボーカル、ギター×2、ベース、ドラムの編成。At The Drive-Inのメンバーもいるようです。暴れまくりのボーカル、ギター、ベース×2に乗せられて、はねまくり、暴れまくりのお客さん達がたくさんいましたねー。


 SBTRKT
 イギリスのプロデューサーも務める男性ソロアーチスト。ライブはもう一人男性を引き連れて、機械とドラムを使っての音だしをしています。ダンス面が強く感じられる音でガツガツでなく淡々とビートをつむいでいっているのが好み。そこにソウルフルなボーカルも乗せたりして、良いライブでした。


 DEATH CAB FOR CUTIE
 30分ほど時間が空いたので、床で寝ていたら10分ほど寝過ごしてしまいました。。2曲目の「I Will Possess Your Heart」の途中から聞きました。アメリカ・ワシントン州(は西海岸)出身の男性4人組で見るのは3回目になります。主にギター×2、ベース、ドラムなのですが、ギターの二人は曲によりキーボードを担当したりとあれこれ編成が変わります。これまで見てきたライブも素晴らしかったのですが、今回さらにそれらの印象を上回る素晴らしさでした。体を左右に振りながら歌うボーカルはさわやかで演奏もそれに合ったギターポップな感じが主軸ですが、そのリズム設定やギターやキーボード音に耳を引かれる局面が多く、熱中して聞きましたね。特にラストの曲はギターの2人が次から次へと楽器を持ち替えて、いつの間にかもう一つ置かれていたドラムセットにボーカルが位置し、ツインドラム形式になったりと構成がすごい、感動しました。


 NELLY FURTADO
 カナダ出身の女性アーチスト。前回サマソニで見て以来2回目になります。前回は確かアルバムが全米No.1になった直後なのに、こんな小さなテントステージでいいんですか、、って思うくらいの小さいところでのライブだったのですが、今回は大きいソニックステージになりました。ギター、キーボード×2、ドラム、コーラスといったメンバーに時折出てくるフラフープ操りながら踊るダンサーなどを引き連れてのパフォーマンス。前回よりも踊る要素は減っていて、そしてデビュー時の売り(だった気がする)中東っぽい感覚やフォーク、ヒップホップなどのテイストは抑えられていてストレートなR&Bやロック色を前面に押し出してきた印象です。音的な好みは前回聞いた時の方がはまりましたが、パフォーマンスは今回も素晴らしかったです。がっつり歌い、ステージを左右動き回り、客席中央のスペースに入り込んでお客とハイタッチを交わしたりと誠心誠意と呼べるくらいの動きでしたねー。


 SIGUR ROS
 メッセ内の一番大きなマウンテンステージでのトリであるアイスランド出身のSIGUR ROS。会場は多くのお客で埋まりきっています。かなり遠巻きで見ていたのでメンバーはきちんと把握できていないですが、ボーカル/ギター、ベース、ドラム、キーボード×2、弦楽器隊3人くらい、管楽器隊3人くらいという編成でした。管楽器が入ったSIGUR ROS見るのは初めてですね。新しいアルバム「valtari」を出した直後なので、そこからたくさんやるかなーと思っていたのですが、最初の2曲のみで、後はベストヒット的な過去音源からの選曲でした。ちょい意外。演奏をぴたっとしばらく止めてそのまま空白の時間になりそこから静かに始める「vidrar vel til loftarasa」、ブレスの持続がものすごすぎる展開からぱーっと視界が開けるような明るい世界に展開する「festival」、静かな展開から怒涛のドラムと小鳥のようなさえずりという印象のフレーズをしつこく繰り返して大団円を迎える「hafssol」(いつもの笛のみの演奏が無いのがちょい残念)、ラストお馴染みで狂気な世界の叫びとアレンジが交錯する「Popplagid」とライブで売りな展開は全部味わえた感でしたね。


 この期間近辺で読んでいた小説がアイスランド人作家のもので(Arnaldur Indridasonの「湿地」というミステリー)、それをこの日の帰りかけにちょうど読み終わったのですが、そこでのアイスランドの町の描いている様や、訳者あとがきで森林面積が国土の0.3%しかない(日本は7割)などの紹介を見て、ほんのちょっとだけ知ったアイスランドの世界にSigur RosやBjorkの音楽を重ねたりする想像をしながらウトウトしました。電車あやうく乗り過ごしそうになりました。。
author:de nudge, category:festival(Summer Sonic), 18:32
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2011/08/13 Summer Sonic at 幕張メッセ、マリンスタジアム
 幕張メッセとマリンスタジアムなどを使っての複数ステージで繰り広げられる恒例の夏フェス。3年ぶりと結構ひさびさになりますね。7回目になります。土日2日間ありますが、初日のみの参加。

