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2024/03/16 Satoko Fujii Tokyo Trio at 渋谷公園通りクラシックス

 渋谷にてお昼のライブを見に行きました。たくさんのリーダーバンドを手掛けるジャズピアニスト藤井郷子が2019年に結成したピアノトリオ。ダブルベース須川崇志、ドラム竹村一哲と組んでのこのバンドは1年ぶり2回目に見ます。1時間半のライブで5曲ほど。1年前に見た時に録音したアルバム「JET BLACK」発売記念ライブの一環ですが、この日は全て次のアルバム向けの新曲披露のようでした。全ての曲において緊張感あるやりとりとソロ、ユニゾンなど織り交ぜて前回見た時と同様に強烈な印象があるライブでした。
 
 最初に披露した曲は各ソロを短いテーマでつないでいく形で構成し、終盤疾走するピアノにリズム隊がいろいろ外しの感覚を入れる難解なリズムで合わせていく展開がダイナミックでした。2曲目は静かな立ち上がりから始まる曲で、ピアノの内部をいじる演奏も多々入れてきます。ドラムはシンバルをこすり、ベースは弓弾きで途中3人とも高音の持続音を演奏してたのが印象的でした。ピアノトリオでこういった高音のドローンをじっくり聞かせる場面を聞くの初めてかもしれません。
 
 他にベースの弓弾きソロから始まる曲では、途中から迫力あり弾けるようなドラムソロ、そこにベース須川が竹笛を吹いて音を重ねていた場面が印象的でした。ドラム竹村は金物など小物を取り入れた演奏の他に、シンバルを裏から叩いたり、解体してスネアやタムの上に乗せて叩いたりしていました。込み入った曲を作る藤井の展開に寄り添いつつ、おそらく即興的な音もいろいろと入れ込んでいると思われ、音は研ぎ澄まされたものといった印象でした。
 
 最後の曲は「歩く」といったタイトルのようで、藤井がコロナ禍時期にやることがなく散歩をひたすらしていた時に出来上がった曲だそう。断片的な音の立ち上がりから、徐々に音が積み重なっていき急にカットアップ、そして強烈なドラムソロをこれでもかと聞かせてきて、最後ピアノとベースも加わってなだれ込んでいくような迫力ある音を聞かせて締めていました。
 
 これからの予定で、5月頃にはヨーロッパツアーでドイツ、リトアニア、イギリスにてライブするそう。そしてこの日披露した曲のレコーディングもするそうで「ライブの行き先に無いパリでレコーディングします。以前パリのとあるレコーディングスタジオで録音した音が大変素晴らしかったので、是非このトリオでもそこで録音したいと思った。」ということで日程などを組んだそう。ダブルベース持っていけないので、現地で借りる予定だそうで「パリで知り合いのミュージシャンに貸して頂けることになった。レコーディング日程にその方のライブが入ってしまうかもしれないとのことだが、その人が別の人に借りるからいいと言ってもらった。」そうな。そのスタジオは特にドラムの鳴りが素晴らしいそう。

 

author:de nudge, category:live(Othersライブハウス), 08:14
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2024/03/10 つばきファクトリー at 市川市文化会館

 12人組、内3人は加入したばかりでレッスン中、現在は9人でコンサートなどの活動を行っている女性アイドルグループ、つばきファクトリーのメジャーデビュー7周年記念コンサートを見ました。普段のコンサートとは違った趣向で行われて、去年はバンドセット(通常はオケ)のコンサートが行われたそうでチケット取れず行けなかったのが残念でした。今回もバンドセットライブ行われることを期待してチケット抽選申し込みました。無事当選して1日2回公演の2回目に参加。期待通り4曲以外は全てバンドセットで、アンコール含めて1時間50分のコンサートは今までと違う感覚があるもので楽しかったです。感想を書きます。
 

 

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author:de nudge, category:live(Othersホール), 20:46
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2024/03/06 Wilco at EX THEATER ROPPONGI

 8年ぶり4回目に見るアメリカ・シカゴ出身のオルタナロック/カントリーバンドを見ます。メンバーはボーカル/ギター、ギター、キーボード、ドラム、ベース、キーボード/ギターの男性6人編成。

 

 会場到着遅れ、オープニングアクトのFinomというバンドのライブは残り2曲しか見れませんでした。同郷シカゴ出身の女性2人組。サポートにドラム(WilcoのボーカルJeff Tweedyの息子さんだそう)を付けて、2人はギター弾きながら歌います。自分が聞いた2曲限りの印象ですが、Black Rebel Motorcycle Clubのようなフィードバックノイズ入りのブルースロックをユニゾンで歌うことを基調としつつ、時折salyu×salyuやDirty Projectorsのような民族音楽的なコーラスワークを入れてくるといったライブで興味深く聞きました。最初から聞きたかったなーと。

 

 Wilcoのライブはアンコール含め2時間。2階下手側の着席して聞く席から見ました。ライブから受ける感覚は他では味わえないWilcoならではのもので、これこれと浸りながら聞きました。カントリーやThe Beatles系なメロディの曲を時には淡々と、時にはオルタナ風味に豪快な演奏を、時にはノリ良い親しみがある展開など入れてきて聞かせます。去年発売したアルバム「Cousin」に収録されている最初の曲「Infinite Surprise」からスタート。仄かな覚醒感ある音とメロディ、そしてTweedyのボーカルがいい感じ。

 