 会場は混雑しっぱなしで、屋台も行列続きの時間帯が多く会場から出て外で飲食してました。会場内で食べ物飲み物一切買わなかったのは、フェス参加で初めてかもしれません。見たのは、BoA→Perfume→MILES KANE→DEATH FROM ABOVE 1979→THE STROKESと少な目。ゆったり楽しんだ感がありましたね。
 
 BoA
 韓国のソウルシンガーで初めて見ます。日本でも長年活躍していますね、もう10周年だとか。テレビで見る顔はすっきりしたかわいらしいという印象でしたが、ステージはメイクが濃い目。サビ部分は聞いたことのある曲がいくつか。キーボード、ドラム、ベース、ギターにダンサーも曲により従えて歌います。踊りながら歌っている姿を見るだけですごいなーと。
 
 
 Perfume
 でっかい会場内がぎゅうぎゅうに押し込まれる中で、かなり前目で見ます。すごい人気ですねー。カラオケ、口パクでユニークな振り付けをしながらつぼなメロディが多い曲を歌います。3人のダンスのコンビネーションも抜群、おもしろいです。唯一ちゃんと歌う、フリーで客とコール&レスポンスするコーナーでは前聞いたTRFの「Survival Dance」やB'zの「Ultra Soul」に加えて小泉今日子の「渚のはいから人魚」の一節も加わっていましたねー。あーちゃんは今回特に「渚のはいから人魚」を押していましたね、ライブ終わりに引き上げる時にも歌っていました。脇の方ですが、前から2列目とかで見たので、のっちとかしゆかのスタイルの良さも堪能しました、、とこうやってメンバーの名前が覚えるようにようやっとなりましたね。
 
 
 MILES KANE
 イギリスの男性ソロ。ギター、ベース、ドラムを従えていかにもなブリティッシュロックを展開します。メロディが立つもの、リズムが立つものとバラエティ豊かでかっこ良いです。The Beatlesの「Hey Bulldog」のカバーもありました。
 
 
 DEATH FROM ABOVE 1979
 カナダのドラムとベース/シンセサイザーの2人組ロックバンドで本日一番のお目当て。地を這うベース音にドカスカなドラムが重なり、そこに絶叫気味のボーカル(ドラムが歌う)が重なります。ベースやシンセのノイズ音も効果的に使われて、前方では暴れる人も多いくらいのダイナミズムあふれるロックを繰り出します。確か一回解散して最近何年ぶりかの再結成をしたバンドのはずですが、コンビネーションもよく楽しめました。
 
 
 上記4組は幕張メッセ内の会場で、そこからメインとなるマリンスタジアムへ移動します。移動途中でRiver Side Gardenというステージに寄ります。ここのステージはライブ終了していますが、ろうそくっぽい明かりで文字が書かれていたりと夕暮れ時に感じ入るようなライティングがされていてなかなか良い空間。マリンスタジアム方面に見える月もいい感じ。そこにFinley Quayeの「Even after all」が流れてきてつぼにはまりましたねー。
 
 
 THE STROKES
 マリンスタジアムの観客席前方の方で座ってアメリカから来たTHE STROKESを見ます。初めて見るのですが、以前フジロックに出たときの映像を見てかっこよかったので、生で見たいと楽しみにしていました。会場はぱんぱん。アルバムは1枚目「Is This It」のみ聞いたことあるくらいで、後は3枚目あたりに収録されている「Juicebox」がかっこよいなーというくらいしか知らなかったのですが、ライブかなりすごかったですね。ボーカル、ギター×2、ベース、ドラムの編成でニューヨークの洗練されたガレージロックと言ってよいのでしょうか。メンバー基本直立不動で淡々と演奏しているように(遠目には)見えるのですが、リズムやギターも立っていて、しわがれたボーカルとの組み合わせが良いです。「Juicebox」は残念ながらやらなかったですが、「Is This It」からの曲はたっぷり。アルバム聞いていたときはメロディはひっかかるものがあるものの、演奏・アレンジはペラペラな印象が漂っていてであまりつぼじゃなかったのですが、生で聞くと全然違っていて曲もいい感じで入ってきましたね。「Hard To Explain」なんか特につぼでした。最後の曲の途中から花火が上がってきてクライマックス感満載で終了しました。

author:de nudge, category:festival(Summer Sonic), 13:00
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