 その後、曲ごとに頻繁にギターとベースを替えて演奏しますが、切り替えがスムースですぐに次の曲の演奏に入ってました。日毎にセットリストも随分変えているようですが、スタッフとの息もあってるようで楽器調整の間がほとんどありません。ギターの一人Nels CineはScott Amendola BandやNels Cline Singers、First Meetingのゲストなどで見ています。Wilcoではかっとんだノイズなどの豪快な音とメロディに寄り添う丁寧な音の使い分けがすごいなーと聞き入りました。2曲ほど座って腿にギターを横向きに乗せてスライドバー使って弾いていました。
 
 ドラムのGlenn Kotcheは左手をレギュラーグリップで叩くことが多いです。ノリ良いリズムを作りつつ、そこから外れた多彩なリズムをいろいろ織り込んでくる叩きぶりがめちゃかっこいいです。「Cousin」というミディアムテンポのやさしいメロディの曲を軽快さある演奏で聞かせる曲だったかと思いますが、Kotcheは両手ともシンバルをひたすら細かく叩いていたのが印象的でした。
 
 「Hummingbird」という曲ではTweedyはギター持たずボーカルに専念します。ウキウキなれるミドルテンポのリズムに枯れた味わいあるボーカルを良い感じに載せつつ歌います。以前よりかなりずんぐりむっくりした体型になった気がしますが、元気いっぱいでこの曲では飛び跳ねたりお客に手拍子促してたりしました。
 
 「Via Chicago」はWilcoのライブといえばこの曲といいたくなるくらいインパクトある曲。淡々としっとりとTweedyが歌い、バンドメンバーも静かに演奏を重ねていくのですが突如何かが崩壊するようなリズム完全無視のドカスカな音を入れてきます。その中でも淡々と歌い続けるTweedy。演奏もほどなく元に戻るのですが、この落差というか展開が毎度すごいなーと思います。
 
 曲によってはトリプルギターになるのですが、曲ごとにそれぞれのギタリストのソロをふんだんに盛り込んできます。長尺インストモードでジャムバンドっぽく聞かせる曲もありました。本編ラストはキラキラしたキーボードと「Maybe all I need is a shot in the arm」と繰り返し歌っていく展開が高まる「A Shot in the Arm」。11年前に見た渋谷AXでの単独公演時もこの曲でめちゃ興奮したのですが、今回も聞けてうれしい。
 
 アンコールは2曲。前回の単独公演ではアンコールも結構曲数あったのに今回2曲だけかーと思ったのですが、どうやら当初は5曲くらい予定していたよう(SNSで見かけたセットリストでラスト3曲やってなかった)。会場もしくは主催者からライブは2時間までと区切られていたっぽいですね。アンコールラストの「Spiders(Kidssmoke)」という曲は、軽快な横乗りリズムの中Tweedyのギターソロをたっぷり聞かせるインストをしばらく聞かせた後、お客に手拍子を促し、そして「パッパッパラパッパッパラ」とみんなに歌わせてました。幸せ空間いっぱいの締めでした。

 

author:de nudge, category:live(EX THEATER ROPPONGI), 09:38
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2024/02/25 モンテディオ山形 at ジェフユナイテッド千葉

 【結果】
 3-2でモンテディオ山形の勝ちでした。
 
 【感想】
 応援しているジェフ千葉は、14年J2リーグに留まっています。昨シーズンは中盤まで不調でしたが終盤調子を上げて連勝し、6位でプレイオフにすべりこんだものの東京ヴェルディに敗退し昇格ならずでした。昨シーズン終盤の調子の良さ、主力流出はMF見木のみに留まって戦力が維持できたこともあり、今シーズンは期待できるムードがありました。が、この試合で敗退した内容がプレイオフと同じような感じで、今シーズンもプレイオフ止まりかな、、と思わせられてしまった開幕戦でした。
 
 バックスタンドの前方中央寄りの席から観戦。雨が降る中でガタガタ震えながら見ました。試合全体の印象から書くと、前半序盤でコーナーキックから千葉が早々に先制してそこからは慎重さもありつつ細かいパスつなぐこと、守備時は機を見てプレスしていく去年の戦術を実現できていましたが、後半に入ってFWを入れ替えてきた山形が怒涛のプレスを仕掛けてきてそこに千葉が対応できず、立て続けに2点奪われてしまいます。千葉は選手入れ替えて攻撃しまくりますが点奪えず。逆にロングボール処理を誤って山形に追加点を許してしまい、その後で2点目を奪いますが時すでに遅しでした。試合の流れを読む監督の力量の差と雨に対する対策の差で負けてしまった感ありました。
 
 

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author:de nudge, category:Jリーグ, 08:11
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2024/02/23 木村カエラ at Billboard Live YOKOHAMA
 9ヶ月ぶりに見る女性シンガー木村カエラ。2年前も行っていたジャズクラブBillboard Liveの東京、大阪、横浜を巡るツアー。この日が最終日で1日2回公演の1回目を見ました。下手サイド席から見ました。バンドメンバーはギター×2、ベース、ドラム、キーボードの5人。ギターの一人アイゴンはお馴染みですが、他のメンバーは木村カエラのバックをするのがこのツアーで初めてと思われます。もう一人のギターが草刈浩司、ベースがまきやまはる菜、キーボードが宮脇翔平、ドラムが大井一彌。大井はyahyelやUAのバックなどで拝見したことありますが、他の3人はたぶん初めて。いろんなアーティストのバックをされている方々のようなので、どこかで見ているかもしれないですが。1時間半ちょいのライブの感想を書きます。
 
 
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author:de nudge, category:live(Blue Note,Cotton Club,Billboard,etc), 18:29
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